JP4925332B2 - 通話端末 - Google Patents

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本発明は、壁に取り付けられ相手側端末との間で通話が可能な通話端末に関するものである。
従来から、この種の通話端末として、たとえば宅外に設置された相手側端末としての子機端末(ドアホン子機)に対して信号線を用いて接続されることによりインターホンシステムを構築し、相手側端末との間で通話可能となるもの(インターホン親機)などが提供されている。
また、近年では、壁面からの器体の突出量を小さく抑えために、壁内に器体の後部が埋め込まれた形で取り付けられる埋込型の通話端末も提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の通話端末においては、他の埋込型の配線器具との外観上の統一感を出すとともに、取り付けに用いる部材の低コスト化を図るために、一般に普及している埋込型の配線器具用のスイッチボックスを用いて壁に取付可能としてある。すなわち、通話端末の器体の後部をスイッチボックス内に収める形で、スイッチボックスに設けたねじ孔に螺合する取付ねじを用いて通話端末をスイッチボックスに固定する。ここで、特許文献1の通話端末においては、取付ねじ用の取付孔が器体に設けられており、器体をスイッチボックスに直接固定できるから、埋込型の配線器具をスイッチボックスに固定するために用いられる取付枠が不要である。
特開平6−291818号公報
ところで、上述した通話端末では、相手側端末との間で通話を可能とするための内部回路が全て1つの器体内に収納されており、そのため、通話端末の機能を一部でも変更する場合には、通話端末全体を交換する必要がある。特に、通話端末が後部を壁内に埋め込んだ形で取り付けられている場合には、通話端末全体の交換作業は面倒である。
そこで、通話端末を、壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に装着され、本体モジュールに装着された状態で本体モジュールに設けられた接続手段から電力供給を受ける露出パネルとに分割し、本体モジュールと露出パネルとを個別に交換可能とすることが考えられる。しかし、この構成では、露出パネルを本体モジュールから脱着した状態においても接続手段に通電されている可能性があり、この状態で接続手段が露出することは好ましくない。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、全体を交換しなくても機能を変更することができるようにしながらも、通電された状態の接続手段が露出することのない通話端末を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、壁に取り付けられ相手側端末との間で通話が可能な通話端末であって、壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に装着され、本体モジュールに装着された状態で本体モジュールに設けられた接続手段から電力供給を受ける露出パネルとを備え、本体モジュールが、接続手段への通電を入切する電源スイッ
チを少なくとも当該電源スイッチの操作部を前面側に露出させる形で有し、露出パネルの背面側における電源スイッチとの対向部位には、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で電源スイッチをオンすることができ、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられており、前記電源スイッチが前記本体モジュールの前面に沿う面内でスライドするスライドスイッチであって、前記電源操作手段が電源スイッチの操作部に凹凸嵌合し、前記露出パネルが、本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオンさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールに装着され、本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオフさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールから脱着されることを特徴とする。
この構成によれば、通話端末が、本体モジュールと露出パネルとに分割されているので、本体モジュールと露出パネルとを別々に交換することができ、たとえば露出パネルの機能を変更する場合には、本体モジュールに装着する露出パネルを別の種類の露出パネルに交換するだけでよく、本体モジュール自体は交換する必要がない。したがって、通話端末全体を交換することなく、通話端末の機能を変更することができる。また、露出パネルの背面側における電源スイッチとの対向部位には、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で電源スイッチをオンすることができ、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられているので、露出パネルを本体モジュールから脱着した状態では電源スイッチはオフであって接続手段への通電は停止されることになる。そのため、通電された状態の接続手段が露出することはない。また、露出パネルは本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオンさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールに装着されるので、露出パネルを本体モジュールに装着するだけで電源スイッチはオンすることになり、電源スイッチをオンする手間が省ける。
請求項の発明は、壁に取り付けられ相手側端末との間で通話が可能な通話端末であって、壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に装着され、本体モジュールに装着された状態で本体モジュールに設けられた接続手段から電力供給を受ける露出パネルとを備え、本体モジュールが、接続手段への通電を入切する電源スイッ
チを少なくとも当該電源スイッチの操作部を前面側に露出させる形で有し、露出パネルの背面側における電源スイッチとの対向部位には、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で電源スイッチをオンすることができ、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられており、前記電源スイッチが前記本体モジュールの前面に沿う面内でスライドするスライドスイッチであって、前記電源操作手段が、前記露出パネルのうち本体モジュールへの取付構造を具備したパネル本体とは別体であって、電源スイッチの操作部に凹凸嵌合し、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオンする位置とオフする位置との間でパネル本体に対して移動するように操作され、露出パネルを本体モジュールから脱着するときには電源スイッチをオフする位置に移動することを特徴とする。
この構成によれば、通話端末が、本体モジュールと露出パネルとに分割されているので、本体モジュールと露出パネルとを別々に交換することができ、たとえば露出パネルの機能を変更する場合には、本体モジュールに装着する露出パネルを別の種類の露出パネルに交換するだけでよく、本体モジュール自体は交換する必要がない。したがって、通話端末全体を交換することなく、通話端末の機能を変更することができる。また、露出パネルの背面側における電源スイッチとの対向部位には、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で電源スイッチをオンすることができ、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられているので、露出パネルを本体モジュールから脱着した状態では電源スイッチはオフであって接続手段への通電は停止されることになる。そのため、通電された状態の接続手段が露出することはない。また、電源操作手段をパネル本体に対して移動させることで電源スイッチをオンオフできるので、露出パネルを本体モジュールに装着した状態でも電源スイッチをオンオフ操作することができ、露出パネルを脱着しなくても必要に応じて電源スイッチをオフすることができる。また、パネル本体を移動させることで電源スイッチをオンオフする構成に比べて、本体モジュールに対するパネル本体の取付構造を自由に設計できるとい利点もある。
請求項の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記本体モジュールが、壁内に後部を収める形で壁に固定される埋込モジュールからなることを特徴とする。
この構成によれば、本体モジュールの後部が壁内に収まるので、壁内に埋め込まれることなく壁面に背面を対向させる形で本体モジュールを固定する場合に比べて、本体モジュールおよび露出パネルの壁面からの突出量を小さく抑えることができる。したがって、たとえば壁面の前方に確保されている空間が比較的狭い廊下等に通話端末が設置される場合でも、通話端末が通行の邪魔になりにくいという利点がある。
本発明は、通話端末が、本体モジュールと露出パネルとに分割されているので、本体モジュールと露出パネルとを別々に交換することができ、したがって、通話端末全体を交換することなく、通話端末の機能を変更することができる。また、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられているので、露出パネルを本体モジュールから脱着した状態では電源スイッチはオフであって接続手段への通電は停止されることとなり、通電された状態の接続手段が露出することはないという利点がある。
以下の各実施形態では、宅内の壁に取り付けられ、宅外に設置された相手側端末としての子機端末(図示せず)に対して信号線(図示せず)を用いて接続されることによりインターホンシステムを構築し、子機端末との間で通話可能となる親機端末を通話端末の一例として、本発明の通話端末の構成を説明する。この通話端末は映像表示部を備えており、来訪者を撮像するカメラ(図示せず)が設けられた相手側端末に接続されることにより、相手側端末のカメラで撮像された映像を表示することができる。なお、子機端末は、カメラの他、操作入力が可能な操作部と、スピーカおよびマイクロフォンを具備し通話端末との通話時に音声の入出力を行う音声入出力部と、音声信号や映像信号の入出力を行う信号処理部と、信号線が接続される端子部とを有している。
(実施形態1)
本実施形態の通話端末Aは、図1に示すように、壁内に後部を収める形で壁に固定される本体モジュールBと、本体モジュールBの前面側に着脱可能に装着される露出パネルCとを備えている。以下では、通話端末Aを壁に取り付けた状態での上下左右を上下左右として通話端末Aの構成を説明する。
本体モジュールBは、図2に示すように、前面に矩形状の開口部を有する箱状に形成されたボディ1と、ボディ1の前面に覆着されるカバー2とで構成される器体3を備え、回路基板に種々の電気部品が実装されてなる第1回路部4が器体3内に収納された構成を有する。さらに、本体モジュールBは、ボディ1の後壁の2箇所に端子窓5が貫設されており、商用電源供給用の電源線(図示せず)が接続される電源端子部6(図1参照)を一方の端子窓5から器体3の外部に露出させるように備え、信号線(図示せず)が接続される信号端子部7を他方の端子窓(図示せず)から器体3の外部に露出させるように備えている。ボディ1とカバー2とは、カバー2の上下方向の各端部から後方に突出した結合片8に設けた結合孔8aに、ボディ1の上下方向の両端面における前端部に設けた結合爪9をそれぞれ係合させることにより結合される。
露出パネルCは、前面が矩形状の薄箱状に形成されたパネルケース10を備え、種々の電気部品が実装されてなる第2回路部(図示せず)がパネルケース10内に収納された構成を有する。さらに、露出パネルCは、パネルケース10の前壁の一部に透明な表示窓11が配設されており、液晶パネルからなる映像表示部12を表示窓11を通して視認できるようにパネルケース10内に備えている。ここで、パネルケース10は、前面の左寄りの位置に表示窓11を有しており、表示窓11の右方には小孔が多数形成されたスピーカ取付部13が配設されるとともに、スピーカ取付部13の下方に操作部14(図6参照)を構成する操作ハンドル15が配設されている。さらに、表示窓11の左下方にはマイク用孔16が形成され、マイク用孔16の右方つまり表示窓11の下方には操作部14を構成する押釦17が左右方向に複数個列設されている。パネルケース10内において、スピーカ取付部13に対応する位置にはスピーカ18a(図6参照)が設けられ、マイク用孔16に対応する位置にはマイクロフォン18b(図6参照)が設けられ、スピーカ18aおよびマイクロフォン18bは、相手側端末との通話時に音声の入出力を行う音声入出力部18を構成する。なお、パネルケース10内において各操作ハンドル15および各押釦17に対応する位置には、それぞれ各操作ハンドル15および各押釦17とともに操作部14を構成する各種設定用のスイッチ(図示せず)や通話の開始・終了用のスイッチ(図示せず)などが設けられる。
ところで、本実施形態の本体モジュールBは、図3に示すように、壁内に設置された埋込型の配線器具用のスイッチボックスSBを用いて壁に取り付けられる。スイッチボックスSBは、前面に取付窓が開口した箱状に形成されており、上下方向に対向する一対の内側面には、それぞれ本体モジュールBをスイッチボックスSBに固定する取付ねじ(図示せず)用のねじ孔21を有した器具固定突起22が複数個ずつ突設されている。ここで、器具固定突起22はスイッチボックスSBの取付窓からねじ孔21が前方に露出するように、スイッチボックスSBの取付窓内に設けられる。壁面を構成する壁材WにおいてスイッチボックスSBに対応する部分には矩形状の施工孔23が開設される。施工孔23は、スイッチボックスSBの取付窓より小さく、且つ器具固定突起22に設けたねじ孔21を全て露出させる大きさに形成される。
本体モジュールBは、この施工孔23を通して前方からスイッチボックスSBに取り付けられるのであって、器体3の後部をスイッチボックスSB内に収納可能な形状および寸法に形成されている。また、本実施形態では、器体3は1連用の取付枠(図示せず)を2個まで取付可能なスイッチボックスSBに対応する大きさに形成されている。ここでいう1連用の取付枠とは、「JIS C8375」で規格化されている3個用の取付枠を意味しており、以下では、1連用の取付枠が左右方向に2個連接された寸法を「2連用」、3個連接された寸法を「3連用」と呼ぶ。すなわち、本実施形態の本体モジュールBは、上下方向に対向する一対の内側面にそれぞれ器具固定突起22が2個ずつ設けられた2連用のスイッチボックスSBに取付可能な寸法に設定される。
具体的に説明すると、カバー2は、前面側における上下方向の各端縁のそれぞれから互いに離れる向きに延設された一対の取付板24を連続一体に有する。一対の取付板24は、カバー2の左右方向の略全長にわたって形成される。各取付板24には、埋込型の配線器具をスイッチボックスSBに固定する際に用いられる取付枠と同様に、取付ねじを挿通するボックス用孔25がそれぞれ複数個(ここでは2個)ずつ形成され、かつ上下方向においてボックス用孔25より外側(つまり上側の取付板24においては上方、下側の取付板24においては下方)の部位には、後述する化粧プレートPを固定する固定ねじ(図示せず)用のプレート用孔26が複数個(ここでは2個)ずつ形成されている。なお、各取付板24はカバー2に比較して前方に突出している。さらに、各取付板24のうち各ボックス用孔25の周囲は取付板24における他の部位よりも厚肉に形成されており、取付ねじを締め付けた際の器体3の変形を抑制するようにボックス用孔25の周囲を補強している。
ここにおいて、本体モジュールBと露出パネルCとのそれぞれには、互いに係合することで本体モジュールBに露出パネルCを装着する取付手段が設けられている。本体モジュールBにおいては、図4(b),(c)に示すように下側の取付板24の前面から突出した鉤片27と、図5(a),(b)に示すように上側の取付板24に設けた係合孔28とが取付手段として設けられている。鉤片27は、取付板24の前面から前方に突出し、先端部が上方に延長されることによりL字状に形成されており、左右方向に複数個(ここでは3個)並設される形に設けられている。係合孔28は、取付板24における左右方向の各端部を切り欠くことで形成されている。
露出パネルCにおいては、背面側の下端部であって各鉤片27に対応する位置にそれぞれ形成され鉤片27の先端部が挿入されることで鉤片27に引っ掛かる引掛穴29(図4参照)と、背面側の上端部であって各係合孔28に対応する位置にそれぞれ突設され先端部が互いに近づく向きに延長されることによりL字状に形成された一対の係合爪19(図5参照)とが取付手段として設けられている。この構成により、本体モジュールBの鉤片27の先端部を露出パネルCの引掛穴29に挿入した状態で、露出パネルCの上端部を本体モジュールB側に押し付けて露出パネルCの係合爪19を本体モジュールBの係合孔28に係合させれば、露出パネルCが本体モジュールBに装着されることとなる。
一方、通話端末AをスイッチボックスSBに取り付けただけの状態では、施工孔23内において通話端末Aと壁材Wとの間に隙間が生じることになる。そこで、埋込型の配線器具用の化粧プレートPが通話端末Aに取り付けられる。化粧プレートPは、図3に示すように、露出パネルCの周囲を包囲する枠状のプレート枠30、およびプレート枠30の前面側に取着される化粧カバー31とで構成される。プレート枠30は取付板24に設けたプレート用孔26に固定ねじを螺合させることにより固定され、化粧カバー31は背面に突設された係止爪(図示せず)をプレート枠30に設けられた係止穴(図示せず)に係止させることによりプレート枠30に取り付けられる。これにより、施工孔23は通話端末Aおよび化粧プレートPによって塞がれることになる。ここでは3連用の化粧プレートPを用いている。なお、本実施形態では、壁面からの露出パネルCの前面の突出高さを壁面からの化粧プレートPの突出高さに揃えるように、壁面からの通話端末Aの突出量を設定している。
また、露出パネルCは前面が3連用のスイッチボックスSBに取付可能な配線器具と同等の大きさに形成されている。露出パネルCは、パネルケース10の上下方向の各端部が、それぞれ背面側を凹ませることで他部よりも前後方向に薄く形成されたプレート部32(図4参照)を構成している。各プレート部32は、パネルケース10の左右方向の略全長にわたって形成され、本体モジュールBに露出パネルCを装着した状態で本体モジュールBの取付板24に突き合わされる。したがって、本体モジュールBに露出パネルCを装着した状態では、プレート部32が取付ねじの前面側を覆うことになる。ただし、プレート用孔26については本体モジュールBに露出パネルCを装着した状態でも前方に露出するように、露出パネルCは本体モジュールBの前面に比較して上下方向の寸法が小さく設定されている。
ところで、通話端末Aにおいて相手側端末との間で通話を可能とするための内部回路は、本体モジュールB内の上記第1回路部4と露出パネルC内の上記第2回路部とに分割して設けられている。
すなわち、本体モジュールB内の第1回路部4は、図2のように前後方向に対向する電源基板36とインタフェース基板37と、電源基板36とインタフェース基板37とを接続するベース基板38との3枚の回路基板を備えている。電源基板36はインタフェース基板37の後方に配置され、ベース基板38は電源基板36およびインタフェース基板37の下方に配置される。電源基板36には、図6に示すように電源スイッチSWを介して電源端子部6に接続され、内部回路に直流電源を供給する電源部39(AC/DC電源部39aおよびDC/DC電源部39b)が設けられ、インタフェース基板37には、図6に示すように信号端子部7に接続され少なくとも信号線の回線電圧に基づいて相手側端末からの呼出を検出する呼出検出機能を有した外部インタフェース部40が設けられている。ここに、電源端子部6に電源線が接続されている状態では、電源スイッチSWのオン時に内部回路に給電され、電源スイッチSWのオフ時に内部回路への給電が停止する。電源スイッチSWは、電源基板36に実装されており、インタフェース基板37に貫設された挿通孔(図示せず)およびカバー2に貫設されたスイッチ用孔41を通して、本体モジュールBの前面側に露出する。この電源スイッチSWに関しては、後に詳述する。
一方、露出パネルC内の第2回路部には、図6に示すように音声入出力部18および映像表示部12と外部インタフェース部40とに接続され、音声信号や映像信号の入出力を行う信号処理部42と、操作部14からの操作入力を受け付けて内部回路の各部の動作を制御する全体制御部43とを備えている。信号処理部42においては、スピーカ18aへの音声信号を増幅するスピーカアンプおよびマイクロフォン18bからの音声信号を増幅するマイクアンプを有した音声処理部44と、相手側端末からの映像信号を復調する復調回路を有し映像表示部12に映像を表示する映像伝送処理部45とが設けられている。なお、本実施形態では、信号線に音声信号と映像信号とが多重化されて伝送されている。そのため、信号処理部42には、音声処理部44および映像伝送処理部45と外部インタフェース部40との間に挿入され、多重化された音声信号と映像信号とを分離する多重分離部42aが設けられている。
ところで、露出パネルCは、本体モジュールBに装着された状態で本体モジュールBに設けられた接続手段から電力供給を受ける。具体的に説明すると、本体モジュールBの前面側に設けられた接続手段としてのモジュール側接触端子46と、露出パネルCの背面側に設けられた接続手段としてのパネル側接触端子47とを接触させることにより、第1回路部4と第2回路部とが互いに電気的に接続され露出パネルCに電力が供給される。
モジュール側接触端子46は、図2のように本体モジュールB内のベース基板38に配設されており、カバー2に設けた接触端子孔48を通して本体モジュールBの前面側に露出する。モジュール側接触端子46およびパネル側接触端子47は本体モジュールBに露出パネルCを装着した状態で互いに突き合わされる位置に配設されており、本体モジュールBに露出パネルCを装着するだけでモジュール側接触端子46およびパネル側接触端子47が互いに接触することにより第1回路部4と第2回路部との電気的接続が完了する。したがって、本体モジュールBに露出パネルCを装着する作業と第1回路部4および第2回路部の接続作業とを別々に行う場合に比べて、作業性が向上する。
また、本実施形態の通話端末Aは、露出パネルCがそれぞれ異なる複数種類の露出パネルCの中から択一的に選択可能であって、本体モジュールBがこれら複数種類の露出パネルCに共用される。具体的に説明すると、露出パネルCには、音声入出力部18や映像表示部12や信号処理部42や操作部14や全体制御部43のように、通話端末Aの機能に応じて適宜変更される構成が集約され、一方、本体モジュールBには、電源端子部6や電源部39や信号端子部7や外部インタフェース部40のように、通話端末Aの機能によらず共通する構成が集約されている。さらに、複数種類の露出パネルCにおいて、取付手段としての引掛穴29および係合爪19の構成と、接続手段としてのパネル側接触端子47の構成との両方を共通の仕様としてある。
複数種類の露出パネルCの例としては、たとえば、上述した構成の露出パネルCに対して、映像を録画・再生する機能を追加した露出パネルCや、映像表示部12の画面サイズを大きくあるいは小さくした露出パネルCなどがある。すなわち、共通の本体モジュールBに対して複数種類の露出パネルCを択一的に選択して装着することによって、それぞれ機能の異なる複数種類の通話端末Aを実現することができる。
上述した構成によれば、通話端末Aが、本体モジュールBと露出パネルCとに分割されているので、本体モジュールBと露出パネルCとを別々に交換することができ、また複数種類の露出パネルCにおいて本体モジュールBを共用することができるから、本体モジュールBに装着する露出パネルCを別の種類の露出パネルCに交換するだけで、通話端末Aにおける録画・再生機能の有無や画面サイズなどを容易に変更することができ、通話端末A全体を交換する必要はない。ここで、露出パネルCは本体モジュールBに着脱可能に装着されているので露出パネルCの交換は容易に行うことができる。また、各種の露出パネルCごとに個別に本体モジュールBを用意する必要がないので、多様な機能の通話端末Aを提供しながらも、本体モジュールBの開発、製造にかかるコストを低コストに抑えることができる。しかも、本実施形態では音声処理や映像処理に関する機能を露出パネルCに集約しているので、露出パネルCと本体モジュールBとの間の電気的接続を行う接続線数(つまり、モジュール側接触端子46およびパネル側接触端子47の各端子数)を比較的少なく抑えることができるという利点もある。
ところで、上述した電源スイッチSWは内部回路への給電をオンオフするものであるから、この電源スイッチSWがオンの期間に接続手段としてのモジュール側接触端子46に通電され、電源スイッチSWがオフの期間にはモジュール側接触端子46への通電が停止する。ここにおいて、本実施形態の電源スイッチSWは、図1に示すようにヒンジレバー形の操作部50を有したモーメンタリ型の押釦スイッチからなり、操作部50に押圧力が作用していない状態では操作部50の先端部がカバー2のスイッチ用孔41から器体3の外側に突出するように配設されている。電源スイッチSWは、操作部50に押圧力が作用しておらず操作部50の先端部がカバー2のスイッチ用孔41から突出している状態ではオフであって、操作部50に押圧力が作用し操作部50がスイッチ用孔41内に押し込まれた状態ではオンとなる。
ここで、露出パネルCには、露出パネルCを本体モジュールBに装着した状態で電源スイッチSWをオンすることができ、露出パネルCを本体モジュールBから脱着することで電源スイッチSWをオフにする電源操作手段が設けられている。本実施形態では、露出パネルCの背面側における電源スイッチSWとの対向部位を電源操作手段としての電源操作部51とし、露出パネルCを本体モジュールBに装着することで電源スイッチSWの操作部50を電源操作部51で押圧する。すなわち、露出パネルCを本体モジュールBに装着した状態では、図1のように電源操作部51が電源スイッチSWの操作部50をスイッチ用孔41内に押し込むことにより電源スイッチSWがオンし、一方、露出パネルCを本体モジュールBから脱着した状態では、図3のように電源操作部51による電源スイッチSWの操作部50の押操作が解除され電源スイッチSWがオフする。
したがって、露出パネルCを本体モジュールBから脱着した状態では電源スイッチSWはオフであって、接続手段としてのモジュール側接触端子46への通電は停止されることになる。そのため、通電された状態のモジュール側接触端子46が露出することはない。
なお、通話端末Aが、本実施形態の本体モジュールBおよび露出パネルCのように分割可能でない場合においては、たとえば図7(a)に示すように電源スイッチSWを操作ハンドル15の奥に配設し、操作ハンドル15を外した状態で電源スイッチSWを操作可能とすることが考えられる。ただし、この構成では、操作ハンドル15を外した状態で電源スイッチSWを露出させるために、図7(b)のように操作ハンドル15と共に操作部14を構成するスイッチや映像表示部12などが実装されたパネル基板52のうち、電源スイッチSWに対応する部分に切欠52aを形成しなければならず、パネル基板52上の各部品の配置が切欠52aにより制限されてしまうので、この構成に比べて、本実施形態では露出パネルC内の各部品の配置の自由度が高いという利点がある。
次に、上述した通話端末Aを壁に取り付ける手順について図3を参照して説明する。まず本体モジュールBに電源線および信号線を挿入接続したうえで、スイッチボックスSBに対して本体モジュールBを取付ねじで固定する。それから、プレート枠30を固定ねじで本体モジュールBに取り付け、その後、露出パネルCを本体モジュールBに装着する。そして、化粧カバー31をプレート枠30に装着すれば、取付作業は完了する。なお、この取付作業は、本体モジュールBがスイッチ本体に相当し露出パネルCがスイッチハンドルに相当すると考えれば、埋込型の壁スイッチの取付作業に類似するから、この通話端末Aは壁スイッチと同様、比較的簡単に取り付けられる。なお、図3の例では、露出パネルCの上端縁から上方に突出する規制片49を設け、化粧カバー31を規制片49に重ねて装着することにより、化粧カバー31をプレート枠30から外さなければ露出パネルCを本体モジュールBから脱着できない構造としている。
ここにおいて、上述したように本体モジュールBの鉤片27の先端部を露出パネルCの引掛穴29に挿入した状態で、露出パネルCの上端部を本体モジュールB側に押し付けて露出パネルCの係合爪19を本体モジュールBの係合孔28に係合させることで、露出パネルCが本体モジュールBに装着される。要するに、本体モジュールBの鉤片27は、露出パネルCを装着する際に露出パネルCの一部に引っ掛かることで、図8に示すように本体モジュールBの前面の一辺(下端縁)周りの露出パネルCの回転の支点となる支点部として機能する。ここで、本実施形態では、モジュール側接触端子46は本体モジュールBの前面において前記一辺(下端縁)寄りに配設され、電源スイッチSWは本体モジュールBの前面において前記一辺と対向する他辺(上端縁)寄りに配設されている。
したがって、露出パネルCを本体モジュールBから脱着する際には、電源操作部51により電源スイッチSWがオフされモジュール側接触端子46への通電が停止された後で、モジュール側接触端子46とパネル側接触端子47との電気的接続が解除されることになり、モジュール側接触端子46とパネル側接触端子47との電気的接続の解除時にアークが発生する等の不具合を回避することができる。一方、露出パネルCを本体モジュールBに装着する際には、モジュール側接触端子46とパネル側接触端子47とが互いに電気的に接続された後で、電源操作部51により電源スイッチSWがオンされモジュール側接触端子46に通電が開始されるので、モジュール側接触端子46とパネル側接触端子47との接続時にアークが発生する等の不具合を回避できる。
なお、図9に示すように、本体モジュールBにおける鉤片27を上側の取付板24に配設し、係合孔28を下側の取付板24に配設し、且つ露出パネルCにおける引掛穴29を背面側の上端部に形成し、係合爪19を背面側の下端部に形成する場合には、露出パネルCを本体モジュールBに装着する際に、本体モジュールBの前面の上端縁周りに露出パネルCが回転する。したがって、図9の場合には、モジュール側接触端子46を本体モジュールBの前面の上端縁寄りに配設し、電源スイッチSWを本体モジュールBの前面の下端縁寄りに配設することが望ましい。
上述した構成の通話端末Aを相手側端末と共に用いることにより構築されるインターホンシステムの動作について、以下に簡単に説明する。
通話端末Aは、来訪者により相手側端末からの呼び出しがあった場合に、相手側端末からの呼出音をスピーカ18aで出力するとともに相手側端末のカメラで撮像された映像を映像表示部12に表示する。そして、通話用の操作ハンドル15を押操作すると通話端末Aにおいて相手側端末との通話が可能な状態になる。通話用の操作ハンドル15を再度押操作すれば相手側端末との通話を終了する。
なお、本実施形態では、通話端末Aを壁に取り付けるために、スイッチボックスSBを用いる例を示したが、この構成に限るものではなく、スイッチボックスSB以外の専用部材(たとえば埋込型の配線器具用の取付時に用いられる挟み金具)を用いて通話端末Aを壁に取り付けるようにしてもよい。
また、本実施形態では取付手段として、本体モジュールBに鉤片27および係合孔28を設け、露出パネルCに引掛穴29および係合爪19を設ける例を示したが、この構成は一例に過ぎず、互いに係合することで本体モジュールBに露出パネルCを装着する取付手段が本体モジュールBと露出パネルCとのそれぞれに設けられていればよく、たとえば本体モジュールBに引掛穴および係合爪を設け、露出パネルCに鉤片および係合孔を設けてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の通話端末Aは、図10に示すように、電源スイッチSWが本体モジュールBの前面に沿って上下方向(図10の左右方向)にスライドする操作部50を有したスライドスイッチであって、露出パネルCの背面側において電源スイッチSWとの対向部位に凹設されて操作部50が挿入される凹部53を電源操作手段としている点が実施形態1の通話端末Aと相違する。
本実施形態では、本体モジュールBと露出パネルCとのそれぞれにおける取付手段の構造も実施形態1とは異なり、露出パネルCは、本体モジュールBの前面に沿って電源スイッチSWをオンさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールBに装着され、本体モジュールBの前面に沿って電源スイッチSWをオフさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールBから脱着されるように取付手段が構成されている。したがって、露出パネルCを本体モジュールBに装着するときには、電源スイッチSWの操作部50が凹部53に凹凸嵌合した状態で露出パネルCがスライドさせられることによって電源スイッチSWがオンし、一方、露出パネルCを本体モジュールから脱着するときには、電源スイッチSWの操作部50が凹部53に凹凸嵌合した状態で露出パネルCがスライドさせられることによって電源スイッチSWがオフする。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の通話端末Aは、図11に示すように、露出パネルCのうち本体モジュールBへの取付手段を具備したパネル本体54とは別体であって、露出パネルCを本体モジュールBに装着した状態で電源スイッチSWの操作部50を押圧する位置と押圧しない位置との間でパネル本体54に対して移動するように操作される操作子55を電源操作手段としている点が実施形態1の通話端末Aと相違する。
本実施形態の操作子55は、本体モジュールBの前面に沿って上下方向(図11の左右方向)にスライドすることでパネル本体54に設けたスライド溝56に対して挿抜される。電源スイッチSWの操作部50の先端部は前方に凸となる弧状に湾曲しており、操作子55がスライド溝56に挿入された状態では操作部50の先端部が操作子55に押圧されスライド溝56から押し出されることで電源スイッチSWはオンし、操作子55がスライド溝56から抜かれた状態では操作部50の先端部がスライド溝56内に復帰することで電源スイッチSWはオフする。ここにおいて、電源スイッチSWの操作部50の移動方向(前後方向)と操作子55の移動方向(上下方向)とは異なっているから、操作子55は電源スイッチSWの操作部50を押圧した状態で、操作部50に押し戻されることなく電源スイッチSWをオンに保持する。
この構成によれば、操作子55をパネル本体54に対して移動させることで電源スイッチSWをオンオフできるので、露出パネルCを本体モジュールBに装着した状態でも電源スイッチSWをオンオフ操作することができ、露出パネルCを脱着しなくても必要に応じて電源スイッチSWをオフすることができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態の通話端末Aは、図12に示すように、電源スイッチSWが本体モジュールBの前面に沿って上下方向(図12の左右方向)にスライドする操作部50を有したスライドスイッチであって、操作子55に電源スイッチSWの操作部50が挿入される操作孔(図示せず)を設けた点が実施形態3の通話端末Aと相違する。
本実施形態の操作子55は、露出パネルCを本体モジュールBに装着し電源スイッチSWの操作部50に操作孔を凹凸嵌合させた状態で、本体モジュールBの前面に沿ってスライド溝56に対して挿抜されることにより、電源スイッチSWをオンする位置とオフする位置との間でパネル本体54に対して移動する。ここで、操作子55が電源スイッチSWをオンする位置にある状態では露出パネルCを本体モジュールBから脱着できないように脱着禁止手段が設けられている。要するに、露出パネルCを本体モジュールBから脱着するときには、電源スイッチSWをオフする位置に操作子55を移動させる必要がある。脱着禁止手段は、たとえば電源スイッチSWをオンする位置にある操作子55の一部に係合する構造を本体モジュールBに設けることで実現できる。
その他の構成および機能は実施形態3と同様である。
(実施形態5)
本実施形態の通話端末Aは、図13に示すように、壁内に埋め込まれることなく壁面に背面を対向させる形で壁に固定される露出型の本体モジュールBを備えた点が実施形態1ないし実施形態4のいずれかに記載の通話端末Aと相違する。
すなわち、実施形態1〜4においては壁内に後部を収める形で壁に固定される埋込モジュールからなる本体モジュールBを採用した通話端末Aについて説明したが、本実施形態の通話端末Aは、壁内に埋め込まれることなく壁に取り付けられる露出型の本体モジュールBを採用している。
図13の例では、本体モジュールBが前面を露出パネルCより小さい矩形状とし且つ露出パネルCより薄型の薄箱状に形成された器体3を備えるとともに、露出パネルCの背面側には本体モジュールBの器体3の外形に合わせて形成された収容凹部57が開口しており、露出パネルCの収容凹部57に本体モジュールBの器体3を嵌め込むことにより露出パネルCが本体モジュールBに装着される。ここで、収容凹部57の底面には接続手段となるパネル側接触端子47が配置され、且つ本体モジュールBの前面においてパネル側接触端子47と対向する部位には接続手段となるモジュール側接触端子46が配置されており、本体モジュールBに露出パネルCを装着するだけでモジュール側接触端子46およびパネル側接触端子47が互いに接触することにより第1回路部4と第2回路部との電気的接続が完了する。また、収容凹部57の底面を除く内側面には、本体モジュールBの外周面に形成された取付手段としての取着爪(図示せず)が係合する取着穴(図示せず)が取付手段として形成される。なお、図示例の収容凹部57は下方に開放されている。
以上説明した構成によれば、たとえば壁の材質や壁内に存在する柱の配置などに起因した制約を受けることにより埋込型の本体モジュールBを設置できないような場所でも、本実施形態の露出型の本体モジュールBであれば設置可能となる場合があり、結果的に、通話端末Aの配置の自由度が向上するという利点がある。
その他の構成および機能は実施形態1ないし実施形態4のいずれかに記載の通話端末Aと同様である。
なお、上述した各実施形態では、本発明の通話端末Aの一例として、相手側端末のカメラで撮影された映像を表示する機能を有した通話端末Aを例示したが、本発明の通話端末Aに映像を表示する機能は必須ではなく、単に相手側端末との間で通話が可能な通話端末Aであればよい。また、本発明を適用する通話端末Aは、上述した各実施形態のように子機端末と共にインターホンシステムを構築するものに限らず、たとえば公衆回線を介して相手側通話端末と通話が可能な電話などであってもよい。
本発明の実施形態1の構成を示す概略断面図である。 同上の分解斜視図である。 同上の取付例を示す分解斜視図である。 同上の構成を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X断面図、(c)は(b)の要部Zの拡大図である。 同上の構成を示し、(a)は図4(a)のY−Y断面図、(b)は(a)の要部Zの拡大図である 同上の構成を示すブロック図である。 同上の他の構成を示し、(a)は斜視図、(b)は概略断面図である。同上の露出パネルと本体モジュールの組み合わせ例を示す概略図である。 同上の構成を示す斜視図である。 同上の他の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態2の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態3の構成を示し、(a)は概略断面図、(b)は化粧カバーを外した状態の斜視図である。 本発明の実施形態4の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態5の構成を示し、(a)は前面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図である。
符号の説明
46 モジュール側接触端子(接続手段)
50 操作部
51 電源操作部(電源操作手段)
53 凹部(電源操作手段)
54 パネル本体
55 操作子(電源操作手段)
A 通話端末
B 本体モジュール
C 露出パネル
SW 電源スイッチ

Claims (3)

  1. 壁に取り付けられ相手側端末との間で通話が可能な通話端末であって、壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に装着され、本体モジュールに装着された状態で本体モジュールに設けられた接続手段から電力供給を受ける露出パネルとを備え、本体モジュールは、接続手段への通電を入切する電源スイッチを少なくとも当該電源スイッチの操作部を前面側に露出させる形で有し、露出パネルの背面側における電源スイッチとの対向部位には、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で電源スイッチをオンすることができ、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられており、
    前記電源スイッチは前記本体モジュールの前面に沿う面内でスライドするスライドスイッチであって、前記電源操作手段は電源スイッチの操作部に凹凸嵌合し、前記露出パネルは、本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオンさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールに装着され、本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオフさせる方向にスライドさせられることで本体モジュールから脱着されることを特徴とする通話端末。
  2. 壁に取り付けられ相手側端末との間で通話が可能な通話端末であって、壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に装着され、本体モジュールに装着された状態で本体モジュールに設けられた接続手段から電力供給を受ける露出パネルとを備え、本体モジュールは、接続手段への通電を入切する電源スイッチを少なくとも当該電源スイッチの操作部を前面側に露出させる形で有し、露出パネルの背面側における電源スイッチとの対向部位には、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で電源スイッチをオンすることができ、露出パネルを本体モジュールから脱着することで電源スイッチをオフにする電源操作手段が設けられており、
    前記電源スイッチは前記本体モジュールの前面に沿う面内でスライドするスライドスイッチであって、前記電源操作手段は、前記露出パネルのうち本体モジュールへの取付構造を具備したパネル本体とは別体であって、電源スイッチの操作部に凹凸嵌合し、露出パネルを本体モジュールに装着した状態で本体モジュールの前面に沿って電源スイッチをオンする位置とオフする位置との間でパネル本体に対して移動するように操作され、露出パネルを本体モジュールから脱着するときには電源スイッチをオフする位置に移動することを特徴とする通話端末。
  3. 前記本体モジュールは、壁内に後部を収める形で壁に固定される埋込モジュールからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通話端末。
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