JP4919055B2 - 遠心分離機 - Google Patents

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本発明は、ロータ室の開口部に開閉自在に設けられたドアを閉塞状態にロックするためのドアロック装置を備えた遠心分離機に関し、特に、ドアロック装置を駆動する場合の消費電流を低減した遠心分離機に関する。
遠心分離機において、遠心分離する試料を保持するロータは、万一、破壊もしくは離脱した場合でも、遠心分離機本体のロータ室から本体外部へ破片などが飛散しないように設計されている。また、遠心分離機のロータまたは試料を出し入れするロータ室開口部に設けられたドアについては、ドアを閉塞状態に保持するためのドアロック機構を設け、操作者が回転中のロータに誤って触れることのないように設計されている。
遠心分離機の制御装置は、表示部を有する操作パネル部のスタートスイッチがON(オン)されると、ドアロック機構を駆動させてドアロック後に駆動部を駆動してロータを加速制御する。ロータは、操作パネル部から入力された設定回転数に達すると一定回転数で制御される。そして、操作パネル部のストップスイッチがONされると、ロータを減速制御して停止させる。制御装置はロータの停止を認識すると、ドアロック機構を駆動させてドアロックを解除する。
制御装置に内設される駆動制御部および駆動電源(以下、制御電源ともいう)、駆動部等は電力消費部であり、該電力消費部の損失による発熱を送風機で空冷する必要がある。送風機は、価格が安く小型品であり、また低騒音品であるDC送風機が採用されている。
大型の遠心分離機では、制御装置と駆動部を別々の送風機で冷却することが行われているが、小型の遠心分離機では、小型化を図るため、一つの送風機で制御装置および駆動部の両者を冷却できるような配置構造の工夫がされている。送風機は、一般には、+12V〜+24Vの駆動電源を用いるDCモータで構成され、ドアロック機構部に使用されるDCモータの駆動電源も、電源部の簡素化と小型化から送風機と同じ駆動電源を使用するようなシステム設計がなされている。ドアロック機構部に使用されるモータの起動電流は、駆動電源の電源電圧をDCモータの巻線抵抗値で制限した電流値とするので、最大電流で例えば1〜2A程度である。その起動電流は、ドアロック機構部のDCモータに起動トルクを発生させてドアロック部を駆動している。ドアロック機構部のDCモータの定常電流は、起動電流と比較してかなり小さな電流値であり、例えば数100mA程度である。また、遠心分離機に採用されるDC送風機は、入力電力で概略10W以下のファンが採用され、定常電流は数百mAの電流が流れる。
なお、下記特許文献1には、インバータ回路装置を冷却する冷却ファンの負荷電流の変動による電源トランスの出力電圧の変動を軽減するために、冷却ファンの回転開始時の駆動をオン・オフ制御し、起動電流を抑制することによって、駆動電源の変動を抑える技術が開示されている。
特開平11−266594号公報
一般に、スイッチング方式の駆動電源(制御電源)は、高周波スイッチング方式によって小型に構成できるが、スイッチング時に発生するノイズを除去するための対策部品が必要であった。この問題を解決し、遠心分離機からの送出ノイズの発生を防止するために、駆動電源は、スイッチングノイズの少ない商用周波数トランスを採用している。
すなわち、その商用周波数トランスで、電圧を降圧し整流平滑回路によって直流電圧を生成している。この直流電圧は、電源周波数成分のリップル電圧を含み、かつ交流電源電圧変動の影響を受けるので、一般には、シリーズレギュレータ回路によって、安定した定電圧を出力できるように構成する。そして、商用周波数トランスの巻線短絡等に対する故障保護対策のために温度ヒューズを内蔵している。さらにシリーズレギュレータ回路を組合せることにより、負荷側回路の過負荷や短絡に対しては過熱保護機能と過電流機能を持たせている。
上述した遠心分離機において、ドアロック機構部のDCモータおよび送風機のDCモータに用いる駆動電源の最大電流は、ドアロック機構部におけるDCモータの起動電流のピーク値と、送風機におけるDCモータの電流値とを合成したものであり、その合成値は比較的過大な電流値となっている。このため、駆動電源は、その最大電流を供給するために、商用周波数トランスおよびシリーズレギュレータ回路を大型に構成する必要があり、遠心分離機の製造原価を高価にするという問題があった。
従って、本発明の主目的は、上記したような従来技術の問題点をなくし、駆動電源の消費電流を軽減し、電力消費を低減した遠心分離機を提供することにある。
本発明の他の目的は、駆動電源の小型化を図り、低価格の遠心分離機を提供することにある。
本発明は、遠心分離機におけるドアロック装置(ドアロック手段)のドアロック用DCモータの駆動時間が、送風機の冷却用DCモータの駆動時間に比較して、極めて短時間であることに着目して、ドアロック用DCモータの駆動電流が流れる時のみ冷却用送風機(送風機用DCモータ)の運転を実質的に停止させる構成としたものである。代表的なものの特徴を説明すれば、次のとおりである。
本発明の特徴は、試料を収容するロータと、該ロータを回転駆動させるための駆動装置と、前記ロータを収容するためのロータ室と、該ロータ室の開口部を開放又は閉塞するために前記開口部に設けられた開閉自在なドアと、前記ロータが回転駆動している間、前記ドアを閉塞状態に保持するためのドアロック手段と、前記駆動装置を冷却するための送風機と、前記ドアロック手段及び前記送風機へ給電するための駆動電源と、前記駆動装置、前記ドアロック手段及び前記送風機を制御するための制御回路装置と、を具備する遠心分離機において、前記制御装置は、前記ドアロック手段を駆動するときには、該ドアロック手段を駆動する所定の第1時間前に前記送風機への給電を停止させるか、又は所定電流より少ない電流を給電し、且つ前記ドアロック手段の駆動を終了させた後に、所定の第2時間経過後に前記送風機への給電を開始させるか、又は前記所定電流を給電することによって、前記駆動電源の消費電流を低下させるようにしたことにある。
新たに回路部品を追加することなく、ドアロック手段のドアロックDC用モータの駆動電源電流と、冷却用送風機のDCモータの駆動電源電流との合成値を小さくすることが可能となり、駆動電源の電力消費を低減することができる。
駆動電源の電力消費を低減することにより、駆動電源の小型化を図り、低価格の遠心分離機を提供することができる。
なお、本発明において、ドアロック手段の駆動時における冷却用送風機の運転停時間は、短時間であるために、冷却用送風機の冷却効果を損なうことがない。すなわち、遠心分離機の使用者に違和感を与えることがなく、所期の目的を達成することができる。
本発明の上記および他の目的、ならびに上記および他の特徴は、以下の本明細書の記述および添付図面よりさらに明らかにされる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一機能を有する部材には同一符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1は本発明の実施形態に係る遠心分離機の構成図、図2は図1に示す遠心分離機のドアロック装置を示す正面図、図3は図2に示すドアロック装置の斜視図、図4は図1に示す遠心分離機の機能ブロック図をそれぞれ示す。
[遠心分離機の全体構成]
図1に示すように、遠心分離機100は、フレーム1内に収容され、金属材料のボウル等を含む隔壁部材31およびドア2によって区画されたロータ室3を有し、ロータ室3には遠心分離する試料を保持または格納するロータ4が配設されている。ロータ4は、駆動部7の回転出力軸72に着脱自在に装着され、駆動部7によって回転駆動されて、試料の遠心分離を行う。
ドア2は、蝶番等によりフレーム1に取付けられ、ロータ室3の開口部32を開放または閉塞するように、上下方向に開閉自在に配設されている。ロータ室3の開口部32は、ドア2で蓋をしてロータ4の回転中、すなわち駆動部7の運転中やロータ4の万が一の破壊時、ドア2が開かないようにドアロック装置5が設けられている。
ドアロック装置5の一例が、図2および図3に示される。ドアロック装置5は、ドアロックベース57に設けられた支軸56を中心として回動するロックレバー55を有する。ロックレバー55の一端は、ドア2に固定されたドアフック21に掛止するように構成され、ロックレバー55の他端は、連結棒54およびクランク53によって、例えば通常のブラシ付DCモータから成る、ドアロック用DCモータ51の回転軸52に結合される。
後述するように、遠心分離機100のスタートスイッチがONされた後に、ドアロック用DCモータ51に短時間、所定の起動電流を流すと、ドアロック用DCモータ51が回転し、クランク53および連結棒54が上方位置に移動し、図2に示す位置のように、ロックレバー55はドアフック21に掛止するように回動する。これによって、ロックレバー55はドア2を閉塞状態にロック(保持)する。ロック状態を解除したい場合は、ドアロック用DCモータ51に、再び短時間、所定起動電流を流すと、クランク53および連結棒54が下方位置に移動し、図3に示す位置のように、ロックレバー55はドアフック21から離れて右側位置に回動する。これによって、ロックレバー55はロック状態を解除する。なお、ドアロック用DCモータ51の回転位置を検出するために、回転位置検出センサ58a、58bが設けられ、半回転する度にモータの回転出力軸52の位置を検出する。また、予めドア2が閉塞状態にあるか否かを検出するために、ドアフック21の位置検出センサ59が設けられている。ドアロック用DCモータ51の駆動電源は、後述するように、第2の駆動電源Vcc2(例えば、12V)から供給される。
駆動部7(図1参照)は、例えば3相ブラシレスDCモータ等のモータから構成され、モータの電機子巻線に流れる電流をパルス幅変調信号(PWM信号)で制御することによって、ロータ4の回転数を制御する。駆動部7の回転出力軸72には、ロータ7の回転数を検出するための回転検出センサ71が取付けられている。回転検出センサ71は、例えば、回転出力軸72に穴の空いた円盤を取付け、円盤の穴の有無をホトインタラプト等で電気信号として検出する構造となっている。
パネル表示操作部(入力・表示装置)9は、ロータ4の設定回転数、設定運転時間および設定温度等の運転条件を入力するための入力操作部(図示なし)と、それらの設定運転条件またはロータ4の現在の運転状態を表示するための表示部(図示なし)とを含み、パネル形式に一体化されている。
送風機(送風機用DCモータ)6は、駆動部7、および後述する制御装回路置8等を冷却するために設けられたDCモータである。送風機用DCモータ6の駆動電源は、後述するように、ドアロック用DCモータ51と同様に、第2の駆動電源Vcc2(例えば、12V)から供給される。
制御回路装置8は、ロータ4(駆動部7)の回転制御、ロータ室34の温度制御等を実行するために設けられている。制御回路装置8の詳細な機能ブロックは、図4に示されているように、MPU(Micro Processor Unit)80と、CPU(中央演算装置)部 80aと、不揮発メモリ80bと、揮発メモリ80cとを具備し、一個の半導体チップまたは回路基板に実装された複数の半導体チップにより構成される。
CPU80aは、不揮発メモリ80bに書き込まれたプログラム内容に基づき演算処理を行うために設けられている。不揮発メモリ80bは駆動電源(制御電源)を切っても記憶内容を保持することができるROM等の半導体メモリであり、遠心分離機100の制御プログラムが書き込まれている。揮発メモリ80cは、データの読み出し・書き込みの両方が随時できるRAM等の半導体メモリであり、CPU 80aによって演算処理するためのデータ等を一時記憶するために設けられている。
不揮発メモリ81は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)から成り、電気的にデータ内容を書き換えることができるメモリであり、遠心分離機100の運転条件や運転来歴などの記憶情報を記憶するために設けられている。駆動制御部82は、MPU80の回転制御信号に基づいて、駆動部7を駆動、制御してロータ4を回転制御するために設けられている。回転数検出部83は、回転検出センサ部71からの回転数信号を検出し、MPU80に現在回転数を入力し、認識させるものである。
モータ駆動部84は、ドアロック装置5のドアロック用DCモータ51(図3参照)を駆動して、MPU80からの制御信号に基づいてドア2のロックまたはロック解除の制御を行うために設けられ、送風機駆動部85は、MPU80の制御信号に基づいて送風機用DCモータ6を駆動、制御するために設けられている。
パネル制御部86は、MPU80の制御信号に基づいて、パネル表示操作部9の表示部に遠心分離機100の設定状態や現在の運転状態を表示し、またパネル表示操作部9の入力操作部から遠心分離機100の設定値などの入力情報をMPU80に入力する。
[駆動電源の構成]
上記制御回路装置8の構成において、本発明に従って、制御回路部本体に直流電圧を供給するための駆動電源(制御電源)87を含んでいる。駆動電源87は、商用周波数トランス87aと、一対の整流平滑部88a、88bと、一対のシリーズレギュレータ89a、89bとから構成される。
電源トランス87aは、商用周波数50Hz/60Hzの電源電圧(例えば、100V)から、低電圧の直流電圧(例えば、一対の5Vおよび12V)を整流するために、一対の交流出力タップを有する電圧変成器である。
第1の整流平滑部88aは、電源トランス87の第1の交流出力タップで降圧した交流電圧を整流平滑して商用周波数成分のリップル電圧を含む直流電圧に変換する。第1のシリーズレギュレータ89aは、第1の整流平滑部88aの出力側に接続されて第1の整流平滑部88aで変換された商用周波数成分リップル電圧を含む直流電圧を安定した定電圧に制御し、出力端子89cにリップルのない安定した第1の直流電圧Vcc1を出力する。出力端子89cの第1の直流電圧Vcc1は、例えば5Vの直流電圧で、図示されるように、MPU80、不揮発メモリ81、駆動制御部82、回転検出部83、モータ駆動部84、送風機駆動部85、パネル制御部86およびパネル表示操作部9の制御部本体の駆動電源として給電される。
第2の整流平滑部88bは、電源トランス87の第2の交流出力タップで降圧した交流電圧を整流平滑して商用周波数成分のリップル電圧を含む直流電圧に変換する。第2のシリーズレギュレータ89bは、第2の整流平滑部88bの出力側に接続されて第2の整流平滑部88bで変換された商用周波数成分リップル電圧を含む直流電圧を安定した定電圧に制御し、出力端子89dにリップルのない安定した第2の直流電圧Vcc2を出力する。出力端子89dの第2の直流電圧Vcc2は、第1の直流電圧Vcc1より高い、例えば12Vの直流電圧で、図示されるように、ドアロック用DCモータ51および送風機用DCモータ6の駆動電源として給電される。
[駆動電源の制御方式]
次に、遠心分離機100を運転制御する場合の本発明に従う制御フローチャートについて、図5を参照して説明する。MPU80内の不揮発メモリ80bに書き込まれたプログラムに従い次の制御手順で運転制御する。
パネル表示操作部9の入力操作部であるスタートスイッチ(STARTスイッチ)を押下(ON)すると、スタートスイッチのON信号はパネル制御部86からMPU80に伝送される(ステップS1)。スイッチON処理によって、MPU80がスタートスイッチONを認識すると、送風機駆動部85は、送風機(送風機用DCモータ)6を停止させる(ステップS2)。
次に、ステップS3において、動作の遅れを考慮して送風機6の停止処理が完全に終了するように、待ち時間t1が経過するまでカウント処理を行う(ステップS3)。
ステップS3におけるt1カウント処理が終了したら、モータ駆動部84の制御に基づいて、上述したドアロック装置5のドアロック用DCモータ51を駆動し、ロックレバー55をドアフック21に掛止させることによって、ドア2を閉塞状態(密封状態)にロックして、ドアロックを完了させる(ステップS4)。ステップS4でのドアロック処理の動作遅れを待つために、時間t2が経過するまで待ち時間t2のカウント処理を行う(ステップS5)。
次に、送風機駆動部85の駆動を行い、送風機用DCモータ6の運転を再開する(ステップS6)。この送風機(送風機用DCモータ)6の運転に続いて、回転数検出部83で検出した回転数信号に基づいて駆動制御部82を制御してロータ4(駆動部7)を回転制御させる。駆動制御部82によるロータ4の回転制御は、パネル表示操作部9の入力部から入力された設定回転数になるまで加速制御を継続する(ステップS8)。
ステップS8でロータ4が設定回転数に達したか否かを判断した結果、回転数検出部83で検出した回転数信号が設定回転数と比較判断して設定回転数に達したものと判断されると、駆動制御部82はロータ4(駆動部7)を整定制御する(ステップS9)。ステップS9の整定制御は、ロータ4を設定回転数が一定回転数になるように制御を継続し、ロータ4に保持された試料の遠心分離を行う。
ロータ4の整定制御がある時間継続された後、パネル表示操作部9の入力操作部のストップスイッチ(STOPスイッチ)が押下(ON)されると(ステップS10)、そのストップスイッチのON処理に基づいて、一定回転数の制御を終了し、ロータ4の減速制御処理を開始する(ステップS11)。このステップS11の減速制御処理は、ロータ4が停止するまで減速を継続する。なお、上記実施形態では、パネル表示操作部9の入力操作部のストップスイッチが作業者によって強制的にONされた場合を例に説明したが、予めパネル表示操作部9から運転時間(設定時間)を設定入力しておき、設定された運転時間が経過した場合も、自動的に減速制御処理を開始する。
ステップS11の減速制御に基づいてロータ4が回転停止したか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12においてロータ4が回転停止したと判断された場合は、送風機駆動部85を制御して送風機用DCモータ6の回転を停止させる(ステップS13)。次に、上述したステップS2と同様に、送風機用DCモータ6の停止処理の動作遅れを考慮して所定時間t1が経過するまでカウント処理を継続する(ステップS14)。
ステップS14の時間カウント処理で、所定時間t1のカウントが終了した場合、モータ駆動部84の制御によってドアロック用DCモータ51を駆動して、ロックレバー55とドアフック21の掛止を解除して、ドア2のロック状態を解除する。このとき、上述したステップS5のドアロック時の動作遅れ時間の判断と同様に、ドアロック解除処理の動作遅れを待つために、所定時間t2が経過するまでカウント処理を継続する(ステップS16)。所定時間t2が経過したら、送風機駆動部85の駆動を行い、送風機用DCモータ6の駆動を再開する(ステップS17)。
[駆動電源Vcc2の電流変化]
上記した本発明の運転制御によれば、ドアロックDCモータ51のモータ電流im、送風機用DCモータ6のモータ電流if、駆動電源Vcc2の総合電流irのタイム・チャートは、図6に示すように変化する。
本発明に従う運転制御は、ドアロック用DCモータ51が、例えば1秒以内の比較的短時間(例えば0.5秒)のモータ電流imの通電時間t0によって動作可能であることに着目し、また送風機用DCモータ6の冷却効果は、例えば1秒程度の短時間の運転停止では、冷却効果が損なわれないということに着目して構成されている。
図6の(a)に示すように、ドアロックDCモータ51のモータ電流imは、短時間t0(例えば、0.5秒)において、駆動電源Vcc2(例えば、12V)から供給されるピーク電流Imot(例えば、1.1A)で、ドアロックまたはドアロック解除が可能である。
一方、図6の(b)に示すように、送風機用DCモータ6のモータ電流ifには、駆動部7または制御回路装置8が動作している間、駆動電源Vcc2から定常的に比較的低い所定電流Ifan(例えば、0.5A)が供給されている。この所定電流Ifanによって、送風機6は駆動部7または制御回路装置8を冷却する。しかし、この冷却効果は、1秒以内のような短時間において送風機6の運転を停止しても冷却効果が損なわれない。このような送風機6の特性も考慮して本発明は構成されている。
すなわち、図6の(c)に示すように、本発明の代表的な運転制御によれば、送風機用DCモータ6は、送風機用DCモータ6の停止待ち時間t1、ドアロック装置5のドアロック駆動またはドアロック解除駆動の待ち時間t2、ならびにドアロック用DCモータ51の駆動時間t0を含む総合時間(t1+t0+t2)は、送風機用DCモータ6の運転が停止され、逆にドアロック用DCモータ51の運転が開始される時間である。従って、駆動電源Vcc2に流れる消費電流irは、図6の(a)のドアロック用DCモータ51の電流imと、図6の(b)の送風機用DCモータ6のモータ電流ifとを時分割的に通電させるので、図6の(c)に示すように、駆動電源Vcc2の電流irの最大ピーク電流を、ドアロック用モータ電流imのピーク電流Imot(例えば、1.1A)に等しく抑えることができる。この駆動電源Vcc2の電流irのピーク電流Imotは、図7の(c)に示すように、ドアロック用モータ電流imおよび送風機用DCモータ6のモータ電流ifを同時に駆動電源Vcc2から給電する従来方式における電流irのピーク電流(Imot+Ifan)(例えば、1.6A)に比較して、例えば、30%程度と、著しく低減できる。
上記実施形態の運転制御方式によれば、駆動電源Vcc2の電流irを少なくして駆動電源Vcc2の電力消費を低減できるので、駆動電源Vcc2を構成する電源トランス87a(図4参照)等の電流容量を減少できる。従って、駆動電源87の小型化を図り、低価格の遠心分離機を提供することができる。
なお、上記実施形態では、待ち時間t1およびt2を設定したが、ドアロック用DCモータ51を駆動するときに、時間t1およびt2を設定しない場合でも、同様の効果を得ることができる。
さらに、ドアロック用DCモータ51のモータ電流imとして起動電流Imotが流れるとき、送風機用DCモータ6の駆動電圧を下げることによって、モータ電流imを所定の電流値Ifanより低い電流値に設定できる。これによって、駆動電源Vcc2から供給する電流irを低く抑えてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明の実施形態に係る遠心分離機の構成図。 図1に示す遠心分離機に使用されるドアロック装置の構成図(正面図)。 図2に示すドアロック装置の斜視図。 図1に示す遠心分離機の機能ブロック図。 図1に示す遠心分離機を運転するための制御フローチャート。 図1に示す遠心分離機の駆動電源の電流タイムチャート。 従来運転方式における遠心分離機の駆動電源の電流タイムチャート。
符号の説明
1:フレーム 2:ドア 3:ロータ室 31:隔壁部材
32:ロータ室開口部 4:ロータ 5:ドアロック装置
51:ドアロック用DCモータ 52:回転出力軸 53:クランク
54:連結棒 55:ロックレバー 56:支軸
57:ドアロックベース 58a、58b:位置センサ 59:位置センサ
6:送風機(送風機用DCモータ) 7:駆動部 71:回転検出センサ
72:駆動部回転軸 8:制御回路装置 80:MPU
81:不揮発メモリ 82:駆動制御部 83:回転数検出部
84:モータ駆動部 85:送風機駆動部 86:パネル制御部
87:駆動電源(制御電源) 87a:電源トランス
88a、88b:整流平滑部 89a、89b:シリーズレギュレータ
89c、89d:電源出力端子Vcc1、Vcc2 9:バネル表示操作部
100:遠心分離機 Ifan:送風機DCモータの所定電流値

Claims (1)

  1. 試料を収容するロータと、
    該ロータを回転駆動させるための駆動装置と、
    前記ロータを収容するためのロータ室と、
    該ロータ室の開口部を開放又は閉塞するために前記開口部に設けられた開閉自在なドアと、
    前記ロータが回転駆動している間、前記ドアを閉塞状態に保持するためのドアロック手段と、
    前記駆動装置を冷却するための送風機と、
    前記ドアロック手段及び前記送風機へ給電するための駆動電源と、
    前記駆動装置、前記ドアロック手段及び前記送風機を制御するための制御回路装置と、を具備する遠心分離機において、
    前記制御回路装置は、前記ドアロック手段を駆動するときには、該ドアロック手段を駆動する所定の第1時間前に前記送風機への給電を停止させるか、又は所定電流より少ない電流を給電し、且つ
    前記ドアロック手段の駆動を終了させた後に、所定の第2時間経過後に前記送風機への給電を開始させるか、又は前記所定電流を給電することによって、前記駆動電源の消費電流を低下させたことを特徴とする遠心分離機。
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