JP2000035529A - 撮影装置の異常検出装置及び駆動装置の異常検出装置 - Google Patents

撮影装置の異常検出装置及び駆動装置の異常検出装置

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JP2000035529A
JP2000035529A JP10202182A JP20218298A JP2000035529A JP 2000035529 A JP2000035529 A JP 2000035529A JP 10202182 A JP10202182 A JP 10202182A JP 20218298 A JP20218298 A JP 20218298A JP 2000035529 A JP2000035529 A JP 2000035529A
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driving
photographing
motor
unit
drive
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Takaharu Makino
宇晴 牧野
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、モータ駆動機構を備えた機
器や撮影装置において、各駆動部の駆動状態に異常が発
生したことを検出して、その駆動部の動作を直ちに停止
させる異常検出機能を制御部に付加することである。 【解決手段】 CPU101は、撮影装置40における
各駆動部を所望位置に調整するため、各駆動部のモータ
の目標位置をセットして各モータを起動し、記憶装置1
06内に格納されたモータコントロールテーブルに設定
された各モータの移動速度(step/sec)に基づ
いて各モータの単位時間(T)当たりの移動位置を予測
し、各モータの実際の目標位置への移動を確認するため
のフラグをモータ毎にセットして、該単位時間(T)当
たりの各モータの予測移動位置を各ポテンショメータか
らの各検出値に基づいて確認することにより、各モータ
における異常発生の有無を単位時間(T)毎に判別し
て、異常が発生したと判別すると全モータの動作を直ち
に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動される
撮影装置の駆動状態の異常を検出する撮影装置の異常検
出装置、及びモータ駆動される駆動装置の駆動状態の異
常を検出する駆動装置の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動機構とこの駆動機構を制御す
る制御部とを備えた機器においては、その駆動機構に
は、各駆動部を駆動するモータと、各駆動部の近傍には
駆動状態(移動量)を検出する各種センサとしてポテン
ショメータを備えており、制御部は、各駆動部の駆動状
態を各ポテンショメータからフィードバックさせること
により、各駆動部の駆動状態を制御している。
【0003】このようなモータ駆動機構を備えた機器と
しては、例えば、モータ駆動されるカメラを搭載した撮
影装置があり、この撮影装置では、撮影条件を任意ある
いは自動的に調整するため、カメラにおけるズーム、フ
ォーカス、絞り等の各駆動部をモータ駆動し、各駆動部
の近傍には駆動状態(移動量)を検出する各種センサと
してポテンショメータを備えており、制御部は、各駆動
部の駆動状態を各ポテンショメータからフィードバック
させることにより、各駆動部の駆動状態を制御して、指
定された撮影条件を自動的に設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来にあっては、モータ駆動機構を備えた機器や撮影装置
では、各駆動部の駆動状態が各ポテンショメータからの
フィードバックに応じて自動的に制御されるため、その
各駆動部の駆動状態に異常が発生した場合、その異常を
検出して直ちに動作を停止させる異常発生時停止機能を
制御部に付加する必要がある。
【0005】本発明の課題は、モータ駆動機構を備えた
機器や撮影装置において、各駆動部の駆動状態に異常が
発生したことを検出して、その駆動部の動作を直ちに停
止させる異常検出機能を制御部に付加することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
カメラを含む撮影に関わる複数の駆動部を駆動手段によ
り駆動して撮影対象物に合わせて各種撮影条件を設定し
て撮影する撮影装置における異常動作を検出する撮影装
置の異常検出装置であって、前記各駆動部の駆動状態を
検出する駆動状態検出手段と、この駆動状態検出手段に
より検出された前記各駆動部の駆動状態が異常であるか
否かを判別する異常判別手段と、この異常判別手段によ
り前記駆動状態が異常であることが判別されると、前記
各駆動部の駆動手段を停止する停止手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、カメラ
を含む撮影に関わる複数の駆動部を駆動手段により駆動
して撮影対象物に合わせて各種撮影条件を設定して撮影
する撮影装置における異常動作を検出する撮影装置の異
常検出装置であって、駆動状態検出手段が、前記各駆動
部の駆動状態を検出し、異常判別手段が、この駆動状態
検出手段により検出された前記各駆動部の駆動状態が異
常であることを判別すると、停止手段が、前記各駆動部
の駆動手段を停止する。
【0008】したがって、各駆動部の異常動作を確実に
検出して、その駆動部の駆動手段の動作を直ちに停止さ
せ、各駆動部で何らかの故障が発生した場合に直ちに対
処することが可能になり、撮影装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、カメラを含む撮影
に関わる複数の駆動部を駆動手段により駆動して撮影対
象物に合わせて各種撮影条件を設定して撮影する撮影装
置における異常動作を検出する撮影装置の異常検出装置
であって、停止指示を入力する停止指示入力手段と、こ
の停止指示手段により停止指示の入力に応じて、前記各
駆動部の駆動手段を停止する停止手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0010】この請求項3記載の発明によれば、カメラ
を含む撮影に関わる複数の駆動部を駆動手段により駆動
して撮影対象物に合わせて各種撮影条件を設定して撮影
する撮影装置における異常動作を検出する撮影装置の異
常検出装置であって、停止指示手段による停止指示の入
力に応じて、停止手段が、前記各駆動部の駆動手段を停
止する。
【0011】したがって、停止指示を入力するだけで、
各駆動部の動作を停止させて、各駆動部で何らかの故障
が発生した場合に直ちに対処することが可能になり、撮
影装置の信頼性を向上させることができる。
【0012】請求項5記載の発明は、複数の駆動部を駆
動手段により駆動する駆動装置における異常動作を検出
する駆動装置の異常検出装置において、前記各駆動部の
駆動状態を検出する駆動状態検出手段と、この駆動状態
検出手段により検出された前記各駆動部の駆動状態が異
常であるか否かを判別する異常判別手段と、この異常判
別手段により前記駆動状態が異常であることが判別され
ると、前記各駆動部の駆動手段を停止する停止手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0013】この請求項5記載の発明によれば、複数の
駆動部を駆動手段により駆動する駆動装置における異常
動作を検出する駆動装置の異常検出装置において、駆動
状態検出手段が、前記各駆動部の駆動状態を検出し、異
常判別手段が、この駆動状態検出手段により検出された
前記各駆動部の駆動状態が異常であることを判別する
と、停止手段が、前記各駆動部の駆動手段を停止する。
【0014】したがって、各駆動部の異常動作を確実に
検出して、その駆動部の駆動手段の動作を直ちに停止さ
せ、各駆動部で何らかの故障が発生した場合に直ちに対
処することが可能になり、駆動装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図8は、本発明を適用
した撮影システムの一実施の形態を示す図である。
【0016】まず、構成を説明する。図1は、本実施の
形態における撮影システム1の全体構成を示す外観斜視
図である。この図1において、撮影システム1は、画像
処理装置10と、撮影装置40と、から構成されてい
る。
【0017】図1において画像処理装置10は、後述す
る画像処理に関わる制御系の各機能を内蔵する本体11
と、その画像処理内容に関わる各種画面を表示するCR
T(Cathode Ray Tube)等により構成されたディスプレ
イ12と、各種のコマンドや指示内容を入力するキーボ
ード13と、ディスプレイ12に表示される各種画面上
で各種指示を指示操作するマウス14と、を備える。
【0018】撮影装置40は、被写体をセッティングし
て撮影環境を設定するための各種機能を収納するケース
401と、ケース401の図中手前側の開口部に回動可
能に組み付けられてカメラチルト台403にセットされ
たデジタルカメラ20の撮影方向の設定を行うと共に外
光を遮断するフード402と、フード402の図中手前
側の開口部に回動可能に組み付けられてセットされたデ
ジタルカメラ20のチルト角を設定するカメラチルト台
403と、から構成されている。
【0019】さらに撮影装置40のケース401の図中
手前側の側面には、後述するフード駆動部407に取り
付けられた非常停止用の非常停止ボタン404と、ケー
ス401内部に収納された被写体台座405に被写体
(商品)をセットする際に開閉する側面扉406と、フ
ード402を回動駆動するフード駆動部407と、が備
えられている。
【0020】また、撮影装置40のケース401の図中
手前側の側面には、上記画像処理装置10から入力され
る各駆動部を制御する制御信号に応じて撮影装置40の
各駆動部に駆動制御信号を出力する撮影制御系を内蔵す
る撮影制御装置30が取り付けられている。
【0021】また、画像処理装置10とデジタルカメラ
20、及び撮影制御装置30との間には、撮影に関わる
各種制御信号や各種検出信号を授受するためのケーブル
Cが接続されている。
【0022】次いで、画像処理装置10内部の制御系1
00の構成について図2に示すブロック図を参照して説
明する。図2において、画像処理装置10の制御系10
0は、CPU101、入力装置102、RAM103、
I/F104、表示装置105、記憶装置106、及び
記憶媒体107により構成されており、記憶媒体107
を除く各部はバス108に接続されている。
【0023】CPU(Central Processing Unit )10
1は、記憶装置106内に格納されているシステムプロ
グラム及び当該システムに対応する画像処理プログラム
をRAM103内の図示しないプログラム格納領域に展
開し、入力装置102から入力される各種指示あるいは
データをRAM103内に一時的に格納し、この入力指
示及び入力データに応じて記憶装置106内に格納され
た画像データに対して各種画像処理を実行し、その処理
結果をRAM103内に格納するとともに、表示装置1
05に表示する。そして、RAM103に格納した処理
結果を入力装置102から入力指示される記憶装置10
6内の保存先に保存する。
【0024】また、CPU101は、撮影装置40にお
ける被写体の撮影に際して後述する撮影処理(図7参
照)を実行し、入力装置102からの指示により自動撮
影が指定されると、撮影条件を指定させる撮影条件指定
画面を表示装置105に表示して、「撮影条件名」を指
定させるとともに、被写体(商品)の撮影面(前面、上
面、俯瞰)を指定させ、その指定された被写体の撮影面
を撮影させるため、記憶装置106内に予め格納された
撮影条件テーブルに設定された各種撮影条件のパラメー
タに基づいて、撮影装置40においてデジタルカメラ2
0の撮影条件(ズーム、フォーカス、絞り)、フード4
02の回転位置、カメラチルト台403のチルト角、被
写体台座405の高さ、及び照明装置408の照度にお
ける各撮影条件を移動・調整するように各種指示信号を
I/F104を介して撮影制御装置30に出力し、撮影
制御装置30からの応答により各撮影条件に調整された
ことを確認すると、指定された被写体の撮影面を自動撮
影させ、その自動撮影された画像データを撮影制御装置
30から取得して、ファイル名や撮影条件値とともに記
憶装置106内に格納された撮影画像ファイル内に格納
する。
【0025】さらに、CPU101は、上記撮影処理に
際して指定された撮影条件に応じて撮影装置40におけ
るデジタルカメラ20の各駆動部(ズーム、フォーカ
ス、絞り)、フード402の回転位置、カメラチルト台
403のチルト角、及び被写体台座405の高さを含む
各駆動位置を所望位置に調整するため後述する駆動制御
処理(図8参照)を実行し、その所望位置に対応する各
駆動部のモータの目標値をセットして各モータを起動
し、記憶装置106内に格納されたモータコントロール
テーブルに設定された各モータの移動速度(step/
sec)に基づいて各モータの単位時間(T)当たりの
移動位置を予測し、各モータの実際の目標位置への移動
を確認するためのフラグをモータ毎にセットして、該単
位時間(T)当たりの各モータの予測移動位置を各ポテ
ンショメータからの各検出値に基づいて確認することに
より、各モータにおける異常発生の有無を単位時間
(T)毎に判別して、異常が発生したと判別すると全モ
ータの動作を直ちに停止させる。
【0026】入力装置102は、図1に示したキーボー
ド13とマウス14を含み、キーボード13において押
下されたキーの押下信号やマウス14の位置信号をCP
U101に出力する。
【0027】RAM(Random Access Memory)103
は、CPU101が上記各種アプリケーションプログラ
ムを実行する際に各種プログラムを展開するプログラム
格納領域を形成するとともに、CPU101が上記各種
処理を実行する際に処理されるデータや画像データ等を
展開するメモリ領域を形成する。
【0028】I/F104は、ケーブルCを介して撮影
制御装置30と接続され、CPU101から入力される
各種指示信号を撮影制御装置30に送信するとともに、
撮影制御装置30から送信される各種検出信号や画像信
号を受信してCPU101に出力する。
【0029】表示装置105は、図1に示したディスプ
レイ12であり、CPU101から入力される各種表示
データ(撮影条件指定画面や画像データ等)を表示す
る。
【0030】記憶装置106は、プログラムやデータ等
が予め記憶されている記憶媒体107を有しており、こ
の記憶媒体107は磁気的、光学的記録媒体、若しくは
半導体メモリで構成されている。この記憶媒体107は
記憶装置106に固定的に設けたもの、若しくは着脱自
在に装着するものであり、この記憶媒体107には上記
システムプログラム及び当該システムに対応する画像処
理プログラム、撮影処理プログラム、駆動制御処理プロ
グラム、及び各処理プログラムで処理されたデータ等を
記憶する。
【0031】また、この記憶媒体107に記憶するプロ
グラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他
の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、
通信回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒
体を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体107に記憶
されているプログラム、データを通信回線を介して使用
する構成にしてもよい。
【0032】また、記憶装置106は、上記CPU10
1における撮影処理に際して利用される撮影条件テーブ
ルと撮影画像ファイルを格納しており、これらの構成を
図4に示す。
【0033】図4(a)は、撮影条件テーブルの構成を
示しており、「撮影条件名」に対応して被写体の撮影方
向を示す「前面、上面、俯瞰」毎に、デジタルカメラ2
0における「カメラ内制御値(ズーム、フォーカス、絞
り)」と、カメラチルト台403における「カメラ台座
角度」と、被写体台座405における「被写体台座高
さ」と、フード402における「フード角度」と、照明
装置408における「照度」と、を記憶するように構成
されている。
【0034】図4(b)は、撮影画像ファイルの構成を
示しており、「ファイル名」に対応して「画像データ」
と、「撮影条件値(撮影方向、ズーム、フォーカス、絞
り、カメラ台座角度、被写体台座高さ、フード角度)」
と、「被写体データ(商品名等)」と、「フラグ」とを
記憶するように構成されている。
【0035】次いで、デジタルカメラ20と撮影制御装
置30内部の各制御系200、300の構成について図
3に示すブロック図を参照して説明する。図3におい
て、デジタルカメラ20の制御系200は、I/F20
1、カメラ制御部202、画像メモリ203、モータ2
04〜206、ズーム207、フォーカス208、絞り
209、及びポテンショメータ210〜212により構
成されている。
【0036】さらに、記憶装置106には、上記CPU
101により実行される駆動制御処理に際して、各モー
タの単位時間(T)当たりの移動位置を予測するため、
各モータの移動速度(step/sec)を設定したモ
ータコントロールテーブル(図示せず)も格納されてい
る。
【0037】I/F201は、撮影制御装置30内のI
/F301を介して入力される各種撮影制御信号を受信
してカメラ制御部202に出力し、ポテンショメータ2
10〜212から入力される各検出信号をカメラ制御部
202に出力するとともに、撮影制御装置30内のI/
F301を介して画像処理装置10に送信する。
【0038】カメラ制御部202は、I/F201から
入力される各種撮影制御信号に従ってモータ204〜2
06にそれぞれ駆動制御信号を出力して駆動制御し、所
定の撮影条件に対応するようにズーム207、フォーカ
ス208、及び絞り209を所定位置に移動させ、ポテ
ンショメータ210〜212からフィードバックされる
ズーム位置、フォーカス位置、及び絞り位置の各検出信
号に基づいて、ズーム207、フォーカス208、及び
絞り209が所定位置に調整されたことを確認した後、
図示しない撮像部における撮影動作を制御して、その撮
影画像データを画像メモリ203に記憶する。
【0039】画像メモリ203は、磁気的、光学的記録
媒体、若しくは半導体メモリで構成されており、カメラ
制御部202から入力される画像データを記憶する。
【0040】モータ204〜206は、それぞれカメラ
制御部202から入力される駆動制御信号によりズーム
207、フォーカス208、及び絞り209を駆動して
所定位置に移動させる。
【0041】ポテンショメータ210〜212は、それ
ぞれ可変抵抗器等により構成され、モータ204〜20
6により駆動されるズーム207、フォーカス208、
及び絞り209における各駆動位置を検出し、その各検
出信号をI/F201に出力する。
【0042】図3において、撮影制御装置30の制御系
300は、I/F301、停止スイッチ302、カメラ
向き検出スイッチ303、チルト台駆動制御部304、
被写体台座駆動制御部305、フード駆動制御部30
6、及び照明制御部307により構成されている。
【0043】I/F301は、ケーブルCを介して画像
処理装置10から送信される各種指示信号を受信してC
PU311及びデジタルカメラ20内のI/F201に
出力し、ポテンショメータ403b、405b、407
bから入力される各検出信号をCPU311に出力する
とともに、ケーブルCを介して画像処理装置10に送信
し、I/F201から入力されるポテンショメータ21
0〜212の各検出信号をケーブルCを介して画像処理
装置10に送信する。
【0044】停止スイッチ302は、上記図1に示した
非常停止ボタン404と連結されており、非常停止ボタ
ン404が操作されると、各駆動部における動作を停止
させる停止信号をチルト台駆動制御部304、被写体台
座駆動制御部305、フード駆動制御部306、及び照
明制御部307に同時に出力して、各駆動部における動
作を直ちに停止させるとともに、その停止信号をI/F
301を介して画像処理装置10内のCPU101に対
してリセット信号として出力して、CPU101をリセ
ット処理させる。
【0045】カメラ向き検出スイッチ303は、カメラ
チルト台403にセットされるデジタルカメラ20が所
定の固定位置に正しくセットされたか否かを検出するス
イッチであり、デジタルカメラがカメラチルト台403
に正しくセットされていないことを検出すると、その検
出信号をI/F301に出力する。
【0046】チルト台駆動制御部304は、I/F30
1から入力されるチルト台駆動指示信号に従ってチルト
台駆動制御信号をモータ403aに出力してモータ40
3aを駆動制御してカメラチルト台403のチルト角を
駆動制御し、I/F301を介してポテンショメータ4
03hbらフィードバックされるチルト角検出信号に基
づいてチルト角を所望の値に調整する。
【0047】被写体台座駆動制御部305は、I/F3
01から入力される被写体台座駆動指示信号に従って被
写体台座駆動制御信号をモータ405aに出力してモー
タ405aを駆動制御して被写体台座405の高さを昇
降駆動制御し、I/F301を介してポテンショメータ
405bからフィードバックされる昇降位置検出信号に
基づいて昇降位置を所望の位置に調整する。
【0048】フード駆動制御部306は、I/F301
から入力されるフード駆動指示信号に従ってフード駆動
制御信号をモータ407aに出力してモータ407aを
駆動制御してフード402の回転位置を駆動制御し、I
/F301を介してポテンショメータ407bからフィ
ードバックされる回転位置検出信号に基づいて回転位置
を所望の位置に調整する。
【0049】照明制御部307は、I/F301から入
力される照明指示信号に従って照明駆動制御信号を照明
装置408に出力して照明装置408の照度を制御す
る。
【0050】ポテンショメータ403bは、モータ40
3aにより駆動制御されるカメラチルト台403のチル
ト角を検出し、そのチルト角検出信号(電圧信号)をI
/F301に出力する。
【0051】ポテンショメータ405bは、モータ40
5aにより駆動制御される被写体台座405の昇降位置
を検出し、その昇降位置検出信号(電圧信号)をI/F
301に出力する。
【0052】ポテンショメータ407bは、モータ40
7aにより駆動制御されるフード402の回転位置を検
出し、その回転位置検出信号(電圧信号)をI/F30
1に出力する。
【0053】次に、本実施の形態の動作を説明する。ま
ず、撮影装置40における各部の動作について図5、及
び図6に示す撮影装置40の横断面図を参照して説明す
る。
【0054】図5に示す撮影装置40において、ケース
401内部の図中左上部分には照明装置408が取り付
けられており、その右下部分の被写体台座405に置か
れた被写体に光を照射する。この照明装置408の照度
は、上記撮影制御装置300内の照明制御部307によ
り制御される。また、ケース401内部の図中右上部分
にはミラー409が開閉可能な扉410に取り付けられ
ており、このミラー409を利用して被写体台座405
に置かれた被写体の上面をデジタルカメラ20の撮像面
に投影させる。また、ミラー409を取り付けた扉41
0は、開いた状態でミラー409のメンテナンス等が可
能である。
【0055】また、被写体台座405の図中右側部分に
は背景板411が設置されており、この背景板411の
上端部にはクリップ412により背景シート413が止
められて、この背景シート413により背景板411前
面と被写体台座405の台座部分を覆って、被写体台座
405に置かれた被写体の背景色等を統一して、良好な
撮影環境を形成するようにしている。さらに、背景板4
11より図中右側部分には開閉可能な背面扉401aが
設けられており、背景板411や背景シート413の交
換を可能にしている。
【0056】そして、図6(a)に示すように、背の低
い被写体(商品)の前面を撮影する場合は、フード40
2の回転角度は、そのケース401内に臨む開口部が図
中上方に向いて背の低い被写体に対する撮影範囲が広く
なるように「フードDOWN」状態に調整されて、カメ
ラチルト台403のチルト角度は「カメラDOWN」状
態に調整され、さらに、被写体台座405の昇降位置は
高くなるように調整されて、デジタルカメラ20の撮像
面が背の低い被写体の前面を撮影しやすいように調整さ
れる。
【0057】また、図6(b)に示すように、被写体
(商品)の上面を撮影する場合は、フード402の回転
角度と被写体台座405の高さは移動されず、カメラチ
ルト台403のチルト角度のみが「カメラUP」状態に
調整されて、デジタルカメラ20の撮像面がミラー40
9に投影される被写体の上面をとらえるように調整され
る。
【0058】さらに、図6(c)に示すように、背の高
い被写体(商品)の前面を撮影する場合は、フード40
2の回転角度は、そのケース401内に臨む開口部が図
中下方に向いて背の高い被写体に対する撮影範囲を確保
するように「フードUP」状態に調整されて、カメラチ
ルト台403のチルト角度は「カメラUP」状態に調整
され、さらに、被写体台座405の昇降位置は低くなる
ように調整されて、デジタルカメラ20の撮像面が背の
高い被写体の前面を撮影しやすいように調整される。
【0059】以上のように、撮影装置40では、被写体
の背の高さや、撮影面等の撮影条件に応じて、フード4
02の回転角度、カメラチルト台403のチルト角度、
及び被写体台座405の昇降位置が適切に移動調整され
て、最適な撮影環境を容易に設定することが可能な構成
となっている。
【0060】次に、この図6(a)〜(c)に示したよ
うな各撮影条件を設定するために、上記画像処理装置1
0内のCPU101により実行される撮影処理について
図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0061】図7において、まず、CPU101は、入
力装置102からの指示操作により「画像編集」処理が
指示されたか否かを判別し(ステップS1)、「画像編
集」が指示されれば、ステップS11の画像編集処理に
移行し、「画像編集」処理が指示されなければ、「自動
撮影」処理が指示されたか否かを判別する(ステップS
2)。「自動撮影」処理ではなく「手動撮影」処理が指
示された場合は、ステップS8の処理に移行し、「自動
撮影」処理が指示された場合は、その撮影条件を指定さ
せる撮影条件指定画面として、図4(a)に示した撮影
条件テーブルに格納された「撮影条件名」と「撮影面」
を指定させる画面を表示して、「撮影条件名」と被写体
の「撮影面(前面、上面、俯瞰)」を指定させるととも
に(ステップS3、S4)、被写体台座405への被写
体(商品)のセットを促す。
【0062】そして、CPU101は、ユーザーにより
被写体台座405に被写体がセットされ、「撮影条件
名」と被写体の撮影面(前面、上面、俯瞰)が指定され
ると、その指定された撮影面に対応する各撮影条件に撮
影装置40の各駆動部を移動・調整するように各種指示
信号をケーブルCを介して撮影制御装置30に出力し
(ステップS5)、撮影装置40の各駆動部を当該撮影
条件に対応するように移動・調整させる。
【0063】すなわち、CPU101は、指定された被
写体の撮影面を撮影させるため、記憶装置106内に予
め格納された撮影条件テーブルに設定された各種撮影条
件のパラメータに基づいて、各種指示信号をI/F10
4を介して撮影制御装置30に出力し、デジタルカメラ
20内のカメラ制御部202によりモータ204〜20
6を駆動制御させてズーム207、フォーカス208、
及び絞り209を各目標位置に移動・調整させ、撮影制
御装置30内のチルト台駆動制御部304によりモータ
403aを駆動制御させてカメラチルト台402のチル
ト角を目標位置に移動・調整させ、被写体台座駆動制御
部305によりモータ405aを駆動制御させて被写体
台座405の高さを移動・調整させ、フード駆動制御部
306によりモータ407aを駆動制御させてフード4
03の回転位置を移動・調整させ、照明制御部307に
より照明装置408の照度を調整させる。
【0064】このデジタルカメラ20及び撮影制御装置
30における撮影条件の設定により、CPU101は、
撮影条件の設定が終了したことを撮影制御装置30から
応答されて確認すると、撮影開始指示信号を撮影制御装
置30に出力して、指定された被写体の撮影面をデジタ
ルカメラ20により自動撮影させ(ステップS6)、そ
の自動撮影された画像データを撮影制御装置30から取
得して、ファイル名や撮影条件値とともに記憶装置10
6内に格納された図4(b)の撮影画像ファイル内に格
納する。
【0065】次いで、CPU101は、入力装置102
からの指示操作により「自動撮影」処理の終了が指示さ
れたか否かを確認し(ステップS7)、終了が指示され
なければ、上記ステップS4の処理に戻って被写体の撮
影面の指定処理から再度実行し、終了が指示されれば本
撮影処理を終了する。
【0066】また、上記ステップS2の処理において
「手動撮影」処理が指定されると、所定の撮影条件指定
画面(図示せず)を表示装置105に表示して、撮影条
件の指定を手動で行わせる(ステップS8)。
【0067】そして、CPU101は、撮影条件指定画
面において各種撮影条件が指定されると、その指定され
た撮影面に対応する各撮影条件に撮影装置40の各駆動
部を移動・調整するように各種指示信号をケーブルCを
介して撮影制御装置30に出力し、撮影装置40の各駆
動部を当該撮影条件に対応するように移動・調整させ
る。
【0068】このデジタルカメラ20及び撮影制御装置
30における撮影条件の手動設定が終了すると、入力装
置102から指示操作による撮影指示に応じて、撮影開
始指示信号を撮影制御装置30に出力して、手動調整さ
れた被写体の撮影面をデジタルカメラ20により撮影さ
せ(ステップS9)、その撮影された画像データを撮影
制御装置30から取得して、ファイル名や撮影条件値と
ともに記憶装置106内に格納された図4(b)の撮影
画像ファイル内に格納する。
【0069】次いで、CPU101は、入力装置102
からの指示操作により「手動撮影」処理の終了が指示さ
れたか否かを確認し(ステップS10)、終了が指示さ
れなければ、上記ステップS8の処理に戻って撮影条件
の手動調整処理から再度実行し、終了が指示されれば本
撮影処理を終了する。
【0070】次に、CPU101は、上記撮影処理に際
して指定される図6(a)〜(c)に示した撮影条件に
応じて撮影装置40におけるデジタルカメラ20の各駆
動部(ズーム、フォーカス、絞り)、フード402の回
転位置、カメラチルト台403のチルト角、及び被写体
台座405の高さを含む各駆動位置を所望位置に調整す
るため駆動制御処理を実行する。
【0071】このCPU101により実行される駆動制
御処理について図8に示すフローチャートに基づいて説
明する。図8において、まず、CPU101は、指定さ
れた撮影条件に対応する所望位置に各駆動部を移動させ
るため、その移動位置に対応する各モータの移動目標値
をRAM103にセットし(ステップS21)、当該各
駆動部の各モータを起動する起動指示信号をI/F10
4及びケーブルCを介して撮影制御装置30内の各駆動
制御部に出力して、各モータ204〜206、403
a、405a、407aを起動させる(ステップS2
2)。
【0072】次いで、CPU101は、各モータ204
〜206、403a、405a、407aにおける単位
時間(T)当たりの移動位置を予測して実際の移動位置
をモータ毎に確認するために、RAM103にセットさ
れるn個の各フラグをクリアし(ステップS23)、当
該各モータがステップS21でセットした目標値、すな
わち目標位置に到達したか否かを、各モータ204〜2
06、403a、405a、407aの移動量を検出す
るポテンショメータ210〜212、403b、405
b、407bからの各検出値に基づいて判別する(ステ
ップS24)。
【0073】そして、該当モータが目標位置に到達した
場合は、その目標位置に達したモータの動作を停止させ
る停止信号をI/F104及びケーブルCを介して撮影
制御装置30内の駆動制御部に出力して、当該モータの
動作を停止させ(ステップS25)、全モータの動作が
終了したか否かを確認する(ステップS26)。全モー
タの動作が終了していれば、正常終了し、終了していな
ければステップS24の処理に戻る。
【0074】また、ステップS24の処理において該当
モータが目標位置に到達していない場合は、RAM10
3に記憶されている当該モータn(nは整数で、モータ
を識別するための数値を設定する)に対応するフラグの
状態が「クリア」か「セット」かを確認する(ステップ
S27)。すなわち、フラグが「クリア」されていれ
ば、当該モータnの上記目標位置への移動を確認するシ
ーケンスが開始されていないことを示し、「セット」さ
れていれば、当該モータnの上記目標位置への移動を確
認するシーケンスが開始されていることを示している。
【0075】したがって、フラグが「クリア」状態であ
れば、nを「1」にセットして(ステップS28)、目
標位置への移動を確認するモータnを「モータ1」とし
て、例えば、フード402を駆動するモータ407aを
指定し(ステップS29)、この「モータ1(407
a)」について、記憶装置106に格納されたモータコ
ントロールテーブルに設定されたモータ407aの移動
速度(step/sec)に基づいて単位時間(T1)
後の移動位置を予測し、この予測移動位置(M1)をR
AM103に記憶する(ステップS30)。
【0076】次いで、CPU101は、単位時間(T
1)の経過を確認するためRAM103内でタイマー
(T1)をスタートさせ(ステップS31)、当該「モ
ータ1(モータ407a)」に対応するフラグ(F1)
をRAM103にセットする(ステップS32)。そし
て、CPU101は、nに「1」を加算して「2」とし
(ステップS33)、nの値が全モータ数を越えたか否
かを確認する(ステップS34)。すなわち、撮影装置
40の全駆動部に対応するモータ数は、モータ204〜
206、403a、405a、407aの6個であるた
め、nの値が「6」を越えたか否かを確認する。現在の
nは「2」であるため、上記ステップS29の処理に戻
り、「モータ2」として、例えば、カメラチルト台40
3を駆動するモータ403aを指定し、この「モータ2
(403a)」について、記憶装置106に格納された
モータコントロールテーブルに設定されたモータ403
aの移動速度(step/sec)に基づいて単位時間
(T2)後の移動位置を予測し、この予測移動位置(M
2)をRAM103に記憶する(ステップS30)。
【0077】次いで、CPU101は、単位時間(T
2)の経過を確認するためRAM103内でタイマー
(T2)をスタートさせ(ステップS31)、当該「モ
ータ2(モータ403a)」に対応するフラグ(F2)
をRAM103にセットする(ステップS32)。そし
て、CPU101は、nに「1」を加算して「3」とし
(ステップS33)、nの値が全モータ数を越えたか否
かを確認する(ステップS34)。
【0078】以上のステップS29〜ステップS34の
処理を、残りの他のモータ204〜206、405aに
ついても同様に繰り返し実行することにより、RAM1
03内には、モータ204〜206、405aに対応し
て、フラグ(F3〜F6)と、予測移動位置(M3〜M
6)と、タイマー(T3〜T6)と、がそれぞれセット
される。
【0079】そして、CPU101は、ステップS34
の処理においてnが「7」となって「6」を越えたこと
を確認すると、上記ステップS24の処理に戻り、目標
位置に到達したモータ1〜6がないことを判別し、上記
ステップS27の処理においてモータnのフラグ(F1
〜F6)がRAM103にセット状態されていることを
確認すると、各ポテンショメータ210〜212、40
3b、405b、407bからの各検出値に基づいて、
モータ1〜6と指定した各モータ204〜206、40
3a、405a、407aの移動位置が、RAM103
に記憶した予測移動位置(M1〜M6)を越えたものが
有るか否かを判別する(ステップS35)。
【0080】予測移動位置(M1〜M6)を越えたモー
タnが有れば、そのモータnの単位時間(T)後の移動
位置を予測して、この予測移動位置(M)をRAM10
3に再度記憶し(ステップS36)、そのモータnと対
応するタイマー(T)をスタートさせて(ステップS3
7)、ステップS24の処理に戻る。
【0081】また、ステップS35の処理において予測
移動位置(M1〜M6)を越えたモータnがなければ、
RAM103にセットしたタイマー(T1〜T6)のタ
イムアウトをチェックし(ステップS38)、タイムア
ウトしていなければ、ステップS24の処理に戻り、タ
イムアウトしていれば、モータnが単位時間(T)後の
予測移動位置(M)に到達していないため、モータnの
動作に異常が発生したと判断して、全モータの動作を停
止させる停止信号をI/F104及びケーブルCを介し
て撮影制御装置30内の駆動制御部に出力して、全モー
タの動作を直ちに停止させ(ステップS39)、異常終
了する。
【0082】以上のように、本実施の形態の撮影システ
ム1では、画像処理装置10内のCPU101が、指定
された撮影条件に応じて撮影装置40におけるデジタル
カメラ20の各駆動部(ズーム、フォーカス、絞り)、
フード402の回転位置、カメラチルト台403のチル
ト角、及び被写体台座405の高さを含む各駆動位置を
所望位置に調整するため駆動制御処理機能を有し、その
所望位置に対応する各駆動部のモータの目標値をセット
して各モータを起動し、記憶装置106内に格納された
モータコントロールテーブルに設定された各モータの移
動速度(step/sec)に基づいて各モータの単位
時間(T)当たりの移動位置を予測し、各モータの実際
の目標位置への移動を確認するためのフラグをモータ毎
にセットして、該単位時間(T)当たりの各モータの予
測移動位置を各ポテンショメータからの各検出値に基づ
いて確認することにより、各モータにおける異常発生の
有無を単位時間(T)毎に判別して、異常が発生したと
判別すると全モータの動作を直ちに停止させるようにし
た。
【0083】このため、撮影装置40において各駆動部
の動作に異常が発生したことを検出すると、直ちに全駆
動部の動作を停止させて、各駆動部で何らかの故障が発
生した場合に直ちに対処することが可能になり、撮影シ
ステム1の信頼性を向上させることができる。[その他
の実施の形態]上記実施の形態では、駆動制御処理にお
いて各駆動部のモータの単位時間当たりの移動位置を予
測して、各モータの動作に異常が発生したことを検出す
る場合を説明したが、本実施の形態では、リミットスイ
ッチを利用して各モータの動作に異常が発生したことを
検出する場合について説明する。
【0084】本実施の形態では、上記撮影装置40にお
ける各駆動部の始点位置と終点位置にそれぞれリミット
スイッチを設置し、この各リミットスイッチの動作時に
出力される信号を、画像処理装置10内のCPU101
に対してマスク不可能な割込信号として出力して、上記
図8の駆動制御処理において説明したような全モータの
停止動作を要求する場合について説明する。
【0085】図9は、上記図1の被写体台座405の始
点位置と終点位置にリミットスイッチ501、502を
設置した構成を示す図である。この被写体台座405に
限らず上記デジタルカメラ20内のズーム207、フォ
ーカス208、絞り209、撮影装置40におけるフー
ド402とカメラチルト台403の各移動範囲の各始点
位置と終点位置にも同様にリミットスイッチが設置され
るが、その図示は省略する。
【0086】また、図10は、図9に示したリミットス
イッチ501、502を含む回路構成を示す図であり、
各駆動部の始点位置と終点位置に設けられたリミットス
イッチLS1〜LSnが、所定の電源ライン接続された
抵抗Rとグランド端子との間に並列に接続されている。
この回路構成により、リミットスイッチLS1〜LSn
が動作すると、コントローラである画像処理装置10内
のCPU101に出力される割込信号は、強制的にグラ
ンドレベルに落とされる。この割込信号は、CPU10
1ではマスク不可能であるため、必ず検出される。
【0087】また、画像処理装置10では、撮影装置4
0の各駆動部の始点位置と終点位置が予め登録されてお
り、この登録された各駆動部の始点位置と終点位置に基
づいて、上記リミットスイッチLS1〜LSnから割込
信号が入力されたときに、各モータの移動位置を確認す
るものとする。
【0088】そして、画像処理装置10内のCPU10
1では、上記駆動制御処理に際して、上記リミットスイ
ッチLS1〜LSnから割込信号が入力されると、予め
登録された各駆動部の始点位置と終点位置に基づいて、
各モータの移動位置が始点・終点を逸脱しているか否か
を確認し、逸脱したモータがあれば全モータの動作を直
ちに停止させた後、その異常が発生したモータの移動位
置を制御範囲(始点と終点の間)に戻すように制御す
る。
【0089】以上のように、リミットスイッチを利用し
た簡単な回路構成を追加するだけで、各駆動部の動作に
異常が発生したことを検出すると、直ちに全駆動部の動
作を停止させて、各駆動部で何らかの故障が発生した場
合に直ちに対処することが可能になり、撮影システム1
の信頼性を向上させることができる。
【0090】また、この場合、モータ以外の駆動力、例
えば、ユーザーの手動操作で駆動部が動かされた場合で
も、その異常検出機能を有効に利用することができる。
【0091】さらに、その他の実施の形態として、撮影
装置40の動作に異常が発生した際に、図1のフード駆
動部407に備えられた非常停止ボタン404の操作に
より入力される非常停止信号を利用して、各駆動部のモ
ータの動作を停止させる場合について、図11に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0092】図11に示すフローチャートは、撮影制御
装置30内のCPU(図示せず)により実行される初期
化処理を示すものであり、この初期化処理は、非常停止
ボタン404が操作されて、図3の停止スイッチ302
がオンされてリセット信号が出力された場合に実行され
る。
【0093】撮影制御装置30内のCPUは、停止スイ
ッチ302がオンされてリセット信号を入力されると、
上記駆動制御処理が実行されていても図11の初期化処
理を割込処理として開始し、図3の撮影制御装置30内
の各駆動制御部304〜306と、デジタルカメラ20
内のカメラ制御部202に対してハードの初期化を要求
して、全モータ204〜206、403a、405a、
407aの駆動制御を直ちに停止させる(ステップS1
01)。
【0094】次いで、撮影制御装置30内の各駆動制御
部304〜306と、デジタルカメラ20内のカメラ制
御部202に対してワークエリアの初期化を要求して、
各駆動部の制御情報を初期化させる(ステップS10
2)。そして、各駆動部の初期化を行ったことをホスト
である画像処理装置10に対して所定の信号を送出して
通知して、本初期化処理を終了する。
【0095】この撮影制御装置30における初期化処理
の通知を受けた画像処理装置10内のCPU101で
は、上記駆動制御処理を中断して、駆動制御処理に関わ
る各種パラメータを初期化するソフトウエアリセット処
理を実行する。
【0096】以上のように、非常停止ボタン404を操
作するだけで、直ちに全駆動部の動作を停止させて、各
駆動部で何らかの故障が発生した場合に直ちに対処する
ことが可能になり、撮影システム1の信頼性を向上させ
ることができる。
【0097】また、この場合、撮影装置40に非常停止
スイッチ404を1つだけ設けたことを示したが、ケー
ス401のユーザーが操作しやすい位置に複数設置する
構成としてもよい。
【0098】また、撮影装置40における異常状態を検
出するためのセンサとして、例えば、ケース401に振
動センサを設置し、ユーザーがケース401を揺らした
場合や、外部の振動が加えられた場合に、その振動を振
動センサで検出してエラー信号を出力させ、このエラー
信号を撮影制御装置30内のCPUで受信した際に、上
記初期化処理を実行して全モータの動作を停止させるよ
うにしてもよい。
【0099】この場合、撮影装置40において撮影動作
中に不要な振動が加えられたことを検出して直ちに各駆
動部の動作を停止させることができ、撮影システム1の
信頼性を更に向上させることができる。
【0100】また、撮影装置40における異常状態を検
出するためのセンサとして、例えば、ケース401にマ
イクロフォンを設置し、このマイクロフォンで検出する
音圧が一定レベル以上になった場合にエラー信号を出力
させ、このエラー信号を撮影制御装置30内のCPUで
受信した際に、上記初期化処理を実行して全モータの動
作を停止させるようにしてもよい。
【0101】この場合、撮影装置40の駆動部の故障に
より異音が発生したことを検出して直ちに各駆動部の動
作を停止させることができ、撮影システム1の信頼性を
更に向上させることができる。また、この場合、周囲の
騒音を予め登録し、異常な音だけを検出する構成として
もよい。
【0102】なお、上記各実施の形態では、本発明を撮
影システム1に適用した場合について説明したが、モー
タ等の駆動手段により駆動される駆動部を有する駆動装
置を含む機器であれば、本発明は適用可能である。
【0103】
【発明の効果】請求項1記載の発明の撮影装置の異常検
出装置によれば、各駆動部の異常動作を確実に検出し
て、その駆動部の駆動手段の動作を直ちに停止させ、各
駆動部で何らかの故障が発生した場合に直ちに対処する
ことが可能になり、撮影装置の信頼性を向上させること
ができる。
【0104】請求項2記載の発明の撮影装置の異常検出
装置によれば、所定時間後の各駆動部の移動位置を予測
して異常動作を検出することが可能になる。
【0105】請求項3記載の発明の撮影装置の異常検出
装置によれば、停止指示を入力するだけで、各駆動部の
動作を停止させて、各駆動部で何らかの故障が発生した
場合に直ちに対処することが可能になり、撮影装置の信
頼性を向上させることができる。
【0106】請求項4記載の発明の撮影装置の異常検出
装置によれば、各駆動部の異常動作を確実に検出して、
各駆動部の駆動手段の全ての動作を停止させることによ
り、各駆動部で何らかの故障が発生した場合に、迅速か
つ確実に対処することが可能になり、撮影装置の信頼性
を更に向上させることができる。
【0107】請求項5記載の発明の駆動装置の異常検出
装置によれば、各駆動部の異常動作を確実に検出して、
その駆動部の駆動手段の動作を直ちに停止させ、各駆動
部で何らかの故障が発生した場合に直ちに対処すること
が可能になり、駆動装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における撮影シ
ステム1の全体構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1の画像処理装置10内部の制御系100の
構成を示すブロック図である。
【図3】図1のデジタルカメラ20と撮影制御装置30
における各内部の制御系200、300の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図3の記憶装置106内に格納された撮影条件
テーブル(同図(a))と、撮影画像ファイル(同図
(b))の各構成を示す図である。
【図5】図1の撮影システム1における撮影装置40内
部の構成を示す断面図である。
【図6】図1の撮影装置40において各種撮影条件にお
ける各駆動部の動作状態を示す図であり、(a)は背の
低い被写体を撮影する場合の各駆動部の動作状態を示す
図、(b)は被写体の上面を撮影する場合の各駆動部の
動作状態を示す図、(c)は背の高い被写体を撮影する
場合の各駆動部の動作状態を示す図である。
【図7】図2の画像処理装置10内部のCPU101に
より実行される撮影処理を示すフローチャートである。
【図8】図2の画像処理装置10内部のCPU101に
より実行される駆動制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明を適用したその他の実施の形態において
被写体台座405にリミットスイッチ501、502を
設置した場合の構成を示す図である。
【図10】図9のリミットスイッチ501、502を含
んで割込信号を出力する回路の回路構成を示す図であ
る。
【図11】図1の撮影制御装置30内のCPUにより実
行される初期化処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影システム 10 画像処理装置 11 本体 12 ディスプレイ 13 キーボード 14 マウス 100 制御系 101 CPU 102 入力装置 103 RAM 104 I/F 105 表示装置 106 記憶装置 107 記憶媒体 108 バス 20 デジタルカメラ 201 I/F 202 カメラ制御部 203 画像メモリ 204〜206 モータ 207 ズーム 208 フォーカス 209 絞り 210〜212 ポテンショメータ 30 撮影制御装置 301 I/F 302 停止スイッチ 303 カメラ向き検出スイッチ 304 チルト台駆動制御部 305 被写体台座駆動制御部 306 フード駆動制御部 307 照明制御部 40 撮影装置 401 ケース 402 フード 403 カメラチルト台 403a モータ 403b ポテンショメータ 404 非常停止ボタン 405 被写体台座 405a モータ 405b ポテンショメータ 407 フード駆動部 407a モータ 407b ポテンショメータ 501、502 リミットスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラを含む撮影に関わる複数の駆動部を
    駆動手段により駆動して撮影対象物に合わせて各種撮影
    条件を設定して撮影する撮影装置における異常動作を検
    出する撮影装置の異常検出装置であって、 前記各駆動部の駆動状態を検出する駆動状態検出手段
    と、 この駆動状態検出手段により検出された前記各駆動部の
    駆動状態が異常であるか否かを判別する異常判別手段
    と、 この異常判別手段により前記駆動状態が異常であること
    が判別されると、前記各駆動部の駆動手段を停止する停
    止手段と、 を備えたことを特徴とする撮影装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】前記異常判別手段は、所定時間後に前記駆
    動手段が到達すべき位置に前記各駆動部の駆動位置が到
    達していない場合に駆動状態が異常であると判別するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の撮影装置の異
    常検出装置。
  3. 【請求項3】カメラを含む撮影に関わる複数の駆動部を
    駆動手段により駆動して撮影対象物に合わせて各種撮影
    条件を設定して撮影する撮影装置における異常動作を検
    出する撮影装置の異常検出装置であって、 停止指示を入力する停止指示入力手段と、 この停止指示手段による停止指示の入力に応じて、前記
    各駆動部の駆動手段を停止する停止手段と、 を備えたことを特徴とする撮影装置の異常検出装置。
  4. 【請求項4】前記停止手段は、前記停止指示手段による
    停止指示の入力に応じて、前記各駆動部の駆動手段を全
    て停止するようにしたことを特徴とする請求項1あるい
    は3記載の撮影装置の異常検出装置。
  5. 【請求項5】複数の駆動部を駆動手段により駆動する駆
    動装置における異常動作を検出する駆動装置の異常検出
    装置において、 前記各駆動部の駆動状態を検出する駆動状態検出手段
    と、 この駆動状態検出手段により検出された前記各駆動部の
    駆動状態が異常であるか否かを判別する異常判別手段
    と、 この異常判別手段により前記駆動状態が異常であること
    が判別されると、前記各駆動部の駆動手段を停止する停
    止手段と、 を備えたことを特徴とする駆動装置の異常検出装置。
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