JP4917936B2 - 錠装置 - Google Patents
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Description
請求項1の構成によれば、障子の内側に居る者がハンドルに手を掛けて障子を閉める側に押す又は引くと、ハンドルが閉操作位置に保持されて障子が閉まり、錠装置が施錠される。また、障子の内側に居る者がハンドルに手を掛けて障子を開く側に押す又は引くと、ハンドルが開操作位置に保持されて錠装置が解錠される。そして、障子の外側に出て障子を閉めた場合には、ハンドルは屋外側にないので操作されず中立位置に保持されて障子が閉まり、錠装置は施錠されない。このように本発明によれば、障子の内側に居る者が障子を閉めた場合には、自動的に施錠されるので、障子を閉めた状態で施錠を忘れる事態がなくなって防犯性が向上し、障子の外側に出て障子を閉めた場合には施錠されないので、締め出し事故を防止することができる。
請求項2の構成によれば、ハンドルを閉操作位置に保持して障子を閉めると、錠装置に備えたラッチがストライカに当接して係合位置に移動し、そのストライカに係合する。このとき、ポールがラッチ移動許容位置からラッチロック位置に移動してラッチを係合位置に固定し、これにより錠装置が施錠される。そして、障子を閉めた後にハンドルから手を離すとハンドルが中立位置に戻る。また、ハンドルを中立位置から開操作位置に移動して障子を開くと、その動作に連動してポールがラッチロック位置からラッチ移動許容位置に移動し、ラッチの係合位置への固定が解除され、錠装置が解錠状態になる。そして、障子の開放動作に伴い、ラッチがストライカに押されて係合解除位置に移動する。
上記したように、ハンドルの位置に応じてポールの動作を異ならせるポール移動機構としては、請求項3の錠装置のように、ラッチとポールとに設けられ、ラッチが係合位置以外の位置にある場合に、互いに当接してポールがラッチロック位置に移動することを禁止し、ラッチが係合位置に位置した場合に、ポールがラッチロック位置に移動することを許容するポール移動制限部と、ポールをラッチロック位置に付勢するポール付勢手段と、ハンドルとポールとの間に設けられ、ハンドルが中立位置に位置した場合に、ポールに係合することでポール付勢手段の付勢力に抗してポールをラッチ移動許容位置に保持し、ハンドルが閉操作位置に位置した場合に、ポールとの係合を解除することでポール付勢手段の付勢力によるポールのラッチロック位置への移動を許容するコントロール部材とが備えられた構成にすればよい。
請求項4の構成によれば、ロック状態判別窓内に表示された色によって、錠装置が施錠状態か解錠状態かを容易に判別することが可能になる。
ハンドルを操作せずに障子を閉じた際に、障子の戸先框が障子支持枠に衝突して急停止すると、ハンドルが慣性力により回動し得るが、請求項5の構成によれば、カウンターバランサを設けたことで、慣性力によりハンドルが中立位置から閉操作位置に移動することを防ぐことができる。
請求項6の構成によれば、ハンドルロック操作部材をハンドルロック位置に配置するとそのハンドルロック操作部材とアシスト可動部材との干渉により、ハンドルが中立位置から開操作位置に回動することが規制される。また、この状態から障子を開けるには、ハンドルロック操作部材をハンドルロック解除位置に移動してからハンドルを開操作位置に回動する必要があるので障子を開くまでに手間を要し、防犯性が向上する。
請求項7の構成によれば、ロック操作部材がハンドルロック位置に配置された状態では、そのロック操作部材に備えた回動干渉部が、アシスト可動部材の第2突部から突出したロック当接突起の前方に配置されてアシスト可動部材及びハンドルの回動を規制する。一方、ロック操作部材がハンドルロック解除位置に配置された状態では、回動干渉部がロック当接突起より回動中心側に退避して、アシスト可動部材及びハンドルの回動が許容される。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。
図1に示した障子ユニット10は、建物の壁に形成された障子支持枠11の内側に1対の障子12,12をスライド可能に備えている。各障子12は、矩形枠状の框12Kの内側にガラス板12Gを張った構造をなしている。図2に示すように、框12Kのうち戸先框12Aの先端面12Sからは、障子支持枠11に向けて1対の突壁12T,12Tが突出している。ここで、「戸先框」とは、框12Kのうち障子12を閉めたときに、その障子支持枠11の内面11Aに接合される側の端部をいう。その障子支持枠11の内面11Aには、図3に示すように、縦溝11Mが形成されている。そして、障子12が閉じられると、突壁12T,12Tが、障子支持枠11の縦溝11M内に突入する。
本実施形態の錠装置120Vは、図17〜図25に示されており、ハンドル35の回動を規制したハンドルロック状態とその規制を解除したハンドルロック解除状態とに切り替えるためのハンドルロック操作部材161を備えた点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同一の構成に関しては第1実施形態と同一の符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態は、図26〜図28に示されており、前記第2実施形態のハンドルロック操作部材161に代えてハンドルロック操作部材170を備えた点が主として異なる。具体的には、図27に示すように本実施形態のハンドルロック操作部材170は、アシスト連結盤149の上方に配置され、固定ベース41に回動可能に支持されている。そのハンドルロック操作部材170には、回動中心から相異なる方向に張り出した位置決回動片170A及び干渉回動片170Bが備えられている。また、支持ベース41Bには、位置決回動片170A及び干渉回動片170Bの回動領域に向けて起立したストッパ突起171が備えられている。そして、ハンドルロック操作部材170は、図27に示すように干渉回動片170Bがストッパ突起171に同図の左側から当接したハンドルロック解除位置と、位置決回動片170Aが同図の右側から当接したハンドルロック位置との間で回動する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
12 障子
12A 戸先框
33A ロック状態判別窓
35 ハンドル
36 ロック状態表示部材
41 固定ベース
41A 本体カバー
41W アシスト窓
42 ラッチ
42B ストッパ当接片(ポール移動制限部)
43 ポール
43A ラッチ当接片(ポール移動制限部)
44 引張コイルバネ(ポール付勢手段)
45 コントロールレバー(コントロール部材)
46 中継盤(コントロール部材)
47 引上リンク
49P2 連結ピン
50 係合溝
52 トーションバネ
53 当接ローラ(アシスト可動部材)
54 トーションコイルバネ(コントロール部材)
59 カウンターバランサ
60 ストライカ
120 錠装置
140 錠装置本体
149,149V アシスト連結盤(アシスト可動部材)
149A カム突片(第1突部)
149B 出没アーム(第2突部)
151 ハンドル連結盤
160A ロック当接突起
161,170 ハンドルロック操作部材
161A 回動干渉部
J1 水平軸
Claims (7)
- 障子の戸先框に取り付けられ、障子支持枠に固定されたストライカに係合して施錠される錠装置であって、
上下方向に延びたレバー構造のハンドルを前記障子の内側に備え、
前記ハンドルは、前記障子のスライド方向と直交した水平軸を中心に回動し、前記障子が開く側に傾いた開操作位置と、前記障子が閉じる側に傾いた閉操作位置との間を移動可能であると共に、常には前記開操作位置と前記閉操作位置との間の中立位置に配置されるように付勢され、
前記ハンドルを前記開操作位置に保持して前記障子を開いたことを条件にして解錠される一方、前記ハンドルを前記閉操作位置に保持して前記障子を閉じたことを条件にして施錠されるように構成すると共に、
前記ハンドルと一体に回動するハンドル連結盤と、
前記ハンドルが前記中立位置から前記開操作位置に回動する動作に伴って前記障子支持枠に向かって突き出て、前記障子支持枠と前記戸先框との間を押し広げるアシスト可動部材とを備え、
前記アシスト可動部材は、前記障子のスライド方向と直交した水平軸を中心に回動可能に軸支されると共に、その回動中心を挟んで相反する方向に突出した第1突部及び第2突部を有しかつ、前記第1突部が前記ハンドル連結盤の回動領域に突入した状態になるように付勢され、
前記ハンドルが前記中立位置から前記開操作位置へ向かう途中で前記第1突部が前記ハンドル連結盤に押されて前記アシスト可動部材が回動し、前記第2突部が前記障子支持枠に向かって突き出るように構成されたことを特徴とする錠装置。 - 前記ストライカに係合した係合位置とその係合を解除した係合解除位置との間を移動するラッチと、
前記ラッチの移動を許容するラッチ移動許容位置と、前記ラッチを前記係合位置に保持するラッチロック位置との間を移動可能なポールと、
前記ハンドルが前記中立位置に位置した状態で前記ラッチが前記係合解除位置から前記係合位置に移動したときに前記ポールを前記ラッチ移動許容位置に保持し、前記ハンドルが前記閉操作位置に位置した状態で前記ラッチが前記係合解除位置から前記係合位置に移動したときに前記ポールを前記ラッチロック位置に移動し、さらに、前記ハンドルが前記中立位置から前記開操作位置に移動する動作に連動して、前記ポールを前記ラッチロック位置から前記ラッチ移動許容位置に移動するポール移動機構とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の錠装置。 - 前記ポール移動機構には、前記ラッチと前記ポールとに設けられ、前記ラッチが前記係合位置以外の位置にある場合に、互いに当接して前記ポールが前記ラッチロック位置に移動することを禁止し、前記ラッチが前記係合位置に位置した場合に、前記ポールが前記ラッチロック位置に移動することを許容するポール移動制限部と、
前記ポールを前記ラッチロック位置に付勢するポール付勢手段と、
前記ハンドルと前記ポールとの間に設けられ、前記ハンドルが前記中立位置に位置した場合に、前記ポールに係合することで前記ポール付勢手段の付勢力に抗して前記ポールを前記ラッチ移動許容位置に保持し、前記ハンドルが前記閉操作位置に位置した場合に、前記ポールとの係合を解除することで前記ポール付勢手段の付勢力による前記ポールの前記ラッチロック位置への移動を許容するコントロール部材とが備えられたことを特徴とする請求項2に記載の錠装置。 - 前記錠装置のうち前記ハンドル以外の本体外面を覆う本体カバーと、
前記本体カバーに形成されたロック状態判別窓と、
前記ロック状態判別窓を介して一部が視認可能でありかつ前記ポールの位置に応じて前記ロック状態判別窓を介して視認可能となる部分の色を異ならせたロック状態表示部材とを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の錠装置。 - 前記ハンドルを操作せずに前記障子を閉じた際に、慣性力により前記ハンドルが前記中立位置から前記閉操作位置に移動することを防ぐためのカウンターバランサを設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の錠装置。
- 前記アシスト可動部材の回動領域内のハンドルロック位置と、前記回動領域外のハンドルロック解除位置との間で移動操作可能に備えられ、前記ハンドルロック位置に配置されたときに前記アシスト可動部材に干渉して前記ハンドルが前記中立位置から前記開操作位置に回動することを規制する一方、前記ハンドルロック解除位置に配置されたときに前記アシスト可動部材及び前記ハンドルの回動を許容するハンドルロック操作部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の錠装置。
- 前記ハンドルが前記中立位置に配置された状態で、前記アシスト可動部材の前記第2突部のうち前記障子支持枠側を向いた前面には、その上下方向の中間部から前方にロック当接突起が突出形成され、
前記ハンドルロック操作部材は、上下動可能に備えられると共に、前記ハンドルロック位置で前記ロック当接突起の前方に配置される一方、前記ハンドルロック解除位置で前記ハンドルロック位置より前記アシスト可動部材の回動中心側に配置される回動干渉部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の錠装置。
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