JP4925585B2 - 吐出容器の容器本体 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄液を収容する容器本体と容器本体に収容された洗浄液を吸引して吐出する吐出装置とを備えた吐出容器における容器本体、及び該容器本体を備えた吐出容器に関する。
洗浄液を収容する容器本体と容器本体に収容された洗浄液を吸引して吐出する吐出装置とを備えた吐出容器として、トリガースプレイヤーを備えたトリガースプレー容器、ポンプスプレイヤーを備えたポンプスプレー容器等が一般に用いられている。このような吐出容器においては、通常、吐出装置及び容器本体の両方を再利用するために、洗浄液をパウチパック等に詰めた詰め替え用洗浄液パックが用いられたり、吐出装置のみを再利用するために、容器本体に洗浄液を収容した付け替え用容器本体が用いられている。
ところで、容器本体に誤って所定の洗浄液とは別の洗浄液が詰め替えられると、容器本体の内部に残存している該所定の洗浄液と該別の洗浄液とが化学反応して、有害物質やガスが発生し、使用者に危険が及ぶ場合がある。そのため、有害物質やガスが発生する恐れのある洗浄液を収容する吐出容器においては、付け替え用容器本体のみを販売し、詰め替え用洗浄液パックを販売しない方策を採ることで、その吐出容器が、洗浄液の詰め替えをしないものであることを使用者に認識させて、別の洗浄液の詰め替えによる有害物質やガスの発生を極力防止している。
特開2002−68265号公報 特開平10-323585号公報
しかし、上述した、付け替え用容器本体のみを販売し、詰め替え用洗浄液パックを販売しないという方策だけでは、使用者が誤って別の洗浄液を容器本体に詰め替えようとした場合に、有害物質やガスの発生を防止することができない。
従って、本発明の目的は、洗浄液を容器本体に詰め替えようとしても容器本体の口部から内部に洗浄液を注入できないようにして、誤って別の洗浄液を容器本体に詰め替えようとすることに起因する所定の洗浄液と別の洗浄液との化学反応を防止することができる吐出容器の容器本体、及び該容器本体を備えた吐出容器を提供することにある。
本発明は、吸引管を備える吐出装置を被着するための口部を有する吐出容器の容器本体であって、前記吐出装置は、前記吸引管を介して前記容器本体に収容された洗浄液を吸引して吐出可能となっており、前記口部には、中栓が設けられており、前記中栓は、前記口部に嵌着される周縁嵌着部と、該周縁嵌着部の内方の栓部とを備え、該栓部は、その中央部から周縁部に向けて放射状に延びる複数本の放射スリットにより、複数個の扇状片に分割されており、前記吐出装置の装着時には、前記吸引管が前記中栓の前記栓部を貫通し、前記吐出装置の離脱状態下には、前記洗浄液が該中栓の前記栓部を通過して前記容器本体の内部に注入されるのを実質的に阻止するようになされている吐出容器の容器本体を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吐出容器の容器本体によれば、洗浄液を容器本体に詰め替えようとしても容器本体の口部から内部に洗浄液を注入できないようにして、誤って別の洗浄液を容器本体に詰め替えようとすることに起因する所定の洗浄液と別の洗浄液との化学反応を防止することができる。
以下、本発明の吐出容器の容器本体を、その好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の容器本体は、図1〜図4に示すように、吸引管22を備える吐出装置2を被着するための口部4を有する吐出容器1の容器本体3である。吐出装置2は、吸引管22を介して容器本体3に収容された洗浄液(図示せず)を吸引して吐出可能となっている。
本実施形態の容器本体3においては、口部4には、中栓5が設けられており、中栓5は、口部4に嵌着される周縁嵌着部6と、周縁嵌着部6の内方の栓部7とを備え、栓部7は、その中央部74から周縁部75に向けて放射状に延びる複数本の放射スリット72により、複数個の扇状片71に分割されており、吐出装置2の装着時には、吸引管22が中栓5の栓部7を貫通し、吐出装置2の離脱状態下には、前記洗浄液が中栓5の栓部7を通過して容器本体3の内部に注入されるのを実質的に阻止するようになされている。
本実施形態の容器本体3について、それに装着される吐出装置2及び両者からなる吐出容器1と共に更に詳述する。
本実施形態の容器本体3を備えた吐出容器1は、図1〜図4に示すように、容器本体3とその口部4に着脱自在となされた吐出装置2とからなる。
容器本体3は、合成樹脂の中空成形等により形成され、その内部に洗浄液(図示せず)を収容できるようになっており、その上部に開口した口部4が設けられている。容器本体3の形状は、収容される洗浄液の量、持ち易さ、吐出装置2の操作性、デザイン性等を考慮して適宜設定される。本実施形態の容器本体3は、トリガースプレイヤータイプの吐出装置2(詳細は後述)の操作性を考慮して、口部4が後退した位置に配置され、口部4の前方下部が凹んだ形状を有している。口部4の周縁部には、吐出装置2のキャップ21の内周面に設けられた雌ねじ部21A(後述)と螺合する雄ねじ部41が設けられている。
本実施形態の容器本体3の口部4には、中栓5が設けられている。中栓5は、口部4を略封鎖するもので、合成樹脂の射出成形等により形成されている。中栓5は、容器本体3の口部4に嵌着されており、接着剤等によりその状態で接合されていると、使用者が容器本体3の口部4から中栓5を取り外すことができず、好ましい。中栓5は、図5に示すように、口部4に嵌着される周縁嵌着部6と、周縁嵌着部6の内方の栓部7とに区分されている。
周縁嵌着部6は、図5に示すように、下方から上方に向けて中栓5の周縁部に沿って連続的に凹んでおり、この凹んだ部分が容器本体3の口部4に嵌着される。
栓部7は、図5に示すように、円板状で、栓部7には、その中央部74から周縁部75に向けて放射状に延びる複数本(本実施形態においては6本)の放射スリット72が形成されている。この複数本の放射スリット72によって、栓部7は、複数個(本実施形態においては6個)の扇状片71に分割されている。扇状片71の先端部(中央部74側の端部)は、尖鋭とはなっておらず、丸みを帯びている。
中栓5の形成素材、栓部7の大きさ及び厚さ、放射スリット72の本数、長さ及び幅、扇状片71の大きさ等は、中栓5の栓部7による洗浄液の注入阻止効果、中栓5の栓部7への吐出装置2の吸引管22の挿入抵抗、栓部7における洗浄液の液膜の張り易さ(詳細は後述)等に応じて適宜設定されるが、例えば、以下に示す内容又は範囲に設定するのが好ましい。
中栓5の好ましい形成素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の可撓性合成樹脂、シリコンゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)等のエラストマーが挙げられる。容器本体3の口部4に嵌着され、接合されることを考慮すると、低密度ポリエチレン(LDPE)が特に好ましい。
栓部7の好ましい大きさは、例えば直径φ10mm〜φ35mmである。栓部7の好ましい厚さは、例えば0.5mm〜3.0mmである。放射スリット72の好ましい本数は、例えば3本〜10本である。放射スリット72の好ましい長さ(中央部74からの長さ)は、例えば1mm〜17.5mmであり、中央部74から周縁部75迄の長さの2.7%〜100%の長さである。放射スリット72の好ましい幅(隣接する扇状片71の間隔)は、例えば0.1mm〜3.0mmである。扇状片71の好ましい大きさは、例えば7.85mm2〜321mm2である。
中栓5の栓部7には、その周縁部75に沿って間欠的に複数本(本実施形態においては12本)の周スリット73が形成されている。周スリット73は、円弧状で、放射スリット72における周縁部75側の端部72Aに連結している。そして、本実施形態においては、周方向に隣接する扇状片71,71において、一方の扇状片71側の周スリット73と他方の扇状片71側の周スリット73とは、それらの間の放射スリット72を介して連結している。
そのため、2本の周スリット73,73が連続して、放射スリット72と2本の周スリット73,73とからT字状のスリットを形成している。また、換言すると、1個の扇状片71に着目した場合に、一対の周スリット73,73は、扇状片71を形成する一対の放射スリット72,72における周縁部75側の端部72A,72Aからそれぞれ周縁部75に沿って互いに接近する方向に延びるように形成されている。
周スリット73の本数、長さ、幅等は、扇状片71が栓部7の周縁部75から破断しない範囲で、放射スリット72と同様に適宜設定されるが、例えば、以下に示す範囲に設定するのが好ましい。
周スリット73の好ましい本数は、1個の扇状片71あたり例えば1本又は2本である。周スリット73の好ましい長さは、例えば0.5mm〜36mmであり、扇状片71の円弧部分の長さの1.6%〜32.8%の長さである。周スリット73の好ましい幅は、例えば0.1mm〜3.0mmである。
容器本体3の口部4には、図1〜図3に示すように、トリガースプレイヤータイプの吐出装置2が着脱自在となされている。吐出装置2は、図2及び図6に示すように、容器本体3の口部4を被嵌するキャップ21と、キャップ21から下方に延びる吸引管22と、キャップ21の上部に設けられたスプレイヤー本体23と、スプレイヤー本体23の前部に設けられた吐出ノズル24と、スプレイヤー本体23の前部下方に設けられたトリガー25と、トリガー25の後部に設けられたピストンシリンダー機構26と、スプレイヤー本体23の内部に形成された連通路27と、連通路27に設けられた逆止弁28とを主体として構成されている。
キャップ21は、図6に示すように、その内側周縁部に雌ねじ部21Aを備えており、雌ねじ部21Aと容器本体3の口部4の雄ねじ部41とを螺合させることにより、容器本体3の口部4にねじ込んで被嵌できるようになっている。
吸引管22は、容器本体3に収容された洗浄液を吸引する管状部材であり、本実施形態においては、合成樹脂等からなり高剛性を有するディップチューブからなる。吸引管22は、容器本体3の口部4にキャップ21をねじ込んで被嵌することにより吐出装置2を容器本体3に装着した状態下において、容器本体3の内部に配されるようになっており、本実施形態においては、この装着状態下において、図2に示すように、下部略半分が前方に約30°屈曲した形状を有している。また、吸引管22は、図6に示すように、キャップ21の中心から後方にずれた位置に設けられている。
スプレイヤー本体23は、吐出装置2の本体部分であり、図2及び図6に示すように、キャップ21の上部に設けられている。
吐出ノズル24は、吸引管22を介して吸引された容器本体3の内部の洗浄液を吐出するもので、洗浄液の用途等に応じて、洗浄液を霧状に穏かに吐出するタイプや洗浄液を直線状に勢いよく吐出するタイプ等を適宜選択することができる。本実施形態においては、吐出ノズル24を回転させることで、3種類の吐出形態に変更できるものを用いている。
トリガー25は、図2及び図6に示すように、スプレイヤー本体23の前方下部に、前方に向けて常時付勢された状態で軸動自在に設けられている。トリガー25は、その根元近傍にピストンシリンダー機構26のピストン26Aが連結されている。
ピストンシリンダー機構26は、図6に示すように、スプレイヤー本体23におけるトリガー25の根元近傍に設けられているもので、ピストン26A及びその内部に嵌挿されたシリンダー26Bを主体として構成されている。ピストン26Aは、トリガー25の根元と連結されている。シリンダー26Bは、スプレイヤー本体23の内部において連通路27に連通している。
連通路27は、図6に示すように、スプレイヤー本体23の内部に形成されたもので、吸引管22と吐出ノズル24とピストンシリンダー機構26のシリンダー26Bとを三叉状に連通している。
逆止弁28は、図6に示すように、連通路27における吸引管22とピストンシリンダー機構26との間に設けられている。逆止弁28は、洗浄液の流通を、吸引管22からピストンシリンダー機構26又は吐出ノズル24へ向かう方向のみ許すようになっている。
本実施形態の容器本体3においては、前述の構成の中栓5を備えているため、吐出装置2の装着時(装着操作時)には、吸引管22が中栓5の栓部7を貫通する。本発明の容器本体において「吐出装置2の装着時には、吸引管22が中栓5の栓部7を貫通する」とは、吐出装置2の吸引管22を0.1N〜200Nの押圧力で中栓5の栓部7に向けて押圧した場合に、吸引管22が栓部7の扇状片71を変形させながらスムーズに容器本体3の内部に挿入されることを意味する。
また、本実施形態の容器本体3においては、前述の構成の中栓5を備えているため、吐出装置2の離脱状態下には、洗浄液が中栓5の栓部7を通過して容器本体3の内部に注入されるのを実質的に阻止するようになされている。本発明の容器本体において、「吐出装置2の離脱状態下には、洗浄液が中栓5の栓部7を通過して容器本体3の内部に注入されるのを実質的に阻止するようになされている」とは、中栓5の栓部7上に内径5mmの注入管を、その下穴を封止した状態で設置し、該注入管の中に50ml(ミリリットル)の洗浄液を注入し、その後、注入管の下穴の封止を解除して、中栓5の栓部7に洗浄液を導入させようとした場合に、その導入開始から5分経過後において、容器本体3の内部への洗浄液の浸入量が10ml以下であることを意味する。
ところで、後述するように、本発明の容器本体は、混合させると有害物質やガスを発生させる別の洗浄液の詰め替えや、混合させると洗浄効果を減少させる別の洗浄液の詰め替え、混合させると洗浄液の系を不安定にする別の洗浄液の詰め替えを防止する場合に特に有効である。混合させると有害物質やガスを発生させる洗浄液の組み合わせとしては、例えば、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤、塩素系物質と酸性物質、塩素系物質と過酸化水素、金属を含有する洗浄液と酸素系漂白剤等の組み合わせが挙げられる。混合させると洗浄効果を減少させる洗浄液の組み合わせとしては、アニオン活性剤を含有する洗浄液とカチオン活性剤を含有する洗浄液や、酸化剤と還元剤、塩基性物質とエステル等の組み合わせが挙げられる。混合させると洗浄液の系を不安定にする組み合わせとしては、ノニオン系洗浄液と金属を含む洗浄液や、多価金属塩と多塩基酸系洗浄液又はカルボン酸との組み合わせ等が挙げられる。また、ガス発生による危険としては、混合後に密閉した場合、容器本体3の内圧が上昇し、容器本体3が破裂する危険や、キャップ部分が飛び出す危険などがある。
このように構成された吐出容器1によれば、容器本体3の口部4に吐出装置2を装着した状態下において、トリガー25を繰り返し引くことにより、ピストンシリンダー機構26のピストン26Aがシリンダー26B内で往復移動する。そのため、シリンダー26B内に向かう方向に吸引力が生じ、容器本体3に収容された洗浄液が吸引管22及び連通路27を介してシリンダー26B内に流入する。そして、シリンダー26B内の洗浄液は、逆止弁28により流通方向が規制され、流通路27を経由して吐出ノズル24のみに向けて流出する。その結果、洗浄液は吐出ノズル24から吐出される。
次に、本実施形態の容器本体3の交換手順について説明し、その効果についても説明する。本実施形態の容器本体3は、図1〜図3に示すように、その口部4に吐出装置2を装着した状態で吐出容器1として使用される。
最初の購入時には、通常、図1に示す容器本体3と吐出装置2とが組み合わされた吐出容器1の状態となっている。そして、通常の吐出容器と同様に、トリガー25を操作して、容器本体3に収容された洗浄液を吐出ノズル24から吐出し、洗浄作業に用いられる。
容器本体3の内部に洗浄液がなくなり、空になった場合には、通常、容器本体3に洗浄液が収容された付け替え用容器本体(洗浄液の収容された容器本体3の口部4に蓋を付けたもの)を購入し、吐出装置2から空の容器本体3を離脱し、吐出装置2に、蓋を外した付け替え用容器本体を装着する。その際、図3に示すように、吐出装置2の吸引管22は、容器本体3の中栓5における栓部7の扇状片71の先端部近傍を変形させながら、中栓5の栓部7を貫通することができる。その結果、吐出装置2に十分な量の洗浄液が収容された容器本体3を付け替えることができ、新たに洗浄液を吐出ノズル24から吐出することができる。
その一方で、容器本体3の内部に洗浄液が空又は少量になった場合、使用者が、誤って詰め替え用パックを利用して容器本体3に洗浄液を詰め替えようとする場合がある。同じ洗浄液を詰め替えようとする場合(洗浄液の誤注入防止のためには、対応する詰め替え用パックを用意しない方策が好ましい)や、混合しても有害物質やガスを発生させない別の洗浄液を詰め替えようとした場合には、特段の問題は生じないが、混合させると有害物質やガスを発生させたり、混合させると洗浄効果を減少させたり、洗浄液の系を不安定にさせる等の化学反応を起こさせる別の洗浄液を詰め替えようとした場合には、有害物質やガスが発生したり、洗浄効果が減少する等のため、好ましくない。特に、有害物質とガスの発生については防止する必要がある。
而して、本実施形態の容器本体3においては、吐出装置2の離脱状態下において、洗浄液が中栓5の栓部7を通過して容器本体3の内部に注入されるのを実質的に阻止するようになされているため、容器本体3に詰め替え用パックから洗浄液を注入しようとしても、洗浄液は容器本体3の内部に全く注入されないか、実質的に問題にならない量しか注入されない。
具体的には、中栓5の栓部7には、放射スリット72及び周スリット73が形成されており、中栓5は、容器本体3の口部4を密封してはいない。而して、栓部7に洗浄液を流入させると、放射スリット72及び周スリット73に亘って洗浄液の液膜が形成される。そのため、洗浄液は、栓部7を全く通過できないか又はほとんど通過できず、洗浄液の混合による有害物質又はガスの発生や洗浄効果の減少(消失を含む)を防止できる。
尚、界面活性剤を含有した洗浄液の場合、水より表面張力が小さくなり、却って液膜が張りにくい。粘度の高い洗浄液の方が、液膜を張りやすく、注入されにくい。
本実施形態の容器本体3を備えた吐出容器1のように、トリガースプレイヤータイプの吐出容器においては、吐出させる洗浄液に対応して所望の吐出状態を得るために吐出ノズル24を選択しているが、誤って容器本体3に物性の異なる別の洗浄液が注入されると、所望の吐出状態を得られないことがある。しかし、本実施形態の容器本体3を備えた吐出容器1によれば、そのような恐れもない。
また、本実施形態の容器本体3は、吸引管22を有する吐出装置2と組み合わせて用いられるもので、そのため、吸引管22を容器本体3の口部4から内部に挿入し、配置させる必要がある。而して、中栓5の栓部7には放射スリット72及び周スリット73が形成され、栓部7が扇状片71に分割されているため、吐出装置2を容器本体3の口部4に装着する際に、吸引管22で栓部7を押圧すれば、扇状片71が変形し、吸引管22を容器本体3の内部にスムーズに挿入することができる。また、吐出装置2から容器本体3を離脱させると、複数個の扇状片71は、それらにより容器本体3の口部4を封鎖するように変形状態から復元し、洗浄液の誤注入防止ができる状態に戻る。
尚、扇状片71は、吐出装置2から容器本体3を離脱させた後、必ずしも、変形状態から変形前の状態に完全に復元するものでなくてもよく、栓部7からの洗浄液の注入を防止できる程度の状態に復元するものであれば良い。
本実施形態の容器本体3においては、栓部7に放射スリット72だけでなく、周スリット73が形成されているため、扇状片71がその基部から折れ曲がり易く、また撓み易くなるため、特に扇状片71の変形がし易くなっている。
また、このような複数個の扇状片71に分割された栓部7を有する中栓5によれば、本実施形態における吐出装置2のように、吸引管22がキャップ21の中心からずれた位置に設けられている場合にも、吸引管22は、その押圧力で中栓5の栓部7を容易に貫通することができ、好ましい。
また、本実施形態における中栓5の栓部7は、吸引管22で押圧されていない状態下では、容器本体3の口部4を略封鎖している形状を有しているため、視覚的にも、容器本体3への洗浄液の誤注入防止効果が得られる。
扇状片71の先端部が尖鋭とはなっておらず、丸みを帯びているため、使用者が誤って中栓5の栓部7に指を突っ込んだ場合にも、使用者の指に扇状片71で傷を付け難い。
本発明の吐出容器の容器本体は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、例えば以下に示すように適宜変更が可能である。
本発明の容器本体における中栓及びその栓部の形状は、円形に制限されず、楕円形や、四角形、六角形、八角形等の多角形とすることができる。栓部の中央部の位置は、吐出装置の吸引管を貫通させる上で支障がなければ、幾何学的な中央位置に制限されず、中央位置から若干ずれていてもよい。
容器本体における口部と中栓とは、一体的に形成されていてもよい。
本発明の容器本体と組み合わせて使用される吐出装置は、洗浄液を吐出することができるものであれば、トリガースプレイヤータイプのものに制限されず、ポンプスプレイヤータイプのもの等を使用することができる。
吐出装置の吸引管は、チューブから形成されたものに制限されず、パイプから形成されたものでもよい。
容器本体の口部と吐出装置との装着方式としては、ねじ結合に制限されず、嵌合方式の結合でもよい。
図1は、本発明の一実施形態の容器本体と吐出装置とからなる吐出容器を示す斜視図である。 図2は、図1に示す吐出容器を容器本体と吐出装置とに分離した状態を示す斜視図である。 図3は、図1に示す吐出容器について、容器本体に吐出装置を装着している状態を上方から示す斜視図である。 図4は、図1に示す容器本体を示す平面図である。 図5は、図1に示す容器本体における中栓を示す図で、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は(a)に示すD−D断面図である。 図6は、図1に示す吐出装置について、吸引管及び吐出ノズルを含むように切断した中央縦断面図である。
符号の説明
1 吐出容器
2 吐出装置
21 キャップ
21A 雌ねじ部
22 吸引管
23 スプレイヤー本体
24 吐出ノズル
25 トリガー
26 ピストンシリンダー機構
27 流通路
28 逆止弁
3 容器本体
4 口部
41 雄ねじ部
5 中栓
6 周縁嵌着部
7 栓部
71 扇状片
72 放射スリット
72A 栓部の周縁部側の端部
73 周スリット
74 中央部
75 周縁部

Claims (4)

  1. 吸引管を備える吐出装置を被着するための口部を有する吐出容器の容器本体であって、
    前記吐出装置は、前記吸引管を介して前記容器本体に収容された洗浄液を吸引して吐出可能となっており、
    前記口部には、中栓が設けられており、
    前記中栓は、前記口部に嵌着される周縁嵌着部と、該周縁嵌着部の内方の栓部とを備え、該栓部は、その中央部から周縁部に向けて放射状に延びる複数本の放射スリットにより、複数個の扇状片に分割されており、
    複数本の前記放射スリットは、それぞれ、前記中央部から前記周縁部に亘って間隔0.1〜3.0mmを有しており、
    前記吐出装置の装着時には、前記吸引管が前記中栓の前記栓部を貫通し、前記吐出装置の離脱状態下には、前記洗浄液が該中栓の前記栓部を通過して前記容器本体の内部に注入されるのを実質的に阻止するようになされている吐出容器の容器本体。
  2. 前記中栓の前記栓部には、その周縁部に沿って間欠的に複数本の周スリットが形成されており、該周スリットは、前記放射スリットにおける前記栓部の前記周縁部側の端部に連結している請求項1記載の吐出容器の容器本体。
  3. 周方向に隣接する前記扇状片において、一方の該扇状片側の前記周スリットと他方の該扇状片側の前記周スリットとは、それらの間の前記放射スリットを介して連結している請求項2記載の吐出容器の容器本体。
  4. 請求項1記載の容器本体の前記口部に前記吐出装置が装着されてなる吐出容器。
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