JP7317597B2 - 制御装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 1.佐藤 光,宮崎 敏昌,北条 善久が、2019年1月25日付で、電気学会 半導体電力変換 モータドライブ 合同研究会 予稿集において、出願に係る発明の内容を公開。 2.佐藤 光,宮崎 敏昌,北条 善久が、2019年1月26日付で、電気学会 半導体電力変換 モータドライブ 合同研究会において、出願に係る発明の内容を公開。 3.佐藤 光,宮崎 敏昌,北条 善久が、2019年5月17日付で、自動車技術会春季大会(2019)予稿集において、出願に係る発明の内容を公開。 4.佐藤 光,宮崎 敏昌,北条 善久が、2019年5月22日付で、自動車技術会春季大会(2019)において、出願に係る発明の内容を公開。
本発明は、モータまたは負荷発生装置を制御する制御装置に関する。
モータと機械装置とが捻じれ要素により連結され、機械装置をモータにより駆動する系において、モータと機械装置との間の共振による振動が問題となることがある。そこで、このような振動を抑制するための技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、機械装置の負荷側に印加された外乱トルクを外乱オブザーバを用いて推定し、推定した外乱トルクを補償して所望の制御を行う技術が記載されている。また、特許文献2には、モータ速度と、モータの推定速度との差からトルクの補償値を演算することで、機械共振系から生じる振動を測定し、振動を抑制する技術が記載されている。
特開2008-228484号公報 特開2001-157478号公報
特許文献1に記載されている技術では、機械装置の速度および慣性値が事前に与えられている必要がある。また、特許文献2に記載されている技術では、機械装置の慣性値が事前に与えられている必要がある。このように、特許文献1,2に記載されている技術では、モータと捻じれ要素により連結された装置(機械装置)の慣性値などのパラメータが必要となる。そのため、特許文献1,2に記載されている技術では、パラメータを取得するためのオブサーバを機械装置ごとに設けたり、オフラインでパラメータを測定したりする必要が生じるという問題がある。なお、ダイナモメータのような負荷発生装置とモータとが捻じれ要素により連結され、ダイナモメータを制御対象として、ダイナモメータにより負荷をモータに与えて、モータの動力を吸収する系においても、同様の問題が生じる。
上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、制御対象の装置と捻じれ要素により連結された装置のパラメータを用いることなく、捻じれ要素により連結された装置間の共振による振動を抑制することができる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る制御装置は、捻じれ要素により連結された機械装置を駆動するモータを制御する制御装置であって、前記モータと前記機械装置との間の捻じれトルクを検出する検出部と、前記モータの出力トルクと前記捻じれトルクとの偏差および前記モータの機械的要素の伝達関数に基づき求められるモータ回転速度と、前記モータの摩擦係数とに基づき、前記モータによる摩擦トルクを演算する摩擦トルクシミュレータ部と、前記モータ回転速度と、前記モータの慣性係数とに基づき、前記モータによる慣性トルクを演算する慣性トルクシミュレータ部と、前記モータに対するトルク指令と、前記摩擦トルクと、前記慣性トルクとを加算して前記モータの出力トルクとして出力する加算器と、前記トルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記摩擦係数を調整する摩擦係数修正部と、前記トルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記慣性係数を調整する慣性係数修正部と、を備える。
また、本発明に係る制御装置において、前記摩擦係数修正部および前記慣性係数修正部は、前記摩擦係数と前記慣性係数とを重み付けして制御することが好ましい。
また、本発明に係る制御装置において、繰り返し学習しながら前記摩擦トルクの位相調整を行う第1の位相調整部と、繰り返し学習しながら前記慣性トルクの位相調整を行う第2の位相調整部と、をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る制御装置において、前記モータ回転速度に対するフィルタ処理により前記モータ回転速度の振動成分を抽出するフィルタをさらに備え、前記摩擦トルクシミュレータ部は、前記モータ回転速度の振動成分と、前記モータの摩擦係数とに基づき、前記モータによる摩擦トルクを演算することが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る制御装置は、捻じれ要素により連結されたモータに負荷を与える負荷発生装置の制御装置であって、前記モータと前記負荷発生装置との間の捻じれトルクを検出する検出部と、前記捻じれトルクと前記負荷発生装置の負荷トルクとの偏差および前記負荷発生装置の機械的要素の伝達関数に基づき求められる負荷発生装置回転速度と、前記負荷発生装置の摩擦係数とに基づき、前記負荷発生装置による摩擦トルクを演算する摩擦トルクシミュレータ部と、前記負荷発生装置回転速度と、前記負荷発生装置の慣性係数とに基づき、前記負荷発生装置による慣性トルクを演算する慣性トルクシミュレータ部と、前記負荷発生装置に対するトルク指令と、前記摩擦トルクと、前記慣性トルクとを加算して前記負荷発生装置の負荷トルクとして出力する加算器と、前記負荷発生装置に対するトルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記摩擦係数を調整する摩擦係数修正部と、前記トルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記慣性係数を調整する慣性係数修正部と、を備える。
また、本発明に係る制御装置において、前記摩擦係数修正部および前記慣性係数修正部は、前記摩擦係数と前記慣性係数とを重み付けして制御することが好ましい。
また、本発明に係る制御装置において、繰り返し学習しながら前記摩擦トルクの位相調整を行う第3の位相調整部と、繰り返し学習しながら前記慣性トルクの位相調整を行う第4の位相調整部と、をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る制御装置において、前記負荷発生装置回転速度に対するフィルタ処理により前記負荷発生装置回転速度の振動成分を抽出するフィルタをさらに備え、前記摩擦トルクシミュレータ部は、前記負荷発生装置回転速度の振動成分と、前記負荷発生装置の摩擦係数とに基づき、前記負荷発生装置による摩擦トルクを演算することが好ましい。
本発明に係る制御装置によれば、制御対象の装置と捻じれ要素により連結された装置のパラメータを用いることなく、捻じれ要素により連結された装置間の共振による振動を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置10の構成例を示す図である。本実施形態に係る制御装置10は、モータと機械装置とが連結部などの捻じれ要素により結合され、捻じれ要素を介してモータにより機械装置が駆動される系において、モータを制御対象とするものである。具体的には、本実施形態に係る制御装置10は、モータと機械装置との間の共振による振動を抑制するようにモータを制御するものである。機械装置は、例えば、自動車のエンジンで発生したエネルギーを駆動輪に伝達するトランスミッションなどの駆動伝達系(供試体)である。エンジン駆動方式は、付帯設備が多くなり、手間がかかるため、昨今では、エンジンの代わりにモータを用いて供試体の駆動軸に駆動トルクをかけるモータ駆動方式が用いられている。本実施形態に係る制御装置10は、例えば、このような供試体の駆動軸に駆動トルクをかけるモータを制御するものである。
上述したようなモータと機械装置とが連結部などの捻じれ要素により結合された系は、図1に示す2慣性系モデル20に近似することができる。まず、この2慣性系モデル20について説明する。2慣性系モデル20は、モータ慣性・摩擦21と、機械装置慣性・摩擦22と、捻じれ要素23とを含む。
モータ慣性・摩擦21は、モータの機械的要素(慣性および摩擦)を示す。モータ慣性・摩擦21の伝達関数は、1/(JMs+DM)で表される。JMはモータ慣性・摩擦21の慣性モーメントであり、DMはモータ慣性・摩擦21の粘性摩擦であり、sはラプラス演算子である。モータ慣性・摩擦21は、減算器24により演算される、モータの出力トルクTMと捻じれトルクTSとの偏差が入力され、モータ回転速度ωMを出力する。すなわち、モータ慣性・摩擦21は、モータの出力トルクTMと、捻じれトルクTSとの偏差が入力され、その偏差に対応するモータ回転速度ωMを出力する。モータの出力トルクTMは、電磁気的要素であり、後述する制御装置10から出力される。
機械装置慣性・摩擦22は、機械装置の機械的要素(慣性および摩擦)を示す。機械装置慣性・摩擦22の伝達関数は、1/(JLs+DL)で表される。JLは機械装置慣性・摩擦22の慣性モーメントであり、DLは機械装置慣性・摩擦22の粘性摩擦である。機械装置慣性・摩擦22は、減算器25により演算される、捻じれトルクTSと、機械装置側の負荷トルクである機械装置側負荷トルクTLとの偏差が入力され、機械装置回転速度ωLを出力する。すなわち、機械装置慣性・摩擦22は、捻じれトルクTSと機械装置側負荷トルクTLとの偏差が入力され、その偏差に対応する機械装置回転速度ωLを出力する。
捻じれ要素23の伝達関数は、KS/sで表される。KSはばね定数である。捻じれ要素23は、減算器26により演算される、モータ回転速度ωMと機械装置回転速度ωLとの偏差が入力され、捻じれトルクTSとして出力する。すなわち、捻じれ要素23は、モータ回転速度ωMと機械装置回転速度ωLとの偏差が入力され、その偏差を捻じれトルクTSに変換して出力する。
図1に示す2慣性系モデル20において、モータの出力トルクTMからモータ回転速度ωMまでの伝達関数は、以下の式(1)で表される。なお、粘性摩擦DL,DM≠0とする。
Figure 0007317597000001
ωnは共振周波数であり、以下の式(2)で表される。共振周波数ωnは、式(1)の分母多項式が0となる周波数である。ωarは、反共振周波数であり、以下の式(3)で表される。反共振周波数ωarは、式(1)の分子多項式が0となる周波数である。ζnは共振周波数ωnにおける減衰係数であり、以下の式(4)で表される。ζarは反共振周波数ωarにおける減衰係数であり、以下の式(5)で表される。αは定数であり、以下の式(6)で表される。
Figure 0007317597000002
また、図1に示す2慣性系モデル20において、モータの出力トルクTMから捻じれトルクTSまでの伝達関数は、以下の式(7)で表される。
Figure 0007317597000003
式(7)において、共振周波数ωnにおける減衰係数ζnは式(4)と同じである。
式(2)より、モータ慣性・摩擦21の慣性モーメントJMを制御することで、共振周波数ωnを制御できることが分かる。また、式(4)より、モータ慣性・摩擦21の粘性摩擦DMおよび慣性モーメントJMを制御することで、共振周波数ωnにおける減衰係数ζnを制御することができる、すなわち、共振周波数ωnにおける捻じれトルクTSを制御できることが分かる。
次に、本実施形態に係る制御装置10の構成について説明する。
図1に示す制御装置10は、検出部11と、摩擦トルクシミュレータ部12Dと、慣性トルクシミュレータ部12Jと、位相調整部13Dと、位相調整部13Jと、加算器14,15と、減算器16と、摩擦係数修正部17Dと、慣性係数修正部17Jとを備える。
検出部11は、モータと機械装置との間に設けられ、捻じれトルクTSを検出する。検出部11としては、例えば、トルク計を用いることができる。また、検出部11としては、加速度計を用い、加速度計により検出された加速度から捻じれトルクTSを検出してもよい。
摩擦トルクシミュレータ部12Dは、モータ慣性・摩擦21による電気摩擦として摩擦トルクTMDを演算する。具体的には、摩擦トルクシミュレータ部12Dは、以下の式(8)に基づき、摩擦トルクTMDを演算する。
Figure 0007317597000004
式(8)において、DM^はモータ慣性・摩擦21の摩擦係数であり、後述する摩擦係数修正部17Dにより調整される。なお、a^は、aの上に^が付された記号を表すものとする。
慣性トルクシミュレータ部12Jは、モータ慣性・摩擦21による電気慣性として慣性トルクTMJを演算する。具体的には、慣性トルクシミュレータ部12Jは、以下の式(9)に基づき、慣性トルクTMJを演算する。
Figure 0007317597000005
式(9)において、JM^はモータ慣性・摩擦21の慣性係数であり、後述する慣性係数修正部17Jにより調整される。
第1の位相調整部としての位相調整部13Dは、摩擦トルクシミュレータ部12Dにより演算された摩擦トルクTMDの位相調整を行う。具体的には、位相調整部13Dは、摩擦トルクTMDの位相遅れを補償する。ここで、位相調整部13Dは、繰り返し学習しながら、摩擦トルクTMDの位相遅れを補償する。繰り返し学習とは、任意の目標出力に対し、複数回の試行を繰り返すことにより、目標値への追従が可能な制御である。
第2の位相調整部としての位相調整部13Jは、慣性トルクシミュレータ部12Jにより演算された慣性トルクTMJの位相調整を行う。具体的には、位相調整部13Jは、慣性トルクTMJの位相遅れを補償する。ここで、位相調整部13Jは、繰り返し学習しながら、慣性トルクTMJの位相遅れを補償する。
加算器14は、位相調整部13Dによる位相調整済みの摩擦トルクTMDと、位相調整部13Jによる位相調整済みの慣性トルクTMJとを加算する。なお、位相調整部13Dおよび位相調整部13Jは、必須の構成ではない。したがって、加算器14は、摩擦トルクシミュレータ部12Dにより演算された摩擦トルクTMDと、慣性トルクシミュレータ部12Jにより演算された慣性トルクTMJとを加算してもよい。
加算器15は、モータに対するトルク指令TM refと、加算器14による加算値とを加算し、モータの出力トルクTMとして出力する。すなわち、加算器15は、トルク指令TM refと、摩擦トルクTMDと、慣性トルクTMJとを加算して、モータの出力トルクTMとして出力する。
減算器16は、トルク指令TM refと、検出部11により検出された捻じれトルクTSとの偏差を演算する。
摩擦係数修正部17Dは、減算器16により演算された偏差が小さくなるように、摩擦トルクシミュレータ部12Dによる摩擦トルクTMDの演算に用いられる摩擦係数DM^を調整する。
慣性係数修正部17Jは、減算器16により演算された偏差が小さくなるように、慣性トルクシミュレータ部12Jによる慣性トルクTMJの演算に用いられる慣性係数JM^を調整する。
モータと機械装置との間の共振による振動分の影響は、以下の式(10)のように、捻じれトルクTsとトルク指令TM refとの偏差に現れることになる。上述したように、モータ慣性・摩擦21の慣性モーメントJMを制御することで、共振周波数ωnを制御することができる。また、モータ慣性・摩擦21の粘性摩擦DMおよび慣性モーメントJMを制御することで、共振周波数ωnにおける減衰係数ζn、すなわち、共振周波数ωnにおける捻じれトルクTSを制御することができる。したがって、トルク指令TM refに加算される摩擦トルクTMDおよび慣性トルクTMJの演算に用いられる摩擦係数DM^および慣性係数JM^を、トルク指令TM refと捻じれトルクTSとの偏差に基づいて調整することで、摩擦トルクTMDおよび慣性トルクTMJにより、モータと機械装置との間の共振による振動を補償することができる。そのため、機械装置のパラメータを用いることなく、モータと機械装置との間の共振による振動を抑制することができる。
Figure 0007317597000006
なお、摩擦係数修正部17Dおよび慣性係数修正部17Jは、摩擦係数DM^と慣性係数JM^とを重み付けして制御してもよい。すなわち、摩擦係数修正部17Dおよび慣性係数修正部17Jは、摩擦係数DM^および慣性係数JM^の一方による振動の抑制の寄与を、摩擦係数DM^および慣性係数JM^の他方による振動の抑制の寄与よりも大きくしてもよい。例えば、摩擦係数修正部17Dおよび慣性係数修正部17Jは、式(2)に基づき、慣性係数JM^だけを調整して共振周波数ωnを制御した上で、減衰係数ζnも調整して、振動の抑制を図ってもよい。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る制御装置10aの構成例を示す図である。図2において、図1と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図2に示す制御装置10aは、図1に示す制御装置10と比較して、フィルタ18を追加した点と、摩擦トルクシミュレータ部12Dを摩擦トルクシミュレータ部12Daに変更した点とが異なる。
フィルタ18は、モータ回転速度ωMに対するフィルタ処理によりモータ回転速度ωMの振動成分を抽出する。具体的には、フィルタ18は、モータ回転速度ωMの振動周波数に対して十分遅い時定数のローパスフィルタ処理をモータ回転速度ωMに対して行うことで、モータ回転速度ωMの平均値ωMaveを求める。そして、フィルタ18は、モータ回転速度ωMの平均値ωMaveと、モータ回転速度ωMとの差分を算出することで、モータ回転速度ωMの振動成分を抽出する。フィルタ18は、抽出したモータ回転速度ωMの振動成分を摩擦トルクシミュレータ部12Daに出力する。
摩擦トルクシミュレータ部12Daは、モータ回転速度ωMの振動成分と、モータの摩擦係数DM^とに基づき、モータによる摩擦トルクTMDを演算する。
モータ回転速度ωMにオフセットが存在する場合、摩擦トルクTMDにもオフセットが生じ、共振による振動の抑制を十分に行えないことがある。そこで本実施形態のように、モータ回転速度ωMの振動成分を抽出して摩擦トルクTMDを演算することで、モータ回転速度ωMにオフセットが存在する場合にも、共振による振動の抑制を行うことができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態および第2の実施形態においては、モータと機械装置とが捻じれ要素により連結され、モータにより機械装置を駆動する系において、モータの摩擦トルクTMDおよび慣性トルクTMJにより、モータと機械装置との間の共振による振動を補償する例を用いて説明したが、本発明が適用されるのはこの例に限られない。本発明は、ダイナモメータのような負荷発生装置とモータとが捻じれ要素により連結され、負荷発生装置により負荷をモータに与えて、モータの動力を吸収する系における振動の抑制にも適用可能である。以下では、負荷発生装置とモータとが捻じれ要素により連結された系に本発明を適用した場合について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る制御装置30の構成例を示す図である。本実施形態に係る制御装置30は、ダイナモメータのような負荷発生装置とモータとが連結部などの捻じれ要素により結合され、捻じれ要素を介して負荷発生装置によりモータに負荷を与える系において、負荷発生装置とモータとの間の共振による振動を抑制するように負荷発生装置を制御するものである。
モータと負荷発生装置とが捻じれ要素により結合された系は、図3に示す2慣性系モデル40に近似することができる。まず、この2慣性系モデル40について説明する。2慣性系モデル40は、モータ慣性・摩擦41と、負荷発生装置慣性・摩擦42と、捻じれ要素43とを含む。
モータ慣性・摩擦41は、モータの機械的要素(慣性および摩擦)を示す。モータ慣性・摩擦41の伝達関数は、1/(JMs+DM)で表される。モータ慣性・摩擦41は、減算器44により演算される、モータの出力トルクTMと捻じれトルクTsとの偏差が入力され、モータ回転速度ωMを出力する。すなわち、モータ慣性・摩擦41は、モータの出力トルクTMと、捻じれトルクTsとの偏差が入力され、その偏差に対応するモータ回転速度ωMを出力する。
負荷発生装置慣性・摩擦42は、負荷発生装置の機械的要素(慣性および摩擦)を示す。負荷発生装置慣性・摩擦42の伝達関数は、1/(JGs+DG)で表される。JGは負荷発生装置慣性・摩擦42の慣性モーメントであり、DGは負荷発生装置慣性・摩擦42の粘性摩擦である。負荷発生装置慣性・摩擦42は、減算器45により演算される、捻じれトルクTsと、負荷発生装置の負荷トルクTGとの偏差が入力され、負荷発生装置回転速度ωGを出力する。すなわち、負荷発生装置慣性・摩擦42は、捻じれトルクTsと負荷発生装置の負荷トルクTGとの偏差が入力され、その偏差に対応する負荷発生装置回転速度ωGを出力する。
捻じれ要素43の伝達関数は、KS/sで表される。捻じれ要素43は、減算器46により演算される、モータ回転速度ωMと負荷発生装置回転速度ωGとの偏差が入力され、捻じれトルクTSとして出力する。すなわち、捻じれ要素43は、モータ回転速度ωMと負荷発生装置回転速度ωGとの偏差が入力され、その偏差を捻じれトルクTSに変換して出力する。
図3に示す2慣性系モデル40において、モータの出力トルクTMからモータ回転速度ωMまでの伝達関数は、以下の式(11)で表される。なお、粘性摩擦DG,DM≠0とする。
Figure 0007317597000007
ωnは共振周波数であり、以下の式(12)で表される。共振周波数ωnは、式(11)の分母多項式が0となる周波数である。ωarは、反共振周波数であり、以下の式(13)で表される。反共振周波数ωarは、式(11)の分子多項式が0となる周波数である。ζnは共振周波数ωnにおける減衰係数であり、以下の式(14)で表される。ζarは反共振周波数ωarにおける減衰係数であり、以下の式(15)で表される。αは定数であり、以下の式(16)で表される。
Figure 0007317597000008
式(12)より、負荷発生装置慣性・摩擦42の慣性モーメントJGを制御することで、共振周波数ωnを制御できることが分かる。また、式(14)より、負荷発生装置慣性・摩擦42の粘性摩擦DGおよび慣性モーメントJGを制御することで、共振周波数ωnにおける減衰係数ζnを制御することができる、すなわち、共振周波数ωnにおける捻じれトルクTSを制御できることが分かる。
次に、本実施形態に係る制御装置30の構成について説明する。
図3に示す制御装置30は、検出部31と、摩擦トルクシミュレータ部32Dと、慣性トルクシミュレータ部32Jと、位相調整部33Dと、位相調整部33Jと、加算器34,35と、減算器36と、摩擦係数修正部37Dと、慣性係数修正部37Jとを備える。
検出部31は、モータと負荷発生装置との間に設けられ、捻じれトルクTSを検出する。検出部31としては、例えば、トルク計を用いることができる。また、検出部31としては、加速度計を用い、加速度計により検出された加速度から捻じれトルクTSを検出してもよい。
摩擦トルクシミュレータ部32Dは、負荷発生装置慣性・摩擦42による電気摩擦として摩擦トルクTGDを演算する。具体的には、摩擦トルクシミュレータ部32Dは、以下の式(17)に基づき、摩擦トルクTGDを演算する。
Figure 0007317597000009
式(17)において、DG^は負荷発生装置慣性・摩擦42の摩擦係数であり、後述する摩擦係数修正部37Dにより調整される。
慣性トルクシミュレータ部32Jは、負荷発生装置慣性・摩擦42による電気慣性として慣性トルクTGJを演算する。具体的には、慣性トルクシミュレータ部32Jは、以下の式(18)に基づき、慣性トルクTGJを演算する。
Figure 0007317597000010
式(18)において、JG^は負荷発生装置慣性・摩擦42の慣性係数であり、後述する慣性係数修正部37Jにより調整される。
第3の位相調整部としての位相調整部33Dは、摩擦トルクシミュレータ部32Dにより演算された摩擦トルクTGDの位相調整を行う。具体的には、位相調整部33Dは、摩擦トルクTGDの位相遅れを補償する。ここで、位相調整部33Dは、繰り返し学習しながら、摩擦トルクTGDの位相遅れを補償する。
第4の位相調整部としての位相調整部33Jは、慣性トルクシミュレータ部32Jにより演算された慣性トルクTGJの位相調整を行う。具体的には、位相調整部33Jは、慣性トルクTGJの位相遅れを補償する。ここで、位相調整部33Jは、繰り返し学習しながら、慣性トルクTGJの位相遅れを補償する。
加算器34は、位相調整部33Dによる位相調整済みの摩擦トルクTGDと、位相調整部33Jによる位相調整済みの慣性トルクTGJとを加算する。なお、位相調整部33Dおよび位相調整部33Jは、必須の構成ではない。したがって、加算器34は、摩擦トルクシミュレータ部32Dにより演算された摩擦トルクTGDと、慣性トルクシミュレータ部32Jにより演算された慣性トルクTGJとを加算してもよい。
加算器35は、負荷発生装置に対する負荷トルク指令モータTG refと、加算器34による加算値とを加算し、負荷発生装置の負荷トルクTGとして出力する。すなわち、加算器35は、トルク指令TG refと、摩擦トルクTGDと、慣性トルクTGJとを加算して、負荷発生装置の負荷トルクTGとして出力する。
減算器36は、トルク指令TG refと、検出部31により検出された捻じれトルクTSとの偏差を演算する。
摩擦係数修正部37Dは、減算器36により演算された偏差が小さくなるように、摩擦トルクシミュレータ部32Dによる摩擦トルクTGDの演算に用いられる摩擦係数DG^を調整する。
慣性係数修正部37Jは、減算器36により演算された偏差が小さくなるように、慣性トルクシミュレータ部32Jによる慣性トルクTGJの演算に用いられる慣性係数JG^を調整する。
モータと負荷発生装置との間の共振による振動分の影響は、捻じれトルクTsとトルク指令TG refとの偏差に現れる。上述したように、負荷発生装置慣性・摩擦42の慣性モーメントJGを制御することで、共振周波数ωnを制御することができる。また、負荷発生装置慣性・摩擦42の粘性摩擦DGおよび慣性モーメントJGを制御することで、共振周波数ωnにおける減衰係数ζn、すなわち、共振周波数ωnにおける捻じれトルクTSを制御することができる。したがって、トルク指令TG refに加算される摩擦トルクTGDおよび慣性トルクTGJの演算に用いられる摩擦係数DG^および慣性係数JG^を、トルク指令TG refと捻じれトルクTSとの偏差に基づいて調整することで、摩擦トルクTGDおよび慣性トルクTGJにより、モータと負荷発生装置との間の共振による振動を補償することができる。そのため、モータのパラメータを用いることなく、モータと負荷発生装置との間の共振による振動を抑制することができる。
なお、摩擦係数修正部37Dおよび慣性係数修正部37Jは、摩擦係数DG^と慣性係数JG^とを重み付けして制御してもよい。すなわち、摩擦係数修正部37Dおよび慣性係数修正部37Jは、摩擦係数DG^および慣性係数JG^の一方による振動の抑制の寄与を、摩擦係数DG^および慣性係数JG^の他方による振動の抑制の寄与よりも大きくしてもよい。例えば、摩擦係数修正部37Dおよび慣性係数修正部37Jは、式(12)に基づき、慣性係数JG^だけを調整して共振周波数ωnを制御した上で、減衰係数ζnも調整して、振動の抑制を図ってもよい。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態に係る制御装置30aの構成例を示す図である。図4において、図3と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図4に示す制御装置30aは、図3に示す制御装置30と比較して、フィルタ38を追加した点と、摩擦トルクシミュレータ部32Dを摩擦トルクシミュレータ部32Daに変更した点とが異なる。
フィルタ38は、負荷発生装置回転速度ωGに対するフィルタ処理により負荷発生装置回転速度ωGの振動成分を抽出する。具体的には、フィルタ38は、負荷発生装置回転速度ωGの振動周波数に対して十分遅い時定数のローパスフィルタ処理を負荷発生装置回転速度ωGに対して行うことで、負荷発生装置回転速度ωGの平均値ωGaveを求める。そして、フィルタ38は、負荷発生装置回転速度ωGの平均値ωGaveと、負荷発生装置回転速度ωGとの差分を算出することで、負荷発生装置回転速度ωGの振動成分を抽出する。フィルタ38は、抽出した負荷発生装置回転速度ωGの振動成分を摩擦トルクシミュレータ部32Daに出力する。
摩擦トルクシミュレータ部32Daは、負荷発生装置回転速度ωGの振動成分と、負荷発生装置の摩擦係数DG^とに基づき、負荷発生装置による摩擦トルクTGDを演算する。
負荷発生装置回転速度ωGにオフセットが存在する場合、摩擦トルクTGDにもオフセットが生じ、共振による振動の抑制を十分に行えないことがある。そこで本実施形態のように、負荷発生装置回転速度ωGの振動成分を抽出して摩擦トルクTGDを演算することで、モータ回転速度ωGにオフセットが存在する場合にも、共振による振動の抑制を行うことができる。
なお、上述した第1および第2の実施形態においては、モータに対するトルク指令TM refと捻じれトルクTSとの偏差が摩擦係数修正部17Dおよび慣性係数修正部17Jに入力され、上述した第3および第4の実施形態においては、負荷発生装置に対するトルク指令TG refと捻じれトルクTSとの偏差が摩擦係数修正部37Dおよび慣性係数修正部37Jに入力される例を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、第1および第2の実施形態において、検出部11の検出結果を微分して得られる捻じれトルクTsの振動成分を摩擦係数修正部17Dおよび慣性係数修正部17Jに入力してもよい。この場合、摩擦係数修正部17Dは、入力された捻じれトルクTsの振動成分が小さくなるように、摩擦係数DM^を調整する。また、慣性係数修正部17Jは、入力された捻じれトルクTsの振動成分が小さくなるように、慣性係数JM^を調整する。
また、第3および第4の実施形態において、検出部31の検出結果を微分して得られる捻じれトルクTsの振動成分を摩擦係数修正部37Dおよび慣性係数修正部37Jに入力してもよい。この場合、摩擦係数修正部37Dは、入力された捻じれトルクTsの振動成分が小さくなるように、摩擦係数DG^を調整する。また、慣性係数修正部37Jは、入力された捻じれトルクTsの振動成分が小さくなるように、慣性係数JG^を調整する。
また、例えば、第1および第2の実施形態において、検出部11の検出結果を微分して得られる捻じれトルクTsの振動成分の実効値、平均値またはピークといった捻じれトルクTsの振動成分の大きさを示す値が、摩擦係数修正部17Dおよび慣性係数修正部17Jに入力されてもよい。この場合、摩擦係数修正部17Dは、入力された値が小さくなるように、摩擦係数DM^を調整する。また、慣性係数修正部17Jは、入力された値が小さくなるように、慣性係数JM^を調整する。
また、第3および第4の実施形態において、検出部31の検出結果を微分して得られる捻じれトルクTsの振動成分の実効値、平均値またはピークといった捻じれトルクTsの振動成分の大きさを示す値が、摩擦係数修正部37Dおよび慣性係数修正部37Jに入力されてもよい。この場合、摩擦係数修正部37Dは、入力された値が小さくなるように、摩擦係数DG^を調整する。また、慣性係数修正部37Jは、入力された値が小さくなるように、慣性係数JG^を調整する。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。
10,10a,30,30a 制御装置
11,31 検出部
12D,32D 摩擦トルクシミュレータ部
12J,32J 慣性トルクシミュレータ部
13D 位相調整部(第1の位相調整部)
13J 位相調整部(第2の位相調整部)
33D 位相調整部(第3の位相調整部)
33J 位相調整部(第4の位相調整部)
14,15,34,35 加算器
16,24,25,26,36,44,45,46 減算器
17D,37D 摩擦係数修正部
17J,37J 慣性係数修正部
18,38 フィルタ
20,40 2慣性系モデル
21,41 モータ慣性・摩擦
22 機械装置慣性・摩擦
23,43 捻じれ要素
42 負荷発生装置慣性・摩擦

Claims (8)

  1. 捻じれ要素により連結された機械装置を駆動するモータを制御する制御装置であって、
    前記モータと前記機械装置との間の捻じれトルクを検出する検出部と、
    前記モータの出力トルクと前記捻じれトルクとの偏差および前記モータの機械的要素の伝達関数に基づき求められるモータ回転速度と、前記モータの摩擦係数とに基づき、前記モータによる摩擦トルクを演算する摩擦トルクシミュレータ部と、
    前記モータ回転速度と、前記モータの慣性係数とに基づき、前記モータによる慣性トルクを演算する慣性トルクシミュレータ部と、
    前記モータに対するトルク指令と、前記摩擦トルクと、前記慣性トルクとを加算して前記モータの出力トルクとして出力する加算器と、
    前記トルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記摩擦係数を調整する摩擦係数修正部と、
    前記トルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記慣性係数を調整する慣性係数修正部と、を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記摩擦係数修正部および前記慣性係数修正部は、前記摩擦係数と前記慣性係数とを重み付けして制御することを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の制御装置において、
    繰り返し学習しながら前記摩擦トルクの位相調整を行う第1の位相調整部と、
    繰り返し学習しながら前記慣性トルクの位相調整を行う第2の位相調整部と、をさらに備えることを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置において、
    前記モータ回転速度に対するフィルタ処理により前記モータ回転速度の振動成分を抽出するフィルタをさらに備え、
    前記摩擦トルクシミュレータ部は、前記モータ回転速度の振動成分と、前記モータの摩擦係数とに基づき、前記モータによる摩擦トルクを演算することを特徴とする制御装置。
  5. 捻じれ要素により連結されたモータに負荷を与える負荷発生装置の制御装置であって、
    前記モータと前記負荷発生装置との間の捻じれトルクを検出する検出部と、
    前記捻じれトルクと前記負荷発生装置の負荷トルクとの偏差および前記負荷発生装置の機械的要素の伝達関数に基づき求められる負荷発生装置回転速度と、前記負荷発生装置の摩擦係数とに基づき、前記負荷発生装置による摩擦トルクを演算する摩擦トルクシミュレータ部と、
    前記負荷発生装置回転速度と、前記負荷発生装置の慣性係数とに基づき、前記負荷発生装置による慣性トルクを演算する慣性トルクシミュレータ部と、
    前記負荷発生装置に対するトルク指令と、前記摩擦トルクと、前記慣性トルクとを加算して前記負荷発生装置の負荷トルクとして出力する加算器と、
    前記負荷発生装置に対するトルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記摩擦係数を調整する摩擦係数修正部と、
    前記トルク指令と前記捻じれトルクとの偏差が小さくなるように前記慣性係数を調整する慣性係数修正部と、を備えることを特徴とする制御装置。
  6. 請求項5に記載の制御装置において、
    前記摩擦係数修正部および前記慣性係数修正部は、前記摩擦係数と前記慣性係数とを重み付けして制御することを特徴とする制御装置。
  7. 請求項5または6に記載の制御装置において、
    繰り返し学習しながら前記摩擦トルクの位相調整を行う第3の位相調整部と、
    繰り返し学習しながら前記慣性トルクの位相調整を行う第4の位相調整部と、をさらに備えることを特徴とする制御装置。
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載の制御装置において、
    前記負荷発生装置回転速度に対するフィルタ処理により前記負荷発生装置回転速度の振動成分を抽出するフィルタをさらに備え、
    前記摩擦トルクシミュレータ部は、前記負荷発生装置回転速度の振動成分と、前記負荷発生装置の摩擦係数とに基づき、前記負荷発生装置による摩擦トルクを演算することを特徴とする制御装置。
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