JP4809943B2 - 錠装置 - Google Patents
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Description
請求項1の構成によれば、障子の内側に居る者がハンドルに手を掛けて障子を閉める側に押す又は引くと、ハンドルが閉操作位置に保持されて障子が閉まり、錠装置が施錠される。また、障子の内側に居る者がハンドルに手を掛けて障子を開く側に押す又は引くと、ハンドルが開操作位置に保持されて錠装置が解錠される。そして、障子の外側に出て障子を閉めた場合には、ハンドルは屋外側にないので操作されず中立位置に保持されて障子が閉まり、錠装置は施錠されない。このように本発明によれば、障子の内側に居る者が障子を閉めた場合には、自動的に施錠されるので、障子を閉めた状態で施錠を忘れる自体がなくなって防犯性が向上し、障子の外側に出て障子を閉めた場合には施錠されないので、締め出し事故を防止することができる。
上記したように、ハンドルの位置に応じてポールの動作を異ならせるポール移動機構としては、請求項2の錠装置のように、ラッチとポールとの間に設けられ、ラッチが係合位置以外の位置にある場合に、互いに当接してポールがラッチロック位置に移動することを禁止し、ラッチが係合位置に位置した場合に、ポールがラッチロック位置に移動することを許容するポール移動制限手段と、ポールをラッチロック位置に付勢するポール付勢手段と、ハンドルとポールとの間に設けられ、ハンドルが中立位置に位置した場合に、ポールに係合することでポール付勢手段の付勢力に抗してポールをラッチ移動許容位置に保持し、ハンドルが閉操作位置に位置した場合に、ポールとの係合を解除することでポール付勢手段の付勢力によるポールのラッチロック位置への移動を許容するコントロール部材とが備えられた構成にすればよい。
請求項3の構成によれば、ロック状態判別窓内に表示された色によって、錠装置が施錠状態か解錠状態かを容易に判別することが可能になる。
ハンドルを操作せずに障子を閉じた際に、障子の戸先框が障子支持枠に衝突して急停止すると、ハンドルが慣性力により回動し得るが、請求項4の構成によれば、カウンターバランサを設けたことで、慣性力によりハンドルが中立位置から閉操作位置に移動することを防ぐことができる。
請求項5の構成によれば、閉じた障子を開くためにハンドルに手を掛けて障子を押す又は引き、ハンドルが中立位置から開操作位置に回動すると、この動作に伴ってアシスト可動部材が障子支持枠に向かって突き出て、障子支持枠と戸先框との間を押し広げる。これにより、容易に障子を開くことができる。
図1に示した障子ユニット10は、建物の壁に形成された障子支持枠11の内側に1対の障子12,12をスライド可能に備えている。各障子12は、矩形枠状の框12Kの内側にガラス板12Gを張った構造をなしている。図2に示すように、框12Kのうち戸先框12Aの先端面12Sからは、障子支持枠11に向けて1対の突壁12T,12Tが突出している。ここで、「戸先框」とは、框12Kのうち障子12を閉めたときに、その障子支持枠11の内面11Aに接合される側の端部をいう。その障子支持枠11の内面11Aには、図3に示すように、縦溝11Mが形成されている。そして、障子12が閉じられると、突壁12T,12Tが、障子支持枠11の縦溝11M内に突入する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
12 障子
12A 戸先框
20 錠装置
33A ロック状態判別窓
35 ハンドル
36 ロック状態表示部材
40 錠装置本体
41 固定ベース
41A 本体カバー
41W アシスト窓
42 ラッチ
42B ストッパ当接片(ポール移動制限手段)
43 ポール
43A ラッチ当接片(ポール移動制限手段)
44 引張コイルバネ(ポール付勢手段)
45 コントロールレバー(コントロール部材)
46 中継盤(コントロール部材)
47 引上リンク
49 アシスト連結盤(アシスト可動部材)
50 係合溝
51 ハンドル連結盤
52 トーションバネ
53 当接ローラ(アシスト可動部材)
54 トーションコイルバネ(コントロール部材)
59 カウンターバランサ
60 ストライカ
J1 水平軸
Claims (5)
- 障子の戸先框に取り付けられ、障子支持枠に固定されたストライカに係合して施錠される錠装置であって、
上下方向に延びたレバー構造のハンドルを前記障子の内側に備え、
前記ハンドルは、前記障子のスライド方向と直交した水平軸を中心に回動し、前記障子が開く側に傾いた開操作位置と、前記障子が閉じる側に傾いた閉操作位置との間を移動可能であると共に、常には前記開操作位置と前記閉操作位置との間の中立位置に配置されるように付勢され、
前記ハンドルを前記開操作位置に保持して前記障子を開いたことを条件にして解錠される一方、前記ハンドルを前記閉操作位置に保持して前記障子を閉じたことを条件にして施錠されるように構成した錠装置において、
前記ストライカに係合した係合位置とその係合を解除した係合解除位置との間を移動するラッチと、
前記ラッチの移動を許容するラッチ移動許容位置と、前記ラッチを前記係合位置に保持するラッチロック位置との間を移動可能なポールと、
前記ハンドルが前記中立位置に位置した状態で前記ラッチが前記係合解除位置から前記係合位置に移動したときに前記ポールを前記ラッチ移動許容位置に保持し、前記ハンドルが前記閉操作位置に位置した状態で前記ラッチが前記係合解除位置から前記係合位置に移動したときに前記ポールを前記ラッチロック位置に移動し、さらに、前記ハンドルが前記中立位置から前記開操作位置に移動する動作に連動して、前記ポールを前記ラッチロック位置から前記ラッチ移動許容位置に移動するポール移動機構とを備えたことを特徴とする錠装置。 - 前記ポール移動機構には、前記ラッチと前記ポールとの間に設けられ、前記ラッチが前記係合位置以外の位置にある場合に、互いに当接して前記ポールが前記ラッチロック位置に移動することを禁止し、前記ラッチが前記係合位置に位置した場合に、前記ポールが前記ラッチロック位置に移動することを許容するポール移動制限手段と、
前記ポールを前記ラッチロック位置に付勢するポール付勢手段と、
前記ハンドルと前記ポールとの間に設けられ、前記ハンドルが前記中立位置に位置した場合に、前記ポールに係合することで前記ポール付勢手段の付勢力に抗して前記ポールを前記ラッチ移動許容位置に保持し、前記ハンドルが前記閉操作位置に位置した場合に、前記ポールとの係合を解除することで前記ポール付勢手段の付勢力による前記ポールの前記ラッチロック位置への移動を許容するコントロール部材とが備えられたことを特徴とする請求項1に記載の錠装置。 - 前記錠装置のうち前記ハンドル以外の本体外面を覆う本体カバーと、
前記本体カバーに形成されたロック状態判別窓と、
前記ロック状態判別窓を介して一部が視認可能でありかつ前記ポールの位置に応じて前記ロック状態判別窓を介して視認可能となる部分の色を異ならせたロック状態表示部材とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の錠装置。 - 前記ハンドルを操作せずに前記障子を閉じた際に、慣性力により前記ハンドルが前記中立位置から前記閉操作位置に移動することを防ぐためのカウンターバランサを設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の錠装置。
- 前記ハンドルが前記中立位置から前記開操作位置に回動する動作に伴って前記障子支持枠に向かって突き出て、前記障子支持枠と前記戸先框との間を押し広げるアシスト可動部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の錠装置。
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