JP2008283769A - 力率改善回路、モータ駆動装置及び空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】交流を整流及び平滑化する整流回路4及び平滑回路5と、整流及び平滑化された直流にて圧縮機8のモータ81を駆動するモータ駆動回路7と、整流回路4の入力側に直列接続されたリアクトル31と、リアクトル31及び整流回路4間に接続されており、リアクトル31を短絡させるIGBTとを備えたモータ駆動装置に、複数の第1乃至第3IGBT34a,34b,34cと、第1乃至第3IGBT34a,34b,34cを選択的に入切する制御回路9を備える。
【選択図】図2
Description
図8は、従来の空気調和機の構成を模式的に示すブロック図である。従来の空気調和機は、商用交流電源1から入力された交流を整流及び平滑化する整流回路4及び平滑回路5と、整流及び平滑化された直流にて圧縮機8のモータ81を駆動するモータ駆動回路7とを備えている。モータ駆動回路7はインバータ回路であり、モータ駆動回路7に接続された制御回路9がモータ81の回転数を制御している。圧縮機8は、図示しない凝縮器,蒸発器,膨張弁と共に冷媒サイクルを構成している。圧縮機8で圧縮された冷媒は冷媒サイクルを循環して凝縮及び蒸発を繰り返し、室内外へ熱を移動させる。
一方、本発明にあっては、整流回路の出力側に複数のスイッチング手段が接続されており、各スイッチング手段を選択的に入切して短絡させることによって、力率を改善する。各スイッチング手段は選択的に入切されるため、一のスイッチング手段へ連続的に電流が流れることを防止し、各スイッチング手段の温度上昇を抑えることができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を模式的に示すブロック図、図2は要部をより詳細に示した空気調和機の回路図である。
なお、空気調和機は、本発明の実施の形態1に係る力率改善回路又はモータ駆動装置を包含している。力率改善回路は、少なくともPAM回路3及び制御回路9から構成されており、モータ駆動装置は、少なくともPAM回路3、整流回路4、電圧・電流検出回路6、モータ駆動回路7及び制御回路9から構成されている。
入出力インタフェースには、PAM回路3、電圧・電流検出回路6、モータ駆動回路7、モータ位置検出回路10及び異常報知部11が接続されており、各種データが入出力されるように構成されている。
ROMは、不揮発性の記憶手段であり、モータ81の回転をPAM制御し、力率を改善するための各種コンピュータプログラム、閾値電流、その他のデータを記憶している。
CPUは、ROMが記憶しているコンピュータプログラム、各種データを一時記憶用のRAMに読み出して実行することにより、モータ81のPAM制御、力率改善処理等を実現する。
不揮発性メモリは、例えばEEPROMのようなフラッシュメモリであり、PAM回路3の故障状態等を記憶する。
次いで、第1乃至第3IGBT34a,34b,34cがオフになった場合、リアクトル31に蓄えられたエネルギーは、整流回路4を通じて平滑コンデンサ5a,5b,5cに蓄えられる。
制御回路9は、第1乃至第3IGBT34a,34b,34cのオン/オフデューティ比を増減、つまり第1乃至第3IGBT34a,34b,34cのオン状態の時間とオフ状態の時間との比を増減させることにより、平滑回路5から出力される直流電圧の昇圧レベルを調整し、モータ81の回転数をPAM制御する。
図3(b)中、破線で示した曲線はPAM回路3が停止している場合の電流波形を示している。図3(a),(b)を比較して分かるように、コンデンサインプット型においては交流電圧及び電流は位相がずれているため、有効に消費される電力は限られている。つまり、電圧が印加されていながら電流が流れていない時間が存在しており、力率が低くなっている。実線で示した曲線は、PAM回路3を駆動して力率を改善した状態における電流波形である。つまり、ゼロクロス信号を検出した際に力率改善パルスS1,S2,S3を、第1乃至第3IGBT34a,34b,34cのいずれかに選択的に印加し、第1乃至第3IGBT34a,34b,34cをオン状態にした場合の電流波形を示している。PAM回路3を駆動させた場合、電圧が印加されると共に電流が流れている時間が増加し、力率が改善されていることが分かる。
また、第1乃至第3IGBT34a,34b,34c周辺の温度上昇を抑えることもでき、他の電気回路の温度上昇による異常動作を抑制することもできる。
つまり、整流回路からモータに流れる電流を検出して各スイッチング手段の故障の有無を判定し、故障していないIGBTを選択的に入切することにより、一部のスイッチング手段が故障した場合であっても、継続して力率を改善し、モータを駆動することができるモータ駆動装置及び空気調和機を提供すると言う目的を達することもできる。
つまり、各スイッチング手段の故障を検出した場合、警告を発するように構成することにより、一部のスイッチング手段が故障した状態でモータを駆動していることを使用者に警告することができるモータ駆動装置及び空気調和機を提供するという目的を達することもできる。
つまり、整流回路からモータに閾値電流以上の電流が流れた場合、各スイッチング手段を同時的に入切し、閾値電流未満の場合、各スイッチング手段を選択的に入切するように構成することにより、一のスイッチング手段に大電流が流れて該スイッチング手段が破損することを防止することができるモータ駆動装置及び空気調和機を提供するという目的を達することもできる。
図7は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の構成を示した回路図である。本発明の実施の形態2に係る空気調和機は、実施の形態1に係る空気調和機同様、ノイズフィルタ2、平滑回路5、電圧・電流検出回路6、モータ駆動回路7、圧縮機8、制御回路9、モータ位置検出回路10、異常報知部11を備えており、PAM回路203の回路構成のみが異なる。以下では、主に上記相違点について説明する。
本実施の形態2に係るPAM回路203は、図1に示した整流回路33を廃止し、整流回路4を共用するように構成してある。
整流回路4と平滑回路5との間には、第1乃至第3IGBT34a,34b,34cがオン状態になった場合に平滑回路5から電流が逆流することを防止する逆流防止ダイオード41が介装されている。より詳細には、整流回路4を構成する整流ダイオード4a,4cのカソードに逆流防止ダイオード41のアノードが接続されており、逆流防止ダイオード41のカソードは平滑回路5を構成する平滑コンデンサ5aの一端に接続されている。
2 ノイズフィルタ
3,203 PAM回路
4 整流回路
5 平滑回路
6 電圧・電流検出回路
7 モータ駆動回路
8 圧縮機
9 制御回路
10 モータ位置検出回路
11 異常報知部
31 リアクトル
33 整流回路
34a 第1IGBT
34b 第2IGBT
34c 第3IGBT
35 ACゼロクロス検出回路
62 電圧検出回路
64 電流検出回路
81 モータ
Claims (8)
- 交流を整流して負荷に供給する整流回路の入力側に直列接続されたリアクトルと、該リアクトル及び前記整流回路間、又は前記整流回路の出力側に接続されており、前記リアクトル、又は前記整流回路の出力側を短絡させるスイッチング手段とを備えた力率改善回路において、
前記スイッチング手段は複数であり、
複数の前記スイッチング手段を選択的に入切する制御回路を備える
ことを特徴とする力率改善回路。 - 交流を整流する整流回路と、整流された直流にてモータを駆動するモータ駆動回路と、前記整流回路の入力側に直列接続されたリアクトルと、該リアクトル及び前記整流回路間に接続されており、前記リアクトルを短絡させるスイッチング手段とを備えたモータ駆動装置において、
前記スイッチング手段は複数であり、
複数の前記スイッチング手段を選択的に入切する制御回路を備える
ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 交流を整流する整流回路と、整流された直流にてモータを駆動するモータ駆動回路と、前記整流回路の入力側に直列接続されたリアクトルと、前記整流回路及び前記モータ駆動回路間に接続されており、前記整流回路の出力側を短絡させるスイッチング手段とを備えたモータ駆動装置において、
前記スイッチング手段は複数であり、
複数の前記スイッチング手段を選択的に入切する制御回路を備える
ことを特徴とするモータ駆動装置。 - 前記モータに供給される電流を検出する電流検出回路と、
該電流検出回路にて検出された電流に基づいて各スイッチング手段の故障の有無を判定する故障判定手段と
を備え、
前記制御回路は、
故障していないスイッチング手段を選択的に入切するように構成してある
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のモータ駆動装置。 - 前記故障判定手段が故障有りと判定した場合、警告を発する手段を備える
ことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記電流検出回路にて検出された電流が閾値電流以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記制御回路は、
前記判定手段が閾値電流以上であると判定した場合、前記複数のスイッチング手段を同時的に入切し、閾値電流未満であると判定した場合、複数の前記スイッチング手段を選択的に入切するように構成してある
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のモータ駆動装置。 - 前記モータに供給される電流を検出する電流検出回路と、
該電流検出回路にて検出された電流が閾値電流以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記制御回路は、
前記判定手段が閾値電流以上であると判定した場合、前記複数のスイッチング手段を同時的に入切し、閾値電流未満であると判定した場合、複数の前記スイッチング手段を選択的に入切するように構成してある
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のモータ駆動装置。 - 請求項2乃至請求項7のいずれか一つに記載のモータ駆動装置と、
モータを有し、冷媒を圧縮する圧縮機と
を備え、
前記モータ駆動装置は、
前記圧縮機のモータを駆動するように構成してある
ことを特徴とする空気調和機。
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