JP4925329B2 - スリーブホルダ - Google Patents
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Description
第1の実施形態に係る連結部材5には、図3に示すように、一方側に略円筒状で断面がC字型の第1の保持部7が形成され、他方側には該第1の保持部7よりも大径な略円筒状で断面がC字型の第2の保持部8が形成され、これらが連結部6を介して連結されている。第1の保持部7は、円筒の一部がその中心線と平行方向に渡って切欠かれるようにして形成された開口部9を具備している。そして、この開口部9の両端部には、該第1の保持部7の外周面7aから外方に突出し、且つ、前記外周面7aから離れるに従い外開きに広がるように形成されたガイド部10が形成されている。第2の保持部8は、図3に示すように、既述の第1の保持部7よりも大径に形成されている以外は同様の形状であるので説明は省略する。
第2の実施形態に係る連結部材5は、図7、図8に示すように、既述の第1の実施形態に係る連結部材5における、円筒状の第1の保持部7、及び第2の保持部8の内周面7b、8bに係止部11が形成されたものである。係止部11は、円筒状に形成された第1の保持部7、及び第2の保持部8の中心線と平行方向に渡って、これらの内周面7b、8bから突出するように複数形成されている。これにより、第1の保持部7、若しくは、第2の保持部8が鉄筋4を保持した場合には、これらと鉄筋4との摩擦力が増すため、該鉄筋4に取付けられた連結部材5の位置がずれたり、容易に脱離したりすることがない。さらに、第1の保持部7、若しくは、第2の保持部8がバンド部材3を保持した場合には、保持された該バンド部材3が係止部11に引掛かるため該バンド部材3の位置がずれたり、容易に脱離したりすることがない。また、本実施形態では、係止部11は第1の保持部7、及び第2の保持部8の中心線と平行方向に渡って形成されているが、これに限定されることなく、これらの内周面7b、8bにドット状に形成される等、適宜変更してもよい。
第3の実施形態に係る連結部材5は、図9に示すように、既述の第1の実施形態に係る連結部6の両側に第3の保持部12を具備したものである。この、第3の保持部12は、連結部6の両端部において、前記第1の保持部7、及び前記第2の保持部8のそれぞれの中心同士を結んだ直線に対して略垂直方向に延出する側面板13と、該側面板13の先端部分に形成され所定勾配を有する鉤状の挿入部14とから形成されている。これにより、スリーブ材2と、該スリーブ材2と密着するように取付けられたバンド部材3との間隔Uに、図10に示すように、挿入部13から第3の保持部12を挿入することで、バンド部材3が保持され、且つ、抜けにくくなる。また、本実施形態で示すように、連結部6を補強するために該連結部6に対して垂直方向で、且つ、長手方向に渡って補強部材15を適宜設けてもよい。
第4の実施形態に係る連結部材5は、連結部6が、第1の保持部7と第2の保持部8とが相互に近接又は離反する方向に伸縮自在に形成されている点を除き他の構成は、第1の実施形態に係る連結部材5と同様の構成である。図11に示すように、円筒状の第1の保持部7にはその中心線に対して略垂直方向に第1の連結部6aが設けられている。この、第1の連結部6aに円柱状の孔16が長手方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。また、第2の保持部8にも第2の連結部6bが設けられており、この第2の連結部6bに前記孔16と略同径の円柱状の突起17が形成されている。そして、この第2の連結部6bに形成された突起17を第1の連結部6aに形成された孔16のいずれかに挿入することで連結部6を構成し、第1の保持部7と第2の保持部8とが相互に近接又は離反する方向に連結部6を適宜伸縮することができる。この場合には、突起17を連結部6が最も短くなる孔16に挿入した際にも、第1の保持部7と第2の保持部8との間隔は、鉄筋4周囲に所定のかぶり厚が確保できるように形成しておくのが好ましい。
第5の実施形態に係る連結部材5は、連結部6が、第1の保持部7と第2の保持部8とが相互に近接又は離反する方向に伸縮自在に形成されている構成が、前記第4の実施形態と異なり、連結部6の材料としてガラス転移温度が例えば60〜80度程度の合成樹脂を使用している点である。これにより、熱湯や熱風等の周知の加熱手段により連結部6を前述のガラス転移温度以上に加熱し、図12に示すように、作業者が第1の保持部7と第2の保持部8とが離反するB方向に引っ張ることで、図12の2点鎖線で示される元の状態から容易に連結部6の長さを伸長させることができる。また、連結部6の長さを短縮する際には、前述のように連結部6を加熱した後、作業者が第1の保持部7、及び第2の保持部8をその両側から互いの方向へ押圧すればよい。また、連結部6だけでなく、第1の保持部7、及び第2の保持部8を含めた連結部材5全体の材料として、前述のようにガラス転移温度が例えば60〜80度程度の合成樹脂を使用した場合には、連結部6だけでなく、第1の保持部7、及び第2の保持部8も加熱することでこれらの径も容易に拡縮することができる。また、図12の2点鎖線で示される伸張前の元の状態でも第1の保持部7と第2の保持部8との間隔は、鉄筋4周囲に所定のかぶり厚が確保できるように形成しておくのが好ましい。
2 スリーブ材
3 バンド部材
4 鉄筋
5 連結部材
6 連結部
7 第1の保持部
7b 内周面
8 第2の保持部
8b 内周面
9 開口部
10 ガイド部
11 係止部
12 第3の保持部
18 バンド部
19 挿通係止部
Claims (8)
- コンクリート躯体内に埋め込んで配管孔を確保するためのスリーブ材の外周に巻付けるバンド部材と、該バンド部材を前記コンクリート躯体を構成する鉄筋と連結する連結部材と、を具備するスリーブホルダであって、
前記連結部材は、連結部の一方側に形成された断面がC字型の第1の保持部と、
前記連結部の他方側に前記第1の保持部よりも大径となるように断面がC字型に形成された第2の保持部と、
前記第1の保持部、及び前記第2の保持部の開口部の両端部が外開きとなるように形成するガイド部とを具備し、
前記第1の保持部と、前記第2の保持部とは、何れか一方が前記開口部より前記鉄筋を受け入れて保持し、他方が前記開口部より前記バンド部材を受け入れて保持し、
前記連結部は、前記鉄筋と前記スリーブ材との間隔が少なくとも建築基準法で定める所定のかぶり厚以上確保できる長さを有していることを特徴とするスリーブホルダ。 - 前記第1の保持部、及び第2の保持部が弾性を有する部材から形成されていることを特徴とする請求項1記載のスリーブホルダ。
- 前記バンド部材が、長尺に形成され可撓性を有するバンド部と、
該バンド部の一端側に形成され、該バンド部の他端側を挿通係止するための挿通係止部と、を具備することを特徴とする請求項1又は2記載のスリーブホルダ。 - 前記第1の保持部、及び前記第2の保持部のそれぞれの中心同士を結んだ直線と、前記それぞれの中心と前記開口部の開口中心とを結んだ直線との成す角度が90度以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載のスリーブホルダ。
- 前記第1の保持部、及び前記第2の保持部のそれぞれの内周面に、該内周面から突出する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のスリーブホルダ。
- コンクリート躯体内に埋め込んで配管孔を確保するためのスリーブ材の外周に巻きつけるバンド部材と、該バンド部材を前記コンクリート躯体を構成する鉄筋と連結部材と、を具備するスリーブホルダであって、
前記連結部材は、連結部の一方側に形成された断面がC字型の第1の保持部と、
前記連結部の他方に前記第1の保持部よりも大径となるように断面がC字型に形成された第2の保持部と、
前記第1の保持部、及び第2の保持部の開口部の両端部が外開きとなるように形成するガイド部と、
前記連結部の両端部において、前記第1の保持部、及び前記第2の保持部のそれぞれの中心同士を結んだ直線に対して略垂直方向に延出する第3の保持部とを具備し、
前記第1の保持部と、前記第2の保持部とは、前記開口部より前記鉄筋を受け入れて保持し、前記第3の保持部は、前記第1の保持部と前記第2の保持部との何れかとの間に前記バンド部材を受け入れて保持し、
前記連結部は、前記鉄筋と前記スリーブ材との間隔が少なくとも建築基準法で定める所定のかぶり厚以上確保できる長さを有していることを特徴とするスリーブホルダ。 - 前記連結部が、前記第1の保持部と前記第2の保持部とが相互に近接又は離反する方向に伸縮自在に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載のスリーブホルダ。
- コンクリート躯体内に埋め込んで配管孔を確保するためのスリーブ材の外周に巻付けるバンド部材と、該バンド部材を前記コンクリート躯体を構成する鉄筋と連結する連結部材と、を具備するスリーブホルダであって、
前記連結部材は、連結部の一方側に形成された断面がC字型の第1の保持部と、
前記連結部の他方側に前記第1の保持部よりも大径となるように断面がC字型に形成された第2の保持部と、
前記第1の保持部、及び前記第2の保持部の開口部の両端部が外開きとなるように形成するガイド部とを具備し、
前記第1の保持部と、前記第2の保持部とは、弾性を有する部材から形成されると共に、何れか一方が前記開口部より前記鉄筋を受け入れて保持し、他方が前記開口部より前記バンド部材を受け入れて保持し、
前記連結部は、前記鉄筋と前記スリーブ材との間隔が少なくとも建築基準法で定める所定のかぶり厚以上確保できる長さを有し、かつ、前記第1の保持部と前記第2の保持部とが相互に近接又は離反する方向に伸縮自在に形成されていることを特徴とするスリーブホルダ。
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