JP4798068B2 - ロック付コルゲートチューブ取付治具 - Google Patents

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Description

この発明は、電線束等の線状体をロック付コルゲートチューブ内に通して、当該ロック付コルゲートチューブを線状体に取付ける技術に関する。
コイルゲートチューブを電線束に取付ける治具として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1は、U字状の治具の底部を電線束のガイド部に形成すると共に、その両側部の上辺にコルゲートチューブ案内のためのフランジ縁を形成したコルゲートチューブ取付治具を開示している。そして、前記底部に電線束をあてがうとともに、フランジ縁をコルゲートチューブ内に挿入して、コルゲートチューブを電線束の方向に送出すことで、フランジ縁によってスリットが拡開されてコルゲートチューブが電線束に連続的に被せられるようになっている。
特開平7−245840号公報
ところで、近年、コルゲートチューブのスリットに、当該スリットを閉じた状態で維持するロック部を設けた構成が提案されている。
このようなロック付コルゲートチューブの使用を想定した場合、特許文献1に開示のコルゲートチューブ取付治具では、ロック付コルゲートチューブ内に線状体を通した後、別途、そのスリットを閉じるようにロックする作業を行う必要がある。
そこで、本発明は、ロック付コルゲートチューブ内に線状体を通しつつ、ロック付コルゲートチューブのスリットを閉じるようにロック部をロックできるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、スリットとそのスリットを閉じるようにロックするロック部とを有するロック付コルゲートチューブを線状体に取付けるためのロック付コルゲートチューブ取付治具であって、前記線状体を案内する線状体案内部と、前記ロック付コルゲートチューブを、前記スリットで広げつつ、前記線状体案内部で案内される前記線状体に対して被覆可能に案内するチューブ案内部と、前記線状体に被覆された前記ロック付コルゲートチューブのロック部をロックするように、前記ロック付コルゲートチューブをその両側から挟込み可能なロック用挟込部と、を備えたものである。
また、第1の態様は、板状部材を略U字状に曲げることで形成され、その曲げ部分が前記線状体案内部に形成されると共に、その線状体案内部を挟む両側片部分の外辺部分が、外側に向けて延出しかつ前記線状体案内部による前記線状体の案内通路の延在方向に対して斜行する方向に延在するフランジ部を有する前記チューブ案内部に形成された治具本体部を備えたものである。
また、第1の態様は、前記ロック用挟込部は、前記線状体案内部を挟む両側片部分のそれぞれに前記線状体案内部から前記フランジ部側に離れた位置に固定され、前記線状体案内部による前記線状体の案内通路延長上に向けて延出する一対のロック片を有するものである。
第2の態様は、第1の態様であって、前記一対のロック片は、外方に迂回するように屈曲しつつ前記線状体案内部による前記線状体の案内通路延長上に向けて延出すると共に、前記ロック付コルゲートチューブの外径に応じて弾性変形可能に形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様であって、前記一対のロック片の先端側にある接触部が内側に曲げられたものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれかの態様であって、前記一対のロック片の先端部の内面が、前記ロック付コルゲートチューブの外周囲形状に沿った弧状形状を有しているものである。
第1の態様に係るロック付コルゲートチューブ取付治具によると、線状体案内部で線状体を案内すると共に、チューブ案内部でロック付コルゲートチューブを案内することで、線状体に対してロック付コルゲートチューブを被覆しつつ、ロック用挟込部で、ロック付コルゲートチューブのロック部をロックできる。
第1の態様によると、板状部材を適宜折曲げ等することで、比較的容易に線状体案内部及びチューブ案内部を形成することができる。
第1の態様によると、前記ロック用挟込部は、前記線状体案内部を挟む両側片部分のそれぞれに前記線状体案内部から前記フランジ部側に離れた位置に固定されているので、ロック用挟込部と治具本体部とを一体化でき、また、ロック用挟込部に挟込む力を加えた場合にも、線状体案内部が狭まりにくく線状体を容易に通過させることができる。
第2の態様によると、一対のロック片は、外方に迂回するように屈曲しつつ、前記線状体案内部による前記線状体の案内通路延長上に向けて延出すると共に、前記ロック付コルゲートチューブの外径に応じて弾性変形可能に形成されているので、一対のロック片を弾性変形させてその先端側の接触部の間隔を適宜調整することで、多様な外径のロック付コルゲートチューブをロックすることができる。
第3の態様によると、前記一対のロック片の先端側にある接触部が内側に曲げられているので、ロックする力を局所に集中させることができ、より確実にロック付コルゲートチューブをロックすることができる。
第4の態様によると、前記一対のロック片の先端部の内面が、前記ロック付コルゲートチューブの外周囲形状に沿った弧状形状を有しているため、ロック片とロック付コルゲートチューブとのずれを防止でき、ロック付コルゲートチューブをより確実にロックできる。
以下、実施形態に係るロック付コルゲートチューブ取付治具について説明する。
まず、対象となるロック付コルゲートチューブ及び線状体について説明しておく。図1は線状体であるワイヤーハーネスにロック付コルゲートチューブを取付けた状態を示す平面図であり、図2はロック付コルゲートチューブを示す断面図である。
ワイヤーハーネスWHは、複数の電線Wを束ねることで形成されている。本実施形態では、線状体がワイヤーハーネスWHである例で説明するが、ロック付コルゲートチューブ10の取付対象となる線状体としては、その他、単線の電線であってもよく、また、光ファイバケーブル等を含んでいてもよい。
ロック付コルゲートチューブ10は、ワイヤーハーネスWHを覆うように当該ワイヤーハーネスWHに取付けられる部材であり、樹脂等で形成された略筒状の形状を有している。このロック付コルゲートチューブ10は蛇腹形状等を有しており、屈曲可能に形成されている。また、ロック付コルゲートチューブ10には、その延在方向に沿ってスリット12が形成されており、当該スリット12でロック付コルゲートチューブ10を割開くようにすることで、ワイヤーハーネスWHをロック付コルゲートチューブ10内に挿入配置できるようになっている。また、ロック付コルゲートチューブ10のスリット12部分には、当該スリット12を閉じた状態で保持するロック部14が設けられている。ここでは、ロック付コルゲートチューブ10のうちスリット12を挟む一側部内周部に凹部14aが形成されると共に、他側部内周部に前記凹部14aにその内周側から係脱自在なロック爪部14bが形成されている。そして、開かれたスリット12を閉じるようにロック付コルゲートチューブ10を両側から挟込むような力を加えることで、ロック爪部14bが凹部14aに係合し、上記スリット12が閉じた状態に保持されるようになっている。なお、上記ロック部14の構成は例示であり、スリット12を閉じた状態に保持する各種構成を採用できる。
本ロック付コルゲートチューブ取付治具は、上記のようなロック付コルゲートチューブ10をワイヤーハーネスWHに取付けるための治具である。
図3はロック付コルゲートチューブ取付治具を示す斜視図であり、図4はロック付コルゲートチューブ取付治具を示す正面図であり、図5はロック付コルゲートチューブ取付治具を示す平面図であり、図6はロック付コルゲートチューブ取付治具を示す側面図であり、図7はロック付コルゲートチューブ取付治具の使用状態を示す斜視図であり、図8は図7のVIII−VIII線断面図である。
このロック付コルゲートチューブ取付治具20は、治具本体部22と、ロック用挟込部30とを備えている。
治具本体部22は、板状部材を略U字状に曲げた形状に形成されている。ここでは、略略二等辺三角形板状の部材を、その底辺の垂直2等分線に沿って略U字状に折曲げることで、治具本体部22が形成されている。なお、略二等辺三角形板状の部材のうち、その底辺の垂直2等分線に沿って間隔をあけて複数の孔部22aが形成されている。そして、当該板状の部材を、予定している直線に沿って容易に曲げることができるようにしている。
上記治具本体部22のうちの曲げ部分は、略U字状断面を有する半円筒状の線状体案内部24に形成されている。この線状体案内部24は、内部に挿入されたワイヤーハーネスWHを直線状の案内通路24Pに沿って案内可能に構成されている。
また、治具本体部22のうち線状体案内部24を挟む両側片部分26の外辺部分にチューブ案内部28が設けられている。チューブ案内部28は、ロック付コルゲートチューブ10を、スリット12で広げつつ線状体案内部24で案内されるワイヤーハーネスWHに対して被覆できるように案内可能に構成されている。ここでは、治具本体部22のうち線状体案内部24を挟む両側片部分26が、ワイヤーハーネスWHの案内通路24Pの延在方向に対して斜行する外辺部分を有する略板状に形成されている。この両側片部分26の外辺部分を外方に向けて延出するように折曲げることで、上記案内通路24Pの延在方向に対して斜行する方向に延在するフランジ部29が形成されている。この一対のフランジ部29によってチューブ案内部28が構成されている。
そして、スリット12を広げた状態で、一対のフランジ部29を、スリット12を通じてロック付コルゲートチューブ10内に挿入することで、ロック付コルゲートチューブ10が、スリット12を広げられた状態で、線状体案内部24による案内通路24Pの延在方向に斜行する方向に沿って案内される。
また、上記線状体案内部24で案内されたワイヤーハーネスWHを引出しつつ、チューブ案内部28で案内されたロック付コルゲートチューブ10を引出すことで、上記のように広げられたスリット12を通じてワイヤーハーネスWHがロック付コルゲートチューブ10内に連続的に挿入され、ロック付コルゲートチューブ10がワイヤーハーネスWHに連続的に被覆される(図7及び図8参照)。この後、ロック付コルゲートチューブ10がさらに引出され、チューブ案内部28によってスリット12を開く力の影響がほぼ排除された箇所では、ロック付コルゲートチューブ10のスリット12を閉じることができる。
ロック用挟込部30は、ワイヤーハーネスWHに被覆されたロック付コルゲートチューブ10のロック部14をロックするように、当該ロック付コルゲートチューブ10をその両側から挟込み可能に構成されている。より具体的には、ロック用挟込部30は、前記両側片部分26のそれぞれに固定された一対のロック片32を有している。
各ロック片32は、長尺状の部材であり、基端部が両側片部分26の外面であって線状体案内部24からフランジ部29側に離れた位置に固定されている。両側片部分26に対するロック片32の基端部の固定位置は、好ましくは、線状体案内部24内を通過するワイヤーハーネスWHが両側片部分26に接触する部分よりもフランジ部29側に離れた位置であり、より好ましくは、案内通路24PにおけるワイヤーハーネスWHの通過軌跡よりもフランジ部29側に離れた位置である。なお、一対のロック片32は、治具本体部22と一体固定されたものであっても、別体で形成されて接着剤や係合構造等で固定されたものであってもよい。
また、各ロック片32は、線状体案内部24における案内通路24Pの延長上に向けて延出している。そして、一対のロック片32の先端側にある接触部33が、ワイヤーハーネスWHに連続的に被覆されたロック付コルゲートチューブ10を、その両側から挟込み可能な位置に配設されるようになっている。なお、一対のロック片32の接触部33は、ロック付コルゲートチューブ10を挟込み可能な位置に配設されていればよく、当該接触部33が正確に案内通路24Pの延長上に配設されている必要はない。
また、各ロック片32は、治具本体部22の両側外方に迂回するように屈曲しつつ、案内通路24Pの延長上に向けて延出している。各ロック片32が外方に迂回するように屈曲する形態としては、略V字状に屈曲する形態又は弧状に屈曲する形態であっても構わない。ここでは、各ロック片32は、基端部近傍で前方に向けて両側外方に傾斜状に延出し、それよりも先端側部分で前方に向けて内向き傾斜状に延出する形態とされている。
また、各ロック片32は、軟質樹脂等の弾性変形容易な材料で形成されており、ロック付コルゲートチューブ10の外径に応じて弾性変形可能に形成されている。各ロック片32は、治具本体部22とは独立して、即ち、ワイヤーハーネスWHを案内しているチューブ案内部28を実質的に変形させることなく独立して、弾性変形変形可能に構成されていることが好ましい。このようなロック片32の弾性強度の設定は、ロック片32の幅や厚み等を適宜調整することで実現できる。
また、各ロック片32の先端側にある接触部33は、それよりも手前側の部分よりも内側に向けて曲げられている。本ロック片32がロック付コルゲートチューブ10を挟込む際に、接触部33の先端部33aが主としてロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触するようになっている。
さらに、各ロック片32の先端側にある接触部33の内面は、ロック付コルゲートチューブ10の外周形状に沿った弧状形状を有している。より具体的には、接触部33の内面は、線状体案内部24から引出されたワイヤーハーネスWHに被覆されたロック付コルゲートチューブ10の送り方向に対して略直交する面において、ロック付コルゲートチューブ10の外周形状に応じた弧状を呈する曲面形状を有している。
なお、ここでは、接触部33の先端部33aが主にロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触する構成としているため、接触部33の内面全体が上記弧状曲面形状を呈している必要はない。少なくとも接触部33の先端部33aの内面がロック付コルゲートチューブ10の外周形状に沿った弧状形状を有していればよい。
また、接触部33の内面は、ロック付コルゲートチューブ10の外周形状に正確に沿った弧状形状である必要はなく、両ロック片32の接触部からロック付コルゲートチューブ10が容易に逃げない程度に当該ロック付コルゲートチューブ10をガイドし得る程度に弧状形状を呈していればよい。
このように構成されたロック付コルゲートチューブ取付治具20を用いて、ワイヤーハーネスWHにロック付コルゲートチューブ10を被覆したものを製造する手順について説明する。
まず、ロック付コルゲートチューブ10及びワイヤーハーネスWHを準備する。そして、図7及び図8に示すように、治具本体部22の両側片部分26を開いて、線状体案内部24内にワイヤーハーネスWHを挿入配置する。続いて、スリット12を広げた状態で、一対のフランジ部29を、スリット12を通じてロック付コルゲートチューブ10内に挿入する。そして、ロック付コルゲートチューブ10の一端部を、一対のロック片32間に引出しつつ線状体案内部24より引出されたワイヤーハーネスWHに被せる。この状態で、ワイヤーハーネスWH及びロック付コルゲートチューブ10を引出すことで、ロック付コルゲートチューブ10がワイヤーハーネスWHに連続的に被覆される。
この際、作業者が一対のロック片32を閉じる方向に押えると、一対の接触部33間でロック付コルゲートチューブ10に対してスリット12のロック部14を閉じる力が作用し、当該ロック部14が閉じられる。この状態で、ロック付コルゲートチューブ10を引出すと、一対の接触部33間でロック付コルゲートチューブ10のロック部14が連続的にロックされる。
図9は異なる外径を持つロック付コルゲートチューブを被覆する場合における一対のロック片の状態を示す説明図である。
すなわち、本ロック付コルゲートチューブ取付治具20に対して、直径D1,直径D2、直径D3のロック付コルゲートチューブ10の取付作業が想定されているとする。ここで、D1>D2>D3、である。
そして、中程度の直径D2のロック付コルゲートチューブ10を取付ける場合には、一対のロック片32の接触部33は、外力を加えない状態で、ロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触している。そして、この状態から、一対のロック片32に挟込む力を加えることで、ロック付コルゲートチューブ10のスリット12のロック部14をロックすることができる。
また、小さい直径D3のロック付コルゲートチューブ10を取付ける場合には、一対のロック片32の接触部33は、外力を加えない状態で、ロック付コルゲートチューブ10の外周面から離間している。そして、この状態から、一対のロック片32に挟込む力を加えて接触部をロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触させ、この状態からさらに力を加えることで、ロック付コルゲートチューブ10のスリット12のロック部14をロックすることができる。
また、大きい直径D3のロック付コルゲートチューブ10を取付ける場合には、一対のロック片32の接触部33は、外方に弾性変形しつつ、ロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触している。そして、この状態から、一対のロック片32に挟込む力を加えることで、ロック付コルゲートチューブ10のスリット12のロック部14をロックすることができる。
このように、一対のロック片32は、外方に迂回するように屈曲しているため、異なる外径を持つロック付コルゲートチューブ10を被覆するいずれの場合においても、一対のロック片32の先端側にある接触部33を、安定した態様でロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触させることができる。より具体的には、一対のロック片32のうちの外方への迂回部分の間隔寸法程度までの外径を持つロック付コルゲートチューブ10であれば、一対のロック片32の接触部33をロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触させてそれをロックすることができる。
ちなみに、一対のロック片が両側片部分26の外面から外方に迂回せず直線的に延出している場合を想定すると、比較的大径のロック付コルゲートチューブ10を被覆する場合には、一対のロック片は先端側に向けて外開き気味になるので、当該ロック付コルゲートチューブ10をロックする力を作用させるのは困難になる。
なお、一対のロック片32のうちロック付コルゲートチューブ10を挟込む部分である先端部33aの間隔寸法は、取付作業対象として想定されるロック付コルゲートチューブ10の直径範囲が直径D(min)〜D(max)であるとすると、そのほぼ中央値である直径D(mid)を持つロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触可能な程度に設定されることが好ましい。
このように、本ロック付コルゲートチューブ取付治具20によると、ワイヤーハーネスWHに対してロック付コルゲートチューブ10を被覆しつつ、ロック部14でロック付コルゲートチューブ10のスリット12を閉じるようにロック部14をロックできる。このため、ワイヤーハーネスWHに対するロック付コルゲートチューブ10の被覆作業及びロック部14のロック作業を同作業で行え、ロック付コルゲートチューブ10の取付作業性に優れる。
また、板状部材を略U字状に折曲げることで、線状体案内部24とチューブ案内部28とを有する治具本体部22を形成することができ、それらを比較的容易に製造できる。
また、一対のロック片32は、両側片部分26のそれぞれに線状体案内部24からフランジ部29側に離れた位置に固定されているので、一対のロック片32と治具本体部22とを一体化して取扱いを容易にできる。また、一対のロック片32に挟込む力を加えた場合でも、線状体案内部24には直接的な力があまり作用し難く、線状体案内部24にワイヤーハーネスWHを容易に通過させることができる空間を得やすい。
また、一対のロック片32は、外方に迂回するように屈曲しつつ延出しており、ロック付コルゲートチューブ10の外径に応じて弾性変形可能に形成されているので、一対のロック片32を弾性変形させてその先端部33aの間隔を適宜調整して、当該先端部33aを安定してロック片32に接触させることができる。このため、多様な外径のロック付コルゲートチューブ10をロックすることができる。
また、一対のロック片32の先端側にある接触部33が内側に曲げられているので、一対のロック片32がロック付コルゲートチューブ10をロックしようとする力を、接触部33の先端部33aの接触部分である局所に集中させることができる。これにより、より確実にロック付コルゲートチューブ10をロックすることができる。
また、一対のロック片32の先端部33aの内面が、ロック付コルゲートチューブ10の外周囲形状に沿った弧状形状を有しているため、一対のロック片32の先端部33aの内面をロック付コルゲートチューブ10の外周面に接触させた状態で、当該先端部33aがロック付コルゲートチューブ10から逃げ難く、ロック片32とロック付コルゲートチューブ10とのずれを防止できる。これにより、ロック付コルゲートチューブ10に対してロックする力をより確実に作用させることができ、ロック付コルゲートチューブ10をより確実にロックすることができる。
図10は変形例に係るロック付コルゲートチューブ取付治具を示す斜視図であり、図11は同ロック付コルゲートチューブ取付治具を示す側面図である。
上記実施形態に係るロック付コルゲートチューブ取付治具20との同様構成部分については同一符号を付し、相違点を中心に説明する。この変形例に係るロック付コルゲートチューブ取付治具120では、上記ロック用挟込部30に変えて、次のロック用挟込部130を備えている。このロック用挟込部130は、一対のロック片132を有している。一対のロック片132は、直線状に延びる長尺形状を有しており、その基端部が両側片部分26のうち線状体案内部24近傍部分に固定されている。また、一対のロック片132は、当該固定部分から線状体案内部24による案内通路24Pに沿って略直線状に延出している。また、一対のロック片132の内面132aは、ロック付コルゲートチューブ10の外周囲形状に沿って湾曲する湾曲面に形成されている。
かかるロック付コルゲートチューブ取付治具120によっても、上記実施形態と同様にして、ロック付コルゲートチューブ10をワイヤーハーネスWHに被覆しつつ、ロック付コルゲートチューブ10のスリット12を閉じるようにロックすることができる。
また、図12は一対のロック片に係る変形例を示している。図12では、棒状のロック片232の先端部分を略L字状に折曲げている。そして、その折曲げ部分232aでロック付コルゲートチューブ10を挟込むようにして、当該ロック付コルゲートチューブ10のスリット12を閉じるようにロック部14をロックできるようにしている。
このように、ロック片32,132,232の形状は、ロック付コルゲートチューブ10を挟込める形状であればよい。さらには、ロック用挟込部30は、必ずしも一対のロック片32を有する構成である必要はなく、半筒状又は筒状等、ロック付コルゲートチューブ10に対してその長手方向に沿って連続的に挟込む力を加えられる構成であればよい。
また、上記実施形態等では、線状体案内部24とチューブ案内部28とが治具本体部22に一体形成されているが、これらは別体で形成されていてもよい。また、ロック用挟込部30も、線状体案内部24やチューブ案内部28とは別体で形成され、これらとは別箇所に固定されていてもよい。
線状体であるワイヤーハーネスにロック付コルゲートチューブを取付けた状態を示す平面図である。 ロック付コルゲートチューブを示す断面図である。 実施形態に係るロック付コルゲートチューブ取付治具を示す斜視図である。 同上のロック付コルゲートチューブ取付治具を示す正面図である。 同上のロック付コルゲートチューブ取付治具を示す平面図である。 同上のロック付コルゲートチューブ取付治具を示す側面図である。 同上のロック付コルゲートチューブ取付治具の使用状態を示す斜視図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 異なる外径を持つロック付コルゲートチューブを被覆する場合における一対のロック片の状態を示す説明図である。 変形例に係るロック付コルゲートチューブ取付治具を示す斜視図である。 同上のロック付コルゲートチューブ取付治具を示す側面図である。 一対のロック片に係る変形例を示す図である。
符号の説明
10 ロック付コルゲートチューブ
12 スリット
14 ロック部
20,120 ロック付コルゲートチューブ取付治具
22 治具本体部
24 線状体案内部
24P 案内通路
26 側片部分
28 チューブ案内部
29 フランジ部
30,130 ロック用挟込部
32,132,232 ロック片
33 接触部
33a 先端部
WH ワイヤーハーネス

Claims (4)

  1. スリットとそのスリットを閉じるようにロックするロック部とを有するロック付コルゲートチューブを線状体に取付けるためのロック付コルゲートチューブ取付治具であって、
    前記線状体を案内する線状体案内部と、
    前記ロック付コルゲートチューブを、前記スリットで広げつつ、前記線状体案内部で案内される前記線状体に対して被覆可能に案内するチューブ案内部と、
    前記線状体に被覆された前記ロック付コルゲートチューブのロック部をロックするように、前記ロック付コルゲートチューブをその両側から挟込み可能なロック用挟込部と、
    を備え、
    板状部材を略U字状に曲げることで形成され、その曲げ部分が前記線状体案内部に形成されると共に、その線状体案内部を挟む両側片部分の外辺部分が、外側に向けて延出しかつ前記線状体案内部による前記線状体の案内通路の延在方向に対して斜行する方向に延在するフランジ部を有する前記チューブ案内部に形成された治具本体部を備え、
    前記ロック用挟込部は、前記線状体案内部を挟む両側片部分のそれぞれに前記線状体案内部から前記フランジ部側に離れた位置に固定され、前記線状体案内部による前記線状体の案内通路延長上に向けて延出する一対のロック片を有する、ロック付コルゲートチューブ取付治具。
  2. 請求項1記載のロック付コルゲートチューブ取付治具であって、
    前記一対のロック片は、外方に迂回するように屈曲しつつ前記線状体案内部による前記線状体の案内通路延長上に向けて延出すると共に、前記ロック付コルゲートチューブの外径に応じて弾性変形可能に形成されている、ロック付コルゲートチューブ取付治具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のロック付コルゲートチューブ取付治具であって、
    前記一対のロック片の先端側にある接触部が内側に曲げられた、ロック付コルゲートチューブ取付治具。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のロック付コルゲートチューブ取付治具であって、
    前記一対のロック片の先端部の内面が、前記ロック付コルゲートチューブの外周囲形状に沿った弧状形状を有している、ロック付コルゲートチューブ取付治具。
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