JPH0793003A - 電動機の制御装置 - Google Patents

電動機の制御装置

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JPH0793003A
JPH0793003A JP5238598A JP23859893A JPH0793003A JP H0793003 A JPH0793003 A JP H0793003A JP 5238598 A JP5238598 A JP 5238598A JP 23859893 A JP23859893 A JP 23859893A JP H0793003 A JPH0793003 A JP H0793003A
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JP
Japan
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speed
compensator
disturbance
signal
value
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JP5238598A
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Inventor
Shinichi Kobayashi
真一 小林
Kenichi Aiba
謙一 相場
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答遅れを改善すると共に機械負荷のパラメ
ータを自動的に同定し、速度補償器の最適制御及び外乱
補償を自動的に行なう。 【構成】 速度補償器12は、速度指令値ωm * 及び負
荷の実速度検出値ωm によりフィードバック信号iB *
及びフィードフォワード信号iF * を作成する。外乱補
償器16は、速度補償器12により速度補償されたトル
ク指令iT * と実速度検出値ωm から外乱補償信号^τ
d を駆動装置3へ出力する。パラメータ同定器17は、
外乱補償器16からチューニング時に出力される外乱補
償信号^τd と内部信号20と実速度検出値ωm を用い
て各種パラメータを同定する。チューニング部18は、
このパラメータを用いて速度補償器12のゲインを調整
する。信号発生器24は、チューニング部18からのチ
ューニング実行信号23によりテスト信号ωt を自動生
成して速度補償器12へ与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機を駆動する制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機の制御装置は、図8に示す
ように、速度信号の目標値ωm * と機械負荷(制御対
象)5の実測値である速度検出値ωm との偏差値を減算
器1により求め、この偏差値に基づいてPID制御器2
が駆動装置3を駆動し、電動機4を制御するようにして
いる。
【0003】そして、PID制御器2のゲインは、目標
値ωm * としてステップ状の速度指令を与えて電動機4
の応答を測定し、オペレータが比例(P)、積分
(I)、微分(D)のゲインを経験により調整する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPID
制御器2を用いるものでは、フィードバック制御である
ため応答に遅れがでる。又、PIDのゲイン調整法で
は、オペレータが経験的に調整するため、経験のない者
では調整が困難であった。又、調整する人により、調整
のバラつき及び調整時間の長短があるという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、速度補償器にフィードフォワードを利用し、応答遅
れを改善すると共に電動機の負荷となっている機械系の
パラメータを自動的に同定し、その値に最適なフィード
フォワード制御とフィードバック制御及び外乱補償を自
動的に行ない得る電動機の制御装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動機の制
御装置は、速度指令値(ωm * )及び負荷の実速度検出
値(ωm )に基づいてフィードバック信号(iB * )を
作成すると共に、速度指令値(ωm * )から加速度指令
値(αm * )を作成して、この加速度指令値(αm *
と上記速度指令値(ωm * )よりフィードフォワード信
号(iF * )を作成する速度補償器と、この速度補償器
により速度補償されたトルク指令(iT* )と上記実速
度検出値(ωm )に基づいて外乱補償信号(^τd )を
電動機の駆動装置へ出力する外乱補償器と、この外乱補
償器からチューニング時に出力される外乱補償信号(外
乱トルク推定値)(^τd )と上記実速度検出値(ωm
)と上記外乱補償器の内部信号を用いて機械系のイナ
ーシャ同定値(^J)、粘性計数同定値(^D)、定常
外乱推定値(^τFC,^τBC)を推定するパラメータ同
定器と、この同定器により同定されたパラメータを用い
て上記速度補償器のゲインを調整するチューニング部
と、このチューニング部によるチューニングの際に上記
速度補償器へ与えるテスト信号(ωt )を自動生成する
テスト信号発生器とを具備したことを特徴とする。
【0007】
【作用】チューニング部は、チューニング時にチューニ
ング実行信号を発生し、テスト信号発生器に出力する。
このテスト信号発生器は、上記チューニング実行信号に
より必要なテスト信号(ωt )を自動生成して速度補償
器に出力する。また、チューニング部は、パラメータ同
定器からのパラメータに基づいてゲイン調整信号を作成
し、速度補償器に出力する。この速度補償器は、フィー
ドバック速度補償部及びフィードフォワード速度補償部
からなり、チューニング時に上記チューニング部からの
ゲイン調整信号によりゲインが調整される。そして、速
度補償器により速度補償されたトルク指令(iT * )が
電動機の駆動装置及び外乱補償器1へ送られる。外乱補
償器は、トルク指令(iT * )と実速度検出値(ωm )
に基づいて外乱補償信号(^τd )を作成し、トルク指
令(iT * )に対する外乱を補償する。パラメータ同定
器は、外乱補償信号(^τd )と実速度検出値(ωm)
と記外乱補償器の内部信号を用いて各種パラメータを同
定し、チューニング部へ出力する。
【0008】上記のように速度補償器にフィードフォワ
ードを用いることにより、応答遅れが少なく、テスト信
号発生部より自動的に発生されるテスト信号により、機
械系のイナーシャ同定値(^τ)、粘性計数同定値(^
D)、定常外乱(^τFC,^τBC)をパラメータ同定部
で推定し、その推定したパラメータ値を用いて速度補償
器を最適なゲインに調整できる。従って、設定にバラつ
きがなく短時間で調整を終了することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る電
動機の制御装置の構成を示すブロック図である。速度信
号の指令値ωm * は、切換え器11を介して速度補償器
12を構成するフィードバック速度補償部13及びフィ
ードフォワード速度補償部14に入力される。上記フィ
ードバック速度補償部13及びフィードフォワード速度
補償部14の出力信号は、加減算器15の+端子に入力
される。また、この加減算器15の−端子には、外乱補
償器16からの外乱補償信号、即ち外乱トルク推定値^
τd が入力される。更に、この加減算器15の演算出力
がトルク指令iT * として駆動装置3及び外乱補償器1
6に入力される。駆動装置3は、トルク指令iT * に基
づいて電動機4を駆動する。
【0010】そして、電動機4により機械負荷5が駆動
される。この機械負荷5には、図4に示すように電動機
4から電動機トルクTm が与えられると共に、未知のト
ルク外乱τd が与えられ、実速度検出値(ωm )が出力
される。この機械負荷5の実速度検出値ωm が外乱補償
器16及びパラメータ同定器17に入力されると共に、
速度補償器12のフィードバック速度補償部13に入力
される。外乱補償器16は、加減算器15からのトルク
指令iT * 、機械負荷5の実速度検出値ωm 、及びオー
トチューニング部18からのゲイン調整信号19からサ
ーボ系に働く未知のトルク外乱を推定し、その外乱トル
ク推定値^τd を加減算器15の−端子に入力する。ま
た、外乱補償器16は、外乱トルク推定値^τd と共に
内部信号20をパラメータ同定器17に出力する。この
パラメータ同定器17は、外乱補償器16からの外乱ト
ルク推定値^τd 、内部信号20、及び機械負荷5の実
速度検出値ωm から機械系のイナーシャ同定値^J、粘
性係数同定値^D、定常外乱推定値^τFC,^τBC等の
パラメータ21を推定し、オートチューニング部18に
入力する。
【0011】オートチューニング部18は、パラメータ
同定器17からのパラメータ21に基づいてゲイン調整
信号19を作成し、速度補償器12のフィードバック速
度補償部13及びフィードフォワード速度補償部14に
与えると共に、外乱補償器16に与える。更に、オート
チューニング部18は、チューニング時に切換え信号2
2及びチューニング実行信号23を発生し、切換え信号
22を切換え器11に出力し、チューニング実行信号2
3をテスト信号発生器24に出力する。このテスト信号
発生器24は、チューニングの際にチューニング実行信
号23により必要なテスト信号ωt を自動生成し、切換
え器11を介して速度補償器12に出力する。
【0012】次に、上記実施例の動作を説明する。フィ
ードフォワード速度補償部14、フィードバック速度補
償部13、外乱補償器16、パラメータ同定器17、オ
ートチューニング部18の順に説明する。
【0013】《フィードフォワード速度補償部14》フ
ィードフォワード速度補償部14は、図2に示すように
構成されており、速度信号の指令値ωm * を微分して加
速度指令値αm * を作成し、この加速度指令値αm *
速度指令値ωm * よりフィードフォワード信号iF *
作成する。このフィードフォワード信号iF * の作成に
際し、チューニング部18からのゲイン調整信号19に
よりフィードフォワード速度補償部14のゲインGJ ,
GD ,GTFC ,GTBC が設定される。このゲインGJ ,
GD ,GTFC ,GTBC は、パラメータ同定器17が同定
したパラメータ21に基づいて設定される。このフィー
ドフォワード速度補償部14により作成されるフィード
フォワード値は、図4に示す機械負荷5と電動機4自身
のパラメータに基づいて作成されるものであり、パラメ
ータ同定器17から出力される同定パラメータ21が正
確である必要がある。
【0014】《フィードバック速度補償部13》フィー
ドバック速度補償部13は、図3に示すように構成さ
れ、そのフィードバックゲインDj は、イナーシャ同定
値^Jに基づいて計算される。
【0015】制御系の目標特性を速度制御系で考え、 G(s) =ωc /(s+ωc ) とする。
【0016】ここで、ωc は制御帯域を表わす。制御帯
域ωc を慣性変動に係わりなく一定に保つために、速度
制御ゲインをイナーシャ同定値^Jに基づいて変更す
る。実際の系は、 G(s) =(Kv/J)/(s+Kv/J) により示される。したがって、 Kv=^J・ωc ∴K=ωc とすれば、常に特性は一定に保たれる。この場合もイナ
ーシャ同定値^Jが正確に把握されている必要がある。
【0017】《外乱補償器16》外乱補償器16は、図
5に示すように構成されており、加減算器15からのト
ルク指令iT * 、機械負荷5の実速度検出値ωm 、及び
オートチューニング部18からのゲイン調整信号19に
従って外乱トルク推定値^τd と内部信号20(q1
′)を作成する。
【0018】外乱補償器16の役割は、サーボ系に働く
未知のトルク外乱τd を推定し、これをフィードバック
してトルク外乱をキャンセルするものである。このため
には外乱トルクオブザーバが利用できる。
【0019】外乱τd を推定するオブザーバは、推定に
要する時定数をT0 とすると、 ^τd (s)=(^Js)ωm (s) /(T0 S+1)−KT
iT * (s) /(T0 S+1) ここで、KT :トルク定数 ここで、外乱トルク推定値^τd (s) を正確に求めるた
めには、推定したパラメータが正確でなければならな
い。
【0020】《パラメータ同定器17》パラメータ同定
器17は、図6に示すように構成され、外乱補償器16
からの外乱トルク推定値^τd 、内部信号20、及び機
械負荷5の実速度検出値ωm から機械系のイナーシャ同
定値^J、粘性係数同定値^D、定常外乱推定値^τF
C,^τBC等のパラメータ21を推定する。
【0021】外乱には、図4に示すように一定の負荷が
加わるものや、速度の向きに応じて力の方向が変わるも
のがある。更に、オブザーバモデルと実際のイナーシャ
の誤差をδJとして、 ^τd =(−^Tc−^Dω−δJω′)/(T0 S+
1) ここで、^Tc={^τFC(ω>0),^τBC(ω<
0)} と外乱は推定できる。ここで、 q1 ′=L-1{(sω)/(T0 S+1)} q2 =L-1{1/(T0 と+1)}(^Tc) とすると、 ^τd =−^Dq1 −δJq1 ′−q2 と変形できる。この時、ある時間区間[t1 ,t2 ]で
両辺にq1 ′をかけて積分すると、
【0022】
【数1】
【0023】 ここで、目標値を周期関数とすると、q1 は周期関数、
また正転時か逆転時かによってq1 は正または負のどち
らかになる。また、「t1 =t+nT、t2 =t+(n
+1)T」とすると、
【0024】
【数2】 としてイナーシャ^Jを正確に同定できる。
【0025】次に粘性係数同定値^Dは、イナーシャ同
定終了後、テスト信号発生器24から出力されるテスト
信号ωt が2ステップの速度で一定に運転する時の外乱
トルク推定値^τd の変化から求められる。
【0026】今、ω1 、ω2 の正の2つの異なる速度に
おける外乱トルク推定値を^τd1、^τd2とすると、粘
性係数同定値^Dは、 ^D=(^τd2−^τd1)/(ω2 −ω1 ) と求められる。
【0027】定常外乱は、正転側と逆転側で異なる部分
がある(例えば、ホイストや、ロボットの垂直軸動
作)。このそれぞれの外乱トルクは、イナーシャ同定値
^J及び粘性係数同定値^Dが求められた後、次のよう
に求められる。
【0028】 ^τFC=^τd −^Dω atω3 (>0) ^τBC=^τd −^Dω atω4 (<0) 《オートチューニング部18》オートチューニング部1
8は、図7に示すようにシーケンスコントローラ181
を備え、チューニング時に切換え信号22を出力して切
換え器11をテスト信号発生器24側に切換えると共
に、チューニング実行信号23をテスト信号発生器24
に出力し、テスト信号ωt を発生させる。また、オート
チューニング部18は、パラメータ同定器17により得
られたパラメータ21を用いて、次式のようにシーケン
スに従い図2に示すフィードフォワード速度補償部14
及び図3に示すフィードバック速度補償部13の各ゲイ
ンGJ ,GD ,GTFC ,GTBC 、並びに図5に示す外乱
補償器16のゲインGJ を再設定する。
【0029】第1ステップ・・ GJ =^J 第2ステップ・・ GD =^D 第3ステップ・・GTFC =^τFC 第4ステップ・・GTBC =^τBC なお、フィードバック速度補償部13のKは、外乱収束
性を求める係数であり、利用者の所望の収束性を与えら
れる。この決定法は、フィルタの設計と同様に容易に定
められるため、特にオートチューニング部18では操作
しない(定数として扱う)。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、速
度補償器にフィードフォワードを利用して応答遅れを改
善できると共に、電動機の負荷となっている機械系のパ
ラメータを自動的に同定し、そのパラメータ値を用いて
速度補償器を最適なゲインに自動的に調整でき、設定に
バラつきがなく短時間で調整を終了することができる。
また、上記同定したパラメータを用いてフィードフォワ
ード制御とフィードバック制御及び外乱補償を自動的に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電動機の制御装置の全
体構成図。
【図2】図1におけるフィードフォワード速度補償部の
構成図。
【図3】図1におけるフィードバック速度補償部の構成
図。
【図4】図1における機械負荷の構成図。
【図5】図1における外乱補償器の構成図。
【図6】図1におけるパラメータ同定器の構成図。
【図7】図1におけるオートチューニング部の構成図。
【図8】従来の電動機の制御装置を示す構成図。
【符号の説明】
3 駆動装置 4 電動機 5 機械負荷 11 切換え器 12 速度補償器 13 フィードバック速度補償部 14 フィードフォワード速度補償部 16 外乱補償器 17 パラメータ同定器 18 オートチューニング部 24 テスト信号発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度指令値(ωm * )及び負荷の実速度
    検出値(ωm )に基づいてフィードバック信号(iB
    * )を作成すると共に、速度指令値(ωm * )から加速
    度指令値(αm * )を作成して、この加速度指令値(α
    m * )と上記速度指令値(ωm * )よりフィードフォワ
    ード信号(iF * )を作成する速度補償器と、この速度
    補償器により速度補償されたトルク指令(iT * )と上
    記実速度検出値(ωm )に基づいて外乱補償信号(^τ
    d )を電動機の駆動装置へ出力する外乱補償器と、この
    外乱補償器からチューニング時に出力される外乱補償信
    号(^τd )と上記実速度検出値(ωm )と上記外乱補
    償器の内部信号を用いて機械系のイナーシャ同定値(^
    J)、粘性計数同定値(^D)、定常外乱推定値(^τ
    FC,^τBC)を推定するパラメータ同定器と、この同定
    器により同定されたパラメータを用いて上記速度補償器
    のゲインを調整するチューニング部と、このチューニン
    グ部によるチューニングの際に上記速度補償器へ与える
    テスト信号(ωt )を自動生成するテスト信号発生器と
    を具備したことを特徴とする電動機の制御装置。
JP5238598A 1993-09-27 1993-09-27 電動機の制御装置 Withdrawn JPH0793003A (ja)

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