JP4922384B2 - 自動車のシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内に配置されたシートに着座した乗員の体に掛けまわされるウェビングを備えた自動車のシートベルト装置に関する。
シートに着座した乗員の安全性を確保するために、一般の自動車には、必ずシートベルトが装備されている(特許文献1参照)。図1は、車室内に配置されたシートの一例であるリヤシート1と、本発明の対象としているシートベルト装置21を含むシートベルトの全体を示す斜視図である。図1に示したリヤシート1は、ここに着座した乗員の尻部を支えるシートクション2と、着座した乗員の背部を支えるシートバック3を有している。かかるリヤシート1の前方に図示していないフロントシートが配置されている。図における矢印Frは自動車の前進方向を示し、矢印Wは車幅方向を示している。
図1に示したリヤシート1は、3人掛けのシートとなっていて、自動車の前進方向Frに見て車幅方向右側部分1Rと、車幅方向左側部分1Lと、これらの間の車幅方向中央部分1Cに乗員がそれぞれ着座することができる。また、図1に示したシートベルトは、リヤシート1の右側部分1Rに着座した乗員用の右ウェビング4と、左側部分1Lに着座した乗員用の左ウェビング5と、中央部分1Cに着座した乗員用の中央ウェビング6とを有し、その各ウェビング4,5,6には、右タングプレート7と、左タングプレート8と、中央タングプレート9がそれぞれスライド可能に取り付けられている。これらのウェビング4,5,6は可撓性を有する帯状部材により構成されている。
図2は、図1に示したシートクッション2を取り外し、上述した各ウェビング4,5,6及び後述する各ウェビングを車体から離脱した状態を示す斜視図である。この図から判るように、右ウェビング4と左ウェビング5の一端側には、それぞれアンカープレート10,11が取り付けられ、その各アンカープレート10,11がボルト12,13と、その各ボルト12,13が螺着された図2には示していないウェルドナットによって、車体の床面を構成するフロアパネル14にそれぞれ固定されている。各ウェルドナットは、フロアパネル14の下面にそれぞれ溶接によって固着されている。また右ウェビング4と左ウェビング5の他端側は車体に支持された図示していないリトラクタにそれぞれ巻き取られている。
図1及び図2に示したシートベルトは、右タングプレート7が連結される右側用バックル16と、中央タングプレート9が連結される中央用バックル15を有し、これらのバックル15,16には、図2に示すようにウェビング17,18を介して共通のアンカープレート19が連結され、そのアンカープレート19が、ボルト20と、そのボルト20が螺着された図示していないウェルドナットによってフロアパネル14に固定されている。このウェルドナットも、フロアパネル14の下面に溶接によって固着されている。
中央ウェビング6は、本発明の対象としているシートベルト装置21の第1のウェビングの一例を構成するものであり、かかる中央ウェビング6の一端側は、シートバック3に内蔵されたリトラクタ22に巻き取られていて、この中央ウェビング6は、その巻き取り方向に引張作用を受けている。また、中央ウェビング6は、シートバック3の上部に形成された開口23を通して、シートバック3の外部に延び、中央ウェビング6の他端側には、第1のアンカープレート24が取り付けられている。
また、本発明の対象としているシートベルト装置21は、一端側に左側用バックル25が固定連結された第2のウェビング26と、その第2のウェビング26の他端側に取り付けられた第2のアンカープレート27を有していて、上述の第1のアンカープレート24の上に第2のアンカープレート27が重ね合された状態で、第1及び第2のアンカープレート24,27に形成された取付孔28,29に挿通されたボルト30が、フロアパネル14に形成された貫通孔31に整合した状態で、フロアパネル14の下面に固着されたウェルドナット(図3及び図8参照)に、図示していないインパクトレンチによって螺着されて締め付けられ、これによって第1及び第2のアンカープレート24,27がフロアパネル14に対して固定されている。上述したウェビング17,18,26も、可撓性を有する帯状部材により構成されている。
シートバック3は、自動車の完成車メーカの組立ラインにて、車体のフロアパネル14に固定され、次いでアンカープレート10,11,19,24,27が上述のように、フロアパネル14に固定され、引き続き図1に示したようにシートクッション2が車体に組み付けられてリヤシート1が完成する。
図1に示したように完成したリヤシート1の右側部分1Rに着座した図示していない乗員の体に同じく図示していないリトラクタから引き出された右ウェビング4を掛けまわし、その右ウェビング4に取り付けられた右タングプレート7を、右側用バックル16の差込孔34に差し込んで、その右タングプレート7と右側用バックル16を連結する。このようにして右ウェビング4を乗員の体に装着することができる。
同様に、リヤシート1の左側部分1Lに着座した図示していない乗員の体に、同じく図示していないリトラクタから引き出された左ウェビング5を掛けまわし、その左ウェビング5に取り付けられた左タングプレート8を、左側用バックル25の差込孔33に差し込んで、その左タングプレート8と左側用バックル25を連結する。このようにして左ウェビング8を乗員の体に装着する。
同じく、リヤシート1の中央部分1Cに着座した図示していない乗員の体に、リトラクタ22から引き出された中央ウェビング6を掛けまわし、その中央ウェビング6に取り付けられた中央タングプレート9を、中央用バックル15の差込孔35に差し込んで、その中央タングプレート9と中央用バックル15を連結し、中央ウェビング6を乗員の体に装着する。
各バックル16,25,15の解離ボタン37,36,32を押すと、各タングプレート7,8,9と各バックル16,25,15との連結が解除され、各ウェビング4,5,6を乗員の体から外すことができる。
ここで、上述した中央ウェビング6は、前述のように、本発明の対象としているシートベルト装置21の第1のウェビングの一例を構成するものであるので、以下の説明では、必要に応じて、この中央ウェビングを第1のウェビング6と称することにする。
上述の如く、シートベルト装置21の第1のウェビング6の他端側に、第1のアンカープレート24が取り付けられ、第2のウェビング26の他端側に、第2のアンカープレート27が取り付けられていて、これらのアンカープレート24,27が、ボルト30とウェルドナットによって、互いに連結されると共に、車体の床面を構成するフロアパネル14に固定されているのである。このように第1及び第2のウェビングを、1つのアンカープレートではなく、第1及び第2の2つのアンカープレート24,27を介して互いに連結し、かつフロアパネル14に固定した理由は以下のとおりである。
シートの製造工場において、第1のウェビング6の一端側が巻き取られているリトラクタ22は、そのシートバック3の内部に取り付けられ、そのリトラクタ22に連結された第1のウェビング6が、これに取り付けられた第1のアンカープレート24及び中央タングプレート9と共に、シートバック3に形成された開口23からシートバック3の外部に引き出される。このように、第1のウェビング6は、第1のアンカープレート24と中央タングプレート9と共に、シートバック3の内部を通って、開口23から外部に引き出されるのであるが、このとき第1のアンカープレート24と中央タングプレート9は、その厚さが薄いため、これらをシートバック3内の狭い空間を通過させて、シートバック外に取り出すことができる。
これに対し、第1のウェビング6と第2のウェビング26が、仮に1つのアンカープレートを介して連結されていたとすると、その第2のウェビング26の一端側には、左側用バックル25が取り付けられているので、第1のウェビング6を上述のようにシートバック3から引き出すとき、第2のウェビング26と左側用バックル25もシートバック3内を移動させ、その左側用バックル25と第2のウェビング26をシートバック外に引き出し、次いで1つのアンカープレートと第1のウェビング6と中央タングプレート9をシートバック外に引き出す必要がある。ところが、バックル25は、その厚さがかなり厚いため、そのバックル25をシートバック3内の狭い空間を通過させることができない。
このため、先に説明したように、第1のウェビング6の他端側に第1のアンカープレート24を取り付け、その第1のウェビング6と、第1のアンカープレート24と、中央タングプレート9だけを、シートバック3の内部から引き出し、その引き出した第1のアンカープレート24と、第2のウェビング26の他端側に取り付けた第2のアンカープレート27とを、ボルト30とウェルドナットによって、互いに固定すると共に、フロアパネル14に対して固定しているのである。
ところで、従来のこの種のシートベルト装置21においては、図7乃至図9に示したように、シートの製造工場にて、シートバック3から引き出された第1のウェビング6の他端側に取り付けられた第1のアンカープレート24に、第2のアンカープレート27が重ね合され、これらのアンカープレート24,27に形成された取付孔28,29にボルト30が挿通され、そのボルト30のねじ部に、内周部に多数の凹凸38が形成されたリング状の所謂菊ワッシャー39が嵌着される。このように、菊ワッシャー39によって、ボルト30が取付孔28,29から抜け出ないようにして、第1及び第2のアンカープレート24,27を一体化する。このとき、第1のアンカープレート24に突設された一対のストッパ40によって、第2のアンカープレート27が第1のアンカープレート24に対して回転することも禁止される。
上述のように、シートの製造工場において、一端側がシートバック3に内蔵されたリトラクタ22に巻き取られると共に、中央タングプレート9が取り付けられた第1のウェビング6と、一端側にバックル25が取り付けられた第2のウェビング26とが、第1及び第2のアンカープレート24,27、ボルト30及び菊ワッシャー39を介して予め一体化され、かかる一体化されたシートベルト装置21を有するシートバック3が完成車メーカの組立ラインに搬入される。そして、この組立ラインにおいて、作業者が、図9に示したように、一方の手で第2のアンカープレート27を押え、他方の手で図示していないインパクトレンチの先端をボルト30の頭部に係合し、そのインパクトレンチを作動させて、図8に示したようにボルト30をフロアパネル14に固着されたウェルドナット50に螺着して、そのボルト30を締め付ける。この作業時に、菊ワッシャー39によって、ボルト30が、フロアパネル14に固定される前の第1及び第2のアンカープレート24,27から抜け出ることが禁止され、しかも一対のストッパ40によって、フロアパネル14に固定される前の第1及び第2のアンカープレート24,27の相対回転が禁止されているので、一人の作業者が、楽に第1及び第2のアンカープレート24,27を、図9に示した所定の向きにして、インパクトレンチを操作しながら、そのアンカープレート24,27をボルト30によってフロアパネル14に固定することができる。
ところが、従来のシートベルト装置21が、シートバック3と共に、シートの製造工場から出荷されるとき、第1及び第2のアンカープレート24,27に既にボルト30が取り付けられているので、そのシートベルト装置21をシートバック3と共に、完成車メーカの組立ラインまで運搬するとき、ボルト30がバックル25に打ち当って、そのバックル25に傷を付けてしまうおそれがある。このため、従来はバックル25に保護袋を被せて、シートバック3とシートベルト装置21を運搬していたが、かかる保護袋を用いれば、それだけコストが上昇する。しかも、ボルト30が第1及び第2のアンカープレート24,27から抜け出ることを防止するために、そのボルト30に菊ワッシャー39を嵌合する必要があるため、その菊ワッシャー39の分だけコストが上昇する欠点も免れない。
上述のように、従来のシートベルト装置21は、菊ワッシャー39により第1及び第2のアンカープレート24,27からボルト30が抜け出ないようにして、両アンカープレート24,27を予め一体化することによって、これらのアンカープレート24,27を自動車の組立ラインにおいて車体のフロアパネル14に固定する際の作業性が向上するのであるが、自動車のコストが上昇する欠点を免れないのである。
特開平5−270356号公報
本発明の目的は、第1及び第2のアンカープレートを車体の床面を構成するフロアパネルに対して固定するときの作業性を低下させることなく、コストを低減できる自動車のシートベルト装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、一端側がシートバックに内蔵されたリトラクタに巻き取られていて、その巻き取り方向に引張作用を受けた第1のウェビングと、該第1のウェビングの他端側に取り付けられた第1のアンカープレートと、一端側にバックルが取り付けられた第2のウェビングと、該第2のウェビングの他端側に取り付けられた第2のアンカープレートとを具備し、前記第1のアンカープレートに前記第2のアンカープレートが重ね合された状態で、該第1及び第2のアンカープレートに形成された取付孔に挿通されたボルトが車体の床面を構成するフロアパネルに固着されたウェルドナットに螺着されて、該第1及び第2のアンカープレートが前記フロアパネルに対して固定されている自動車のシートベルト装置において、前記第1及び第2のアンカープレートが前記フロアパネルに固定される前であって、前記第1のアンカープレートに前記第2のアンカープレートが重ね合され、かつ該第1及び第2のアンカープレートの前記取付孔に前記ボルトが挿通された状態で、前記リトラクタによる引張作用を受けた前記第1のアンカープレートに対して前記第2のアンカープレートを前記ボルトの中心軸線のまわりに回転させて、該第1及び第2のアンカープレートが、前記フロアパネルに固定されるときの組み付け姿勢となったとき、前記第2のアンカープレートが前記第1のアンカープレートに対してそれ以上回転することを禁止し、かつ該第2のアンカープレートが、当該第1及び第2のアンカープレートの合せ面に対して鉛直な方向に第1のアンカープレートから離脱することを禁止するように、前記第2のアンカープレートに係合する爪部が前記第1のアンカープレートに突設されていることを特徴とするシートベルト装置を提案する(請求項1)。
その際、前記第1のウェビングは、3人掛けのリヤシートの中央部分に着座した乗員の体に掛けまわされる中央ウェビングであり、前記バックルは、前記3人掛けのリヤシートの左側部分に着座した乗員の体に掛けまわされる左ウェビングに取り付けられている左タングプレートが着脱可能に連結される左側用バックルであるように構成することができる(請求項2)。
本発明によれば、リトラクタによる引張作用を受けた第1のアンカープレートに対して第2のアンカープレートを回転させて、第1のアンカープレートに突設された爪部を第2のアンカープレートに係合させるので、菊ワッシャーを用いずとも、第1及び第2のアンカープレートを、これらがフロアパネルに固定されるときの組み付け姿勢に保つことができる。このため、一人の作業者が一方の手で第2のアンカープレートを押え、他方の手でインパクトレンチを掴み、そのインパクトレンチを作動させてボルトを回し、第1及び第2のアンカープレートを楽にフロアパネルに対して固定することができる。しかも、菊ワッシャーを用いないので、シートベルト装置のコストを低減できる。
本発明の対象としているシートベルト装置を含むシートベルトと、リヤシートを示す斜視図であって、従来技術と、本発明に係る一実施形態の説明に供した図である。 図1に示したシートクッションを取り外し、かつアンカープレートをフロアパネルから離脱した状態を示した斜視図であって、従来技術と、本発明に係る一実施形態の説明に供した図である。 本発明に係るシートベルト装置の第1のアンカープレートと第2のアンカープレートを分離して示す斜視図である。 本発明に係るシートベルト装置の第1のアンカープレートと第2のアンカープレートをフロアパネルに固定した状態を示す斜視図である。 シートの製造工場から出荷されるときのシートバックとシートベルト装置を示した斜視図である。 本発明に係るシートベルト装置の第1のアンカープレートと第2のアンカープレートをフロアパネルに固定するときの様子を示す斜視図である。 従来のシートベルト装置の第1のアンカープレートと第2のアンカープレートを分離して示す斜視図である。 従来のシートベルト装置の第1のアンカープレートと第2のアンカープレートを組み付けた後の様子を示す部分断面正面図である。 従来のシートベルト装置の第1のアンカープレートと第2のアンカープレートをフロアパネルに固定した後の様子を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
本例の自動車のシートベルト装置の基本構成と、これに関連する構成は、図1及び図2を参照して先に説明したところと変わりはない。すなわち、本例のシートベルト装置21は、図1及び図2に示したように、3人掛けのリヤシート1の中央部分1Cに着座した乗員の体に掛けまわされる中央ウェビングとして構成された第1のウェビング6と、一端側にバックル25が取り付けられた第2のウェビング26を有し、第1のウェビング6は、その一端側が、シートバック3に内蔵されたリトラクタ22に巻き取られていて、その巻取り方向に引張作用を受けている。また、本例のバックル25は、3人掛けのリヤシート1の左側部分1Lに着座した乗員の体に掛けまわされる左ウェビング5に取り付けられている左タングプレート8が着脱可能に連結される左側用バックル25として構成されている。しかも、本例のシートベルト装置21は、第1のウェビング6の他端側に取り付けられた第1のアンカープレート24と、第2のウェビング26の他端側に取り付けられた第2のアンカープレート27とを有している。具体的に示すと、図4に示すように、第1のウェビング6の他端側に形成されたループ部41が、第1のアンカープレート24に形成された孔42に挿通されることにより、第1のウェビング6の他端側が第1のアンカープレート24に取り付けられ、同じく第2のウェビング26の他端側に形成されたループ部43が第2のアンカープレート27に形成された孔44に挿通されることにより、第2のウェビング26の他端側に第2のアンカープレート27が取り付けられている。また、図4に明示するように、第1のアンカープレート24と第2のアンカープレート27がフロアパネル14に固定された状態では、第1及び第2のアンカープレート24,27は図4に示した所定の組み付け姿勢で、第1のアンカープレート24の上に第2のアンカープレート27が重ね合され、この状態で、第1及び第2のアンカープレート24,27に形成された取付孔28,29(図2及び図3参照)に挿通されたボルト30が、車体の床面を構成するフロアパネル14の下面に固着されたウェルドナット50(図3)に螺着されている。これによって、第1及び第2のアンカープレート24,27が、所定の組み付け姿勢を保ったまま、互いに固定され、かつフロアパネル14に対して固定される。このようにして、シートベルト装置21を前述のように使用することができる。本例のシートベルト装置21における、図1及び図2に示したところと同じく構成された部分についてのこれ以上の説明は省略する。
次に、本例のシートベルト装置21と、シートバック3が車体に組み付けられる工程を説明しながら、本例のシートベルト装置21の特徴とする構成を明らかにする。
図2に示したシートベルト装置21のリトラクタ22は、前述のように、シートの製造工場でシートバック3内に組み付けられ、そのリトラクタ22から、第1のウェビング6が引き出され、その第1のウェビング6と、これに取り付けられた第1のアンカープレート24と、中央タングプレート9とが開口23を通してシートバック3の外に出される。その際、本例のシートベルト装置21の場合には、図5に示すように、シートバック3から引き出された第1のアンカープレート24に、第2のアンカープレート27が取り付けられない状態で、シートバック3が完成車メーカの組立ラインに搬入される。一方、図2に示したように、一端側にバックル25が取り付けられ、他端側に第2のアンカープレート27が取り付けられた第2のウェビング26も、シートバック3とは別に、ベルトの製造工場から完成車メーカの組立ラインに運ばれる。
次いで、シートバック3は、組立ラインにおいて、自動車の車室内に運ばれ、フロアパネル14に固定される。そのシートバック3の組み付け後に、図5に示したようにシートバック3から引き出された第1のウェビング6に取り付けられている第1のアンカープレート24に、図6の(a)に示したように、第2のウェビング26の取り付けられた第2のアンカープレート27が重ね合され、これらのアンカープレート24,27に形成された取付孔28,29(図3参照)にボルト30が挿通される。このボルト30には、菊ワッシャーは取り付けられていない。これらの作業は、組立ラインにて、作業者の手作業によって行われる。
次に作業者は、第2のアンカープレート27を手で掴んで、その第2のアンカープレート27を、ボルト30の中心軸線Xのまわりに図6に矢印Pで示した方向に回転させる。このとき、第1のアンカープレート24には、従来のアンカープレート24と異なり、一対のストッパ40(図7参照)が付設されていないので、第2のアンカープレート27を自由に回転させることができる。また、この第2のアンカープレート27の回転時に、第1のウェビング6と第1のアンカープレート24は、図2に示したリトラクタ22によって図6の(a)及び(b)に矢印Qで示した方向に引張作用を受けているので、第2のアンカープレート27を上述のように回転させても、第1のアンカープレート24は図6の(a),(b)に示した姿勢を維持する。
図6の(b)は、第2のアンカープレート27を上述のように回転させて、第1及び第2のアンカープレート24,27が、図4に示したように、フロアパネル14に固定されるときの組み付け姿勢となったときの状態を示している。このとき、第1のアンカープレート24に突設された爪部45(図2には示さず)が第2のアンカープレート27に係合し、第2のアンカープレート27が、図6の(b)に示した位置よりもさらに矢印P方向に回転することが禁止されると共に、第2のアンカープレート27が、第1及び第2のアンカープレート24,27の合せ面に対して鉛直な方向(図4の矢印Rで示した方向)に第1のアンカープレート24から離脱することが禁止される。第1及び第2のアンカープレート24,27が、フロアパネル14に組み付けられるときの姿勢に保たれるのである。
そこで、作業者は一方の手で第2のアンカープレート27を掴み、これを引っ張って、第1のウェビング6をリトラクタ22から引き出しながら、第1及び第2のアンカープレート24,27を、所定の組み付け姿勢を保ったまま、図4に示したように、フロアパネル14上の所定の位置に置き、ボルト30の先端をフロアパネル14に形成された貫通孔31(図2及び図3参照)と、ウェルドナット50に挿入する。次いで作業者は他方の手で図示していないインパクトレンチを持ち、その先端をボルト30の頭部に係合させ、当該インパクトレンチを作動させてボルト30をウェルドナット50にねじ込む。これにより、第1及び第2のアンカープレート24,27が図4に示したように所定の組み付け姿勢を保ったまま、互いに固定されると共に、フロアパネル14に対して固定される。
上述のように、本例のシートベルト装置21によれば、従来のように菊ワッシャーを用いずとも、第1及び第2のアンカープレート24,27を所定の組み付け姿勢に保持できるので、一人の作業者が、その第1及び第2のアンカープレート24,27を楽にフロアパネル14に固定できる。このように菊ワッシャーを用いる必要はないので、シートベルト装置21の部品点数を減少でき、そのコストを低減することができる。しかも、ボルト30の付いていないシートバック3をシート工場から自動車の組立ラインに運ぶので、その運搬中にボルトによってバックル25に傷が付けられるおそれはない。
なお、上述のように第1及び第2のアンカープレート24,27をフロアパネル14に固定すると共に、図2に示したアンカープレート10,11,19もフロアパネル14に固定し、次いで図1に示したシートクッション2を車体に取り付ける。これによって、リヤシート1が完成し、本例のシートベルト装置21を含むシートベルトを前述のように使用することができる。
以上のように、本例のシートベルト装置21は、第1及び第2のアンカープレート24,27がフロアパネル14に固定される前であって、その第1のアンカープレート24に第2のアンカープレート27を重ね合せ、かつ該第1及び第2のアンカープレート24,27の取付孔28,29にボルト30を挿通した状態で、リトラクタ22による引張作用を受けた第1のアンカープレート24に対して第2のアンカープレート27をボルト30の中心軸線Xのまわりに回転させて、該第1及び第2のアンカープレート24,27が、フロアパネル14に固定されるときの所定の組み付け姿勢となったとき、第2のアンカープレート27を、第1のアンカープレート24に突設された爪部45に係合させて、第2のアンカープレート27が第1のアンカープレート24に対してそれ以上回転することを禁止し、かつ該第2のアンカープレー27が、当該第1及び第2のアンカープレート24,27の合せ面に対して鉛直な方向Rに第1のアンカープレート24から離脱することを禁止するように構成されている。このように、第2のアンカープレート27に係合する爪部45を第1のアンカープレート24に突設することにより、従来の欠点を除去できるのである。
また、図に一例として示したシートベルト装置21は、第1のウェビング6が、3人掛けのリヤシート1の中央部分1Cに着座した乗員の体に掛けまわされる中央ウェビング6であり、バックル25は、3人掛けのリヤシート1の左側部分1Lに着座した乗員の体に掛けまわされる左ウェビング5に取り付けられている左タングプレート8が着脱可能に連結される左側用バックル25であるように構成されているが、本発明は、他の形態のシートベルト装置にも広く適用できるものである。
1 リヤシート
3 シートバック
6 第1のウェビング,中央ウェビング
8 左タングプレート
14 フロアパネル
21 シートベルト装置
22 リトラクタ
24 第1のアンカープレート
25 バックル,左側用バックル
26 第2のウェビング
27 第2のアンカープレート
28,29 取付孔
30 ボルト
45 爪部
50 ウェルドナット
1C 中央部分
1L 左側部分
R 方向
X 中心軸線

Claims (2)

  1. 一端側がシートバックに内蔵されたリトラクタに巻き取られていて、その巻き取り方向に引張作用を受けた第1のウェビングと、該第1のウェビングの他端側に取り付けられた第1のアンカープレートと、一端側にバックルが取り付けられた第2のウェビングと、該第2のウェビングの他端側に取り付けられた第2のアンカープレートとを具備し、前記第1のアンカープレートに前記第2のアンカープレートが重ね合された状態で、該第1及び第2のアンカープレートに形成された取付孔に挿通されたボルトが車体の床面を構成するフロアパネルに固着されたウェルドナットに螺着されて、該第1及び第2のアンカープレートが前記フロアパネルに対して固定されている自動車のシートベルト装置において、前記第1及び第2のアンカープレートが前記フロアパネルに固定される前であって、前記第1のアンカープレートに前記第2のアンカープレートが重ね合され、かつ該第1及び第2のアンカープレートの前記取付孔に前記ボルトが挿通された状態で、前記リトラクタによる引張作用を受けた前記第1のアンカープレートに対して前記第2のアンカープレートを前記ボルトの中心軸線のまわりに回転させて、該第1及び第2のアンカープレートが、前記フロアパネルに固定されるときの組み付け姿勢となったとき、前記第2のアンカープレートが前記第1のアンカープレートに対してそれ以上回転することを禁止し、かつ該第2のアンカープレートが、当該第1及び第2のアンカープレートの合せ面に対して鉛直な方向に第1のアンカープレートから離脱することを禁止するように、前記第2のアンカープレートに係合する爪部が前記第1のアンカープレートに突設されていることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記第1のウェビングは、3人掛けのリヤシートの中央部分に着座した乗員の体に掛けまわされる中央ウェビングであり、前記バックルは、前記3人掛けのリヤシートの左側部分に着座した乗員の体に掛けまわされる左ウェビングに取り付けられている左タングプレートが着脱可能に連結される左側用バックルである請求項1に記載の自動車のシートベルト装置。
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