JP4567308B2 - 衝突検知方法及び衝突検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接ロボットを含む各種ロボットのようなモータが被駆動体を駆動するモータ駆動装置において、被駆動体と外界との衝突を検知するための衝突検知方法及び装置に関する。
従来、モータ駆動装置の被駆動体の外界に対する衝突を検知するための種々の方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、モータ速度とモータトルクから外乱を推定し、外乱推定値がある閾値を越えたことによって、衝突を検知することが記載されている。また、特許文献2には、外乱推定値とモータ速度とを用いて衝突を検知することが記載されている。さらに、特許文献3には、外乱推定値の微分がある閾値を越えたことによって衝突を検知することが記載されている。さらにまた、特許文献4には、外乱推定値と外乱推定値の微分値とを用いて、衝突を検知することが記載されている。上記特許文献1〜4の他にも、外乱を用いた衝突検知方法が種々の文献に記載されている(例えば、特許文献5,6参照)。
特開平3−196313号公報 特開平9−305235号公報 特開平11−282540号公報 特開平11−70490号公報 特開2001−37289号公報 特開2002−283276号公報
しかし、上記特許文献1に記載の外乱推定値を用いる方法を、減速機などを介してモータが被駆動体を駆動するモータ駆動装置に適用した場合、減速機あるいは被駆動体そのものの固有振動によって外乱が変動するので、衝突検知が遅れてしまう。
また、モータ速度が0、すなわち被駆動体が停止状態にあっても、外界が動くことで被駆動体に衝突する場合がある。しかし、上記特許文献2に記載の外乱推定値とモータ速度を用いる方法では、この種の衝突を検知することができない。
さらに、被駆動体と外界とが徐々に近づいて接触し、被駆動体が外界に対して徐々に押し付けられてゆくような衝突は、特許文献3に記載の外乱推定値の微分値を使用する方法では検知することができない。この種の衝突であっても、外乱が徐々に増大して、装置が破壊する領域に達することがある。
特許文献4に記載の方法は外乱推定値と外乱推定値の微分値を使用するので、外乱推定値のみを使用する特許文献1に記載の方法の場合に問題となる固有振動に起因する衝突検知時間の遅れは解消される。しかし、外乱そのものには大きなノイズが含まれており、外乱変化量ではさらにノイズが増幅されるため、十分な平滑化が必要である。一方、従来知られている通常の平滑化を使用したのでは、平滑化により生じる外乱変化量の位相の遅れにより、検知が遅れ、衝突の早期検知を達成することができない。
特許文献5,6に記載されているような外乱を使用する他の衝突検知方法も、上記特許文献1に記載の方法と同様に、固有振動による外乱変動に起因する衝突検知時間の遅れの問題がある。
外乱は、ロボットやモータなどの力学モデルと実機との差異をトルクあるいは力などで表現したものであるが、ロボットやモータの力学モデルが少なくとも速度の1階微分方程式で記述されるため、外乱そのものには速度の1階微分(すなわち加速度)が含まれ、非常に多くのノイズを含む。外乱速度ではさらに多くのノイズを含む。これらのノイズを除去するために、上記種々の特許文献に記載の従来技術では、オブザーバやフィルタなどの平滑化処理が採用されている。しかし、位相遅れが小さく(検知時間を短くするためには位相遅れを小さくする必要がある)、かつ十分なノイズ除去特性を与えている(誤検知なくすため、さらには閾値を小さくして検知時間を短くするためにはノイズ除去が必要)ものはない。
そこで、本発明は、ロボットなどのモータによって駆動される被駆動体と外界との衝突を、早期に、かつ安定して検知する方法及び装置を提供することを課題とする。
発明は、モータによって駆動される被駆動体の衝突を検知する方法において、上記モータ又は上記被駆動体に加わる外乱を算出し、上記モータ又は上記被駆動体に加わる外乱の変化速度を算出し、上記算出された外乱と上記算出された外乱の変化速度と、被駆動体の固有振動数の角速度とを用いて、上記被駆動体の衝突を検知するための衝突評価量として外乱パワーを後述の式(5)により算出する衝突検知方法を提供する。
本発明は、前述の衝突検知方法を実行する衝突検知装置を提供する。
本発明は、外乱に同符合の値を乗じて得た非負値、外乱の変化量又は変化速度に同符合の値を乗じて得た非負値、外乱パワー、外乱が閾値に到達するまでの時間、又は外乱の特定周波成分の自乗と特定周波数成分を除去した外乱の自乗から算出した衝突評価量を用いて被駆動体の衝突を検知するので、ロボットなどのモータによって駆動される被駆動体と外界との衝突を、早期に、かつ安定して検知することができる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。各図面において、同一の要素には同一の符号を付している。
まず、モータで駆動される被駆動体の一種であるロボットを例に外乱について説明する。ロボットの力学モデルは一般に以下の式で表される。
Figure 0004567308
ここで、Θはロボットの関節角度ベクトル(モータ回転角度ベクトルと1対1に比例)、J(Θ)はロボットの慣性行列、C(dΘ/dt,Θ)は重力、遠心コリオリ力、摩擦などを含むベクトル、Τはトルクベクトル、Dが外乱ベクトルである。式(1)から外乱ベクトルDは以下の式(2)で算出することができる。
Figure 0004567308
モータ制御の分野では一般的に単軸毎に外乱が導出されることが多い。今、ロボットのある軸に注目して式(1),(2)式を書き下せば、以下の式(3),(4)が得られる。
Figure 0004567308
Figure 0004567308
ここでθとτとdはある軸の関節角度とトルクと外乱、j(Θ)はある軸の慣性、c(dΘother/dt,dΘ/dt,Θ)はある軸に対応するCの要素と他の軸から受ける慣性力(ただしΘotherはθを除いた他の軸の関節角度を要素とするベクトル)である。
j(Θ)やc(dΘother/dt,dΘ/dt,Θ)が既知であれば、式(4)により関節加速度dθ/dtとトルクτとから外乱dは導出することができる。j(Θ)やc(dΘother/dt,dΘ/dt,Θ)の厳密な値は既知でないが、同定などで得られたモデルに基づいてかなり正確に導出することが可能であるので、実際にはモデルから得られたj(Θ)やc(dΘother/dt,dΘ/dt,Θ)を用いて、式(4)から外乱dが算出される。
ロボットがワーク(外界)と接触し、弾き飛ばし、あるいは破損させた場合、図3に示すような外乱dが発生する。外乱dが振動しているのは、接触によってワークから受ける反力によりロボットの固有振動が励起されたためである。このようにワークを弾き飛ばす、あるいは破損させた場合、固有振動によって振動している外乱を適正に判断し、ロボットは速やかに停止する必要がある。上述の特許文献1に記載の方法のように、外乱に対して閾値を設けて外乱そのもので衝突を検知しようとしても、振動する外乱を適正に判断することができない。実際、図3において外乱dは閾値THを超えておらず、衝突とは判断されない。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る衝突検知装置を示す。この第1実施形態は、外乱dの代わりに外乱パワーPを衝突評価量として衝突を検知する。
図1を参照すると、コントローラ1は軌道計画2を実現するための指令値としてトルクτをモータ駆動装置であるロボット3に出力し、それに従ってロボット3のモータ(図示せず)が駆動されて被駆動体であるアームやリスト(図示せず)が移動する。エンコーダ4により検出された各軸の関節角度θはコントローラ1にフィードバックされる。
本実施形態の衝突検知装置は、外乱パワー算出器11とコントローラ1により構成される。外乱パワー算出器11は、コントローラ1から入力されるトルクτと、エンコーダ4から入力される関節角度θとから、外乱パワーPを算出する。外乱パワーPはコントローラ1に出力され、コントローラ1に予め記憶された閾値と比較される。
外乱パワー算出器11は、外乱算出器12と、パワー算出器13とを備える。図2に示すように、外乱算出器12は、コントローラ1から入力されるトルクτ、ロボット3のエンコーダ4から入力される関節角度θ、予め導出されたj(Θ)、及び予め導出されたc(dΘother/dt,dΘ/dt,Θ)とにより、上記式(4)から外乱dを時々刻々と算出する。外乱算出器12により算出された外乱dはパワー算出器13に入力される。パワー算出器13は、演算器14、第1及び第2の自乗演算器15,16、及び加算器17を備え、外乱dから外乱パワーPを算出する。
外乱パワー算出器11で算出される外乱パワーPは以下の式(5)で定義される。
Figure 0004567308
ここでd’は外乱変化速度、ωはロボットの固有振動の角速度である。
外乱dが固有振動数で振動している場合の外乱dとその変化速度d’は、それぞれ以下の式(6),(7)で表される。Aは振幅である。
Figure 0004567308
Figure 0004567308
式(6),(7)から振幅の自乗Aは以下の式(8)で表される。
Figure 0004567308
式(8)と式(5)から明らかなように、外乱パワーPは外乱dに含まれる固有振動成分を考慮した衝突評価量である。また、式(5)において外乱変化速度の自乗d'に乗じる係数1/ω は、式(8)から得られた。ただし、式(5)において外乱変化速度の自乗d'に乗じる係数は、1/ω に限定されず適宜設定することができる。
次に、図1の衝突検知装置によって実行される衝突検知方法を説明する。まず、外乱算出器12はコントローラ1から入力されるトルクτとエンコーダ4から入力される関節角度θとから、外乱dを時々刻々と算出する。次に、外乱算出器12から入力された外乱dから、パワー算出器13の第1の自乗演算器15が外乱dの自乗値dを算出する。また、演算器14が外乱算出器12から入力された外乱dから外乱変化速度d’を算出し、さらにこの外乱変化速度d’に係数1/ωを乗じた値d'×(1/ω)を算出する。次に、第2の自乗演算器16が自乗値d'×(1/ω )を算出する。加算器17は自乗値dと自乗値d'×(1/ω )を加算して、外乱パワーPを算出する。時々刻々と算出される外乱パワーPはコントローラ1に出力され、閾値と比較される。コントローラ1は外乱パワーPが閾値以上となると衝突であると判断し、ロボット3の動作停止等の必要な制御を実行する。
図3の実線は、外乱算出器12により算出される外乱dと、外乱パワーPの平方根√Pとを示している。外乱パワーPの平方根をとっているのは、外乱dと次元を揃えて比較するためであり、コントローラ1による閾値判定の際に外乱パワーPの平方根をとる必要はなく、図3における閾値THの自乗値THを外乱パワーPの閾値として使用すればよい。図3では、外乱dは閾値THを下回っているが、外乱パワーPの平方根は閾値THを上回っている。従って、外乱パワーPを衝突評価量として用いることにより、振動する外乱dを適性に処理し、外乱dを衝突評価量とした場合には検知できない衝突を早期に検知できる。
(第2実施形態)
上記式(2),(4)では、加速度やトルクを用いて外乱dを算出しているので、算出された外乱dには多くのノイズが含まれる。このノイズの影響を除去して安定した衝突検知を実現するために、外乱オブザーバなどを使用した高周波除去特性を示すフィルタ処理でノイズ除去をすることが従来から知られている。この種の従来の外乱オブザーバでは、外乱dを一定値外乱(dの時間微分値が0)と仮定して構成しており、このようにして構成された外乱オブザーバの外乱推定値d^の動特性は以下の式(9)で与えられ、外乱dに対して1次遅れ特性を示す(図4参照)。
Figure 0004567308
ここでsはラプラス演算子、d^(s)とd(s)はそれぞれ外乱推定値d^と外乱dのラブラス変換、Tdは外乱推定値の収束時定数である。
これに対し、本実施形態では、外乱パワーPやその平方根√Pにフィルタ処理を行う。外乱パワーPdに式(9)と同様のフイルタ処理を施すと、以下の式(10)により外乱パワーPの推定値P^が得られる。
Figure 0004567308
同様に、外乱パワーの平方根√Pに式(9)と同様のフィルタ処理を施すと、以下の式(11)により外乱パワーPの平方根の推定値√P^が得られる。
Figure 0004567308
これらフィルタリングにより得られた推定値P^,√P^が衝突評価量として使用される。
図5は、外乱パワーの平方根√Pに対して式(11)のフイルタ処理を施すようにした衝突検知装置を示し、外乱パワー平方根推定器18とコントローラ1により構成される。外乱パワー平方根推定器18は、外乱パワー算出器11、平方根算出器19、及びフィルタ20を備えている。外乱パワー算出器11は、トルクτと関節角度θから式(5)によって時々刻々と外乱パワーPを算出する。平方根算出器19は外乱パワー算出器11から入力される外乱パワーPの平方根を算出する。算出された平方根√Pに対してフィルタ20によって式(11)のフィルタ処理が施され、外乱パワーの平方根の推定値√P^が算出される。この推定値√P^はコントローラ1に出力され、閾値と比較される。
図6は、図3に示す外乱dに対して式(9)のフィルタ特性を持つオブザーバを構成して得られる推定値d^と、図3に示す外乱dに対して外乱パワー平方根推定器18で式(11)のフィルタ処理を行うことで得られる外乱パワーの平方根の推定値√P^とを示す。外乱パワーの平方根√Pに式(11)のフィルタ処理を施すことにより、ノイズの影響を受けない安定した衝突検知が可能となり、衝突検知のための閾値THを下げることができる。
固有振動周波数成分からなる外乱dに式(9)のフィルタ処理を施した場合もノイズの影響が低減されるが、得られる外乱推定値d^の最大値はフィルタ処理によって大きく減衰する。具体的には、図6の外乱推定値d^の最大値は、図3に示す外乱dの最大値の約50%に減衰している。そのため、図6では閾値THを図3の約0.55倍に設定しているにもかかわらず、外乱推定値d^の最大値は閾値THを下回っており、衝突を検知できない。
これに対して、外乱パワーPは固有振動成分などの高周波成分がほとんど含まず、より低い周波数成分から構成されているため、式(11)のフィルタ処理による高周波除去特性の影響が大幅に緩和される。具体的には、図6に示す外乱パワーの平方根の推定値√P^の最大値は、外乱パワーの平方根√Pの約70%であり、閾値THを大きく上回っている。
このようにパワーPには固有振動成分をほとんど含んでいないため、フィルタ処理による振幅減衰の影響が外乱dをフィルタ処理する場合と比較して大幅に緩和される。従って、フィルタ処理により得られる推定値√P^,P^は閾値を大きく上回り、外乱パワーPそのものを衝突評価量とする場合よりも、さらに安定した衝突検知が可能となる。また、非負値とした上でフィルタ処理することによって、フィルタによる外乱の振幅低減を抑制しつつ、ノイズを除去することができる。
(第3実施形態)
図7及び図8は、第3実施形態に係る衝突検知装置を示す。この第3実施形態は、外乱絶対値Aの推定値A^を衝突評価量として使用する。
衝突検知装置は、外乱絶対値Aの推定値A^を算出する外乱絶対値推定器22と、推定値A^を閾値と比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。外乱絶対値推定器22は外乱絶対値算出器23とフィルタ25を備えている。また、外乱絶対値算出器23は外乱算出器12と、絶対値算出器24とを備えている。
外乱算出器12がトルクτと関節角度θから時々刻々と算出する外乱dは絶対値算出器24に出力され、絶対値算出器24は以下の式(12)の外乱絶対値Aを算出する。
Figure 0004567308
この式(12)に示すように、外乱dと同符合の値としてsign(d)を外乱dに乗じることで、非負値である外乱絶対値Aを算出している。
外乱絶対値Aはフィルタ25に出力され、以下の式(13)のフィルタ処理により外乱絶対値Aの推定値A^が算出される。
Figure 0004567308
推定値A^はコントローラ1に出力され、閾値と比較される。
図9は、図3に示す外乱dに対して式(9)のフィルタ特性を持つオブザーバを構成して得られる推定値d^と、図3に示す外乱dから外乱絶対値推定器22が式(12),(13)で算出した外乱絶対値Aの推定値A^を示す。閾値THは図6と同一に設定している。外乱推定値d^が閾値を上回らないため衝突を検知できないのに対して、推定値A^は閾値を上回り衝突を検知できる。図6の外乱パワーPの推定値P^が閾値THを大きく上回っているのと比較すると、図9において外乱絶対値Aの推定値A^が閾値THを上回る程度は小さい。従って、外乱絶対値Aの推定値A^を衝突評価量として使用すると、外乱パワーPの推定値P^を使用する場合よりも検知の安定性が少し劣るが、外乱dの推定値d^を使用する場合よりも安定した検知が可能である。
(第4実施形態)
図10及び図11は、第4実施形態に係る衝突検知装置を示す。この第4実施形態は、上記第3実施形態よりも検出精度を向上させて、第2実施形態のように外乱パワーPの推定値P^を使用する場合に近付けるために、外乱変化速度d’の絶対値A’の推定値Ad’^を衝突評価量として使用する。
衝突検知装置は、外乱変化速度d’の絶対値A’の推定値Ad’^を算出する外乱変化速度絶対値推定器26と、推定値Ad’^を閾値と比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。外乱変化速度絶対値推定器26は外乱変化速度絶対値算出器27とフィルタ28を備えている。また、外乱変化速度絶対値算出器27は外乱算出器12と速度絶対値算出器29とを備えている。さらに、速度絶対値算出器29は速度算出器30と絶対値算出器31とを備えている。
外乱算出器12がトルクτと関節角度θから時々刻々と算出する外乱dは速度絶対値算出器29に出力される。速度絶対値算出器29の速度算出器30が外乱変化速度d’を算出し、絶対値算出器31に算出する。絶対値算出器31は以下の式(14)の外乱変化速度d’の絶対値Ad’を算出する。
Figure 0004567308
この式(14)に示すように、外乱変化速度d’と同符号の値としてsign(d’)を外乱変化速度d’に乗じることで、非負値である絶対値Ad’を算出する。
外乱変化速度d’の絶対値はAd’フィルタ28に出力され、以下の式(15)のフィルタ処理により外乱変化速度d’の絶対値Ad’の推定値Ad’^が算出される。
Figure 0004567308
推定値Ad’^はコントローラ1に出力され、閾値と比較される。第2実施形態では外乱の非負値としてフィルタ処理するが、本実施形態では外乱速度の非負値としてフィルタ処理している。非負値とした上でフィルタ処理することにより、フィルタによって振幅減衰を抑制しつつ、ノイズを除去することができる。
なお、本実施形態において外乱変化速度d’に変えて所定時間内の外乱の変化量を使用してもよい。
(第5実施形態)
図12は、第5実施形態に係る衝突検知装置を示す。外乱変化速度絶対値Ad’やその推定値Ad’^をそのまま衝突評価量として使用した場合、外乱dやその推定値d^を使用するよりも高精度の検知が可能であるが、第1実施形態や第2実施形態のように外乱パワーPやその推定値P^を使用する場合よりは検出精度は低い。第5実施形態では、以下の式(16)で定義される絶対値和Bを衝突評価量として使用する。
衝突検知装置は、以下の式(16)で定義される絶対値和Bを算出する絶対値和算出器33と、絶対値和Bを閾値と比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。
Figure 0004567308
この式(16)に示すように、絶対値和Bは式(12)の外乱絶対値Aと、式(14)の外乱変化速度の絶対値Ad’に係数1/ωを乗じたものの和である。
絶対値和算出器33は、外乱算出器12、絶対値算出器24、速度絶対値算出器29、乗算器34、及び加算器35を備えている。
外乱算出器12がトルクτと関節角度θから時々刻々と算出する外乱dは、絶対値算出器24と速度絶対値算出器29に出力される。絶対値算出器24は上述の式(12)により外乱絶対値Aを算出する。速度絶対値算出器29は外乱変化速度d’を算出し、さらに上述の式(14)により外乱変化速度d’の絶対値Ad’を算出する。外乱変化速度d’の絶対値Ad’は乗算器34に入力され1/ωが乗算される。外乱絶対値Aと1/ωを乗じた絶対値Ad’は加算器35に出力され、式(16)により絶対値和Bが算出される。絶対値和Bはコントローラ1に出力され、閾値と比較される。
図13及び図14は、図3に示す外乱dに対して絶対和算出器33が式(16)により算出した絶対値和Bを1/√2倍した値を、外乱d、外乱絶対値A、及び外乱パワーPの平方根√Pと共に示す。絶対値和Bを1/√2倍しているのは、外乱dと大きさを揃えて比較するためであり、コントローラ1による閾値判定の際に絶対値和Bを1/√2倍する必要はなく、図3における閾値THの1/√2倍を絶対値和Bの閾値として使用すればよい。外乱dや外乱絶対値Aが閾値THを上回らないのに対し、外乱パワーPの平方根√Pと同様に絶対値和Bは閾値THを上回り衝突を検知できる。外乱パワーPの平方根√Pと比較すると、絶対知和Bが閾値THを上回る程度は小さい。従って、絶対知和Bを衝突評価量として使用すると、外乱パワーPを使用する場合よりも少し劣るが、外乱dや外乱絶対値Aを使用する場合よりも安定性の高い検知が可能である。
(第6実施形態)
図15は、第6実施形態に衝突検知装置を示す。第6実施形態では、絶対値和Bに対して以下の式(17)のフィルタ処理を施して得られる絶対値和Bの推定値B^を衝突評価量として使用する。
Figure 0004567308
衝突検知装置は、第5実施形態の絶対値和算出器33にさらにフィルタ38を追加した絶対値和推定器37と、絶対値和Bの推定値B^を閾値と比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。
絶対値和算出器33はトルクτと関節角度θから式(16)の絶対値和Bを時々刻々と算出し、フィルタ38に出力する。フィルタ38は式(17)により推定値B^を算出する。推定値Bd^はコントローラ1に出力され、閾値と比較される。
図16は、図3に示す外乱dに対して絶対値和推定器37が式(17)により算出した絶対値和Bの推定値B^を1/√2倍した値を、外乱推定値d^、外乱パワーPの推定値P^の平方根√P^、及び外乱絶対値Aの推定値A^と共に示す。絶対値和Bを1/√2倍しているのは、上述の図13及び図14と同様に外乱dと大きさを揃えて比較するためである。外乱推定値d^が閾値THを上回らず、外乱絶対値Aの推定値A^がかろうじて閾値THを上回るのに対し、絶対値和Bの推定値B^は外乱パワーPの推定値P^と同様に閾値THを大きく上回っている。従って、絶対値和Bの推定値B^を衝突評価量として使用することで、高精度の検知が可能となる。
図17及び図18は、図3の場合とは異なり外乱dに含まれる固有振動成分が減衰しない場合の外乱d、外乱パワーPの平方根√P、外乱絶対値A、及び絶対値和Bを1/√2倍した値を示す。また、図19は、この場合の外乱推定値d^、外乱パワーPの推定値P^、外乱絶対値Aの推定値A^、及び絶対値和Bの推定値B^を示す。外乱推定値d^が閾値THに達しないの対し、本実施形態の絶対値和Bの推定値B^は閾値を大きく上回っている。従って、外乱dに含まれる固有振動が減衰しない場合でも、絶対値和Bの推定値B^を衝突評価量として使用すれば、衝突を検知することができる。同様に、第2実施形態の外乱パワーPの推定値P^や、第3実施形態の外乱絶対値Aの推定値A^を衝突評価量として使用すれば、外乱dに含まれる固有振動が減衰しない場合でも、衝突を検知することができる。
(第7実施形態)
以上の説明では、外乱dや外乱変化速度d’などが固有振動で振動し、その他の周波数成分が含まれない状況について示してきた。しかし、実際には外乱dや外乱変化速度d’は、固有振動以外の他の周波数成分も含まれていることが多い。第1実施形態から第6実施形態を、固有振動以外の他の周波数成分も含まれる場合にも適用するためには、外乱dや外乱速度d’から固有振動周波数の外乱成分dや固有振動周波数の外乱速度成分d’を抜きだし、これらを外乱dや外乱d’に代えて使用すればよい。
図20に示す第7実施形態では、第1実施形態の外乱パワーPの算出において外乱dに代えて固有振動周波数の外乱成分dを使用する。具体的には、外乱パワー成分算出器43は、図1に示す外乱パワー算出器11の外乱算出器12(図2参照)を、図21に示す固有振動数の外乱成分dを算出する外乱成分算出器41に置換した構成である。さらに具体的には、外乱成分算出器41は、外乱算出器12に固有振動周波数の外乱成分を抜き出すためのバンドパスフィルタ42を追加した構成である。
バンドパスフィルタ42は、以下の式(18)に示す固有振動(角速度ω)を中心としたバンドパスフィルタ処理により、外乱dから外乱成分dを抜き出す。Ωはフィルタが通過させるバンド幅を指定するパラメータである。
Figure 0004567308
固有振動数の外乱成分dは、パワー算出器13に入力される。パワー算出器13は、以下の式(19)で示すように固有振動数の外乱成分dから固有振動数の外乱パワー成分Pdnを算出する。式(19)においてd’は固有振動数の外乱変化速度成分である。
Figure 0004567308
外乱パワー成分Pdnはコントローラ1に入力され、閾値と比較される。
図22は、第7実施形態の外乱パワー算出器11が算出した固有振動周波数の外乱パワー成分Pdnの平方根√Pdnを、外乱dと共に示す。図3に外乱パワーPと同様に、外乱パワー成分Pdnの平方根をとっているのは単に外乱dと次元を揃えて比較するためである。図22では、外乱dは閾値THを下回っているが、外乱パワー成分Pdnは閾値THを上回り、衝突が検知される。
(第8実施形態)
図23に示す本発明の第8実施形態は、第7実施形態の外乱パワー成分算出器43にさらにフィルタ45を追加した構成の外乱パワー成分推定器44を備えている。フィルタ44は外乱パワー成分算出器43により算出された外乱パワー成分Pdnに対し、以下の式(20)のフィルタ処理を施して外乱パワー成分Pdnの推定値Pdn^を算出する。
Figure 0004567308
このフィルタ処理により得られる推定値Pdn^は衝突評価量としてコントローラ1に出力され、閾値と比較される。
図24は、図3に示す外乱dに対して外乱パワー成分推定器44が式(20)のフィルタ処理により算出した外乱パワー成分Pdnの推定値Pdn^の平方根√Pdn^を、外乱推定値P^と共に示す。推定値Pdn^の平方根をとっているのは単に外乱dと次元を揃えて比較するためである。図24では、外乱dは閾値THを下回っているが、外乱パワー成分Pdnの推定値Pdn^は図22の外乱パワー成分Pdnと同様に閾値THを上回り、衝突が検知される。
(第9実施形態)
以上の説明では、衝突時の固有振動に着目した衝突検知について述べた。しかし、ロボット3が穏やかに外界と接触し、徐々に外界に押し付けられていくような場合、外乱dは図3に示すように振動することなく、図25に示すようにランプ状に変化する。第9実施形態は、このような外乱dがランプ状に変化する場合の衝突を検知するものである。
図26を参照すると、衝突検知装置は外乱算出器12、速度演算器46、予測時間算出器47、及び予測時間算出器47の算出した閾値到達予測時間Tと閾値とを比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。
外乱算出器12はトルクτと関節角度θから時々刻々と外乱dを算出し、速度演算器46は外乱dから外乱変化速度d’を算出する(図27のステップS1参照)。外乱dと外乱変化速度d’は予測時間算出器47に入力される。
予測時間算出器47は、以下の式(21)により外乱dが上限閾値dulmt又は下限閾値dllmtに到達する予測時間(閾値到達予測時間)Tを算出する(図27のステップS2〜S6参照)。
Figure 0004567308
閾値到達予測時間Tはコントローラ1に出力され、所定の時間閾値Tlmtと比較される。以下の式(21)’に示すように閾値到達予測時間Tが時間閾値Tlmt以下となると、衝突検知であると判断される(図27のステップS7参照)。
Figure 0004567308
衝突を検知してからロボット3が減速停止するまでに要する時間と同じ又はそれよりも長い時間に時間閾値Tlmtを設定しておけば、外乱dが閾値を超える前にロボット3を停止させることが可能である。換言すれば、外乱dは閾値を超えることがない。外乱dやその推定値d^を使用する衝突検知では、ロボットが停止するまでに、外乱dが閾値を超える危険性が高いので閾値を低めに設定していた。これに対して本実施形態では外乱dが閾値を超えることがないため、外乱dとして許容可能な最大値を上限閾値dulmt又は下限閾値dllmtとするなど、従来よりも大きめの閾値を設定可能であり、閾値が低いために発生する誤検知をなくすことができる。
なお、本実施形態において、閾値到達予測時間Tの算出に外乱dや外乱変化速度d’の予測値d^,d’^を使用してもよい。
第9実施形態の変形例について説明すると、衝突の検知は式(21)に限定されない。dulmt=dlmt、dllmt=−dlmtとし、式(21)の両辺にabs(d’)を乗じると、以下の式(22)が得られる。
Figure 0004567308
この式(22)を使用すれば、閾値到達予測時間Tを算出することなく、外乱dと外乱変化速度d’を使用して直接的に衝突を検知することができる。なお、本実施形態において、予め定められた所定時間後の外乱を予測しそれに基づいて衝突を検知してもよい。
(第10実施形態)
モータ駆動系には、トルクリップルや減速機の角度伝達誤差などによって周期的な外乱が加わる。衝突による固有振動とは異なり、これらの周期的外乱は衝突とは全く関係がなく、衝突を検知するために算出された外乱においてはノイズとして作用する。従って、トルクリップルや減速機の角度伝達誤差などによる周期的外乱を除去した外乱に基づいて衝突検知を実施すれば、より高精度な衝突検知を行うことができる。
今、トルクリップルや減速機の角度伝達誤差の周期をωとすれば、その周期の外乱成分は式(18)のωをωに置き換えた、以下の式(23)で推定される。
Figure 0004567308
以下の式(24)に示すように、式(23)で推定される外乱成分dをもとの外乱dから引くことで、トルクリップル等(周期ω)による周期成分を除去した外乱成分dが得られる。
Figure 0004567308
あるいは外乱成分dを求めることなく、外乱成分dを直接求めるためには、1から式(18)の伝達関数を引いて得られる、以下の式(25)の伝達関数を有するフィルタを使用すればよい。
Figure 0004567308
式(23),(24)から導出された外乱成分dと、式(25)から算出された外乱成分dとは同一の値となる。
図28は、図25のランプ状の外乱にさらにトルクリップルや角度伝達誤差による周期的な外乱が付加された外乱dと、この外乱dに対する式(24)の外乱成分dを示す。この図28から明らかなように、式(24)の外乱成分dではトルクリップルや減速機の角度伝達誤差による周期的外乱が除去されるので、外乱成分dを使用することでほとんどそれらの周期的外乱が存在しない状態と変わりなく衝突を検知することができる。
(第11実施形態)
以上の説明では、固有振動数で振動する外乱(図3参照)と、ランプ状の外乱(図25参照)を個別に取り扱ったが、これら2種類の外乱が同時に発生する場合がある。
この場合、固有振動周期の外乱成分dを除去した外乱成分dに対して第9又は第10実施形態の方法を適用することができる。また、固有振動周期の外乱成分dに対して第1から第8実施形態の方法を適用することができる。本実施形態は、上記2種類の外乱が同時に作用する場合によりに安定した、早期の衝突検知を実現するために、次の衝突評価量Cを導入する。
まず、外乱から式(18)の固有振動周期の外乱成分dを除去した外乱成分dを、以下の式(26)により算出する。外乱に代えてその推定値d^を使用してもよい。
Figure 0004567308
式(25)と同様の以下の式(27)により外乱成分dを算出してもよい。
Figure 0004567308
次に、式(26)又は式(27)で得られる外乱成分dの絶対値Adoは、以下の式(28)で表される。
Figure 0004567308
評価値Cは、以下の式(29)に示すように、絶対値Adoと式(19)の固有振動周期Pdnの平方根√Pdnの和として定義される。
Figure 0004567308
このCを衝突評価量とし、評価量が閾値を超えたことによって衝突を検知する。
図29を参照すると、本実施形態の衝突検知装置は、評価量Cを算出する評価量算出器49と、評価量Cを閾値と比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。評価量算出器49は、外乱パワー平方根算出器50と、外乱成分絶対値算出器51とを備える。外乱パワー平方根算出器50は、第1実施形態の外乱パワー算出器11にさらにバンドパスフィルタ52と平方根算出器53を付加した構成であり、外乱算出器12がトルクτと関節角度θより時々刻々と算出する外乱dから、固有振動周期の外乱パワー成分の平方根√Pdを算出する。一方、外乱成分絶対値算出器51は、外乱パワー平方根算出器50から入力される外乱dと外乱成分dと式(26)の外乱成分dを算出する減算器55と、減算器55から出力される外乱成分dの絶対値Ado(式(28))を算出する絶対値算出器56とを備える。外乱パワー平方根算出器50から出力される固有振動周期の外乱パワー成分の平方根√Pdと、外乱成分絶対値算出器51から出力される外乱成分doの絶対値Adoが加算器57で加算され、衝突評価量Cが算出される。
図30は、固有振動数で振動する外乱とランプ状の外乱が同時に発生した場合の外乱dと、この外乱dに対して評価量算出器49が算出した式(29)の衝突評価量Cを示す。外乱dが閾値THに達して衝突が検知される時間と比較すると、本実施形態の衝突評価量Cを使用することで、検知時間が大幅に短縮され、早期に安定して衝突を検知することができる。
図30の例では、固有振動の第1回目の波動で衝突評価量Cが閾値THに達して衝突が検知されるように閾値THの値を設定している。これに対して図31に示すように、固有振動の2回目以降の波動で衝突評価量Cが閾値THに達するように閾値THを変更しても、外乱dを使用するよりも早期に衝突を検知可能である。図30及び図31に示すように、衝突評価量Cは常に外乱dよりも大きく、衝突評価量Cを使用すれば外乱dを使用するよりも常に早期に衝突を検知できる。
(第12実施形態)
図32は、第12実施形態に係る衝突検知装置を示す。この第12実施形態では、上記第11実施形態の衝突評価量Cが閾値THに達するまでに要する閾値到達予測時間Tから衝突を検知する。
衝突検知装置は、第11実施形態の評価量算出器49、予測時間算出器59、速度算出器60、及び予測時間算出器59が算出した閾値到達予測時間Tを閾値と比較して衝突を判定するコントローラ1により構成される。
評価量算出器49の算出する衝突評価量Cと、評価量算出器49が備える絶対値算出器56の算出する絶対値Adoが予測時間算出器59に入力される。また、評価量算出器49が備える減算器55の算出する外乱成分dと、速度算出器60の算出する外乱成分dの変化速度d’が予測時間算出器59に入力される。
予測時間算出器59は、固有振動周期以外の外乱成分d、その変化速度d’、及び外乱成分dの絶対値Adoを用いて、Cが上限閾値dulmt又は下限閾値dllmtに到達するまでに要する時間の予測値である閾値到達予測時間Tを以下の式(30)により算出する。なお、外乱成分dとその変化速度d’に代えて、外乱成分dの推定値d^と変化速度d’の推定値do’^を使用してもよい。
Figure 0004567308
閾値到達予測時間Tはコントローラ1に出力され、所定の時間閾値Tlmtと比較される。以下の式(31)に示すように閾値到達予測時間Tが時間閾値Tlmt以下となると、衝突検知であると判断される。
Figure 0004567308
図33は、固有振動数で振動する外乱とランプ状の外乱が同時に発生し、かつ固有振動成分が減衰しない場合の外乱dと、この外乱dに対して評価量算出器49が算出した衝突評価量C、及び外乱dに対する式(26)の外乱成分dを示す。また、図33には、式(30)を使用した算出した衝突評価量Cの閾値到達予測時間Tと、式(21)の外乱dと外乱変化速度d’をそれぞれ外乱成分dとその変化速度d’に置き換えて算出した外乱成分dの閾値到達予測時間Tpとを示す。さらに、図34は、図33の外乱に対する、外乱成分doの変化速度do^、外乱パワーの平方根√P、及び衝突評価量Cを概略的に示す。
図33及び図34から明らかなように、外乱パワーの平方根√Pを使用すると、閾値到達予測時間Tが一定値となり衝突を検知できないのに対し、外乱成分d0や衝突評価量Cを使用して閾値到達時間Tを算出することで、衝突を検知することができる。外乱成分dとその変化速度d^を使用して算出した閾値到達予測時間Tで衝突を検知する場合と比較すると、衝突評価量Cを使用して算出した閾値到達予測時間Tで衝突を検知することにより、外乱の固有振動成分が減衰しない場合でも早期に衝突を検知することができる。
−Ado=√Pdnであるから、式(30)は以下の式(31)’に変形できる。
Figure 0004567308
第9実施形態の変形例と同様に、この式(31)’の両辺にabs(do’)を乗じると、以下の式(32)が得られる。
Figure 0004567308
式(31)を使用すれば、衝突評価量Cを算出することなく、衝突を検知することができる。また、式(32)を使用すれば、閾値到達予測時間Tを算出することなく、直接的に衝突を検知することができる。
(第13実施形態)
第12実施形態では、特定周波数(固有周波数成分)を除去した外乱成分である式(26)又は式(27)で算出される外乱成分dとその変化速度d’とを使用して閾値到達予測時間Tを算出している。しかし、外乱成分dには特定周波数成分以外の高周波成分が含まれているので、閾値到達予測時間Tは変化速度d’の高周波成分により誤差が生じる。そのため外乱成分dの変化速度d’に高周波成分が含まれる場合、その高周波成分を除去した推定値d’^を用いて閾値到達予測時間Tを算出した方が安定した衝突検知が可能である。
図35は、図33と同一の外乱dに対する特定周波数と高周波の両成分を除去した推定値dl^と、第12実施形態の式(30)で外乱成分dとその変化速度d’に代えて、それぞれ推定値dl^と、その変化速度dl’^を使用して算出した閾値到達予測時間Tを示す。図33と図35を比較すると、現時点での閾値到達予測時間Tは同じであるが、図33の外乱成分dが衝突直後に大きく変化しているのに対して、図35の推定値dl^はランプ状に変化する外乱の特性を良く示しており、衝突直後からより安定した検知が可能となる。
従って、閾値到達予測時間Tによる衝突検知を行う上では、高周波成分は外乱成分dや推定値dl^にではなく、外乱成分dに含まれる方が好ましい。外乱成分dnを以下の(32)’式により算出すれば、外乱成分dnに特定周波数成分に加え高周波成分も含めることができる。
Figure 0004567308
次に、上記特定周波数と高周波の両成分を除去した推定値dl^の算出方法について具体的に説明する。図36は、ランプ状に変化する成分が含まれる外乱dに対して、単純に低域通過で高周波除去のフィルタ特性をもつ外乱推定オブザーバ(式(9))によって算出した推定値d^を示す。図36から明らかなように推定値d^はdに対して式(9)の収束字定数Tだけ位相が遅れてしまい、衝突検知の判断が遅れることになる。これは、式(9)の外乱オブザーバが外乱変化速度d’=0と仮定し、外乱dをオフセット外乱と仮定して定式化されているためである。これに対して本実施形態では、外乱dをランプ状外乱として扱うために、外乱dの変化加速度d”=0と仮定してオブザーバを定式化することにより、以下の式(33)のランプ状外乱推定オブザーバを構成する。
Figure 0004567308
またd”=0と仮定して定式化した場合、外乱変化速度を推定するランプ状外乱変化速度推定オブザーバは以下の式(34)で与えられる。
Figure 0004567308
式(33),(34)のオブザーバで得られる外乱の推定値dl^と、外乱変化速度の推定値dl’^を、例えば第12実施形態の式(30)において外乱成分d(又は推定値d^)とその変化速度d’(又は推定値d^)に代えて使用すれば、衝突検知の誤検知低減など、安定化に寄与することができる。
図36に示すように、式(9)のオブザーバの推定値d^は外乱dに対して移送が遅れるのに対し、式(33)のランプ状外乱推定オブザーバの推定値dl^は速やかに外乱dと一致する。
ランプ状に変化する外乱は、衝突時以外にも、一定加速時の粘性摩擦による外乱などがあり、このような外乱に対して上記のランプ状外乱推定オブザーバを適用し、外乱相殺(外乱を打ち消すように外乱推定値をトルクに加算)を行えば、速やかに外乱の影響を除去し、高精度な制御が可能となる。
次に、第7、第10、及び第11実施形態の変形例について説明する。式(18),(23)に示されるバンドバスフィルタや式(25),(27)のノッチフィルタのパラメータΩをΩ>ωあるいはωと設定すれば、ω /ΩからΩの間の周波数帯を通過させ、あるいは除去するフィルタとなり、Ω≦ωあるいはωと設定すれば、ωの周波数のみを通過させ、あるいは除去するフィルタとなる。固有振動周期やトルクリップル周期や角度伝達誤差周期に不確かさがある場合、Ω>ωあるいはωと設定し、幅を持ってその周期を捕らえることができる。またその周期のみを通過あるいは除去させ、それ以外の周期の外乱を厳密に除去あるいは通過させるためには、Ω≦ωあるいはωと設定すればよい。
また、ロボットの固有振動周期はロボットの姿勢により変化し、トルクリップル周期や角度伝達誤差周期は、モータの回転速度によって変化する。式(18),(23),(24)のフィルタにおいて、固有振動周期やトルクリップル周期や角度伝達誤差周期の変化に応じて、ωやωを変更することによって、固有振動周期やトルクリップル周期や角度伝達誤差周期の変化に対応することができる。このようにして得られる推定値dn^,df^,dc^は、当然、上述の衝突検知に使用することも可能であるが、例えばモータトルクにフィードバックすることによって、トルクリップルや角度伝達誤差の影響を相殺するために使用することもできる。
本発明の第1実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 外乱算出器を示すブロック図である。 外乱と外乱パワーの時間変化を示すグラフである。 外乱推定オブザーバを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る外乱パワー平方根推定器を示すブロック図である。 外乱の推定値及び外乱パワーの推定値の平方根の時間変化を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 外乱絶対値算出器を示すブロック図である。 外乱の推定値及び外乱絶対値の推定値の時間変化を示すグラフである。 本発明の第4実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 外乱変化速度絶対値算出器を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 外乱、外乱パワーの平方根、外乱絶対値、及び絶対値和の時間変化を示すグラフである。 図13の部分拡大図である。 本発明の第6実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 外乱の推定値、外乱パワーの推定値、外乱絶対値の推定値、及び絶対値和の推定値の時間変化を示すグラフである。 外乱に含まれる固有振動成分が減衰しない場合の外乱パワー、外乱絶対値、及び絶対値和の時間変化を示すグラフである。 図17の部分拡大図である。 外乱に含まれる固有振動成分が減衰しない場合の外乱パワーの推定値、外乱絶対値の推定値、及び絶対値和の推定値の時間変化を示すグラフである。 本発明の第7実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 外乱成分算出器を示すブロック図である。 固有振動数の外乱成分パワー成分の平方根と外乱の時間変化を示すグラフである。 本発明の第8実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 固有振動数の外乱パワー成分の推定値の平方根と外乱の推定値の時間変化を示すグラフである。 ランプ状に変化する外乱と閾値到達予測時間を示す概略的なグラフである。 本発明の第9実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 第9実施形態の衝突検知方法を説明するためのフローチャートである。 周期的な外乱が付加された外乱とこの周期的な外乱を除去した外乱を示すグラフである。 本発明の第11実施形態の衝突検知装置を示すブロック図である。 ランプ状の外乱と衝突評価量の時間変化を示すグラフである。 ランプ状の外乱に固有振動による外乱が加わった外乱と衝突評価量の時間変化を示すグラフである。 本発明の第12実施形態に係る衝突検知装置を示すブロック図である。 ランプ状の外乱に固有振動による外乱が加わった外乱、衝突評価量、及び固有振動数の外乱成分を除去した外乱成分の時間変化を示すグラフである。 外乱パーの平方根、衝突評価量、及び固有振動数の外乱成分を除去した外乱成分の推定値の時間変化を示す概略的なグラフである。 ランプ状の外乱に固有振動による外乱が加わった外乱、衝突評価量、及び特定周波数と高周波の両成分を除去した推定値の時間変化を示すグラフである。 ランプ状の外乱、通常の外乱の推定値、及び特定周波数と高周波の両成分を除去した外乱の時間変化を示すグラフである。
符号の説明
1 コントローラ
2 軌道計画
3 ロボット
4 エンコーダ
11 外乱パワー算出器
12 外乱算出器
13 パワー算出器
14 演算器
15,16 自乗演算器
17 加算器
18 外乱パワー平方根推定器
19 平方根算出器
20 フィルタ
22 外乱絶対値推定器
23 外乱絶対値算出器
24 絶対値算出器
25 フイルタ
26 外乱変化速度絶対値推定器
27 外乱変化速度絶対値算出器
28 フィルタ
29 速度絶対値算出器
30 速度算出器
31 絶対値算出器
33 絶対値和算出器
34 乗算器
35 加算器
37 絶対値和推定器
38 フィルタ
41 外乱成分算出器
42 バンドパスフィルタ
43 外乱パワー成分算出器
44 外乱パワー成分推定器
45 フィルタ
46 速度演算器
47 予測時間算出器
49 評価量算出器
50 外乱パワー平方根算出器
51 外乱成分絶対値算出器
52 バンドパスフィルタ
53 平方根算出器
54 加算器
55 減算器
56 絶対値算出器
57 加算器
59 予測時間算出器
60 速度算出器

Claims (8)

  1. モータによって駆動される被駆動体の衝突を検知する方法において、
    上記モータ又は上記被駆動体に加わる外乱を算出し
    上記モータ又は上記被駆動体に加わる外乱の変化速度を算出し
    上記算出された外乱と上記算出された外乱の変化速度と、被駆動体の固有振動数の角速度とを用いて、上記被駆動体の衝突を検知するための衝突評価量として外乱パワーを以下の式により算出し、
    Figure 0004567308
    この式においてP は外乱パワー、dは算出された外乱、d’は算出された外乱の変化速度、ω は被駆動体の固有振動数の角速度であることを特徴とする、衝突検知方法。
  2. 上記算出された外乱から被駆動体の固有振動数成分を抜き出し、
    上記算出された外乱変化速度から被駆動体の固有振動数成分を抜き出し、
    上記抜き出された被駆動体の固有振動数成分の外乱と、上記抜き出された被駆動体の固有振動数成分の外乱変化速度を、上記外乱パワーの算出に使用することを特徴とする、請求項に記載の衝突検知方法。
  3. 上記算出された外乱から角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去し、
    上記算出された外乱変化速度から角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去し、
    上記角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去した外乱、上記角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去した外乱変化速度を、上記外乱パワーの算出に使用することを特徴とする、請求項に記載の衝突検知方法。
  4. 上記衝突評価量に対して高周波除去特性を示すフィルタ処理を行い、
    上記フィルタ処理された衝突評価量を用いて上記被駆動体の衝突を検知することを特徴とする、請求項1に記載の衝突検知方法。
  5. モータによって駆動される被駆動体の衝突を検知する衝突検知装置において、
    上記モータ又は上記被駆動体に加わる外乱を算出する外乱算出手段と、
    上記モータ又は上記被駆動体に加わる外乱の変化速度を算出する外乱変化速度出手段、
    上記算出された外乱と上記算出された外乱の変化速度と、被駆動体の固有振動数の角速度とを用いて、上記被駆動体の衝突を検知するための衝突評価量として外乱パワーを以下の式により算出して上記被駆動体の衝突を検出し、
    Figure 0004567308
    この式においてP は外乱パワー、dは算出された外乱、d’は算出された外乱の変化速度、ω は被駆動体の固有振動数の角速度である衝突評価量算出・評価手段と
    を備えることを特徴とする、衝突検知装置。
  6. 上記衝突評価量算出・評価手段は、
    上記算出された外乱から被駆動体の固有振動数成分を抜き出し、
    上記算出された外乱変化速度から被駆動体の固有振動数成分を抜き出し、
    上記抜き出された被駆動体の固有振動数成分の外乱と、上記抜き出された被駆動体の固有振動数成分の外乱変化速度を、上記外乱パワーの算出に使用することを特徴とする、請求項に記載の衝突検知装置。
  7. 上記衝突評価量算出・評価手段は、
    上記算出された外乱から角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去し、
    上記算出された外乱変化速度から角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去し、
    上記角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去した外乱、上記角度伝達誤差を含む周期的外乱に対応する周波数成分を除去した外乱変化量変化速度を、上記外乱パワーの算出に使用することを特徴とする、請求項に記載の衝突検知装置。
  8. 上記衝突評価量算出・評価手段は、
    上記衝突評価量に対して高周波除去特性を示すフィルタ処理を行い、
    上記フィルタ処理された衝突評価量を用いて上記被駆動体の衝突を検知することを特徴とする、請求項に記載の衝突検知装置。
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