JP2007277852A - 鉄筋コンクリート建物における開口部補強筋設置方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート建物における開口部補強筋設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート建物の梁、壁等の構造部における開口部周辺全体に亘ってコンクリートのひび割れを防止することができる補強筋を、鉄筋組立工程後においても簡単に設置することができる方法を提供すること。
【解決手段】鉄筋組立体1に対して開口部7の口径より大きな径のスパイラル筋6を、鉄筋組立体の一部に係合させながら軸中心的に回転させ、鉄筋組立体の外側方から内部へねじ込み式に推進して導入し、開口部設置対応箇所に該開口部と略同軸的に位置せしめ、スパイラル筋導入後にスパイラル筋の両方の端部を鉄筋組立体の側部鉄筋に固定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、鉄筋コンクリート建物の梁、壁等の構造部の厚さ又は幅方向に開口部を形成することに関するものであり、特にこの鉄筋コンクリート建物に設ける開口部の周囲に補強筋を設置する方法に関する。
一般に、鉄筋コンクリート建物の梁、壁等の構造部には多数の開口部が設けられる。例えば、鉄筋コンクリート梁にはその設置状態における上下方向の中央あるいは中央付近に、ガス、水道、電気、空調用ダクト等用の設備配管のための横孔、すなわち梁の厚さ方向に貫通する開口部が設けられる。また、鉄筋コンクリート建物の壁には、例えば“明り取り”としての小開口が設けられている。これら開口部や小開口の周辺には、コンクリートの乾燥収縮等により、ひび割れが発生することがあり、一旦ひび割れが発生すると、水や微生物が浸入し、腐食によりコンクリートが劣化し、鉄筋コンクリート建物の耐久性を大幅に損なうことがある。
例えば、鉄筋コンクリート梁内には、複数本の主筋が配設され、更にあばら筋(スターラップ鉄筋)が上記主筋全体を取り巻いた状態で配置されている。主筋は梁の引張応力をもたらし、また、あばら筋は梁の剪断耐力に寄与すると共に、主筋の膨張を拘束している。しかしながら、コンクリートの乾燥収縮に伴って発生する上記の開口部周辺部におけるひび割れは上記主筋及びあばら筋によっては十分に防止できないため、従来、開口部の端部付近に補強筋を配設したり(例えば下記特許文献1参照)あるいは開口部周囲に補強筋を配設したり(例えば下記特許文献2参照)することが提案されている。
特許文献1に示されている方法は、1本の鋼棒を適宜の曲率を以って直角に折曲して正方形を形成し、さらに該正方形を一方向へ平行移動した同形の正方形を形成するまで折曲を繰り返して形成した補強筋を、形成されるべき貫通孔の両端部付近において、正方形の辺を梁の伸長方向に対して45°の角度に傾斜させた姿勢で、あばら筋の内側に取り付けるものである。
また、特許文献2に示されている方法は、方形の外側補強筋部材の内側に、方形の内側補強筋部材を配し、この内側補強筋部材の角部をそれぞれ外側補強筋部材の辺の中央に固着した形の補強筋を用意し、複数のこの補強筋を、内側補強筋部材の内側に開口部が形成されるよう、梁の一側方のあばら筋と他側方のあばら筋とに挟まれた間隙内に互いに間隔をおいて並列配置するものである。
実用新案登録第2506343号公報 実開昭59−140620号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来方法によると、補強筋が開口部の端部付近にのみ設置されることになり、この補強筋は、開口部端部付近ではひび割れに対抗する作用を効果的にもたらすが、それ以外の開口部周辺部の箇所においては、収縮によってコンクリートに生じる引張力を十分に負担することができず、従って同周辺部のコンクリートは引張力に対して殆ど抵抗力を有していない状態になってしまうため、ひび割れが生じてしまうことになる。
上記特許文献2には、上記特許文献1に記載の方法による問題点の解消を図る意味で、開口部端部間領域にも開口部に沿って補強筋を配置する方法が記載されているが、この方法によると、上記のように外側及び内側の2つの方形補強筋部材を組み合せて形成した補強筋を、開口部形成箇所に沿って一定の間隔を置いて配置し、固定しなければならないため、設置に手間と時間がかかり、作業性が悪いという問題があり、さらに主筋及びあばら筋を組み上げて鉄筋組立体を構成した後においては、補強筋はあばら筋間の隙間を通して鉄筋組立体の内部に導入しなければならず、しかも鉄筋組立体の外側から補強筋の配置、固定作業を行なわねばならないため、大変な作業困難性を伴うことになる。従って、手順を誤ることなく正確に作業工程を進めなければならないが、実際の作業現場では、鉄筋組立体の構成後に開口部用補強筋の設置が必要なことに気付くことがままあり、その場合には上記のように極めて煩雑な作業を強いられることになる。また、そのような開口部用補強筋の設置の見過ごし(いわゆる、うっかりミス)を回避するよう作業工程を変更することは極めて厄介なことである。
従って、本発明の目的は、開口部周辺全体に亘ってコンクリートのひび割れを防止することができる補強筋を、上記鉄筋コンクリート梁における主筋及びあばら筋、或いは上記鉄筋コンクリート壁における縦筋及び横筋等による鉄筋組立体の形成後においても簡単に設置することができるようにすることである。
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、厚さ方向に貫通する開口部を有する鉄筋コンクリート建物の梁、壁等の構造部における上記開口部形成領域を補強するための開口部補強筋設置方法であって、上記構造部における鉄筋組立体に上記開口部の口径寸法より大きな径のスパイラル筋を、上記鉄筋組立体における鉄筋の一部に係合させながら軸中心的に回転させることによって、上記鉄筋組立体の外側方から内部へねじ込み式に推進して順次導入し、上記鉄筋組立体の上記開口部設置対応箇所に上記開口部と略同軸的に位置せしめ、上記スパイラル筋の導入後、該スパイラル筋の両方の端部を対向する鉄筋に固定することを特徴とする。
上記開口部とは、横断面が円形のもの以外に方形のものも含み、方形の場合、上記口径寸法は対角線の長さを意味する。
請求項1に記載の方法によれば、開口部の周辺領域において耐剪断作用をもたらし、コンクリートのひび割れを防止する補強筋の上記鉄筋組立体内所定位置への設置が、該鉄筋組立体の形成後であってもその外側方からのスパイラル筋の軸中心的回転操作だけで簡単に行うことができる。即ち、スパイラル筋の設置はコンクリート打設前であればどの時点でも可能である。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の方法において、上記鉄筋組立体の開口部設置対応箇所の両側部における側部鉄筋の内側に、当該側部鉄筋に対して斜行する辺部を有し、環状口を形成している方形の側部補強筋をそれぞれ固定し、上記鉄筋組立体内への上記スパイラル筋の導入を、上記側部補強筋の環状口を通して行い、その際上記スパイラル筋を上記補強筋の辺部に係合させながら軸中心的に回転させ、上記スパイラル筋全体が両側の側部補強筋間の間隙に導入された後、上記側部鉄筋に対するスパイラル筋両端部の固定を、上記側部補強筋を介して行うようにすれば、上記スパイラル筋の上記鉄筋組立体内への導入が、上記側部補強筋の環状口によって位置規制された状態で行われ、上記鉄筋組立体内の所定位置へのスパイラル筋の設置が行い易くなる。
請求項3に記載のように、上記スパイラル筋の導入に先立って、上記開口部設置対応箇所に上記スパイラル筋より小径の開口部用スリーブを配置し、上記スパイラル筋の上記鉄筋組立体内への導入を、上記スリーブを包囲するように行うようにすれば、上記鉄筋組立体内へのスパイラル筋の導入が上記スリーブによって案内された状態で行われ、スパイラル筋の導入操作をその移行方向について特別の注意を払うことなく容易に行うことができる。
上記のように、本発明によれば、鉄筋コンクリート建物の梁、壁等における鉄筋組立体に対する開口部補強筋の設置が、上記鉄筋組立体の形成手順や施工ステップに特別考慮を払うことなく、随時行うことができ、また導入作業も煩雑さを伴うことなく極めて簡単であり、従って、ひび割れに対する処置を施された開口部領域を有する鉄筋コンクリート建物を効率的に且つ効果的に構成できるものである。
以下、本発明を実施するため最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図6に示す第1の実施の形態は、構造部が鉄筋コンクリート梁であり、該鉄筋コンクリート梁に開口部を設ける場合に関するものであって、図1は鉄筋コンクリート梁の鉄筋組立体の部分的斜視図、図2は図1の鉄筋組立体に側部補強筋を取り付けた状態の部分的斜視図、図3は図2の鉄筋組立体に開口部用スリーブを取り付けた状態の部分的斜視図、図4は図3の鉄筋組立体にスパイラル筋を導入する際の初期工程を示す部分的斜視図、図5はスパイラル筋導入後の鉄筋組立体の部分的側面図、図6は図5中のVI−VI線に沿って矢印の方向に見た断面図である。
鉄筋組立体1は、梁10(図5及び図6参照)内の上部と下部に配置される複数の主筋2と、これら主筋の周囲を取り囲むように配置された複数のあばら筋3を有している。図示の実施形態1においては、主筋2は上部に5本、下部に5本、それぞれ横方向に間隔をおいて並列的に配置されており、これら主筋2に対し、あばら筋3がそれぞれ主筋全体を直交方向で包囲し矩形状を呈するように配置され、更にあばら筋3は梁10の長手方向に間隔をおいて並列配置され、主筋2との交接部で結合ワイヤーや溶接等により主筋に結合されている。上記の主筋2やあばら筋3の本数は例示的なものであり、それらの太さも含め、必要に応じ増減し得るものであることはもちろんである。
あばら筋3の配列ピッチは下記開口部の形成位置付近を除き均一である。開口部形成位置では2つの隣接あばら筋3a,3b間の間隔は上記あばら筋配列ピッチよりも若干広げられており、その分、あばら筋3a,3bにそれぞれ隣接するあばら筋3c,3dとの間の間隔は狭められている。
図2は、図1に示した鉄筋組立体1に対し側部補強筋4を取り付けた状態を示している。側部補強筋4は、2つの略同形の長方形が交叉する形状になるように且つ中央に正方形の環状口4aがもたらされるように、1本の鉄製棒材を折曲することによって形成されており、棒材の端部は環状口4aの隣り合う辺部の中央部からそれぞれ同環状口の中心方向へ向けて突出した形に折り曲げられた2本の突出部4bとして形成されている。
上記のように形成された側部補強筋4は、鉄筋組立体1の側部においてあばら筋3a,3b,3c,3dの内側部分に、環状口4aが開口部と同心的に位置するように、且つ突出部4bの先端が環状口4aの下部範囲で互いに同じ高さレベルになるように配置され、更にあばら筋3a,3b,3c,3dに対して結合ワイヤーや溶接等により固定される。
上記のようにあばら筋に側部補強筋4を取り付けた後、図3に示すように、側部補強筋の突出部4bに開口部形成用スリーブ5が載置される。このスリーブは側部補強筋の環状口4aと同心的になるよう配置され(図5参照)、そのために、側部補強筋4の突出部4bはスリーブ5の直径にあわせて環状口4a内への突出長さが決められている。スリーブ5の長さは形成されるべき梁の幅に相当しており、従ってスリーブの両端部はあばら筋3から外側方へ張り出した状態になっている(図6参照)。必要に応じてスリーブ5は側部補強筋4又はあばら筋3又はその両者に結合ワイヤーや溶接などによって固定される。
スリーブ5は打設コンクリートの硬化後に除去しても良いし、そのまま残置しておいても良い。除去する場合、スリーブは厚紙など排除し易い材質のものが選択される。
上記のようにスリーブ5を設置した後、図4に示すスパイラル筋6がスリーブ5の周囲に配設される。
スパイラル筋6は鉄製棒材をらせん状に曲げ形成したものであり、図示の実施形態では円形の巻き形状になされている。巻き形状は多角形であってもよい。らせんの直径は規定のかぶり厚さ(開口部のコンクリート表面からスパイラル筋表面までの距離)を得るために、スリーブ5の外径よりも少なくとも6cm大きくなされている。また、スパイラル筋の太さ及びらせん間ピッチは両側の側部補強筋4間の間隔に応じて、開口部周辺のせん断補強が十分にもたらされるよう選定される。スパイラル筋6は鋼製であってもよい。
鉄筋組立体1内へのスパイラル筋6の導入は次のようにして行われる。即ち、図4に示すように、スパイラル筋6が鉄筋組立体1の一側方においてスリーブ5と同軸的に保持され、スパイラル筋先端部が、あばら筋3a,3b、或いは側部補強筋4における環状口4a形成縁辺のうちの少なくとも何れか1つに係合せしめられ、次いで、図示のように左ネジの態様でスパイラル筋の螺旋形成が行われている場合、スパイラル筋6がその中心軸に関して左回転せしめられ、スリーブ5を包囲しつつ鉄筋組立体1内へ移行せしめられる。右ネジの態様でスパイラル筋の螺旋形成が行われている場合には、スパイラル筋6はその中心軸に関して右回転せしめられて鉄筋組立体1内へ移行せしめられる。
このようにして鉄筋組立体1内へのスパイラル筋6の導入が鉄筋組立体1の側方外部から簡単に行われる。スパイラル筋6全体が鉄筋組立体1内に導入せしめられた後、スパイラル筋6の端部はそれぞれ対向する側部補強筋4に結合ワイヤーや溶接等によって固定される。
上記のように側部補強筋4、スリーブ5及びスパイラル筋6が取り付けられた鉄筋組立体1の側面図が図5に示され、正面図が図6に示されている。
鉄筋組立体1に対する型枠の設置後、コンクリートの打設が行われ、鉄筋組立体1にて補強された鉄筋コンクリート梁10が形成される。梁10のコンクリート外表面は図5及び図6において点線で示されている。スリーブ5によって鉄筋コンクリート梁10内に形成された開口部7の周辺に埋設されたスパイラル筋6は、開口部周辺に作用する剪断力に対抗し、開口部周辺におけるコンクリートのひび割れを効果的に防止し、また開口部を設けたことによる梁の断面欠損を補う作用をもたらす。
[第2の実施の形態]
図7及び図8は、構造部が鉄筋コンクリート建物の壁であって当該壁に、例えば“明り取り”のような小開口(即ち、開口部)を設ける場合に本発明を適用した第2の実施の形態を示しており、図7は、鉄筋コンクリート建物壁の小開口形成箇所(図示例では9箇所)に対応してスパイラル筋が取り付けられた鉄筋組立体の正面図、図8は、図7中のVIII−VIII線に沿って矢印の方向に見た拡大尺断面図である。
コンクリート壁226(図8参照)を補強するための鉄筋組立体20は、縦筋21a,21bと横筋22a,22bを縦横に格子状に組み合わせて構成した鉄筋組23a,23bを向かい合わせに並置した構造となっている。図示の例では、縦筋21a,21bが横筋22a,22bの内側にあるが、その逆であってもよい。
上記鉄筋組立体20に対し、小開口24を形成すべき箇所にスパイラル筋25が装着される。その装着は、例えば、図8の左方よりスパイラル筋25を導入する場合、即ち鉄筋組23aの側から導入する場合、小開口形成予定箇所周辺の縦筋21aと横筋22aとの交差部の1つにスパイラル筋25の先端部を係合させ、次いで、その係合を保った状態でスパイラル筋25をねじ込みの要領で軸中心的に回転させ、それによって右方へ移行させ、両鉄筋組23a,23bの間の間隙に導入する。全体が該間隙に導入された後、スパイラル筋25の先方側部分は横筋22bに結合され、後方側部分は横筋22aに結合される。それらの結合は縦筋21b,21aに対して行ってもよい。また、それらの結合は、第1実施形態の場合と同様に、結合ワイヤーを使用して行ってもよいし、溶接によって行ってもよい。
鉄筋組立体20に対するスパイラル筋25の導入は、図8の右方より、即ち鉄筋組23bの側から行ってもよく、その場合には、容易に理解され得るように、最初にスパイラル筋25の先方端が縦筋21bと横筋22bとの交差部の1つに係合せしめられ、次いでスパイラル筋25がねじ込み式に回転され、左方へ移行せしめられる。
スパイラル筋25を鉄筋組立体20に導入する際、スパイラル筋25を上記のように縦筋21aと横筋22a、又は縦筋21bと横筋22bとの交差部に係合させる代わりに、縦筋又は横筋の何れか一方に係合させるだけでもよい。
この第2実施形態の場合においても、必要に応じて、第1実施形態の場合と同様に、側部補強筋やスリーブが小開口24(図8)を包囲するように、鉄筋組23a,23bに取り付けられる。
上記のようにスパイラル筋25や、必要に応じて側部補強筋及び/又はスリーブが取り付けられた鉄筋組立体20に対して型枠が設置され、次いでコンクリートの打設が行われ、その結果、スパイラル筋25によって周辺を補強された小開口24がコンクリート壁226に形成される。第1実施形態に関して上記したのと同様に、小開口24の周辺に埋設されたスパイラル筋25は、小開口周辺に作用する剪断力に対抗し、小開口周辺におけるコンクリートのひび割れを効果的に防止する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、側部補強筋4は円形状や多角形状であってもよく、また図示のように二重の環状体である他に、単一または二重以上の環状体であってもよい。また、コンクリート梁が狭幅である場合には、側部補強筋を省略し、上記スパイラル筋の両端部を対向する側部鉄筋に固定することにより開口部周辺部のひび割れ防止を図るようにすることもできる。
本発明方法の1実施形態を説明するために例示された鉄筋コンクリート梁の鉄筋組立体の部分的斜視図である。 図1の鉄筋組立体に対し、その側部のあばら筋に側部補強筋を取り付けた状態の鉄筋組立体の部分的斜視図である。 図2の鉄筋組立体に対し、側部補強筋を介して開口部用スリーブを取り付けた状態の鉄筋組立体の部分的斜視図である。 図3の鉄筋組立体に対し、側部補強筋の外側方から開口部用スリーブを包囲するようにスパイラル筋を導入する工程の開始時における鉄筋組立体の部分的斜視図である。 スパイラル筋を導入し、所定位置に配置した後における鉄筋組立体の側面図である。 図5中のVI−VI線に沿った断面を矢印の方向に見た図である。 鉄筋コンクリート建物壁の小開口形成箇所に対応してスパイラル筋が取り付けられた鉄筋組立体の正面図である。 図7中のVIII−VIII線に沿って矢印の方向に見た拡大尺断面図である。
符号の説明
1 鉄筋組立体
2 主筋
3,3a,3b,3c,3d あばら筋
4 側部補強筋
4a 環状口
4b 突出部
5 スリーブ
6 スパイラル筋
7 開口部
10 鉄筋コンクリート梁
20 鉄筋組立体
21a,21b 縦筋
22a,22b 横筋
23a,23b 鉄筋組
24 小開口
25 スパイラル筋
226 コンクリート壁

Claims (3)

  1. 厚さ方向に貫通する開口部を有する鉄筋コンクリート建物の梁、壁等の構造部における前記開口部形成領域を補強するための開口部補強筋設置方法であって、
    前記構造部における鉄筋組立体に前記開口部の口径寸法より大きな径のスパイラル筋を、前記鉄筋組立体における鉄筋の一部に係合させながら軸中心的に回転させることによって、前記鉄筋組立体の外側方から内部へねじ込み式に推進して順次導入し、前記鉄筋組立体の前記開口部設置対応箇所に前記開口部と略同軸的に位置せしめ、
    前記スパイラル筋の導入後、該スパイラル筋の両方の端部を対向する鉄筋に固定すること、
    を特徴とする鉄筋コンクリート建物における開口部補強筋設置方法。
  2. 前記鉄筋組立体の開口部設置対応箇所の両側部における側部鉄筋の内側に、当該側部鉄筋に対して斜行する辺部を有し、環状口を形成している方形の側部補強筋をそれぞれ固定し、
    前記鉄筋組立体内への前記スパイラル筋の導入を、前記側部補強筋の環状口を通して行い、その際前記スパイラル筋を前記補強筋の辺部に係合させながら軸中心的に回転させ、
    前記スパイラル筋全体が両側の側部補強筋間の間隙に導入された後、前記側部鉄筋に対するスパイラル筋両端部の固定を前記側部補強筋を介して行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記スパイラル筋の導入に先立って、前記開口部設置対応箇所に前記スパイラル筋より小径の開口部用スリーブを配置し、
    前記スパイラル筋の前記鉄筋組立体内への導入を、前記スリーブを包囲するように行うこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載の方法。
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