JP2008175013A - ピース部材、スリーブホルダ、及びスリーブの保持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、コンクリート躯体内に埋め込んで配管孔を確保するためのスリーブを保持するための、複数のピース部材から構成されるスリーブホルダと、該スリーブホルダを用いたスリーブの保持方法に関する。
【解決手段】この発明のスリーブホルダ1のピース部材2は、所定間隔をあけた同心円上に略円弧状の内周面3と外周面4を有し、且つ、内周面3の円周方向の長さが外周面4の円周方向の長さより短く形成されることにより略円弧台形状の保持部材5の外周面4の円周方向の一端に係合部材6を設け、同他端に係合部材6と同じ係合部材6を係止する係止部7を設けている。そして、ピース部材2を複数連結することで形成されてなるスリーブホルダ1によって保持されたスリーブ12を結束部材13を用いて鉄筋14に固定している。
【選択図】図1

Description

この発明は、コンクリート躯体内に埋め込んで配管孔を確保するためのスリーブを保持するための、複数のピース部材から構成されるスリーブホルダと、該スリーブホルダを用いたスリーブの保持方法に関する。
建造物を建設する際には、配管経路を確保する必要があり、それらの配管経路は必要に応じて、基礎や梁、若しくは壁を貫通させている。そして、これらの建造物が鉄筋コンクリート造の場合には、それらの配管経路を確保するために、発泡ポリスチレン等から形成される略円柱形状のスリーブを、コンクリート躯体に埋設され該コンクリート躯体の強度を高めるための鉄筋に固定した後、コンクリートを打設し、そして、該コンクリートを養生した後に、スリーブを抜取ることで配管経路を確保している。
そして、その方法として、図13に示すように、鉄筋100にスリーブ101を固定するための保持具102が用いられている。この保持具102は、保持環部材103と、この保持環部材103から外向きに少なくとも三方へほぼ等角度状に伸びる取付線部材104よりなる。そして、この保持具102における保持環部材103を鉄筋100のスリーブ101配設位置に、放射状の各取付線部材104を最寄りの鉄筋100にそれぞれ止着することにより架設し、保持環部材103にスリーブ101を貫挿して、型枠(不図示)によりコンクリート打設空間を形成し、打設後のコンクリート硬化後に型枠およびスリーブ101を外して、該スリーブ101の抜き跡に、求める配管孔を形成すると共に、保持具102を埋設施工する、といった施工方法がある(例えば特許文献1)。
特開平8−128568号公報
しかし、上述に示す配管経路を確保するための施工方法における、スリーブの鉄筋への固定方法では、その固定が不十分であり、コンクリート打設時における該コンクリート打設衝撃がスリーブに及ぼす圧力が大きいため、スリーブのずれや、外れが生じる可能性がある。その結果、鉄筋を被うコンクリートの厚さを十分に確保することができないという問題が生じる可能性がある。また、鉄筋にスリーブを固定する際にも鉄筋を被うコンクリートの厚さに関して慎重になる必要があり、その距離を測定する等の煩雑な作業が必要となり作業効率が低下する可能性がある。また、保持具が鋼性の部材を用いている際には、それらの酸化膨張により、コンクリートが剥れたり、割れたりするといった問題が生じる可能性がある。さらに、径の異なるスリーブを使用したり、スリーブ径に誤差がある場合等に、柔軟に対応することができず、新たな保持環部材103を用意する必要がある等、施工の効率が悪くなるといった問題が生じる可能性がある。
この発明は上記のような種々の課題を解決することを目的としてなされたものであって、径の異なるスリーブを確実に保持することができると共に、鉄筋を被うコンクリートの厚さを確実に確保し、さらに部材の酸化膨張に起因するコンクリートの割れ等の不良を防ぎ、確実に鉄筋にスリーブを固定することができる、複数のピース部材から構成されるスリーブホルダと、該スリーブホルダを用いたスリーブの保持方法に関する。
上記目的を達成するために、請求項1記載のスリーブホルダのピース部材は、所定間隔をあけた同心円上に略円弧状の内周面と外周面を有し、且つ、前記内周面の円周方向の長さが前記外周面の円周方向の長さより短く形成されることにより略円弧台形状の保持部材の前記外周面の円周方向の一端に係合部材を設け、同他端に前記係合部材と同じ係合部材を係止する係止部を設けたことを特徴としている。
請求項2記載のスリーブホルダのピース部材は、所定間隔をあけた互いに略平行な内面と外面を有し、且つ、内面が外面よりも短く形成されることにより略台形状の保持部材の前記外面の一端に係合部材を設け、同他端に前記係合部材と同じ係合部材を係止する係止部を設けたことを特徴としている。
請求項3記載のスリーブホルダのピース部材は、請求項1又は2記載の保持部材が合成樹脂製であることを特徴としている。
請求項4記載のスリーブホルダのピース部材は、前記保持部材が中空であることを特徴としている。
請求項5記載のスリーブホルダのピース部材は、前記係合部材が略鋸歯状の鋸歯部を具備すると共に、前記係止部が前記係合部材の鋸歯部を係止する爪部を具備することを特徴としている。
請求項6記載のスリーブホルダは、相隣接する複数の前記請求項1乃至5のいずれかに記載のピース部材の係合部材と係止部とを係合させて一体的に連結することを特徴としている。
請求項7記載のスリーブの保持方法は、コンクリート躯体の厚さ方向に貫通する配管孔を形成するためのスリーブの周囲を請求項6に記載のスリーブホルダによって保持すると共に、該スリーブホルダを結束部材によって前記コンクリート躯体に埋設される鉄筋に固定することを特徴としている。
請求項1記載のスリーブホルダのピース部材によれば、保持部材が所定間隔をあけた同心円状に略円弧状の内周面と外周面を有している。そのため、スリーブが複数のピース部材から構成されるスリーブホルダによって保持され、鉄筋に固定された際に、ピース部材がスリーブと鉄筋との距離を規制するので、鉄筋を被うコンクリートの厚さを確実に確保することができる。そのため、鉄筋からスリーブまでの距離、すなわち鉄筋を覆うコンクリートの厚さを測定する等の煩雑な作業を要することがないので、作業効率を向上することができる。また、コンクリート打設時に、スリーブホルダに保持されたスリーブがコンクリートの打設衝撃により若干ずれたとしても、ピース部材がスリーブと鉄筋との距離を規制しているので鉄筋を被うコンクリートの厚さを確実に確保することができるのである。
請求項2記載のスリーブホルダのピース部材によれば、所定間隔をあけた互いに略平行な内面と外面を有している。そのため、鉄筋に固定された際に、ピース部材がスリーブと鉄筋との距離を規制するので、鉄筋を被うコンクリートの厚さを確実に確保することができる。そのため、鉄筋からスリーブまでの距離、すなわち鉄筋を覆うコンクリートの厚さを測定する等の煩雑な作業を要することがないので、作業効率を向上することができる。また、コンクリート打設時に、スリーブホルダに保持されたスリーブがコンクリートの打設衝撃により若干ずれたとしても、ピース部材がスリーブと鉄筋との距離を規制しているので鉄筋を被うコンクリートの厚さを確実に確保することができるのである。
請求項3記載のスリーブホルダのピース部材によれば、保持部材が合成樹脂製であるので、該保持部材がコンクリート躯体に埋め込まれた際にも、該保持部材が酸化膨張することがなく、これに起因するコンクリートが割れる等の不良が生じることがない。そのため、建造物の施工後にも長期に渡ってメンテナンスや補修の必要がなく、経済的である。
請求項4記載のスリーブホルダのピース部材によれば、保持部材が中空となるように形成されているので、コンクリート躯体に対するピース部材の体積を軽減することができ、該コンクリート躯体の強度を損なうことがない。また、スリーブの保持力を損なうことなく、ピース部材を成形する際に使用する材料の量を少なくすることができるので、コストを削減することができる。
請求項5記載のスリーブホルダのピース部材によれば、係合部材が略鋸歯状の鋸歯部を具備すると共に、係止部が係合部材の鋸歯部を係止する爪部を具備している。これにより、ピース部材同士を容易に連結することができると共に、係合部材が、相隣接する他のピース部材の係止部に一旦挿通されれば容易に引抜けることがないため、スリーブを確実に保持することができる。また、ピース部材同士の連結を容易且つ確実に行うことができ作業効率も向上することができる。
請求項6記載のスリーブホルダによれば、相隣接する複数の前記請求項1乃至5のいずれかに記載のピース部材の係合部材と係止部とを係合させて一体的に連結するので、該ピース部材の数を適宜調節することで、径の異なるスリーブに対しても対応することができる。そのため、異なる径のスリーブ毎にスリーブホルダを作成する必要がなく経済的であり、また、スリーブの保持が容易且つ確実である。
請求項7記載のスリーブの保持方法によれば、スリーブの周囲を複数のピース部材を一体的に連結したスリーブホルダによって保持すると共に、該スリーブホルダを結束部材によって前記コンクリート躯体に埋設される鉄筋に固定している。そのため、スリーブホルダに保持されたスリーブをコンクリート躯体に埋設される鉄筋に容易且つ確実に固定することができる。
この発明におけるピース部材と、複数の該ピース部材から構成されてなるスリーブホルダ、及び該スリーブホルダを用いたスリーブの保持方法の最良の実施形態について、以下に説明する。
この実施形態に係るスリーブホルダ1のピース部材2は、図11に示すように、所定間隔をあけた同心円上に略円弧状の内周面3と外周面4を有し、且つ、内周面3の円周方向の長さが外周面4の円周方向の長さより短く形成されることにより略円弧台形状の保持部材5の外周面4の円周方向の一端に係合部材6を設け、同他端に係合部材6と同じ係合部材6を係止する係止部7を設けている。そして、図8に示すように、相隣接するピース部材2の鋸歯状の鋸歯部8を具備する係合部材6と、爪部9を具備する係止部7とを係合させて一体的に連結することでスリーブホルダ1を形成している。そして、図12に示すように、コンクリート躯体10の厚さ方向に貫通する配管孔11を形成するために、図1に示すように、スリーブ12の周囲をスリーブホルダ1によって保持すると共に、該スリーブホルダ1を結束部材13によって前記コンクリート躯体10に埋設される鉄筋14に固定し、スリーブ12を保持するのである。
前記コンクリート躯体10は、図12に示すように、鉄筋コンクリート造の建造物の施工過程において作成されるものであって、その内部にはコンクリートを補強するための鉄筋14が埋設されている。また、前記スリーブ12は、図6に示すように、発泡ポリスチレンから形成される略円柱形状の部材であって、コンクリート躯体10内部の鉄筋14に固定して予め埋め込んでおき、図12に示すように、コンクリート硬化後に該スリーブ12を取除くことでコンクリート躯体10の厚さ方向に貫通する配管孔11を形成するものである。そして、スリーブ12を使用する際には、複数回使用することができるように、該スリーブ12の周囲に例えば、塩化ビニル製のシート(不図示)を巻付けて使用している。また、スリーブ12は、紙製のボイド管等も使用することができ、その他コンクリート躯体10内に埋め込んで配管孔11を確保することができるものであれば、それらの形状及び材料は本願実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
前記保持部材5は、図8に示すように、薄板状に形成され、ある一点Pを中心とした略円弧状の内周面3と、該内周面3と同心円上に所定間隔をあけて形成された略円弧状の外周面4とを有している。そして、本実施形態においては、比較的汎用性の高い、例えば直径50mm、75mm、95mm、130mmのスリーブ12に好適に対応することができるように、内周面3の曲率半径は、例えば約65mmとしている。そして、外周面4の曲率半径は、例えば約105mmとしている。そのため、図8に示すように、ピース部材2を連結させスリーブ12を保持する際に、スリーブ12の外周面4から鉄筋14までの距離を、少なくとも前述の外周面4と内周面3の曲率半径の差の40mm以上確保することができる。すなわち、鉄筋14を被うコンクリートの厚さを確実に確保することができるのである
そして、内周面3の円周方向の長さは、外周面4の円周方向の長さよりも短く形成されている。また、本実施形態においては、図8に示すように、略円弧状の外周面4の中心角αは、例えば約50度となっており、そして、外周面4の円周方向の長さは、約91mmとなっている。一方、略円弧状の内周面3の中心角βは、例えば約36度となっており、そして、内周面3の円周方向の長さは、約41mmとなっている。そのため、ピース部材2を複数連結しスリーブ12を保持する際に、図1に示すよりもスリーブ12の径が小さい場合には、該ピース部材2の数を減らし、図5に示すようにスリーブ12を保持するが、互いに隣接するピース部材2の内周面3同士が干渉しあうことがないため、より径の小さいスリーブ12に対しても対応することができるのである。
また、内周面3と外周面4は、図11に示すように、これらの円周方向に対して垂直方向に所定厚みを有している。そして、本実施形態においては、前記厚みは例えば約40mmとなっており、内周面3の円弧の円周方向の長さとほぼ同様となっている。そのため、図1に示すように、ピース部材2を連結してスリーブ12を保持する際にも、該スリーブ12を確実に保持することができるのである。
そして、内周面3と外周面4の半径方向の間は、図8に示すように該内周面3と該外周面4のそれぞれ相対する端部同士が薄板状に形成された側面板15によって連結されている。そして、内周面3と外周面4の円周方向の略中央には、該内周面3と該外周面4との間隔を、外力等が作用した際にも該間隔を一定に保つことができるように、薄板状の補強板16が設けられている。すなわち、上述したような各部材によって構成される保持部材5は、図11に示すように、薄板状に形成され、且つ、外周面4と内周面3との間には、中空部Xが形成されているのである。また、保持部材5の外周面4や内周面3の曲率半径や、中心角、円周方向の長さ、及び円周方向に対して垂直方向の厚み等は、本実施形態のものに限定されるものではなく、使用するスリーブ12の径等によって、適宜変更することが可能である。
また、その他の実施形態に係る保持部材5は、図9に示すように、所定間隔をあけた互いに略平行な内面3aと外面4aを有し、且つ、内面3aが外面4aよりも短く形成されることにより略台形状になるように形成されていてもよい。そして、その際には、その他の構成は図8や図11に示す、保持部材5と同様の構成となるように形成されている。
前記係合部材6は、保持部材5の外周面4の円周方向の一端に設けられている。そして、係合部材6は、図11に示すように、外周面4の円周方向に対して垂直方向の厚みの略中央から該外周面4の円周方向であって、側面板15から延出するように形成されたバンド部17と、該バンド部17の両側面に略鋸歯状の鋸歯部8とを具備している。また、鋸歯部8が設けられる場所は、本実施形態のように、バンド部の両側面であってもよいが、該バンド部の上面や下面に設けられていてもよく適宜変更することが可能である。
前記係止部7は、図11に示すように、保持部材5の外周面4に設けられた係合部材6の反対側の端部、すなわち保持部材5の外周面4の円周方向の他端であって、外周面4の円周方向に対して垂直方向の厚みの略中央に設けられてる。また、図8に示すように、相隣接するピース部材2同士を連結する際には、上述のように構成されてなる係合部材6を係止部7に挿通するが、係止部7に一旦挿通された係合部材6が、容易に引抜けることがないように、図10に示すように、該係止部7の内壁の両側面には複数の爪部9が形成されている。そのため、係止部7に挿通された係合部材6は、該係合部材6に設けられた鋸歯部8と、該係止部7に設けられた爪部9とが係合するため容易に引き抜けることがなく、ピース部材2同士を確実に連結することができるので、図1に示すように、確実にスリーブ12を保持することができるのである。また、上述のように係合部材6の鋸歯部8の位置をバンド部17の上面等にする際には、係止部7の爪部9も該鋸歯部8と対応する位置に設けられる。そして、さらに、係合部材6と係止部7の数は、本実施形態のように1つのピース部材2にそれぞれ1つずつであってもよいが、これらの数は外周面4の円周方向に対して垂直方向の厚み等に応じて適宜変更することが可能である。
そして、相隣接するピース部材2同士を連結するための係合部材6と係止部7は、保持部材5の側面板15にそれぞれ設けられていてもよく、また、内周面3の両端にそれぞれ設けられていてもよい。そして、鋸歯部8や爪部9の形状も図10に示す本実施形態のものに限定されるものではなく適宜変更することができる。また、保持部材5をはじめとしたピース部材2を構成する各部材は、コスト面、成形容易性、そして、酸化膨張に起因する施工後のコンクリートの割れを考慮し、本実施形態のように合成樹脂から形成されることが好ましいが、耐腐食性の高い金属等も使用することができる。
前記結束部材13は、本実施形態においては、バンド状に形成され、一端には、係合部材6、他端には係止部材7と略同様の結束手段を具備する、合成樹脂製の結束バンド等を適宜使用することができる。そのため、図1に示すように、容易且つ確実にスリーブホルダ1に保持されたスリーブ12を鉄筋14に固定することができるのである。そして、スリーブホルダ1に保持されたスリーブ12を鉄筋14に固定する際には、図11に示すように、外周面4と、内周面3と、側面板15と、補強板16とによって形成される中空部Xに結束部材13を通すようにして、鉄筋14に固定する。また、結束部材13は、例えばナイロン製の紐等も使用することができ、該結束部材13は合成樹脂製であるほうが酸化膨張によるコンクリートの割れ等が生じることがなく好ましいが、金属製の結束線等も使用することができる。
上述のように形成されてなるピース部材2を複数連結することで構成されるスリーブホルダ1の使用方法について以下に説明する。
図8に示すように、一方のピース部材2の係合部材6を、相隣接する他方のピース部材2の係止部7へ挿通するようにして、ピース部材2同士を連結する。そして、前述した方法と同様にして複数のピース部材2を、図7に示すように連結するのである。また、使用するピース部材2の数は、図1に示すように、例えば直径130mmのスリーブ12を使用する際には、該ピース部材2を7つ使用することで該スリーブ12を確実に保持することができる。そのため、図7に示すように、7つのピース部材2を予め連結させることでスリーブホルダ1を形成し、該スリーブホルダ1をスリーブ12に巻きつけ、該スリーブホルダ1の一端側に位置するピース部材2の係合部材6を、他端側に位置するピース部材2の係止部7に挿入することでスリーブ12を保持するのである。
また、図3に示すように、例えば直径95mmのスリーブ12を使用する際には、ピース部材2を6つ使用し、図4に示すように、例えば直径75mmのスリーブ12を使用する際には、ピース部材2を5つ使用し、そして、図5に示すように、例えば50mmのスリーブ12を使用する際には、ピース部材2を4つ使用する。このように、径の異なるスリーブ12を使用する際には、連結させるピース部材2の個数を適宜変更するのである。
さらに、スリーブホルダ1によって保持されたスリーブ12を、図1に示すように形成されコンクリート躯体10に埋設される鉄筋14に固定する。そして、その際には、スリーブホルダ1に保持されたスリーブ12が鉄筋14に対して安定して取付けることができるように、複数箇所において合成樹脂製の結束部材13を用いて固定する。また、鉄筋14の形状は、図1に示すような略六角形状のものや、図2に示すような略円形状のものが使用されるが、これらの形状は本実施形態のものに限定されるものではなく適宜変更することが可能である。そして、コンクリートを打設、養生した後に、スリーブ12を取除くことにより、図12に示すように、配管孔11を形成するのである。
この発明のスリーブホルダ1は、スリーブ12のみならず、配管等の長尺に形成された棒状の部材を保持することが可能である。
第一の実施形態に係るスリーブホルダの使用状態説明図 第二の実施形態に係るスリーブホルダの使用状態説明図 第三の実施形態に係るスリーブホルダの使用状態説明図 第四の実施形態に係るスリーブホルダの使用状態説明図 第五の実施形態に係るスリーブホルダの使用状態説明図 コンクリート躯体に埋め込まれた状態の図5のA−A断面図 本実施形態に係るスリーブホルダを用いたスリーブの保持方法 本実施形態に係るピース部材の連結状態を示す図 その他の実施形態に係るピース部材の側面図 本実施形態に係る係合部材を係止部に挿通する状態を示す拡大図 本実施形態に係るピース部材の全体斜視図 配管孔の施工完成図 従来技術を示す図
符号の説明
1 スリーブホルダ
2 ピース部材
3 内周面
4 外周面
5 保持部材
6 係合部材
7 係止部
8 鋸歯部
9 爪部
10 コンクリート躯体
11 配管孔
12 スリーブ
13 結束部材
14 鉄筋

Claims (7)

  1. 所定間隔をあけた同心円上に略円弧状の内周面と外周面を有し、且つ、前記内周面の円周方向の長さが前記外周面の円周方向の長さより短く形成されことにより略円弧台形状の保持部材の前記外周面の円周方向の一端に係合部材を設け、同他端に前記係合部材と同じ係合部材を係止する係止部を設けたことを特徴とするスリーブホルダのピース部材。
  2. 所定間隔をあけた互いに略平行な内面と外面を有し、且つ、内面が外面よりも短く形成されたことにより略台形状の保持部材の前記外側面の円周方向の一端に係合部材を設け、同他端に前記係合部材と同じ係合部材を係止する係止部を設けたことを特徴とするスリーブホルダのピース部材。
  3. 請求項1又は2記載の保持部材が合成樹脂製であることを特徴とするスリーブホルダのピース部材。
  4. 前記保持部材が中空であることを特徴とする請求項1乃至3記載のスリーブホルダのピース部材。
  5. 前記係合部材が略鋸歯状の鋸歯部を具備すると共に、前記係止部が前記係合部材の鋸歯部を係止する爪部を具備することを特徴とする請求項1乃至4記載のスリーブホルダのピース部材。
  6. 複数の前記請求項1乃至5のいずれかに記載のピース部材の相隣接する係合部材と係止部とを係合させて一体的に連結したことを特徴とするスリーブホルダ。
  7. コンクリート躯体の厚さ方向に貫通する配管孔を形成するためのスリーブの周囲を請求項6に記載のスリーブホルダによって保持すると共に、該スリーブホルダを結束部材によって前記コンクリート躯体に埋設される鉄筋に固定することを特徴とするスリーブの保持方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102057521B1 (ko) * 2018-12-18 2019-12-19 유은식 내화충전재 및 이를 포함하는 슬리브 조립체

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