JP2007222828A - 遠心分離機 - Google Patents

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幸一 赤津
Masahiro Inaba
雅裕 稲庭
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Abstract

【課題】 交流電源が遮断された場合、遠心分離機の運転条件等のデータを不揮発性メモリへ書き込む際、書き込み動作を制御するマイクロコンピュータの駆動源となる直流電源装置はソレノイドや冷却用DCファンの動作に使用されるため、直流電源装置の直流電圧は急激に低下してしまい、メモリへの書き込み動作が途中で終了して書き込み不良となってしまう。
【解決手段】 交流電源の遮断時に遠心分離機1の運転情報等を不揮発性メモリ21へ書き込む際に、電源監視装置28により電源遮断の判別を行い、ソレノイド10や冷却用DCファン11等の直流駆動装置100を停止する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、交流電源の遮断時に遠心分離機の運転条件や運転来歴情報等をメモリに保存する方法に関する。
従来、遠心分離機は、遠心分離機の使用状況や使用実績等を把握できるように、入力装置からの入力情報(運転条件)、駆動部の運転情報や運転来歴情報、及びロータの登録情報や温度制御補正情報などのデータを記憶するためのメモリを備えている。メモリに記憶するデータ容量は数kバイト程度であり、そのデータの保存には、揮発性メモリである1バイト・データの書き込み時間が数nsec程度と高速なRAM(Random Access Memory:読み書き可能メモリ)が電源停電対策用電池をバックアップとして使用されている。しかし、揮発性メモリ(RAM)のバックアップ用電池は、故障率が高いため故障しやすく、遠心分離機の信頼性を低くする要因となっていた。また、揮発性メモリ(RAM)のバックアップ用電池は、ロジック半導体部品と比較して高額部品であった。
そこで、揮発性メモリ(RAM)の代わりに、バックアップ電池が不要な不揮発性メモリである電気的に書き込みや消去可能であり書き込み寿命回数(100万回程度)が保障されているEEPROM(Electronically Erasable and Progammable Read Only Memory)が使用されることがあるが、数十バイト・データの書き込み時間が数msecと遅いという欠点がある。そのため、遠心分離機の運転情報や運転来歴情報等の保存用メモリとしてEEPROMを使用すると、保存データが数kバイトと多いため、例えば、遠心分離機のロータ室を密閉するドアをロックするためのドアロック用ソレノイドと、ロータを回転する駆動部を冷却するための冷却用DCファンが共に駆動しているときに停電が発生してしまうと、下記のような問題がある。
すなわち、、図7に示すように、時刻T0で交流電源が遮断、例えば停電が発生すると、図7(b)のように直流制御電源装置を構成する整流平滑回路の整流平滑電圧は急激に低下する。これは、直流制御電源装置を構成しているソレノイド・ファン用直流電源回路に接続されているドアロック用ソレノイドと冷却用DCファンが共に駆動(ソレノイド駆動信号及びファン駆動信号が共にオン)しており、直流制御電源装置に接続されている負荷による消費エネルギが大きいためである。整流平滑電圧が、メモリへの書き込み動作を制御する例えばマイクロコンピュータの駆動源となる制御回路用直流電源回路の維持限界電圧V0まで短時間で低下してしまうため、制御回路用直流電源回路の出力電圧が確保できなくなり、図7(g)に示すようにEEPROMへの書き込み動作が途中で終了してデータの書き込み不良となってしまう。
また、特許文献1には、交流電源の停電が発生した時、整流平滑電圧に接続のコンデンサによって直流制御電圧が遅延されている間に電源遮断信号によりEEPROMへの書き込みを行う方式が考案されている。しかしながら、遠心分離機の場合、ドアロック用ソレノイド駆動直流電圧及びロータ駆動部の冷却用DCファン駆動直流電圧と、制御回路用直流電圧は同じ直流制御電源装置から供給されているため、交流電源停電時において直流制御電源装置の整流平滑電圧の遅延時間は短くなってしまい、遠心分離機の運転情報(運転条件)や運転来歴情報の数kバイト・データを、その遅延時間内に書き込み保存することはできない。
特開平6−231053
上記したように、停電等により交流電源が遮断された場合、ドアロック用ソレノイドと冷却用DCファンの駆動により直流制御電源装置の整流平滑電圧は急激に低下してしまい、遠心分離機の運転情報等のEEPPOMへの書き込み動作を制御するマイクロコンピュータの駆動源となる制御回路用直流電源回路の出力電圧が確保できなくなるため、EEPROMへのデータ書き込み動作が途中で終了して書き込み不良となってしまう。
本発明は上記した従来技術の欠点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、メモリへのデータ書き込み不良をなくし低価格で信頼性の高い遠心分離機を提供することである。
本発明は、停電等の交流電源の遮断時に運転情報等を不揮発性メモリへ書き込む際に、ドアロック用ソレノイドや冷却用DCファン等の直流電源装置を駆動する必要がないことに着目し、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理時間を確保するため、電源監視装置により交流電源の遮断を監視し、交流電源の遮断時にはメモリ書き込み動作に不要なソレノイドや冷却用DCファン等の直流電源を駆動源とする直流駆動装置の動作を停止することで達成される。
本発明によれば、交流電源が遮断した場合に遠心分離機の運転情報等をメモリに書き込む際、書き込み動作に必要のない直流電源を駆動源とする直流駆動装置のの動作を停止することにより、直流電源の電圧低下を遅延させることができるので、メモリへのデータ書き込み不良を防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る実施形態の遠心分離機の構成を示すブロック図、図2は図1に示す制御装置のブロック図と制御装置に接続される装置のブロック図、図3は図2に示す直流電源装置のブロック図、図4は交流電源の停電発生時のデータ書き込み動作を示すタイミングチャート、図5は交流電源の停電後復電時の制御装置のタイミングチャート、図6は制御装置の制御フローチャートである。
まず、本発明に係る遠心分離機の構成を図1乃至図3を参照して説明する。遠心分離機1は、その上部に開口部を有しドア3によって密閉されるロータ室5と、ロータ室5の中に装着され遠心分離すべき試料を入れるロータ4と、ロータ4を高速回転させるための駆動部6を備えている。ロータ4は、遠心分離する試料の容量や遠心条件に応じて複数の種類があり、駆動部6に設けられた図示しないクラウンを介して駆動部6に着脱可能に配置される。ロータ室5の外部壁には、ロータ4(ロータ室5)を冷却するための冷却パイプ13が配置されており、冷却パイプ13には冷凍機7により冷媒が送られる。ロータ室5の底面には、ロータ4(ロータ室5)の温度を測定するための温度センサ14と、ロータ4の回転速度を検出するための回転検出センサ12と、ロータ4の底部に設けられた図示しない識別子を検出するための図示しないロータ判別センサが取り付けられている。なお、識別子は、例えば複数のマグネットがロータ毎に異なる位置に配置されており、その識別子をロータ判別センサにより検出することによりロータの情報、例えばロータの型式、許容最高回転速度、回転半径等を判別することができる。
また、遠心分離機1には、ロータ室5を密閉するドア3をロックするためのソレノイド10と、駆動部6を冷却するための冷却用DCファン11と、ロータ4の回転速度、運転時間、温度、加速勾配、減速勾配等の運転条件を入力しプログラム運転機能の選択等を行うためのキー入力部9と、キー入力部9から入力された運転条件および運転中の運転状態等を表示するためのパネル表示部8と、キー入力部9から入力された運転条件や、回転検出センサ12や温度センサ14からの出力信号に従い、駆動部6、冷凍機7、冷却用DCファン11等を制御し、パネル表示部8への表示を制御する制御装置2と、交流電源に接続するための電源コード15とを備えている。なお、ドアロック用ソレノイド10は非駆動時すなわち非通電時にドア3がロックするように動作する。
制御装置2は、後述する内蔵不揮発性メモリ20bに書き込まれた制御プログラムに従い制御指令を出力するマイクロコンピュータ20(以下、マイコンと称す)と、遠心分離機1の運転条件(回転速度、運転時間、温度、加速勾配、減速勾配等)や運転来歴情報(ロータ毎の積算使用時間、駆動部6の積算駆動時間等)等のデータを保存する不揮発性メモリ、例えばEEPROM21と、駆動部6を駆動制御する駆動制御装置22と、パネル表示部8に表示制御するパネル表示装置24と、キー入力部9から入力された情報をマイコン20へ出力するキー入力装置25と、ロータ4(ロータ室5)の温度を測定する温度センサ14の温度情報に基づいて冷凍機7を制御する温度制御装置23と、ドアロック用ソレノイド10を駆動するソレノイド駆動装置26と、駆動部6の発熱を冷却する冷却用DCファン11を駆動するファン駆動装置27と、交流電源の停電等の電源遮断を監視する電源監視装置28とを備える。パネル表示部8、キー入力部9、ドアロック用ソレノイド10、及び冷却用DCファン11は直流駆動装置100を構成する。なお、不揮発性メモリ21へのデータ書き込みは、遠心分離機1の主電源がオフされたときや、交流電源の停電等により遠心分離機1への電力供給が停止したときに行われ、そのデータは後述する内蔵揮発性メモリ21cに保存される運転条件等である。
また、遠心分離機1は、交流電源コード15より入力される交流電圧300を整流平滑して直流電圧V3に変換し例えば180Vを生成する、整流回路及び平滑コンデンサから構成される整流平滑回路となる駆動制御装置用電源装置30と、交流電源コード15より入力される交流電圧300を整流平滑して後述する制御回路用直流電圧V1とソレノイド・ファン用直流電圧V2を生成する直流電源装置31とを備える。また、冷凍機7には交流電圧300がトランス200を介して供給される。駆動制御装置用電源装置30の出力電圧V3は、図3に示すように、例えば周知のインバータよりなる駆動制御装置22に供給され、駆動制御装置22により電圧変換され、例えば駆動部6が3相誘導モータであれば、3相交流電圧に変換されて駆動部6に供給される。
ここで、直流電源装置31について図3を参照して説明する。直流電源装置31は、整流平滑回路31aと、スイッチング回路31bと、トランス31cと、制御回路用直流電源回路31dと、ソレノイド・ファン用直流電源回路31eとから構成されている。整流平滑回路31aは、整流回路と平滑コンデンサから構成され、交流電源コード15より入力される交流電圧300を整流平滑し、例えば140Vの直流電圧311に変換する。この直流電圧311は、スイッチング回路31b及びトランス31cにより交流電圧に変換され、トランス31cの巻線比に応じて降圧された交流電圧は、それぞれ、制御回路用直流電源回路31d及びソレノイド・ファン用直流電源回路31eに供給される。制御回路用直流電源回路31dは交流電圧を整流平滑して例えば5Vの直流電圧V1に変換し、この直流電圧V1はマイコン20等の駆動用電源として使用される。ソレノイド・ファン用直流電源回路31eは交流電圧を整流平滑して例えば24Vの直流電圧V2に変換し、その直流電圧V2はソレノイド駆動装置26やファン駆動装置27の駆動用電源として使用される。
マイコン20は、中央演算処理部(CPU)20aと、内蔵不揮発性メモリ(ROM)20bと、内蔵揮発性メモリ(RAM)20cから構成される。内蔵不揮発性メモリ20bには、遠心分離機1を制御するための制御プログラム等が予め書き込まれており、中央演算処理部20aは、キー入力部9から入力される回転速度、運転時間等の運転条件に基づいて、内蔵不揮発性メモリ20bに予め書き込まれている制御プログラムに従い各装置へ制御指令を出力する。また、内蔵揮発性メモリ20cは、制御プログラムに従い演算処理されたロータ4の温度補正値等のデータやキー入力部9から入力された運転情報(運転条件)等のデータを保存する。なお、内蔵揮発性メモリ20cは通常、専用のバックアップ用電池が使用されるが、上記したようにバックアップ用電池は故障率が高いため、本実施形態では、バックアップ用電池を使用せず直流電源装置31を使用している。そのため、ロジック半導体部品に比べ高価で故障率が高いバックアップ用電池を削除することにより、安価で信頼性が高い遠心分離機1を構成することができる。
次に、交流電源からの電力供給が遮断、例えば停電発生時における不揮発性メモリ21へのデータ書き込み動作について図4を参照して説明する。
遠心分離機1の待機状態(ロータ4が回転していない状態)において、図4(a)の時刻T0で電源コード15に印加される交流電圧300が停止すなわち停電等により交流電源が遮断すると、マイコン20は図4(e)に示すように、電源監視装置28からの電源監視信号280により時刻T0から所定時間T1を計測し、その間(所定時間T1が経過する間)、電源監視信号280がなければ交流電源が遮断されたことを判断する。
一方、時刻T0で交流電圧300が停止すると、図4(b)に示すように直流電源装置31を構成する整流平滑回路31aの整流平滑電圧311は、例えば140Vから低下し始める。その電圧低下時間は、直流電源装置31に接続される負荷インピーダンスが小さいほど短くなる。すなわち、負荷インピーダンスの小さいドアロック用ソレノイド10と冷却用DCファン11が共に駆動状態すなわち図4(f)及び(g)に示すように、ドアロック用ソレノイド10の駆動信号260がオン(ドア3がロックされていない状態)及び冷却用DCファン11の駆動信号270がオン(冷却用DCファン11が駆動している状態)で停電が発生した場合には、それら直流駆動装置の駆動を維持しようとして、それらの駆動電圧V2を生成するためのソレノイド・ファン用直流電源回路31e(図4(d))、及び、マイコン20等の駆動電圧V1を生成するための制御回路用直流電源回路31d(図4(c))を構成している平滑コンデンサの電圧が消費されるため、それらの平滑コンデンサ電圧を維持すなわち充電しようとしてスイッチング回路31b及びトランス31cを介して直流電源装置31を構成する整流平滑回路31aの整流平滑電圧311が消費され、図7(b)に示すように、整流平滑電圧311が急激に低下してしまう。すなわち、整流平滑電圧31の低下時間が短くなってしまう。
そのため、停電発生後にソレノイド10や冷却用DCファン11が動作していると、図7(b)に示すように整流平滑電圧311は、短時間で制御回路用直流電源回路31dの維持限界電圧V0例えば70Vまで低下してしまい、制御回路用直流電源回路31d及びソレノイド・ファン用直流電源回路31eの出力電圧はそれぞれ図7(c)及び(d)に示すように停電発生から短時間で急激に低下してしまう。
整流平滑電圧311が制御回路用直流電源回路31dの維持限界電圧V0以下に低下してしまうことで制御回路用直流電源回路31dの出力電圧V1すなわちマイコン20の駆動電圧が得られなくなるため、図7(g)に示すように、不揮発性メモリ21へのデータ書き込み動作210は、短時間しか動作できずに途中で終了してしまいデータの書き込み不良となってしまう。
そこで、本発明に従えば、マイコン20は、電源コード15に印加される交流電圧300を電源監視装置28の電源監視信号280により常時監視する。交流電源が停電した場合(電源監視信号280が入力されなくなった場合)、停電発生時T0から一定時間T1を計測して停電判別を行う。すなわち、一定時間T1内に電源監視信号280の入力がない場合は停電と判別し、ソレノイド駆動信号280及びファン駆動信号270をオフにしてドアロック用ソレノイド10及び冷却用DCファン11の駆動を停止する(図4(f),(g))。その結果、ソレノイド・ファン用直流電源回路31eを構成している図示しない平滑コンデンサの電圧が消費されることがなくなることで、直流電源装置31を構成する整流平滑回路31aの整流平滑電圧311からソレノイド・ファン用直流電源回路31eへの電力供給、すなわち、ソレノイド10や冷却用DCファン11等の負荷による整流平滑電圧311の消費を抑制することができ、直流電源装置31に接続される負荷インピーダンスが大きくなり、図4(b)に示すように整流平滑電圧311の電圧低下時間は長くなり、すなわち整流平滑回路31aの整流平滑電圧311が制御回路用直流電源回路31dの維持限界電圧V0まで低下する時間を飛躍的に長くすることができ、不揮発性メモリ21への書き込み時間T2(例えば300msec)を十分に確保できるようになる。
すなわち、不揮発性メモリ21へのデータ書き込み動作に必要なマイコン20の駆動電圧(制御回路用直流電源回路31dの出力電圧V1)のみを確保できれば、整流平滑回路31aの整流平滑電圧311を駆動源とするソレノイド10や冷却用DCファン11の他に、パネル表示部8やキー入力部9等の直流駆動装置100の動作を停止することにより、書き込み時間を更に確保することができる。
次に、交流電源停電後に停電復帰した場合について、図5を参照して説明する。遠心分離機1の待機状態において、交流電源の停電時には、上記したように、ソレノイド駆動信号260とファン駆動信号270をオフすることにより、整流平滑回路31aの整流平滑電圧311が制御回路用直流電圧装置29cの維持限界電圧V0まで低下する時間を飛躍的に長くすることができ、不揮発性メモリ21へのデータ書き込み時間T2を十分に確保できるようになる。マイコン20は、電源監視装置28の電源監視信号280を常時監視しており、時刻T3で復電したことを、電源監視信号280により確認すると、ソレノイド駆動信号260とファン駆動信号270をオンにしてドアロック用ソレノイド10と冷却用DCファン11の駆動を再開して、停電発生前の状態に戻す(図5(f),(g))。ここで、停電発生前にソレノイド駆動信号260がオフすなわちドア3をロックしている状態であれば、復電後にドアロック状態に戻すように制御する。このように、停電復帰後には停電発生前の状態に戻すことにより、停電復帰後にドア3のロックが解除されるようなことがなくなるため、遠心分離機1を操作している使用者に不具合を与えることなく停電処理及び復電処理を行うことができる。なお、本実施形態では遠心分離機1が待機中(ロータ4が停止している状態)に停電が発生した場合について説明したが、遠心中(ロータ4が回転している状態)の場合についても同様の処理を行うことができる。
次に、上記した停電処理及び復電処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。遠心分離機1の電源がオンされると、マイコン20は、不揮発性メモリ21に書き込まれている前回運転時の回転速度、運転時間、温度、加速勾配、減速勾配等の運転条件や、これまでの駆動部6の積算運転時間、ロータ4の積算使用時間等の運転来歴情報等のデータを内蔵揮発性メモリ(RAM)20cに読み込む(ステップS1)。その後、マイコン20は、ステップS2からステップS9の処理動作を連続して行う。
マイコン20は、電源監視装置28からの電源監視信号280を常時監視する処理(ステップS2)と、電源監視信号280により交流電源が停電したか否かを判断する処理(ステップS3)と、後述する停電情報により停電発生後復電したか否かを判断する処理(ステップS4)と、キー入力部9から制御装置2に入力された入力情報、例えば回転速度、運転時間、温度、加速勾配、減速勾配等の運転条件を判別する処理(ステップS5)と、キー入力部9から入力された入力情報(運転条件)および遠心分離機1の運転情報(運転状態)をパネル表示部8に表示する処理(ステップS6)と、キー入力部9からのスタート操作によりキー入力部9から入力された運転条件に基づきロータ4を回転させる駆動部6を駆動制御する処理(ステップS7)と、ロータ4(ロータ室5)の温度をキー入力部9から入力された温度に制御するため冷凍機7をオン・オフ制御する処理(ステップS8)と、キー入力部9から入力された運転条件で運転した際に異常が発生した場合、例えば回転検出センサ12からの信号が検出できない回転速度検出異常が発生した場合には、駆動部6の駆動制御を停止しパネル表示部8に異常を表示する等の異常処理(ステップS9)を順次連続して行う。
ステップS2において、マイコン20は電源監視装置28からの電源監視信号280を常時監視しているが、交流電源が遮断(停電)されると、電源監視信号280が入力されなくなる。するとマイコン20はステップS3において、電源監視信号280が入力されなくなってから一定時間T1を計測し(図4の(e))、一定時間T1の間、電源監視信号280が入力されない場合は電源遮断(停電)と判断し(ステップS3でYes)、停電処理を始める。
停電処理は、まず、ステップS10において、ソレノイド駆動信号260をオフにしてソレノイド10の駆動を停止する。すなわち、ソレノイド10を非導通状態にしてドア3をロック状態にする。そして、ステップS11において、ファン駆動信号270をオフにして冷却用DCファン11の駆動を停止する。その後、ステップS12において、電源遮断(停電)が発生したこと、例えば停電発生フラグを「1」にセットして不揮発性メモリ21に停電発生信号として保存する。その後、内蔵揮発性メモリ20cに書き込まれているデータを不揮発性メモリ21に書き込む。本実施形態においては、不揮発性メモリ21に保存するデータの信頼性を上げるため、不揮発性メモリ21のデータを書き込む領域をエリア1とエリア2の2分割し、同じデータ(データ1〜データN)を書き込む。すなわち、ステップS13で不揮発性メモリ21内のデータ保存エリア1にデータ1〜データNを順次書き込み、ステップS14で不揮発性メモリ21内のデータ保存エリア2にステップS13で書き込んだ同じデータ1〜データNを同じ配列で順次書き込む。ここで、不揮発性メモリ21に書き込むデータとしては、停電発生前の遠心分離機1の回転速度、温度、運転時間等の運転条件と、停電発生前までの駆動部6の積算駆動時間、ロータ4の積算使用時間等の運転来歴情報等である。
本発明によれば、ステップS13及びステップS14で不揮発性メモリ21へのデータ書き込みの際、ステップS10及びステップS11においてデータの書き込み動作に不要な装置の使用、すなわちソレノイド10及び冷却用DCファン11の駆動を停止しているので、図4(b)に示すように直流電源装置31を構成する整流平滑回路31aの整流平滑電圧311の消費が抑えられ、整流平滑電圧311が制御回路用直流電源回路31dの維持限界電圧V0に低下するまでの時間を例えば300msecと長くすることができるため、不揮発性メモリ21へのデータ書き込み動作に必要な時間T2が確保され、データの書き込み不良を防止することができる。
また、上記したように、不揮発性メモリ21への書き込み動作に必要のない、直流電源を駆動源とするパネル表示部8やキー入力部9の直流駆動装置100への電力供給を停止することにより、書き込み時間を更に確保することができる。
その後、マイコン20は、電源監視信号280の監視を継続し、図5の時刻T3で電源監視装置28の電源監視信号280を検出すると、ステップS3で交流電源が遮断(停電)していないと判断し(ステップS3でNo)、ステップS4において停電発生信号の有無を判別し、ステップS12でセットした停電発生信号ありと判断し(ステップS4でYes)ステップS20に進み復電処理を実行する。まず、ステップS20及びステップS21において、ソレノイド駆動信号260及びファン駆動信号270を停電発生前の状態に戻す。図5の場合、停電発生前にソレノイド駆動信号260及びファン駆動信号270は共にオン状態なので復電後にもオン状態に戻す処理を行う。そして、ステップS22において、ロータ4の回転状態を回転検出センサ12で検出し、ロータ4が回転しているか否かを判別する。この判別は回転検出センサ12で検出したパルス信号に基づいて行い、停止中の場合すなわちパルス信号がマイコン20に入力されない場合は処理を終了する(ステップS22でNo)。一方、ロータ4の回転中の場合は(ステップS22でYes)、ステップS23において回転検出センサ12によって検出されるパルス信号に基づきロータ4の回転速度を計測する。ステップS23においてロータ4の回転速度が所定の回転速度、例えば3000rpmより高い場合(ステップS23でYes)は、ステップS24に進み、マイコン20はロータ4をキー入力部9から入力された回転速度(設定回転速度)まで加速させ、その後設定回転速度で整定させるように駆動部6(駆動制御装置22)を制御し、停電発生前の状態まで戻す。ロータ4の回転速度が所定の回転速度以下の場合(ステップS23でNo)は、ステップS25に進み、ロータ4を減速・停止させるように駆動部6(駆動制御装置22)を制御する。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明に係る遠心分離機の構成を示すブロック図 図1に示す制御装置のブロック図と制御装置に接続される装置のブロック図 図2に示す直流電源装置のブロック図 本発明に係る交流電源の停電発生時のメモリ書き込み動作を示すタイミングチャート 本発明に係る交流電源の停電後復電時のタイミングチャート 本発明に係る制御装置の制御フローチャート 従来の交流電源の停電発生時の制御装置のタイミングチャート
符号の説明
1:遠心分離機 2:制御装置 3:ドア 4:ロータ 5:ロータ室
6:駆動部 7:冷凍機 8:パネル表示部 9:キー入力部
10:ソレノイド 11:冷却用DCファン 12:回転検出センサ
13:冷却パイプ 14:温度センサ 15:電源コード
20:マイクロコンピュータ 20a:中央演算処理部(CPU)
20b:内蔵不揮発性メモリ(ROM) 20c:内蔵揮発性メモリ(RAM)
21:不揮発性メモリ(EEPROM) 22:駆動制御装置
23:温度制御装置 24:パネル表示装置 25:キー入力装置
26:ソレノイド駆動装置 27:ファン駆動装置 28:電源監視装置
30:駆動制御装置用電源 31:直流電源装置
31a:整流平滑回路 31b:スイッチング回路 31c:トランス
31d:制御回路用直流電源回路 31e:ソレノイド・ファン用直流電源回路
100:直流電源装置 200:トランス

Claims (5)

  1. 交流電源から電力を供給され動作する直流電源と、該直流電源のエネルギ出力によって動作する制御装置と、前記直流電源を駆動源とする直流駆動装置とを備え、
    前記制御装置は、各種制御を司るマイクロコンピュータと、不揮発性メモリと、前記交流電源の電源監視信号を出力する電源監視装置とを有する遠心分離機において、
    前記制御装置は、前記電源監視装置の電源遮断信号に基づき交流電源の電力供給が停止されたと判断すると前記不揮発性メモリに運転条件等のデータを書き込むと共に、前記直流駆動装置への電力供給を遮断することを特徴とする遠心分離機。
  2. 遠心分離する試料を収納するロータを収容し上部に開口部を有するロータ室と、該ロータ室の前記開口部を密閉するドアの開動作を規制するドアロック装置と、前記ロータを駆動する駆動部と、該駆動部を冷却する冷却装置と、運転条件を入力する入力部と、前記運転条件を表示する表示部とを更に備え、
    前記直流駆動装置は、前記ドアロック装置と、前記冷却装置と、前記入力部と、前記表示部を含むことを特徴とする請求項1に記載された遠心分離機。
  3. 前記不揮発性メモリは、前記データの書き込み領域を少なくとも2つ有し、前記領域には同じデータが書き込まれることを特徴とする請求項1に記載された遠心分離機。
  4. 前記制御装置は、交流電源が電力供給停止後に復帰した時に、前記直流駆動装置を電力供給停止前の状態に戻すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された遠心分離機。
  5. 前記制御装置は、交流電源が電力供給停止後に復帰した時に、前記表示部に現在の運転状態を表示することを特徴とする請求項2に記載された遠心分離機。

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