JP2007261659A - エアゾール容器用キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスが勢いよく噴出するおそれがなく、かつキャップの取り付け、取り外しが容易に可能なエアゾール容器用キャップを提供する。
【解決手段】環状凹部14にガス排出孔17を設けることにより残留ガスが空間部16を経由してガス排出孔17から排出される。また、環状凹部14に円筒状の係合部15を取り付けることにより、エアゾール容器2のマウンテンカップ8との取り付け、取り外しを容易にしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮ガスを内容物と共に充填したエアゾール容器のキャップに関し、特に残留しているガスを排出するために噴射ヘッドなどのステムを押し下げ状態に維持する機能を備えたキャップに関するものである。
エアゾール容器を廃棄する場合、残留ガスを予め可及的に排出しておくことが求められており、そのためのスプレー缶用蓋が特許文献1および特許文献2に記載され、またガス抜き治具が特許文献3に記載されている。これらの特許文献に記載された蓋もしくは治具は、上面部に噴射ノズルもしくはステムを嵌合させる凹部を形成するとともに、その凹部に噴射ノズルもしくはステムを嵌合させた状態で、これら噴射ノズルもしくはステムと一体の噴出部の巻締部に係合する係止部を設けた構成である。
したがって、これらの蓋もしくは治具によっていわゆるガス抜きを行う場合、噴射ノズルもしくはステムに取り付けてある噴射ボタン(もしくは噴射ヘッド)を抜き取って噴射ノズルもしくはステムを露出させ、この状態で反転させた上記の蓋あるいは治具をスプレー缶の上部に嵌着させると、前記凹部に嵌合した噴射ノズルあるいはステムが押し下げられて内容物が噴出し、またその状態で前記係止部が巻締部に係合するので、噴射ノズルあるいはステムの押し下げ状態すなわち内容物の噴射状態を維持できる。
実開平1−151861号公報 特開2000−219283号公報 特許第2729163号公報
上述した特許文献1に記載されたキャップでは、本発明のステムに該当する噴射管を嵌合させる筒がキャップの上面部に、外部に開口させた状態に設けられるとともに、その内底に溝が形成されてガスの逃げ部とされ、その溝に連通した状態の排出口が、前記筒の周壁部を貫通させて形成されている。したがって、キャップを反転させて筒の内部に噴射管を嵌合させ、その状態でキャップを押し下げると、噴射管が筒の内底で押し下げられるので、スプレー缶の内部のガスが吹き出し、そのガスは溝を通って排出口から排出される。その場合、ガスはほぼ直接、排出口から吹き出すことになるので、その勢いが強く、その結果、周囲に広く拡散してしまう不都合があった。また、継続して噴射させるためには、キャップを押し続ける必要があり、操作性の点で改善する余地があった。
また、特許文献2に記載されたキャップは、キャップを反転させた状態でステムを嵌合させる嵌入穴を上面部に有し、その内部に放射状にスリットを設けてガスを排出するように構成されている。そのために、上記の特許文献1に記載されているキャップと同様に、ステムから噴出するガスあるいは内容物を含むガスがスリットから勢いよく吹き出し、周囲に飛散してしまうなどの不都合があった。また、特許文献2に記載されたキャップでは、上面部の一部を環状に窪ませ、その環状溝部の開口端内面に、ステムを保持しているマウンテンカップの巻締部に係合する係合部を設けているので、キャップを反転させて容器に取り付けた状態を維持することができる。しかしながら、その係合部は、キャップのいわゆる本体部分の一部である上面部を形成している箇所に設けられているから、その剛性はキャップに要求される剛性程度に高く、そのため、ガス抜きを中止する場合やガス抜きの終了後にキャップを容器から取り外す際に大きい力を加える必要があり、いわゆる着脱操作性の点で改善する余地があった。
さらに、特許文献3に記載されたキャップにおいても、ステムを嵌合させる係合貫通孔から直接、ガスもしくは内容物を噴射させる構成であるから、その噴射の勢いが強く、ガスや内容物が周囲に広く拡散してしまうおそれが多分にあった。また、反転させたキャップをいわゆるガス抜き状態に保持するための係合部を、キャップの上面部を窪ませて形成した凹部の内面に形成しているので、その係合部の剛性が高く、そのため、上記の特許文献2に記載されているキャップ同様に、着脱操作性の点で改善すべき余地があった。
本発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、いわゆるガス抜きの際のガスの噴射の勢いを弱くすることができ、またガス抜きのための着脱操作が容易なエアゾール容器用キャップを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、上面部の周辺部から垂下した筒状部を備え、その筒状部の下端内周部に形成されている第一係合部をエアゾール容器の上端部に形成されている巻締部に係合させることにより、前記エアゾール容器の上端部に突出させてある噴射用のステムを覆うエアゾール容器用キャップにおいて、前記上面部の中央部に、前記キャップを反転させた場合に前記ステムを嵌合させて押し下げる凹部が、キャップの内側に窪んで形成され、前記上面部のうち前記凹部より外周側に前記キャップの内外に貫通するガス排出孔が形成され、更に、前記キャップを反転させて前記凹部に前記ステムを嵌合させてガスを噴出させるように押し下げた状態に前記キャップを前記エアゾール容器の上端部に係合させる第二係合部が設けられ、かつ前記エアゾール容器の上端部に前記キャップの第二係合部を係合させた状態で前記凹部の内面と前記エアゾール容器の上端部外面との間に前記ステムの開口端から前記ガス排出孔に到るガス流路が形成されるように構成されていることを特徴とするエアゾール容器用キャップである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記キャップの上面部のうち前記凹部よりも外周側でかつ前記上面部の外周端より内周側に、前記エアゾール容器の上端部に係合する円筒状の第二係合部が前記凹部と同心円状に突出して形成され、前記円筒状の第二係合部を前記所定箇所に係合させた状態で前記ステムを前記凹部で押し下げるように構成されていることを特徴とするエアゾール容器用キャップである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記上面部に前記凹部と同心円状に環状凹部が形成され、その環状凹部の内部に前記第二係合部が形成されていることを特徴とするエアゾール容器用キャップである。
請求項4の発明は、請求項2または3の発明において、前記エアゾール容器の上端部は、前記ステムを保持しているマウンテンカップを前記エアゾール容器の上端部に一定化させている巻締部を含み、前記第二係合部はそのマウンテンカップの巻締部に係合するように構成されていることを特徴とするエアゾール容器用キャップである。
請求項1の発明によれば、筒状部を下に向けてエアゾール容器の上部に被せれば、その筒状部の下端内周部に形成されている第一係合部が巻締部に係合し、その結果、キャップがエアゾール容器に取り付けられて、ステムを覆う。一方、エアゾール容器から取り外したキャップを上下反転させて上面部を下側にすると、その凹部にステムを挿入することができる。その場合、ステムに取り付けられているノズルもしくはノブなどを予め取り外してもよく、あるいはこれを取り付けたまま凹部に挿入するように構成してもよい。凹部にステムを挿入した状態でキャップをエアゾール容器に向けて押し下げると、ステムが押されて内部のガスあるいは内容物がステムから噴射されるが、凹部は閉じているので、直ちに外部に吹き出すことはなく、凹部の外側に漏れ出し、その後、凹部より外周側に形成してあるガス排出孔から筒状部の内側に流出する。そのため、ガスもしくは内容物は、凹部より広い空間部分に一旦流出し、ここから実質的な外部である筒状部の内側に流れ出るので、ガスや内容物が勢いよく吹き出したり、周囲に拡散したりすることを防止もしくは抑制することができる。
請求項2の発明によれば、前記凹部に対して同心円状に形成された円筒状の第二係合部をエアゾール容器の上部の所定箇所に係合させることにより、前記凹部に挿入したステムを凹部で押し下げ、残留ガスを噴射させる状態に維持することができる。その円筒状の第二係合部は、キャップの上面部から突出させて形成されたものであって、上面部自体を構成するもの(エアゾール容器用のキャップに必要とされる硬さ、剛性、耐落下衝撃性、耐変形性等を与えるための上面部を構成する部分)ではないので、その剛性を相対的に低くすることができ、こうすることによりいわゆるガス抜きのためにキャップをエアゾール容器に着脱する操作力が小さくてよく、その操作性を向上させることができる。また、ガス排出孔がこの円筒状の第二係合部と凹部との間に形成されているので、ここを経由して外部に排出されるガスもしくは内容物の勢いが弱くなり、周囲に広く拡散するなどの事態を防止もしくは抑制することができる。
請求項3の発明によれば、第二係合部が上面部に突出するように形成されていても、その位置が環状凹部の内部であるから、第二係合部の先端と上面部の表面位置とをほぼ同一平面上に一致させることができ、したがって第二係合部が欠損したり、邪魔になるなどのことを未然に回避することができる。
請求項4の発明によれば、いわゆるガス抜きの際に、マウンテンカップの巻締部を利用してキャップをエアゾール容器に取り付けることができ、したがって第二係合部を薄肉化してその剛性を低下させることに加えて、その径を小さくできるので、キャップの着脱操作性を向上させることができる。
つぎに本発明を具体例に基づいて説明する。本発明に係るエアゾール容器用キャップ1は、エアゾール容器2の上部に取り付けられて、ステム3あるいはこれら取り付けられるノズルもしくはノブ(それぞれ図示せず)を覆って保護するためのものであり、その基本的な構造として、上面部4と、その周辺部から垂下した筒状部5とを一体に形成した構造を備えている。なお、図1には、いわゆる残留ガスを排出させるために反転させた状態を示しているので、上下が反対になっている。また、本発明は、エアゾール容器用キャップ1を反転させてエアゾール容器2の上端部に係合させることによりガス抜きを行うための構造に関する発明であるため、エアゾール容器(缶胴6、蓋部7、マウンテンカップ8、巻締部9,10、ステム3等)の形状および構造等は簡略化して図示してある。
このキャップ1が取り付けられるエアゾール容器2は、缶胴6の上端部に、中央部が盛り上がった環状の蓋部7を巻き締め、さらにその蓋部7の中心部に、前記ステム3を保持しているマウンテンカップ8を巻き締めて取り付けた構成を有している。キャップ1は、その蓋部7の巻締部9とマウンテンカップ8の巻締部10とを利用して、エアゾール容器2に取り付けるように構成されている。すなわち、筒状部5の下端(図1では上端)内周面に、前記蓋部7を缶胴6に取り付けている巻締部9に係合する本発明の第一係合部に相当する係合部11が形成されている。この係合部11は、キャップ1の円周方向に所定の長さを有する突条部分であり、図1、図4に示す例では、円周方向に等間隔で四つ設けられており、その対向する係合部11の先端同士の間隔すなわち内径が、巻締部9の外径より僅かに小さく形成されている。そして、キャップ1の全体が、弾性のある合成樹脂で形成され、したがって、キャップ1をエアゾール容器2の上部に対して押し付けることにより、あるいは引き抜くことにより、係合部11が弾性変形して巻締部9に対して係合し、また離脱するようになっている。
残留ガスを排出させるための構成が上面部4に設けられている。具体的には、図1に示すように、上面部4の中央部に凹部12が形成されている。すなわち、キャップ1を反転させた場合に、ステム3に対応する位置に凹部12が形成されている。この凹部12は、ステム3を嵌合させた状態でステム3を押し下げるための部分であって、ノズルあるいはノブなどを取り付けた状態もしくはこれらを取り外した状態でステム3を嵌合させるように構成されている。したがって、凹部12の形状は、ステム3に合わせた形状になっており、図1,11に示す例では、中心部がステム3の先端部の外径より僅かに大径の小径凹部とされ、これより開口端側(図1では下側)が、マウンテンカップ8の中心部に形成されている膨出部13に緩く嵌合する大径凹部とされ、ガス流路となる間隙23が保持されている。また、図2,3,11に示すように大径凹部の周壁部分には、貫通孔22が形成されている。これは、凹部12の内部のガスを外部に逃がすためのものであって、例えば大径凹部の周壁部分にその軸線方向(もしくは周壁部分の母線の方向)に沿ったスリット状の貫通部分であり、周壁部分の円周方向に一定の間隔をあけて複数本の貫通孔22が形成されている。さらに、凹部12の底面部分(ステム3の先端が突き当たる部分)には、ステム3から噴出したガスを凹部12の内部に流出させるようにステム3の先端部と接触する1又は2個以上のごく小さな突起部21を設けるか、又はステム3の先端部と接触する1又は2個以上のごく小さな突起部21を設けることにより、凹部12の底面部分(ステム3の先端が突き当たる部分)には、所定のクリアランスもしくは空間が形成されるようにして、ステム3から噴出したガスを凹部12の内部に流出させるように構成してある。なお、図1にはノズルあるいはノブなどを取り外した状態のステム3を嵌合させる例を示してある。
また、上記の凹部12と同心円状に環状凹部14が形成されている。この環状凹部14の直径および開口幅は、前述したマウンテンカップ8の巻締部10を挿入可能な寸法に設定されている。そして、この環状凹部14の内部で、マウンテンカップ8の巻締部10の外径に相当する位置には、図1,12に示すように本発明の第二係合部に相当する円筒状の係合部15が突出して形成されている。この円筒状の係合部15は、単純な円筒状をなす部分であって、その内径は巻締部10の外径とほぼ等しくなっており、その開口端部(図1での下端部)には巻締部10に係合する凸部が形成されている。そして、この円筒状の係合部15が巻締部10に係合した状態における前記凹部12の位置が、ステム3を押し下げて残留ガスを噴出させる位置に設定されている。
円筒状の係合部15をマウンテンカップ8の巻締部10に係合させた状態では、その内周側でマウンテンカップ8と上面部4との間に空間部16が生じるようになっており、その空間部16を実質的な外部であるキャップ1の内側に連通させるガス排出孔17が、前記環状凹部14の底面部(図1では上側に位置する部分)18を貫通して複数形成されている。これらのガス排出孔17の総開口面積は、ステム3の開口面積より大きくなっている。したがって、ステム3から噴出させたガスを、前記貫通孔22およびガス排出孔17から外部に流出させるように構成されている。
つぎに上記のキャップ1の作用について説明する。前述した筒状部5を下側にしてエアゾール容器2の上部にキャップ1を被せると、筒状部5に形成されている係合部11が蓋部7の巻締部9に係合し、キャップ1がエアゾール容器2に取り付けられる。その状態では、ステム3がキャップ1に覆われ、外部から遮蔽されるので、ステム3が保護される。また、この状態では、上面部4が上向きに露出しているが、円筒状の係合部15は環状凹部14の内部に突出形成されているので、環状凹部14の内部に隠れた状態になっており、したがって通常の使用状態では、円筒状の係合部15が邪魔になったり、外力が掛かって欠損したりするなどの事態が未然に防止される。
エアゾール容器2の残留ガスを排出させる場合には、キャップ1を上下を反転させてエアゾール容器2に被せる。キャップ1の上面部4に設けられている凹部12は、ステム3に対応する位置に形成されているから、ステム3がその凹部12に挿入され、凹部12の底面に突き当たる。その状態からキャップ1を更に押し下げると、ステム3が凹部12の底面によって押し下げられ、その結果、ステム3からエアゾール容器2の内部の残留ガスが噴出する。また、これとほぼ同時に、円筒状の係合部15がマウンテンカップ8の巻締部10に係合し、上下を反転させたキャップ1がエアゾール容器2の上部に取り付けられる。その状態を図1に示してある。
ステム3の先端部と凹部12の底面との間にクリアランスもしくは僅かな空間が設けられているので、ステム3から噴出したガスもしくは内容物は、先ずは、凹部12の小径凹部内に流入し、直ちに大径凹部側へ移動して、マウンテンカップ8の膨出部13と凹部12の大径凹部との間隙23から凹部12の外側へ流出し、その後、マウンテンカップ8と上面部4との間の空間部16に到り、この空間部分を満たす。その後、キャップ1の上面部4に形成されているガス排出孔17からキャップ1を形成している筒状部5の内側に流出する。このように、ステム3から噴出したガスもしくは内容物は、直接外部に排出されずに、エアゾール容器2の先端部分であるマウンテンカップ8と上面部4との間に形成されている相対的に広い空間部分に拡散させられた後、ステム3の開口面積より広い開口面積を備えているガス排出孔17から外部に排出される。そのため、ステム3から勢いよく噴出したガスもしくは内容物は、その勢いが減殺された後、ガス排出孔17から緩やかに外部に流出する。そのため、ガスや内容物が周囲に広く拡散したり飛び散ったりすることが防止もしくは抑制される。なお、ステム3から噴出したガスもしくは内容物の一部は、前記間隙23を通過する過程で、前記貫通孔22から外部に排出される。その場合、貫通孔22がステム3の先端部に対向していないうえに、貫通孔22の総開口面積がステム3の開口面積より大きいので、ガスもしくは内容物は勢いを減殺された状態で流出し、周囲に飛散するなどのことが防止もしくは抑制される。
また、反転させたキャップ1は、前記円筒状の係合部15がマウンテンカップ8の巻締部10に係合することにより、凹部12がステム3を押し下げた状態で、エアゾール容器2の先端部に取り付けた状態に保持される。すなわち、反転させたキャップ1から手を離してもガス抜きを継続することができるので、操作性が良好である。また、ガス抜きが完了した後、もしくはその途中でキャップ1をエアゾール容器2から取り外す場合、キャップ1をエアゾール容器2に対して捻れば、円筒状の係合部15が弾性的に撓み、マウンテンカップ8の巻締部10に対する係合が外れるので、キャップ1をエアゾール容器2から取り外すことができる。その場合、円筒状の係合部15は上面部4の一部に形成されているものの、上面部4自体を構成しているものではないので、剛性の低いものとすることができ、したがって小さい力でキャップ1を捻るだけで、円筒状の係合部15を容易に弾性変形させてキャップ1をエアゾール容器2から取り外すことができる。すなわち、着脱操作性の良好なキャップ1とすることができる。
残留ガスもしくは内容物が外部に噴出する勢いを弱くするためには、外部に対する排出孔の総開口面積を広くすることが好ましい。したがって、本発明では、上述した環状凹部14の底面にガス排出孔17を形成することに加えて、前記凹部12と環状凹部14との間の環状の平面部19にガス排出孔20を形成してもよい。その例を図5,図6、および図7に示してある。これらの図に示す例では、平面部19のガス排出孔20が楕円形もしくは長円形に形成されている。また、図8、図9および図10には、環状凹部14の底面に形成されているガス排出孔17を楕円形もしくは長円形としたキャップ1の例を示してある。なお、図5、図6および図7に示す構成、図8、図9および図10に示す構成のうち、他の部分は図1、図3および図4に示す構成と同様であるから、同じ構成の部分には、図5ないし図10に図1、図3および図4と同様の符号を付してその説明を省略する。
これら図5、図6および図7に示す例、あるいは図8、図9および図10に示す例では、ガス排出孔17,20の形状を工夫してその総開口面積を大きくしてあるので、外部に対するガスもしくは内容物の噴出速度もしくは勢いを低減でき、その結果、残留ガスを抜く際に、ガスや内容物が周囲に拡散したり飛び散ったりすることを良好に防止もしくは抑制することができる。
なお、本発明は上述した各具体例に限定されないのであって、ステムに嵌合させる凹部はストレートな形状であってもよい。また、キャップの全体としての形状は、断面円形である必要はなく、断面形状が角を丸めた矩形形状をなすものであっもよい。更に、円筒状の係合部15の形状は円筒状に限らず、例えば嵌合凹部14の内部に円周方向に間隔をおいて複数設けられ、前記円筒状の係合部15の下端部から中心方向に形成される凸部を有していても良い。さらにまた、円筒状の係合部15は、基部側は円筒状となり、先端側は円周方向に間隔をおいて複数個設けられ先端部が中心方向に突出した形状の係合部でも良い。或いは、円筒状の係合部15は環状凹部14の外周壁から内方に向けた突出部を間隔をあけて多数設けた係合部でも良い。また、上記の具体例では環状凹部14の内側に円筒状の係合部15を設けた例を示したが、本発明は上記の環状凹部14が設けられていないキャップを対象とすることもでき、その場合円筒状の係合部15は上面部4の所定箇所に形成すればよい。
本発明に係るキャップの一例を上下反転してエアゾール容器に取り付けた状態を簡略化して示す断面図である。 同キャップにおける図1のIIーII線矢視断面図である。 同キャップにおける図1の上面部の平面図である。 同キャップにおける図1の底部の平面図である。 本発明のキャップの他の例を上下反転してエアゾール容器に取り付けた状態を簡略化して示す断面図である。 同キャップにおける図5の上面部の平面図である。 同キャップにおける図5の底部の平面図である。 本発明のキャップの他の例を上下反転してエアゾール容器に取り付けた状態を簡略化して示す断面図である。 同キャップにおける図8の上面部の平面図である。 同キャップにおける図8の底部の平面図である。 同キャップの凹部付近を拡大した縦断面図である。 同キャップのマウンテンカップ付近を拡大した縦断面図である。
符号の説明
1…エアゾール容器用キャップ、 2…エアゾール容器、 3…ステム、 4…上面部、 5…筒状部、 6…缶胴、 7…蓋部、 8…マウンテンカップ、 9,10…巻締部、 11…係合部、 12…凹部、 13…膨出部、 14…環状凹部、 15…円筒状の係合部、 16…空間部、 17…ガス排出孔、 18…環状凹部の底面部(図1では上側に位置する部分)、 19…平面部、 20…ガス排出孔、 21…突起部、 22…貫通孔、 23…間隙。

Claims (4)

  1. 上面部の周辺部から垂下した筒状部を備え、その筒状部の下端内周部に形成されている第一係合部をエアゾール容器の上端部に形成されている巻締部に係合させることにより、前記エアゾール容器の上端部に突出させてある噴射用のステムを覆うエアゾール容器用キャップにおいて、
    前記上面部の中央部に、前記キャップを反転させた場合に前記ステムを嵌合させて押し下げる凹部が、キャップの内側に窪んで形成され、前記上面部のうち前記凹部より外周側に前記キャップの内外に貫通するガス排出孔が形成され、更に、前記キャップを反転させて前記凹部に前記ステムを嵌合させてガスを噴出させるように押し下げた状態に前記キャップを前記エアゾール容器の上端部に係合させる第二係合部が設けられ、かつ前記エアゾール容器の上端部に前記キャップの第二係合部を係合させた状態で前記凹部の内面と前記エアゾール容器の上端部外面との間に前記ステムの開口端から前記ガス排出孔に到るガス流路が形成されるように構成されていることを特徴とするエアゾール容器用キャップ。
  2. 前記キャップの上面部のうち前記凹部よりも外周側でかつ前記上面部の外周端より内周側に、前記エアゾール容器の上端部に係合する円筒状の第二係合部が前記凹部と同心円状に突出して形成され、前記円筒状の第二係合部を前記所定箇所に係合させた状態で前記ステムを前記凹部で押し下げるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器用キャップ。
  3. 前記上面部に前記凹部と同心円状に環状凹部が形成され、その環状凹部の内部に前記第二係合部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアゾール容器用キャップ。
  4. 前記エアゾール容器の上端部は、前記ステムを保持しているマウンテンカップを前記エアゾール容器の上端部に一体化させている巻締部を含み、前記第二係合部はそのマウンテンカップの巻締部に係合するように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のエアゾール容器用キャップ。
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