JP3391380B2 - 制御定数調整装置 - Google Patents

制御定数調整装置

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JP3391380B2
JP3391380B2 JP2000049725A JP2000049725A JP3391380B2 JP 3391380 B2 JP3391380 B2 JP 3391380B2 JP 2000049725 A JP2000049725 A JP 2000049725A JP 2000049725 A JP2000049725 A JP 2000049725A JP 3391380 B2 JP3391380 B2 JP 3391380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットや工作機
械等の制御装置、特に、動作中にイナーシャ変動がある
場合に制御定数の調整を行なう制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の制御定数を調整する装置として
は、本出願人が特願平8−230713で提案した装置
がある。この装置では、速度制御部で得られた速度偏差
に速度制御部の応答と同等なフィルタを通した値の絶対
値の時間積分値と、モータ速度にモデルの速度が一致す
るように速度制御部をシミュレートする推定部で得られ
た速度偏差の絶対値の時間積分値との比から未知なるイ
ナーシャJを同定し、推定部内の既知なるイナーシャ
J’との比J/J’に所定のフィルタを通した値に基づ
いて制御ゲインの調整を行っているため、モータやモー
タに連結された負荷に加えられる一定外乱(重力など)
の影響を受けず、非常に簡単な演算のみで制御定数のチ
ューニングを精度良くリアルタイムに実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、上記従
来技術では、イナーシャ同定を行なうための条件が、速
度制御部内の速度Vfbと推定部内の速度Vfb'がゼ
ロでない値で一致する場合にのみ行なうということだけ
であるため、この条件だけでは、速度制御部のトルク指
令が飽和している場合のように、速度制御部で得られる
速度偏差がイナーシャの大きさと無関係になるような場
合、及び、速度偏差が小い緩やかな加減速動作や一定
速動作の場合のように、速度偏差にはイナーシャの大き
さによる変化が殆ど現れず、それよりも負荷や速度検出
方法による速度リップルの影響が現れるような場合に
は、イナーシャ同定の精度が大きく劣化してしまうとい
う問題があった。更に、通常のさまざまの用途で存在す
る無秩序な外乱に対しては、その影響を受ける場合があ
り、その際にはイナーシャ同定精度を大きく劣化させ、
その結果のチューニングにより発振を招く恐れがある。
そして、一旦発振した場合は発振を自動的に回避する手
段が無いという問題があった。そこで、本発明は、トル
ク指令が飽和している場合、あるいは、速度偏差が小さ
い動作の場合等におけるイナーシャ同定の影響をなくし
て精度良くイナーシャの同定ができる制御定数調整装置
を提供することを目的としている。更に、無秩序な外乱
等によりモータが発振した場合でも自動的に発振を検出
して回避し、リアルタイムでのチューニングを精度良く
安定して行える制御定数調整装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、速度指令Vrefにモー
タ速度Vfbが一致するようにトルク指令Trefを決
定しモータ速度を制御する速度制御部と、前記モータ速
度Vfbにモデルの速度Vfb'が一致するように前記
速度制御部をシミュレートする推定部と、前記速度制御
部の速度偏差Veに所定のフィルタを通した値FVeの
絶対値|FVe|の時間積分値S|FVe|と前記推定
部の速度偏差値Ve'の絶対値|Ve'|の時間積分値
|Ve'|との比に所定のフィルタを通した値から負荷
イナーシャJLの同定を行なう同定部と、前記速度制御
部のトルク指令Trefが飽和している場合と、前記同
定部の値FVe及び前記推定部の速度偏差Ve'のいず
れかの平均値の絶対値が所定の値以下である場合に前記
同定部の時間積分を行なわないことを判定する判定部
と、前記同定部内で同定された負荷イナーシャJLに基
づいて制御ゲインの調整を行なう調整部と、を備えてい
る。また、請求項2に記載の発明は、速度指令Vref
にモータ速度Vfbが一致するようにトルク指令Tre
fを決定しモータ速度を制御する速度制御部と、前記モ
ータ速度Vfbにモデルの速度Vfb'が一致するよう
に前記速度制御部をシミュレートする推定部と、前記速
度制御部の速度偏差Veに所定のフィルタを通した値F
Veの絶対値|FVe|の時間積分値S|FVe|と前
記推定部の速度偏差Ve'の絶対値|Ve'|の時間積分
S|Ve'|との比に所定のフィルタを通した値から
負荷イナーシャJLの同定を行なう同定部と、前記速度
制御部のトルク指令Trefが飽和している場合と、前
記速度指令Vrefを入力とし、前記推定部と同等な応
答となるようにゲイン設定された第2の推定部を構成
し、該第2推定部の速度偏差Ve"の絶対値|Ve"|が
所定の値以下である場合に前記同定部の時間積分を行な
わないことを判定する判定部と、前記同定部の速度偏差
絶対値|Ve'|の時間積分値S|Ve'|'が前記第2
推定部の速度偏差Ve"に所定のフィルタを通した値の
絶対値|FVe"|の時間積分値S|FVe"|の定数倍
よりも連続して設定回数以上大きい場合にモータが発振
状態であると判断する発振検出部と、前記同定部内で同
定された負荷イナーシャJLに基づいて制御ゲインの調
整を行ない、また前記発振検出部で発振が検出された場
合に発振を回避するように前記同定部の時間積分値S|
FVe|を調整する調整部と、を備えている。また、請
求項3に記載の発明は、前記推定部に、モータ及びモー
タに連結された負荷の特性と前記同定部で同定された負
荷イナーシャJLに基づいた粘性摩擦及びクーロン摩擦
を付加することを特徴としている。また、請求項4に記
載の発明は、前記判定部の速度指令Vrefが位置制御
を行なうための位置検出器の情報を含む場合、位置指令
差分値に所定のフィルタを通した値を、前記速度指令V
refの代わりに第2推定部へ入力することを特徴とし
ている。また、請求項5記載の発明は、前記同定部に入
力された速度偏差Veの絶対値の時間積分値S|Ve|
が前記第2推定部の速度偏差絶対値|Ve"|の時間積
分値S|Ve"|'の定数倍よりも連続して設定回数以上
大きい場合にモータが発振状態であると判断する発振検
出部を備えたことを特徴としている。この制御定数調整
装置によれば、速度偏差Veに所定のフィルタを通した
値の絶対値の時間積分値S|FVe|と、推定部の速度
偏差Ve'の絶対値の時間積分値S|Ve|との比に所
定のフィルタを通した値から同定部において負荷イナー
シャJLを同定する際に、速度制御部のトルク指令Tr
efが飽和している場合と、同定部の値FVe及び推定
部の速度偏差Ve'の、いずれかの平均値の絶対値が所
定の値以下の場合には同定部の時間積分を行わないよう
に、判定部から判定信号としての積分フラグを同定部へ
出力するので、イナーシャ同定の精度が劣化するトルク
指令が飽和している場合及び速度偏差が小さい動作の場
合のイナーシャ同定を行わないようにして、その影響を
避けることができる。あるいは、同定部で負荷イナーシ
ャを同定する際に、トルク指令が飽和している場合と、
判定部内の第2推定部の速度偏差の絶対値|Ve"|が
所定の値以下の場合には、同定部の時間積分を行わない
ようにして、発振検出部でモータが発振状態と判断され
た場合は、負荷イナーシャに基づいて制御ゲインを調整
し、同定部の時間積分値S|FVe|を調整して発振を
回避するので、自動的に発振を検出して回避し、精度良
くイナーシャを同定できる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図を参照して説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係る制御定数調整装置の全体ブロック図で
ある。図3は図1に示す各部の詳細ブロック図である。
図1において、10は速度制御部であり、速度指令Vr
efを入力し、モータ速度Vfbを推定部11に出力
し、速度偏差Veを同定部12に出力し、トルク指令T
refを判定部13に出力する。推定部11は速度制御
部10のモータ速度Vfbと調整部15の粘性摩擦係数
d及びクーロン摩擦Fcを入力し、速度偏差Ve’を同
定部12及び判定部13に出力する。同定部12は速度
制御部10の速度偏差Veと推定部11の速度偏差V
e’と判定部13の積分フラグを入力し負荷イナーシャ
JLを求め、調整部15に負荷イナーシャJLを出力
し、判定部13に値FVeを出力する。判定部13は速
度制御部10のトルク指令Trefと推定部11の速度
偏差Ve’と同定部12で求められた値FVeを入力
し、イナーシャ同定のための時間積分を行なうか否かの
積分フラグを同定部12に出力する。調整部15は同定
部12から受け取った負荷イナーシャJLに基づいて速
度制御部10内の比例ゲインKvと、必要であれば積分
ゲインKiと、推定部11内の粘性摩擦係数d及びクー
ロン摩擦Fcを決定する。
【0006】つぎに図3を参照して動作について説明す
る。図3は速度制御部10と推定部11と同定部12と
判定部13及び調整部15の構成を詳細に示すブロック
図であり、点線で示す速度制御部10は、速度指令Vr
efにモータ速度Vfbが一致するように速度ループを
組んでおり、ここではPI(比例積分)制御(比例ゲイ
ン:Kv、積分ゲイン:Ki)とし、トルク指令Tre
fをモータを駆動する電流制御器と判定部13に出力
し、モータ速度Vfbを推定部11に出力し、速度偏差
Veを同定部12に出力する。なお、モータ(イナーシ
ャ:JM)には負荷(イナーシャ:JL)が取り付けら
れているとする。推定部11は速度制御部10内のモー
タ速度Vfbを指令として、速度制御部10と同じくP
I制御で構成し、目的の応答となるようにゲイン設定し
てあり(比例ゲイン:Kvm、積分ゲイン:Kim)、
制御対象はモータと、必要であれば負荷の特性に基づい
た粘性摩擦係数d及びクーロン摩擦Fcを付加してモデ
ル化し、トルク指令Tref'を電流制御器モデルに出
力し、速度偏差Ve'を同定部12及び判定部13に出
力する。同定部12では、速度制御部10の速度偏差V
e、及び推定部11の速度偏差Ve'、及び判定部13
から出力された積分フラグを受け取り、前記速度偏差V
eを速度制御部10の速度指令Vrefに対するモータ
速度Vfbの応答と同等の応答フィルタに通した値FV
eの絶対値|FVe|とVe'の絶対値|Ve'|を、積
分フラグが積分可の場合に同じ積分時間で積分し、時間
積分値S|FVe|及びS|Ve'|を求める。なお、
いずれかの時間積分値が設定値α以上となった場合は、 S|Ve'|new=α/2、 S|FVe|new(S|FVe|/S|Ve'|)* S|Ve'|new …(1) とする。これによりオーバフロー等は避けられる。ま
た、時間積分値の比(S|FVe|/S|Ve'|)に
は次式 (S|FVe|/S|Ve'|)=Kvm*(JM+JL)/(Kv*JM) …(2) の関係があり、Kv、Kvm、JMは既知の定数である
ため、負荷イナーシャJLは次式 JL=((S|FVe|/S|Ve'|)*(Kv/Kvm)−1)*JM ……(3) で求められる。更に、(3)式のJLを100ms程度
の1次遅れフィルタでフィルタリングした値を新たな負
荷イナーシャJLとし、調整部15に出力する。 判定
部13は速度制御部10のトルク指令Trefが飽和し
ている場合と、速度制御部10速度偏差Veが小さい場
合に同定部12の時間積分を行なわない判定を行なうも
のである。すなわち、トルク指令Tref及び同定部1
2の値FVe及び推定部11の速度偏差Ve'を受け取
り、トルク指令Trefが飽和している場合と、FVe
及びVe'の平均値を求め、いずれかの平均値の絶対値
が所定の値βよりも小さい場合は同定部12の時間積分
を行なわない判定を行って同定部12に出力する。これ
によって、トルク指令が飽和している場合、あるいは速
度偏差が小さい一定速動作等の状態で同定を行った場合
の影響による、イナーシャ同定精度の劣化を避けること
ができる。なお、それぞれの平均値は、前記FVe及び
Ve'を推定部11の処理サイクルの整数倍で積分して
求められ、この処理サイクルの整数倍毎に所定の値β
と.その絶対値を比較し、判定後それぞれの平均値をゼ
ロクリアする。調整部15は同定部12で求められた負
荷イナーシャJLに基づいて速度制御部10内の比例ゲ
インKvの更新と、必要であれば速度制御部10内の積
分ゲインKiの更新と、積分器の値の調節と、推定部1
1内の粘性摩擦係数d及びクーロン摩擦Fcの更新を行
なう。
【0007】次に、本発明の第2の実施の形態について
図を参照して説明する。図2は本発明の第2の実施の形
態に係る制御定数調整装置の全体ブロック図である。図
4は図2に示す各部の詳細ブロック図である。図5は図
4に示す判定部内の第2推定部のブロック図である。図
2において、速度制御部10は図1の前実施の形態と同
じである。推定部11は速度制御部10のモータ速度V
fbと調整部15の粘性摩擦係数d及びクーロン摩擦F
cを入力し、同定部12に速度偏差Ve’を出力する。
同定部12は速度制御部10の速度偏差Veと推定部1
1の速度偏差Ve’と判定部13の積分フラグと発振検
出部14の発振フラグを入力し、負荷イナーシャJLを
求め調整部15に出力する。判定部13は速度制御部1
0のトルク指令Trefと速度指令Vrefを入力し、
判定部内で構成された第2推定部の速度偏差絶対値|V
e”|を発振検出部14に出力し、イナーシャ同定のた
めの時間積分を行なうか否かの積分フラグを同定部12
に出力する。発振検出部14は同定部12の速度偏差絶
対値|Ve’|と判定部13の速度偏差絶対値|Ve”
|を入力し、モータが発振状態であるかどうかを検出
し、その結果を同定部12に出力する。調整部15は同
定部12から受け取った負荷イナーシャJLに基づいて
速度制御部10内の比例ゲインKvと必要であれば積分
ゲインKiと推定部11内の粘性摩擦係数d及びクーロ
ン摩擦Fcを決定する。
【0008】つぎに図4を参照して動作について説明す
る。図4は速度制御部10と推定部11と同定部12と
判定部13と発振検出部14及び調整部15の詳細な構
成を示す図であり、ここで速度制御部10、推定部1
1、調整部15の構成は第1の実施の形態と同じであ
る。同定部12の第1の実施の形態と異なる点は、発振
検出部14から発振が検出された場合、発振を回避する
ように同定部内の時間積分値S|FVe|を調整するこ
とである。例えば、発振が検出された場合、S|FVe
の値を半分にする等の調整を行う。判定部13は第1
の実施の形態と同様に速度制御部10のトルク指令Tr
efが飽和している場合と、速度制御部10の速度偏差
Veが小さい場合に、同定部12の時間積分を行わない
判定を行なうものであり、後者の場合の判定方法が第1
の実施の形態とは異なる。その後者の場合の判定方法で
は、速度指令Vrefを入力とし、推定部10と同等な
応答となるようにゲイン設定された第2の推定部11'
を構成し、この第2推定部11'の速度偏差Ve"の絶対
値|Ve"|が所定の値β'以下である場合に、同定部1
2の時間積分を行わない。
【0009】図5に第2推定部の構成を示す。図5
(a)は第2推定部11'が推定部11と同一構成の場
合を示し、図5(b)は、第3推定部11"を示し、こ
れは速度制御部10の上位に位置制御部を持ち、速度指
令Vrefが位置検出器の情報を含む場合に第2推定部
11'を使う場合の構成を示している。例えば、位置指
令と位置検出器信号との差信号に位置制御ゲインを乗じ
たものを速度指令とするような場合、速度指令Vref
ではなく、位置指令差分値ΔPrefに位置制御ゲイン
と同等の応答となるフィルタを通した値を図5(a)の
第2推定部11'へ入力するものである。発振検出部1
4は同定部12の速度偏差絶対値|Ve'|と、判定部
13の速度偏差Ve"に速度制御部10の応答と同等の
フィルタを通した値の絶対値|FVe"|とを、同じ時
間で積分して積分値S|Ve'|'及びS|FVe"|を
求め、S|Ve'|'がS|FVe"|の定数K倍よりも
連続してN回数以上大きい場合にモータが発振状態であ
ると判断し、同定部12へ発振フラグを出力する。な
お、それぞれの時間積分値は、オーバーフローしないよ
うに一定時間あるいは一定値でゼロクリアする。このよ
うに、積分フラグと発振フラグを参照して、同定部12
で同定されたイナーシャJLを調整部15へ入力し、比
例ゲインKv、積分ゲインKiの更新、粘性摩擦係数
d、クーロン摩擦Fc等の更新を行う。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御定数調整装置により同定部において、速度制御部の
速度偏差Veに所定のフィルタを通した値の絶対値の時
間積分値S|FVe|と推定部の速度偏差の絶対値の時
間積分値S|Ve'|との比に所定のフィルタを通した
値から負荷イナーシャJLを同定し、制御ゲインを調整
する際に、イナーシャ同定に不向きなトルク指令が飽和
している場合や、速度偏差が小さい動作の場合には、イ
ナーシャ同定のための時間積分を行わないため、それら
の影響がなく精度良くイナーシャ同定ができるという効
果がある。また、同定部による負荷イナーシャJL同定
の際に、トルク指令が飽和している場合と第2の推定部
の速度偏差絶対値|Ve"|が所定値以下なら同定部の
時間積分を行わず、又、無秩序な外乱等によりモータが
発振した場合でも、自動的に発振を検出しそれを回避す
る手段を持つため、精度良くイナーシャ同定ができると
共に、リアルタイムでのチューニングを精度良く安定し
て行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る制御定数調整
装置の全体ブロック図である。
【図2】図1に示す各部の詳細ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る制御定数調整
装置の全体ブロック図である。
【図4】図2に示す各部の詳細ブロック図である。
【図5】図4に示す判定部内の第2推定部のブロック図
である。
【符号の説明】
10 速度制御部 11 推定部 11’ 第2推定部 11” 第3推定部 12 同定部 13 判定部 14 発振検出部 15 調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−75591(JP,A) 特開 平10−178793(JP,A) 特開 平11−89267(JP,A) 特開 平8−116688(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 G05B 13/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】速度指令Vrefにモータ速度Vfbが一
    致するようにトルク指令Trefを決定しモータ速度を
    制御する速度制御部と、前記モータ速度Vfbにモデル
    の速度Vfb'が一致するように前記速度制御部をシミ
    ュレートする推定部と、前記速度制御部の速度偏差Ve
    に所定のフィルタを通した値FVeの絶対値|FVe|
    の時間積分値S|FVe|と前記推定部の速度偏差V
    e'の絶対値|Ve'|の時間積分値S|Ve'|との比
    に所定のフィルタを通した値から負荷イナーシャJLの
    同定を行なう同定部と、前記速度制御部のトルク指令T
    refが飽和している場合と、前記同定部の値FVe及
    び前記推定部の速度偏差Ve'のいずれかの平均値の絶
    対値が所定の値以下である場合に前記同定部の時間積分
    を行わないことを判定する判定部と、前記同定部内で同
    定された負荷イナーシャJLに基づいて制御ゲインの調
    整を行なう調整部と、を備えたことを特徴とする制御定
    数調整装置。
  2. 【請求項2】速度指令Vrefにモータ速度Vfbが一
    致するようにトルク指令Trefを決定しモータ速度を
    制御する速度制御部と、前記モータ速度Vfbにモデル
    の速度Vfb'が一致するように前記速度制御部をシミ
    ュレートする推定部と、前記速度制御部の速度偏差Ve
    に所定のフィルタを通した値FVeの絶対値|FVe|
    の時間積分値S|FVe|と前記推定部の速度偏差V
    e'の絶対値|Ve'|の時間積分値S|Ve'|との比
    に所定のフィルタを通した値から負荷イナーシャJLの
    同定を行なう同定部と、前記速度制御部のトルク指令T
    refが飽和している場合と、前記速度指令Vrefを
    入力とし、前記推定部と同等な応答となるようにゲイン
    設定された第2の推定部を構成し、該第2推定部の速度
    偏差Ve"の絶対値|Ve"|が所定の値以下である場合
    に前記同定部の時間積分を行わないことを判定する判定
    部と、前記同定部の速度偏差絶対値|Ve'|の時間積
    分値S|Ve'|'が前記第2推定部の速度偏差Ve"に
    所定のフィルタを通した値の絶対値|FVe"|の時間
    積分値S|FVe"|の定数倍よりも連続して設定回数
    以上大きい場合にモータが発振状態であると判断する発
    振検出部と、前記同定部内で同定された負荷イナーシャ
    JLに基づいて制御ゲインの調整を行ない、また前記発
    振検出部で発振が検出された場合に発振を回避するよう
    に前記同定部の時間積分値S|FVe|を調整する調整
    部と、を備えたことを特徴とする制御定数調整装置。
  3. 【請求項3】前記推定部に、モータ及びモータに連結さ
    れた負荷の特性と前記同定部で同定された負荷イナーシ
    ャJLに基づいた粘性摩擦及びクーロン摩擦を付加する
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の制御定数
    調整装置。
  4. 【請求項4】前記判定部の速度指令Vrefが位置制御
    を行なうための位置検出器の情報を含む場合、位置指令
    差分値に所定のフィルタを通した値を、前記速度指令V
    refの代わりに第2推定部へ入力することを特徴とす
    る請求項2記載の制御定数調整装置。
  5. 【請求項5】前記同定部に入力された速度偏差Veの絶
    対値の時間積分値S|Ve|が前記第2推定部の速度偏
    差絶対値|Ve"|の時間積分値S|Ve"|'の定数倍
    よりも連続して設定回数以上大きい場合にモータが発振
    状態であると判断する発振検出部を備えたことを特徴と
    する請求項2記載の制御定数調整装置。
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