JP2008073127A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、洗濯物の全体に亘って洗剤が散布されることにより、洗浄力が向上し、洗いむらが低減されるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、前記外槽内に回転自在に設けられ、洗濯物を収納する円筒形状の洗濯ドラム槽とを有し、前記洗濯ドラム槽の回転軸心線が横または斜めに保たれたドラム式洗濯機において、前記洗濯ドラム槽の内周面を乾いた洗濯物が転がる転がり状態を脱して遠心力により張り付きが生じて来る速度で洗濯ドラム槽の回転を維持し、前記張り付きが生じて来る速度で回転している洗濯ドラム槽内に溶けた洗剤を散布して洗濯物に浸透させることを特徴とする。
【選択図】図5
本発明は、洗濯物の全体に亘って洗剤が散布されることにより、洗浄力が向上し、洗いむらが低減されるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、前記外槽内に回転自在に設けられ、洗濯物を収納する円筒形状の洗濯ドラム槽とを有し、前記洗濯ドラム槽の回転軸心線が横または斜めに保たれたドラム式洗濯機において、前記洗濯ドラム槽の内周面を乾いた洗濯物が転がる転がり状態を脱して遠心力により張り付きが生じて来る速度で洗濯ドラム槽の回転を維持し、前記張り付きが生じて来る速度で回転している洗濯ドラム槽内に溶けた洗剤を散布して洗濯物に浸透させることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、洗濯ドラム槽の回転軸心線が横向きないし斜めに置かれるドラム式の洗濯機または洗濯乾燥機に関するものである。
ドラム式の洗濯機は、特開2003−79995号公報(特許文献1)に記載されている。このドラム式洗濯機は、投入口が斜め上向きになるように洗濯ドラム槽の回転軸心線が斜めに置かれ、洗濯ドラム槽を内置する外槽がサスペンションで防振支持される構成を有する。
この種のドラム式洗濯機では、一般的に、外槽の前側に存在する投入口の上側に洗剤を注入する注入口を有する。この注入口から洗濯ドラム槽に注入される洗剤は、投入口に近い前側の洗濯物に散布される。洗濯ドラム槽の奥側に存在する洗濯物には、洗濯物が投入口の方に位置しているため洗剤は散布されにくい。
本発明は、上記の課題に対処し、洗濯物の全体に亘って洗剤が散布されることにより、洗浄力が向上し、洗いむらが低減されるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、前記外槽内に回転自在に設けられ、洗濯物を収納する円筒形状の洗濯ドラム槽とを有し、前記洗濯ドラム槽の回転軸心線が横または斜めに保たれたドラム式洗濯機において、前記洗濯ドラム槽の内周面を乾いた洗濯物が転がる転がり状態を脱して遠心力により張り付きが生じて来る速度で洗濯ドラム槽の回転を維持し、前記張り付きが生じて来る速度で回転している洗濯ドラム槽内に溶けた洗剤を散布して洗濯物に浸透させることを特徴とする。
本発明によれば、洗濯物の全体に亘って洗剤を均一に散布され、それにより洗浄力が向上し、洗いむらが低減されるドラム式洗濯機を提供することができる。
本発明の実施例について、図面を引用して説明する。
以下に挙げる実施例はドラム式洗濯機であるが、本発明はドラム式洗濯乾燥機にも適用できるものである。ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能部を除くと、ドラム式洗濯機になる。
まず、図1を引用してドラム式洗濯機の概要から述べる。
ドラム式の洗濯機は、外枠筐体1の内側に有底円筒形状の外槽2を有する。
外槽2は、中央より後寄りが複数個のサスペンション3により下方から支持される。また外槽2は、その上部から引きバネ4により吊り下げ支持される。
サスペンション3は、外槽2を含む全重量を支持するものであり、強固な弾性支持構成を有し、外枠筐体1の外枠ベース20に固定されている。特に脱水運転時に生じる外槽2の強い上下振動を吸収し、脱水起動時に発生する外槽2の異常振動を防止するための減衰機構などが設けられている。
サスペンション3の取り付け位置は、外槽2のほぼ重心位置に設けられる。
外槽2は、後端側が下になるように傾斜して設けられているので、サスペンション3を後側に位置させると、サスペンション3の高さが低くなり、サスペンション3のストロークが少なくなる。
このため、サスペンションの減衰機能を維持する上で、サスペンション3の取り付け位置は外槽2のほぼ中心側に位置した方が、後方に位置するよりも望ましい。
また、外槽2の上部から吊り下げ支持する引きバネ4は、外槽2の倒れ防止を兼ねた支持や脱水時の上下・左右振動を低減するために設けられている。
外枠筐体1の上側内部には、給水電磁弁6,洗剤投入ケース8が設けられる。洗剤投入ケース8は、注水ホース7を介して給水電磁弁6と連通するように接続される。
給水電磁弁6には、給水ホース5が接続される。給水ホース5の先端は水道の蛇口(図示せず)に接続される。
洗濯やすすぎ時には、給水電磁弁6が開放操作され、注水ホース7から洗剤投入ケース8に洗濯やすすぎに必要な水が供給される。
洗剤投入ケース8には、洗濯に必要な洗剤が投入される。
また、すすぎ時に、洗濯物9の仕上がりを良くするための柔軟仕上げ剤が洗剤投入ケース8に設けられた仕上げ剤を溜めるケース部に投入され、必要に応じ外槽2に自動的に投入される。
すなわち、洗濯時に、注水ホース7から供給された水により、洗剤投入ケース8内で洗剤が溶かされ、フレキシブルホース10を流れ、外槽2の上部に設けた注入口24から洗濯ドラム槽11の内部に投入される。
注入口24は、溶けた洗剤が洗濯ドラム槽11の入り口から奥まで散布されるような向きに配置されている。
洗濯ドラム槽11は、外槽2に回動自在に内置される。前側に投入口が設けられた有底円筒形を有する洗濯ドラム槽11は、前端を外枠筐体1の前側に向け、後端を外枠筐体1の後側に向けるように配置される。
洗濯ドラム槽11が内置される外槽2も外枠筐体1の前側に向け、後端を外枠筐体1の後側に向けるように配置される。
外槽2と洗濯ドラム槽11は、円筒形の軸心線が同心になるように置かれ、かつ洗濯ドラム槽11の投入口11aと外槽2の投入口11bが外枠筐体1の前側に設けられている投入口11cに臨むように配置される。
外槽2と洗濯ドラム槽11は、投入口が設けられている前端側の方を上に、後端側の方を下になるように傾斜させて配置される。この傾き角度(水平線に対する軸心線の角度)θは、15度である。洗濯物9の取り出しなどから15度程度の傾き角度が望ましいが、(5〜30)度程度の範囲内で傾き角度θを選択できる。
外枠筐体1は、投入口11cを開閉される外蓋12が備えられる。洗濯ドラム槽11に洗濯物の出し入れする際に外蓋12の開閉が行われる。
ベローズ21は、外枠筐体1の投入口11cの口縁部と、外槽2の投入口11bの内縁部に水密的に取り付けられる。このゴム(弾性体)で出来ているベローズ21により、外枠筐体1と外槽2の間の水密は保たれる。外蓋12は、内側がベローズ21に密着するので、外枠筐体1の投入口11cから外部への漏水は生じない。
洗濯ドラム槽11は、バランサー13を有する。バランサー13の内周側が前述した投入口11aになっている。このバランサー13により、脱水時の振動は低減される。
また、洗濯ドラム槽11は、円筒部に複数の脱水穴14を有する。脱水時に、洗濯物に含まれている水分が脱水穴14により遠心力で外槽2内に脱水される。
洗濯ドラム槽11の円筒部には、内周に複数(3本)のリフター16が設けられる。このリフター16は、回転軸心線の方向に沿って延在する。リフター16の高さは、通常は長手方向に亘ってほぼ同じ高さである。
奥側に位置する洗濯物9の動きを良くするため、リフター16は洗濯ドラム槽11の回転軸心線に対して沿わずに傾ける(下側に位置した際に水平)ことも可能である。複数のリフター16は、例えば3本の場合、120度の等間隔で配置される。
DCブラシレスモータ19は、外槽2の後部外面に取り付け固定される。このDCブラシレスモータ19は、洗濯ドラム槽11を回転駆動する駆動源である。
洗濯ドラム槽11は、円筒部の底側である後端にフランジ17を有する。フランジ17に設けた主軸18はDCブラシレスモータ19のロータ側に結合される。こうして、洗濯ドラム槽11は、駆動源のDCブラシレスモータ19を介して外槽2に回転自在に支持される。
排水路の排水ホース23は、外槽2の後下部に連通するように設けられる。この排水路には、排水電磁弁22が設けられる。排水電磁弁22を開放操作することにより、外槽2に溜まっている洗濯水30やすすぎ水は、排水ホース23を通じて機外に排水される。
排水路の排水ホース23は、外枠ベース20を貫通して下流側の先端は家屋の排水穴に挿入される。
洗剤溶解装置について、図2を引用して説明する。
この洗剤溶解装置40は、洗剤投入ケース8に隣接して設けられる。洗剤溶解装置40は、洗剤溶解槽41を有する。洗剤溶解槽41の内底部には、回動自在なる撹拌翼42が備わる。駆動モータ43は、洗剤溶解槽41の外底部に設けられる。この駆動モータ43で撹拌翼42は回される。
サイホン管44はサイホン管キャップ44aを装着しており、洗剤溶解槽41に設けられる。溶かれた溶解洗剤はサイホン管44より流出する。洗剤溶解槽41に設けられた溢水口45は、流出路46に連通している。サイホン管44も流出路46に連通するように設けられている。
流出路46は、前述したフレキシブルホース10に接続されている。
注水管47は、給水弁48を介して水道に接続されている。この給水弁48の供給水量は、毎分5L位である。
洗剤溶解槽41は取っ手49を有する。取っ手49を持って洗剤溶解槽41の取り外しを行うことができる。
図2の(イ)に示すように、粉体の洗剤を洗剤溶解槽41に入れ、給水電磁弁48を開いて適度量の水を注ぎ、撹拌翼42を回すことにより、溶解した高濃度の洗剤液ができる。
溶けた洗剤の取り出しは、図2の(ロ)に示すように、サイホン管キャップ44aの上部を越える程度に再注水することにより行われる。サイホンの原理により、一旦、溶解洗剤の流出が始まると、洗剤溶解槽41内が空になるまで流出が行われる。
ドラム式洗濯乾燥機の運転工程について、図3を引用して説明する。
この運転工程は洗濯物に付着した汚れを落としたり、すすぎで洗剤分をすすいだりリントを除去したりする。また洗濯物に含まれた洗浄水を洗濯ドラム槽11の高速回転により脱水穴14から遠心力で脱水し、排水することを自動的に行う自動洗濯運転工程を示す。
最初に給水電磁弁6がオンして給水300が行われる。給水量約20リットルまで給水がされる。総給水量は通常25リットル程度である。
洗剤ケース8にセットされた洗剤は、給水の際に一緒に洗濯ドラム槽11の内に内側にある洗濯物に散水される。
洗い301では洗濯に必要な洗浄水が供給されると、インバータ駆動のDCブラシレスモータ19が回転して洗濯ドラム槽11を回転させる。
この時の洗濯ドラム槽11の回転速度は毎分40〜60回転で洗濯ドラム槽11の外形が大きいほど回転数は低くなり、休止をおいて正逆回転を数分間行い、洗濯物がリフター16によりかきあげられながら、叩き洗いにより洗濯される。
洗い301が終了すると、洗濯物から流出した汚れを含む洗浄水を、排水電磁弁22をオンして排水ホース23により機外に排水する工程の排水302に移行する。
排水302が終了した後、洗濯物に含まれている洗剤分を脱水する脱水303に移行する。
脱水303では洗濯ドラム槽11を高速回転して、遠心力により洗濯ドラム槽11内に開けられた脱水穴14を通して洗濯物に含まれた洗浄水を脱水する。
脱水303が終了すると、洗濯物に含まれた洗剤分をすすぐ、すすぎ(1)304へと移行する。
この時、給水305が行われるが給水水位は洗濯301より水位を高くしてすすぎ(1)304が行われる。
すすぎ(1)304が終了すると排水306,脱水307が行われ、すすぎ(1)の時の給水305と同じように給水が行われ、すすぎ(2)308が行われる。
この時の給水量は洗濯時と同等あるいはすすぎ(1)時に増加した分、水量を低減した給水量としている。
が終了すると排すすぎ(2)308水309,最終脱水310が行われ洗濯の運転工程が終了する。
なお、洗濯乾燥機は、洗濯の運転工程終了後に乾燥工程311が続けて実行され終了
312に至る。
312に至る。
このような洗濯工程の給水300の前に溶剤洗剤の注入が行われるのである。
ブロック回路図の概要について、図4を引用して説明する。
図4は、洗い,すすぎ,脱水,乾燥に至るまでの工程を制御する制御手段のブロック回路を示したものである。
制御手段は、マイコン61を主要部として構成される。
マイコン61はクロックパルス発生手段のタイマー63,中央処理装置(CPU)62,メモリ64,入力ポート66,出力ポート65などから構成されている。中央処理装置62には、演算部62aや制御部62bなどがある。
洗濯機の運転動作は、マイコン61の中にある中央処理装置62とタイマー63およびメモリ64をデータバスによりデータのやりとりをして設定された条件をもとに駆動している。
中央処理装置62は、基本的には制御命令の取り出しと解読,実行指令であるが、具体的には算術演算やメモリ指定アドレス内容の読み出しで制御,入出力装置への指定アドレスの入出力や全自動コースやアニュマル設定のプログラムの制御を行う。
メモリ64には、プログラムデータを読み出して書き込みを行う機能を持つRAM64aと読み出し専用機能だけを持つROM64bの2種類を備えており、RAM64aは洗濯運転条件に必要なデータを主に記憶して、設定されたプログラムを組む上での作業エリアとして用いる。
ROM64bは、決ったプログラムや固定データを入れ、いつでも同じ処理をする場合に使用する。入力ポート66と出力ポート65は、中央処理装置62と入力回路70と出力駆動回路部71との間でデータの受け渡しを行う場合の仲介をする回路である。
入出回路部70側には、洗濯機に組込まれている、各種センサーからの情報や電源スイッチ72などが接続されている。電源スイッチ72から洗濯機を運転するのに必要な電源が供給される。
電源スイッチ72を押すことにより、既に図1で説明した給水電磁弁6が開放されて洗濯機内に洗濯やすすぎに必要な水が供給される。
洗濯やすすぎに必要な、水の量は洗濯機に組込まれた水位センサー73からの情報を受けて、中央処理装置62で情報の処理を行い、適正な水量かを判断して、適正であれば図3に示す工程図により次の工程へ移行する。
洗濯や脱水,すすぎなどのDCブラシレスモータ19の回転数は、DCブラシレスモータ19の近傍に設けられたICホール素子74からの情報を中央処理装置62へ伝えて
DCブラシレスモータ19の適正な回転制御を行う。
DCブラシレスモータ19の適正な回転制御を行う。
その他、入力側には蓋の開閉状態を検知する蓋開閉センサー75や、全自動コースを設定する全自動コース選択キー76,洗濯物の量を検知する布量センサー78,駆動モータ43,給水電磁弁48などが設けられている。
また、出力側にはDCブラシレスモータ19や、給水電磁弁6や排水電磁弁22,蓋ロックソレノイド79,終了を知らせる終了ブザー80などが設けられている。
これらの入力・出力装置側からとマイコン61をデータバスにて情報のやり取りをしながら洗濯機は、洗いからすすぎ,脱水に至る作業を自動的に行うものである。
本発明の主要部について、図5〜図7および図10〜図12を引用して説明する。
図5に示すように、洗濯ドラム槽11を70〜110RPMで回すと、乾いた洗濯物は洗濯ドラム槽11の内周面に張り付いた状態に保たれる。この回転速度は、洗濯ドラム槽11の内周面を転がっていた洗濯物が転がりを脱して遠心力により貼り付きが生じて来るところである。
この乾いた洗濯物は、一箇所にまとまることなく、洗濯ドラム槽11の内周面全体に亘って平均化したように一様に張り付く状態となる。
この回転速度では、遠心脱水が行われる900RPM程度の高速回転とは違って、洗濯物が洗濯ドラム槽11の内周面に軽く押し付けられる程度で、洗濯物のふんわり感が残存している。
このような張り付き状態が保たれるように、その回転速度を維持しながら図5に示すように溶解した高濃度の洗剤液を洗濯ドラム槽11内に散布することにより、乾いた洗濯物の全体にほぼ均一に洗剤を浸透させることができる。
比較参考に挙げた図10に示すように、停止中の洗濯ドラム槽11に溶解洗剤を散布しても、投入口に近いところに存在する洗濯物9に散布されるだけで奥に存在する洗濯物9には洗剤の浸透が行われない。
同じく比較参考に挙げた図11は、縦型洗濯機である。脱水洗濯槽1100の停止中に溶解洗剤を散布しても、洗剤の浸透が行われるのは上側のところに存在する洗濯物9だけである。底側に存在する洗濯物9には洗剤の浸透性が良くない。
比較参考に挙げた図12は、縦型洗濯機の脱水洗濯槽1100を回転させて溶解洗剤が散布されているところを示している。遠心力で洗濯物9が張り付いて脱水洗濯槽1100の中央が空洞になるところに溶解洗剤が散布されるので、洗剤の浸透は底側に存在する洗濯物9だけになる。
比較参考に挙げた図10〜図12との対比より明らかなように、図5に示す本発明の実施では、散布する溶解洗剤を洗濯物9の全体に亘って浸透させることができる。このため、洗濯物の洗浄力が向上し、洗いむらが低減されるのである。
また、ふんわり感が残存した状態の乾いた洗濯物9に溶解洗剤の散布が行われるので、高速回転により強く押し付けられて硬くなっている洗濯物に比べ、洗剤が浸透し易い。
さらに、70〜110RPM程度の回転速度を維持して溶解洗剤の散布が行われるので、浸透した洗剤が遠心脱水に至ることはない。
また、高濃度に溶解された洗剤の散布前に適度量(4〜6L)の清水を散布することにより、洗剤の浸透拡がりが良くなる。それに加え、高濃度洗剤による洗濯物の色落ち等が抑えられる。
なお、図5に示すように、洗濯ドラム槽11は水平よりも斜めに置かれ方が前後方向の散布範囲が拡がる利点がある。
図6に示すように、ステップS600で洗濯スタートに入る。ステップS601で洗濯量センシングが行われる。洗濯量センシングは洗濯ドラム槽11を50RPMで回して洗濯量によりDCブラシレスモータの電流値の変化などにより行う。
この後、洗濯ドラム槽11を70〜110RPMで回す回転に移行する(ステップS
602)。ステップS603で、ICホール素子74の検知により規定回転数になっているか調べられる。規定回転数より低いときは、回転数を上げ、規定回転数を越えるときは下げるように速度制御される。
602)。ステップS603で、ICホール素子74の検知により規定回転数になっているか調べられる。規定回転数より低いときは、回転数を上げ、規定回転数を越えるときは下げるように速度制御される。
この70〜110RPMの規定回転数は、共振回転数より低い速度である。転がりが止んで、洗濯物9は洗濯ドラム槽11の内周面に軽く押し付けられるように張り付く。
この規定回転を維持して洗剤溶解槽41内の溶解洗剤を流し出すための注水開始をする(ステップS604)。注水はt分間行われる(ステップS605)。この時間内に高濃度の溶解洗剤の散布が洗濯物9に行われる。
なお、注水は洗剤溶解装置40のサイホン管44から高濃度の溶解洗剤が流れ始める程度の量でも良い。
ステップS606で洗濯ドラム槽11の回転を止め、洗濯が出来る適正の規定量まで給水される(ステップS607)。ステップS608で、給水が規定量であるか調べられ、規定量以下では給水が継続され、規定量に達したら給水を止めて次の工程へ移行する(ステップS609)。
図7は、図6で述べた各ステップの流れをグラフで示した。
縦軸に洗濯ドラム槽の回転数、横軸に時間を追ってセンシング、回転給水,洗濯水注水を示した。因みに、洗剤溶解槽41内への注水量は2〜4L、洗濯水の注水量は16〜
32L(洗濯量8kgの場合)程度である。
32L(洗濯量8kgの場合)程度である。
図8,図9は他の実施例を示している。
図8は前述した実施例の図6に、図9は前述した実施例の図7にそれぞれ対応する。
この実施例の特徴は先の実施例で述べたステップS602をカットして新たなステップS800,ステップS801,ステップS802を加えたところにある。
ステップS800で洗濯ドラム槽11が共振回転数を上回る高速回転で回される。高速回転の規定回転数(ステップS801)が確認されたら、洗濯ドラム槽11を低速回転に移行させる(ステップS802)。
ステップS603で、70〜110RPMの規定回転数になったら、前述したステップにしたがって推移する。
この実施例では、洗濯ドラム槽11が共振回転数を上回る高速回転で回されてから低速回転(70〜110RPMの規定回転数)に移行させるので、乾いた洗濯物を確実に、かつ迅速に洗濯ドラム槽の内周面に貼り付けることができる良さがある。
特に、洗濯物の量が多く洗濯ドラム槽内全体に挿入された場合、共振回転数を上回る回転速度で洗濯ドラム槽を回転することにより、洗濯物が遠心力により洗濯ドラム槽の内周壁に張り付き、その中央部に空洞ができる。このため、高濃度の洗剤液が洗濯ドラム槽内にある洗濯物の中央部にできた空洞部から洗濯物全体に散水することができる。
1 外枠筐体
2 外槽
9 洗濯物
11 洗濯ドラム槽
24 溶解洗剤が散布される注入口
40 洗剤溶解装置
2 外槽
9 洗濯物
11 洗濯ドラム槽
24 溶解洗剤が散布される注入口
40 洗剤溶解装置
Claims (5)
- 外枠筐体内に設けられ、洗濯水やすすぎ水を溜める円筒形状の外槽と、前記外槽内に回転自在に設けられ、洗濯物を収納する円筒形状の洗濯ドラム槽とを有し、前記洗濯ドラム槽の回転軸心線が横または斜めに保たれたドラム式洗濯機において、
洗濯ドラム槽が回動するとき、前記洗濯ドラム槽の内周面を乾いた洗濯物が転がる転がり状態を脱して、洗濯ドラム槽が回転するときの遠心力により張り付きが生じて来る速度で洗濯ドラム槽の回転を維持し、
前記張り付きが生じて来る速度で回転している洗濯ドラム槽内に溶解した洗剤を散布して洗濯物に浸透させることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
前記張り付きが生じて来る速度は、70〜110RPM程度であることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
前記張り付きが生じて来る速度より高速で、かつ共振動回転数を上回る速度で回転させてから速度を下げて前記張り付きが生じて来る速度に移行させることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
水を浸透させてから、溶解した洗剤を散布することを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機において、
洗剤を溶解する洗剤溶解装置を備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。
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