JP4919157B2 - モーション制御装置とシステム同定方法 - Google Patents

モーション制御装置とシステム同定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4919157B2
JP4919157B2 JP2006544794A JP2006544794A JP4919157B2 JP 4919157 B2 JP4919157 B2 JP 4919157B2 JP 2006544794 A JP2006544794 A JP 2006544794A JP 2006544794 A JP2006544794 A JP 2006544794A JP 4919157 B2 JP4919157 B2 JP 4919157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hat
value
identification value
inertia
identification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006544794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006051651A1 (ja
Inventor
萩原  淳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2006544794A priority Critical patent/JP4919157B2/ja
Publication of JPWO2006051651A1 publication Critical patent/JPWO2006051651A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919157B2 publication Critical patent/JP4919157B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/14Estimation or adaptation of motor parameters, e.g. rotor time constant, flux, speed, current or voltage
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/41Servomotor, servo controller till figures
    • G05B2219/41381Torque disturbance observer to estimate inertia

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、制御対象のイナーシャおよび粘性摩擦係数および一定外乱を精度良く推定するモーション制御装置とシステム同定方法に関する。
従来のモータのイナーシャを推定する装置は、トルク指令値とモデルのトルク指令値をある時間内積分し、それらの比にイナーシャノミナル値を乗じて推定を行っており、その際、特定の動作を用いて、粘性摩擦や、クーロン摩擦、重力などの一定外乱を除去し精度を上げるという方法を用いている。(例えば、特許文献1参照)。
図9において、3は電動機であり、4は電動機に結合された機械である。電動機3には検出器5が付加されている。71は指令発生部であり、モータの動作速度指令vrefを出力する。72は速度制御部であり、指令とモータ速度が一致するように比例積分制御を行い、トルク指令値Trefを出力する。75はトルク指令Trefどおりにモータが動作するように電流値を出力する電流制御部である。73は推定部であり、モータのモデルを有しており、指令とモデルの速度が一致するように比例積分制御を行い、モデルのトルク指令Tref’を出力する。74は同定部であり、実際のトルク指令Trefおよび、推定部73でモデルに入力されるトルク指令Tref’を時間[a,b]の区間で積分し、その比にイナーシャのノミナル値J’を乗じてイナーシャ推定値を求める。この方法では外乱が全く存在しない時には理論的にイナーシャ推定値は実際のイナーシャJと一致する。
しかしながら、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱が存在する場合は、時間[a,b]区間でのトルク指令値Trefの積分値が粘性摩擦やクーロン摩擦の影響を含まないような制約条件が必要になる。また、重力などの一定外乱を除去するためにも特別な工夫が必要になる。
特許文献1では、これらを実現する方法として、図10に示すような動作を制約条件として用いている。
図10の(A)〜(F)までは、横軸に時間、縦軸に速度をとったグラフであるが、どの場合も、以下に示す動作の制約条件を満たす動きになっている。
(粘性摩擦やクーロン摩擦を除去するための動作の制約条件) 区間[a,b]における速度Vfbの積分値が零である。これは、例えば、往復動作のような動きである。
(一定外乱を除去するための動作の制約条件) ある速度指令により動作させた際に区間[a1,b1]より求めたイナーシャJ1と、正負を反転させた逆向きの指令により動作させた際に区間[a2,b2]より求めたイナーシャJ2を求め、J1とJ2の平均値を求める。
このように、従来の制御定数同定装置では、上で説明した動作の制約条件を満たす動作をさせたうえでイナーシャJを同定していた。
WO96/37039号公報(第5−8頁、図4および図5)
従来のイナーシャ推定装置は、上に挙げた二つの制約条件があるために、例えば、1回の位置決め動作等では、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱の影響を除去できず、イナーシャを推定できないという問題があった。
また、制約条件を無視してイナーシャを同定すると、イナーシャ推定誤差が大きくなるという問題を抱えていた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、動作によらずに、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱の影響がある場合も、簡単な計算で精度良く制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出することができ、フィルタ処理を行うことでその後の計算で用いる時間微分演算によるノイズの影響を少なくでき、除算3回と時間微分演算5回のみの簡単な計算でイナーシャを同定することができ、減算1回と乗算1回のみの簡単な計算で計算量も少なく摩擦定数を同定でき、乗算2回と3変数の減算1回の簡単な計算で計算量も少なく一定外乱を同定でき、フィルタの分子の次数より分母の次数を3次以上とするためイナーシャの同定演算で行う3回の時間微分が可能となるモータ制御装置とシステム同定方法を提供することを目的とする。
また、本発明では、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱の影響がある場合も、簡単な計算で精度良く制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatを算出することができ、フィルタ処理を行うことでその後の計算で用いる時間微分演算によるノイズの影響を少なくでき、時間微分演算6回と乗算6回と減算3回と除算2回のみの簡単な計算でイナーシャと摩擦定数の両方を同定できるモータ制御装置とそのシステム同定方法を提供することを目的とする。
本発明の代表的な構成は、指令発生器と、指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに制御を行い電動機を駆動するための電流値を出力する電流制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器と、を備えたモーション制御装置が、速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出する時間微分器と、加速度検出値afbをフィルタ処理してFafbを算出する第1のフィルタと、速度検出値Vfbをフィルタ処理してFvfbを算出する第2のフィルタと、トルク指令値Trefをフィルタ処理してFtrefを算出する第3のフィルタと、FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出するJDC推定器と、を有する同定器を備える。
本発明の他の代表的な構成は、指令発生器と、指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに電動機を駆動するための電流値を出力する制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器を備えたモーション制御装置のシステム同定方法が、速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出し、加速度検出値afbをフィルタ処理した信号Fafbを算出し、速度検出値Vfbをフィルタ処理した信号Fvfbを算出し、トルク指令値Trefをフィルタ処理した信号Ftrefを算出し、FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する、という手順で処理する。
本発明の代表的な構成または他の代表的な構成によると、トルク指令と粘性摩擦と一定外乱の関係を近似することなく変形(微分や除算を使用)した式を用いて、速度、加速度、トルク指令値をフィルタ処理した後の信号を用いて、それらを時間微分と四則演算するだけで同定計算を行うため、動作によらずに、粘性摩擦やクーロン摩擦、重力などの一定外乱の影響がある場合も、精度良く制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを精度良く同定することができる。また、フィルタ処理を行うことでその後の計算で用いる時間微分演算によるノイズの影響を少なくできる。
また、除算3回と時間微分演算5回のみでイナーシャを同定できるため、簡単な計算で計算量も少なく同定することができる。
また、減算1回と乗算1回のみで摩擦定数を同定できるため、簡単な計算で計算量も少なく同定することができる。
また、乗算2回と3変数の減算1回のみで一定外乱を同定できるため、簡単な計算で計算量も少なく同定することができる。
また、フィルタの分子の次数より分母の次数を3次以上とするため、イナーシャの同定演算で行う3回の時間微分が可能になるようにすることができる。
また、フィルタとして移動平均を用いることで、各変数の位相遅れの差を無くすことができるため、さらに精度良く同定することができるようにすることができる。
また、監視している状態量が設定値以下の場合は、同定計算を行わないため、微小な値で除算することによって精度が悪くなることを防ぐことができ、どのような場合も同定精度を保つことができる。
本発明の方法を適用するモーション制御装置の構成を示すブロック図 本発明の方法を適用する第2のモーション制御装置の構成を示すブロック図 本発明の第1の方法を適用するモーション制御装置の同定器の構成を示すブロック図 イナーシャ同定部の構成を示すブロック図 粘性摩擦同定部の構成を示すブロック図 一定外乱同定部の構成を示すブロック図 本発明の第2の方法を適用するモーション制御装置の同定器の構成を示すブロック図 イナーシャ・粘性摩擦同定部の構成を示すブロック図 従来の方法を適用するモーション制御装置の構成を示すブロック図 従来の方法で限定されている動作を示す図
符号の説明
1 指令発生器
2 制御器
3 電動機
4 機械
5 検出器
6 同定器
7 位置制御器
8 速度制御器
9 電流制御器
10 時間微分器
11 第1のフィルタ
12 第2のフィルタ
13 第3のフィルタ
14 JDC推定器
15 イナーシャ同定器
16 粘性摩擦同定器
17 一定外乱同定器
18 イナーシャ・粘性摩擦同定器
41,42,43 時間微分器
44,45 除算器
46,47 時間微分器
48 除算器
49,4A、4B 時間微分器
4C,4D,4E,4F,4G,4H 乗算器
4I,4J,4K 減算器
4L,4M 除算器
51 乗算器
52 減算器
61,62 乗算器
63 減算器
71 指令発生器
72 速度制御器
73 推定器
74 同定器
75 電流制御器
100 モーション制御装置
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の方法を実施するモーション制御装置の構成を示すブロック図である。図において1は位置指令Xrefを発生する指令発生器となっている。また2は、制御器を表し、位置指令と位置検出値Xfbおよび速度検出値Vfbをもとに制御演算を行い電流Iを出力する。制御器2内部の演算はどのようなものでも良いが、本実施例では、位置指令Xrefと位置検出値Xfbをもとに速度指令Vrefを出力する位置制御器7と速度指令Vrefと速度検出値Vfbをもとにトルク指令値Trefを出力する速度制御器8とトルク指令値通りに電流が流れるように制御を行う電流制御器9から構成されている。ここで、速度検出値は位置検出値を時間微分したものでも良く、デジタル制御時には、時間微分演算として、差分後制御周期で除算した近似微分を用いてもよい。3は電動機であり、4の機械は電動機3に結合されている。5は電動機3の位置および速度を検出する検出器を表す。6は同定器となっており、トルク指令Trefおよび速度検出値Vfbをもとに制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する。
図3は6の同定器内部の処理を示すブロック図である。図において、10は時間微分器を表し、速度検出値Vfbを時間微分し、加速度検出値afbを計算する。ここで、デジタル制御時には時間微分演算として、今回と前回の信号の差分後に制御周期で除算する近似微分を用いてもよい。
11、12、13はそれぞれ同一のフィルタを示す。ここで用いるフィルタは、分子の次数より分母の次数が3次以上のものが良く、例えばフィルタの伝達特性が式(1)の伝達関数Gfilで表されるようなものを用いればよい。
Gfil=r/(s+r) (1)
ここで、sはラプラス演算子を表すものとする。
また、用いるフィルタはどのようなものでも良く、一次のローパスフィルタを3つ以上直列にして使用しても全く問題ない。
14はJDC推定器を表し、トルク指令Tref、速度検出値Vfb、加速度検出値afbをフィルタ処理したFtref、Fvfb、Fafbを入力し、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する。さらに14の内部は、15のイナーシャ同定器、16の粘性摩擦同定器、17の一定外乱同定器の3つから構成されている。
以下に、15のイナーシャ同定器、16の粘性摩擦同定器、17の一定外乱同定器の内部の処理を詳しく説明する。
(I)イナーシャ同定器内部の処理
図4はイナーシャ同定器15の処理を示すブロック図である。図において、41,42,43,46、47は時間微分器を表し、44,45,48は除算器を表す。イナーシャ同定値J_hatは以下の手順で演算する。
まず、Ftref、Fvfb、Fafbをそれぞれ時間微分してDtref、Dvfb、Dafbを算出し、次に、Dtrefを前記Dvfbで除算してW1を算出し、次に、Dafbを前記Dvfbで除算してW2を算出し、次に、W1を時間微分してDW1を算出し、次に、W2を時間微分してDW2を算出し、次に、DW1を前記DW2で除算した値をイナーシャ同定値J_hatとする。
この処理を数式で表すと式(2)から式(9)のようになる。
Dtref=dFtref/dt (2)
Dvfb=dFvfb/dt (3)
Dafb=dFafb/dt (4)
W1=Dtref/Dvfb (5)
W2=Dafb/Dvfb (6)
DW1=dW1/dt (7)
DW2=dW2/dt (8)
J_hat=DW1/DW2 (9)
ここで、デジタル制御時には時間微分演算として、今回と前回の信号の差分後に制御周期で除算する近似微分を用いてもよい。
(II)粘性摩擦同定器内部の処理
図5は粘性摩擦同定器16の処理を示すブロック図である。図において51は乗算器を表し、52は減算器を表す。粘性摩擦同定値D_hatは以下の手順で演算する。
まず、W2と前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してW3を算出し、次に、W1から前記W3を減算したものを粘性摩擦係数の同定値D_hatとする。この処理を数式で表すと式(10)から式(11)のようになる。
W3= W2・J_hat (10)
D_hat=W1−W3 (11)
(III)一定外乱同定器内部の処理
図6は一定外乱同定器17の処理を示すブロック図である。図において、61、62は乗算器を示し、63は1変数から2変数を減算する減算器を示す。一定外乱同定値D_hatは以下の手順で演算する。
まず、Fvfbと前記粘性摩擦同定値D_hatを乗算してTFを算出し、次に、Fafbと前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してTAを算出し、次に、Ftrefから前記TFと前記TAを減算したものを一定外乱の同定値C_hatとする。
この処理を数式で表すと式(12)から式(14)のようになる。
TF=Fvfb・D_hat (12)
TA=Fafb・J_hat (13)
C_hat=Ftref−TF−TA (14)
このように、以上の処理を同定器6の中で行うことで、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定することができる。
また、以上の処理を常時演算するのではなく、速度Vfbあるいは加速度afbあるいはトルク指令値Trefのうちの一つあるいはその組み合わせを監視しておき、それらの変数が予め設定した閾値以上の時のみ、上記処理を実施することにより、同定精度を上げることができる。
また、監視する変数は、Vfb、afb、Trefをフィルタ処理した、Fvfb、Fafb、Ftrefのうちの一つあるいはその組み合わせでもよい。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時は演算を行わないだけでなく、演算を行っていた最後の値を、その同定値の値として保持しておくことにより、演算している時だけ各同定値が更新されるようにすることができる。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時に制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hat全ての演算を行わないようにするのではなく、そのうちの一部だけ演算を行わないというようにしてもよい。
本願発明は、トルク指令の変わりに電流指令を用いても良く、その場合はトルク定数(推力定数)を用いて、トルクと電流の単位を変換すればよい。
また、ここでは、回転機を例にとって説明したが、並進運動をする機械の場合は、同様の計算で、イナーシャJではなく質量Mを推定することができる。
また、本実施例1では、位置制御を行う構成を述べたが、図2に示すように、速度制御を行う場合でも全く同様の方法で、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定することができる。この場合は、1の指令発生器は速度指令Vrefを発生し、2の制御器内部では、速度制御器と電流制御器の演算のみが行われることになる。
実施例1の方式の導出方法を示す。
粘性摩擦(摩擦係数D)と一定外乱CがイナーシャJの機械に作用する場合、そこに与えられるトルク指令Trefと、速度Vfbの関係は式(15)のようになる。
Tref=J・afb+D・Vfb+C (15)
両辺フィルタ処理すると式(16)が得られる。
Ftref=J・Fafb+D・Fvfb+C (16)
両辺時間微分処理すると一定値Cが消去でき、式(17)が得られる。
Dtref=J・Dafb+D・Dvfb (17)
両辺Dvfbで除算すると式(18)が得られる。
Dtref/Dvfb=J・Dafb/Dvfb+D (18)
W1(=Dtref/Dvfb)、W2(=Dafb/Dvfb)を使って書きなおすと式(19)が得られる。
W1=J・W2+D (19)
両辺時間微分処理すると一定値Dが消去でき、式(20)が得られる。
DW1=J・DW2 (20)
よってJは式(21)で計算できる。
J=DW1/DW2 (21)
式(19)および式(21)よりDは式(22)のように計算できる。
D=W1−J・W2 (22)
式(16)よりCは式(23)のように計算できる。
C=Ftref−J・Fafb−D・Fvfb (23)
以上のように、近似を一切使用せず、各値が同定できる式が導出できるのである。
次に本発明の第2の方法について説明する。
図1は、本発明の方法を実施するモーション制御装置の構成を示すブロック図であるが、この図については実施例1で説明したので説明を省略する。
図7は同定器6内部の処理を示すブロック図であり、図3のものとは異なっているので、以下に説明する。図において、10は時間微分器を表し、速度検出値Vfbを時間微分し、加速度検出値afbを計算する。ここで、デジタル制御時には時間微分演算として、今回と前回の信号の差分後に制御周期で除算する近似微分を用いてもよい。11、12、13はそれぞれ第1のフィルタ、第2のフィルタ、第3のフィルタを示す。ここで用いるフィルタは、分子の次数より分母の次数が3次以上のものが良く、例えばフィルタの伝達特性が式(24)の伝達関数Gfilで表されるようなものを用いればよい。
Gfil=r/(s+r) (24)
ここで、sはラプラス演算子を表すものとする。
また、用いるフィルタはどのようなものでも良く、一次のローパスフィルタを3つ以上直列にして使用しても全く問題ない。また、移動平均フィルタを3つ以上直列にして使用しても全く問題ない。この場合、フィルタ処理による位相の遅れがないため、さらに推定精度を上げることができる。
14はJDC推定器を表し、トルク指令Tref、速度検出値Vfb、加速度検出値afbをフィルタ処理したFtref、Fvfb、Fafbを入力し、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する。さらに14のJDC推定器の内部は、18のイナーシャ・粘性摩擦同定器、16の一定外乱同定器の2つから構成されている。
以下に、18のイナーシャ・粘性摩擦同定器、16の一定外乱同定器の内部の処理を詳しく説明する。
(IV)イナーシャ・粘性摩擦同定器内部の処理
図8はイナーシャ・粘性摩擦同定器15の処理を示すブロック図である。図において、41,42,43,49,4A,4Bは時間微分器を表し、4C,4D,4E,4F,4G,4Hは乗算器を表す。4I,4J,4Kは減算器を表し、4L,4Mは除算器を表す。イナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatは以下の手順で演算する。
まず、Ftref、Fvfb、Fafbをそれぞれ時間微分してDtref、Dvfb、Dafbを算出し、次に、もう一度時間微分し,D2tref、D2vfb、D2afbを算出する。ここで、デジタル制御時には時間微分演算として、今回と前回の信号の差分後に制御周期で除算する近似微分を用いてもよい。
そして、これらの変数を用いて式(25)と(26)の演算を行い、イナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatを推定する。
J_hat=(D2tref・Dvfb−Dtref・D2vfb)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (25)
D_hat=(D2afb・Dtref−Dafb・D2tref)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (26)
図6は一定外乱同定器17の処理を示すブロック図である。一定外乱同定器内部の処理については、実施例1で説明したので説明を省略する。
また、以上の処理を常時演算するのではなく、速度Vfbあるいは加速度afbあるいはトルク指令値Trefのうちの一つあるいはその組み合わせを監視しておき、それらの変数が予め設定した閾値以上の時のみ、上記処理を実施することにより、同定精度を上げることができる。
また、監視する変数は、速度Vfb、加速度afb、トルク指令Trefあるいはそれらの信号をフィルタ処理したFvfb、Fafb、Ftref、あるいは、それらの信号を時間微分したDtref、Dvfb、Dafb、D2tref、D2vfb、D2afbのいずれか一つか、その組み合わせでもよい。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時は演算を行わないだけでなく、演算を行っていた最後の値を、その同定値の値として保持しておくことにより、演算している時だけ各同定値が更新されるようにしてもよい。
また、監視している変数が閾値よりも小さい時に制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hat全ての演算を行わないようにするのではなく、そのうちの一部だけ演算を行わないというようにしてもよい。
本発明は、トルク指令の変わりに電流指令を用いても良く、その場合はトルク定数(推力定数)を用いて、トルクと電流の単位を変換すればよい。
また、ここでは、回転機を例にとって説明したが、並進運動をする機械の場合は、同様の計算で、イナーシャJではなく質量Mを推定することができる。
また、本実施例2では、位置制御を行う構成を述べたが、図2に示すように、速度制御を行う場合でも全く同様の方法で、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定することができる。この場合は、1の指令発生器は速度指令Vrefを発生し、2の制御器内部では、速度制御器と電流制御器の演算のみが行われることになる。
実施例2の方式の導出方法を示す。
粘性摩擦(摩擦係数D)と一定外乱CがイナーシャJの機械に作用する場合、そこに与えられるトルク指令Trefと、速度Vfbの関係は式(27)のようになる。
Tref=J・afb+D・Vfb+C (27)
両辺フィルタ処理すると式(28)が得られる。
Ftref=J・Fafb+D・Fvfb+C (28)
両辺時間微分処理すると一定値Cが消去でき、式(29)が得られる。
Dtref=J・Dafb+D・Dvfb (29)
さらに両辺時間微分処理すると式(30)が得られる。
D2tref=J・D2afb+D・D2vfb (30)
ここで、式(29)と式(30)を連立方程式とみなしJとDの推定値を計算すると式(31)と式(32)が得られる。
J=(D2tref・Dvfb−Dtref・D2vfb)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (31)
D=(D2afb・Dtref−Dafb・D2tref)/
(Dvfb・D2afb−D2vfb・Dafb) (32)
式(27)よりCは式(33)のように計算できる。
C=Ftref−J・Fafb−D・Fvfb (33)
以上のように、近似を一切使用せず、各値が同定できる式が導出できるのである。
フィルタ処理した変数を用いて、後は、時間微分処理と四則演算のみで、精度良く制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定することができて、産業用ロボットや工作機のシステム同定という用途にも適用できる。

Claims (9)

  1. 指令発生器と、前記指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに電動機を駆動するための電流値を出力する制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器を備えたモーション制御装置のシステム同定方法において、
    速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出し、
    前記加速度検出値afbをフィルタ処理した信号Fafbを算出し、
    前記速度検出値Vfbをフィルタ処理した信号Fvfbを算出し、
    前記トルク指令値Trefをフィルタ処理した信号Ftrefを算出し、
    前記FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、
    前記制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する、
    という手順で処理することを特徴とするモーション制御装置のシステム同定方法。
  2. 前記イナーシャの同定値J_hatを算出する処理では、
    前記Ftref、Fvfb、Fafbをそれぞれ時間微分してDtref、Dvfb、Dafbを算出し、
    前記Dtrefを前記Dvfbで除算してW1を算出し、
    前記Dafbを前記Dvfbで除算してW2を算出し、
    前記W1を時間微分してDW1を算出し、
    前記W2を時間微分してDW2を算出し、
    前記DW1を前記DW2で除算した値をイナーシャ同定値J_hatとすること特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
  3. 前記粘性摩擦係数同定値D_hatを算出する処理では、
    前記イナーシャ同定値J_hatを算出した後に前記W2と前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してW3を算出し、
    前記W1から前記W3を減算したものを粘性摩擦係数の同定値D_hatとすることを特徴とする請求項2記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
  4. 前記一定外乱同定値C_hatを算出する処理では、
    前記イナーシャ同定値J_hatと前記粘性摩擦係数同定値D_hatを算出した後に、前記Fvfbと前記粘性摩擦同定値D_hatを乗算してTFを算出し、
    前記Fafbと前記イナーシャ同定値J_hatを乗算してTAを算出し、
    前記Ftrefから前記TFと前記TAを減算したものを一定外乱の同定値C_hatとすることを特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
  5. 前記フィルタ処理で用いるフィルタは、分子の次数に比べて分母の次数が少なくとも3次以上大きいフィルタ、もしくは一次のローパスフィルタまたは移動平均フィルタを3つ以上直列にしたフィルタであることを特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
  6. 内部の状態量を監視しておき、前記状態量が設定値以上になった時にのみ、前記制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出する処理を行い、前記状態量が設定値以上でない場合には、前記J_hat、D_hat、C_hatの同定値として、それぞれ前回の値を保持しておくことを特徴とする請求項1記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
  7. 前記状態量は、前記速度検出値Vfb、前記加速度検出値afb、前記トルク指令値Trefあるいはそれらの信号をフィルタ処理した前記Fvfb、Fafb、Ftref、あるいは前記Fvfbを時間微分したDvfb、前記Fafbを時間微分したDafbを前記Dvfbで除算したW2を時間微分したDW2、のいずれか一つ、あるいは、それらの組み合わせであることを特徴とする請求項記載のモーション制御装置のシステム同定方法。
  8. 指令発生器と、前記指令発生器により出力される指令と電動機に付加された検出器から得られる検出値をもとに制御を行い電動機を駆動するための電流値を出力する電流制御器と、制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを同定する同定器と、を備えたモーション制御装置において、
    前記同定器は、
    速度検出値Vfbを時間微分して加速度検出値afbを算出する時間微分器と、
    前記加速度検出値afbをフィルタ処理してFafbを算出する第1のフィルタと、
    前記速度検出値Vfbをフィルタ処理してFvfbを算出する第2のフィルタと、
    前記トルク指令値Trefをフィルタ処理してFtrefを算出する第3のフィルタと、
    前記FtrefとFvfbとFafbをもとに時間微分および四則演算し、前記制御対象のイナーシャ同定値J_hatおよび粘性摩擦係数同定値D_hatおよび一定外乱同定値C_hatを算出するJDC推定器と、
    を備えることを特徴とするモーション制御装置。
  9. 前記第1乃至3のフィルタは、分子の次数に比べて分母の次数が少なくとも3次以上大きいフィルタ、もしくは一次のローパスフィルタまたは移動平均フィルタを3つ以上直列にしたフィルタであることを特徴とする請求項8記載のモーション制御装置。
JP2006544794A 2004-11-12 2005-09-26 モーション制御装置とシステム同定方法 Active JP4919157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006544794A JP4919157B2 (ja) 2004-11-12 2005-09-26 モーション制御装置とシステム同定方法

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004328574 2004-11-12
JP2004328574 2004-11-12
JP2005019283 2005-01-27
JP2005019283 2005-01-27
PCT/JP2005/017592 WO2006051651A1 (ja) 2004-11-12 2005-09-26 モーション制御装置とシステム同定方法
JP2006544794A JP4919157B2 (ja) 2004-11-12 2005-09-26 モーション制御装置とシステム同定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006051651A1 JPWO2006051651A1 (ja) 2008-05-29
JP4919157B2 true JP4919157B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=36336334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006544794A Active JP4919157B2 (ja) 2004-11-12 2005-09-26 モーション制御装置とシステム同定方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7626351B2 (ja)
JP (1) JP4919157B2 (ja)
WO (1) WO2006051651A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8005630B2 (en) * 2005-08-10 2011-08-23 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki System identification device
JP4291344B2 (ja) * 2006-08-31 2009-07-08 ファナック株式会社 産業用ロボット
US8232758B2 (en) * 2009-08-28 2012-07-31 Fanuc Ltd Controller of electric motor having function of estimating inertia and friction simultaneously
KR20170042763A (ko) 2014-08-20 2017-04-19 라이트 스테이트 유니버시티 분수 크기조정 디지털 신호의 처리

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0683403A (ja) * 1992-07-17 1994-03-25 Fanuc Ltd 適応pi制御方式
WO1994014234A1 (en) * 1992-12-16 1994-06-23 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Method and apparatus for determining constants of functions expressing characteristics of controlled system
JPH07110717A (ja) * 1993-08-19 1995-04-25 Fanuc Ltd モータの制御方式
JPH0793003A (ja) * 1993-09-27 1995-04-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動機の制御装置
JP3166446B2 (ja) * 1993-10-26 2001-05-14 株式会社明電舎 速度推定オブザーバ
JP3637597B2 (ja) * 1995-05-17 2005-04-13 株式会社安川電機 制御定数同定装置
GB9714696D0 (en) * 1997-07-11 1997-09-17 Switched Reluctance Drives Ltd Exercise apparatus
FI112734B (fi) * 1998-05-20 2003-12-31 Abb Oy Menetelmä ja sovitelma kuormitusmuutosten adaptiiviseksi kompensoinniksi
JP3391380B2 (ja) * 2000-02-25 2003-03-31 株式会社安川電機 制御定数調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7626351B2 (en) 2009-12-01
JPWO2006051651A1 (ja) 2008-05-29
WO2006051651A1 (ja) 2006-05-18
US20070216333A1 (en) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9310798B2 (en) Motor drive device
JP5591400B2 (ja) 駆動機械の負荷特性推定装置
WO2019049188A1 (ja) 交流電動機の監視装置および監視方法、ならびに電動機駆動システムの監視装置および監視方法
JP3892823B2 (ja) モータの速度制御装置
JP4919157B2 (ja) モーション制御装置とシステム同定方法
JP2007156699A (ja) モータの負荷イナーシャ推定方法
JP3850363B2 (ja) モータの位置制御装置
KR101220915B1 (ko) 활성화 함수와 토크 보상기를 이용한 속도 리플 억제 방법
JP2007140950A (ja) ディジタルサーボ制御装置
EP2597062B1 (en) Elevator controlling method, elevator controlling device, and elevator device using the same
JP2005293564A (ja) スライディングモード制御器を有する位置制御装置
JP2009292413A (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP5256704B2 (ja) 慣性モーメント推定装置
JP2009048462A (ja) 機械的共振周波数補償装置
JP3892824B2 (ja) モータの位置制御装置
WO2023171122A1 (ja) モータ制御装置、およびその自動調整方法
JP2722286B2 (ja) サーボモータの最適加減速制御方式
JP3971959B2 (ja) 位置制御装置及び制御器設計方法
JP2014204489A (ja) 回転機制御装置
JP6875945B2 (ja) 位置データ用フィルタ
JP7225621B2 (ja) サーボ制御装置
JP2005245059A (ja) イナーシャ推定装置
JP2009031989A (ja) サーボ制御装置
JP7261755B2 (ja) モータ制御装置
JP4254181B2 (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3