JP4921104B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP4921104B2
JP4921104B2 JP2006283844A JP2006283844A JP4921104B2 JP 4921104 B2 JP4921104 B2 JP 4921104B2 JP 2006283844 A JP2006283844 A JP 2006283844A JP 2006283844 A JP2006283844 A JP 2006283844A JP 4921104 B2 JP4921104 B2 JP 4921104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
washing
lifter
tank
laundry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006283844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008099801A (ja
Inventor
俊一 石川
友弘 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2006283844A priority Critical patent/JP4921104B2/ja
Publication of JP2008099801A publication Critical patent/JP2008099801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4921104B2 publication Critical patent/JP4921104B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、外槽内に回転自在に設けられ、回転軸心線を横にした洗浄ドラム槽と、洗浄ドラム槽の内周に設けられ、洗浄ドラム槽内の洗濯物を掻き揚げては落とすリフターと、洗浄ドラム槽を回転駆動する電動機を有するドラム式洗濯機に関する。
本発明には、洗濯から乾燥まで通して行う洗濯乾燥機が含まれる。
リフター(バッフル)を回転軸心線と並行に配置し、角度を傾斜させたものは特開2006−75479号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2006−75479号公報
ドラム式洗濯機は、パルセータ縦型の洗濯機に比べ、洗濯水が少なくメリットがある。
その反面、洗濯物自然落下を利用した叩き洗いであるので機械力が少なく、洗浄率がパルセータによる擦り洗いに比べ、劣る嫌いがある。
本発明は、上記の問題に鑑み、洗浄が良好なるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、前記外槽内に回転自在に設けられ、回転軸心線を横にした洗浄ドラム槽と、前記洗浄ドラム槽の内周に設けられ、洗浄ドラム槽内の洗濯物を掻き揚げては落とすリフターと、前記洗浄ドラム槽を回転駆動する電動機を有し、前記リフターが前記回転軸心線を通る水平基準軸線より回転方向に(60〜70)°移動したところでは、前記リフターの前側掻き揚げ側壁部の表面が、前記回転軸心線を通る垂直基準軸線とほぼ平行になることを特徴とする。
本発明によれば、良好な洗浄が行われるドラム式洗濯機を提供できる。
本発明の実施例について、図面を引用して説明する。
まず、図1を引用してドラム式洗濯機の概要から述べる。
ドラム式洗濯機は、外枠筐体1の内側に有底円筒形状の外槽2を有する。
外槽2は、中央より後寄りが複数個のサスペンション3により下方から支持される。また外槽2は、その上部から引きバネ4により吊り下げ支持される。
サスペンション3は、外槽2を含む全重量を支持するものであり、強固な弾性支持構成を有し、外枠筐体1の外枠ベース20に固定されている。特に脱水運転時に生じる外槽2の強い上下振動を吸収し、脱水起動時に発生する外槽2の異常振動を防止するための減衰機構などが設けられている。
サスペンション3の取付け位置は、特に脱水時の振動を低減する目的において外槽2のほぼ重心位置もしくは重心位置に対し前後50mm範囲内に設けられる。
外槽2は、後端側が下になるように傾斜して設けられているので、サスペンション3を後側に位置させると、サスペンション3の高さが低くなり、サスペンション3のストロークが少なくなる。
このため、サスペンションの減衰機能を維持する上で、サスペンション3の取付け位置は外槽2のほぼ中心側に位置した方が、後方に位置するよりも望ましい。
また、外槽2の上部から吊り下げ支持する引きバネ4は、外槽2の倒れ防止を兼ねた支持や脱水時の上下・左右振動を低減するために設けられている。
外枠筐体1の上側内部には、給水電磁弁6、洗剤投入ケース8が設けられる。洗剤投入ケース8は、注水ホース7を介して給水電磁弁6と連通するように接続される。
給水電磁弁6には、給水ホース5が接続される。給水ホース5の先端は水道の蛇口(図示せず)に接続される。
洗濯やすすぎ時には、給水電磁弁6が開放操作され、注水ホース7から洗剤投入ケース8に洗濯やすすぎに必要な水が供給される。
洗剤投入ケース8には、洗濯に必要な洗剤が投入される。
また、すすぎ時に、洗濯物9の仕上がりを良くするための柔軟仕上げ剤が洗剤投入ケース8に設けられた仕上げ剤を溜めるケース部に投入され、必要に応じ外槽2に自動的に投入される。
すなわち、洗濯時に、注水ホース7から供給された水により、洗剤投入ケース8内で洗剤が溶かされ、フレキシブルホース10を流れ、外槽2の上部に設けた注入口24から洗浄ドラム槽11の内部に投入される。
注入口24は、溶けた洗剤が洗浄ドラム槽11の入り口から奥まで散布されるような向きに配置されている。
洗浄ドラム槽11は、外槽2に回動自在に内置される。前側に投入口が設けられた有底円筒形を有する洗浄ドラム槽11は、前端を外枠筐体1の前側に向け、後端を外枠筐体1の後側に向けるように配置される。
洗浄ドラム槽11が内置される外槽2も外枠筐体1の前側に向け、後端を外枠筐体1の後側に向けるように配置される。
外槽2と洗浄ドラム槽11は、円筒形の軸心線が同心になるように置かれ、かつ洗浄ドラム槽11の投入口11aと外槽2の投入口11bが外枠筐体1の前側に設けられている投入口11cに臨むように配置される。
外槽2と洗浄ドラム槽11は、投入口が設けられている前端側の方を上に、後端側の方を下になるように傾斜させて配置される。この傾き角度(水平線に対する軸心線の角度)θは、15度である。洗濯物9の取り出しなどから15度程度の傾き角度が望ましいが、(5〜30)度程度の範囲内で傾き角度θを選択できる。
外枠筐体1は、投入口11cを開閉される外蓋12が備えられる。洗浄ドラム槽11に洗濯物の出し入れする際に外蓋12の開閉が行なわれる。
ベローズ21は、外枠筐体1の投入口11cの口縁部と、外槽2の投入口11bの内縁部に水密的に取付けられる。このゴム(弾性体)で出来ているベローズ21により、外枠筐体1と外槽2の間の水密は保たれる。
外蓋12は、内側がベローズ21に密着するので、外枠筐体1の投入口11cから外部への漏水は生じない。
洗浄ドラム槽11は、バランサー13を有する。バランサー13の内周側が前述した投入口11aになっている。このバランサー13により、脱水時の振動は低減される。
また、洗浄ドラム槽11は、円筒部に複数の脱水穴14を有する。脱水時に、洗濯物に含まれている水分が脱水穴14により遠心力で外槽2内に脱水される。
洗浄ドラム槽11の円筒部には、内周に複数(3本)のリフター16が設けられる。このリフター16は、回転軸心線の方向に沿って平行に延在する。リフター16の高さは、通常は長手方向に亘ってほぼ同じ高さである。
奥側に位置する洗濯物9の動きを良くするため、リフター16は洗浄ドラム槽11の回転軸心線に対して沿わずに傾ける(下側に位置した際に水平)ことも可能である。複数のリフター16は、例えば3本の場合、120度の等間隔で配置される。
DCブラシレスモータ19は、外槽2の後部外面に取付け固定される。このDCブラシレスモータ19は、洗浄ドラム槽11を回転駆動する駆動源である。
洗浄ドラム槽11は、円筒部の底側である後端にフランジ17を有する。フランジ17に設けた主軸18は電動機であるDCブラシレスモータ19のロータ側に結合される。こうして、洗浄ドラム槽11は、駆動源のDCブラシレスモータ19を介して外槽2に回転自在に支持される。
排水路の排水ホース23は、外槽2の後下部に連通するように設けられる。
この排水路には、排水電磁弁22が設けられる。排水電磁弁22を開放操作することにより、外槽2に溜まっている洗濯水30やすすぎ水は、排水ホース23を通じて機外に排水される。
排水路の排水ホース23は、外枠ベース20を貫通して下流側の先端は家屋の排水穴に挿入される。
洗濯機の運転工程について、図2を引用して説明する。
この運転工程は洗濯物に付着した汚れを落としたり、すすぎで洗剤分をすすいだりリントを除去したりする。また洗濯物に含まれた洗浄水を洗浄ドラム槽11の回転により脱水穴14から遠心力で脱水し、排水することを自動的に行う自動洗濯運転工程を示す。
最初に給水電磁弁6がオンして給水S101が行なわれる。給水は、所定の水量まで行われる。
洗いS102では洗濯に必要な洗濯水が供給されると、DCブラシレスモータ19が回転して洗浄ドラム槽11が回され、洗濯が行なわれる。DCブラシレスモータ19を正逆転するように制御することにより、洗浄ドラム槽11は正転/逆転を繰返す洗濯運転が行なわれる。
洗いS102が終了すると、排水電磁弁22が開かれ、洗濯水は排水ホース23を通じて機外に排水される(S103)。
排水S103が終了した後、洗濯物に含まれている洗剤分を脱水する脱水(1)S104に移行する。
脱水(1)S104では洗濯槽3を高速回転して、遠心力により洗濯槽3内に開けられた脱水穴14を通して洗濯物に含まれた洗濯水を脱水する。
脱水(1)S104が終了すると、洗濯物に含まれた洗剤分をすすぐ、すすぎ(1)S106へと移行する。
すすぎ(1)S106は、給水S105が完了してから実行される。すすぎ(1)S106が終了すると、排水S107、脱水(2)S108が行われ、すすぎ(1)と同様に給水S109が行われる。そして、すすぎ(2)S110、排水S111、最終脱水S112を経て全工程が終了する。
洗濯後に乾燥が実行されるようにセットされていると、引き続き乾燥工程S113が行われて終了S114に至る。
ブロック回路図の概要について、図3を引用して説明する。
図3は、洗い、すすぎ、脱水に至るまでの工程を制御するブロック制御回路を示したものである。
制御回路基板99は、クロックパルス発生手段のタイマー100、中央処理装置(CPU)101、メモリ102、入力ポート103、出力ポート104などから構成されている。
中央処理装置101は、演算部105や制御部106を有する。
洗濯機は、中央処理装置62、タイマー63およびメモリ64との間でデータのやりとりをして駆動される。
中央処理装置(CPU)101は、基本的には制御命令の取り出しと解読、実行指令であるが、具体的には算術演算やメモリ指定アドレス内容の読み出しで制御、入出力装置への指定アドレスの入出力や全自動コースやアニュマル設定のプログラムの制御を行う。
メモリ102には、プログラムデータを読み出して書き込みを行う機能を持つRAM107と読み出し専用機能だけを持つROM108の2種類を備えている。RAM107は洗濯運転条件に必要なデータを主に記憶して、設定されたプログラムを組む上での作業エリアとして用いる。
ROM108は、決ったプログラムや固定データを入れ、いつでも同じ処理をする場合に使用する。
入力ポート103は、中央処理装置(CPU)101と入力回路部105の間に介在してデータの受け渡しを行う。また、出力ポート104は、中央処理装置(CPU)101と出力駆動回路部106の間に介在してデータの受け渡しを行う。
入力回路部116には、電源スイッチ107、水位センサー108、ホールIC109、蓋開閉センサー110、全自動選択キー111、マニュアル設定キー112、スタートストップキー113、布量センサー114、湿度センサー115が接続される。
出力駆動回路部117には、DCブラシレスモータ19、給水電磁弁6、排水電磁弁22、蓋ロックソレノイド40、終了ブザー31などが接続される。
洗浄ドラム槽11は、図4に示すような構成を有する。
円筒状の洗浄ドラム槽11は、回りに多数の脱水穴14を有し、洗濯物9の遠心脱水を行う。洗浄ドラム槽11の側板は、投入口11aを有する。この投入口11aより洗濯物9は出し入れが行われる。
リフター16は洗浄ドラム槽11の内側に設けられ、洗浄ドラム槽11の軸方向長さLに亘って延在するように置かれる。洗浄ドラム槽11の径Dを軸方向長さLよりも大きくすることにより、ドラム式洗濯機の奥行きを薄くできる。
洗浄ドラム槽の半径と回転数との関係し、図5〜図7に沿って説明する。
図5に示すA線は、洗濯運転で洗濯物9が洗浄ドラム槽11の内側に張り付くときの限界回転数を示す。
この限界回転数とは、洗浄ドラム槽11が回動するとき、洗濯物9が回動するときの遠心力により、洗浄ドラム槽11の内周壁に押し付けられて張り付き、洗濯時に洗濯物9が洗浄ドラム槽11内で落下できなくなる回転数であり、この回転数は洗浄ドラム槽11の半径と回転数に関係しており、洗浄ドラム槽の半径が小さい場合には洗浄ドラム槽11の回転数は早くなる。
洗浄ドラム槽11の半径r(cm)に対し、A線以上の回転数になると、洗濯物9(木綿生地)は、図6に示すように遠心力で洗浄ドラム槽11の内壁に張り付き、自重による落下が出来なくなる。
すなわち、A線以上では自重落下による叩き洗いの機械力が作用しなくなるので、洗浄力が大幅に低下する。このため、図7に示すように、洗濯物9が自然落下する回転数にする必要がある。
自然落下による叩き洗いを期待するには、回転数をA線以下にして洗濯物9を自然落下させる必要があり、かつ落下高さを大きくする必要がある。
B線は、洗濯物9が全部木綿の場合における洗濯物9の落下高さが最大になるときの洗濯ドラム槽11の径と回転数の関係を示す曲線である。C線は、洗濯物9が全部化繊の場合における洗濯物9の落下高さが最大になるときの洗濯ドラム槽11の径と回転数の関係を示す曲線である。木綿に対して化繊の密度は小さいので同じ遠心力に対して少ない回転数で洗濯物9が洗浄ドラム槽11の内側に張り付きやすいので回転数が低くなる。現実的には、木綿や化繊および木綿と化繊の混紡やそれらの組み合わせた洗濯物9が洗濯されるのでB線とC線の範囲内が実用的洗濯物9の範囲内となる。
なお、B線を超えると、洗濯時、洗浄ドラム11が回動するとき、洗濯物9が洗浄ドラム槽11の回転による遠心力で洗濯物9が落下しない物も発生し、それらのバラツキを考慮するとB線以下が望ましい。
C線以下となると、洗浄ドラム槽11が回動した場合、洗濯物9は洗浄ドラム槽11の下方で塊り状態となり、たたき洗いの効果が減少する。
この実情にあった洗濯物9の洗濯を実験により、図5のB線およびC線の範囲内が望ましいことが分かった。
このように洗浄ドラム槽11の半径が(28〜30)cmの場合、平均回転数が45RPMで前後が理想的にあることが確認された。
なお、実用上使用可能な範囲は、洗浄ドラム槽11の半径(25〜35cm)、回転数(35〜60RPM)である。半径(25cm)では回転数(50〜60RPM)、半径(35cm)では回転数(35〜45RPM)である。
リフターに関し、図8に沿って説明する。
リフター16は、ほぼ二等辺三角形状をしている。このリフター16は、頂点が洗浄ドラム槽11の回転軸心線Oに向けて設けられる。リフター16の前側掻き揚げ側壁部16Cと、後側掻き揚げ側壁部は傾斜している。
前側掻き揚げ側壁部16C、および後側掻き揚げ側壁部は、リフター16の中心線Z(洗浄ドラム槽11の回転軸心線Oを通ってリフター16の中心を貫く中心線)からの傾斜角度をθ2に設定している。θ2は、30°〜40°にした。
このため、洗浄ドラム槽11の回転のともない、リフター16が水平基準軸線XO(洗浄ドラム槽11の回転軸心線Oを通る水平の水平基準軸線)から洗浄ドラム槽11の回転方向にθ1(60〜70)°移動したところでは、縦線Y1(前側掻き揚げ側壁部16Cの表面を上下に走る縦線)は、垂直基準線YO(回転軸心線Oを通る垂直の垂直基準軸線)とほぼ平行になる。
上記のように、リフター16が回転軸心線Oを通る水平基準軸線XOより回転方向に(60〜70)°移動したところで、リフター16の前側掻き揚げ側壁部16Cの表面が、回転軸心線Oを通る垂直基準軸線YOとほぼ平行することにより、洗濯物9が良く洗浄される。
なお、本実施例ではリフター16は軸心に並行であるが斜めのときは軸心に垂直な面で断面した角度を用いれば同じとなる。
良く洗浄される理由について、図10に沿い説明する。
リフター16の前側掻き揚げ側壁部16Cの傾斜角度を図8に示すθ2を30°〜40°にしたので、リフター16が水平基準軸線XOから洗浄ドラム槽11の回転方向にθ1(60°〜70°)移動したところでは、前側掻き揚げ側壁部16Cが垂直基準線YOと平行になる。
つまり、前側掻き揚げ側壁部16Cの壁面が垂直に立った状態になる。このため、前側掻き揚げ側壁部16Cで掻き上げられた洗濯物9は自然落下し、洗浄ドラム槽11の内底面に叩き付けられて洗浄される。しかも、水平基準軸線XOからθ1(60°〜70°)移動した高い位置(高さH)から落下するので、強く叩き付けられる機械力で良く洗われる。
すなわち、洗濯物9がリフター16から離れる落下開始の位置は、洗浄ドラム槽11の回転数が図5に示すC〜A間の場合には前側掻き揚げ側壁部16Cが垂直になったときである。
このとき、垂直基準線YOより、手前側(回転方向に対して垂直基準線YOの手前側)から落下するようにリフター16の前側掻き揚げ側壁部16Cの傾斜角度を設定して置く。
手前側でリフター16から離れた洗濯物9は、自然落下と余勢回転力が相俟ってほぼ回転軸心線Oを通るような落下をたどるので、落下距離が長く、強く叩き付けられる機械力が大きくなり、良く洗浄されるのである。
なお、垂直基準線YOの線上または垂直基準線YOを通過したところで、洗濯物9がリフター16から離れるようにすると、洗浄ドラム槽11の左側に落下するので、落下距離が短くなり、叩き付け機械力が弱まる。
垂直基準線YOの手前でリフター16の前側掻き揚げ側壁部16Cを垂直にする理由は洗濯物9には水平方向に周速成分(v)、垂直方向に自然落下成分(gt)の速度の成分があるため、この合成ベクトル方向に洗濯物9は斜め下方に落下するので落下高さを大きくするには垂直基準線YOより手前側から洗濯物9を落下させる必要がある。また、前側掻き揚げ側壁部16Cでは垂直基準線YOと並行になる角度の位置Y1より手前ではリフター16の角度が、洗濯物9が落下するのを阻害する角度になるため落下しないで維持されY1で落下する。
図9は、リフターに係わる他の実施例である。
リフター160は、ステンレス鋼板で形成された洗浄ドラム槽11とは別材料の合成樹脂で形成される。
リフター160は、頂点が回転軸心線Oに向くほぼ三角形状をしている。リフター160は、この中央に位置するボス部160bの両側を囲うように側壁部160cを有する。ボス部160bの頂点側の反対側端部をネジ160aで洗浄ドラム槽11に締め付け固定する。
側壁部160cの傾斜角度は、θ2(30°〜40°)である。
リフター160は合成樹脂で形成されているので、ステンレス鋼板で形成された洗浄ドラム槽11を折り曲げてリフターを形成するよりも作り易い。
乾燥工程について、図11〜図13に沿い説明する。
この洗浄ドラム槽11は、半径が30cmである。乾燥工程では乾燥度が30%まで洗浄ドラム槽11の回転速度を30RPM程度で一方向もしくは休止時間をおいて左右方向に回動させて図12に示すように洗浄ドラム槽11内に温風を送りながら洗濯物9を乾燥させる。
脱水終了後の洗濯物9の重さは脱水後であり湿っているため、乾布時は木綿布で1.7〜2.0倍位である。
例えば、定格乾燥容量(乾布時)6kgの場合、乾燥工程スタート時の洗濯物の重さは10.2〜12.0kgである。このときの脱水率は、約50〜59%である。
洗濯工程の初期時では洗濯物が重いので、洗浄ドラム槽11を高速(45〜50RPM)で回すと、洗濯機が大きく振動する。
そこで、乾燥運転スタートから乾燥度50%までは洗浄ドラム槽11を低速(30RPM)で回す。
乾燥度が50%を越えたら洗浄ドラム槽11の回転を除々に高め、乾燥度が約80%になったら適した洗浄ドラム槽11の回転速度にすることで、図13に示すように洗浄ドラム槽11内の最高の高さ位置より洗濯物を落下させるような乾燥運転が行われる。
このような乾燥状態に応じた洗浄ドラム槽11の回転速度制御を行うことにより、洗濯機の騒音低減、乾燥シワや洗濯物表面のゴワゴワ感の防止が図られる。乾燥仕上がりの良好な乾燥を行うことができる。
本発明の実施例に係わるもので、ドラム式洗濯機の概要を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、ドラム式洗濯機のブロック回路を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、ドラム式洗濯機の運転工程を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗浄ドラム槽を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗浄ドラム槽の半径と回転数との関係を表した図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗濯物が洗浄ドラム槽の内壁に張り付いて状態を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗濯物が洗浄ドラム槽で掻き揚げ落下が繰返されている状態を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、リフターを示した図である。 本発明の他の実施例に係わるもので、リフターを示した図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗濯物の掻き揚げ落下が説明する図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗濯物の乾燥度と洗浄ドラム槽の回転数との関係を示した図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗浄ドラム槽を低速回転させて乾燥をしている状態を示す図である。 本発明の実施例に係わるもので、洗浄ドラム槽の適正回転で乾燥させている状態を示す図である。
符号の説明
1…外枠筐体、2…外槽、11…洗浄ドラム槽、O…回転軸心線、16…リフター、19…電動機、XO…水平基準軸線、16C…掻き揚げ側壁部、YO…垂直基準軸線。

Claims (4)

  1. 外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、
    前記外槽内に回転自在に設けられ、回転軸心線を横にした洗浄ドラム槽と、
    前記洗浄ドラム槽の内周に設けられ、洗浄ドラム槽内の洗濯物を掻き揚げては落とすリフターと、前記洗浄ドラム槽を回転駆動する電動機を有し、
    前記洗浄ドラム槽の半径は(25〜35)cmとし、前記リフターが前記回転軸心線を通る水平基準軸線より回転方向に(60〜70)°移動したところで、前記洗浄ドラム槽の回転数が(35〜60)RPMであって、かつ、前記洗濯物が自然落下する回転数であって、前記リフターの前側掻き揚げ側壁部の表面が、前記回転軸心線を通る垂直基準軸線とほぼ平行になることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1記載のドラム式洗濯機において、
    前記リフターは、頂点が前記回転軸心線に向くほぼ二等辺三角形状を有することを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項2記載のドラム式洗濯機において、
    前記洗浄ドラム槽は、洗濯運転時に正転/逆転が繰返すように制御されることを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1記載のドラム式洗濯機において、
    頂点が前記回転軸心線に向くほぼ三角形状の前記リフターを合成樹脂で形成し、
    前記洗浄ドラム槽をステンレス鋼板で形成し、
    前記リフターは、中央に位置するボス部と、このボス部の頂点側からボス部の両側を囲うように拡がる側壁部を有し、
    前記ボス部の頂点側の反対側端部をネジで前記洗浄ドラム槽に締め付け固定することを特徴とするドラム式洗濯機。
JP2006283844A 2006-10-18 2006-10-18 ドラム式洗濯機 Expired - Fee Related JP4921104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006283844A JP4921104B2 (ja) 2006-10-18 2006-10-18 ドラム式洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006283844A JP4921104B2 (ja) 2006-10-18 2006-10-18 ドラム式洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008099801A JP2008099801A (ja) 2008-05-01
JP4921104B2 true JP4921104B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=39434607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006283844A Expired - Fee Related JP4921104B2 (ja) 2006-10-18 2006-10-18 ドラム式洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4921104B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104278474A (zh) * 2013-07-04 2015-01-14 东部大宇电子株式会社 滚筒式洗衣机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112899995B (zh) * 2021-01-20 2022-05-17 珠海格力电器股份有限公司 一种洗衣机提升筋装置及具有其的洗衣机、控制方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100550526B1 (ko) * 2002-12-26 2006-02-10 엘지전자 주식회사 드럼세탁기
JP4387812B2 (ja) * 2004-01-23 2009-12-24 株式会社東芝 ドラム式洗濯機
KR20050115342A (ko) * 2004-06-02 2005-12-07 삼성전자주식회사 드럼 세탁기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104278474A (zh) * 2013-07-04 2015-01-14 东部大宇电子株式会社 滚筒式洗衣机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008099801A (ja) 2008-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4972369B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2005328873A (ja) ドラム式洗濯機
JP2008061856A (ja) ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯乾燥機
WO2012132272A1 (ja) ドラム式洗濯機
JP2007111097A (ja) 洗濯機
KR20060120934A (ko) 드럼 세탁기의 세탁방법
JP2009082318A (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP2008246230A (ja) 洗濯乾燥機
JP4511490B2 (ja) ドラム式洗濯機またはドラム式洗濯乾燥機
JP2008073127A (ja) ドラム式洗濯機
JP4921104B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2009240456A (ja) ドラム式洗濯機
JP2008073126A (ja) ドラム式洗濯機またはドラム式洗濯乾燥機
JP4229901B2 (ja) 洗濯機
JP2013013603A (ja) 洗濯機
KR20090079496A (ko) 세탁기의 탈수 제어방법
JP2013009780A (ja) 洗濯機
JP2738957B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP3907573B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2007143964A (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP6637824B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2016198174A (ja) ドラム式洗濯機
JP6050633B2 (ja) 洗濯機
JP2005034170A (ja) ドラム式洗濯機
JP2013052054A (ja) ドラム式洗濯機およびそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees