JP7176255B2 - 電動機制御装置及び衝突検出方法 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、図8に示すサーボモータの位置制御装置が記載されている。図8において、位置制御部102は、位置検出器107による位置検出値Pfが位置指令発生器101からの位置指令値PCに追従するように速度指令値VCを演算し、速度制御部103は、速度検出手段108からの速度検出値Vfが速度指令値VCに追従するように電流指令値ICを演算する。
電流制御部104は電流指令値ICまたはISに従ってモータ105を制御し、駆動対象物である機械部106を駆動または停止させる。
この従来技術と同一の原理に基づき、ロボットアームに異常な負荷が加わった場合にサーボモータを停止させるようにした制御装置が、特許文献2にも記載されている。
図9(a)において、外乱オブザーバ109が外乱トルクの推定演算に用いる慣性モーメント値Jが実際値と一致している場合、時刻tcで機械部106が障害物に衝突すると、外乱オブザーバ109は推定外乱トルクτL #を適正に演算し、この推定外乱トルクτL #が許容外乱トルクτLaを超えたことから機械部106の衝突を検出可能である。
これにより、特許文献1の従来技術では、許容外乱トルクτLaを小さく設定して衝突検出感度を高めることが困難であった。
図10は、この衝突検出装置のブロック図である。制御部202は、対象物201を駆動するサーボモータ200を制御し、外乱オブザーバ203は、サーボモータ200の速度検出値と制御部202のトルク指令値に基づいて対象物201に作用する外乱トルクを第1の外乱トルクτcalc1として推定する。
すなわち、図11(a)に示す外乱トルクの実際値τrealと推定外乱トルクτcalcとの間の計算誤差τerrを考慮した場合、このτerrに相当する周波数成分をフィルタ204によって除去することで、図11(b)のようにτerrを大きめに設定する(結果的に感度設定値limitを大きくする)必要がなく、図11(c)のようにτerr≒0として感度設定値limitを小さくすることができる。
しかしながら、サーボモータ200の速度が高く、高速で駆動されている対象物201が衝突した時の外乱トルク(衝突力)は低速時のそれに比べて大きい。従って、衝突判定に用いる感度設定値limitが固定されていると、モータ速度によっては衝突を正確に検出できない場合があるため、衝突検出精度の更なる向上が要請されていた。
前記衝突力推定手段から出力される推定衝突力の所定の周波数成分を抽出する手段と、
前記周波数成分に基づいて前記負荷機械が前記障害物に衝突したことを検出する衝突検出手段と、
前記衝突検出手段による衝突検出時に前記電動機の速度を安全側に制御するための制御手段と、
を備えた電動機制御装置において、
前記電動機の速度に応じて変化する衝突検出用のしきい値を生成する手段を備え、
前記衝突検出手段は、前記周波数成分が前記しきい値を超えた時に前記負荷機械の衝突を検出することを特徴とする。
前記周波数成分と比較される衝突検出用のしきい値を前記電動機の速度に応じて変化させ、前記周波数成分が前記しきい値を超えた時に前記負荷機械の衝突を検出することを特徴とする。
また、本発明によれば、衝突した障害物が弾性体である場合にも高精度に衝突を検出することができる。
図1は、本発明の第1参考形態に係る衝突検出機能を備えた電動機制御装置のブロック図である。図1において、1はサーボモータ等の電動機2により駆動される負荷機械(駆動対象物)、3は電動機2の回転子の位置を検出する位置検出器、4は位置検出値から速度を演算する速度検出器である。
図2に示すように、外乱オブザーバ9では、電動機2の速度検出値nmを微分してノミナルの総慣性モーメント値Jnを乗じた結果をトルク指令値τrから減算し、時定数Tのローパスフィルタを通して推定外乱トルクτd #を演算する。なお、sは微分演算子である。
図4は、衝突時の動作を示す波形図である。時刻tcで負荷機械1が障害物に衝突すると、図1の外乱オブザーバ9により演算される推定外乱トルクτd #はステップ状に変化し、微分器10は数式1により推定外乱トルク微分値τd #´を演算する。
[数式1]
τd #´=sτd #
これにより、電動機速度に関わらずしきい値が固定されている場合に比べて、負荷機械1が低速で衝突した時にも確実に衝突を検出することができ、衝突検出精度の向上が可能になる。
あるいは、位置検出器3から出力される位置検出値や位置指令発生器5から出力される位置指令値に応じてしきい値τthを変化させ、このしきい値τthを推定外乱トルク微分値τd #´との比較に用いても良い。
図6(a)は、上位コントローラ20から負荷機械1に対する移動経路情報(所定の経路上を移動させるための速度指令値や位置指令値等)を衝突検出器11に入力し、この移動経路情報に応じてしきい値(初期値τth0)を変化させることにより図3のようなしきい値τthのパターンを作成し、このしきい値τthを推定外乱トルク微分値τd #´と比較して得た衝突検出信号Sdを衝突制御器12へ出力しても良い。
また、図6(b)に示すように、上位コントローラ20により図3のようなしきい値τthのパターンを予め作成しておき、このしきい値τthを衝突検出器11に入力して推定外乱トルク微分値τd #´と比較して得た衝突検出信号Sdを衝突制御器12へ出力しても良い。
衝突時の外乱トルクの時間変化や衝突力は、図1に示した微分器10のように近似微分による演算処理のほか、ハイパスフィルタやバンドパスフィルタ等の周波数成分抽出手段により検出することが可能である。
特に、負荷機械1が弾性体等に衝突した場合、その衝突力Fdは弾性体のバネ定数K及び負荷機械1の変位Δxから、数式2によって求めることができる。
[数式2]
Fd=KΔx
[数式3]
Fd=Kx´t
図7における衝突力推定手段9A、ハイパスフィルタ等の周波数成分抽出手段10Aは、図1における外乱オブザーバ9、微分器10にそれぞれ相当する。ここで、衝突力推定手段9Aは、弾性体のバネ定数Kと電動機2の速度検出値nm(数式3における速度x´に相当)とを用いて数式3により衝突力Fdを推定し、その周波数成分ωを周波数成分抽出手段10Aにより抽出して衝突検出器11Aに入力する。衝突検出器11Aでは、入力された周波数成分ωが衝突検出用のしきい値ωth(初期値をωth0とする)を超えた場合に衝突と判定して衝突検出信号Sdを出力すれば良い。
この実施形態においても、衝突検出用のしきい値ωthを電動機2の速度nmに比例して大きくなるように変化させることが望ましい。
2:電動機
3:位置検出器
4:速度検出器
5:位置指令発生器
6:位置制御器
7:速度制御器
8:電流制御器
9:外乱オブザーバ
9A:衝突力推定手段
10:微分器
10A:周波数成分抽出手段
11,11A:衝突検出器
12:衝突制御器
20:上位コントローラ
Claims (4)
- 電動機により駆動される負荷機械が障害物に衝突した際に前記電動機に作用する衝突力を、前記負荷機械の変位及び前記障害物のバネ定数に基づいて推定する衝突力推定手段と、
前記衝突力推定手段から出力される推定衝突力の所定の周波数成分を抽出する手段と、
前記周波数成分に基づいて前記負荷機械が前記障害物に衝突したことを検出する衝突検出手段と、
前記衝突検出手段による衝突検出時に前記電動機の速度を安全側に制御するための制御手段と、
を備えた電動機制御装置において、
前記電動機の速度に応じて変化する衝突検出用のしきい値を生成する手段を備え、
前記衝突検出手段は、前記周波数成分が前記しきい値を超えた時に前記負荷機械の衝突を検出することを特徴とする電動機制御装置。 - 請求項1に記載した電動機制御装置において、
前記しきい値を、前記電動機の速度に比例して変化させることを特徴とする電動機制御装置。 - 電動機により駆動される負荷機械が障害物に衝突した際に前記電動機に作用する衝突力を、前記負荷機械の変位及び前記障害物のバネ定数に基づいて推定し、推定した衝突力の所定の周波数成分に基づいて前記負荷機械が前記障害物に衝突したことを検出する衝突検出方法において、
前記周波数成分と比較される衝突検出用のしきい値を前記電動機の速度に応じて変化させ、前記周波数成分が前記しきい値を超えた時に前記負荷機械の衝突を検出することを特徴とする衝突検出方法。 - 請求項3に記載した衝突検出方法において、
前記しきい値を、前記電動機の速度に比例して変化させることを特徴とする衝突検出方法。
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