JP2000029531A - 駆動制御装置及び記憶媒体 - Google Patents

駆動制御装置及び記憶媒体

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JP2000029531A
JP2000029531A JP10194468A JP19446898A JP2000029531A JP 2000029531 A JP2000029531 A JP 2000029531A JP 10194468 A JP10194468 A JP 10194468A JP 19446898 A JP19446898 A JP 19446898A JP 2000029531 A JP2000029531 A JP 2000029531A
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driving
drive
photographing
motor
unit
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JP10194468A
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Takaharu Makino
宇晴 牧野
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、複数の駆動部の起動タイミ
ングが重複する場合、各駆動部の起動タイミングを分散
させて所定の順番で起動させるように制御して、駆動部
の起動時の消費電力を低減することである。 【解決手段】 CPU311は、駆動制御処理に際し
て、I/F301を介して画像処理装置10から複数の
駆動指示信号を同時に受信すると、対応する各駆動部の
現在の駆動位置を各ポテンショメータ210〜212、
403b、405b、407bから取得し、各駆動部が
所望駆動位置へ移動する際の予測移動時間を、モータコ
ントロールテーブルに記憶された各駆動部の移動速度に
基づいて算出し、その移動時間が長い順に並べ替える。
そして、CPU311は、移動時間が最も長い駆動部の
モータから起動を開始し、以後所定の待ち時間T(0.
7秒)おきに駆動時間が長い順に各駆動部のモータを起
動して、重複する駆動部の起動タイミングを順次制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動される
機器の駆動状態を制御する駆動制御装置及びその制御プ
ログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動機構とこの駆動機構を制御す
る制御部とを備えた機器においては、その駆動機構に
は、各駆動部を駆動するモータと、各駆動部の近傍には
駆動状態(移動量)を検出する各種センサとしてポテン
ショメータを備えており、制御部は、各駆動部の駆動状
態を各ポテンショメータからフィードバックさせること
により、各駆動部の駆動状態を制御している。
【0003】このような各駆動部を駆動するモータに
は、各駆動部の仕様に対応した駆動力を有するのものが
使用されており、その各駆動部の起動時にはモータによ
る消費電力は定常状態よりも多くなるため、モータに電
力を供給する電源には、起動時の消費電力量を考慮した
ものを使用する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の駆動機構とこの駆動機構を制御する制御部と
を備えた機器にあっては、各駆動部を駆動するモータの
起動時にはモータによる消費電力は定常状態よりも多く
なるため、モータに電力を供給する電源には、起動時の
消費電力量を考慮したものを使用する必要があったが、
複数の駆動部の起動タイミングが重複すると、複数のモ
ータの起動電力量が電源装置から供給可能な電源容量を
超える場合があり、機器の動作が停止してしまうという
問題があった。
【0005】また、この起動時の消費電力に対応するた
め、使用する電源装置の電源容量に余裕を待たせる必要
があり、電源装置が大型化して機器のコストを上昇させ
るという問題もあった。
【0006】本発明の課題は、複数の駆動部の起動タイ
ミングが重複する場合、各駆動部の起動タイミングを分
散させて所定の順番で起動させるように制御して、駆動
部の起動時の消費電力を低減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の駆動部における各駆動状態を制御する駆動制御装
置において、前記各駆動部における各駆動単位データを
記憶する記憶手段と、前記複数の駆動部を同時に起動す
る場合、前記記憶手段に記憶された当該各駆動部の各駆
動単位データに基づいて該各駆動部における駆動単位を
分散させ、予め決められた順序で分散させた駆動単位毎
に一定時間毎に該各駆動部の駆動を開始する制御手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、複数の
駆動部における各駆動状態を制御する駆動制御装置にお
いて、前記各駆動部における各駆動単位データを記憶手
段に記憶し、制御手段が、前記複数の駆動部を同時に起
動する場合、前記記憶手段に記憶された当該各駆動部の
各駆動単位データに基づいて該各駆動部における駆動単
位を分散させ、予め決められた順序で分散させた駆動単
位毎に一定時間毎に該各駆動部の駆動を開始する。
【0009】したがって、各駆動部の起動時の消費電力
を分散させて低減することができ、複数の駆動部を同時
に起動させて電源装置が供給可能な電源容量を超えると
いう事態を回避することができ、動作が停止てしまうと
いう事態を防止して、信頼性を向上させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図11は、本発明を適
用した撮影システムの一実施の形態を示す図である。
【0011】まず、構成を説明する。図1は、本実施の
形態における撮影システム1の全体構成を示す外観斜視
図である。この図1において、撮影システム1は、画像
処理装置10と、撮影装置40と、から構成されてい
る。
【0012】図1において画像処理装置10は、後述す
る画像処理に関わる制御系の各機能を内蔵する本体11
と、その画像処理内容に関わる各種画面を表示するCR
T(Cathode Ray Tube)等により構成されたディスプレ
イ12と、各種のコマンドや指示内容を入力するキーボ
ード13と、ディスプレイ12に表示される各種画面上
で各種指示を指示操作するマウス14と、を備える。
【0013】撮影装置40は、被写体をセッティングし
て撮影環境を設定するための各種機能を収納するケース
401と、ケース401の図中手前側の開口部に回動可
能に組み付けられてカメラチルト台403にセットされ
たデジタルカメラ20の撮影方向の設定を行うと共に外
光を遮断するフード402と、フード402の図中手前
側の開口部に回動可能に組み付けられてセットされたデ
ジタルカメラ20のチルト角を設定するカメラチルト台
403と、から構成されている。
【0014】さらに撮影装置40のケース401の図中
手前側の側面には、後述するフード駆動部407に取り
付けられた非常停止用の非常停止ボタン404と、ケー
ス401内部に収納された被写体台座405に被写体
(商品)をセットする際に開閉する側面扉406と、フ
ード402を回動駆動するフード駆動部407と、が備
えられている。
【0015】また、撮影装置40のケース401の図中
手前側の側面には、上記画像処理装置10から入力され
る各駆動部を制御する制御信号に応じて撮影装置40の
各駆動部に駆動制御信号を出力する撮影制御系を内蔵す
る撮影制御装置30が取り付けられている。
【0016】また、画像処理装置10とデジタルカメラ
20、及び撮影制御装置30との間には、撮影に関わる
各種制御信号や各種検出信号を授受するためのケーブル
Cが接続されている。
【0017】次いで、画像処理装置10内部の制御系1
00の構成について図2に示すブロック図を参照して説
明する。図2において、画像処理装置10の制御系10
0は、CPU101、入力装置102、RAM103、
I/F104、表示装置105、記憶装置106、及び
記憶媒体107により構成されており、記憶媒体107
を除く各部はバス108に接続されている。
【0018】CPU(Central Processing Unit )10
1は、記憶装置106内に格納されているシステムプロ
グラム及び当該システムに対応する画像処理プログラム
をRAM103内の図示しないプログラム格納領域に展
開し、入力装置102から入力される各種指示あるいは
データをRAM103内に一時的に格納し、この入力指
示及び入力データに応じて記憶装置106内に格納され
た画像データに対して各種画像処理を実行し、その処理
結果をRAM103内に格納するとともに、表示装置1
05に表示する。そして、RAM103に格納した処理
結果を入力装置102から入力指示される記憶装置10
6内の保存先に保存する。
【0019】また、CPU101は、撮影装置40にお
ける被写体の撮影に際して後述する撮影処理(図8参
照)を実行し、入力装置102からの指示により自動撮
影が指定されると、撮影条件を指定させる撮影条件指定
画面を表示装置105に表示して、「撮影条件名」を指
定させるとともに、被写体(商品)の撮影面(前面、上
面、俯瞰)を指定させ、その指定された被写体の撮影面
を撮影させるため、記憶装置106内に予め格納された
撮影条件テーブルに設定された各種撮影条件のパラメー
タに基づいて、撮影装置40においてデジタルカメラ2
0の撮影条件(ズーム、フォーカス、絞り)、フード4
02の回転位置、カメラチルト台403のチルト角、被
写体台座405の高さ、及び照明装置408の照度にお
ける各撮影条件を移動・調整するように各種指示信号を
I/F104を介して撮影制御装置30に出力し、撮影
制御装置30からの応答により各撮影条件に調整された
ことを確認すると、指定された被写体の撮影面を自動撮
影させ、その自動撮影された画像データを撮影制御装置
30から取得して、ファイル名や撮影条件値とともに記
憶装置106内に格納された撮影画像ファイル内に格納
する。
【0020】入力装置102は、図1に示したキーボー
ド13とマウス14を含み、キーボード13において押
下されたキーの押下信号やマウス14の位置信号をCP
U101に出力する。
【0021】RAM(Random Access Memory)103
は、CPU101が上記各種アプリケーションプログラ
ムを実行する際に各種プログラムを展開するプログラム
格納領域を形成するとともに、CPU101が上記各種
処理を実行する際に処理されるデータや画像データ等を
展開するメモリ領域を形成する。
【0022】I/F104は、ケーブルCを介して撮影
制御装置30と接続され、CPU101から入力される
各種指示信号を撮影制御装置30に送信するとともに、
撮影制御装置30から送信される各種検出信号や画像信
号を受信してCPU101に出力する。
【0023】表示装置105は、図1に示したディスプ
レイ12であり、CPU101から入力される各種表示
データ(撮影条件指定画面や画像データ等)を表示す
る。
【0024】記憶装置106は、プログラムやデータ等
が予め記憶されている記憶媒体107を有しており、こ
の記憶媒体107は磁気的、光学的記録媒体、若しくは
半導体メモリで構成されている。この記憶媒体107は
記憶装置106に固定的に設けたもの、若しくは着脱自
在に装着するものであり、この記憶媒体107には上記
システムプログラム及び当該システムに対応する画像処
理プログラム、撮影処理プログラム、及び各処理プログ
ラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0025】また、この記憶媒体107に記憶するプロ
グラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他
の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、
通信回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒
体を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体107に記憶
されているプログラム、データを通信回線を介して使用
する構成にしてもよい。
【0026】また、記憶装置106は、上記CPU10
1における撮影処理に際して利用される撮影条件テーブ
ルと撮影画像ファイルを格納しており、これらの構成を
図4に示す。
【0027】図4(a)は、撮影条件テーブルの構成を
示しており、「撮影条件名」に対応して被写体の撮影方
向を示す「前面、上面、俯瞰」毎に、デジタルカメラ2
0における「カメラ内制御値(ズーム、フォーカス、絞
り)」と、カメラチルト台403における「カメラ台座
角度」と、被写体台座405における「被写体台座高
さ」と、フード402における「フード角度」と、照明
装置408における「照度」と、を記憶するように構成
されている。
【0028】図4(b)は、撮影画像ファイルの構成を
示しており、「ファイル名」に対応して「画像データ」
と、「撮影条件値(撮影方向、ズーム、フォーカス、絞
り、カメラ台座角度、被写体台座高さ、フード角度)」
と、「被写体データ(商品名等)」と、「フラグ」とを
記憶するように構成されている。
【0029】次いで、デジタルカメラ20と撮影制御装
置30内部の各制御系200、300の構成について図
3に示すブロック図を参照して説明する。図3におい
て、デジタルカメラ20の制御系200は、I/F20
1、カメラ制御部202、画像メモリ203、モータ2
04〜206、ズーム207、フォーカス208、絞り
209、及びポテンショメータ210〜212により構
成されている。
【0030】I/F201は、撮影制御装置30内のI
/F301を介して入力される各種撮影制御信号を受信
してカメラ制御部202に出力し、ポテンショメータ2
10〜212から入力される各検出信号をカメラ制御部
202に出力するとともに、撮影制御装置30内のI/
F301を介して画像処理装置10に送信する。
【0031】カメラ制御部202は、I/F201から
入力される各種撮影制御信号に従ってモータ204〜2
06にそれぞれ駆動制御信号を出力して駆動制御し、所
定の撮影条件に対応するようにズーム207、フォーカ
ス208、及び絞り209を所定位置に移動させ、ポテ
ンショメータ210〜212からフィードバックされる
ズーム位置、フォーカス位置、及び絞り位置の各検出信
号に基づいて、ズーム207、フォーカス208、及び
絞り209が所定位置に調整されたことを確認した後、
図示しない撮像部における撮影動作を制御して、その撮
影画像データを画像メモリ203に記憶する。
【0032】画像メモリ203は、磁気的、光学的記録
媒体、若しくは半導体メモリで構成されており、カメラ
制御部202から入力される画像データを記憶する。
【0033】モータ204〜206は、それぞれカメラ
制御部202から入力される駆動制御信号によりズーム
207、フォーカス208、及び絞り209を駆動して
所定位置に移動させる。
【0034】ポテンショメータ210〜212は、それ
ぞれ可変抵抗器等により構成され、モータ204〜20
6により駆動されるズーム207、フォーカス208、
及び絞り209における各駆動位置を検出し、その各検
出信号をI/F201に出力する。
【0035】図3において、撮影制御装置30の制御系
300は、I/F301、停止スイッチ302、カメラ
向き検出スイッチ303、チルト台駆動制御部304、
被写体台座駆動制御部305、フード駆動制御部30
6、照明制御部307、RAM308、記憶装置30
9、記憶媒体310、及びCPU311により構成され
ている。
【0036】I/F301は、ケーブルCを介して画像
処理装置10から送信される各種指示信号を受信してC
PU311及びデジタルカメラ20内のI/F201に
出力し、ポテンショメータ403b、405b、407
bから入力される各検出信号をCPU311に出力する
とともに、ケーブルCを介して画像処理装置10に送信
し、I/F201から入力されるポテンショメータ21
0〜212の各検出信号をケーブルCを介して画像処理
装置10に送信する。
【0037】停止スイッチ302は、上記図1に示した
非常停止ボタン404と連結されており、非常停止ボタ
ン404が操作されると、各駆動部における動作を停止
させる停止信号をチルト台駆動制御部304、被写体台
座駆動制御部305、フード駆動制御部306、及び照
明制御部307に同時に出力して、各駆動部における動
作を直ちに停止させる。
【0038】カメラ向き検出スイッチ303は、カメラ
チルト台403にセットされるデジタルカメラ20が所
定の固定位置に正しくセットされたか否かを検出するス
イッチであり、デジタルカメラがカメラチルト台403
に正しくセットされていないことを検出すると、その検
出信号をCPU301に出力する。
【0039】チルト台駆動制御部304は、I/F30
1から入力されるチルト台駆動指示信号に従ってCPU
311から入力されるチルト台駆動制御信号によりモー
タ403aを駆動制御してカメラチルト台403のチル
ト角を駆動制御し、I/F301を介してポテンショメ
ータ403bからフィードバックされるチルト角検出信
号に基づいてチルト角を所望の値に調整する。
【0040】被写体台座駆動制御部305は、I/F3
01から入力される被写体台座駆動指示信号に従ってC
PU311から入力される被写体台座駆動制御信号によ
りモータ405aを駆動制御して被写体台座405の高
さを昇降駆動制御し、I/F301を介してポテンショ
メータ405bからフィードバックされる昇降位置検出
信号に基づいて昇降位置を所望の位置に調整する。
【0041】フード駆動制御部306は、I/F301
から入力されるフード駆動指示信号に従ってCPU31
1から入力されるフード駆動制御信号によりモータ40
7aを駆動制御してフード402の回転位置を駆動制御
し、I/F301を介してポテンショメータ407bか
らフィードバックされる回転位置検出信号に基づいて回
転位置を所望の位置に調整する。
【0042】照明制御部307は、I/F301から入
力される照明指示信号に従ってCPU311から入力さ
れる照明駆動制御信号により照明装置408の照度を制
御する。
【0043】RAM308は、後述するCPU311が
駆動制御処理プログラムを実行する際に当該プログラム
を展開するプログラム格納領域を形成するとともに、C
PU311が当該処理を実行する際に処理されるデータ
を展開するメモリ領域を形成する。
【0044】記憶装置309は、プログラムやデータ等
が予め記憶されている記憶媒体310を有しており、こ
の記憶媒体310は磁気的、光学的記録媒体、若しくは
半導体メモリで構成されている。この記憶媒体310は
記憶装置309に固定的に設けたもの、若しくは着脱自
在に装着するものであり、この記憶媒体310には上記
駆動制御処理プログラム、及び当該処理プログラムで処
理されたデータ等を記憶する。
【0045】また、この記憶媒体310に記憶するプロ
グラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他
の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、
通信回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒
体を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体310に記憶
されているプログラム、データを通信回線を介して使用
する構成にしてもよい。
【0046】CPU311は、記憶媒体310内に格納
されている駆動制御処理プログラムをRAM308内の
図示しないプログラム格納領域に展開して、駆動制御処
理を実行し、I/F301から入力される各種駆動指示
信号に従って、チルト台駆動制御部304、被写体台座
駆動制御部305、フード駆動制御部306、及び照明
制御部307に対してそれぞれ駆動制御信号を出力し
て、フード402、カメラチルト台403、被写体台座
405、及び照明装置408における各駆動状態を制御
する。
【0047】また、CPU311は、この駆動制御処理
(図9参照)に際して、I/F301を介して画像処理
装置10から複数の駆動指示信号を同時に受信すると、
対応する各駆動部の現在の駆動位置を各ポテンショメー
タ210〜212、403b、405b、407bから
取得し、各駆動部が所望駆動位置へ移動する際の予測移
動時間を、モータコントロールテーブル(図8参照)に
記憶された各駆動部の移動速度に基づいて算出し、その
移動時間が長い順に並べ替える。そして、CPU311
は、移動時間が最も長い駆動部のモータから起動を開始
し、以後所定の待ち時間T(0.7秒)おきに駆動時間
が長い順に各駆動部のモータを起動して、重複する駆動
部の起動タイミングを順次制御する。
【0048】モータ403aは、チルト台駆動制御部3
04により駆動状態が制御されてカメラチルト台403
のチルト角を移動させる。ポテンショメータ403b
は、モータ403aにより駆動制御されるカメラチルト
台403のチルト角を検出し、そのチルト角検出信号
(電圧信号)をI/F301に出力する。
【0049】モータ405aは、被写体台座駆動制御部
305により駆動状態が制御されて被写体台座405を
昇降移動させる。ポテンショメータ405bは、モータ
405aにより駆動制御される被写体台座405の昇降
位置を検出し、その昇降位置検出信号(電圧信号)をI
/F301に出力する。
【0050】モータ407aは、フード駆動制御部30
6により駆動状態が制御されてフード402の回転角度
を移動させる。ポテンショメータ407bは、モータ4
07aにより駆動制御されるフード402の回転位置を
検出し、その回転位置検出信号(電圧信号)をI/F3
01に出力する。
【0051】次に、本実施の形態の動作を説明する。ま
ず、撮影装置40における各部の動作について図5、及
び図6に示す撮影装置40の横断面図を参照して説明す
る。
【0052】図5に示す撮影装置40において、ケース
401内部の図中左上部分には照明装置408が取り付
けられており、その右下部分の被写体台座405に置か
れた被写体に光を照射する。この照明装置408の照度
は、上記撮影制御装置300内の照明制御部307によ
り制御される。また、ケース401内部の図中右上部分
にはミラー409が開閉可能な扉410に取り付けられ
ており、このミラー409を利用して被写体台座405
に置かれた被写体の上面をデジタルカメラ20の撮像面
に投影させる。また、ミラー409を取り付けた扉41
0は、開いた状態でミラー409のメンテナンス等が可
能である。
【0053】また、被写体台座405の図中右側部分に
は背景板411が設置されており、この背景板411の
上端部にはクリップ412により背景シート413が止
められて、この背景シート413により背景板411前
面と被写体台座405の台座部分を覆って、被写体台座
405に置かれた被写体の背景色等を統一して、良好な
撮影環境を形成するようにしている。さらに、背景板4
11より図中右側部分には開閉可能な背面扉401aが
設けられており、背景板411や背景シート413の交
換を可能にしている。
【0054】そして、図6(a)に示すように、背の低
い被写体(商品)の前面を撮影する場合は、フード40
2の回転角度は、そのケース401内に臨む開口部が図
中上方に向いて背の低い被写体に対する撮影範囲が広く
なるように「フードDOWN」状態に調整されて、カメ
ラチルト台403のチルト角度は「カメラDOWN」状
態に調整され、さらに、被写体台座405の昇降位置は
高くなるように調整されて、デジタルカメラ20の撮像
面が背の低い被写体の前面を撮影しやすいように調整さ
れる。
【0055】また、図6(b)に示すように、被写体
(商品)の上面を撮影する場合は、フード402の回転
角度と被写体台座405の高さは移動されず、カメラチ
ルト台403のチルト角度のみが「カメラUP」状態に
調整されて、デジタルカメラ20の撮像面がミラー40
9に投影される被写体の上面をとらえるように調整され
る。
【0056】さらに、図6(c)に示すように、背の高
い被写体(商品)の前面を撮影する場合は、フード40
2の回転角度は、そのケース401内に臨む開口部が図
中下方に向いて背の高い被写体に対する撮影範囲を確保
するように「フードUP」状態に調整されて、カメラチ
ルト台403のチルト角度は「カメラUP」状態に調整
され、さらに、被写体台座405の昇降位置は低くなる
ように調整されて、デジタルカメラ20の撮像面が背の
高い被写体の前面を撮影しやすいように調整される。
【0057】以上のように、撮影装置40では、被写体
の背の高さや、撮影面等の撮影条件に応じて、フード4
02の回転角度、カメラチルト台403のチルト角度、
及び被写体台座405の昇降位置が適切に移動調整され
て、最適な撮影環境を容易に設定することが可能な構成
となっている。
【0058】次に、この図6(a)〜(c)に示したよ
うな各撮影条件を設定するために、上記画像処理装置1
0内のCPU101により実行される撮影処理について
図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0059】図7において、まず、CPU101は、入
力装置102からの指示操作により「画像編集」処理が
指示されたか否かを判別し(ステップS1)、「画像編
集」が指示されれば、ステップS11の画像編集処理に
移行し、「画像編集」処理が指示されなければ、「自動
撮影」処理が指示されたか否かを判別する(ステップS
2)。「自動撮影」処理ではなく「手動撮影」処理が指
示された場合は、ステップS8の処理に移行し、「自動
撮影」処理が指示された場合は、その撮影条件を指定さ
せる撮影条件指定画面として、図4(a)に示した撮影
条件テーブルに格納された「撮影条件名」と「撮影面」
を指定させる画面を表示して、「撮影条件名」と被写体
の「撮影面(前面、上面、俯瞰)」を指定させるととも
に(ステップS3、S4)、被写体台座405への被写
体(商品)のセットを促す。
【0060】そして、CPU101は、ユーザーにより
被写体台座405に被写体がセットされ、「撮影条件
名」と被写体の撮影面(前面、上面、俯瞰)が指定され
ると、その指定された撮影面に対応する各撮影条件に撮
影装置40の各駆動部を移動・調整するように各種指示
信号をケーブルCを介して撮影制御装置30に出力し
(ステップS5)、撮影装置40の各駆動部を当該撮影
条件に対応するように移動・調整させる。
【0061】すなわち、CPU101は、指定された被
写体の撮影面を撮影させるため、記憶装置106内に予
め格納された撮影条件テーブルに設定された各種撮影条
件のパラメータに基づいて、各種指示信号をI/F10
4を介して撮影制御装置30に出力し、デジタルカメラ
20内のカメラ制御部202によりモータ204〜20
6を駆動制御させてズーム207、フォーカス208、
及び絞り209を各目標位置に移動・調整させ、撮影制
御装置30内のチルト台駆動制御部304によりモータ
403eを駆動制御させてカメラチルト台402のチル
ト角を目標位置に移動・調整させ、被写体台座駆動制御
部305によりモータ405aを駆動制御させて被写体
台座405の高さを移動・調整させ、フード駆動制御部
306によりモータ407dを駆動制御させてフード4
03の回転位置を移動・調整させ、照明制御部307に
より照明装置408の照度を調整させる。
【0062】このデジタルカメラ20及び撮影制御装置
30における撮影条件の設定により、CPU101は、
撮影条件の設定が終了したことを撮影制御装置30から
応答されて確認すると、撮影開始指示信号を撮影制御装
置30に出力して、指定された被写体の撮影面をデジタ
ルカメラ20により自動撮影させ(ステップS6)、そ
の自動撮影された画像データを撮影制御装置30から取
得して、ファイル名や撮影条件値とともに記憶装置10
6内に格納された図4(b)の撮影画像ファイル内に格
納する。
【0063】次いで、CPU101は、入力装置102
からの指示操作により「自動撮影」処理の終了が指示さ
れたか否かを確認し(ステップS7)、終了が指示され
なければ、上記ステップS4の処理に戻って被写体の撮
影面の指定処理から再度実行し、終了が指示されれば本
撮影処理を終了する。
【0064】また、上記ステップS2の処理において
「手動撮影」処理が指定されると、所定の撮影条件指定
画面(図示せず)を表示装置105に表示して、撮影条
件の指定を手動で行わせる(ステップS8)。
【0065】そして、CPU101は、撮影条件指定画
面において各種撮影条件が指定されると、その指定され
た撮影面に対応する各撮影条件に撮影装置40の各駆動
部を移動・調整するように各種指示信号をケーブルCを
介して撮影制御装置30に出力し、撮影装置40の各駆
動部を当該撮影条件に対応するように移動・調整させ
る。
【0066】このデジタルカメラ20及び撮影制御装置
30における撮影条件の手動設定が終了すると、入力装
置102から指示操作による撮影指示に応じて、撮影開
始指示信号を撮影制御装置30に出力して、手動調整さ
れた被写体の撮影面をデジタルカメラ20により撮影さ
せ(ステップS9)、その撮影された画像データを撮影
制御装置30から取得して、ファイル名や撮影条件値と
ともに記憶装置106内に格納された図4(b)の撮影
画像ファイル内に格納する。
【0067】次いで、CPU101は、入力装置102
からの指示操作により「手動撮影」処理の終了が指示さ
れたか否かを確認し(ステップS10)、終了が指示さ
れなければ、上記ステップS8の処理に戻って撮影条件
の手動調整処理から再度実行し、終了が指示されれば本
撮影処理を終了する。
【0068】以上の撮影処理において、例えば、上記図
6(a)に示した背の低い被写体に対する撮影条件が、
上記自動撮影処理により設定される場合は、画像処理装
置10からは、フード402の回転角度が「フードDO
WN」状態、カメラチルト台403のチルト角度が「カ
メラDOWN」状態、さらに、被写体台座405の昇降
位置が高くなるように各駆動指示信号が撮影制御装置3
0に対して同時に出力される。
【0069】この時、撮影制御装置30内のCPU31
1において実行される駆動制御処理について図9に示す
フローチャートに基づいて説明する。まず、この駆動制
御処理に際してCPU311により参照されるモータコ
ントロールテーブルの一例を図8に示す。このモータコ
ントロールテーブルは、予め記憶媒体310に記憶され
ているものとする。図8に示すモータコントロールテー
ブルでは、撮影装置40の駆動部であるデジタルカメラ
20のズーム207、フォーカス208、絞り209、
フード402、カメラチルト台403、及び被写体台座
405を駆動する各モータ204〜206、403a、
405a、407aの各移動量を検出する各ポテンショ
メータ210〜212、403b、405b、407b
における1秒当たりの移動速度(平均値)(step/
sec)を記憶したテーブルである。
【0070】図9において、撮影制御装置30内のCP
U311は、I/F301を介して画像処理装置10内
のCPU101から上記図6(a)に示した背の低い被
写体に対する自動撮影処理を実行するため複数の移動指
示信号(目標位置)を同時に受信すると、本駆動制御処
理を開始し、各駆動部の現在の駆動位置を各ポテンショ
メータ210〜212、403b、405b、407b
により検出される検出信号から読み取る(ステップS2
1)。
【0071】次いで、CPU311は、読み取った各駆
動部の現在位置から受信した目標位置に到達するまでの
各駆動部における予測移動時間を計算により求める(ス
テップS22)。この各駆動部の予測移動時間は、以下
の式(1)により求めることができる。 予測移動時間=|目標位置−現在位置|/移動速度・・・(1) 但し、移動速度は、図8のモータコントロールテーブル
に記憶された値 例えば、上記図6(a)に示した背の低い被写体に対す
る自動撮影処理を実行するため、フード402の回転角
度、カメラチルト台403のチルト角度、被写体台座4
05の昇降位置の各予測移動時間を、図8のモータコン
トロールテーブルを参照して求めると、カメラチルト台
403のモータ403aの予測移動時間は「チルト:5
8(step/sec)」により求められ、フード40
2のモータ407aの予測移動時間は「フード:42
(step/sec)」により求められ、被写体台座4
05のモータ405aの予測移動時間は「台座昇降:1
3(step/sec)」により求められる。
【0072】そして、CPU311は、ステップS22
で求めた各駆動部の予測移動時間に基づいて、受信した
移動指示信号を予測移動時間が長い順に並び替える(ス
テップS23)。この時、上記被写体台座405のモー
タ405aを「モータA」、その予測移動時間を「T
1」とし、フード402のモータ407aを「モータ
B」、その予測移動時間を「T2」とし、カメラチルト
台403のモータ403aを「モータC」、その予測移
動時間を「T3」とすると、各モータA,B,Cにおい
て今回の駆動指示により起動時からモータ動作終了まで
に要する時間T1,T2,T3の関係は、図10に示す
ようになる。この図10に示したモータA,B,Cにつ
いて今回の駆動指示信号を処理する際に要する時間T
1,T2,T3を長い順に並べ替えると、T3→T2→
T1の順になる。
【0073】次いで、CPU311は、今回の駆動指示
信号を実行する順番を示す「i」に「1」をセットし
(ステップS24)、この「i=1」に該当するモータ
C、すなわちカメラチルト台403のモータ403aを
起動させる起動信号をチルト台駆動制御部304に出力
して、モータ403aを最初に起動させる(ステップS
25)。
【0074】そして、CPU311は、今回の駆動指示
信号を実行する順番を示す「i」に更に「1」を加算し
て「2」とし(ステップS26)、この加算値「2」が
今回同時に受信した駆動指示信号の信号数「n(nは整
数)」以下か否かを判別する(ステップS27)。今回
の同時に受信した駆動指示信号数「n=3」であるとす
ると、「i<n」なので処理を継続して、待ち時間T
(0.7秒)の経過を待って(ステップS28)、ステ
ップS25の処理に戻り、2番目の順番に対応するモー
タB、すなわちフード402のモータ407aを起動さ
せる起動信号をフード駆動制御部306に出力してモー
タ407aを起動させる。
【0075】次いで、CPU311は、今回の駆動指示
信号を実行する順番を示す「i」に更に「1」を加算し
て「3」とし(ステップS26)、この加算値「3」が
今回同時に受信した駆動指示信号の信号数「n=3」以
下か否かを判別する(ステップS27)。「i=n」な
ので処理を継続して、待ち時間T(0.7秒)の経過を
待って(ステップS28)、ステップS25の処理に戻
り、3番目の順番に対応するモータA、すなわち被写体
台座405のモータ405aを起動させる起動信号を被
写体台座駆動制御部305に出力してモータ405aを
起動させる。
【0076】そして、CPU311は、今回の駆動指示
信号を実行する順番を示す「i」に更に「1」を加算し
て「4」とし(ステップS26)、この加算値「4」が
今回同時に受信した駆動指示信号の信号数「n=3」以
下か否かを判別する(ステップS27)。「i>n」な
ので、本駆動制御処理を終了する。
【0077】この駆動制御処理において、起動タイミン
グが順次変更されたモータ403a、407a、405
aの各駆動位置は、対応するポテンショメータ403
b、407b、405bからそれぞれ検出される検出信
号により確認されて、各駆動部が所望の移動位置まで移
動されたことを検出すると、各モータ403a、407
a、405aの動作は停止される。
【0078】以上の駆動制御処理により今回の駆動指示
信号を処理する際に要する時間が長い順に並べ替えられ
たT3→T2→T1の順にモータC,B,Aが順次起動
された状態を図11に示す。この図11に示すように、
移動時間が長い順にモータC,B,Aの起動順番を並び
替え、各モータ間の起動間隔をモータ起動時間間隔TX
(0.7秒)に設定したことにより、各モータの起動時
の消費電力を分散させて低減することができ、複数のモ
ータを同時に起動させて電源装置が供給可能な電源容量
を超えるという事態を回避することができ、動作が停止
てしまうという事態を防止して、信頼性を向上させるこ
とができる。このため、駆動部の起動時の最大電力消費
量を低減できるため、従来よりも小さい容量の電源を使
用することが可能になり、機器のコストを低減すること
ができる。
【0079】また、移動時間の長い駆動部のモータから
先に起動させるようにしたため、各モータ間の起動時間
間隔を最小限に設定することにより、全モータの移動が
終了するまでの処理時間の延長を最小限にとどめること
ができる。
【0080】なお、上記撮影制御装置30における駆動
制御処理では、図6(a)に示した背の低い被写体を撮
影する場合の撮影装置40内のフード402のモータ4
07a、カメラチルト台403のモータ403a、及び
被写体台座405のモータ405aが同時に駆動指示さ
れる場合を説明したが、図6(c)に示した背の大きい
被写体を撮影する際に撮影装置40内の複数の駆動部に
対する同時駆動指示を受信した場合等、その他の撮影条
件設定時に同時駆動指示を受信した場合でも、同様の駆
動制御処理が行われるため、同様にモータ起動時の消費
電力を抑制することができる。
【0081】上記実施の形態では、移動時間が長い順に
駆動部のモータの起動順序を変更して消費電力を電源容
量以下に抑制する場合を示したが、その他の駆動部にお
けるモータの消費電力の低減方法も考えられる。
【0082】例えば、モータの消費電力を監視して電源
容量を超えないようにモータの起動を制御する方法があ
る。このモータの消費電力を監視する回路構成の一例を
図12に示す。この図12において電源装置PSから各
モータM1〜M3に駆動電力が供給されており、これら
のモータM1〜M3における消費電力は、電源装置PS
の帰還ライン上に直列に接続された抵抗RDの両端の電
圧降下を検出する検出回路DCにより検出され、この検
出回路DCによりモータM1〜M3の消費電力が電源装
置PSの電源容量を越えたことが検出されると、図外の
図示しない制御装置に対して電源警告信号が出力され
る。
【0083】このような監視回路を利用してモータの駆
動制御を実行することにより、図13に示すように、モ
ータA,B,Cの各起動要求が同時にあり、モータA起
動後にモータBを起動した際に、電源警告信号がオン
(“Hi”)になった場合、モータCの起動を見合わ
せ、電源警告信号がオフ(“Lo”)になってから、す
なわち電源容量に余裕ができてからモータCを起動させ
ることができる。
【0084】したがって、モータの消費電力が電源容量
以下の場合は、電源容量の余裕に応じて他のモータの起
動を行い、また、消費電力が大きいモータに対しては、
電源容量に十分な余裕がある時に起動するといった駆動
制御を行うことが可能になるため、電源容量を越えない
ように各駆動部のモータの起動タイミングを制御するこ
とができ、モータ駆動機構を備える機器の信頼性を向上
させることができる。
【0085】また、モータの消費電力を電源容量以下に
制御するその他の方法としては、例えば、各モータの起
動時から定常状態に移行するまでの消費電力状態を示す
図14に示すような消費電力曲線テーブルを予め測定し
て記憶しておき、この消費電力曲線に基づいてモータの
起動タイミングを制御する方法も考えられる。
【0086】すなわち、駆動中のモータの消費電流をこ
の消費電力曲線に基づいて計算し、この計算値を加算し
て各モータの総消費電流量を求め、(電源容量−総消費
電流量)の値がモータの起動電流より小さい場合は、起
動中のモータの消費電流が定常状態に移行するか、駆動
中のモータの停止するまで待ち、そのモータの起動電流
分の電源容量が確保できてから当該モータを起動させる
ことができる。
【0087】さらに、モータの消費電力を電源容量以下
に制御するその他の方法としては、例えば、図15に示
すように、起動時にモータに印加する電圧レベルを低く
抑え、その後電圧レベルを徐々に上げるように制御する
ことにより、モータ起動時の消費電力を電源容量以下に
抑制することが可能となる。この場合、モータへの印加
電圧レベルを連続制御するため、出力電圧を連続可変可
能なPWM(Pulse Width Modulation)制御機能等を有
する電源装置を使用することが前提となる。
【0088】なお、上記実施の形態では、駆動対象とし
てモータを示したが、モータ以外に起動電流が生じるも
のとして、例えば、ソレノイドを駆動対象としてもよ
い。また、上記実施の形態では、各駆動部を1つずつ起
動する場合を示したが、2つずつ、あるては3つずつ等
の複数単位で順次駆動部を起動するようにしてもよい。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明の駆動制御装置、及
び請求項3記載の発明の記憶媒体によれば、各駆動部の
起動時の消費電力を分散させて低減することができ、複
数の駆動部を同時に起動させて電源装置が供給可能な電
源容量を超えるという事態を回避することができ、動作
が停止てしまうという事態を防止して、信頼性を向上さ
せることができる。
【0090】請求項2記載の発明の駆動制御装置によれ
ば、移動時間の長い駆動部から先に起動させるようにし
たため、各駆動部間の起動時間間隔を最小限に設定する
ことにより、全駆動部の移動が終了するまでの処理時間
の延長を最小限にとどめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における撮影シ
ステム1の全体構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1の画像処理装置10内部の制御系100の
構成を示すブロック図である。
【図3】図1のデジタルカメラ20と撮影制御装置30
における各内部の制御系200、300の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図3の記憶装置106内に格納された撮影条件
テーブル(同図(a))と、撮影画像ファイル(同図
(b))の各構成を示す図である。
【図5】図1の撮影システム1における撮影装置40内
部の構成を示す断面図である。
【図6】図1の撮影装置40において各種撮影条件にお
ける各駆動部の動作状態を示す図であり、(a)は背の
低い被写体を撮影する場合の各駆動部の動作状態を示す
図、(b)は被写体の上面を撮影する場合の各駆動部の
動作状態を示す図、(c)は背の高い被写体を撮影する
場合の各駆動部の動作状態を示す図である。
【図7】図2の画像処理装置10内部のCPU101に
より実行される撮影処理を示すフローチャートである。
【図8】図3の撮影制御装置30内部の記憶媒体310
に記憶されたモータコントロールテーブルの一例を示す
図である。
【図9】図3の撮影制御装置30内部のCPU311に
より実行される駆動制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】図9の駆動制御処理において処理対象となる
モータの駆動時間の一例を示す図である。
【図11】図9の駆動制御処理において図10に示した
処理対象のモータの起動タイミングの順序を並べ替えた
状態を示す図である。
【図12】その他の実施の形態におけるモータの消費電
力を監視する監視回路の回路構成を示す図である。
【図13】図12の監視回路を利用したモータの起動タ
イミングの制御状態を示す図である。
【図14】その他の実施の形態におけるモータの起動タ
イミングの分散処理において利用されるモータの消費電
力曲線の一例を示す図である。
【図15】その他の実施の形態におけるモータに印加す
る駆動電圧の変化状態を示す図である。
【符号の説明】
1 撮影システム 10 画像処理装置 11 本体 12 ディスプレイ 13 キーボード 14 マウス 100 制御系 101 CPU 102 入力装置 103 RAM 104 I/F 105 表示装置 106 記憶装置 107 記憶媒体 108 バス 20 デジタルカメラ 201 I/F 202 カメラ制御部 203 画像メモリ 204〜206 モータ 207 ズーム 208 フォーカス 209 絞り 210〜212 ポテンショメータ 30 撮影制御装置 301 I/F 302 停止スイッチ 303 カメラ向き検出スイッチ 304 チルト台駆動制御部 305 被写体台座駆動制御部 306 フード駆動制御部 307 照明制御部 40 撮影装置 401 ケース 402 フード 403 カメラチルト台 403a モータ 403b ポテンショメータ 404 非常停止ボタン 405 被写体台座 405a モータ 405b ポテンショメータ 407 フード駆動部 407a モータ 407b ポテンショメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の駆動部における各駆動状態を制御す
    る駆動制御装置において、 前記各駆動部における各駆動単位データを記憶する記憶
    手段と、 前記複数の駆動部を同時に起動する場合、前記記憶手段
    に記憶された当該各駆動部の各駆動単位データに基づい
    て該各駆動部における駆動単位を分散させ、予め決めら
    れた順序で分散させた駆動単位毎に一定時間毎に該各駆
    動部の駆動を開始する制御手段と、 を備えたことを特徴とする駆動制御装置。
  2. 【請求項2】前記記憶手段は、前記各駆動部における各
    移動速度データを記憶し、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記各駆動
    部の各移動速度データに基づいて、当該各駆動部におけ
    る駆動単位の時間が長い順に一定時間毎に該各駆動部の
    駆動を開始するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】複数の駆動部における各駆動状態を制御す
    るためのコンピュータが実行可能なプログラムを格納し
    た記憶媒体であって、 前記各駆動部における各移動速度データを記憶手段に記
    憶させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 前記複数の駆動部を同時に起動する場合、前記記憶手段
    に記憶された当該各駆動部の各移動速度データに基づい
    て該各駆動部における駆動単位を分散させ、予め決めら
    れた順序で分散させた駆動単位毎に一定時間毎に該各駆
    動部の駆動を開始させるためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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