JP3204207B2 - ロボットの制御装置とその制御方法 - Google Patents

ロボットの制御装置とその制御方法

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JP3204207B2
JP3204207B2 JP08337098A JP8337098A JP3204207B2 JP 3204207 B2 JP3204207 B2 JP 3204207B2 JP 08337098 A JP08337098 A JP 08337098A JP 8337098 A JP8337098 A JP 8337098A JP 3204207 B2 JP3204207 B2 JP 3204207B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1674Programme controls characterised by safety, monitoring, diagnostic
    • B25J9/1676Avoiding collision or forbidden zones
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/39Robotics, robotics to robotics hand
    • G05B2219/39355Observer, disturbance observer

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット制御の衝
突判定処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボモータで駆動される産業用
ロボットの、障害物やワーク等への衝突による機構部の
破損を防止するために、衝突検出処理が行われている。
そして、その衝突検出は、機構部が衝突した際にサーボ
モータに発生する外乱トルクを外乱推定オブザーバによ
り推定し、この推定外乱トルクが設定されたしきい値以
上になると、衝突が発生したと判断する。しかし、ロボ
ットが衝突する際に発生する外乱トルクには、機械の摩
擦力、バネ系の反力、機械にかかる重力が含まれている
為、特開平3−196313号にあるように、衝突判定
のしきい値を前記の摩擦力、反力、重力よりも大きく
し、かつ、機構部の耐強度より小さい値に設定する方法
が用いられている。図17にこの構成を示し、以下に説
明する。まず、制御手段1で算出される指令トルクとモ
ータ実速度より、外乱推定器2において外乱トルクを推
定する。次に判定手段4で、推定された外乱トルクと、
あらかじめ設定しておいたしきい値との比較を行い、外
乱トルクがしきい値を越えていた場合は衝突が生じたと
判断し、保護処理部5によって破損防止の処理を実行す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の衝突判定処
理では、外乱推定器で推定される外乱トルクには可動部
が移動する事によって生じる摩擦力、また機械にかかる
重力や減速器などバネ系の反力が含まれている為、正確
に衝突によって生じた外乱トルク分のみを推定する事が
困難である。よって衝突判定のしきい値を衝突以外の外
乱トルクのレベルより小さく設定する事ができない。ま
た重力や摩擦力、反力は常に変化するので、姿勢や速度
によっては衝突判定までの検出に時間がかかってしま
う。
【0004】また、従来の推定した外乱トルクをしきい
値と判定するだけでは、ロボット手首軸のような機構部
に基本軸による大きな慣性力が加わった時には、この慣
性力を衝突による外乱トルクと判断してしまい衝突の誤
判定を生じてしまうことがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の構成は、外乱検出器から出力される
外乱トルクの設定時間当たりの平均値を算出する平均値
算出手段と、前記平均値算出手段により算出された平均
外乱トルクを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
された平均外乱トルクと現在の外乱トルクとを比較する
判定手段を設ける。
【0006】さらに、本発明の第2の構成は、ロボット
の速度別に設定時間を変更して外乱 トルクの時間当たり
の平均値を算出する速度別平均値算出手段を設ける。
【0007】さらに、本発明の第3の構成は、ロボット
の速度が遅い時の設定時間に対して、ロボットの速度が
速い時の設定時間を短くする速度別平均値算出手段を設
ける。
【0008】さらに、本発明の第4の構成は、現在の外
乱トルクに対して1つ前の設定時間で算出された平均外
乱トルクを記憶する記憶手段を設ける。
【0009】さらに、本発明の第5の構成は、2軸以上
の関節を有するロボットにおいて各軸毎の外乱トルクの
総和を行い、その総和によって衝突判定を行う外乱トル
ク総和手段を設ける。
【0010】さらに、本発明の第1の方法は、外乱検出
器から出力される外乱トルクの設定時間当たりの平均値
を算出して、それを平均外乱トルクとして記憶させ、そ
の記憶させた平均外乱トルクと現在の外乱トルクとを比
較判定する
【0011】さらに、本発明の第2の方法は、ロボット
の速度別に設定時間を変更して外乱トルクの時間当たり
の平均値を算出する
【0012】さらに、本発明の第3の方法は、ロボット
の速度が遅い時の設定時間に対して、ロボットの速度が
速い時の設定時間を短くする
【0013】さらに、本発明の第4の方法は、現在の外
乱トルクに対して1つ前の設定時間で算出された平均外
乱トルクを用いる
【0014】さらに、本発明の第5の方法は、2軸以上
の関節を有するロボットにおいて各軸毎の外乱トルクの
総和を行い、その総和によって衝突判定を行う
【0015】
【発明の実施の形態】上記本発明の第1の構成と第1の
方法によれば、ロボット等機構部の衝突を判定するしき
い値を小さく設定でき、衝突を短時間で検出することが
できる。
【0016】上記本発明の第2の構成と第2の方法によ
れば、しきい値との比較に用いる衝突時の外乱値を、速
度に応じて変えることができる。
【0017】上記本発明の第3の構成と第3の方法によ
れば、ロボットの動作速度が速い場合でも、姿勢変化等
による検出外乱値の急な変化に対しても、衝突発生の誤
判定を回避する事ができる。
【0018】上記本発明の第4の構成と第4の方法によ
れば、ロボット等機構部の衝突を判定するしきい値をさ
らに小さく設定することができ、衝突をさらに短時間で
検出することができる。
【0019】次に、上記本発明の第5の構成と第5の方
法によれば、全モータで算出された外乱トルクの総和を
行い、衝突判定を瞬時に検出できる。
【0020】(実施の形態1) 以下に本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0021】なお、以下本発明の実施の形態を説明する
にあたって、ロボットにかかる外乱トルクの検出を行う
一手段として外乱推定器を用いている。しかし、特にセ
ンサ等を用いる構成としてもよい事はいうまでもなく、
外乱トルクの検出方法に関わらずに本発明の制御装置及
び制御方法は構成できる。
【0022】まず、衝突判定を瞬時に行う為の制御構成
を図1に示す。制御手段1より出力される指令トルクT
cと、モータの実速度ωより、外乱トルクTdが外乱推
定器2により算出される。次に算出された外乱トルクT
dは微分手段3において微分され、外乱トルクTdに対
応した微分信号として判定手段4に出力される。判定手
段4においては、あらかじめ設定されているしきい値
と、入力される微分信号との比較判定を行い、しきい値
を越えた時点で衝突が生じたと判断し、保護処理部5に
保護処理実行の指令を出し駆動機械の破損保護が行われ
る。
【0023】図2(a)に示すように、衝突が発生した
時の外乱トルクTdの変化がほぼ一定に右上がりに上昇
し、外乱トルクTdが、衝突発生から衝突判定されるま
での時間Ts後にしきい値を超える。それに対して、図
2(b)に示すように、外乱トルクTdを微分した信号
dTd/dtの場合は、衝突発生と同時に、外乱トルク
Tdの傾きに応じて急峻に値が増加し、瞬時(dTsの
間)に設定されたしきい値を越えることがわかる。
【0024】よって、衝突発生後瞬時に衝突判定を行う
事ができる。
【0025】(実施の形態2) 以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0026】なお、説明を簡単にするために、図3に示
すような、基本軸に相当するモータ6、手首軸に相当す
るモータ7とリンク8、さらに固定台9及び負荷10か
ら構成される2自由度のロボットアームで以下説明を行
う。また、第1の発明と同一の構成については、同一符
号を付して説明を略する。
【0027】まず、図3に示すように、ロボットアーム
は固定台9に固定しているモータ6の回転軸にリンク8
を接続し、そのリンク8の先端にモータ7を取り付け、
そのモータ7に負荷10が取り付けられて構成されてい
る。そして、モータ6、モータ7の回転角を制御する事
でアーム先端の負荷10の位置を制御している。この
時、モータ7には、モータ6の回転力による慣性力Fi
が働いている。
【0028】よって、モータ6の回転方向が反転した時
に慣性力Fiが外乱トルクとしてモータ7に加わってし
まう。そこで、慣性力Fiがしきい値を越えるような速
度でモータ6が反転した時にモータ7では衝突発生の誤
判定を行ってしまう。
【0029】そこで、基本軸であるモータ6の慣性力を
考慮するために、図4に示す構成にする。以下に図4の
構成を説明する。
【0030】しきい値変更手段11において、基本軸モ
ータ6の回転速度ωoに応じてしきい値を変更し、ωo
に応じたしきい値を判定手段4に出力する。判定手段4
では、微分手段3より出力される外乱トルクに対応した
微分信号と、しきい値変更手段11より出力されるしき
い値との比較判定を行う。
【0031】(実施の形態3) 以下に本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0032】まず、図5で構成を説明する。また、第1
の発明と同一の構成については、同一符号を付して説明
を略する。外乱推定器2で算出される外乱トルクを重力
成分のような低周波をカットするフィルタ部12に出力
しフィルタ部12において重力成分をカットし、判定手
段4に出力する。ここで、外乱トルクに含まれる重力成
分について説明する。前記ロボットが図6に示すように
p1からp2までのモータ6の関節動作を行った場合、
算出される外乱トルクは図7(a)の実線で示すような
波形となる。よって、このように推定を行う外乱トルク
に重力成分が含まれていると、算出値の絶対値が重力項
によって変動してしまい、判定しきい値を重力項が最大
となる大きさより下げる事ができない。しかし、外乱ト
ルクをフィルタ部12によりフィルタリングを行うと図
7(b)の実線で示すように重力による変動分をカット
できる。さらに、ロボットが図6に示すように動作中あ
る位置Paで障害物と衝突した時、フィルタ処理を行わ
ない場合の外乱トルク波形は図7(a)の点線で示すよ
うな波形となる。しかし、フィルタ処理を行った場合の
外乱トルク波形は図7(b)の点線で示すような波形と
なる。よって図7(a)、図7(b)に示すように、フ
ィルタ処理を行わない時の衝突発生から衝突判定までの
時間Tsと、フィルタ処理を行った時の衝突発生から衝
突判定までの時間Ts’では明らかにTs>Ts’とな
る事がわかる。
【0033】(実施の形態4) 以下に本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0034】まず、図8で構成を説明する。また、第1
の発明と同一の構成については、同一符号を付して説明
を略する。
【0035】平均値算出手段13は、外乱推定器2から
の外乱トルクを入力として、一定時間ごとに、その一定
時間内での外乱トルクの平均値を算出して、平均外乱ト
ルクを出力する。記憶手段14は、平均値算出手段13
からの平均外乱トルクが主力されるごとに、それを記憶
し、一定時間後にそれを出力する。演算器15は、外乱
推定器2からの外乱トルクと、記憶手段14からの平均
外乱トルクとの差を求め、判定手段4へ出力する。判定
手段4では、演算器15の出力としきい値とを比較し
て、衝突判定を行う。
【0036】さらに、図9で詳しく説明する。図9
(a)は、外乱トルクとその平均値を示したものであ
る。時間軸上に一定間隔Taの区間を設け、現在の時間
が属する区間をnを整数として区間nとすれば、その自
然数i個前の区間を区間n−iとする。Tdn(t)
は、区間nにおける外乱トルクを示し、TD(n−1)
は、区間n−1での平均外乱トルクを示している。図9
(b)は、区間k(k=・・・,n−2,n−1,n,
・・・)における外乱トルクTdk(t)と、そのTd
k(t)が属する区間より一つ前の区間での平均外乱ト
ルクTD(k−1)との差を、示したものである。
【0037】衝突発生を判断するためのしきい値は、従
来の方法では、図9(a)で示すように、Td(t)の
最大値よりも大きく設定する必要があるのに対し、本発
明の第4の実施例によれば、図9(b)で示すように、
現在の外乱トルクと、それが属する区間より一つ前の区
間での平均外乱トルクとの差より大きければよい。すな
わち、本発明の第4の実施例によれば、衝突発生を判断
するためのしきい値は、従来のそれよりも小さく設定す
ることができ、したがって、すばやく衝突発生を検知す
ることができる。
【0038】なお、現在の外乱トルクTd(t)との差
をとる平均外乱トルクは、二つ以上前の区間でのものを
用いても構わないが、一つ前の区間での平均外乱トルク
を用いる場合のほうが、衝突検知のためのしきい値を、
より小さく設定することができる。
【0039】(実施の形態5) 以下に本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0040】まず、図10で構成を説明する。また、第
4の発明と同一の構成については、同一符号を付して説
明を略する。
【0041】速度別平均値算出手段16は、外乱推定器
2からの外乱トルクを入力として、ロボットの動作速度
Vに応じて変化する時間区間ごとに、その時間区間内で
の外乱トルクの平均値を算出して、平均外乱トルクを出
力する。
【0042】さらに、図11で詳しく説明する。図11
(a)は、ロボットの動作速度を示し、図11(b)
は、そのときの、外乱トルクとその平均値を示したもの
である。図11(b)について、図9(a)と異なる点
は、時間の区間がロボットの動作速度に応じて変化する
という点である。符号等その他の点については、図9
(a)と同様の意味を持つものとする。時間の区間の設
定方法であるが、例えば、図11(a)、図11(b)
においては、ある時点での速度に応じて、その時点を始
まりとする区間を設定し、その区間の終わりの時点で、
その時点での速度に応じて、次の区間を設定し、順次こ
れを繰り返していく、というようにしている。なおこの
とき、区間の長さは、速度が大きい程、小さくなるよう
な設定のしかたをしている。
【0043】また、図11(a),図11(b)は、速
度が大きくなる程、ロボットの姿勢の変化の割合が大き
くなり、検出した外乱トルクの変化の割合も大きくなる
ようすを示している。
【0044】また、図11(c)は、このときの、図1
1(b)で示すところのTd(t)と、そのTd(t)
が属する区間より一つ前の区間での平均外乱トルクとの
差を、示したものである。なお、衝突検知のためのしき
い値の設定のしかたは、本発明の第4の実施の形態で示
したのと同じである。
【0045】ここで、時間の区間を速度によらず一定と
した場合の、外乱トルクとその平均値を図11(d)
に、図11(d)で示すところのTd(t)と、そのT
d(t)が属する区間より一つ前の区間での平均外乱ト
ルクとの差を、図11(e)に示す。なお、このときの
ロボットの動作速度は、図11(a)で示したものと同
じとする。
【0046】図11(c)と図11(e)とを比べてわ
かるように、外乱トルクを平均する時間の区間を、速度
に応じて変化させ、その時間の区間が速度が大きい程短
くなるようにした場合は、時間の区間を速度によらず一
定にした場合に対して、衝突検知のためのしきい値を、
さらに小さくできることがわかる。
【0047】(実施の形態6) 以下に本発明の第6の実施の形態について説明する。
【0048】まず、図12に示すように、2台の協調動
作を行っているロボットが衝突した場合、すべての動作
軸であるお互いのモータ6、モータ7のうちいずれか一
つでも推定外乱トルクがしきい値を越えたところで、お
互いのロボットが衝突発生に対する保護処理を実行す
る。次に、図13で構成を説明する。各軸制御部100
において、協調動作を行っているロボットを構成してい
るモータすべての外乱トルクの算出を行う。そして、そ
れぞれのロボット間を含む各制御部間の通信手段101
により接続されている。また、通信手段101は、上位
判定手段13と上位指令生成部14とで構成される。そ
して、上位判定手段13には、すべての軸制御部100
で算出された外乱トルクの値が出力される。上位判定手
段13は各軸毎にあらかじめ設定されたしきい値と、そ
れぞれの軸制御部100で算出された外乱トルクとの比
較判定を行う。この時、どれか一軸でも外乱トルクがし
きい値を越えると、直ちに上位判定手段13は、上位指
令生成部14に衝突発生の判定を出力する。上位指令生
成部14は衝突判定を認識すると直ちに全モータに対し
て衝突保護処理の指令を出力する。このように、協調動
作を行う全モータの外乱トルクを一つの指令生成部14
が管理する事で最も検知力の高いモータで衝突を検知
し、全モータが直ちに衝突保護動作を実行する事ができ
る。
【0049】(実施の形態7) 以下に本発明の第7の実施の形態について説明する。
【0050】まず、図14に示すように、負荷10が取
り付けられたモータ6、モータ7、リンク8、固定台9
で構成されるロボットがある動作中に障害物19に衝突
した時、モータ6、モータ7で算出される外乱トルクを
それぞれTd6、Td7とする。これらの総和をTda
とし、全軸の外乱トルクの総和Tdaが設定されたしき
い値を越えた時に衝突が発生したと判定する。次に図1
5で構成を説明する。説明を簡単にするため、図14で
示したロボットの構成をもとに説明する。
【0051】まず、ロボットを構成する各モータ間の通
信を行う通信手段102は、外乱トルク総和手段20
と、前記外乱トルク総和手段20より算出される外乱ト
ルクの総和とあらかじめ設定された総和しきい値との比
較を行う上位判定手段17と、全動作軸に指令生成を行
う上位指令生成部18より構成される。次に、モータ
6、モータ7それぞれの軸制御部100において外乱ト
ルクTd6、Td7の算出が行われる。そして、各軸毎
に算出された外乱トルクにより外乱トルク総和手段20
は全軸の外乱トルクの総和Tdaを算出し、上位判定手
段17に出力する。上位判定手段17は外乱トルクの総
和Tdaとあらかじめ設定されている総和しきい値αa
との比較を行い、Tdaが総和しきい値αaを越えてい
ると、衝突発生と判断し、上位指令生成部18に保護処
理の実行を要求する。上位指令生成部18は上位判定手
段17から保護処理実行の要求を受けると直ちに、保護
処理を実行するための指令を各モータの軸制御部100
に出力する。
【0052】ここで、α6をモータ6の衝突判定のしき
い値、α7をモータ7の衝突判定しきい値とする。図1
6に示すそれぞれの衝突発生から衝突判定までの時間T
sより、通常Td6>α6、or、Td7>α7となっ
たところで衝突発生の判断を行うよりも、Tda>αa
の時点で衝突発生であると判断する方が明らかに判定ま
での時間短縮できる事が分かる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第3、4の構成と第3、4の方法により、ロボットの
衝突発生を瞬時に検出する事ができ、また、本発明の第
5の構成と第5の方法によれば、全モータで算出された
外乱トルクの総和を行い、衝突判定を瞬時に検出でき、
さらに、本発明の第1、2の構成と第1、2の方法によ
り、ロボットの姿勢変化における重力の影響を受けるこ
となく、正確な外乱トルクの算出が可能であるため、高
精度な衝突検出ができ、実用的にきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図2】衝突発生時の外乱トルクの変化とその微分信号
を示す図
【図3】本発明の第2の実施の形態説明の為の2自由度
ロボットアームの構成図
【図4】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図5】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図
【図6】本発明の第3の実施の形態説明の為の2自由度
ロボットアームの構成図
【図7】重力の影響を受ける時の外乱トルクの変動を示
す図
【図8】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
【図9】本発明の第4の実施の形態説明の為の図
【図10】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図
【図11】本発明の第5の実施の形態説明の為の図
【図12】本発明の第6の実施の形態説明の為の2自由
度ロボットアームの構成図
【図13】本発明の第6の実施の形態の構成を示すブロ
ック図
【図14】本発明の第7の実施の形態説明の為の2自由
度ロボットアームの構成図
【図15】本発明の第7の実施の形態の構成を示すブロ
ック図
【図16】本発明の第7の実施形態説明の為の外乱トル
クの変化を示す図
【図17】従来の衝突判定処理の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 制御手段 2 外乱推定器 3 微分手段 4 判定手段 5 保護処理部 6 モータ 7 モータ 8 リンク 9 固定台 10 負荷 11 しきい値変更手段 12 フィルタ部 13 平均値算出手段 14 記憶手段 15 演算器 16 速度別平均値算出手段 17 上位判定手段 18 上位指令生成部 19 障害物 20 外乱トルク総和手段 100 軸制御部 101 通信手段 102 通信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大音 雅裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−196313(JP,A) 特開 平2−308304(JP,A) 特開 平3−17703(JP,A) 特開 平8−317679(JP,A) 特開 平8−328603(JP,A) 特開 平11−70490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 G05B 11/00 - 13/04 B25J 1/00 - 21/02 H02P 5/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットを駆動する複数のモータを制御
    する制御部と、前記モータのトルクと速度を入力してロ
    ボットにかかる外乱トルクを推定する外乱検出器と、前
    記外乱検出器から出力される外乱トルクの設定時間当た
    りの平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値算
    出手段により算出された平均外乱トルクを記憶する記憶
    手段と、前記記憶手段に記憶された平均外乱トルクと現
    在の外乱トルクとを比較する判定手段とを有するロボッ
    トの制御装置。
  2. 【請求項2】 ロボットを駆動する複数のモータを制御
    する制御部と、前記モータのトルクと速度を入力してロ
    ボットにかかる外乱トルクを推定する外乱検出器と、前
    記ロボットの速度別に設定時間を変更して外乱トルクの
    時間当たりの平均値を算出する速度別平均値算出手段
    と、前記速度別平均値算出手段により算出された平均外
    乱トルクを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
    れた平均外乱トルクと現在の外乱トルクとを比較する判
    定手段とを有するロボットの制御装置。
  3. 【請求項3】 速度別平均値算出手段は、ロボットの速
    度が遅い時の設定時間に対して、ロボットの速度が速い
    時の設定時間を短くする請求項1記載のロボットの制御
    装置。
  4. 【請求項4】 現在の外乱トルクに対して1つ前の設定
    時間で算出された平均外乱トルクを記憶手段に記憶する
    請求項1から3の何れかに記載のロボットの制御装置。
  5. 【請求項5】 1つ以上の基本軸と先端に設けられた1
    つ以上の手首軸を有するロボットの各軸毎の外乱検出器
    からの信号を入力する通信手段により各軸の総和を行う
    請求項1から4の何れかに記載のロボットの制御装置。
  6. 【請求項6】 ロボットを駆動する複数のモータのトル
    クと速度を入力してロボットにかかる外乱トルクを推定
    するステップと、前記外乱トルクの設定時間当たりの平
    均外乱トルクを算出するステップと、前記算出された平
    均外乱トルクを記憶するステップと、前記記憶された平
    均外乱トルクと現在の外乱トルクとを比 較するステップ
    を有するロボットの制御方法
  7. 【請求項7】 ロボットを駆動する複数のモータのトル
    クと速度を入力してロボットにかかる外乱トルクを推定
    するステップと、前記ロボットの速度別に設定時間を変
    更して外乱トルクの時間当たりの平均外乱トルクを算出
    するステップと、前記算出された平均外乱トルクを記憶
    するステップと、前記記憶された平均外乱トルクと現在
    の外乱トルクとを比較するステップを有するロボットの
    制御方法
  8. 【請求項8】 速度別平均値算出手段は、ロボットの速
    度が遅い時の設定時間に対して、ロボットの速度が速い
    時の設定時間を短くする請求項6記載のロボットの制御
    方法
  9. 【請求項9】 現在の外乱トルクに対して1つ前の設定
    時間で算出された平均外乱トルクを記憶するステップを
    有する請求項6から8の何れかに記載のロボットの制御
    方法
  10. 【請求項10】 1つ以上の基本軸と先端に設けられた
    1つ以上の手首軸を有するロボットの各軸毎の外乱検出
    器からの信号を入力し、外乱トルクの総和を用いる請求
    項6から9の何れかに記載のロボットの制御方法。
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