JP7172881B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
(1) シートベルトアンカレッジを用いて車体フロアに固定されるシートベルト装置であって、
前記シートベルトアンカレッジは、前記車体フロアに共締めされるサイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジと、を有しており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジは、それぞれ、前記車体フロアに締結される締結部と、シートベルトと連結される連結部と、を備えており、それぞれの前記締結部にて前記車体フロアに共締めされており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジの少なくともいずれか一方には、他方のシートベルトアンカレッジに接触することで両シートベルトアンカレッジの相対回転を抑止するストッパが設けられており、
前記センター席用シートベルトアンカレッジの連結部は、前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、前記サイド席用シートベルトアンカレッジの車両前方への回転を抑制する方向に前記センター席用シートベルトアンカレッジに力が加わるように配置されている、シートベルト装置。
(2) 前記センター席用シートベルトアンカレッジの連結部は、前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、前記サイド席用シートベルトアンカレッジに加わる回転力と反対方向に前記センター席用シートベルトアンカレッジに回転力が加わるように配置されるか、または、前記センター席用シートベルトアンカレッジの回転力がゼロとなるように配置されている、(1)記載のシートベルト装置。
(3) 前記サイド席用シートベルトアンカレッジの連結部は、前記センター席用シートベルトアンカレッジの連結部よりも車両の幅方向中央側に配置されている、(1)または(2)記載のシートベルト装置。
(4) 前記ストッパが接触する前記他方のシートベルトアンカレッジには、前記ストッパが嵌合される嵌合穴が形成されており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジは、前記ストッパが前記嵌合穴に嵌合された状態で、前記車体フロアに共締めされている、(1)~(3)のいずれか1つに記載のシートベルト装置。
(5) 前記サイド席用シートベルトアンカレッジの締結部と前記センター席用シートベルトアンカレッジの締結部は、それぞれ1つのみ設けられており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジは、単一のボルトを用いて前記車体フロアに共締めされている、(1)~(4)のいずれか1つに記載のシートベルト装置。
(a)サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジの少なくともいずれか一方に、他方のシートベルトアンカレッジに接触することで両シートベルトアンカレッジの相対回転を抑止するストッパが設けられているため、両シートベルトアンカレッジに車両前方への力が加わったときに両シートベルトアンカレッジが相対回転することを抑制できる。
また、(b)センター席用シートベルトアンカレッジの連結部が、サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、サイド席用シートベルトアンカレッジの車両前方への回転を抑制する方向にセンター席用シートベルトアンカレッジに力が加わるように配置されているため、両シートベルトアンカレッジが一緒に回転してしまうことを抑制できる。
上記(a)、(b)により、サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、センター席用シートベルトアンカレッジによってサイド席用シートベルトアンカレッジが車両前方に回転してしまうことを抑制できる。よって、シートベルトアンカレッジ強度試験時に、サイド席用の車両幅方向外側と中央側の2つのシートベルトアンカレッジのEAP間距離が狭まってしまうことを抑制できる。
センター席用シートベルトアンカレッジの連結部が、サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、サイド席用シートベルトアンカレッジに加わる回転力と反対方向にセンター席用シートベルトアンカレッジに回転力が加わるように配置されるか、または、センター席用シートベルトアンカレッジの回転力がゼロとなるように配置されているため、サイド席用シートベルトアンカレッジの車両前方への回転を抑制する方向にセンター席用シートベルトアンカレッジに力を加えることができる。
サイド席用シートベルトアンカレッジの連結部が、センター席用シートベルトアンカレッジの連結部よりも車両の幅方向中央側に配置されているため、サイド席用シートベルトアンカレッジの連結部がセンター席用シートベルトアンカレッジの連結部よりも車両の幅方向外側に配置される場合に比べて、サイド席用の車両幅方向外側と中央側の2つのシートベルトアンカレッジのEAP間距離を大にすることができる。
ストッパが接触する前記他方のシートベルトアンカレッジには、ストッパが嵌合される嵌合穴が形成されており、サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジは、ストッパが嵌合穴に嵌合された状態で車体フロアに共締めされるため
、サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジの相対回転を確実に抑止できる。
サイド席用シートベルトアンカレッジの締結部とセンター席用シートベルトアンカレッジの締結部が、それぞれ1つのみ設けられており、サイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジが、単一のボルトを用いて車体フロアに共締め(締結)されているため、複数のボルトを用いて複数点で締結する場合に比べて、部品点数、締結工数を削減できコスト上有利である。
(i)図2に示すように、センター席用シートベルトアンカレッジ30に、サイド席用シートベルトアンカレッジ20に接触することで両シートベルトアンカレッジ20,30の相対回転を抑止するストッパ70が設けられている。
(ii)センター席用シートベルトアンカレッジ30の連結部32は、サイド席用シートベルトアンカレッジ20とセンター席用シートベルトアンカレッジ30の両方に車両前方への力Fが加わったときに、サイド席用シートベルトアンカレッジ20の車両前方への回転を抑制する方向にセンター席用シートベルトアンカレッジ30に力が加わるように配置されている。
(i-1)図示はしないが、ストッパ70は、センター席用シートベルトアンカレッジ30ではなくサイド席用シートベルトアンカレッジ20に設けられていてもよく、両シートベルトアンカレッジ20,30に設けられていてもよい。すなわち、サイド席用シートベルトアンカレッジ20とセンター席用シートベルトアンカレッジ30の少なくともいずれか一方に、他方のシートベルトアンカレッジに接触することで両シートベルトアンカレッジ20,30の相対回転を抑止するストッパ70が設けられていればよい。なお、本発明実施例および図示例では、特に言及する場合を除き、センター席用シートベルトアンカレッジ30のみにストッパ70が設けられる場合を説明する。
(i-3)ストッパ70は、センター席用シートベルトアンカレッジ30の、締結部31と連結部32を除く部位に設けられている。
(i-5)嵌合穴71は、図示例のようにサイド席用シートベルトアンカレッジ20を貫通する貫通孔であってもよく、図示はしないがサイド席用シートベルトアンカレッジ20に設けられる凹部であってもよい。
(i-6)嵌合穴71は、サイド席用シートベルトアンカレッジ20の、締結部21と連結部22を除く部位に設けられている。
(ii-1)センター席用シートベルトアンカレッジ30の連結部32は、2つのシートベルトアンカレッジ20,30の両方に車両前方への力Fが加わったときに、サイド席用シートベルトアンカレッジ20に加わる回転力と反対方向にセンター席用シートベルトアンカレッジ30に回転力が加わるように配置されるか、または、センター席用シートベルトアンカレッジ30の回転力がゼロとなるように配置されている。
また、(b)センター席用シートベルトアンカレッジ30の連結部32が、サイド席用シートベルトアンカレッジ20とセンター席用シートベルトアンカレッジ30の両方に車両前方への力Fが加わったときに、サイド席用シートベルトアンカレッジ20の車両前方への回転を抑制する方向にセンター席用シートベルトアンカレッジ30に力が加わるように配置されている。そのため、両シートベルトアンカレッジ20,30が一緒に回転してしまうことを抑制できる。
上記(a)、(b)により、サイド席用シートベルトアンカレッジ20とセンター席用シートベルトアンカレッジ30の両方に車両前方への力Fが加わったときに、センター席用シートベルトアンカレッジ30によってサイド席用シートベルトアンカレッジ20が車両前方に回転してしまうことを抑制できる。よって、シートベルトアンカレッジ強度試験時に、サイド席用シートベルトアンカレッジ20と第2のサイド席用シートベルトアンカレッジ40とのEAP間距離D1が狭まってしまうことを抑制できる。
20 サイド席用シートベルトアンカレッジ
20a サイド席用シートベルトアンカレッジの幅方向中心線
21 サイド席用シートベルトアンカレッジの締結部
22 サイド席用シートベルトアンカレッジの連結部
30 センター席用シートベルトアンカレッジ
30a センター席用シートベルトアンカレッジの幅方向中心線
31 センター席用シートベルトアンカレッジの締結部
32 センター席用シートベルトアンカレッジの連結部
40 第2のサイド席用シートベルトアンカレッジ
40a 第2のサイド席用シートベルトアンカレッジの幅方向中心線
41 第2のサイド席用シートベルトアンカレッジの締結部
42 第2のサイド席用シートベルトアンカレッジの連結部
50、60 ボルト
70 ストッパ
71 嵌合穴
100 シートベルト装置
101、102 シートベルト
200 車体フロア
D1 EAP間距離
Claims (4)
- シートベルトアンカレッジを用いて車体フロアに固定されるシートベルト装置であって、
前記シートベルトアンカレッジは、前記車体フロアに共締めされるサイド席用シートベルトアンカレッジとセンター席用シートベルトアンカレッジと、を有しており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジは、それぞれ、前記車体フロアに締結される締結部と、シートベルトと連結される連結部と、を備えており、それぞれの前記締結部にて前記車体フロアに共締めされており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジの少なくともいずれか一方には、他方のシートベルトアンカレッジに接触することで両シートベルトアンカレッジの相対回転を抑止するストッパが設けられており、
前記センター席用シートベルトアンカレッジの連結部は、前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、前記サイド席用シートベルトアンカレッジの車両前方への回転を抑制する方向に前記センター席用シートベルトアンカレッジに力が加わるように配置されており、
平面視で前記センター席用シートベルトアンカレッジと前記サイド席用シートベルトアンカレッジとは角度をもって前記車体フロアに締結されており、
前記ストッパが接触する前記他方のシートベルトアンカレッジには、前記ストッパが嵌合される嵌合穴が形成されており、
前記嵌合穴は、平面視で前記他方のシートベルトアンカレッジの前記締結部と前記連結部との間に形成されており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジは、前記ストッパが前記嵌合穴に嵌合された状態で、前記車体フロアに共締めされている、シートベルト装置。 - 前記センター席用シートベルトアンカレッジの連結部は、前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジの両方に車両前方への力が加わったときに、前記サイド席用シートベルトアンカレッジに加わる回転力と反対方向に前記センター席用シートベルトアンカレッジに回転力が加わるように配置されるか、または、前記センター席用シートベルトアンカレッジの回転力がゼロとなるように配置されている、請求項1記載のシートベルト装置。
- 前記サイド席用シートベルトアンカレッジの連結部は、前記センター席用シートベルトアンカレッジの連結部よりも車両の幅方向中央側に配置されている、請求項1または請求項2記載のシートベルト装置。
- 前記サイド席用シートベルトアンカレッジの締結部と前記センター席用シートベルトアンカレッジの締結部は、それぞれ1つのみ設けられており、
前記サイド席用シートベルトアンカレッジと前記センター席用シートベルトアンカレッジは、単一のボルトを用いて前記車体フロアに共締めされている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
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