JP4923892B2 - シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口と、前記流出側接続口から侵入する外風を防止するシャッターを備えたシャッター装置に関する。
従来、この種のシャッター装置は、送られてきた風を屋外に連通するダクトを介して排出する換気装置であって、シャッター装置が前記換気装置に具備されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのシャッター装置について図6および図7を参照しながら説明する。
図に示すように、送られてきた風が流入する流入側接続口101と送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口102と外風防止用のシャッター104からなり、シャッター104を取付けるシャッター支持軸103を備えるアダプター105から構成される。また、シャッター104が閉鎖時に風路内に形成されるシャッター104と流出側接続口102の内側面との間の隙間を無くす、シャッター104と当接するリブ部106を備えている。リブ部106は、シャッター支持軸103に対し、シャッター104上端部とは、流入側接続口101側で当接し、シャッター104下端部は、流出側接続口102側で当接する構成となっており、流出側接続口102側のリブ部106は、流出側接続口102の内径、すなわち風路内側に突出している構成である。
特開2003−065581号公報
このような従来のシャッター装置では、シャッターが開放している状態で、流出側接続口より正面視したときに、気密性能の向上させるためにシャッター閉鎖時にシャッターと当接し、隙間をなくすように設けたリブ部が風路内側に突出しているため、風路抵抗は増加し、風の流れの流れを妨げてしまい、所望の風量を確保するために、ファン、モーターへの負荷を増大させて、出力を大きくなければならないという課題があった。このために、気密性能を維持しながらファン、モーターへの負荷を低減することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、気密性能維持したまま風路抵抗を小さくし、ファン、モーターへの負荷を小さくすることのできるシャッター装置を提供することを目的としている。
本発明のシャッター装置は上記目的を達成するために、送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口と、前記流入側接続口と流出側接続口との間に設けられる前記流出側接続口の内径より大きいシャッター取付部を設け、このシャッター取付部の内側に嵌挿し、ほぼシャッター取付部と前記流出側接続口の径との段差内に納まり、前記流出側接続口から侵入する外風を防止するシャッターを取り付けるシャッター取付枠とを備え、前記シャッターを支持するシャッター支持軸が前記流出側接続口と前記シャッター取付部との径の違いで設けられた段差部に位置し、前記シャッターが閉鎖したときに前記シャッターと前記シャッター取付部の内側との間で形成される隙間を遮蔽するリブ部が前記シャッターと当接するものであって、前記シャッター取付枠は、前記リブ部が前記シャッター支持軸に対し、上端部は前記流入側接続口側に設けられ、下端部は、前記流出側接続口側に設けられ、前記上端部と下端部の間は、前記シャッター取付部と流出側接続口との段差を境界として、前記リブ部の当接箇所が流出側接続口方向と流入側接続口方向に位置が切り替わる構成としたものである。
この手段により、風路抵抗を小さくすることができるシャッター装置が得られる。
また、他の手段は、シャッターの左右端部には、シャッター開口時に流出側接続口から正面視したときにほぼ前記流出側接続口の内径と同径に合わせて湾曲形状に曲げたものであって、シャッター取付枠のリブ部には、この湾曲形状部の輪郭に合わせてシャッター閉鎖時に当接する当接リブ部を設ける構成としたものである。
この手段により、風圧によるシャッターを開かせる力を有効に働かせることができ、シャッターを開かせる際に小さな風圧でシャッタを開かせることができる、すなわちシャッター抵抗が小さいシャッター装置が得られる。
また、他の手段は、シャッターの左右の湾曲形状部は、シャッターの閉鎖時に当接リブ部に対して合致するようにして設けた構成としたものである。
この手段により、遮閉効果の確実性が増したシャッター装置が得られる。
また、他の手段は、湾曲形状部は、シャッターの側面視において、シャッターの面に対して垂直方向であって、シャッターの湾曲部のR部の頂点を通る軸線に対して、前記シャッターのR形状が非対称であり、前記軸線に対してシャッター支持軸がある側のRを小さく形成したものである。
この手段により、シャッターが開き易くなる、すなわちシャッターが開く際の抵抗が小さいシャッター装置を得ることができる。
また、他の手段は、材質が金属製としたものである。
この手段により、シャッターが開いたとき、風の受けるシャッター厚み部分が小さくなり、風路抵抗をより小さくしたシャッター装置が得られる。
また、他の手段は、シャッターが金属製で、シャッター取付枠に設けられたシャッター支持軸部に挿入する前記シャッターに設けられる挿入孔を形成加工する際に発生するバリ等が前記シャッター支持軸部に接触しない形状であることを特徴としたものである。
この手段により、摩擦抵抗の小さい、すなわちシャッターが開く際の抵抗が小さいシャッター装置が得られる。
また、他の手段は、シャッター支持軸の軸線に対して垂直方向のシャッター最外端部に衝突緩衝用のパッキンを巻きつけて貼る構成としたものである。
また、他の手段は、材質が樹脂製としたものである。
この手段により、安価で風路抵抗の小さいシャッター装置が得られる。また、閉鎖時の衝突による発生音を低減させたシャッター装置を得ることができる。
また、他の手段は、シャッター取付枠をシャッター取付部に一体として形状を形成する構成としたものである。
この手段により、組み立て工数の少ない安価なシャッター装置を得ることができる。
また、他の手段は、流入側接続口にその吐出口を、流出側接続口にダクトを接続して換気を行なうことを特徴とする換気装置である。
この手段により、気密性能が高く、風路抵抗が小さい、すなわちファン、モーターにかかる負荷が小さいシャッター装置を有した換気装置および換気部を得ることができる。
本発明のシャッター装置によれば、送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口と、前記流入側接続口と流出側接続口との間に設けられる前記流出側接続口の内径より大きいシャッター取付部を設け、このシャッター取付部の内側に嵌挿し、ほぼシャッター取付部と前記流出側接続口の径との段差内に納まり、前記流出側接続口から侵入する外風を防止するシャッターを取り付けるシャッター取付枠とを備え、前記シャッターを支持するシャッター支持軸が前記流出側接続口と前記シャッター取付部との径の違いで設けられた段差部に位置し、前記シャッターが閉鎖したときに前記シャッターと前記シャッター取付部の内側との間で形成される隙間を遮蔽するリブ部が前記シャッターと当接するものであって、前記シャッター取付枠は、前記リブ部が前記シャッター支持軸に対し、上端部は前記流入側接続口側に設けられ、下端部は、前記流出側接続口側に設けられ、前記上端部と下端部の間は、前記シャッター取付部と流出側接続口との段差を境界として、前記リブ部の当接箇所が流出側接続口方向と流入側接続口方向に位置が切り替わる構成で、シャッターが開いたときに、流出側接続口から正面視したときの風路内において、シャッター取付枠のリブ部が風の流れを妨げるものとして存在しないため、風路面積を大きくとり、風路を有効に活用でき、風路抵抗を小さくできるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、シャッターの左右端部には、シャッター開口時に流出側接続口から正面視したときにほぼ前記流出側接続口の内径と同径に合わせて湾曲形状に曲げたものであって、シャッター取付枠のリブ部には、この湾曲形状部の輪郭に合わせてシャッター閉鎖時に当接する当接リブ部を設けることで、シャッターの左右端部が湾曲に曲がる為、風路面積、すなわちダクト内径面積よりもシャッターの総面積が大きくなることで、シャッターの風を受ける面積が風路面積より大きくなり、風圧によるシャッターを開かせる力を効果的に働かせることができ、シャッターを開かせる際に小さな風圧で開かせることができるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、前記シャッターの左右の湾曲形状部は、シャッターの閉鎖時に当接リブ部に対して合致するようにして設けたことで、シャッター閉鎖時に、シャッターが外風を受けたときにシャッターがシャッター取付枠の方向へ向う力が発生する。このときに前記シャッターと前記シャッター取付枠のリブ部に設けた当接リブ部とが接触し合う箇所を平面と平面で当接することにより、遮閉効果の確実性が増すという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、湾曲形状部は、シャッターの側面視において、シャッターの面に対して垂直方向であって、シャッターの湾曲部のR部の頂点を通る軸線に対して、前記シャッターのR形状が非対称であり、前記軸線に対してシャッター支持軸がある側のRを小さく形成したことで、シャッターのR形状が非対称になっており、風がR形状のシャッター取付枠に当たったときにRが大きい方の形状に沿って流れ、シャッター支持軸に対して距離が大きい部分のシャッター面に風が集中するようになり、このときの風圧によって発生するシャッターを開かせる力、すなわちトルクを大きく作用させることとなり、シャッターが開き易くなるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、材質が金属製であることで、樹脂製のシャッターは、成形時の樹脂射出による流れがシャッターの厚みに関係するため、シャッター厚みを薄くすると樹脂が流れず成形できない場合があるが、金属製シャッターであれば、シャッターの厚みの形成は、シャッター自体の材質の厚みに起因するため、樹脂製シャッターより金属製シャッターは薄くでき、シャッターが開いたとき、風の受けるシャッター厚み部分が小さくなり、風路抵抗をより小さなるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、シャッターが金属製で、シャッター取付枠に設けられたシャッター支持軸部に挿入する前記シャッターに設けられる挿入孔を形成加工する際に発生するバリ等が前記シャッター支持軸部に接触しない形状であることで、シャッターが可動する際にシャッターの支持軸挿入孔とシャッター支持軸が接触したときに、金属製シャッターの形状を加工するときに発生するバリと接触しなくなり、摩擦抵抗の小さいとう効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、シャッター支持軸の軸線に対して垂直方向のシャッター最外端部に衝突緩衝用のパッキンを巻きつけて貼ることで、シャッター最外端部に正面から前記シャッターの裏面に渡りパッキンを貼り付けるので、シャッター閉鎖時のシャッター取付枠のリブ部との間にパッキンが確実に存在するので、閉鎖時の衝突による発生音を低減させるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、材質が樹脂製であることで、樹脂成形において使用する樹脂材料は、ほぼシャッターと同体積の量で作成することができ、廃材料が少ないため、安価で風路抵抗の小さいシャッター装置が得られるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、シャッター取付枠をシャッター取付部に一体として形状を形成した構成とすることで、シャッター取付枠とシャッター取付部とが一つの構成部品となり、部品数を少なくとも1つ減らすことができ、組み立て工数の少ない安価になるという効果のあるシャッター装置を提供できる。
また、流入側接続口にその吐出口を、流出側接続口にダクトを接続して換気を行なうことを特徴とする換気装置、または換気部を設けている装置において、請求項1〜9のいずれかのシャッター装置を具備することで、気密性能が高く、風路抵抗が小さい、すなわちファン、モーターにかかる負荷が小さいシャッター装置を有した換気装置および換気部を提供することができる。
本発明の請求項1記載のシャッター装置は、送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口と、前記流入側接続口と流出側接続口との間に設けられる前記流出側接続口の内径より大きいシャッター取付部を設け、このシャッター取付部の内側に嵌挿し、ほぼシャッター取付部と前記流出側接続口の径との段差内に納まり、前記流出側接続口から侵入する外風を防止するシャッターを取り付けるシャッター取付枠とを備え、前記シャッターを支持するシャッター支持軸が前記流出側接続口と前記シャッター取付部との径の違いで設けられた段差部に位置し、前記シャッターが閉鎖したときに前記シャッターと前記シャッター取付部の内側との間で形成される隙間を遮蔽するリブ部が前記シャッターと当接するものであって、前記シャッター取付枠は、前記リブ部が前記シャッター支持軸に対し、上端部は前記流入側接続口側に設けられ、下端部は、前記流出側接続口側に設けられ、前記上端部と下端部の間は、前記シャッター取付部と流出側接続口との段差を境界として、前記リブ部の当接箇所が流出側接続口方向と流入側接続口方向に位置が切り替わる構成としたものであり、シャッターが開いたときに、流出側接続口から正面視したときの風路内において、シャッター取付枠のリブ部が風の流れを妨げるものとして存在しないため、風路面積を大きくとり、風路を有効に活用できるという作用を有する。
また、シャッターの左右端部には、シャッター開口時に流出側接続口から正面視したときにほぼ前記流出側接続口の内径と同径に合わせて湾曲形状に曲げたものであって、シャッター取付枠のリブ部には、この湾曲形状部の輪郭に合わせてシャッター閉鎖時に当接する当接リブ部を設けたものであり、シャッターの左右端部が湾曲に曲がる為、風路面積、すなわちダクト内径面積よりもシャッターの総面積が大きくなることで、シャッターの風を受ける面積が大きくなるという作用を有する。
また、シャッターの左右の湾曲形状部は、シャッターの閉鎖時に当接リブ部に対して合致するようにして設けたものであり、シャッター閉鎖時に、シャッターが外風を受けたときにシャッターがシャッター取付枠の方向へ向う力が発生し、このときに前記シャッターと前記シャッター取付枠に設けたリブ部とが接触し合う箇所を平面と平面で当接し密着するという作用を有する。
また、湾曲形状部は、シャッターの側面視において、シャッター面に対して垂直方向であって、シャッターの湾曲部のR部の頂点を通る軸線に対して、前記シャッターのR形状が非対称であり、前記軸線に対してシャッター支持軸がある側のRを小さく形成したものであり、シャッターのR形状が非対称になっており、風がR形状のシャッター取付枠に当たったときにRが大きい方の形状に沿って流れ、シャッター支持軸に対して距離が大きい部分のシャッター面に風が集中するようになり、風によって発生するシャッターを開かせる力、すなわちトルクが大きく働かせるという作用を有する。
また、材質が金属製としたものであり、樹脂製のシャッターは、成形時の樹脂射出による流れがシャッターの厚みに関係するため、シャッター厚みを薄くすると樹脂が流れず成形できない場合があるが、金属製シャッターであれば、シャッターの厚みの形成は、シャッター自体の材質の厚みに起因するため、樹脂製シャッターより金属製シャッターは薄くできるという作用を有する。
また、シャッターが金属製で、シャッター取付枠に設けられたシャッター支持軸部に挿入する前記シャッターに設けられる挿入孔を形成加工する際に発生するバリ等が前記シャッター支持軸部に接触しない形状としたものであり、シャッターが可動する際にシャッターの支持軸挿入孔とシャッター支持軸が接触したときに、金属製シャッターの形状を加工するときに発生するバリと接触しなくなるという作用を有する。
また、シャッター支持軸の軸線に対して垂直方向のシャッター最外端部に衝突緩衝用のパッキンを巻きつけて貼るものであり、シャッター最外端部に正面から前記シャッターの裏面に渡りパッキンを貼り付けるので、シャッター閉鎖時のシャッター取付枠のリブ部との間で衝突音を緩衝させるという作用を有する。
また、材質が樹脂製としたものであり、樹脂成形において使用する樹脂材料は、ほぼシャッターと同体積の量で作成することができ、廃材料が少くなるという作用を有する。
また、シャッター取付枠をシャッター取付部に一体として形状を形成したものであり、シャッター取付枠とシャッター取付部とが一つの構成部品となり、部品数を少なくとも1つ減らすことができるという作用を有する。
また、流入側接続口にその吐出口を、流出側接続口にダクトを接続して換気を行なうことを特徴とする換気装置、または換気部を設けている装置であり、ダクト接続することを特徴とする換気装置、または換気部を設けている装置において、シャッター装置を具備することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5に示すように、下面に吸込口13を有し、最低1箇所以上の側部に換気装置17の内部に具備される送風機により、前記吸込口13より吸込まれた空気が換気装置17の吐出口に送られ、前記換気装置17の吐出口とシャッター装置19の流入側接続口1と接続されるシャッター装置19を具備した換気装置17を構成する。換気装置17は、天井張り板14に設けられた埋め込み口15より天井裏12に入れて、前記換気装置17が具備するシャッター装置19の流出側接続口3に屋外16へ風を排出するためのダクト2と連通するように配設される。
次に換気装置17に具備されたシャッター装置19は、送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口1と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口3と、前記流入側接続口1と流出側接続口3との間に設けられる前記流出側接続口3の内径より大きいシャッター取付部4を設け、このシャッター取付部4の内側に嵌挿し、ほぼシャッター取付部4と前記流出側接続口3の径との段差内に納まり、前記流出側接続口3から侵入する外風を防止するシャッター5を取り付けるシャッター取付枠6とを備え、前記シャッター5を支持するシャッター支持軸9が前記流出側接続口3と前記シャッター取付部4との径の違いで設けられた段差部に位置し、前記シャッター5が閉鎖したときに前記シャッター5と前記シャッター取付部4の内側との間で形成される隙間を遮蔽するリブ部8が前記シャッター5と当接するものであって、前記リブ部8が前記シャッター支持軸9に対し、上端部は前記流入側接続口1側に設けられ、下端部は、前記流出側接続口3側に設けられ、下端部は流出側接続口3の内側にリブの厚み分突出している構成であって、前記上端部と下端部の間は、前記シャッター取付部4と流出側接続口3との段差を境界として、前記リブ部8の当接箇所が流出側接続口3方向と流入側接続口1方向に位置が切り替わる構成である前記シャッター取付枠6であって、前記流出側接続口3から正面視したときに前記シャッター取付枠6に設けられたリブ部8が前記流出側接続口3の内径とほぼ同径で、シャッター5の左右端部には、シャッター5開口時に流出側接続口3から正面視したときにほぼ前記流出側接続口3の内径と同径に合わせて湾曲形状に曲げた湾曲形状部7を設けたものであって、シャッター取付枠6のリブ部8には、前記湾曲形状部7の輪郭の形状に合わせてシャッター5閉鎖時に当接する当接リブ部11を前記段差から流入側接続口1方向へ向けて頂点を有するR形状に形成して設けてある。
また、シャッター5が金属製で、シャッター取付枠6に設けられたシャッター支持軸9に挿入する前記シャッター5に設けられる挿入孔21を形成加工する際に発生するバリ等が前記シャッター支持軸9に接触しないようにシャッター5の内側へ向けたバーリング形状20である。なお、カール形状であっても同様の効果が得られる。
また、シャッター5の閉鎖時に前記シャッター5とシャッター取付枠6に設けられた当接リブ部11とが当接する箇所を、前記シャッター5の左右の湾曲形状部7は、外風を受ける反対面に対して平行に接触するような形状を設けてある。
また、ダクト2の長手方向より見た場合、すなわち側面視した場合にシャッター5の面に対して垂直方向であって、シャッター5の左右の湾曲形状部7のR部10の頂点を通る軸線に対して、前記シャッター左右端部のR部10の形状が非対称であり、前記軸線に対してシャッター支持軸9がある側のR半径が小さいものであって、シャッター取付枠6のリブ部8に設けられた前記シャッター5閉鎖時に当接する当接リブ部11が前記シャッター5のR部10の形状に合致させた構成である。
また、この当接リブ部11の裏面の形状も前記R部10の形状に略合致させたものである。
また、外風を受けて、シャッター5が閉鎖するときに前記シャッター5とシャッター取付枠6に設けられたリブ部8とが当接する際に前記シャッター5と前記リブ部8との間に介在するように設けられた、シャッター支持軸9の軸線に対して垂直方向のシャッター5最外端部に衝突緩衝用のパッキンを巻きつけて貼った構成である。パッキンは上端側、下端側の両方に貼ってもよい。図において、パッキンは省略している。
また、シャッター装置19の流出側接続口3から侵入する外風を防止するシャッター5が樹脂性であっても同様の効果が得られる。
また、送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口1と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口3と、前記流入側接続口1と流出側接続口3との間に設けられる前記流出側接続口3の内径より大きいシャッター取付部4を設け、このシャッター取付部4の内側に、前記流出側接続口3から侵入する外風を防止するシャッター5を取り付けるシャッター取付枠6とを備える構成であっても同様の効果が得られる。
上記構成により、換気装置17の内部に設けられた送風機が停止しているときに、外風がダクト2を介して換気装置17方向に向かい侵入すると、閉鎖しているシャッター5は、外風を受けたときにシャッター取付枠6の方向へ向う力をうけて、このときに前記シャッター5と前記シャッター取付枠6に設けたリブ部8および当接リブ部11とが接触し合う箇所は、平面と平面で当接し密着して隙間から侵入する外風を防ぐこととなる。
また、換気装置17の内部に設けられた送風機が運転し、屋外16へダクト2を介して排出するときに、風圧によりシャッター5が開いたときに、流出側接続口3から正面視したときの風路内において、シャッター取付枠6のリブ部8およびシャッター取付部4に設けた当接リブ部11が流出側接続口3の内径と略同径にすることができる、すなわち風路内側に突出しないため、風の流れを妨げることがなく、風路面積を大きく確保して、風路を有効に活用でき、風路抵抗も小さくすることとなる。
また、換気装置17の内部に設けられた送風機が運転したときに、風圧でシャッターが開くときにシャッター5の左右端部が湾曲に曲がっているため、風路面積、すなわちダクト2内径面積よりもシャッター5の総面積が大きくなることで、シャッター5の風を受ける面積が風路面積より大きくすることが可能となり、風圧によるシャッター5を開かせる力を大きく作用させることができ、シャッター5を開かせる際に必要な力を有効に働かせ、確実にシャッター5を開くことができる。
また、シャッター5が開く際に、シャッター支持軸9を軸としてシャッター5が開動するが、シャッター5が開き方向に可動する際にシャッター支持軸9と挿入孔21の内側面とシャッター支持軸9が接触したときに、単純な打ち抜き加工により形成される孔で発生するバリなどが、金属製のシャッター5の形状、すなわちバーリング形状にすることで、加工するときに発生するバリがシャッター支持軸9に向って発生しないようにすることができるのでシャッター支持軸9との接触を少なくして、摩擦抵抗の小さい、すなわちシャッターが開く際の抵抗を小さくすることができる。
また、換気装置17の送風機が停止しているときのシャッター5閉鎖時に、シャッター5が外風を受けたときにシャッター5が外風の力をシャッター面で受けるため、シャッター取付枠6の方向へ向う力が発生する。このときに前記シャッター5と前記シャッター取付枠6に設けたリブ部8とが接触し合う箇所を平面と平面で合致することにより、面同士で合わさるため、外風の侵入を防ぐ遮閉効果の確実性が増すこととなる。
また、換気装置17の内部に設けられた送風機が運転したときに、シャッター5に向って風が流れ、シャッター5のR部10の形状が非対称になっており、シャッター5に向ってきた風がシャッター取付枠6に設けられたR部10に合わせた形状部に当たったときにR半径が大きい方の形状に沿って流れ、シャッター支持軸9に対して距離が大きい部分のシャッター5面に風が集中するようになり、風圧によって発生するシャッター5を開かせる力、すなわちトルクが大きくなり、シャッター5が開き易くなる、すなわちシャッター5が開く際の抵抗を小さくすることとなる。
また、外風を受けて、シャッター5が閉鎖するときに前記シャッター5とシャッター取付枠6に設けられたリブ部8とが当接する際に発生する衝突音が、柔軟な材質であるパッキンが前記シャッター5とシャッター取付枠6に設けられたリブ部8との間に介在することで衝突音を緩衝することとなる。
また、シャッター装置19の流出側接続口3から侵入する外風を防止するシャッター5が樹脂製であれば、樹脂成形において使用する樹脂材料は、ほぼシャッター5と同体積の量で作成することができ、廃材料が少くなり、安価なシャッター装置19になる。
また、流出側接続口3から侵入する外風を防止するシャッター5を取り付けるシャッター取付枠6をシャッター取付部4に一体として形状を形成すると、シャッター取付枠6とシャッター取付部4とが一つの構成部品となり、部品数を少なくとも1つ減らすことができ、組立における取り付け工程も少なくとも1部品分は少なくなり、組立工数の少ないシャッター装置19になる。例えば、樹脂材料で、シャッター取付枠6をシャッター取付部4と一体形状で成形したものである。
屋内と屋外を連通する換気または空調機能をもつ装置および換気、送風、空調を目的に使用する外風防止用シャッターを要する機器を対象に適用することができる。
本発明の実施の形態1のシャッター装置の構成を示す斜視図 同シャッター装置の構成および形状を示す断面図 同シャッター装置のシャッターが開いた状態の構成および形状を示す正面図 同シャッター装置の設置状況を示す断面図 同シャッター装置のシャッター支持軸およびシャッター支持軸挿入状況を示す断面図 従来のシャッター装置の構成および形状を示す構成図 同シャッター装置の構成および形状を示す正面図
符号の説明
1 流入側接続口
2 ダクト
3 流出側接続口
4 シャッター取付部
5 シャッター
6 シャッター取付枠
7 湾曲形状部
8 リブ部
9 シャッター支持軸
10 R部
11 当接リブ部
12 天井裏
13 吸込口
14 天井張り板
15 埋め込み口
16 屋外
17 換気装置
18 天井壁
19 シャッター装置
20 バーリング形状
21 挿入孔

Claims (10)

  1. 送られてくる風が流入する側に接続される流入側接続口と、送られてきた風を流出させる側に接続される流出側接続口と、前記流入側接続口と流出側接続口との間に設けられる前記流出側接続口の内径より大きいシャッター取付部を設け、このシャッター取付部の内側に嵌挿し、ほぼシャッター取付部と前記流出側接続口の径との段差内に納まり、前記流出側接続口から侵入する外風を防止するシャッターを取り付けるシャッター取付枠とを備え、前記シャッターを支持するシャッター支持軸が前記流出側接続口と前記シャッター取付部との径の違いで設けられた段差部に位置し、前記シャッターが閉鎖したときに前記シャッターと前記シャッター取付部の内側との間で形成される隙間を遮蔽するリブ部が前記シャッターと当接するものであって、前記シャッター取付枠は、前記リブ部が前記シャッター支持軸に対し、上端部は前記流入側接続口側に設けられ、下端部は、前記流出側接続口側に設けられ、前記上端部と下端部の間は、前記シャッター取付部と流出側接続口との段差を境界として、前記リブ部の当接箇所が流出側接続口方向と流入側接続口方向に位置が切り替わる構成を特徴とするシャッター装置。
  2. シャッターの左右端部には、シャッター開口時に流出側接続口から正面視したときにほぼ前記流出側接続口の内径と同径に合わせて湾曲形状に曲げたものであって、シャッター取付枠には、この湾曲形状部の輪郭に合わせてシャッター閉鎖時に当接する当接リブ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のシャッター装置。
  3. ャッターの左右の湾曲形状部は、シャッターの閉鎖時に当接リブ部に対して合致するようにして設けたこと特徴とする請求項2記載のシャッター装置。
  4. 湾曲形状部は、シャッターの側面視において、シャッターの面に対して垂直方向であって、シャッターの湾曲部のR部の頂点を通る軸線に対して、前記シャッターのR形状が非対称であり、前記軸線に対してシャッター支持軸がある側のRを小さく形成したことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のシャッター装置。
  5. 材質が金属製であることを特徴とする請求項1または2記載のシャッター装置。
  6. シャッターが金属製で、シャッター取付枠に設けられたシャッター支持軸部に挿入する前記シャッターに設けられる挿入孔を形成加工する際に発生するバリ等が前記シャッター支持軸部に接触しない形状であることを特徴とする請求項4記載のシャッター装置。
  7. シャッター支持軸の軸線に対して垂直方向のシャッター最外端部に衝突緩衝用のパッキンを巻きつけて貼ることを特徴とする請求項1または2のシャッター装置。
  8. 材質が樹脂製であることを特徴とする請求項1または2記載のシャッター装置。
  9. ャッター取付枠をシャッター取付部に一体として形状を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシャッター装置。
  10. 流入側接続口にその吐出口を、流出側接続口にダクトを接続して換気を行なうことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の換気装置。
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