JP4922478B2 - 携帯用コンピュータ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、裏面に液晶表示部を備えた蓋体がコンピュータコンピュータ本体に対して折り畳みできるようにした携帯用コンピュータに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、携帯用コンピュータは携帯性の向上のために小型化が進んでいる。その反面、性能の増加と共にインターネットや各種情報の出力端末としての機能が追加されて大容量の情報の表示が可能な液晶表示部が要求されるようになった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、従来の形態と同じように使用することができるものでありながら、大容量の情報の表示が必要な場合はコンピュータ本体に収納された第２の液晶表示部を取り出して従前の液晶表示部と共に大領域の表示部を形成できるようにした携帯用コンピュータを提供することを主たる目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明にかかる携帯用コンピュータにあっては、裏面に液晶表示部２を備えた蓋体３がコンピュータ本体１にヒンジ部４を介して折り畳みできるように形成された携帯用コンピュータにおいて、前記コンピュータ本体１内に第２の液晶表示部５が収納され、必要時にコンピュータ本体１の側面から引き出して使用できるように形成した。
【０００５】
前記第２の液晶表示部５は、コンピュータ本体１から完全に分離できるようにし、前記コンピュータ本体の液晶表示部２と同一平面となるように該液晶表示部２の側縁部、例えば図２に示すように上端縁にアリ溝等の連結手段９を介して着脱可能に連結できるように形成するのがよい。これによりコンピュータ本体の液晶表示部２と第２の液晶表示部５とが一枚の大型液晶表示画面として使用することができる。
【０００６】
また、前記第２の液晶表示部５は、図３並びに図４に示すように、コンピュータ本体１の側面に引き出し可能に設けられた引出しトレー６に前記ヒンジ部４と軸方向を同じくしたヒンジ７を介して起伏自在に装着させてもよい。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図に示した実施例に基ずき説明する。図１及び図２は本発明の第１の実施例を示すもので、符号１はコンピュータ本体を示す。コンピュータ本体１にはヒンジ部４を介して蓋体３がコンピュータ本体の上面に重なるように折り畳むことができるように設けられており、蓋体３の裏面には液晶表示部２が設けられている。また該コンピュータ本体１の上面には従来のコンピュータ２と同じよう各種操作ボタン８…等が設けられている。
【０００８】
前記コンピュータ本体１内に第２の液晶表示部５が収納され、必要時にコンピュータ本体１の側面から引き出して使用できるように形成されている。即ち本実施例では、前記第２の液晶表示部５は、コンピュータ本体１から完全に分離できるように構成され、前記コンピュータ本体１の液晶表示部２と同一平面となるように該液晶表示部２の上端縁にアリ溝等の連結手段９を介して着脱可能に連結できるように形成されている。この液晶表示部２，５を連結することによって一枚の大型液晶表示画面を構成する。尚、図２において符号１０はコンピュータ本体１と第２の液晶表示部５とを電気的に連結するリンクケーブルを示す。また前記第２の液晶表示部５はコンピュータ本体１に設けたエジェクトボタン１１を押すことによって機械的に引き出されるようにするのが好ましいが、手で出し入れするようにしてもよい。
【０００９】
上記の構成では、ワープロ等の小容量のデーター表示の際は図１に示すようにコンピュータ本体の液晶表示部２のみで従来の形態のまま使用することができると共に、大容量の情報の表示が必要な場合は図２のように第２の液晶表示部５をコンピュータ本体１から引き抜いてコンピュータ本体１の液晶表示部２に連結することにより液晶表示部２，５が一枚の大型液晶表示部として使用することができるものである。
【００１０】
図３並びに図４は本発明の別の実施例を示すものであって、この実施例では、第２の液晶表示部５はコンピュータ本体１の側面に引き出し可能に設けられた引出しトレー６に装着されている。この第２の液晶表示部５は引出しトレー６に対して前記ヒンジ部４と軸方向を同じくしたヒンジ７を介して起伏自在に取り付けられており、図４に示す如く引出しトレー６を引き出したときにコンピュータ本体１の液晶表示部２と同じ角度に立ち上げることができるように構成されている。従ってこの実施例においても先の実施例とおなじように、ワープロ等の小容量のデーター表示の際は図３のようにコンピュータ本体の液晶表示部２のみで従来の形態のまま使用することができると共に、大容量の情報の表示が必要な場合は図４のように第２の液晶表示部５を立ち上げて液晶表示部２と共に大領域の液晶表示部として使用することができるものである。尚、この実施例においても前記第２の液晶表示部５を備えた引出しトレー６をコンピュータ本体１に設けたエジェクトボタン１１を押すことによって機械的に引き出されるようにするのが好ましいが、手で出し入れするようにしてもよい。
【００１１】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものでない。例えば図１並びにず２で示した実施例において、コンピュータ本体の液晶表示部２と第２の液晶表示部５の連結手段をアリ溝によって行ったが、その他の手段、例えば連結金具等の手段によって行うようにしてもよい。又、コンピュータ本体の液晶表示部２の左右何れかの側縁部に第２の液晶表示部５を連結するようにすることも可能である。その他本発明ではその構成要件を備え、かつ本発明の目的を達成し、下記の効果を奏する範囲内において適宜改変して実施できるものである。
【００１２】
【発明の効果】
以上詳述したごとく本発明によれば、ワープロ等の小容量のデーター表示の際はコンピュータ本体の液晶表示部のみで従来と同じように使用することができると共に、大容量の情報の表示が必要な場合は第２の液晶表示部を引き出してコンピュータ本体の液晶表示部と共に大領域の液晶表示部として使用することができ、これにより大容量の文字や図形を同時に出力表示させることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る携帯用コンピュータの第１実施例を示す斜視図。
【図２】上記携帯用コンピュータの使用例を示す斜視図。
【図３】本発明に係る携帯用コンピュータの別の実施例を示す斜視図。
【図４】上記図３で示した携帯用コンピュータの使用例を示す斜視図。
【符号の説明】
１ コンピュータ本体
２ コンピュータ本体の液晶表示部
３ 蓋体
４ ヒンジ部
５ 第２の液晶表示部
６ 引出しトレー
７ ヒンジ

Claims (4)

1. 上縁部、第１の縦方向側縁部および第２の縦方向側縁部を有し、第１の液晶表示部（２）を内包し、コンピュータ本体（１）に折り畳み可能であり、ヒンジ部（４）を介して取り付けられ、前記コンピュータ本体（１）から開放可能である蓋体（３）と、
   前記コンピュータ本体（１）の内部に収容されるように構成され、かつ前記コンピュータ本体（１）から分離可能な第２の液晶表示部（５）と、
   前記第２の液晶表示部（５）を、前記上縁部、前記第１の縦方向側縁部および前記第２の縦方向側縁部に形成されたアリ溝（９）により前記蓋体（３）に着脱自在に連結する連結手段と、を備え、
   前記アリ溝は、第１の開放端と第２の開放端を含み、前記第２の液晶表示部は、前記第１の開放端または第２の開放端を介して前記アリ溝（９）に挿入されるよう構成され、
   前記連結手段は、前記第１の液晶表示部（２）と前記第２の液晶表示部（５）とが連結されて同一平面となるように構成されていることを特徴とする携帯用コンピュータ。
2. 前記第２の液晶表示部（５）が前記コンピュータ本体（１）の側面から外側に引き抜かれることにより前記コンピュータ本体（１）から分離可能となる請求項１に記載の携帯用コンピュータ。
3. 前記第１の液晶表示部（２）と前記第２の液晶表示部（５）とが同一平面となったときに、前記第１の液晶表示部（２）および前記第２の液晶表示部（５）が、一体化した画像表示領域を共同して画定する請求項１に記載の携帯用コンピュータ。
4. 前記第２の液晶表示部（５）がリンクケーブル（１０）を介して前記コンピュータ本体（１）に電気的に連結される請求項３に記載の携帯用コンピュータ。

Images