JP4919157B2 - モーション制御装置とシステム同定方法 - Google Patents
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Description
図9において、3は電動機であり、4は電動機に結合された機械である。電動機3には検出器5が付加されている。71は指令発生部であり、モータの動作速度指令vrefを出力する。72は速度制御部であり、指令とモータ速度が一致するように比例積分制御を行い、トルク指令値Trefを出力する。75はトルク指令Trefどおりにモータが動作するように電流値を出力する電流制御部である。73は推定部であり、モータのモデルを有しており、指令とモデルの速度が一致するように比例積分制御を行い、モデルのトルク指令Tref’を出力する。74は同定部であり、実際のトルク指令Trefおよび、推定部73でモデルに入力されるトルク指令Tref’を時間[a,b]の区間で積分し、その比にイナーシャのノミナル値J’を乗じてイナーシャ推定値を求める。この方法では外乱が全く存在しない時には理論的にイナーシャ推定値は実際のイナーシャJと一致する。
しかしながら、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱が存在する場合は、時間[a,b]区間でのトルク指令値Trefの積分値が粘性摩擦やクーロン摩擦の影響を含まないような制約条件が必要になる。また、重力などの一定外乱を除去するためにも特別な工夫が必要になる。
特許文献1では、これらを実現する方法として、図10に示すような動作を制約条件として用いている。
図10の(A)〜(F)までは、横軸に時間、縦軸に速度をとったグラフであるが、どの場合も、以下に示す動作の制約条件を満たす動きになっている。
(粘性摩擦やクーロン摩擦を除去するための動作の制約条件) 区間[a,b]における速度Vfbの積分値が零である。これは、例えば、往復動作のような動きである。
(一定外乱を除去するための動作の制約条件) ある速度指令により動作させた際に区間[a1,b1]より求めたイナーシャJ1と、正負を反転させた逆向きの指令により動作させた際に区間[a2,b2]より求めたイナーシャJ2を求め、J1とJ2の平均値を求める。
このように、従来の制御定数同定装置では、上で説明した動作の制約条件を満たす動作をさせたうえでイナーシャJを同定していた。
また、制約条件を無視してイナーシャを同定すると、イナーシャ推定誤差が大きくなるという問題を抱えていた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、動作によらずに、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱の影響がある場合も、簡単な計算で精度良く制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出することができ、フィルタ処理を行うことでその後の計算で用いる時間微分演算によるノイズの影響を少なくでき、除算3回と時間微分演算5回のみの簡単な計算でイナーシャを同定することができ、減算1回と乗算1回のみの簡単な計算で計算量も少なく摩擦定数を同定でき、乗算2回と3変数の減算1回の簡単な計算で計算量も少なく一定外乱を同定でき、フィルタの分子の次数より分母の次数を3次以上とするためイナーシャの同定演算で行う3回の時間微分が可能となるモータ制御装置とシステム同定方法を提供することを目的とする。
また、本発明では、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱の影響がある場合も、簡単な計算で精度良く制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatを算出することができ、フィルタ処理を行うことでその後の計算で用いる時間微分演算によるノイズの影響を少なくでき、時間微分演算6回と乗算6回と減算3回と除算2回のみの簡単な計算でイナーシャと摩擦定数の両方を同定できるモータ制御装置とそのシステム同定方法を提供することを目的とする。
本発明の他の代表的な構成は、指令発生器と、指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに電動機を駆動するための電流値を出力する制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器を備えたモーション制御装置のシステム同定方法が、速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出し、加速度検出値afbをフィルタ処理した信号Fafbを算出し、速度検出値Vfbをフィルタ処理した信号Fvfbを算出し、トルク指令値Trefをフィルタ処理した信号Ftrefを算出し、FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する、という手順で処理する。
また、除算3回と時間微分演算5回のみでイナーシャを同定できるため、簡単な計算で計算量も少なく同定することができる。
また、減算1回と乗算1回のみで摩擦定数を同定できるため、簡単な計算で計算量も少なく同定することができる。
また、乗算2回と3変数の減算1回のみで一定外乱を同定できるため、簡単な計算で計算量も少なく同定することができる。
また、フィルタの分子の次数より分母の次数を3次以上とするため、イナーシャの同定演算で行う3回の時間微分が可能になるようにすることができる。
また、フィルタとして移動平均を用いることで、各変数の位相遅れの差を無くすことができるため、さらに精度良く同定することができるようにすることができる。
また、監視している状態量が設定値以下の場合は、同定計算を行わないため、微小な値で除算することによって精度が悪くなることを防ぐことができ、どのような場合も同定精度を保つことができる。
2 制御器
3 電動機
4 機械
5 検出器
6 同定器
7 位置制御器
8 速度制御器
9 電流制御器
10 時間微分器
11 第1のフィルタ
12 第2のフィルタ
13 第3のフィルタ
14 JDC推定器
15 イナーシャ同定器
16 粘性摩擦同定器
17 一定外乱同定器
18 イナーシャ・粘性摩擦同定器
41,42,43 時間微分器
44,45 除算器
46,47 時間微分器
48 除算器
49,4A、4B 時間微分器
4C,4D,4E,4F,4G,4H 乗算器
4I,4J,4K 減算器
4L,4M 除算器
51 乗算器
52 減算器
61,62 乗算器
63 減算器
71 指令発生器
72 速度制御器
73 推定器
74 同定器
75 電流制御器
100 モーション制御装置
11、12、13はそれぞれ同一のフィルタを示す。ここで用いるフィルタは、分子の次数より分母の次数が3次以上のものが良く、例えばフィルタの伝達特性が式(1)の伝達関数Gfilで表されるようなものを用いればよい。
Gfil=r3/(s+r)3 (1)
ここで、sはラプラス演算子を表すものとする。
また、用いるフィルタはどのようなものでも良く、一次のローパスフィルタを3つ以上直列にして使用しても全く問題ない。
以下に、15のイナーシャ同定器、16の粘性摩擦同定器、17の一定外乱同定器の内部の処理を詳しく説明する。
図4はイナーシャ同定器15の処理を示すブロック図である。図において、41,42,43,46、47は時間微分器を表し、44,45,48は除算器を表す。イナーシャ同定値J_hatは以下の手順で演算する。
まず、Ftref、Fvfb、Fafbをそれぞれ時間微分してDtref、Dvfb、Dafbを算出し、次に、Dtrefを前記Dvfbで除算してW1を算出し、次に、Dafbを前記Dvfbで除算してW2を算出し、次に、W1を時間微分してDW1を算出し、次に、W2を時間微分してDW2を算出し、次に、DW1を前記DW2で除算した値をイナーシャ同定値J_hatとする。
この処理を数式で表すと式(2)から式(9)のようになる。
Dvfb=dFvfb/dt (3)
Dafb=dFafb/dt (4)
W1=Dtref/Dvfb (5)
W2=Dafb/Dvfb (6)
DW1=dW1/dt (7)
DW2=dW2/dt (8)
J_hat=DW1/DW2 (9)
ここで、デジタル制御時には時間微分演算として、今回と前回の信号の差分後に制御周期で除算する近似微分を用いてもよい。
図5は粘性摩擦同定器16の処理を示すブロック図である。図において51は乗算器を表し、52は減算器を表す。粘性摩擦同定値D_hatは以下の手順で演算する。
まず、W2と前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してW3を算出し、次に、W1から前記W3を減算したものを粘性摩擦係数の同定値D_hatとする。この処理を数式で表すと式(10)から式(11)のようになる。
D_hat=W1−W3 (11)
図6は一定外乱同定器17の処理を示すブロック図である。図において、61、62は乗算器を示し、63は1変数から2変数を減算する減算器を示す。一定外乱同定値D_hatは以下の手順で演算する。
まず、Fvfbと前記粘性摩擦同定値D_hatを乗算してTFを算出し、次に、Fafbと前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してTAを算出し、次に、Ftrefから前記TFと前記TAを減算したものを一定外乱の同定値C_hatとする。
この処理を数式で表すと式(12)から式(14)のようになる。
TA=Fafb・J_hat (13)
C_hat=Ftref−TF−TA (14)
また、監視する変数は、Vfb、afb、Trefをフィルタ処理した、Fvfb、Fafb、Ftrefのうちの一つあるいはその組み合わせでもよい。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時は演算を行わないだけでなく、演算を行っていた最後の値を、その同定値の値として保持しておくことにより、演算している時だけ各同定値が更新されるようにすることができる。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時に制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hat全ての演算を行わないようにするのではなく、そのうちの一部だけ演算を行わないというようにしてもよい。
また、ここでは、回転機を例にとって説明したが、並進運動をする機械の場合は、同様の計算で、イナーシャJではなく質量Mを推定することができる。
粘性摩擦(摩擦係数D)と一定外乱CがイナーシャJの機械に作用する場合、そこに与えられるトルク指令Trefと、速度Vfbの関係は式(15)のようになる。
Tref=J・afb+D・Vfb+C (15)
両辺フィルタ処理すると式(16)が得られる。
Ftref=J・Fafb+D・Fvfb+C (16)
両辺時間微分処理すると一定値Cが消去でき、式(17)が得られる。
Dtref=J・Dafb+D・Dvfb (17)
両辺Dvfbで除算すると式(18)が得られる。
Dtref/Dvfb=J・Dafb/Dvfb+D (18)
W1(=Dtref/Dvfb)、W2(=Dafb/Dvfb)を使って書きなおすと式(19)が得られる。
W1=J・W2+D (19)
両辺時間微分処理すると一定値Dが消去でき、式(20)が得られる。
DW1=J・DW2 (20)
よってJは式(21)で計算できる。
J=DW1/DW2 (21)
式(19)および式(21)よりDは式(22)のように計算できる。
D=W1−J・W2 (22)
式(16)よりCは式(23)のように計算できる。
C=Ftref−J・Fafb−D・Fvfb (23)
以上のように、近似を一切使用せず、各値が同定できる式が導出できるのである。
図1は、本発明の方法を実施するモーション制御装置の構成を示すブロック図であるが、この図については実施例1で説明したので説明を省略する。
Gfil=r3/(s+r)3 (24)
ここで、sはラプラス演算子を表すものとする。
また、用いるフィルタはどのようなものでも良く、一次のローパスフィルタを3つ以上直列にして使用しても全く問題ない。また、移動平均フィルタを3つ以上直列にして使用しても全く問題ない。この場合、フィルタ処理による位相の遅れがないため、さらに推定精度を上げることができる。
以下に、18のイナーシャ・粘性摩擦同定器、16の一定外乱同定器の内部の処理を詳しく説明する。
図8はイナーシャ・粘性摩擦同定器15の処理を示すブロック図である。図において、41,42,43,49,4A,4Bは時間微分器を表し、4C,4D,4E,4F,4G,4Hは乗算器を表す。4I,4J,4Kは減算器を表し、4L,4Mは除算器を表す。イナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatは以下の手順で演算する。
そして、これらの変数を用いて式(25)と(26)の演算を行い、イナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatを推定する。
J_hat=(D2tref・Dvfb−Dtref・D2vfb)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (25)
D_hat=(D2afb・Dtref−Dafb・D2tref)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (26)
また、監視する変数は、速度Vfb、加速度afb、トルク指令Trefあるいはそれらの信号をフィルタ処理したFvfb、Fafb、Ftref、あるいは、それらの信号を時間微分したDtref、Dvfb、Dafb、D2tref、D2vfb、D2afbのいずれか一つか、その組み合わせでもよい。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時は演算を行わないだけでなく、演算を行っていた最後の値を、その同定値の値として保持しておくことにより、演算している時だけ各同定値が更新されるようにしてもよい。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時に制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hat全ての演算を行わないようにするのではなく、そのうちの一部だけ演算を行わないというようにしてもよい。
また、ここでは、回転機を例にとって説明したが、並進運動をする機械の場合は、同様の計算で、イナーシャJではなく質量Mを推定することができる。
粘性摩擦(摩擦係数D)と一定外乱CがイナーシャJの機械に作用する場合、そこに与えられるトルク指令Trefと、速度Vfbの関係は式(27)のようになる。
Tref=J・afb+D・Vfb+C (27)
両辺フィルタ処理すると式(28)が得られる。
Ftref=J・Fafb+D・Fvfb+C (28)
両辺時間微分処理すると一定値Cが消去でき、式(29)が得られる。
Dtref=J・Dafb+D・Dvfb (29)
さらに両辺時間微分処理すると式(30)が得られる。
D2tref=J・D2afb+D・D2vfb (30)
ここで、式(29)と式(30)を連立方程式とみなしJとDの推定値を計算すると式(31)と式(32)が得られる。
J=(D2tref・Dvfb−Dtref・D2vfb)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (31)
D=(D2afb・Dtref−Dafb・D2tref)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (32)
式(27)よりCは式(33)のように計算できる。
C=Ftref−J・Fafb−D・Fvfb (33)
以上のように、近似を一切使用せず、各値が同定できる式が導出できるのである。
Claims (9)
- 指令発生器と、前記指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに電動機を駆動するための電流値を出力する制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器を備えたモーション制御装置のシステム同定方法において、
速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出し、
前記加速度検出値afbをフィルタ処理した信号Fafbを算出し、
前記速度検出値Vfbをフィルタ処理した信号Fvfbを算出し、
前記トルク指令値Trefをフィルタ処理した信号Ftrefを算出し、
前記FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、
前記制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する、
という手順で処理することを特徴とするモーション制御装置のシステム同定方法。 - 前記イナーシャの同定値J_hatを算出する処理では、
前記Ftref、Fvfb、Fafbをそれぞれ時間微分してDtref、Dvfb、Dafbを算出し、
前記Dtrefを前記Dvfbで除算してW1を算出し、
前記Dafbを前記Dvfbで除算してW2を算出し、
前記W1を時間微分してDW1を算出し、
前記W2を時間微分してDW2を算出し、
前記DW1を前記DW2で除算した値をイナーシャ同定値J_hatとすること特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。 - 前記粘性摩擦係数同定値D_hatを算出する処理では、
前記イナーシャ同定値J_hatを算出した後に前記W2と前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してW3を算出し、
前記W1から前記W3を減算したものを粘性摩擦係数の同定値D_hatとすることを特徴とする請求項2記載のモーション制御装置のシステム同定方法。 - 前記一定外乱同定値C_hatを算出する処理では、
前記イナーシャ同定値J_hatと前記粘性摩擦係数同定値D_hatを算出した後に、前記Fvfbと前記粘性摩擦同定値D_hatを乗算してTFを算出し、
前記Fafbと前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してTAを算出し、
前記Ftrefから前記TFと前記TAを減算したものを一定外乱の同定値C_hatとすることを特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。 - 前記フィルタ処理で用いるフィルタは、分子の次数に比べて分母の次数が少なくとも3次以上大きいフィルタ、もしくは一次のローパスフィルタまたは移動平均フィルタを3つ以上直列にしたフィルタであることを特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
- 内部の状態量を監視しておき、前記状態量が設定値以上になった時にのみ、前記制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する処理を行い、前記状態量が設定値以上でない場合には、前記J_hat、D_hat、C_hatの同定値として、それぞれ前回の値を保持しておくことを特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
- 前記状態量は、前記速度検出値Vfb、前記加速度検出値afb、前記トルク指令値Trefあるいはそれらの信号をフィルタ処理した前記Fvfb、Fafb、Ftref、あるいは前記Fvfbを時間微分したDvfb、前記Fafbを時間微分したDafbを前記Dvfbで除算したW2を時間微分したDW2、のいずれか一つ、あるいは、それらの組み合わせであることを特徴とする請求項6記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
- 指令発生器と、前記指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに制御を行い電動機を駆動するための電流値を出力する電流制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器と、を備えたモーション制御装置において、
前記同定器は、
速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出する時間微分器と、
前記加速度検出値afbをフィルタ処理してFafbを算出する第1のフィルタと、
前記速度検出値Vfbをフィルタ処理してFvfbを算出する第2のフィルタと、
前記トルク指令値Trefをフィルタ処理してFtrefを算出する第3のフィルタと、
前記FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、前記制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出するJDC推定器と、
を備えることを特徴とするモーション制御装置。 - 前記第1乃至3のフィルタは、分子の次数に比べて分母の次数が少なくとも3次以上大きいフィルタ、もしくは一次のローパスフィルタまたは移動平均フィルタを3つ以上直列にしたフィルタであることを特徴とする請求項8記載のモーション制御装置。
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