JP2008114857A - 注出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで液状の内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減することができ、かつ誤噴射を防止することできる注出器を提供する。
【解決手段】口部111を有する容器本体110と、口部に吊り下げ保持される泡ポンプ120と、ステム129を貫通させる貫通孔を有し口部に固定されるキャップ130と、ステムに繋がりキャップを通して薬剤を泡状に注出する先細りのノズル140とを備え、容器本体は、外向きに突出する突起113を有し、ノズルは、フランジ部143と、外装カバー144とを備える。外装カバーは、突起を貫通させて容器本体の押し込み及び復帰の繰り返しを許容する切り欠き145を備えると共に、容器本体又は外装カバーを軸線O周りに回転させることで切り欠きと突起との位置をずらして容器本体を押し込むときに、突起と接触してその押し込みを規制する段部146を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻薬用投薬器に代表される注出器に関するものである。
こうした従来の注出器としては、容器本体内にポンプを配置し、ノズルの押下げ及び復帰の繰り返しにより、容器本体内の薬剤をノズル先端から噴霧する点鼻用投薬器がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−844号公報
また、他の従来の注出器としては、弾性を有する樹脂材料で容器本体を形成し、その胴部の押し潰し及び復帰を繰り返して容器本体内の薬剤をノズル先端から噴霧する点鼻用投薬器がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−290868号公報
しかしながら、こうした従来の注出器は、加圧された薬剤が鼻孔に直接噴霧されるため、鼻に刺激を与えることがある。これは、使用者の不快感に繋がるため、改善の余地がある。
また、前者の従来技術は、そのままの状態で携帯した場合、誤って薬剤を噴霧してしまう虞がある。このため、前者の従来技術では、ノズルを覆うオーバーキャップが必要となる。
これに対し、後者の従来技術は、オーバーキャップを装着させることにより薬剤の誤噴霧を防止する機能を併せ持つが、前者の従来技術同様加圧された薬剤が鼻孔に直接噴霧されるため、鼻に刺激を与えることがあり、また、オーバーキャップは、ノズルから容器本体首部までを覆うものであることから、使用樹脂量の増大につながり、生産性やコスト性で好ましくない
本発明の解決すべき課題は、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで液状の内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減することができ、しかも、大型のオーバーキャップを用いることなく誤噴射を防止することできる注出器を提案することである。
本発明の注出器は、液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、前記容器本体は、その胴部から外向きに突出する突起を有し、前記ノズルは、前記キャップの上部を当該上部から間隔を空けて覆うフランジ部と、このフランジ部から前記容器本体を取り囲むように垂下する外装カバーとを一体に備え、この外装カバーは、前記容器本体の前記突起を貫通させて前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する切り欠きを備えると共に、この切り欠きに繋がり、前記容器本体又は前記外装カバーを軸線回りに回転させることで前記切り欠きと前記突起との位置をずらして前記ノズルと前記容器本体とを接近させるときに、前記突起と接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する段部を備えることを特徴とするものである。
本発明の他の注出器は、液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、前記ノズルは、前記キャップの上部を当該上部から間隔を空けて覆うフランジ部と、このフランジ部から前記キャップに向かって垂下する外装カバーとを一体に備え、この外装カバーの内側に、当該外装カバーから内向きに突出する突条を形成すると共に、前記キャップの外側に、当該キャップから外向きに突出する段部を設け、この段部に、前記外装カバーの前記突条と合さって前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する条溝を形成し、又は、前記外装カバーの内側に、当該外装カバーから内向きに突出する段部を設け、この段部に、条溝を形成すると共に、前記キャップの外側に、前記外装カバーの前記条溝と合さって前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する突条を形成し、前記段部及び前記突条は、前記容器本体又は前記外装カバーを軸線回りに回転させて前記突条と前記条溝との位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体とを接近させるときに互いに接触して、前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触面を備えることを特徴とするものである。
この場合、前記外装カバーは、前記容器本体を取り囲むように垂下するものであることがこのましい。
更にこの場合、前記外装カバーと前記キャップとにそれぞれ、又は、前記外装カバーと前記容器本体とにそれぞれ、前記突条と前記条溝との位置を視認するための指標を備えることが好ましい。
本発明の更に他の注出器は、液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、前記キャップは、その貫通孔が、前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する形状であって、当該貫通孔に繋がる切り欠きを有し、前記ノズルは、その外側に、当該ノズルから外向きに突出する指掛け片と、前記切り欠きと合さって前記容器本体との接近及び遠離を許容する突起とを有し、当該突起は、前記容器本体又は前記ノズルを軸線回りに回転させて前記切り欠きとの位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体を接近させるときに、前記キャップと接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の更に他の注出器は、液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、前記ノズルは、その外側に、当該ノズルから外向きに突出する指掛け片を有し、前記キャップは、このキャップから起立して前記ノズルを取り囲む筒状部を有し、この筒状部は、前記ノズルの前記指掛け片を通して前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する切り欠きを備えると共に、この切り欠きに繋がり、前記容器本体又は前記指掛け片を軸線回りに回転させることで前記切り欠きと前記指掛け片との位置をずらして前記ノズルと前記容器本体とを接近させるときに、前記指掛け片と接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する段部を備えることを特徴とするものである。
本発明において、前記容器本体は、前記泡ポンプのシリンダ先端付近を最小径とする底部を備えることが好ましい。
また、本発明において、前記泡ポンプのシリンダは、先細りの先端を有し、この先端の縁部に、前記シリンダ内に通じる切り欠きを備えることが好ましい。
更に、本発明に係る前記ノズルは、軸部分と、この軸部分を取り囲んで当該軸部分との相互間に筒状の通路を形成する外装部分とを有し、この外装部分は、その先端に、前記通路に通じる環状の注出口を備えることが好ましい。
この場合、前記軸部分は、その外側に、当該軸部分から外向きに突出して前記外装部分と接触する突条を有し、前記外装部分は、その先端に、前記通路に通じて前記突条によって区画された複数の注出口を備えるものとすることができる。
また、本発明に係る前記軸部分は、前記外装部分の先端から突出し、前記注出口から注出される泡状の内容物を斜め前方に案内する拡大先端部を備えることが好ましい。
また、本発明に係る前記注出器は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻薬用投薬器として用いることが好ましい。
本発明によれば、ノズルに液状の内容物を圧送する機構を泡ポンプとしたことから、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで注出される液状の内容物は空気を含んだ泡状となるため、空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部の内壁にかかる負担を軽減することができる。
しかも、本発明によれば、泡ポンプの動作を生起させるノズルと容器本体との動きを、ノズルに設けた外装カバーと容器本体若しくはキャップとの関係、ノズルとキャップの貫通孔との関係、又は、ノズルに設けた指掛け用突起とキャップとの関係、即ち、容器本体又はノズルを軸線周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、別途用意されるオーバーキャップの大型化を招くことなく、誤噴射を防止することできる。
また、本発明において、前記容器本体が、前記泡ポンプのシリンダ先端付近を最小径とする底部を備えるものであれば、残留内容物の減少を図ることができるとともに、更に、容器本体の軽量化を図ることができる。
更に、本発明において、泡ポンプのシリンダが先細りの先端を有するものであり、この先端の縁部に、前記シリンダ内に通じる切り欠きを備えれば、容器本体の高さ寸法を短縮させても、容器本体内底面でシリンダ先端を閉鎖してしまうことを防止でき、確実な内容物の噴射を可能にすると共に、使用済み後の内容物の残留を最小限に抑えることができる。
しかも、本発明において、液状の内容物を泡状に注出するノズルが、軸部分と、この軸部分を取り囲んで当該軸部分との相互間に筒状の通路を形成する外装部分とを有し、この外装部分の先端に、前記通路に通じる環状の注出口を形成すれば、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させることができる。
また、この場合、前記軸部分は、その外側に、当該軸部分から外向きに突出して前記外装部分と接触する突条を有し、前記外装部分の先端に、前記通路に通じて前記突条によって区画された複数の注出口を形成すれば、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させるに当たり、空洞部の内壁に投与される内容物の量を局所的に調整することができる。
更に、本発明において、前記軸部分が、前記外装部分の先端から突出し、前記注出口から注出される泡状の内容物を斜め前方に案内する拡大先端部を備えれば、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させるに当たり、ノズル先端付近の内壁に対して重点的に内容物を注出させることができる。
本発明の注出器は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻薬用投薬器として用いることで、その効果を顕著に発揮することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の形態である点鼻薬用投薬器100を側面から示す一部断面図である。
符号110は、口部111を有し、その内側に内容物たる液状の点鼻薬を充填する容器本体である。容器本体110は、図1の破線で示すように、その胴部112から外向きに突出する突起113を有する。
符号120は、容器本体110の口部111に吊り下げ保持される泡ポンプである。
符号130は、泡ポンプ120の後述するステム129を貫通させる貫通孔130aを有し容器本体110の口部111に固定されるキャップである。
ここで、図2(a)〜(c)はそれぞれ、図1の要部拡大図、オーバーキャップ150を取り外した状態の、図1の要部拡大図及び、オーバーキャップ150を取り外した状態の後述のノズル140をその先端から示す要部斜視図である。
符号140は、キャップ130の貫通孔130aを貫通するステム129に繋がり容器本体110の、図2(b)に示すd2方向への押し込み及び図2(b)に示すd1方向への復帰の繰り返しによりステム129を通って圧送された泡状の薬剤を注出する先細りのノズルである。ノズル140は、例えば、その外面から外向きに一体に突出した嵌合用ダボ(図5,7の符号142a参照。)により、オーバーキャップ150が着脱可能に装着されている。
ノズル140は、先端が封止されたコーン状の軸部分141と、この軸部分141を取り囲んで当該軸部分141との相互間に筒状の通路140pを形成する外装部分142とを有し、この外装部分142の先端142eに、図2(c)に示すように、通路140pに通じる環状の注出口140aを備える。オーバーキャップ150の上方内壁には環状の脚部151が垂設されており、図1に示すオーバーキャップ装着状態で注出口140aに脚部151が挿入されることによりノズル140をシールしており、ノズル140先端からの内容物の漏れを防止している。
また、軸部分141の下方には、図1に示すように、ステム129に通じる1つ以上の開口141sが、また、軸部分141の下端部には外向き突出部141fが形成されている一方、この開口141sと対向する外装部分142の内側には、外装部分142から内向きに突出する複数の突条142rが一体に形成されており、これら突条142rの下端に外向き突出部141fが当接するように外装部分142に軸部分141が内装されている。
さらに、ノズル140は、キャップ130の上部を当該上部から間隔を空けて覆うフランジ部143と、このフランジ部143から容器本体110を取り囲むように垂下する外装カバー144とを一体に備える。図示の例では、フランジ部143の上面は、操作性を考慮して、下向きに湾曲する面を備えている。
外装カバー144は、その下方に、容器本体110の突起113を貫通させてノズル140の押し込み及び復帰の繰り返しを許容する切り欠き145を備えると共に、この切り欠き145に繋がり、容器本体110を軸線O回りに(図1では向かって左方向に)、又は、外装カバー144をノズル140と共に軸線O回りに回転させることで切り欠き145と突起113との位置がずれる領域Xを形成し、容器本体110をd2方向に押し込むときに、突起113と接触して当該ノズル140の押し込みを規制する段部146を備える。
ここで、本形態に係る泡ポンプ120を詳細に説明すると、泡ポンプ120は、口部111にパッキンPを介して吊り下げ保持されるシリンダ121を有する。シリンダ121は、口部111側から順に、空気を吸入・加圧・圧送するための大径部121aと、薬剤を吸入・加圧・圧送するための小径部121bとを一体に備える。大径部121aの上方には、外向きフランジ121fを介して筒部121hが立設されていると共に、この筒部121hの外壁にはリブ121rが形成されており、キャップ130上方より垂下する環状筒部130hの下端に形成されたコ字状切欠き部130cと係合して、シリンダ121とキャップ130との相対回動を防止している。
シリンダ121は、その小径部121bに、先細りの先端部分120pを有し、この先端部分120pの先端に、小径部121b内側に通じる吸入口120aが開口している。シリンダ121は更に、その先端部分120pに、吸入口120aに繋がり、小径部121b内側に通じる切り欠きSを備える。
シリンダ121の小径部121b内側には更に、ポペット(プランジャ)122が配置されている。このポペット122は、吸入口120aの裏面に着座可能な下端部122aを有し、リターンスプリング123を介して薬剤用ピストン124を弾支している。
薬剤用ピストン124は、小径部121bの内面に摺動可能に保持されるシリンダ側シール端部124aを一体に備える一方、その内側に、薬剤用ピストン124から内向きに突出し、ポペット122の上端部122bの外側面に摺動可能に保持されるポペット側シール端部124bを一体に備える。これにより、ポペット122の下端部122aが吸入口120aの裏面に着座すると、小径部121b内に、薬剤の充填空間Rcが形成される。
更に、薬剤用ピストン124の上端部には、中空のピストンガイド125が固定されている。このピストンガイド125は、その内側に、逆止弁としてのボール126が載置されている一方、その外側面に、エアピストン127が設けられている。
エアピストン127は、ピストンガイド125の外側面に摺動可能に保持されるシール端部127aと、大径部121aの内側面に摺動可能に保持されるシール端部127bとを一体に備える。これにより、大径部121a内には、空気の充填空間Raが形成される。
エアピストン127には更に、空気を流通させるための貫通孔127cが形成されており、この貫通孔127cは、充填空間Ra内への空気の流入のみを許容する逆止弁たるエアピストンバルブ128が設けられている。
更に、エアピストン127は、ピストンガイド125に取り付けられたステム(ジェットリング)129の内側面に摺動可能に保持されるシール端部127dを有し、ピストンガイド125の外側面との間に形成された隙間を、ピストンガイド125とステム129との間に形成された隙間を経てボール126の上側位置に通じさせる。
ステム129は、その内側に、メッシュが張設された2つのメッシュリングRmを収納している。このステム129の外側面には、ノズル140が装着される。これにより、ステム129は、軸部分141に形成した開口141sから外装部分142との相互間に形成した筒状の通路140pを通って、外装部分142の先端142eに設けた環状の注出口140aに通じる。
ここで、本形態の作用を説明する。
先ず、薬剤を鼻孔に投与するときには、オーバーキャップ150を取り外した後、容器本体110を保持して外装カバー144を軸線O周りに回転させて、又は、外装カバー144を保持して容器本体110を軸線O周りに回転させて、図1に示すように、切り欠き145を容器本体110に設けた突起113の位置に合わせる。
次に、ノズル140を鼻孔に挿入した後、フランジ部143に指を引っ掛けて容器本体110の底部114を押し込むと、容器本体110が外装カバー144内で矢印d2の方向に押し込まれる。この押し込みにより、泡ポンプ120のポペット122が、ステム129、エアピストン127、ピストンガイド125及び薬剤用ピストン124と一体にシリンダ121内に押し込まれ、吸入口120aの裏面に着座すると、ポペット122に沿って薬剤用ピストン124が小径部121b内に押し込まれる。これにより、薬剤用ピストン124のポペット側シール端部124bと、ポペット122の上端部122bとが離間し、充填空間Rcで加圧された薬剤は、ボール126に向かって圧送され、ボール126を持ち上げ、ステム129からノズル140の注出口140aを経て外界に抜ける。
同時に、エアピストン127の押し込みにより、充填空間Raの内圧も上昇するため、エアピストン127下端がピストンガイド125とのシールを解除して充填空間Raをエアピストン127とピストンガイド125との隙間に通じさせることになり、充填空間Raで加圧された空気も、ボール126の上部を通ってステム129からノズル140の注出口140aを経て外界に抜ける。
次に、フランジ部143から指を離すと、リターンスプリング123の弾性力により、薬剤用ピストン124が元の位置に復帰すべく移動し、薬剤用ピストン124のポペット側シール端部124bと、ポペット122の上端部122bとが再び係合すると、ポペット122は、薬剤用ピストン124等と共に元の位置に復帰すべく引き上げられる。これにより、充填空間Rcに生じた負圧で、吸入口120aから容器本体110に充填された薬剤が充填空間Rcに導入される。
同時に、エアピストン127もピストンガイド125と共に元の位置に復帰すべく移動し、充填空間Raの拡大で生じた負圧により、エアピストンバルブ128が貫通孔127cを空けて空気を充填空間Raに導入すると共に、エアピストン127とピストンガイド125とが再度当接してその隙間を閉じる。
その後更に、フランジ部143に指を引っ掛けて押し込むと、ポペット122が吸入口120aの裏面に着座した後、ポペット122に沿って薬剤用ピストン124が押し込まれて、薬剤用ピストン124とポペット122とが離間し、充填空間Rcで加圧された薬剤は、ボール126を持ち上げ、ステム129に向かって圧送される。これと同時に、エアピストン127の押し込みにより、充填空間Raの内圧も再度上昇し、エアピストン127がピストンガイド125からずれてボール126の上部を通ってステム129に圧送される。
これにより、ボール126の上部で薬剤と空気が混合された後、ステム129内の2つのメッシュリングRmそれぞれを通って泡状の薬剤が形成され、ノズル140の注出口140aから泡状の薬剤として注出される。
従って、本形態によれば、ノズル140に薬剤を圧送する機構を泡ポンプ120としたことから、ノズル140から鼻孔に投与される薬剤は空気を含んだ泡状となるため、鼻孔にノズル140を差し込んで薬剤を投与する際の、当該鼻孔の内壁にかかる負担を軽減し、使用者に与える刺激が小さく使用者に与える不快感を最大限に抑制することができる。
ところで、ノズル140は、単なる中空ノズルとしてもよいが、この場合、必ずしも鼻孔の内壁全体に万遍なく薬剤を投与することができるとは限らない。
そこで、本形態のように、ノズル140が、軸部分141と、この軸部分141を取り囲んで当該軸部分141との相互間に筒状の通路140pを形成する外装部分142とを有し、この外装部分142の先端142eに、通路140pに通じる環状の注出口140aを形成すれば、鼻孔に薬剤を投与する際に使用者に与える不快感を最大限に抑制しつつ、鼻孔の内壁全体に万遍なく薬剤を投与することができる。
これに対し、薬剤を鼻孔に投与したのちは、外装カバー144を軸線O周りに、図1の矢印d3に示す方向に回転又は容器本体110を矢印d3と逆方向に回転させて、一点鎖線に示すように、容器本体110に設けた突起113の位置が切り欠き145とずれるようにする。これにより、フランジ部143に指を引っ掛けて容器本体110を押し込もうとすると、外装カバー144に形成された段部146が容器本体110に設けた突起113と接触してノズル140と容器本体110との相対移動、即ち、接近を規制するため、泡ポンプ120を動作させることはできない。
従って、本形態によれば、更に、泡ポンプ120の動作を生起させる容器本体110の動きを、ノズル140に設けた外装カバー144と容器本体110との関係、即ち、容器本体110又はノズル140を軸線O周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、誤噴射を防止することできる。
また、本形態のように、容器本体110は、泡ポンプ120のシリンダ先端部分120s付近を最小径とする底部114を備えるものであれば、残留内容物の減少を図ることができるとともに、更に容器本体110の軽量化を図ることができる。
更に、本形態のように、シリンダ121が先細りの先端部分120pを有するものであり、この先端部分120pの縁部に、シリンダ121内に通じる切り欠きSを備えれば、容器本体110の底部114を最小径化しつつ容器本体110の軸線O方向寸法(高さ寸法)を短縮させても、容器本体110の底部114の内面でシリンダ先端の注出口120aを閉鎖してしまうことを防止でき、確実な内容物の噴射を可能にすると共に、使用済み後の薬剤の残留を最小限に抑えることができる。
図3は、本発明の第二の形態である点鼻薬用投薬器200を側面から示す一部断面図である。なお、第一の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
本形態において、外装カバー144は、その内側に、フランジ部143から一体に垂下して外装カバー144から内向きに突出する少なくとも1つの突条147を一体に備える。
これに対し、キャップ130は、その外側に、当該キャップ130から外向きに全周に亘って突出する段部131を一体に備えると共に、この段部131には、突条147と摺動しつつ、又は、突条147と間隔を空けて合さって容器本体110の押し込み及び復帰の繰り返しを許容する条溝132が形成されている。
これにより、段部131の上端面及び突条147の下端面は、外装カバー144をノズル140と共に、軸線O周りに図3の矢印d4に示す方向に回転、又は容器本体110をd4と逆方向に回転させて突条147と条溝132との位置をずらすことで、容器本体110を押し込むときに互いに接触して、当該ノズル140と容器本体110の相対移動を規制する接触面131f,147fとしてなる。
本形態によっても、泡ポンプ120の動作を生起させる容器本体110の動きを、ノズル140に設けた外装カバー144とキャップ130との関係、即ち、容器本体110又はノズル140を軸線O周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、誤噴射を防止することできる。
特に、本形態は、外装カバー144とキャップ130との間で容器本体110の動きを規制するものであるので、外装カバー144が有色の場合には特にその動作を視認できない。このため、本形態では、図3に示すように、外装カバー144と容器本体110とにそれぞれ、突条147と条溝132との位置を視認するための指標M1,M2を備えることが好ましい。この指標M1,M2は成形による凹凸により形成してもよいし、印刷、ホットスタンプ等の加飾により形成してもよい。
なお、本形態は、その変形例として、外装カバー144の内側に、当該外装カバー144から内向きに全周に亘って突出する段部(図3の段部131と同様のもの。)を設け、この段部に、条溝(図3の条溝132と同様のもの。)を形成すると共に、キャップ130の外側に、外装カバー144の前記条溝と合さって容器本体110の押し込み及び復帰の繰り返しを許容する突条(図3の突条147と同様のもの。)を形成しても同様の作用効果を奏する。
また、この場合、外装カバー144は、本形態のように、キャップ130及び容器本体110を取り囲むように垂下させる必要はなく、例えば、外装カバー144をキャップ130の上部手前まで垂下させ、キャップ130を視認できるように構成したときには、指標M1,M2を設けるに当たっては、外装カバー144とキャップ130とにそれぞれ設けることができる。
図4は、本発明の第三の形態である点鼻薬用投薬器300を側面から示す一部断面図である。また、図5は、キャップ130とノズル140との位置合わせ状態を模式的に示す斜視図である。なお、本形態においても他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
本形態において、図4に示すように、キャップ130は、その貫通孔133の内径寸法D1(図5参照。)が、ノズル140の外径寸法D2と同一又はそれより大きく、ノズル140の押し込み及び復帰の繰り返しを許容する形状であって、当該貫通孔133に繋がる2つの切り欠き134を備える。
これに対し、ノズル140は、その外側に、ノズル140から外向きに突出する2つの指掛け片148を一体に備えると共に、指掛け片148から一体に垂下してノズル140から外向きに突出する2つの突条149を一体に備える。突条149は、切り欠き134と摺動しつつ、又は、切り欠き134と間隔を空けて合さって当該キャップ130の貫通孔133を通しての押し込み及び復帰の繰り返しを許容する。
これにより、突条149の下端面は、ノズル140を軸線O周りに矢印d5方向に回転、又は容器本体110を矢印d5と逆方向に回転させて切り欠き134との位置をずらすことで、容器本体110を押し込むときに、キャップ130の天壁130aと接触して当該ノズル140と容器本体110の相対移動を規制する接触部としてなる。
本形態によっても、泡ポンプ120の動作を生起させる容器本体110の動きを、ノズル140に設けた突条149とキャップ130の貫通孔133との関係、即ち、容器本体110又はノズル140を軸線O周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、誤噴射を防止することできる。
また、本形態の場合、ノズル140に外装カバー144が設けられていないため、容器本体110がシリンダ先端部分120p付近を最小径とする底部114を備えることにより、軽量化に加えて小型化を図ることができる。なお、突条149は、指掛け片149から垂下するものではなく、単なる突起であってもよい。また、指掛け片148は外向きに環状に突出する形状とすることもできる。
図6は、本発明の第四の形態である点鼻薬用投薬器400を側面から示す一部断面図である。また、図7(a),(b)はそれぞれ、キャップ130とノズル140との位置合わせ状態を示す上面図及び模式的に示す斜視図である。なお、本形態においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
本形態において、ノズル140は、その外側に、当該ノズル140から外向きに突出する1つの指掛け片148を一体に備える。
これに対し、キャップ130は、ノズル140の外径寸法D2と同一又はそれより大きい内径寸法D3を有し、このキャップ130から起立してノズル140を取り囲む筒状部135を一体に備える。
筒状部135は、指掛け片148の幅寸法W1と同一又はそれより大きい幅寸法W2を有し、指掛け片148を通して容器本体110の押し込み及び復帰の繰り返しを許容する切り欠き136を備える。筒状部135は更に、切り欠き136に繋がり、ノズル140と共に軸線O周りに矢印d5方向に回転、又は容器本体110を矢印d5と逆方向に回転させることで切り欠き136と指掛け片148との位置がずれる領域Yを形成し、容器本体110を押し込むときに、指掛け片148と接触して当該ノズル140と容器本体110の相対移動を規制する段部137を備える。
従って、本形態によっても、泡ポンプ120の動作を生起させる容器本体110の動きを、ノズル140に設けた指掛け用突起148とキャップ130に設けた筒状部136との関係、即ち、容器本体110又はノズル140を軸線O周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、誤噴射を防止することできる。
ところで、上記各形態に係るノズル140では、鼻孔の内壁全体に万遍なく薬剤を投与するべく、外装部分142の先端142eに、筒状の通路140pに通じる環状の注出口140aを形成したが、注出口140aには、様々な形状を採用することができる。
図8(a)は、上記各形態に採用可能なノズル140の先端部分を示す要部上面図及び同形態を側面から示す一部断面図である。なお、本形態においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
本形態に係るノズル140において、軸部分141は、その外側に、当該軸部分141から外向きに突出して外装部分142と接触する複数の突条141pを有し、外装部分142の先端142eに、筒状の通路140pに通じて突条141pによって区画された複数の注出口140aを形成したものである。
この場合、鼻孔に薬剤を投与する際に使用者に与える不快感を最大限に抑制しつつ、鼻孔の内壁全体に万遍なく薬剤を投与するに当たり、鼻孔の内壁に投与される薬剤の量を突条141pの高さや間隔を変えることにより、局所的に調整することができる。
図8(b)は、上記各形態に採用可能なノズル140の他の先端部分を側面から示す一部断面図である。なお、本形態においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
更に、本形態に係るノズル140において、軸部分141は、外装部分142の先端142eから突出し、注出口140aから注出される泡状の薬剤を矢印Cf方向に斜め前方に案内する拡大先端部141eを一体に備える。
この場合、鼻孔に薬剤を投与する際に使用者に与える不快感を最大限に抑制しつつ、鼻孔の内壁全体に万遍なく薬剤を投与するに当たり、拡大先端部141eの形状、先端142eからの突出量、拡大先端部141eの基部141bの形状等を変えることにより、ノズル140の外装部分142の先端142e付近にある、鼻孔の内壁に対して重点的に薬剤を投与することができる。
なお、拡大先端部141eは、軸部分141と別体とすることもできる。この場合、拡大先端部141eを外装部分142の先端142eに開口させた部分から無理押しして組み付ける必要がない。
上述したところは、本発明の好適な形態をしたものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、泡ポンプ120の構成は、上述の形態に限ることなく、例えば、ノズルの押し込み及び復帰の繰り返しにより動作させるものでもよい。即ち、本発明に係る泡ポンプは、ノズルと容器本体との接近及び、遠離の繰り返しにより、液状の内容物を泡状にして圧送できるものであればよい。また、上述した各形態に採用されている様々な構成は、目的及び用途に応じて、適宜組み合わせや置換等の変更を行うことができる。
本発明の泡ポンプ付き注出器は、空洞部の内壁に液状の内容物を注出させることを目的にするものであれば、点鼻薬用投薬器に限らず、様々な薬品を投与することに用いることができ、更に、注出される内容物も液状のものであれば、種々の液体を採用できる。
本発明の第一の形態である点鼻薬用投薬器を側面から示す一部断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、図1の要部拡大図、オーバーキャップを取り外した状態の、図1の要部拡大図及び、オーバーキャップを取り外した状態のノズルをその先端から示す要部斜視図である。 本発明の第二の形態である点鼻薬用投薬器を側面から示す一部断面図である。 本発明の第三の形態である点鼻薬用投薬器を側面から示す一部断面図である。 同形態のキャップとノズルとの位置合わせ状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第四の形態である点鼻薬用投薬器を側面から示す一部断面図である。 (a),(b)はそれぞれ、同形態のキャップとノズルとの位置合わせ状態を示す上面図及び模式的に示す斜視図である。 (a)は、上記各形態に採用可能なノズルの先端部分を示す要部上面図及び同形態を側面から示す一部断面図であり、(b)は、上記各形態に採用可能なノズルの他の先端部分を側面から示す一部断面図である。
符号の説明
110 容器本体
111 口部
120 泡ポンプ
130 キャップ
130a キャップ天壁
131 段部
131f 段部の上端面(接触面)
132 条溝
133 貫通孔
134 キャップ天壁切り欠き
135 キャップ筒状部
136 筒状部切り欠き
140 ノズル
140a ノズル注出口
141 軸部分
141e 拡大先端部
141p 突条
142 外装部分
142e 外装部分先端
143 フランジ部
144 外装カバー
145 外装カバー切り欠き
146 段部
147 突条
147f 突条の下端面(接触面)
148 指掛け片
149 突条(突起)

Claims (12)

  1. 液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、
    前記容器本体は、その胴部から外向きに突出する突起を有し、
    前記ノズルは、前記キャップの上部を当該上部から間隔を空けて覆うフランジ部と、このフランジ部から前記容器本体を取り囲むように垂下する外装カバーとを一体に備え、
    この外装カバーは、前記容器本体の前記突起を貫通させて前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する切り欠きを備えると共に、
    この切り欠きに繋がり、前記容器本体又は前記外装カバーを軸線回りに回転させることで前記切り欠きと前記突起との位置をずらして前記ノズルと前記容器本体とを接近させるときに、前記突起と接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する段部を備えることを特徴とする注出器。
  2. 液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、
    前記ノズルは、前記キャップの上部を当該上部から間隔を空けて覆うフランジ部と、このフランジ部から前記キャップに向かって垂下する外装カバーとを一体に備え、
    この外装カバーの内側に、当該外装カバーから内向きに突出する突条を形成すると共に、前記キャップの外側に、当該キャップから外向きに突出する段部を設け、この段部に、前記外装カバーの前記突条と合さって前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する条溝を形成し、又は、
    前記外装カバーの内側に、当該外装カバーから内向きに突出する段部を設け、この段部に、条溝を形成すると共に、前記キャップの外側に、前記外装カバーの前記条溝と合さって前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する突条を形成し、
    前記段部及び前記突条は、前記容器本体又は前記外装カバーを軸線回りに回転させて前記突条と前記条溝との位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体とを接近させるときに互いに接触して、前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触面を備えることを特徴とする注出器。
  3. 前記外装カバーは、前記容器本体を取り囲むように垂下するものである請求項3に記載の、注出器。
  4. 前記外装カバーと前記キャップとにそれぞれ、又は、前記外装カバーと前記容器本体とにそれぞれ、前記突条と前記条溝との位置を視認するための指標を備える請求項2又は3に記載の注出器。
  5. 液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、
    前記キャップは、その貫通孔が、前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する形状であって、当該貫通孔に繋がる切り欠きを有し、
    前記ノズルは、その外側に、当該ノズルから外向きに突出する指掛け片と、前記切り欠きと合さって前記容器本体との接近及び遠離を許容する突起とを有し、
    当該突起は、前記容器本体又は前記ノズルを軸線回りに回転させて前記切り欠きとの位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体を接近させるときに、前記キャップと接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触部を備えることを特徴とする注出器。
  6. 液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる貫通孔を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、
    前記ノズルは、その外側に、当該ノズルから外向きに突出する指掛け片を有し、
    前記キャップは、このキャップから起立して前記ノズルを取り囲む筒状部を有し、
    この筒状部は、前記ノズルの前記指掛け片を通して前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する切り欠きを備えると共に、
    この切り欠きに繋がり、前記容器本体又は前記指掛け片を軸線回りに回転させることで前記切り欠きと前記指掛け片との位置をずらして前記ノズルと前記容器本体とを接近させるときに、前記指掛け片と接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する段部を備えることを特徴とする注出器。
  7. 前記容器本体は、前記泡ポンプのシリンダ先端付近を最小径とする底部を備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の、注出器。
  8. 前記泡ポンプのシリンダは、先細りの先端部分を有し、この先端部分に、前記シリンダ内に通じる切り欠きを備える請求項1乃至7のいずれか一項に記載の、注出器。
  9. 前記ノズルは、軸部分と、この軸部分を取り囲んで当該軸部分との相互間に筒状の通路を形成する外装部分とを有し、
    この外装部分の先端に、前記通路に通じる環状の注出口を形成する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の、注出器。
  10. 前記軸部分は、その外側に、当該軸部分から外向きに突出して前記外装部分と接触する突条を有し、
    前記外装部分の先端に、前記通路に通じて前記突条によって区画された複数の注出口を形成する請求項9に記載の、注出器。
  11. 前記軸部分は、前記外装部分の先端から突出し、前記注出口から注出される泡状の内容物を斜め前方に案内する拡大先端部を備える請求項9又は10に記載の、注出器。
  12. 前記注出器は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻薬用投薬器である請求項1乃至11のいずれか一項に記載の、注出器。
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