JP4925963B2 - 分岐器における軌道逸脱防止装置 - Google Patents

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本発明は、分岐器の直前または分岐内において車両が脱線した場合に、車両が軌道を大きく逸脱することを有効に防止できる軌道逸脱防止装置に関する。
従来、この種の技術としては、特許文献1及び2に示される車両の衝突転倒防止装置が知られている。特許文献1に示される衝突転倒防止装置は、台車の下部に支持されかつ車軸の端部位置にて該車軸を回転自在に支承する軸箱の下面に、脱線時にレール頭部に嵌合する凹状の案内部材が具備されているものであって、このようなレール頭部に対する凹状の案内部材の嵌合によって、車両が軌道エリアから逸脱することを防止する。
特許文献2に示される衝突転倒防止装置は、車体の下部に、車両の通常走行時には地上設備等に支障を与えない車両限界内に退避しており、異常検出時においてのみ降下してレール頭部に接触する凹部を有する脱線防止部材が具備されているものであって、この脱線防止部材の凹部がレール頭部に嵌合した場合に、車両がレールから車幅方向に一定距離以上逸脱することを未然に防止し、かつ脱線が発生した場合であっても、他の健全車両の更なる脱線や、脱線車両自体の衝突や転覆を防止できる。
特開2006−182261号公報 特開2006−182262号公報
ところで、上記特許文献1及び2に示される脱輪防止装置は、脱線時又は異常発生時において、凹状に形成された案内部材/脱線防止部材がレール頭部に嵌合した場合に、車両の軌道逸脱が防止されるものである。しかしながら、分岐器であるポイントの直前で脱線した場合には、凹状に形成された案内部材/脱線防止部材がレール頭部に嵌合していたとしても、脱線した車輪が、該車輪の直進方向に対して交差した位置関係にある分岐器のレール(リードレール、トングレール)に衝突、さらにこれらレールに乗り上げてしまい、車両全体が軌道から大きく逸脱する恐れもあった。
本発明は、従来の有していた問題を解決しようとするものであって、脱線した車輪が、分岐器で大きく逸脱することを防止できる分岐器における軌道逸脱防止装置の提供を目的とする。
そして、上記目的を達成するために本発明の課題解決手段では、分岐器の直前のメインレールに沿いかつ分岐器の配置方向に向けてその上面が上方に傾斜するように設けられて、脱線した車輪がその上面を走行するスロープ板と、分岐器にてメインレールに交差する交差レールの前後に、該交差レールの頭部とほぼ同じ高さに上面が設けられ、スロープ板を経由した車輪がその上面を走行する踏面板と、を具備し、これらスロープ板と、踏面板と、交差レール頭部の上面を、車輪の走行方向に沿って該車輪が走行可能な連続面とする。
また、本発明の課題解決手段では、前記分岐器及びその前後に位置する軌道に、メインレールの長さ方向に沿ってガイドを設けるとともに、車両の台車下部に支持されかつ車軸の端部位置にて該車軸を回転自在に支承する軸箱に、脱線時にこのガイドに係合される被ガイド部材を設け、この被ガイド部材をガイドに案内させることより、脱線した列車の車輪を前記スロープ板、踏面板上に導く。
また、本発明の課題解決手段では、一部区間において脱線時に、被ガイド部材をガイドに係合しかつ該ガイドで案内することにより、脱線した列車の車輪をスロープ板及び踏面板上に導き、また、一部区間において脱線時に該被ガイド部材をメインレールの頭部に係合しかつ該メインレールの頭部で案内することにより、脱線した列車の車輪をスロープ板及び踏面板上に導く。
本発明の分岐器における軌道逸脱防止装置によれば、分岐器の直前のメインレールに沿いかつ分岐器の配置方向に向けてその上面が上方に傾斜するスロープ板を設けたことから、脱線した車輪が、このスロープ板上を走行した後、交差レールの前後に設けられた踏面板の上面を走行する。その際、この踏面板は、交差レールの頭部とほぼ同じ高さにその上面が設けられるとともに、前記スロープ板及び交差レールの頭部上面と連続面を形成しているので、踏面板を走行する脱線した車輪が、交差レールに衝突することなく、該交差レール上を容易に通過することができ、分岐器の交差レール付近で、脱線した列車が大きく軌道を逸脱するという事故を未然に防止することができる。
本発明の分岐器における軌道逸脱防止装置によれば、分岐器及びその前後に位置する軌道に、メインレールの長さ方向に沿うガイドを設け、かつ車両の台車下部に支持されかつ車軸の端部位置にて該車軸を回転自在に支承する軸箱に、脱線時にこのガイドに係合される被ガイド部材を設けたので、台車側の被ガイド部材を案内するガイドによって、脱線した車輪を確実にスロープ板及び踏面板上に導くことができ、これらガイド及び被ガイド部材の補助によって、脱線した車輪が、交差レールに衝突して、軌道を大きく逸脱する事故を未然に防止することができる。
本発明の分岐器における軌道逸脱防止装置によれば、脱線時に一部区間において、車両の台車下部に支持された軸箱に設けられた被ガイド部材が、メインレールの頭部に係合されかつ該メインレールの頭部の案内により、脱線した列車の車輪をスロープ板及び踏面板上に導くようにしたので、上述したガイドとともに、メインレールの頭部を用いることによっても、脱線した車輪が交差レールに衝突して、軌道を大きく逸脱する事故を未然に防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は本発明の全体を示す平面図であって、この図において符号1は分岐器S付近のレールである。なお、以下の説明において、分岐器S付近のレール1の直線を部分(図中上下である矢印(イ)−(ロ)方向に向けて直線を形成している部分)をメインレール1A、このメインレール1Aに対して斜め/交差している部分を交差レール1Bと定義する。
分岐器Sの直前でかつ該分岐器Sを挟むように、メインレール1Aに沿うようにスロープ板2・3が(上流側と下流側の2箇所)設けられている。これらスロープ板2・3は、図2に示すように、これら上面が、分岐器Sの配置方向に向けて上方に傾斜するように設けられている、すなわち、スロープ板2では矢印(イ)方向に、スロープ板3では矢印(ロ)方向に向けてそれぞれ上方に傾斜するように設けられているものであって、脱線時に、交差レール1Bを通過する車輪Wがその上面を走行する。分岐器Sにおいてメインレール1Aに交差する交差レール1Bの前後には踏面板4が設けられている。この踏面板4は、その上面が水平に、かつ交差レール1Bの頭部1bとほぼ同じ高さに設けられているものであって、脱線時にスロープ板2・3を通過した車輪Wがその上面を走行する。また、これらスロープ板2・3と、踏面板4と、交差レール1Bの頭部1b(図1に示す)の上面は、車輪Wの走行方向に沿って該車輪Wが走行可能な連続面、すなわち、大きな凹部を形成することなく、滑らかな面となるように全体として密に配置されている。なお、これらスロープ板2・3と踏面板4は、メインレール1Aの左外側、及びメインレール1A・1Aの間にそれぞれ1セットずつ設けられている。前記踏面板4には、車輪Wが交差レール1Bの方向へ進む際に、そのフランジ部を通過させるための溝4aが交差レール1Bに沿って形成されている。また前記交差レール1Bと1Bとの間には、補助踏面板4’が、メインレール1Aとガイド6(後述する)との間には補助踏面板4”が、それぞれ、平面視において、前記踏面板4が存在する範囲とほぼ一致して設けられている。これらの補助踏面板4’、4”を設けることにより、図1のM3に示すような脱輪状態において、踏面板4に乗った車輪W1と、補助踏面板4’に乗った車輪W2との踏面の高さの差(車軸13の傾き)が減少し、車体の下面と地面との間のクリアランスを確保することができる。なお、補助踏面板4’、4”の前後には、踏面板4と同様にスロープ板が設けられていて、該補助踏面板4’、4”に車輪が乗り上げ、あるいはこれから下る際のジャンプを防止するようになっている。
図1に示すように、分岐器S及びその前後に位置するメインレール1Aの側部には、メインレール1Aに沿ってガイド5・6が設置されている。ガイド5は、一方側(左側)のメインレール1Aの外側でかつ該メインレール1Aに沿い部分的に配置されるものであって、後述する被ガイド部材10が該ガイド5に係合されかつ案内されることにより、車輪W(W1・W2)が軌道から大きく逸脱することを防止する。ガイド6は、メインレール1Aの他方側(右側)の外側でかつ該メインレール1Aに沿い連続的に配置されるものであって、後述する被ガイド部材10が該ガイド6に係合されかつ案内されることにより、車輪W(W1・W2)が軌道から大きく逸脱することを防止する。なお、これらガイド5・6は、例えば正面視L字状に配置され、被ガイド部材10に係合される箇所は軌道面7に対して直立するように配置されている。また、連続的に配置される他方側のガイド6は、図1に示すように、符号G1で示す区間にて、その高さ寸法(符号H1で示す)が、車輪Wが軌道面7に接地した場合における被ガイド部材10の下端と軌道面7との高さ間隔(符号hで示す)より低くなるように設定され、また、符号G2で示す区間にて、その高さ寸法(符号H2で示す)が、前記高さ間隔(符号hで示す)より高くなるように設定され、また、符号G3で示す区間では、G1の区間にあるH1高さのガイド6と、G2区間にあるH2高さのガイド6とを連続的に接続すべくその上部が傾斜するように形成されている。
また、本実施例では、一方側のガイド5は、分岐器Sの手前側(図中下側)からスロープ板2を経て踏面板4に至るまでの一部区間に設けられるが、分岐器Sの手前側(図中上側)からスロープ板3を経て踏面板4に至るまでの一部区間にも合わせて設けても良い。
次に、車両に取り付けられる被ガイド部材10について図3〜図6を参照して説明する。まず、図3において符号11で示すものは車両12を支える台車であって、この台車11の車輪W(W1・W2)を回転させるための車軸13の各端部には、軸受14を内包した軸箱15がそれぞれ取り付けられている。これら各軸箱15は、図4に示すように、バネ16等により台車11に支持されかつ内包した軸受14により車軸13の回転を許容するように配置されるものであって、その下部には被ガイド部材10が固定されている。この被ガイド部材10は下方に突出するように形成されたものであって、図5に示すように、例えば図中右側にある車輪W2がメインレール1Aの内側(左側)に脱線した場合に、該車輪W2の近傍にある被ガイド部材10が、該メインレール1Aの頭部(符号1aで示す)に係合され、一方、図6に示すように、例えば図中右側にある車輪W2がメインレール1Aの外側(右側)に脱線した場合に、該車輪W2の近傍にある被ガイド部材10がガイド6に係合され、これによって車両12が軌道から大きく逸脱することを防止する。
次に、図1を参照して、車輪W1・W2がメインレール1の図中左側に脱線した場合の作用について説明する。図1に符号M1で示される位置にて、車輪W1・W2がメインレール1の図中左側に脱線した場合には、車輪W1がガイド5と左側のメインレール1Aとの間の軌道面7上に落下した後、車輪W1側の被ガイド部材10が、ガイド5に係合される一方、車輪W2側の被ガイド部材10が、メインレール1Aの頭部1aに係合される。このような両端の被ガイド部材10の係合によって、まず、車両12が軌道から大きく逸脱することが防止される。
その後、脱線した車両12が矢印(イ)方向に前進した場合には、ガイド5側の車輪W1がスロープ板2に乗り上げ、その後、車輪W1側の被ガイド部材10は、スロープ板2上の車輪W1の前進に伴う上昇により、ガイド5から離れる。一方、車輪W2側の被ガイド部材10は、メインレール1Aの頭部1aへ係合され続け、該メインレール1Aをガイドとする走行が継続される。このときの状態を、図1に符号M2で示す。
その後、スロープ板2に乗り上げたガイド5側の車輪W1が、さらに矢印(イ)方向に前進した場合には、連続して配置されている踏面板4上を走行する。このとき、踏面板4と交差レール1Bの頭部1bの頂面とは間隔が開かないようにほぼ面一に配置されているので、踏面板4上の車輪W1はそのまま交差レール1Bを通過して行き、該交差レール1Bに衝突することがない。一方、車輪W2側の被ガイド部材10は、メインレール1Aの頭部1aに係合され、該メインレール1Aをガイドとする走行が継続される。このときの状態を、図1に符号M3で示す。
その後、交差レール1Bを通過した車輪W1が、さらに矢印(イ)方向に前進した場合には、連続して配置されているスロープ3上を走行する。このスロープ3は矢印(イ)方向に下降する傾斜面に形成されているものであって、このスロープ3上を車輪W1が通過することにより、交差レール1Bを通過した車輪W1が軌道面7上に至る。一方、車輪W2側の被ガイド部材10は、メインレール1Aの頭部1aに係合され、該メインレール1Aをガイドとする走行が継続される。このときの状態を、図1に符号M4で示す。
なお、メインレール1Aの左側に位置して、車輪W1が乗り上げるスロープ板2・3及び踏面板4は、車輪W2側の被ガイド部材10が、メインレール1Aの頭部1aに係合かつ案内された際に、当該スロープ板2・3及び踏面板4(図示例ではその中央)を車輪W2が走行するように、レール幅方向に沿う位置が予め調整されている。
次に、図7を参照して、車輪W1・W2がメインレール1の図中右側に脱線した場合の作用について説明する。同図に符号M5で示される位置にて、車輪W1・W2がメインレール1の図中右側に脱線した場合には、車輪W2が、右側のメインレール1Aとガイド6との間の軌道面7上に落下することにより、右側のメインレール1Aとガイド6とに挟まれて、まず、車両12が軌道から大きく逸脱することが防止される。
その後、脱線した車両12が、矢印(イ)方向に進行した場合には、ガイド5側の車輪W1がスロープ板2に乗り上げる。一方、車輪W2側にあるガイド6は、区間G3にてその高さHが徐々に高くなり(H1からH2となる)、車輪W2が軌道面7に接地した場合における被ガイド部材10の下端と軌道面7との高さ間隔(符号hで示す)よりも大きくなることから、区間G3を経た区間G2において、車輪W2側の被ガイド部材10の下端がガイド6と係合し、この係合によって、車両12全体がガイド6に沿って案内される。このときの状態を、図7に符号M6で示す。
その後、スロープ板2に乗り上げたガイド5側の車輪W1が、さらに矢印(イ)方向に前進した場合には、連続して配置されている踏面板4上を走行する。このとき、踏面板4と交差レール1Bの頭部1bの頂面とは間隔が開かないように面一に配置されているので、踏面板4上の車輪W1はそのまま交差レール1Bを通過して行き、該交差レール1Bに衝突することがない。一方、車輪W2側の被ガイド部材10は、ガイド6に係合され、ガイド6に沿った走行が継続される。このときの状態を、図7に符号M7で示す。また、車輪W1が踏面板4に乗り、車輪W2が補助踏面板4’に乗っているので、車体と地面とのクリアランスを確保することができ、車体下面の構造物が地面に衝突する可能性を可及的に減少させることができる。
その後、交差レール1Bを通過した車輪W1が、さらに矢印(イ)方向に前進した場合には、連続して配置されているスロープ3上を走行する。このスロープ3は矢印(イ)方向に下降する傾斜面に形成されているものであって、このスロープ3上を車輪W1が通過することにより、交差レール1Bを経由した車輪W1が軌道面7上に至る。一方、車輪W2側の被ガイド部材10は、ガイド6に係合され、ガイド6に沿った走行が継続される。このときの状態を、図7に符号M8で示す。
なお、メインレール1A・1Aの間に位置して、車輪W1が乗り上げるスロープ板2・3及び踏面板4の位置は、車輪W2側の被ガイド部材10が、ガイド6に係合かつ案内された際に、当該スロープ板2・3及び踏面板4(図示例ではその中央)に車輪W2が乗るように、レール幅方向に沿う位置が予め調整されている。
以上詳細に説明した本実施形態に示される軌道逸脱防止装置によれば、分岐器Sの直前のメインレール1Aに沿いかつ分岐器Sの配置方向に向けてその上面が上方に傾斜するスロープ板2・3を設けたことから、脱線した車輪W1が、このスロープ板2・3上を走行した後、交差レール1Bの前後に設けられた踏面板4の上面を走行する。その際、この踏面板4は、交差レール1Bの頭部1bとほぼ同じ高さにその上面が設けられるとともに、スロープ板2・3及び交差レール1Bの頭部1b上面と連続面を形成しているので、踏面板4を走行する脱線した車輪W1が、交差レール1Bに衝突することなく、該交差レール1B上を容易に通過することができ、分岐器Sの交差レール1B付近で、脱線した列車が大きく軌道を逸脱するという事故を未然に防止することができる。
また、本実施形態に示される軌道逸脱防止装置によれば、分岐器S及びその前後に位置する軌道に、メインレール1Aの長さ方向に沿うガイド5・6を設け、さらに車軸13の端部位置にて該車軸13を回転自在に支承する軸箱15に、脱線時にこのガイド5・6に係合される被ガイド部材10を設けたので、該被ガイド部材10を案内するガイド5・6によって、脱線した車輪W1を確実にスロープ板2・3及び踏面板4上に導くことができ、これらガイド5・6及び被ガイド部材10の補助によって、脱線した車輪W1が、交差レール1Bに衝突して、軌道を大きく逸脱する事故を未然に防止することができる。
また、本実施形態に示される軌道逸脱防止装置によれば、脱線時に一部区間において、軸箱15に設けられた被ガイド部材10が、メインレール1Aの頭部1aに係合されかつ該メインレール1Aの頭部1aの案内により、脱線した列車の車輪W1をスロープ板2・3及び踏面板4上に導くようにしたので、上述したガイド5・6とともに、メインレール1Aの頭部1aを用いることによっても、脱線した車輪W1が交差レール1Bに衝突して、軌道を大きく逸脱する事故を未然に防止することができる。
前記実施形態では、踏面板4を所定幅にわたって設けたが、トングレールと干渉しない限り、脱輪が予測される領域全体にわたって、より広い幅で設けるようにしても良い。
レール1の左側に車輪W1・W2が脱線した場合の例を示す平面図 図1を矢印II方向から見た場合の側面図 被ガイド部材10の取り付け位置を説明するための台車11の側面図 レール1上の車輪W2を示す正面図 レール1の左側に脱線した場合の正面図 レール1の右側に脱線した場合の正面図 レール1の右側に車輪W1・W2が脱線した場合の例を示す平面図
符号の説明
W(W1・W2) 車輪
1 レール
1A メインレール
1a レール頭部
1B 交差レール
1b レール頭部
2 スロープ板
3 スロープ板
4 踏面板
4’、4”補助踏面板
5 ガイド
6 ガイド
7 軌道面
10 被ガイド部材
11 台車
12 車両
13 車軸
14 軸受
15 軸箱

Claims (3)

  1. 分岐器の直前のメインレールに沿いかつ分岐器の配置方向に向けて上面が上方に傾斜するように設けられて、脱線した車輪がその上面に案内されるスロープ板と、
    分岐器にてメインレールに交差する交差レールの前後に、該交差レールの頭部とほぼ同じ高さに上面が設けられ、スロープ板を経由した車輪がその上面を走行する踏面板と、を具備し、
    これらスロープ板と、踏面板と、交差レール頭部の上面は、車輪の走行方向に沿って該車輪が走行可能な連続面を形成することを特徴とする分岐器における軌道逸脱防止装置。
  2. 前記分岐器及びその前後に位置する軌道には、メインレールの長さ方向に沿ってガイドが設けられ、また、車両の台車下部に支持されかつ車軸の端部位置にて該車軸を回転自在に支承する軸箱に、脱線時にこのガイドに係合される被ガイド部材が設けられ、
    この被ガイド部材は、ガイドの案内により、脱線した列車の車輪を前記スロープ板、踏面板上に導くことを特徴とする請求項1記載の分岐器における軌道逸脱防止装置。
  3. 前記被ガイド部材は、一部区間において脱線時にガイドに係合されかつ該ガイドの案内により、脱線した列車の車輪をスロープ板及び踏面板上に導き、また、一部区間において脱線時にメインレールの頭部に係合されかつ該メインレールの頭部の案内により、脱線した列車の車輪をスロープ板及び踏面板上に導くことを特徴とする請求項2記載の分岐器における軌道逸脱防止装置。
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