JP2004353378A - 戸先錠解除機構付き開口部装置 - Google Patents

戸先錠解除機構付き開口部装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004353378A
JP2004353378A JP2003154271A JP2003154271A JP2004353378A JP 2004353378 A JP2004353378 A JP 2004353378A JP 2003154271 A JP2003154271 A JP 2003154271A JP 2003154271 A JP2003154271 A JP 2003154271A JP 2004353378 A JP2004353378 A JP 2004353378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
lock
handle
door
opening device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003154271A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomihiro Yamashita
富広 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tostem Corp
Original Assignee
Tostem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tostem Corp filed Critical Tostem Corp
Priority to JP2003154271A priority Critical patent/JP2004353378A/ja
Publication of JP2004353378A publication Critical patent/JP2004353378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠を、前記開閉補助機構の把手の開操作により自動的に行うようにした戸先錠解除機構付き開口部装置を提供を提供する。
【解決手段】建物の開口部の方形状に形成された枠体と、該枠体内に引違い式又は片引き式に開閉自在に設けられる方形状に形成された障子とからなる開口部装置において、障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠を、把手の開操作に連動して回動する開閉補助機構の回動アームとカマ錠のカマ部回動部材の施開錠保持機構とが当接して、カマ部回動部材の施開錠保持機構の施錠保持を解除する。
【選択図】 図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルやマンション等のテラス、窓等の障子の開口部装置に係り、大型化した窓障子や、風圧などを受けて開けにくいビル等の引違い式又は片引き式の障子の戸先框に開操作の初動を補助する開閉補助機構とカマ錠を設けた障子において、開閉補助機構の操作と共にカマ錠を自動的に開錠するようにした戸先錠解除機構付き開口部装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特願2001−354287号
近年、多くのビルやマンション等のテラスや窓障子としてサッシが多く使用されている。特に建物自体の高層化や窓障子の大型化に伴い、風が吹いている時に障子を開ける際、吹き付ける風の風圧によって障子の中央部で撓みが生じ、窓障子の框枠に設けられた気密材が窓枠に押し付けられて密着して摩擦抵抗が大きくなって重くなり開け難く、特に、引違い式又は片引き式の障子では開け始めの際には強い力を要している。また例え、風圧を受けていなくても、引違い式の障子では施錠装置であるクレセント錠により施錠時に、召合い框に設けられた気密材が他方の障子の召合い框に押し付けられて密着状態となり、クレセント錠を開錠しても障子が開け難い場合もある。また、吹き付ける風圧により障子の撓み防止のために障子自体の構造を頑丈なものとすると障子自体の重量が増して重くなり障子の開け始めには強い力を要している。
【0003】
ビルやマンション等での引違い式又は片引き式の窓障子を開ける際に、該窓障子の開け始めの際の初動の力を軽減補助するためテコの原理を利用した開口部装置として、従来公知の手段として上記「特許文献1」に記載の開口部の開閉補助機構を備えた開口部装置が提案されている。以下、この従来公知の開口部の開閉補助機構を開口部装置について図21〜22により説明する。
【0004】
図21は開口部装置の室内側正面図で、符号60は、ビルやマンション等で使用されている窓障子である。この窓障子60は、上下の上枠61a、下枠61b及び左右の縦枠61c、縦枠61dとで方形に構成された枠体61と、この枠体61内に装着される二枚の障子62、62が、上枠61a、下枠61bに形成された溝及びレールの間に引違い式に開閉可能に装着されている。各障子62、62は、上下の上框63a、下框63b及び左右の召合せ框63c、戸先框63dとで方形に構成された框体63と、該框体63内に装着されたガラス64とで構成されている。二枚の障子62、62の閉状態で互いに接する召合せ框63c、63c間にはクレセント錠65が設けられ、また、各障子62、62の戸先框63d、63d内には、障子を開ける際の初動を補助する把手部67により操作される開閉補助機構66、66が収納されている。
【0005】
図22は従来公知の開口部装置の一部横断面図で、この障子62の戸先框63dの内部に収納された障子を開ける際の初動を軽減補助する開閉補助機構66は、戸先框63dの内部に設けられ縦枠61cを押圧する反力で障子62を開方向へ押し動かす作動部68を有する本体部69と、戸先框68dの室内側に設けられた前記作動部68を操作すると共に障子62を開閉操作するための把手部67とを有している。該本体部69は角筒状に折曲げてなるケーシングを有し、このケーシング内にレバー状の作動部68が回動自在に収容されている。この作動部68の基部には、把手部67に突設された断面四角形の駆動軸72の先端部が嵌挿係合されており、作動部68の先端にはローラが軸支されている。ケーシングの縦枠がわ面には、作動部68の先端部が出没可能な開口部が設けられており、ケーシングの上下の取付片部はネジで戸先框63dに取付けられている。なお、符号70は、把手部67を戸先框63dの室内側に取付けるための台座部である。
【0006】
障子62を開ける場合には、障子62の戸先框63dの内部に収納された開閉補助機構66の把手部67を掴んで障子62の開方向に力を加えると、把手部67の回転力が駆動軸72を介して作動部68に伝達され、作動部68が駆動軸72を支点として回動し、作動部68の先端のローラがケーシングの開口部から縦枠61cの内側面を押圧し、この押圧力による反力で障子62を開ける際の初動を補助するものである。そして、この障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を収納した開口部装置では、更に防犯性を向上させるために、障子の召合せ框に設けたクレセント錠の外に引違い窓の戸先框に補助錠としてカマ錠を取付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の引違い窓の戸先部に障子の開操作の初動を軽減補助する把手による開閉補助機構を設けると共に、戸先框に補助錠としてカマ錠を取付けた開口部装置では、障子の開操作の手順として、先ず、障子の召合せ框に設けたクレセント錠を開錠すると共に障子の戸先框に取付けたカマ錠を開錠し、次に、把手による開閉補助機構のアシストを得ながら障子を開けると云うダブルアクション操作となっている。しかしながら、普段はこのような障子の開操作の手順を知っていたとしても、何気なく障子を開けようとした場合や慌てて障子を開ける場合と云った事態が発生した時、または、このような障子の開操作の手順を知らない人が障子を開ける場合などには、戸先框に設けたカマ錠が開錠しきらないうちに開閉補助機構を操作してしまって、開閉補助機構によるアシスト機能が働いてカマ錠のカマ部に過剰な力がかかったり、また、カマ錠のカマ部と係合する開口枠の縦枠に設けた開口部に過剰な力がかかってカマ錠や開口枠の縦枠の受け具が破損するなど、操作性に問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述した課題によりなされたもので、障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠を、戸先框に設けた該開閉補助機構の把手の開操作により自動的に行うようにし、例え通常の開操作手順を忘れた時や該開操作手順を知らなくとも、戸先錠の開錠操作は開閉補助機構の把手を倒すことで、把手の開操作で回動アームが出る以前にカマ錠の開錠が自動的に行われるので、操作性が良く、開錠操作を行う手順の煩わしさがなく、且つ、戸先框に設けた戸先錠を破損することにないようにした戸先錠解除機構付き開口部装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明は、建物の開口部の方形状に形成された枠体と、該枠体内に引違い式又は片引き式に開閉自在に設けられる方形状に形成された障子とで構成される開口部装置の障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠を、前記把手の開操作に連動して自動的に操作されるようにしたことを特徴とするものである。また、上記の目的を達成するため、本発明の請求項2に記載の発明は、建物の開口部の方形状に形成された枠体と、該枠体内に引違い式又は片引き式に開閉自在に設けられる方形状に形成された障子とで構成される開口部装置の障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠は、把手の開操作に連動して回動する開閉補助機構の回動アームとカマ錠のカマ部回動部材の施開錠保持機構とが当接して、カマ部回動部材の施開錠保持機構の施錠保持を解除するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の実施の態様を図1〜図20によって説明する。図1は、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の横断面図、図2は、本発明の開口部装置の部分横断面図、図3は、本発明の開口部装置の側面図、図4は、本発明の開口部装置の開閉補助機構内蔵座金の縦断面図、図5は、本発明の開口部装置の開閉補助機構内蔵座金の側断面図、図6は、本発明の開口部装置のカマ錠の縦断面図、図7は、本発明の開口部装置のカマ錠の縦断面図、図8は、本発明の開口部装置のカマ錠の横断面図、図9は、本発明の開口部装置のカマ錠の背縦断面図、図10は、本発明の開口部装置のトリガーとスライダーと回動アームとの動作図、図11は、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の分解図、図12は、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の取付図、図13は、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の作動図、図14は、本発明の開口部装置のカマ錠のトリガーとスライダーとの作動図、図15は、本発明の開口部装置のカマ錠のトリガーとスライダーとの作動図、図16は、本発明の開口部装置のカマ錠のトリガーとスライダーとの作動図、図17は、本発明の開口部装置の別の実施の態様の側断面図、図18は、図17の拡大図、図19は、本発明の開口部装置の別の実施の態様の縦断面図、図20は、本発明の開口部装置のトリガーと回動アームとの関連説明図である。
【0011】
本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置も図21により前述した開口部装置と同様、ビルやマンションなどで使用されている窓等の障子に使用されるもので、障子は建物の開口に、上下の上枠、下枠及び左右の縦枠とで方形に構成された枠体と、この枠体内に装着される二枚の障子が、上枠、下枠に形成された溝及びレールの間に引違い式に開閉可能に装着されている。各障子は、上下の上框、下框及び左右の召合せ框、戸先框とで方形に構成された框体と、該框体内に装着されたガラスとで構成され、障子の戸先框には、障子の開操作の際に初動を補助する把手部により操作される開閉補助機構が設けられている。
【0012】
図1〜5は本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置で、障子の戸先框にカマ錠機能を有する台座部に開閉補助機構を内蔵した開閉補助機構内蔵座金を取付けたものを示している。符号1は、方形に構成された開口部の枠体の縦枠で、符号3は、方形に構成された開口部の枠体内に装着される障子2の戸先框である。この障子2の戸先框3の室内側には、取付座金12、カマ錠13、障子の開操作を補助する開閉補助機構を内蔵した開閉補助機構内蔵座金5を介して把手6が取付ネジ14により取付けられ、障子2の召合せ框4には、相手側の障子2の召合せ框4との間に施錠するクレセント錠11が取付けられている。また、符号9は、カマ錠の摘み部8の操作によりカマ錠13から出没するカマ部であり、施錠状態と開錠状態の90度回動するようになっている。戸先框3側の縦枠1に設けたカマ受け兼当たり座金10と係合するもので、また、開閉補助機構内蔵座金5に内蔵され把手6の操作により回動されて突出する開閉補助機構の回動アーム34の先端に軸支されたローラが当接し、この開閉補助機構の回動アーム34の先端に軸支されたローラがカマ受け兼当たり座金10を押すときの反力によって障子2は開操作される。また、符号16は、カマ錠の台板に設けられており、回動する開閉補助機構の回動アーム34と当接するトリガーである。
【0013】
図6〜9には、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置のカマ錠が図示されており、カマ錠の台板17には、カマ錠の摘み部8の操作により上下方向(図6参照で)にスライド自在にスライダー18が取付けられている。そして、このスライダー18の一端の復帰バネ取付部20には復帰バネ19が取付けられ、復帰バネ19の他端はカマ錠の台板17に植設された復帰バネ固定部21に取付けられ、復帰バネ19によりスライダー18は常時復帰バネ固定部21の下方向に引っ張られている。また、スライダー18には凸形状ガイド溝24が形成されており、カマ錠のカマ部9に植設されたピン25と係合している。施錠状態では、スライダー18は、復帰バネ19に引っ張られてスライダー18に形成された凸形状ガイド溝24の下端部(図6参照で)でカマ錠の台板17のガイド兼カマ支軸22と当接しており、開錠された状態では、スライダー18に形成された凸形状ガイド溝24の上端部(図6参照で)でガイド兼カマ支軸22と当接している。
【0014】
カマ部9に植設されたピン25は、スライダー18の凸形状ガイド溝24と係合していると共に、カバー体27に形成されたガイド溝部23とも係合しており、スライダー18の上下動によるカマ部9の回動によりカバー体27に形成されたガイド溝部23内をガイドされている。そして、カマ錠のカマ部9はスライダー18がカマ錠の摘み部8によって上下動されることによりガイド兼カマ支軸22を中心として回動し出没動する。
【0015】
図10の符号16はカマ錠の台板17に設けられたトリガーで、出没子と出没子の内部に収納されたバネ46とで構成されており、出没子の傾斜部に開閉補助機構内蔵座金5に内蔵され把手6の操作により回動されて突出する開閉補助機構の回動アーム34が当接することにより、トリガー16の出没子がカマ錠の台板17に没してスライダー18の上下動スライドを可能とする。そして、このスライダー18のスライドによりスライダー18の凸形状ガイド溝24と係合するカマ部9に植設されたピン25は、カバー体27のガイド溝部23にガイドされるので、ピン25を植設したカマ部9はカマ錠の台板17のガイド兼カマ支軸22を回動中心として回動してカマ錠のカマ部9をカバー体27内に戻し開錠する。
【0016】
図11〜13には、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の障子2の戸先框3への取付分解と作動について図示されており、先ず、障子2の戸先框3の側面に取付台座12をネジなどの固定具で取付け、この取付台座12の上に、カマ錠の摘み部8、カマ部9、スライダー18、復帰バネ19、トリガー16等を装備したカマ錠の台板17を取付ける。そしてこの上に、把手6を有し開閉補助機構を内蔵した開閉補助機構内蔵座金5をカバーする台座カバー体15を取付け、取付ネジ14、14で台座カバー体15、カマ錠の台板17を取付台座12に取付ける。
【0017】
図14に示すように、カマ錠の摘み部8を上方に上げてカマ錠のカマ部9が施錠状態にあるとき、スライダー18はバネ46に抗して上方にあるが、スライダー18に形成された切欠き部181は、バネ46によって突出しているトリガー16と係合してトリガー16の出没子の側面上に載ってロックされた状態であるので、例え、スライダー18がバネ46で引っ張られていても、スライダー18は下がることはない。このため、カマ錠を開錠しようとしてカマ錠の摘み部8下げても、スライダー18に形成された切欠き部181は、トリガー16と係合して、スライダー18はロックされた状態にありスライダー18下げることはできず、カマ錠の摘み部8の操作のみでカマ錠を開錠することはできない。
【0018】
図15は、障子2の戸先框3に設けた開閉補助機構の把手6を図4、13に示すように矢印イの方向に操作して障子2を開けようとしている状態で、カマ錠のカマ部9が開錠の中途状態を示している。開閉補助機構の把手6を開操作(図4、13の矢印イの方向に)すると、把手6と回動軸29を介して連結されている回動アーム34が回動することにより、回動アーム34がトリガー16の出没子の傾斜面と当接する。そして、このトリガー16の出没子の傾斜面と当接した回動アーム34が更に回動することによって、トリガー16の出没子はカマ錠の台板17内に没し、トリガー16の出没子の側面と係合していたスライダー18の切欠き部181は係合が外れることになる(図16参照)。なお、トリガー16の出没子と係合するスライダー18の切欠き部181に代えて、スライダー18にトリガー16の出没子と係合する孔を形成してもよい。
【0019】
このようにスライダー18の切欠き部181とトリガー16との係合が外れることによって、バネ19で引っ張られていたスライダー18は復帰バネ固定部21側に戻る。スライダー18が戻ることにより、スライダー18に設けられている凸形状ガイド溝24に係合しているカマ部9に植設されたピン25がスライダー18の下方への移動するによりカマ部9はカマ錠の台板17側に納まり、カマ錠は開錠される。また、カマ錠が開錠された状態からカマ錠を施錠するには、カマ錠の摘み部8を上方に上げるとスライダー18は上がり、スライダー18に形成されている凸形状ガイド溝24にカマ部9のピン25が係合しているので、カマ部9は回動突出して縦枠1に設けられているカマ受け兼当たり座金10に係合して施錠される。
【0020】
図17〜20には、本発明の開口部装置の別の実施の態様が示されている。この別の実施の態様の開口部装置は、カマ錠と開閉補助機構とを一体化した戸先錠解除機構付きの開口部装置である。障子2の戸先框3の室内側には開閉補助機構の把手6が設けられ、この把手6の基部には回動軸29が突設され、この回動軸29の先端部は、障子2の戸先框3に取付られた台座30内の回動アーム34の基部に嵌挿係合されており、該回動アーム34の先端にはローラ35が支軸39で軸支されている。把手6に矢印イ方向の力が加わらないときには、復帰バネ36によって回動アーム34は、台座30に復帰するようになっている。また、台座30に植設されたピン321とカマ部9の基部付近の突起片44に植設されたピン322との間には、回動アーム34復帰用の復帰バネ37が張設されている。
【0021】
台座30に植設されたピン321とカマ部9に植設されたピン322とは、カマ部9のガイド兼カマ支軸22を挟んで対設されており、張設された復帰バネ37がデッドポイントを越えた時には、カマ部9を施錠状態に保ち、張設された復帰バネ37がこのデッドポイントから戻った時には、カマ部9は、図18の時計方向に回動して開錠状態となる。なお、符号43は回動アーム34に植設したピンで、カマ部9の突起片44と当接してカマ部9の過回動を防止していると共に、障子2を開けるための把手6の回動による回動アーム34の回動で回動アーム34に植設したピン43がカマ部9の突起片44を時計回り方向へ押すことで、張設された復帰バネ37がデッドポイントを越えてカマ部9を回動させ、開閉補助機構の回動アーム34の先端のローラ35が該カマ受け兼当たり座金10を押圧する以前にカマ部9を開錠方向に回動させて縦枠1に設けられているカマ受け兼当たり座金10から外している。以上述べたようにカマ錠の開錠は、開閉補助機構の把手6の開操作による回動アーム34の回動により自動的に行われるが、カマ錠の施錠は、カマ錠に設けられているサムターンを回すことによりカマ部9が施錠方向に回動突出して縦枠1のカマ受け兼当たり座金10と係合し施錠される。
【0022】
次に、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の作用について説明する。従来の開閉補助機構付き開口部装置と同様、障子2の戸先框3の側面に取付けられた戸先錠解除機構付き開口部装置は、全閉状態にある障子2の召合せ框4のクレセント錠11を開錠して、把手6を回動すると、把手6からの回動力は、把手6に突設した回動軸29を介して回動アーム34を復帰バネ36に抗しながら回動する。回動アーム34の先端に軸支されたローラ35は、開閉補助機構内蔵座金5の前面部に形成された開口部から突出する。
【0023】
そして、このローラ35が、縦枠1に設けたカマ受け兼当たり座金10と当接する前に、回動する回動アーム34は、カマ錠のカマ部9に植設されたピン25と係合しているスライダー18の切欠き部181と係合しているトリガー(カマ錠の台板17に出没自在に設けられ出没子と出没子の内部に収納されたバネ28とで構成される)16と当接して、トリガー16をカマ錠の台板17内に沈めることにより、スライダー18が復帰バネ19によって瞬時に下方向にスライドすることで、スライダー18とピン25で係合しているカマ錠のカマ部9を開錠方向に回動させる。このとき、把手6の回動操作により回動する回動アーム34の先端のローラ35は、まだ縦枠1の内側面に設けたカマ受け兼当たり座金10と当接しておらず、カマ錠のカマ部9に余計な力が加わることがないのでカマ部9が損傷することはない。
【0024】
この開口部から突出したローラ35は、縦枠1の内側面に設けたカマ受け兼当たり座金10と当接し、回動アーム34の先端のローラ35が該カマ受け兼当たり座金10を押圧する反力で障子2を開方向へ押し動かし始める。このローラ35が縦枠1に設けたカマ受け兼当たり座金10を押す反力で障子2を開方向へ押し動かす力が、人による障子2の把手6で障子2を開けようとする力にアシストされるので、例え、障子2の戸先框3に設けられた気密材が窓の縦枠1に密着していたとしても、開操作の初動時において、開閉補助機構を内蔵した開閉補助機構内蔵座金5の回動アーム35の先端に軸支されたローラ35によるアシスト力が障子2に作用するので、容易に障子2を開けることができる。
【0025】
また、本発明の別の実施の態様の開口部装置では、全閉状態にある障子2の召合せ框4のクレセント錠11を開錠して、把手6を回動すると、把手6からの回動力は、把手6に突設した回動軸29を介して回動アーム34を回動し、回動アーム34の先端に軸支されたローラ35は、開閉補助機構内蔵座金5の前面部に形成された開口部から突出する。このローラ35が、縦枠1に設けたカマ受け兼当たり座金10と当接する前に、障子2を開けるための把手6の回動による回動アーム34の回動で回動アーム34に植設したピン43がカマ部9の突起片44を時計回り方向へ押すことにより、台座30に植設されたピン321とカマ部9に植設されたピン322との間に張設された復帰バネ37がデッドポイントを越えてカマ部9を施錠状態から開錠状態に回動させる。
【0026】
回動アーム34の先端のローラ35が該カマ受け兼当たり座金10を押圧する以前にカマ部9を開錠方向に回動させて縦枠1に設けられているカマ受け兼当たり座金10から外す。このように、回動アーム34の先端のローラ35が、縦枠1のカマ受け兼当たり座金10と当接する以前にカマ錠のカマ部9が外れるので、カマ部9が損傷することはない。そして、カマ受け兼当たり座金10に回動アーム34の先端のローラ35が当接して押圧する反力で障子2を開方向へ押し動かす力が、人が障子2の把手6で障子2を開けようとする力にアシストされるので、容易に障子2を開けることができる。
【0027】
このように、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置では、障子の戸先框の側面に取付けた戸先錠解除機構付き開口部装置の把手の回動操作に連動してカマ錠のカマ部が開錠状態に戻って開錠を自動的に行うことができる。そして、このカマ部の戻りは、開閉補助機構による障子の開操作以前であるのでカマ錠を損傷することなく、開閉補助機構による障子の初動をアシストされるばかりではなく、把手の回動操作に連動してカマ錠を開錠することができる。また、カマ錠の開錠は、把手の回動操作に連動して自動的に行うが、カマ錠の施錠操作は手動で行うので、ベランダに閉め出されることはない。
【0028】
なお、上記記載において、戸先錠解除機構付き開口部装置が障子の戸先框の室内側に取付た形式のものについて説明したが、この戸先錠解除機構付き開口部装置が障子の戸先框の内部に収納した形式、または、把手部は障子の戸先框の室内側に取付け、戸先錠解除機構付き開口部装置は障子の戸先框の室外側にと分離した形式にすることが可能であり、これら3形式に対応するには、回動軸の長さを適宜の長さにすることで対応可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置は、障子の戸先框に取付けた戸先錠解除機構付き開口部装置の開閉補助機構によって障子の初動のアシストを行うと共に、該戸先錠解除機構付き開口部装置の把手の回動操作に連動してカマ錠のカマ部が開錠状態に戻されて開錠を自動的に行い、また、カマ錠の開錠は開閉補助機構による障子の開操作以前であるのでカマ錠を損傷することはない、と云う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の横断面図、
【図2】本発明の開口部装置の部分横断面図、
【図3】本発明の開口部装置の側面図、
【図4】本発明の開口部装置の開閉補助機構内蔵座金の縦断面図、
【図5】本発明の開口部装置の開閉補助機構内蔵座金の側断面図、
【図6】本発明の開口部装置のカマ錠の縦断面図、
【図7】本発明の開口部装置のカマ錠の縦断面図、
【図8】本発明の開口部装置のカマ錠の横断面図、
【図9】本発明の開口部装置のカマ錠の背縦断面図、
【図10】本発明の開口部装置のトリガーとスライダーと回動アームとの動作図、
【図11】本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の分解図、
【図12】本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の取付図、
【図13】本発明の戸先錠解除機構付き開口部装置の作動図、
【図14】本発明の開口部装置のカマ錠のトリガーとスライダーとの作動図、
【図15】本発明の開口部装置のカマ錠のトリガーとスライダーとの作動図、
【図16】本発明の開口部装置のカマ錠のトリガーとスライダーとの作動図、
【図17】本発明の開口部装置の別の実施の態様の側断面図、
【図18】図17の拡大図、
【図19】本発明の開口部装置の別の実施の態様の縦断面図、
【図20】本発明の開口部装置のトリガーと回動アームとの関連説明図、
【図21】開口部装置の室内側正面図で、
【図22】従来公知の開口部装置の一部横断面図である。
【符号の説明】
1 縦枠、 2 障子、 3 戸先框、 4 召合い框、
5 開閉補助機構内蔵座金、 6 把手、 8 カマ錠の摘み部、
9 カマ部、 10 カマ受け兼当たり座金、 11 クレセント錠、
12 取付台座、 13 カマ錠、 14 取付ネジ、 15 台座カバー体、
16 トリガー、 17 カマ錠の台板、 171 カマ錠の台板のカバー体、
18 スライダー、 181 切欠き部、 19 復帰バネ、
20 復帰バネ取付部、 21 復帰バネ固定部、
22 ガイド兼ラッチ支軸、 23 ガイド溝部、 24 凸形状ガイド溝、
25 ピン、 26 取付孔、 27 カバー体、 28 バネ、
29 回動軸、 30 台座、 31 回動軸、 321 ピン、
322 ピン、 33 復帰バネ取付ピン、 34 回動アーム、
35 ローラ、 36 復帰バネ、 37 復帰バネ、 38 台座、
39 支軸、 40 ストッパー部、 41 開口部、 42 開口部、
43 ピン、 44 突起片、 46 バネ、 47 取付台座。

Claims (2)

  1. 建物の開口部の方形状に形成された枠体と、該枠体内に引違い式又は片引き式に開閉自在に設けられる方形状に形成された障子とで構成される開口部装置の障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠を、前記把手の開操作に連動して自動的に操作されるようにしたことを特徴とする戸先錠解除機構付き開口部装置。
  2. 建物の開口部の方形状に形成された枠体と、該枠体内に引違い式又は片引き式に開閉自在に設けられる方形状に形成された障子とで構成される開口部装置の障子の戸先框に障子の把手による開操作の初動を軽減補助する開閉補助機構を設けると共に、同じく戸先框に戸先錠として設けたカマ錠の開錠は、把手の開操作に連動して回動する開閉補助機構の回動アームとカマ錠のカマ部回動部材の施開錠保持機構とが当接して、カマ部回動部材の施開錠保持機構の施錠保持を解除するようにしたことを特徴とする戸先錠解除機構付き開口部装置。
JP2003154271A 2003-05-30 2003-05-30 戸先錠解除機構付き開口部装置 Pending JP2004353378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003154271A JP2004353378A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 戸先錠解除機構付き開口部装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003154271A JP2004353378A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 戸先錠解除機構付き開口部装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004353378A true JP2004353378A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34048979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003154271A Pending JP2004353378A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 戸先錠解除機構付き開口部装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004353378A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241748A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shin Nikkei Co Ltd 引き戸の開き装置
JP2007303183A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Aisin Kiko Co Ltd 錠装置
JP2008106592A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Aisin Kiko Co Ltd 錠装置
CN101915044A (zh) * 2010-05-06 2010-12-15 郭波 平移定位式手动开窗器及其窗
JP2011169092A (ja) * 2010-01-22 2011-09-01 Aisin Kiko Co Ltd アシストハンドル
EP3135842A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-01 YKK AP Inc. Lock device equipped with opening support mechanism, and sliding door including lock device equipped with opening support mechanism

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241748A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shin Nikkei Co Ltd 引き戸の開き装置
JP4686213B2 (ja) * 2005-03-01 2011-05-25 新日軽株式会社 引き戸の開き装置
JP2007303183A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Aisin Kiko Co Ltd 錠装置
JP2008106592A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Aisin Kiko Co Ltd 錠装置
JP2011169092A (ja) * 2010-01-22 2011-09-01 Aisin Kiko Co Ltd アシストハンドル
CN101915044A (zh) * 2010-05-06 2010-12-15 郭波 平移定位式手动开窗器及其窗
EP3135842A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-01 YKK AP Inc. Lock device equipped with opening support mechanism, and sliding door including lock device equipped with opening support mechanism
JP2017044044A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 Ykk Ap株式会社 開放支援機構付き錠装置及び開放支援機構付き錠装置を備えた引戸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2839223C (en) Sliding door handle and latch
JP4445416B2 (ja) 引き戸
KR20110052832A (ko) 도어록 해정장치
JP2004353378A (ja) 戸先錠解除機構付き開口部装置
JP4205081B2 (ja) 開き戸の施解錠機構
KR200479683Y1 (ko) 초기 개폐 기능을 갖는 미닫이문용 잠금장치
KR200456588Y1 (ko) 창호용 자동 잠금장치
CA2403443A1 (en) Door latch mechanism
KR20210066762A (ko) 도어 개방이 용이한 미닫이 창호용 잠금장치
KR101663162B1 (ko) 로테이터블 래치볼트를 갖는 도어락
KR101598958B1 (ko) 래치볼트 방향 설정 자동 변환 기능을 갖는 모티스락
KR101598961B1 (ko) 설치가 용이한 범용 디지털 도어록용 모티스락
KR101383289B1 (ko) 푸쉬-풀 구조의 도어락의 내부 강제잠금 구조체
US20050099023A1 (en) Storm door with a lift-up lock case mortise and method of use
KR100840141B1 (ko) 미닫이문의 잠금 해제장치
KR101037203B1 (ko) 개폐 기능이 개선된 디지털 도어록 장치
KR20100011369U (ko) 창호용 자동잠금장치
KR20210106399A (ko) 도어 개방을 용이하게 할 수 있는 미닫이 창호용 잠금장치
KR101891784B1 (ko) 래치볼트가 임의로 인입되는 것을 방지하는 도어록 모티스
JP4004379B2 (ja) 引き違い戸のロック装置
KR101891782B1 (ko) 양방향 패닉 구조체를 구비한 도어록 모티스
JP4235443B2 (ja) プッシュプル錠の施錠装置
JP4587141B2 (ja) 施解錠機構
KR200473054Y1 (ko) 락킹 기능이 개선된 도어용 잠금장치
KR200483631Y1 (ko) 래치회동식 도어락 모티스

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060510

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070627

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02