JPH0793003A - 電動機の制御装置 - Google Patents
電動機の制御装置Info
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- JPH0793003A JPH0793003A JP5238598A JP23859893A JPH0793003A JP H0793003 A JPH0793003 A JP H0793003A JP 5238598 A JP5238598 A JP 5238598A JP 23859893 A JP23859893 A JP 23859893A JP H0793003 A JPH0793003 A JP H0793003A
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- speed
- compensator
- disturbance
- signal
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- Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 応答遅れを改善すると共に機械負荷のパラメ
ータを自動的に同定し、速度補償器の最適制御及び外乱
補償を自動的に行なう。 【構成】 速度補償器12は、速度指令値ωm * 及び負
荷の実速度検出値ωm によりフィードバック信号iB *
及びフィードフォワード信号iF * を作成する。外乱補
償器16は、速度補償器12により速度補償されたトル
ク指令iT * と実速度検出値ωm から外乱補償信号^τ
d を駆動装置3へ出力する。パラメータ同定器17は、
外乱補償器16からチューニング時に出力される外乱補
償信号^τd と内部信号20と実速度検出値ωm を用い
て各種パラメータを同定する。チューニング部18は、
このパラメータを用いて速度補償器12のゲインを調整
する。信号発生器24は、チューニング部18からのチ
ューニング実行信号23によりテスト信号ωt を自動生
成して速度補償器12へ与える。
ータを自動的に同定し、速度補償器の最適制御及び外乱
補償を自動的に行なう。 【構成】 速度補償器12は、速度指令値ωm * 及び負
荷の実速度検出値ωm によりフィードバック信号iB *
及びフィードフォワード信号iF * を作成する。外乱補
償器16は、速度補償器12により速度補償されたトル
ク指令iT * と実速度検出値ωm から外乱補償信号^τ
d を駆動装置3へ出力する。パラメータ同定器17は、
外乱補償器16からチューニング時に出力される外乱補
償信号^τd と内部信号20と実速度検出値ωm を用い
て各種パラメータを同定する。チューニング部18は、
このパラメータを用いて速度補償器12のゲインを調整
する。信号発生器24は、チューニング部18からのチ
ューニング実行信号23によりテスト信号ωt を自動生
成して速度補償器12へ与える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機を駆動する制御
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機の制御装置は、図8に示す
ように、速度信号の目標値ωm * と機械負荷(制御対
象)5の実測値である速度検出値ωm との偏差値を減算
器1により求め、この偏差値に基づいてPID制御器2
が駆動装置3を駆動し、電動機4を制御するようにして
いる。
ように、速度信号の目標値ωm * と機械負荷(制御対
象)5の実測値である速度検出値ωm との偏差値を減算
器1により求め、この偏差値に基づいてPID制御器2
が駆動装置3を駆動し、電動機4を制御するようにして
いる。
【0003】そして、PID制御器2のゲインは、目標
値ωm * としてステップ状の速度指令を与えて電動機4
の応答を測定し、オペレータが比例(P)、積分
(I)、微分(D)のゲインを経験により調整する。
値ωm * としてステップ状の速度指令を与えて電動機4
の応答を測定し、オペレータが比例(P)、積分
(I)、微分(D)のゲインを経験により調整する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPID
制御器2を用いるものでは、フィードバック制御である
ため応答に遅れがでる。又、PIDのゲイン調整法で
は、オペレータが経験的に調整するため、経験のない者
では調整が困難であった。又、調整する人により、調整
のバラつき及び調整時間の長短があるという問題があっ
た。
制御器2を用いるものでは、フィードバック制御である
ため応答に遅れがでる。又、PIDのゲイン調整法で
は、オペレータが経験的に調整するため、経験のない者
では調整が困難であった。又、調整する人により、調整
のバラつき及び調整時間の長短があるという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、速度補償器にフィードフォワードを利用し、応答遅
れを改善すると共に電動機の負荷となっている機械系の
パラメータを自動的に同定し、その値に最適なフィード
フォワード制御とフィードバック制御及び外乱補償を自
動的に行ない得る電動機の制御装置を提供することを目
的とする。
で、速度補償器にフィードフォワードを利用し、応答遅
れを改善すると共に電動機の負荷となっている機械系の
パラメータを自動的に同定し、その値に最適なフィード
フォワード制御とフィードバック制御及び外乱補償を自
動的に行ない得る電動機の制御装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動機の制
御装置は、速度指令値(ωm * )及び負荷の実速度検出
値(ωm )に基づいてフィードバック信号(iB * )を
作成すると共に、速度指令値(ωm * )から加速度指令
値(αm * )を作成して、この加速度指令値(αm * )
と上記速度指令値(ωm * )よりフィードフォワード信
号(iF * )を作成する速度補償器と、この速度補償器
により速度補償されたトルク指令(iT* )と上記実速
度検出値(ωm )に基づいて外乱補償信号(^τd )を
電動機の駆動装置へ出力する外乱補償器と、この外乱補
償器からチューニング時に出力される外乱補償信号(外
乱トルク推定値)(^τd )と上記実速度検出値(ωm
)と上記外乱補償器の内部信号を用いて機械系のイナ
ーシャ同定値(^J)、粘性計数同定値(^D)、定常
外乱推定値(^τFC,^τBC)を推定するパラメータ同
定器と、この同定器により同定されたパラメータを用い
て上記速度補償器のゲインを調整するチューニング部
と、このチューニング部によるチューニングの際に上記
速度補償器へ与えるテスト信号(ωt )を自動生成する
テスト信号発生器とを具備したことを特徴とする。
御装置は、速度指令値(ωm * )及び負荷の実速度検出
値(ωm )に基づいてフィードバック信号(iB * )を
作成すると共に、速度指令値(ωm * )から加速度指令
値(αm * )を作成して、この加速度指令値(αm * )
と上記速度指令値(ωm * )よりフィードフォワード信
号(iF * )を作成する速度補償器と、この速度補償器
により速度補償されたトルク指令(iT* )と上記実速
度検出値(ωm )に基づいて外乱補償信号(^τd )を
電動機の駆動装置へ出力する外乱補償器と、この外乱補
償器からチューニング時に出力される外乱補償信号(外
乱トルク推定値)(^τd )と上記実速度検出値(ωm
)と上記外乱補償器の内部信号を用いて機械系のイナ
ーシャ同定値(^J)、粘性計数同定値(^D)、定常
外乱推定値(^τFC,^τBC)を推定するパラメータ同
定器と、この同定器により同定されたパラメータを用い
て上記速度補償器のゲインを調整するチューニング部
と、このチューニング部によるチューニングの際に上記
速度補償器へ与えるテスト信号(ωt )を自動生成する
テスト信号発生器とを具備したことを特徴とする。
【0007】
【作用】チューニング部は、チューニング時にチューニ
ング実行信号を発生し、テスト信号発生器に出力する。
このテスト信号発生器は、上記チューニング実行信号に
より必要なテスト信号(ωt )を自動生成して速度補償
器に出力する。また、チューニング部は、パラメータ同
定器からのパラメータに基づいてゲイン調整信号を作成
し、速度補償器に出力する。この速度補償器は、フィー
ドバック速度補償部及びフィードフォワード速度補償部
からなり、チューニング時に上記チューニング部からの
ゲイン調整信号によりゲインが調整される。そして、速
度補償器により速度補償されたトルク指令(iT * )が
電動機の駆動装置及び外乱補償器1へ送られる。外乱補
償器は、トルク指令(iT * )と実速度検出値(ωm )
に基づいて外乱補償信号(^τd )を作成し、トルク指
令(iT * )に対する外乱を補償する。パラメータ同定
器は、外乱補償信号(^τd )と実速度検出値(ωm)
と記外乱補償器の内部信号を用いて各種パラメータを同
定し、チューニング部へ出力する。
ング実行信号を発生し、テスト信号発生器に出力する。
このテスト信号発生器は、上記チューニング実行信号に
より必要なテスト信号(ωt )を自動生成して速度補償
器に出力する。また、チューニング部は、パラメータ同
定器からのパラメータに基づいてゲイン調整信号を作成
し、速度補償器に出力する。この速度補償器は、フィー
ドバック速度補償部及びフィードフォワード速度補償部
からなり、チューニング時に上記チューニング部からの
ゲイン調整信号によりゲインが調整される。そして、速
度補償器により速度補償されたトルク指令(iT * )が
電動機の駆動装置及び外乱補償器1へ送られる。外乱補
償器は、トルク指令(iT * )と実速度検出値(ωm )
に基づいて外乱補償信号(^τd )を作成し、トルク指
令(iT * )に対する外乱を補償する。パラメータ同定
器は、外乱補償信号(^τd )と実速度検出値(ωm)
と記外乱補償器の内部信号を用いて各種パラメータを同
定し、チューニング部へ出力する。
【0008】上記のように速度補償器にフィードフォワ
ードを用いることにより、応答遅れが少なく、テスト信
号発生部より自動的に発生されるテスト信号により、機
械系のイナーシャ同定値(^τ)、粘性計数同定値(^
D)、定常外乱(^τFC,^τBC)をパラメータ同定部
で推定し、その推定したパラメータ値を用いて速度補償
器を最適なゲインに調整できる。従って、設定にバラつ
きがなく短時間で調整を終了することができる。
ードを用いることにより、応答遅れが少なく、テスト信
号発生部より自動的に発生されるテスト信号により、機
械系のイナーシャ同定値(^τ)、粘性計数同定値(^
D)、定常外乱(^τFC,^τBC)をパラメータ同定部
で推定し、その推定したパラメータ値を用いて速度補償
器を最適なゲインに調整できる。従って、設定にバラつ
きがなく短時間で調整を終了することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る電
動機の制御装置の構成を示すブロック図である。速度信
号の指令値ωm * は、切換え器11を介して速度補償器
12を構成するフィードバック速度補償部13及びフィ
ードフォワード速度補償部14に入力される。上記フィ
ードバック速度補償部13及びフィードフォワード速度
補償部14の出力信号は、加減算器15の+端子に入力
される。また、この加減算器15の−端子には、外乱補
償器16からの外乱補償信号、即ち外乱トルク推定値^
τd が入力される。更に、この加減算器15の演算出力
がトルク指令iT * として駆動装置3及び外乱補償器1
6に入力される。駆動装置3は、トルク指令iT * に基
づいて電動機4を駆動する。
具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る電
動機の制御装置の構成を示すブロック図である。速度信
号の指令値ωm * は、切換え器11を介して速度補償器
12を構成するフィードバック速度補償部13及びフィ
ードフォワード速度補償部14に入力される。上記フィ
ードバック速度補償部13及びフィードフォワード速度
補償部14の出力信号は、加減算器15の+端子に入力
される。また、この加減算器15の−端子には、外乱補
償器16からの外乱補償信号、即ち外乱トルク推定値^
τd が入力される。更に、この加減算器15の演算出力
がトルク指令iT * として駆動装置3及び外乱補償器1
6に入力される。駆動装置3は、トルク指令iT * に基
づいて電動機4を駆動する。
【0010】そして、電動機4により機械負荷5が駆動
される。この機械負荷5には、図4に示すように電動機
4から電動機トルクTm が与えられると共に、未知のト
ルク外乱τd が与えられ、実速度検出値(ωm )が出力
される。この機械負荷5の実速度検出値ωm が外乱補償
器16及びパラメータ同定器17に入力されると共に、
速度補償器12のフィードバック速度補償部13に入力
される。外乱補償器16は、加減算器15からのトルク
指令iT * 、機械負荷5の実速度検出値ωm 、及びオー
トチューニング部18からのゲイン調整信号19からサ
ーボ系に働く未知のトルク外乱を推定し、その外乱トル
ク推定値^τd を加減算器15の−端子に入力する。ま
た、外乱補償器16は、外乱トルク推定値^τd と共に
内部信号20をパラメータ同定器17に出力する。この
パラメータ同定器17は、外乱補償器16からの外乱ト
ルク推定値^τd 、内部信号20、及び機械負荷5の実
速度検出値ωm から機械系のイナーシャ同定値^J、粘
性係数同定値^D、定常外乱推定値^τFC,^τBC等の
パラメータ21を推定し、オートチューニング部18に
入力する。
される。この機械負荷5には、図4に示すように電動機
4から電動機トルクTm が与えられると共に、未知のト
ルク外乱τd が与えられ、実速度検出値(ωm )が出力
される。この機械負荷5の実速度検出値ωm が外乱補償
器16及びパラメータ同定器17に入力されると共に、
速度補償器12のフィードバック速度補償部13に入力
される。外乱補償器16は、加減算器15からのトルク
指令iT * 、機械負荷5の実速度検出値ωm 、及びオー
トチューニング部18からのゲイン調整信号19からサ
ーボ系に働く未知のトルク外乱を推定し、その外乱トル
ク推定値^τd を加減算器15の−端子に入力する。ま
た、外乱補償器16は、外乱トルク推定値^τd と共に
内部信号20をパラメータ同定器17に出力する。この
パラメータ同定器17は、外乱補償器16からの外乱ト
ルク推定値^τd 、内部信号20、及び機械負荷5の実
速度検出値ωm から機械系のイナーシャ同定値^J、粘
性係数同定値^D、定常外乱推定値^τFC,^τBC等の
パラメータ21を推定し、オートチューニング部18に
入力する。
【0011】オートチューニング部18は、パラメータ
同定器17からのパラメータ21に基づいてゲイン調整
信号19を作成し、速度補償器12のフィードバック速
度補償部13及びフィードフォワード速度補償部14に
与えると共に、外乱補償器16に与える。更に、オート
チューニング部18は、チューニング時に切換え信号2
2及びチューニング実行信号23を発生し、切換え信号
22を切換え器11に出力し、チューニング実行信号2
3をテスト信号発生器24に出力する。このテスト信号
発生器24は、チューニングの際にチューニング実行信
号23により必要なテスト信号ωt を自動生成し、切換
え器11を介して速度補償器12に出力する。
同定器17からのパラメータ21に基づいてゲイン調整
信号19を作成し、速度補償器12のフィードバック速
度補償部13及びフィードフォワード速度補償部14に
与えると共に、外乱補償器16に与える。更に、オート
チューニング部18は、チューニング時に切換え信号2
2及びチューニング実行信号23を発生し、切換え信号
22を切換え器11に出力し、チューニング実行信号2
3をテスト信号発生器24に出力する。このテスト信号
発生器24は、チューニングの際にチューニング実行信
号23により必要なテスト信号ωt を自動生成し、切換
え器11を介して速度補償器12に出力する。
【0012】次に、上記実施例の動作を説明する。フィ
ードフォワード速度補償部14、フィードバック速度補
償部13、外乱補償器16、パラメータ同定器17、オ
ートチューニング部18の順に説明する。
ードフォワード速度補償部14、フィードバック速度補
償部13、外乱補償器16、パラメータ同定器17、オ
ートチューニング部18の順に説明する。
【0013】《フィードフォワード速度補償部14》フ
ィードフォワード速度補償部14は、図2に示すように
構成されており、速度信号の指令値ωm * を微分して加
速度指令値αm * を作成し、この加速度指令値αm * と
速度指令値ωm * よりフィードフォワード信号iF * を
作成する。このフィードフォワード信号iF * の作成に
際し、チューニング部18からのゲイン調整信号19に
よりフィードフォワード速度補償部14のゲインGJ ,
GD ,GTFC ,GTBC が設定される。このゲインGJ ,
GD ,GTFC ,GTBC は、パラメータ同定器17が同定
したパラメータ21に基づいて設定される。このフィー
ドフォワード速度補償部14により作成されるフィード
フォワード値は、図4に示す機械負荷5と電動機4自身
のパラメータに基づいて作成されるものであり、パラメ
ータ同定器17から出力される同定パラメータ21が正
確である必要がある。
ィードフォワード速度補償部14は、図2に示すように
構成されており、速度信号の指令値ωm * を微分して加
速度指令値αm * を作成し、この加速度指令値αm * と
速度指令値ωm * よりフィードフォワード信号iF * を
作成する。このフィードフォワード信号iF * の作成に
際し、チューニング部18からのゲイン調整信号19に
よりフィードフォワード速度補償部14のゲインGJ ,
GD ,GTFC ,GTBC が設定される。このゲインGJ ,
GD ,GTFC ,GTBC は、パラメータ同定器17が同定
したパラメータ21に基づいて設定される。このフィー
ドフォワード速度補償部14により作成されるフィード
フォワード値は、図4に示す機械負荷5と電動機4自身
のパラメータに基づいて作成されるものであり、パラメ
ータ同定器17から出力される同定パラメータ21が正
確である必要がある。
【0014】《フィードバック速度補償部13》フィー
ドバック速度補償部13は、図3に示すように構成さ
れ、そのフィードバックゲインDj は、イナーシャ同定
値^Jに基づいて計算される。
ドバック速度補償部13は、図3に示すように構成さ
れ、そのフィードバックゲインDj は、イナーシャ同定
値^Jに基づいて計算される。
【0015】制御系の目標特性を速度制御系で考え、 G(s) =ωc /(s+ωc ) とする。
【0016】ここで、ωc は制御帯域を表わす。制御帯
域ωc を慣性変動に係わりなく一定に保つために、速度
制御ゲインをイナーシャ同定値^Jに基づいて変更す
る。実際の系は、 G(s) =(Kv/J)/(s+Kv/J) により示される。したがって、 Kv=^J・ωc ∴K=ωc とすれば、常に特性は一定に保たれる。この場合もイナ
ーシャ同定値^Jが正確に把握されている必要がある。
域ωc を慣性変動に係わりなく一定に保つために、速度
制御ゲインをイナーシャ同定値^Jに基づいて変更す
る。実際の系は、 G(s) =(Kv/J)/(s+Kv/J) により示される。したがって、 Kv=^J・ωc ∴K=ωc とすれば、常に特性は一定に保たれる。この場合もイナ
ーシャ同定値^Jが正確に把握されている必要がある。
【0017】《外乱補償器16》外乱補償器16は、図
5に示すように構成されており、加減算器15からのト
ルク指令iT * 、機械負荷5の実速度検出値ωm 、及び
オートチューニング部18からのゲイン調整信号19に
従って外乱トルク推定値^τd と内部信号20(q1
′)を作成する。
5に示すように構成されており、加減算器15からのト
ルク指令iT * 、機械負荷5の実速度検出値ωm 、及び
オートチューニング部18からのゲイン調整信号19に
従って外乱トルク推定値^τd と内部信号20(q1
′)を作成する。
【0018】外乱補償器16の役割は、サーボ系に働く
未知のトルク外乱τd を推定し、これをフィードバック
してトルク外乱をキャンセルするものである。このため
には外乱トルクオブザーバが利用できる。
未知のトルク外乱τd を推定し、これをフィードバック
してトルク外乱をキャンセルするものである。このため
には外乱トルクオブザーバが利用できる。
【0019】外乱τd を推定するオブザーバは、推定に
要する時定数をT0 とすると、 ^τd (s)=(^Js)ωm (s) /(T0 S+1)−KT
iT * (s) /(T0 S+1) ここで、KT :トルク定数 ここで、外乱トルク推定値^τd (s) を正確に求めるた
めには、推定したパラメータが正確でなければならな
い。
要する時定数をT0 とすると、 ^τd (s)=(^Js)ωm (s) /(T0 S+1)−KT
iT * (s) /(T0 S+1) ここで、KT :トルク定数 ここで、外乱トルク推定値^τd (s) を正確に求めるた
めには、推定したパラメータが正確でなければならな
い。
【0020】《パラメータ同定器17》パラメータ同定
器17は、図6に示すように構成され、外乱補償器16
からの外乱トルク推定値^τd 、内部信号20、及び機
械負荷5の実速度検出値ωm から機械系のイナーシャ同
定値^J、粘性係数同定値^D、定常外乱推定値^τF
C,^τBC等のパラメータ21を推定する。
器17は、図6に示すように構成され、外乱補償器16
からの外乱トルク推定値^τd 、内部信号20、及び機
械負荷5の実速度検出値ωm から機械系のイナーシャ同
定値^J、粘性係数同定値^D、定常外乱推定値^τF
C,^τBC等のパラメータ21を推定する。
【0021】外乱には、図4に示すように一定の負荷が
加わるものや、速度の向きに応じて力の方向が変わるも
のがある。更に、オブザーバモデルと実際のイナーシャ
の誤差をδJとして、 ^τd =(−^Tc−^Dω−δJω′)/(T0 S+
1) ここで、^Tc={^τFC(ω>0),^τBC(ω<
0)} と外乱は推定できる。ここで、 q1 ′=L-1{(sω)/(T0 S+1)} q2 =L-1{1/(T0 と+1)}(^Tc) とすると、 ^τd =−^Dq1 −δJq1 ′−q2 と変形できる。この時、ある時間区間[t1 ,t2 ]で
両辺にq1 ′をかけて積分すると、
加わるものや、速度の向きに応じて力の方向が変わるも
のがある。更に、オブザーバモデルと実際のイナーシャ
の誤差をδJとして、 ^τd =(−^Tc−^Dω−δJω′)/(T0 S+
1) ここで、^Tc={^τFC(ω>0),^τBC(ω<
0)} と外乱は推定できる。ここで、 q1 ′=L-1{(sω)/(T0 S+1)} q2 =L-1{1/(T0 と+1)}(^Tc) とすると、 ^τd =−^Dq1 −δJq1 ′−q2 と変形できる。この時、ある時間区間[t1 ,t2 ]で
両辺にq1 ′をかけて積分すると、
【0022】
【数1】
【0023】 ここで、目標値を周期関数とすると、q1 は周期関数、
また正転時か逆転時かによってq1 は正または負のどち
らかになる。また、「t1 =t+nT、t2 =t+(n
+1)T」とすると、
また正転時か逆転時かによってq1 は正または負のどち
らかになる。また、「t1 =t+nT、t2 =t+(n
+1)T」とすると、
【0024】
【数2】 としてイナーシャ^Jを正確に同定できる。
【0025】次に粘性係数同定値^Dは、イナーシャ同
定終了後、テスト信号発生器24から出力されるテスト
信号ωt が2ステップの速度で一定に運転する時の外乱
トルク推定値^τd の変化から求められる。
定終了後、テスト信号発生器24から出力されるテスト
信号ωt が2ステップの速度で一定に運転する時の外乱
トルク推定値^τd の変化から求められる。
【0026】今、ω1 、ω2 の正の2つの異なる速度に
おける外乱トルク推定値を^τd1、^τd2とすると、粘
性係数同定値^Dは、 ^D=(^τd2−^τd1)/(ω2 −ω1 ) と求められる。
おける外乱トルク推定値を^τd1、^τd2とすると、粘
性係数同定値^Dは、 ^D=(^τd2−^τd1)/(ω2 −ω1 ) と求められる。
【0027】定常外乱は、正転側と逆転側で異なる部分
がある(例えば、ホイストや、ロボットの垂直軸動
作)。このそれぞれの外乱トルクは、イナーシャ同定値
^J及び粘性係数同定値^Dが求められた後、次のよう
に求められる。
がある(例えば、ホイストや、ロボットの垂直軸動
作)。このそれぞれの外乱トルクは、イナーシャ同定値
^J及び粘性係数同定値^Dが求められた後、次のよう
に求められる。
【0028】 ^τFC=^τd −^Dω atω3 (>0) ^τBC=^τd −^Dω atω4 (<0) 《オートチューニング部18》オートチューニング部1
8は、図7に示すようにシーケンスコントローラ181
を備え、チューニング時に切換え信号22を出力して切
換え器11をテスト信号発生器24側に切換えると共
に、チューニング実行信号23をテスト信号発生器24
に出力し、テスト信号ωt を発生させる。また、オート
チューニング部18は、パラメータ同定器17により得
られたパラメータ21を用いて、次式のようにシーケン
スに従い図2に示すフィードフォワード速度補償部14
及び図3に示すフィードバック速度補償部13の各ゲイ
ンGJ ,GD ,GTFC ,GTBC 、並びに図5に示す外乱
補償器16のゲインGJ を再設定する。
8は、図7に示すようにシーケンスコントローラ181
を備え、チューニング時に切換え信号22を出力して切
換え器11をテスト信号発生器24側に切換えると共
に、チューニング実行信号23をテスト信号発生器24
に出力し、テスト信号ωt を発生させる。また、オート
チューニング部18は、パラメータ同定器17により得
られたパラメータ21を用いて、次式のようにシーケン
スに従い図2に示すフィードフォワード速度補償部14
及び図3に示すフィードバック速度補償部13の各ゲイ
ンGJ ,GD ,GTFC ,GTBC 、並びに図5に示す外乱
補償器16のゲインGJ を再設定する。
【0029】第1ステップ・・ GJ =^J 第2ステップ・・ GD =^D 第3ステップ・・GTFC =^τFC 第4ステップ・・GTBC =^τBC なお、フィードバック速度補償部13のKは、外乱収束
性を求める係数であり、利用者の所望の収束性を与えら
れる。この決定法は、フィルタの設計と同様に容易に定
められるため、特にオートチューニング部18では操作
しない(定数として扱う)。
性を求める係数であり、利用者の所望の収束性を与えら
れる。この決定法は、フィルタの設計と同様に容易に定
められるため、特にオートチューニング部18では操作
しない(定数として扱う)。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、速
度補償器にフィードフォワードを利用して応答遅れを改
善できると共に、電動機の負荷となっている機械系のパ
ラメータを自動的に同定し、そのパラメータ値を用いて
速度補償器を最適なゲインに自動的に調整でき、設定に
バラつきがなく短時間で調整を終了することができる。
また、上記同定したパラメータを用いてフィードフォワ
ード制御とフィードバック制御及び外乱補償を自動的に
行なうことができる。
度補償器にフィードフォワードを利用して応答遅れを改
善できると共に、電動機の負荷となっている機械系のパ
ラメータを自動的に同定し、そのパラメータ値を用いて
速度補償器を最適なゲインに自動的に調整でき、設定に
バラつきがなく短時間で調整を終了することができる。
また、上記同定したパラメータを用いてフィードフォワ
ード制御とフィードバック制御及び外乱補償を自動的に
行なうことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る電動機の制御装置の全
体構成図。
体構成図。
【図2】図1におけるフィードフォワード速度補償部の
構成図。
構成図。
【図3】図1におけるフィードバック速度補償部の構成
図。
図。
【図4】図1における機械負荷の構成図。
【図5】図1における外乱補償器の構成図。
【図6】図1におけるパラメータ同定器の構成図。
【図7】図1におけるオートチューニング部の構成図。
【図8】従来の電動機の制御装置を示す構成図。
3 駆動装置 4 電動機 5 機械負荷 11 切換え器 12 速度補償器 13 フィードバック速度補償部 14 フィードフォワード速度補償部 16 外乱補償器 17 パラメータ同定器 18 オートチューニング部 24 テスト信号発生器
Claims (1)
- 【請求項1】 速度指令値(ωm * )及び負荷の実速度
検出値(ωm )に基づいてフィードバック信号(iB
* )を作成すると共に、速度指令値(ωm * )から加速
度指令値(αm * )を作成して、この加速度指令値(α
m * )と上記速度指令値(ωm * )よりフィードフォワ
ード信号(iF * )を作成する速度補償器と、この速度
補償器により速度補償されたトルク指令(iT * )と上
記実速度検出値(ωm )に基づいて外乱補償信号(^τ
d )を電動機の駆動装置へ出力する外乱補償器と、この
外乱補償器からチューニング時に出力される外乱補償信
号(^τd )と上記実速度検出値(ωm )と上記外乱補
償器の内部信号を用いて機械系のイナーシャ同定値(^
J)、粘性計数同定値(^D)、定常外乱推定値(^τ
FC,^τBC)を推定するパラメータ同定器と、この同定
器により同定されたパラメータを用いて上記速度補償器
のゲインを調整するチューニング部と、このチューニン
グ部によるチューニングの際に上記速度補償器へ与える
テスト信号(ωt )を自動生成するテスト信号発生器と
を具備したことを特徴とする電動機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5238598A JPH0793003A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電動機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5238598A JPH0793003A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電動機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0793003A true JPH0793003A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17032578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5238598A Withdrawn JPH0793003A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電動機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0793003A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998028837A1 (fr) * | 1996-12-20 | 1998-07-02 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Regulateur de moteur |
US6127793A (en) * | 1997-08-07 | 2000-10-03 | Dr. Johannes Heidenhain Gmbh | Method and circuit arrangement for detecting optimal controller parameters for speed control |
JPWO2006051651A1 (ja) * | 2004-11-12 | 2008-05-29 | 株式会社安川電機 | モーション制御装置とシステム同定方法 |
KR20100085730A (ko) * | 2009-01-21 | 2010-07-29 | 삼성테크윈 주식회사 | 안정화 제어장치 및 이를 구비하는 무장 시스템 |
RU2469372C1 (ru) * | 2011-05-27 | 2012-12-10 | Открытое акционерное общество "Информационные спутниковые системы" имени академика М.Ф. Решетнева" | Способ формирования испытательных тестов электронных устройств |
JP2016082705A (ja) * | 2014-10-16 | 2016-05-16 | 三菱重工業株式会社 | パラメータ同定装置、モータ制御システム、パラメータ同定方法及びプログラム |
JP2016157317A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 三菱重工業株式会社 | システム同定装置およびシステム同定方法 |
CN113653793A (zh) * | 2021-09-01 | 2021-11-16 | 上海节卡机器人科技有限公司 | 谐波减速器传动误差补偿方法、装置及电子设备 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP5238598A patent/JPH0793003A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113653793B (zh) * | 2021-09-01 | 2023-01-03 | 节卡机器人股份有限公司 | 谐波减速器传动误差补偿方法、装置及电子设备 |
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