JP2015168975A - 貫通スリーブ構造体及びこれを使用した構築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、6自由度拘束点として配管の解析モデルを区切って縮小化することができ、配管取付時の施工誤差を吸収することができる貫通スリーブ構造体を提供する。【解決手段】本発明の貫通スリーブ構造体10は、構築物内の間仕切り3を貫通するように配置される筒部11aと、この筒部11aの軸方向の端部に形成され、前記間仕切り3の表面に沿うように配置されるフランジ部11bとを有する貫通スリーブ11と、前記筒部11aの内側に挿通される配管5にその一端側が接続され、その他端側がフランジ部1の前記間仕切り3側の面とは反対側の面に接続される配管ラグ12と、前記フランジ部11bの前記間仕切り3側の面から延出して前記間仕切り3に埋設されるスタッド13と、前記筒部11aの内側で前記配管5周りに充填される充填材14と、を備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、構築物の壁、床、天井等の間仕切りを貫通するように配置される配管を支持する貫通スリーブ構造体及びこれを使用した構築物に関する。
化学プラント、発電所等の構築物内における配管の引回しは、可能な限り短ルートで行うことが望ましい。そのため、一般には、配管は構築物の壁、床、天井等の間仕切りに形成した貫通孔に挿設される。この際、間仕切りの貫通孔には円筒形状の貫通スリーブが設置される。
ところで、構築物内に引き回される配管についてはその健全性を担保するために、コンピュータでモデル化してその応力解析が実施される。
例えば、原子力発電設備における配管支持部材等の追設や改造を行って、配管の耐震性を高めようとする場合に、応力解析の作業量は配管の解析モデルが大きくなるほど増大する。そのため解析モデルの縮小化が望まれる。解析モデルは、配管の6自由度拘束点を端点として区切ることで、その縮小化を図ることができる。
従来、構築物に配管を敷設するための貫通スリーブ構造体としては、コンクリート壁の貫通孔に円筒形状の貫通スリーブを挿嵌し、貫通スリーブに配管を貫通させたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開昭62−52289号公報 特開昭59−151685号公報
しかしながら、従来の貫通スリーブ構造体(例えば、特許文献1参照)においては、配管は貫通スリーブの筒部内に充填される充填剤のみで支持されている。一般的な充填材は配管を拘束するには強度が不十分であるため、配管応力解析上の6自由度拘束点と見なせるものではなく、貫通スリーブ構造体は、構築物内に引き回される配管の通過部として扱われている。
一方、原子炉格納容器に使用される従来の貫通スリーブ構造体(例えば、特許文献2参照)は、貫通スリーブの円筒片端部で配管を溶接支持しており、6自由度拘束点として扱われている。従来の壁、床、天井等の貫通部と配管は、それぞれに施工されるが、構造上、配管の取付施工時に、配管の軸方向及びこの軸方向に直交する方向に対する誤差を吸収することができず、最大で貫通部と配管の両方の誤差を足した誤差が生じる。
したがって、6自由度拘束点として配管の解析モデルを区切って縮小化することができ、配管取付時の施工誤差を吸収することができる貫通スリーブ構造体が望まれている。
そこで、本発明の課題は、配管の解析モデルを区切って縮小化することができる6自由度拘束点を設定するための、配管取付時の施工誤差を吸収することができる貫通スリーブ構造体及びこれを使用した構築物を提供することにある。
前記課題を解決する本発明の貫通スリーブ構造体は、構築物内の間仕切りを貫通するように配置される筒部と、この筒部の軸方向の端部に形成され、前記間仕切りの表面に沿うように配置されるフランジ部とを有する貫通スリーブと、前記筒部の内側に挿通される配管にその一端側が接続され、その他端側がフランジ部の前記間仕切り側の面とは反対側の面に接続される配管ラグと、前記フランジ部の前記間仕切り側の面から延出して前記間仕切りに埋設されるスタッドと、前記筒部の内側で前記配管周りに充填される充填材と、を備えることを特徴とする。
また、前記課題を解決する本発明の構築物は、前記の貫通スリーブ構造体が間仕切りに配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、6自由度拘束点として配管の解析モデルを区切って縮小化することができ、配管取付時の施工誤差を吸収することができる貫通スリーブ構造体及びこれを使用した構築物を提供することができる。
本発明の実施形態に係る貫通スリーブ構造体を使用した構築物を部分的に示す模式図である。 本発明の実施形態(第1実施形態)に係る貫通スリーブ構造体に対する配管の組付状態を、構築物の間仕切りを省略して示した斜視図である。 図2の貫通スリーブ構造体を使用して間仕切りに配管を取り付けた際の様子を示す、配管の軸方向に沿う断面図である。 本発明の実施形態(第2実施形態)に係る貫通スリーブ構造体に対する配管の組付状態を、構築物の間仕切りを省略して示した斜視図である。 図4の貫通スリーブ構造体を使用して間仕切りに配管を取り付けた際の様子を示す、配管の軸方向に沿う断面図である。
(第1実施形態)
まず、本発明の構築物としての原子力発電所の建屋について説明した後に、この建屋内に配管を引き回す際に使用される貫通スリーブ構造体について説明する。
<原子力発電所の建屋>
図1は、本発明の実施形態に係る貫通スリーブ構造体を使用した構築物を部分的に示す模式図である。図1は、引き回された配管5の解析モデルの縮小化を行うために、後に詳しく説明する貫通スリーブ構造体10が適用された建屋1(構築物)を示すものである。
図1に示すように、建屋1は、部屋2a、部屋2b、部屋2c及び部屋2dを有している。部屋2aと部屋2bとは互いに隣接するように横並びに配置され、部屋2aと部屋2bとの間は、間仕切り3aで仕切られている。部屋2bと部屋2cとは互い隣接するように上下に並んで配置されている。部屋2bと部屋2cとの間は、間仕切り3bで仕切られている。ちなみに間仕切り3aは、部屋2a,2bの壁であり、間仕切り3bは、部屋2bの天井又は部屋2cの床である。以下、間仕切り3a,3b同士で区別しない場合には、間仕切り3と称する。
なお、この建屋1は、鉄筋コンクリートにて構築されている。
部屋2aの床には給水ポンプPが配置されており、部屋2aには一端が給水ポンプPに接続された配管5aが所定の経路に沿って延在している。部屋2bには配管5bが所定の経路に沿って延在している。部屋2cには配管5cが所定の経路に沿って延在している。なお、配管5a,5b,5cは、連続して一本の配管5を構成している。そして、配管5は、間仕切り3a,3bを貫通して延びている。
配管5は、貫通スリーブ構造体10aを介して間仕切り3aに支持されている。また、配管5は、貫通スリーブ構造体10bを介して間仕切り3bに支持されている。つまり、配管5は、給水ポンプPとの取合部から貫通スリーブ構造体10a及び貫通スリーブ構造体10bを経由して部屋2aから部屋2b、部屋2cへと延びている。
<貫通スリーブ構造体>
次に、本実施形態に係る貫通スリーブ構造体について説明する。
前記の貫通スリーブ構造体10a及び貫通スリーブ構造体10bは、互いに同じ構造を有しているので、以下ではこれらを貫通スリーブ構造体10として説明する。
図2は、本実施形態に係る貫通スリーブ構造体に対する配管の組付状態を、構築物の間仕切りを省略して示した斜視図である。図3は、図2の貫通スリーブ構造体を使用して間仕切りに配管を取り付けた際の様子を示す、配管の軸方向に沿う断面図である。
図2及び図3に示すように、貫通スリーブ構造体10は、貫通スリーブ11と、配管ラグ12と、スタッド13と、充填材14と、を備えて構成されている。
貫通スリーブ11は、筒部11aと、筒部11aの一端側に形成されるフランジ部11bと、を備えている。
筒部11aの内側には、その中心軸に沿うように配管5が挿通される。本実施形態での筒部11aは、円筒形状を呈しているが、本発明は多角筒形状、楕円筒形状等の他の筒形状とすることもできる。この筒部11aは、間仕切り3(図3参照)に埋め込まれる。
フランジ部11bは、筒部11aの一端側でこの筒部11aの外側に向けて鍔状に張り出す板状部材で形成されている。本実施形態でのフランジ部11bは、平面視でその外形が円形を呈しているが、本発明では平面視でその外形が多角形状、楕円形状等の他の形状とすることもできる。図3に示すように、フランジ部11bは、筒部11aが間仕切り3に埋め込まれる際に、間仕切り3の表面に沿うように配置される。
配管ラグ12は、フランジ部11bと配管5とを接続する中間介在部材であり、本実施形態での配管ラグ12は、平面視で細長の長方形状を呈する板体で形成されている。この配管ラグ12の形状は、フランジ部11bと配管5とを接続できれば特に制限はなく、棒状等の他の形状とすることもできる。
配管ラグ12は、複数(本実施形態では4つ)からなるものを想定している。複数の配管ラグ12のそれぞれは、筒部11aの内側に挿通された配管5に一端側が溶接等により接続され、この一端側から放射状に延びる他端側がフランジ部11bに溶接等で接続されている。
また、本実施形態での板体からなる配管ラグ12は、その板面が配管5の軸方向に沿うように配管5に接続され、フランジ部11b側では、配管ラグ12の板面は、フランジ部11bの表面に対して直立している。
スタッド13は、図3に示すように、略棒状部材であり、フランジ部11bの間仕切り3側の面に直立するようにその一端側が接続されている。また、スタッド13の他端側には、棒状の軸部よりも径の大きい拡径部13aを有している。このようなスタッド13は、筒部11aが間仕切り3(図3参照)に埋め込まれる際に、この筒部11a周りで間仕切り3内に埋め込まれることとなる。本実施形態でのスタッド13は、フランジ部11bの周方向に等間隔に並んで4つ設けられ、各スタッド13は、放射状に延びる各配管ラグ12の延長線上に設けられている。
充填材14は、図3に示すように、貫通スリーブ11の筒部11a内に充填されている。つまり、充填材14は、筒部11a内に挿通される配管5と、筒部11aの内側との隙間を埋めるように充填される。
充填材14としては、例えば、モルタル、シリコーン等が挙げられる。
次に、貫通スリーブ構造体10を使用した間仕切り3に対する配管5の取付方法について図1から図3を適宜参照しつつ説明する。
本実施形態での取付方法では、まず間仕切り3を形成するための鉄筋又は仮設材の型枠を形成する。この型枠は、建屋1の躯体工事のうち、鉄骨工事、型枠工事及び鉄筋工事を経て行われる。この鉄筋又は仮設材の型枠の所定の箇所にスタッド13付きの貫通スリーブ11が配置される。
この貫通スリーブ11は、例えばロール加工又は押出加工して形成した筒部11aに、フランジ部11bを溶接して製造することができる。また、貫通スリーブ11は、鋳造、鍛造により製造することもできる。
スタッド13は、前記したように溶接により貫通スリーブ11のフランジ部11bに取り付けることができるし、雄ねじを有するスタッド13を、雌ねじを有するフランジ部11bに螺合させて取り付けることもできる。また、鋳造で貫通スリーブ11を製造する場合には、スタッド13は、フランジ部11bと一体になるように鋳込んで製造することもできる。
次に、コンクリート工事の実施により鉄筋又は仮設材の型枠にコンクリートが流し込まれる。これにより建屋1の躯体が構成される際に間仕切り3が形成され、貫通スリーブ11の筒部11aとスタッド13とは、この間仕切り3に埋め込まれる。
そして、建屋1内の間仕切り3に埋め込まれた貫通スリーブ11に対して配管5が取付けられる。この際、貫通スリーブ11に挿通される配管5には、予め配管ラグ12(図2参照)が溶接等により接続される。次いで、この配管5が貫通スリーブ11に挿通されて貫通スリーブ11に対する配管5の位置決めが行われた後、配管ラグ12はフランジ部11bに対して溶接等により接続される。
次に、貫通スリーブ11の筒部11a内に充填材14が充填される。これにより間仕切り3に対する配管5の取付方法の一連の工程が終了して貫通スリーブ構造体10が完成する。
以上のような本実施形態によれば次のような作用効果を奏することができる。
本実施形態に係る貫通スリーブ構造体10においては、貫通スリーブ11の筒部11aが間仕切り3に埋め込まれると共に、フランジ部11bに設けたスタッド13が間仕切り3に埋め込まれる。また、貫通スリーブ11の筒部11a内に挿通される配管5と、貫通スリーブ11のフランジ部11bとが配管ラグ12を介して溶接等により接続される。これにより配管5は、間仕切り3に対して6自由度が拘束され、貫通スリーブ構造体10は、配管5の応力解析上の6自由度拘束点とみなすことができる。
そして建屋1内で引き回される配管5は、貫通スリーブ構造体10a,10bを端点として区切ることができる。つまり、配管5の解析モデルは、貫通スリーブ構造体10a,10bにより分割されて、配管5a、配管5b及び配管5cの3つの解析モデルに縮小化することができる。これにより配管5の解析作業量が低減され、配管5の耐震性を高めるための配管支持部材の追設、改造等の検討評価が容易になる。
また、貫通スリーブ構造体10a,10bによれば、配管ラグ12が配管5と貫通スリーブ11のフランジ部11bとを接続するので、フランジ部11bに対する配管ラグ12の溶接位置を調節することで、配管5の軸方向に直交する方向の施工誤差を吸収することができる。
また、グラインダ等の簡易工具による切削にて配管ラグ12の板体幅(フランジ部11bの表面からの配管ラグ12の高さ)を調節することで、配管5の軸方向の施工誤差を吸収することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
以下では、貫通スリーブ構造体10についてのみ説明し、建屋1(図1参照)については、本実施形態での貫通スリーブ構造体10(図4参照)を備える以外は第1実施形態と同じであるのでその詳細な説明は省略する。また、貫通スリーブ構造体10について、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4は、第2実施形態に係る貫通スリーブ構造体に対する配管の組付状態を、間仕切りを省略して示した斜視図である。図5は、図4の貫通スリーブ構造体を使用して間仕切りに配管を取り付けた際の様子を示す、配管の軸方向に沿う断面図である。
図4及び図5に示すように、本実施形態の貫通スリーブ構造体10は、第1実施形態の貫通スリーブ構造体10(図2参照)と異なって、配管ラグ12がL字状を呈すると共に、スタッド13がフランジ部11bを貫通する頭付きスタッドであって拡径部13a(図3参照)を有していない。
貫通スリーブ11は、第1実施形態の貫通スリーブ11(図2参照)と同様に筒部11aを備えている。また、フランジ部11bは、第1実施形態のフランジ部11b(図2参照)と同様に、筒部11aの一端側に形成されている。そして、筒部11aの内側には、第1実施形態と同様に充填材14が充填されている。
本実施形態での配管ラグ12は、前記のように平面視でL字状を呈する板体で構成されている。具体的には、配管5に溶接等で接続される基端から配管5の半径方向外側に向かって延びる途中でフランジ部11b側に向かってL字状に屈曲している。そして、フランジ部11bと接触する先端で、配管ラグ12はフランジ部11bと溶接等により接続されている。
本実施形態での配管ラグ12は、複数(本実施形態では4つ)からなるものを想定している。
スタッド13は、図5に示すように、フランジ部11bの挿通孔H1に挿通された軸部が、間仕切り3内にまで延びている。そして、本実施形態でのスタッド13は、間仕切り3内にまで延びた軸部が後記するように接着剤で間仕切り3と接合されている。
次に、この貫通スリーブ構造体10を使用した間仕切り3に対する配管5の取付方法について説明する。
前記の第1実施形態では、間仕切り3を形成する際に貫通スリーブ11を間仕切り3に埋め込む取付方法について説明したが、本実施形態では、間仕切り3を形成した後、これに貫通スリーブ11を嵌め込む取付方法について説明する。
本実施形態での取付方法では、間仕切り3を形成した後、これに貫通スリーブ11の筒部11aを挿通するための貫通孔H2が開けられる。次いで、スタッド埋込み穴H3が、貫通孔H2の周囲であって、フランジ部11bに形成される挿通孔H1に対応する位置に開けられる。
次に、間仕切り3の貫通孔H2に貫通スリーブ11の筒部11aが挿入され、フランジ部11bの挿通孔H1と、間仕切り3のスタッド埋込み穴H3とが一致するように位置合わせされる。この際、貫通孔H2と筒部11aとの間には、モルタル、接着剤等を充填することもできる。
次に、スタッド埋込み穴H3に接着剤が充填され、これにスタッド13が差し込まれる。この接着剤が硬化すると、間仕切り3に対する貫通スリーブ11の取付けが完了する。
そして、この貫通スリーブ11に対して配管5が取付けられる。この際、貫通スリーブ11に挿通される配管5には、予め配管ラグ12(図4参照)が溶接等により接続される。次いで、配管5が貫通スリーブ11に挿通されて、貫通スリーブ11に対する配管5の位置決めが行われた後、配管ラグ12とフランジ部11bとが溶接等により接続される。
次に、貫通スリーブ11の筒部11a内に充填材14が充填される。これにより間仕切り3に対する配管5の取付方法の一連の工程が終了して貫通スリーブ構造体10が完成する。
以上のような本実施形態によれば次のような作用効果を奏することができる。
本実施形態に係る貫通スリーブ構造体10においては、第1実施形態の貫通スリーブ構造体10(図2参照)と同様に、配管5が間仕切り3に対して6自由度拘束される。これにより貫通スリーブ構造体10は、配管5の応力解析上の6自由度拘束点とみなすことができる。つまり、解析モデルを縮小化することができるので、配管5の解析作業量が低減され、配管5の耐震性を高めるための配管支持装置の追設、改造等の検討評価が容易になる。
また、本実施形態に係る貫通スリーブ構造体10においては、第1実施形態の貫通スリーブ構造体10(図2参照)と同様に、配管ラグ12が配管5と貫通スリーブ11のフランジ部11bとを接続するので、フランジ部11bに対する配管ラグ12の溶接位置を調節することで、配管5の軸方向に直交する方向の施工誤差を吸収することができる。
また、グラインダ等の簡易工具による切削にて配管ラグ12のフランジ部11bの表面からの高さを調節することで、配管5の軸方向の施工誤差、及び貫通スリーブ11の筒部11aの軸方向に対する角度誤差を吸収することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記第1実施形態では、配管ラグ12の板面がフランジ部11bの表面に対して直立するように配管ラグ12とフランジ部11bとが接続されているが、本発明は配管ラグ12の板面がフランジ部11bの表面に沿うように配管ラグ12とフランジ部11bとが接続される構成とすることもできる。
また、前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、複数の配管ラグ12が配管5からフランジ部11bに向けて放射状に延在するものについて説明したが、本発明は配管ラグ12が一つである構成とすることもできる。
また、前記第1実施形態及び第2実施形態では、貫通スリーブ11は、筒部11aの一端側にのみフランジ部11bを有しているが、本発明は筒部11aの両端に有する構成とすることもできる。
また、前記第1実施形態では、配管ラグ12は、フランジ部11bの表面に対して水平に延在するように形成されているが、本発明は配管ラグ12が配管5側からフランジ部11b側に向けて下り勾配を形成するように傾斜する構成とすることもできる。
また、前記第2実施形態では、配管ラグ12は、L字状に屈曲しているが、本発明は、円弧を描くように湾曲してフランジ部11bに向けて曲がっている構成とすることもできる。
また、前記第1実施形態及び第2実施形態では、構築物として原子力発電所の建屋について説明したが、本発明はこれに限定されずに広く一般の建築物に対して適用することができる。
1 建屋
2a 部屋
2b 部屋
2c 部屋
2d 部屋
3 間仕切り
3a 間仕切り
3b 間仕切り
5 配管
5a 配管
5b 配管
5c 配管
10 貫通スリーブ構造体
10a 貫通スリーブ構造体
10b 貫通スリーブ構造体
11 貫通スリーブ
11a 筒部
11b フランジ部
12 配管ラグ
13 スタッド
13a 拡径部
14 充填材
H1 挿通孔
H2 貫通孔
H3 スタッド埋込み穴
P 給水ポンプ

Claims (3)

  1. 構築物内の間仕切りを貫通するように配置される筒部と、
    この筒部の軸方向の端部に形成され、前記間仕切りの表面に沿うように配置されるフランジ部とを有する貫通スリーブと、
    前記筒部の内側に挿通される配管にその一端側が接続され、その他端側がフランジ部の前記間仕切り側の面とは反対側の面に接続される配管ラグと、
    前記フランジ部の前記間仕切り側の面から延出して前記間仕切りに埋設されるスタッドと、
    前記筒部の内側で前記配管周りに充填される充填材と、
    を備えることを特徴とする貫通スリーブ構造体。
  2. 請求項1に記載の貫通スリーブ構造体において、
    前記配管ラグは、前記配管に接続される基端から前記配管の半径方向外側に向かって延びる途中で前記フランジ部側に向かって曲がっていることを特徴とする貫通スリーブ構造体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の貫通スリーブ構造体が間仕切りに配置されていることを特徴とする構築物。
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