JP4916939B2 - 車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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本発明は、異なる複数のエンジン出力特性を有するモードの中から1つのモードを選択し、選択したモードに従ってエンジン出力指示値を決定する車両のエンジン制御装置に関する。
一般に、自動車等の車両では、燃費性能と走行性能(加速応答性)との双方が良好であることが好ましいが、両者を1台の車両で両立させることは難しい。そのため、1台の車両に、通常のノーマルモード以外に、燃費重視のエコノミーモードや出力重視のパワーモード等、複数の制御モードを設定し、運転者が切換スイッチ等の操作により1つのモードを選択することで、1台の車両で燃費性能と走行性能との双方を満足させるようにした技術が知られている。
例えば特許文献1(特開平5−332236号公報)には、運転者が選択した制御モード(エコノミーモードとパワーモードとの一方)に対応する空燃比マップと点火時期マップとを選択し、選択したマップに基づいて燃料噴射制御、及び点火時期制御を実行する技術が開示されている。
又、特許文献2(特開平5−65037号公報)には、電子制御スロットルの開度特性と自動変速機の変速特性とを、制御モード(エコノミーモードとパワーモード)毎に、互いに関連付けて設定し、これらの特性に従ってスロットル開度制御と変速制御とを行うことで、燃費性能と走行性能(加速応答性)との双方を高めるようにした技術が開示されている。
特開平5−332236号公報 特開平5−65037号公報
しかし、上述した各文献に開示されている技術では、運転者が、発進時にエコノミーモードのような燃費を向上させるために出力を制限している制御モードを選択している場合、登坂路発進等のような高負荷状態からの発進においては、トルク不足となり良好な発進性能を得ることができない場合がある。
一方、発進時にパワーモードのような出力重視の制御モードを選択している場合、アクセルペダルを僅かに踏み込んでも駆動トルクが大きく変化するため、平地発進等の低負荷状態からの発進において、運転者は急加速による飛び出し感を感じてしまう場合がある。
その結果、運転者がエコノミーモードのようなパワーをセーブしたモードを選択している場合の発進に際してはトルク不足を感じる領域が存在し、一方、パワーモードを選択した場合の発進に際しては、トルク増加による飛び出し感を感じる領域が存在してしまい、いずれのモードであっても発進時に良好なドライバビリティを得ることが出来ない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、異なるエンジン出力特性を有する複数のエンジンモードを選択可能な車両であって、走行時のトルク不足やトルク過剰を感じることなく、良好な走行性能を得ることのできるエンジン制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明によるの車両のエンジン制御装置は、所定の運転状態を検出する運転状態検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、少なくとも、通常運転に適したエンジン出力特性の第1モードとパワーを重視したエンジン出力特性の第3モードとを有し、該各モードはアクセル開度と前記運転状態とを格子軸として前記エンジン出力指示値が設定されているモードマップを有し、該各モードマップを記憶する記憶手段と、前記各モードの中から前記運転状態に応じた所定のパラメータの加算値と車速とに基づき1つのモードを選択する選択手段と、前記選択手段により選択したモードに対応する前記モードマップを参照して前記エンジン出力指示値を決定するエンジン出力指示値決定手段とを備えることを特徴とする。
の車両のエンジン制御装置は、所定の運転状態を検出する運転状態検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、少なくとも、通常運転に適したエンジン出力特性の第1モードとパワーを抑制したエンジン出力特性の第2モードとを有し、該各モードはアクセル開度と前記運転状態とを格子軸として前記エンジン出力指示値が設定されているモードマップを有し、該各モードマップを記憶する記憶手段と、前記各モードの中から前記運転状態に応じた所定のパラメータの加算値と車速とに基づき1つのモードを選択する選択手段と、前記選択手段により選択したモードに対応する前記モードマップを参照して前記エンジン出力指示値を決定するエンジン出力指示値決定手段とを備えることを特徴とする。
の車両のエンジン制御装置は、所定の運転状態を検出する運転状態検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、少なくとも、通常運転に適したエンジン出力特性の第1モードとパワーを抑制したエンジン出力特性の第2モードとパワーを重視したエンジン出力特性の第3モードとを有し、該各モードはアクセル開度と前記運転状態とを格子軸として前記エンジン出力指示値が設定されているモードマップを有し、該各モードマップを記憶する記憶手段と、前記各モードの中から前記運転状態に応じた所定のパラメータの加算値と車速とに基づき1つのモードを選択する選択手段と、前記選択手段により選択したモードに対応する前記モードマップを参照して前記エンジン出力指示値を決定するエンジン出力指示値決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、異なるエンジン出力特性を有する複数のエンジンモードを選択可能な車両であって、走行時のトルク不足やトルク過剰を感じることなく、良好な走行性能を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図14に本発明の第1実施形態を示す。図1にインストルメントパネル及びセンタコンソールを運転席側から見た斜視図が示されている。
図1に示すように、車両の車室内前部に配設されているインストルメントパネル(以下「インパネ」と略称)1は、車幅方向左右に延出されており、運転席2の前方に位置するインパネ1にコンビネーションメータ(以下「コンビメータ」と略称)3が配設されている。又、このインパネ1の車幅方向ほぼ中央に、周知のカーナビゲーションシステムを構成する表示手段としてのセンタディスプレイ4が配設されている。
又、運転席2と助手席5との間に配設されて、インパネ1側から車体後方へ延出するセンタコンソール6に、セレクトゲート15が設けられ、このセレクトゲート15に自動変速機のレンジを選択するセレクトレバー7が配設されている。更に、その後方に、エンジン出力特性を選択する選択手段としてのモード選択スイッチ8が配設されている。又、このモード選択スイッチ8の運転席側に、モード制御切換スイッチ46が配設されている。
セレクトゲート15は、P(パーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D(ドライブ)レンジの各ポジションを有する通常の自動変速ゲート15aと、上端にアップポジション(+)、下端にダウンポジション(−)を有する手動変速ゲート15bとを有している。尚、セレクトレバー7を自動変速ゲート15aから手動変速ゲート15b側へ移動さると、自動変速機の変速特性がスポーツモードとなり、変速位置が高回転側に設定される。従って、この状態では、自動変速モードの状態が維持されている。そして、その後、セレクトレバー7にてアップポジション(+)、或いはダウンポジション(−)をセレクトすると、変速モードが自動変速モードから手動変速モードに切りかわる。
更に、運転席2の前方にステアリングホイール9が配設されている。ステアリングホイール9は、エアバッグ等を収容するセンタパッド部9aを有し、このセンタパッド部9aと外周のグリップ部9bとの左右及び下部が、3本のスポーク9cを介して連設されている。このセンタパッド部9aの左下部に表示切換スイッチ10が配設され、又、右下部に、一時切換手段としての一時切換スイッチ11が配設されている。
又、図2に示すように、コンビメータ3は、中央寄りの左右に、エンジン回転数を示すタコメータ3aと、車速を表示するスピードメータ3bとが各々配設されている。更に、タコメータ3aの左側に冷却水温を表示する水温計3cが配設され、スピードメータ3bの右側に燃料残量を表示する燃料計3dが配設されている。又、中央部に現在の変速段を表示する変速段表示部3eが配設されている。尚、符号3fはウォーニングランプ、3gはトリップメータをリセットするトリップリセットスイッチである。このトリップリセットスイッチ3gの押しボタンがコンビメータ3から運転席2側に突出されており、運転者等が押しボタンを介してトリップリセットスイッチ3gを設定時間以上ONし続けることで、トリップメータがリセットされる。
更に、タコメータ3aの下部に、走行距離や燃費、エンジン出力等の情報を複数の表示画面を切換えて、それぞれ表示させる表示手段としてのマルチインフォメーションディスプレイ(以下「MID」と略称)12が配設されている。又、スピードメータ3bの下部に、瞬間燃費とトリップ平均燃費との差に基づき経済的な走行を指標する燃費メータ13が配設されている。
又、図3に示すように、モード制御切換スイッチ46はシーソスイッチであり、OFF状態(MANUAL)のとき、後述するモード選択スイッチ8のスイッチ動作が許容され、エンジンモード手動切換制御が実行される。一方、このモード制御切換スイッチ46がON状態(AUTO)のときは、モード選択スイッチ8のスイッチ動作が禁止され、後述する3種類のエンジン出力特性が、運転状態に応じて自動的に切換えられ、エンジンモード自動切換制御が実行される。尚、モード制御切換スイッチ46がON状態のときエンジンモード手動切換制御となり、又、OFF状態のときエンジンモード自動切換制御となるように設定しても良い。
モード選択スイッチ8は、プッシュスイッチを併設する中点自動復帰式シャトルスイッチであり、モード制御切換スイッチ46がOFF状態にあるとき、外部操作者(一般的には運転者であるため、以下においては、「運転者」と称して説明する)がリング状の操作つまみ8aを操作することで、後述する3種類のモード(第1モードであるノーマルモード1、第2モードであるセーブモード2、第3モードであるパワーモード3)を選択することができる。すなわち、本実施形態では、操作つまみ8aを左方向へ回転させることで左側スイッチがON動作されてノーマルモード1が選択され、右方向へ回転させることで右側スイッチがON動作されてパワーモード3が選択され、一方、操作つまみ8aを下方向にプッシュすることでプッシュスイッチがON動作してセーブモード2が選択される。尚、プッシュスイッチにセーブモード2を割り当てることで、例えば運転中に誤ってプッシュスイッチをONした場合であっても、セーブモード2は後述するように出力トルクが抑制されているため、モードがセーブモード2に切換えられてもエンジン出力が急に増加されてしまうことがなく、運転者は安心して運転することができる。
又、モード制御切換スイッチ46をONすると、後述するE/G_ECU22は、モード選択スイッチ8からの信号に拘わらず、エンジン運転状態に基づいて、エンジンモードを自動的に切換える、エンジンモード自動切換制御が行われる。
ここで、各モード1〜3のエンジン出力特性について簡単に説明する。ノーマルモード1は、アクセルペダル14の踏込み量(アクセル開度)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するように設定されている(図14(a)参照)、通常運転に適したモードである。
又、セーブモード2は、エンジントルクのセーブ、及び自動変速機搭載車では変速機のロックアップ制御に同期させてエンジントルクをセーブする等して、十分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、アクセルワークを楽しむことができるモードに設定されている。更に、セーブモード2は出力トルクを抑制しているのでイージードライブ性と低燃費性(経済性)との双方をバランス良く両立させることができる。例えば、3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の十分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、特に街中などの実用領域における扱い易さを重視した性能が設定されている。
又、パワーモード3は、エンジンの低回転域から高回転域までレスポンスに優れる出力特性とし、更に、自動変速機搭載車の場合には、エンジントルクに同期させてシフトアップポイントを変更させる等してワインディング路などでのスポーティな走行状況にも積極的に対応可能として、きびきびとした運転ができるようなパワー重視のモードに設定されている。すなわち、このパワーモード3では、アクセルペダル14の踏込み量に対して高いレスポンス特性が設定されており、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であれば、3リッタエンジンの有するポテンシャルを最大限に発揮できるように、早いタイミングで最大トルクを発生させるように設定されている。尚、この各モード(ノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3)のエンジン出力指示値(目標トルク)は、後述するように、エンジン回転数とアクセル開度との2つのパラメータに基づいて設定する。
表示切換スイッチ10は、MID12に表示される情報を切換える際に操作するもので、順送りスイッチ部10aと逆送りスイッチ部10bと初期画面復帰スイッチ部10cとが設けられている。図4にMID12に表示される画面毎の項目を例示する。尚、このMID12はカラーディスプレイであっても良い。
本実施形態では、(a)〜(f)の6種類の画像が設定されており、順送りスイッチ部10aをONする都度に、(a)〜(f)へ順に切換えられ、(f)の画面が表示されているときに順送りスイッチ部10aをONすると、初期画面(a)が表示される。一方、逆送りスイッチ部10bをONすると、逆送りで画面が切換えられる。
画面(a)は、イグニッションスイッチをONした際に表示される初期画面である。この画面には、下段にオドメータが表示され、上段にトリップメータが表示され、更に、左端に現在のモード(図においてはセーブモード2を示す「2」)が表示される。
画面(b)は、下段にトリップメータによる走行距離と、当該走行距離における総燃料噴射パルス幅(パルス時間)とに基づいて算出したトリップ平均燃費[Km/L]が表示され、上段に数秒間の走行距離と、そのときの総燃料噴射パルス幅(パルス時間)とに基づき算出した瞬間燃費[Km/L]が表示される。
画面(c)は、下段にエンジンを起動させたときからの運転時間が表示され、上段に外気温[℃]が表示される。
画面(d)には、燃料タンク内の燃残量とトリップ平均燃費とに基づき算出した、おおよその走行可能距離[Km]が表示される。
画面(e)には、現在選択されているモード(図においてはセーブモード2が示されている)のアクセル−トルク線が表示される。このアクセル−トルク線は、縦軸にエンジの出力トルク、横軸にアクセル開度が示されており、表示されるアクセル−トルク線内にパワー表示領域Pが設定されている。パワー表示領域Pはアクセル開度の増減に連動してパワーレベルが、図の左側から右方向(増加)、或いは右側から左方向(減少)へリニアに表示される。従って、運転者は表示されるパワーレベルを目視することで、現在の運転状態を容易に把握することができる。
画面(f)には、現在時刻が表示される。
図5に示すように、上述した画面(e)に表示されるアクセル−トルク線は、選択されているノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3毎に相違する。同図(a)はノーマルモード1選択時に表示されるエンジン出力特性線としてのアクセル−トルク線L1が示され、同図(b)にセーブモード2選択時に表示されるエンジン出力特性線としてのアクセル−トルク線L2が示され、同図(c)にパワーモード3選択時に表示されるエンジン出力特性線としてのアクセル−トルク線L3が示されている。
ところで、上述した図4の画面(e)は、イグニッションスイッチをONしたときの初期画面としてMID12上に表示させるようにしても良い。この場合、初期画面が表示された直後は、各アクセル−トルク線L1,L2,L3を同時に表示させ、ある時間遅れで、現在設定されているモードに対応するアクセル−トルク線のみを残して、他のアクセル−トルク線をフェードアウトさせるようにしてもよい。
同図(b)に、各モード毎のアクセル−トルク線L1,L2,L3のエンジン出力特性を比較するために、アクセル−トルク線L1,L3を破線で重ねて示す。尚、このアクセル−トルク線L1,L3は、便宜的に示すもので実際には表示されない。同図(b)に示すように、パワーモード3はアクセルペダルの踏み込みに対してスロットル変化量を大きくした特性で、アクセル開度に対する目標トルクを大きく設定されており、ノーマルモード1は、アクセルペダルの踏込み量に対してスロットル変化量がほぼリニアに変化するように設定されており、パワーモード3のエンジン出力特性と比較した場合、ノーマルモード1は、アクセルペダルの踏み込みに対してスロットル変化量が相対的に小さくした特性となり、アクセル開度が比較的小さい通常運転領域で良好な運転性能が得られるように設定されている。
又、セーブモード2は、パワーモード3とノーマルモード1の中間的な特性で、出力トルクを抑制することでアクセルワークを楽しむことができるように設定されている。
尚、図5に表示されている内容(図4(e)の画面)は、タコメータ3a内にインフォメーションディスプレイを別途設け、当該インフォメーションディスプレイに常時表示させるようにしても良い。或いは、MID12に、図5に示す表示内容のみを表示させ、図4に示す他の表示内容については、別途設けたインフォメーションディスプレイに表示させるようにしても良い。
又、燃費メータ13は、中立位置がトリップ平均燃費[Km/L]を示し、このトリップ平均燃費[Km/L]よりも瞬間燃費[Km/L]が高い場合は、指針13aがその偏差に応じてプラス(+)方向へ振れ、一方、トリップ平均燃費[Km/L]よりも瞬間燃費[Km/L]が低い場合、指針13aはその偏差に応じてマイナス(−)方向へ振れる。
ところで、図6に示すように、車両には、CAN(Controller Area Network)通信等の車内通信回線16を通じて、メータ制御装置(メータ_ECU)21、エンジン制御装置(E/G_ECU)22、変速機制御装置(T/M_ECU)23、ナビゲーション制御装置(ナビ_ECU)24等の、車両を制御する演算手段としての制御装置が相互通信可能に接続されている。各ECU21〜24は、マイクロコンピュータ等のコンピュータを主体に構成され、周知のCPU、ROM、RAM、及びEEPROM等の不揮発性記憶手段等を有している。
メータ_ECU21は、コンビメータ3の表示全体を制御するもので、入力側にモード選択スイッチ8、表示切換スイッチ10、一時切換スイッチ11、及びトリップリセットスイッチ3gが接続されている。又、出力側に、タコメータ3a、スピードメータ3b、水温計3c、燃料計3d等の計器類、及びウォーニングランプ3fを駆動するコンビメータ駆動部26、MID駆動部27、燃費メータ駆動部28が接続されている。更に、このメータ_ECU21に、モード制御切換スイッチ46、及び外気温Tgを検出する外気温センサ51が接続されている。
E/G_ECU22は、エンジンの運転状態を制御するもので、入力側に、クランク軸等の回転から、エンジン運転状態を示すパラメータの代表であるエンジン回転数を検出する運転状態検出手段としてのエンジン回転数センサ29、エアクリーナの直下流等に配設されて吸入空気量を検出する吸入空気量センサ30、アクセルペダル14の踏込み量からアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ31、吸気通路に介装されてエンジンの各気筒に供給する吸入空気量を調整するスロットル弁(図示せず)の開度を検出するスロットル開度センサ32、エンジン温度を示す冷却水温を検出するエンジン温度検出手段としての水温センサ33等、車両及びエンジン運転状態を検出するセンサ類が接続されている。又、E/G_ECU22の出力側に、燃焼室に対して所定に計量された燃料を噴射するインジェクタ36、電子制御スロットル装置(図示せず)に設けられているスロットルアクチュエータ37等、エンジン駆動を制御するアクチュエータ類が接続されている。
E/G_ECU22は、入力された各センサ類からの検出信号に基づき、インジェクタ36に対する燃料噴射タイミング、及び燃料噴射パルス幅(パルス時間)を設定する。更に、スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37に対してスロットル開度信号を出力してスロットル弁の開度を制御する。
ところで、E/G_ECU22に設けられている、エンジン出力設定手段の一部を構成する不揮発性記憶手段には、異なる複数のエンジン出力特性がマップ形式で格納されている。各エンジン出力特性として、本実施形態では3種類のモードマップMp1,Mp2,Mp3を備えており、図14(a)〜(c)に示すように、各モードマップMp1,Mp2,Mp3は、アクセル開度とエンジン回転数とを格子軸とし、各格子点にエンジン出力指示値(目標トルク)を格納する3次元マップで構成されている。
この各モードマップMp1,Mp2,Mp3は、基本的には、モード選択スイッチ8の操作により選択される。すなわち、モード選択スイッチ8にてノーマルモード1を選択した場合、モードマップとして第1モードマッブとしてのノーマルモードマップMp1が選択され、セーブモード2を選択した場合、第2モードマップとしてのセーブモードマップMp2が選択され、又、パワーモード3を選択した場合、第3モードマップとしてのパワーモードマップMp3が選択される。
以下、各モードマップMp1,Mp2,Mp3のエンジン出力特性について説明する。同図(a)に示すノーマルモードマップMp1は、アクセル開度が比較小さい領域で目標トルクがリニアに変化させる特性に設定されており、又、スロットル弁の開度が全開付近で最大目標トルクとなるように設定されている。
又、同図(b)に示すセーブモードマップMp2は、上述したノーマルモードマップMp1に比し、目標トルクの上昇が抑えられており、アクセルペダル14を全踏しても、スロットル弁は全開せず、相対的にアクセルペダル14の踏込み量に対し、スロットル弁の開度変化がノーマルモードよりも小さくなる。従って、ノーマルモードと同じアクセルペダルの踏込み量であっても、スロットル弁開度が小さく、出力トルクの上昇が抑制される。その結果、セーブモードマップMp2に基づき出力トルクを抑制した走行を行うことで、アクセルペダル14を思い切り踏み込む等のアクセルワークを楽しむことができる。更に、目標トルクの上昇が抑えられているため、イージードライブ性と低燃費性との双方をバランス良く両立させることができる。例えば3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の充分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、特に街中などの実用領域における扱い易さを重視した目標トルクが設定される。
又、同図(c)に示すパワーモードマップMp3は、ほぼ全運転領域でアクセル開度の変化に対する目標トルクの変化率が大きく設定されている。従って、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であれば、3リッタエンジンの有するポテンシャルを最大限に発揮できるような目標トルクが設定される。尚、各モードマップMp1,Mp2,Mp3のアイドル回転数を含む極低回転領域は、ほぼ同じエンジン出力特性に設定されている。
このように、本実施形態によれば、モード制御切換スイッチ46がOFF状態のエンジンモード手動切換制御のとき、運転者がモード選択スイッチ8を操作して、何れかのモード1,2,3を選択すると、対応するモードマップMp1,Mp2,或いはMp3が選択され、当該モードマップMp1,Mp2,或いはMp3に基づいて目標トルクが設定されるため、1つの車両で全く異なる3種類のアクセルレスポンスを楽しむことができる。尚、スロットル弁の開閉速度も、モードマップMp2では緩やかに、モードマップMp3では素早く動作するように設定されている。
又、T/M_ECU23は、自動変速機の変速制御を行うもので、入力側にトランスミッション出力軸の回転数等から車速を検出する車速センサ41、セレクトレバー7のセットされているレンジを検出するインヒビタスイッチ42等が接続され、出力側に自動変速機の変速制御を行うコントロールバルブ43、及びロックアップクラッチをロックアップ動作させるロックアップアクチュエータ44が接続されている。このT/M_ECU23では、インヒビタスイッチ42からの信号に基づきセレクトレバー7のセットレンジを判定し、Dレンジにセットされているときは、所定の変速パターンに従い、その変速信号をコントロールバルブ43へ出力して変速制御を行う。尚、この変速パターンは、E/G_ECU22で設定されているモード1,2,3に対応して可変設定される。
又、ロックアップ条件が満足されたときはロックアップアクチュエータ44にスリップロックアップ信号或いはロックアップ信号を出力し、トルクコンバータの入出力要素間を、コンバータ状態からスリップロックアップ状態、或いはロックアップ状態に切換える。その際、E/G_ECU22は、目標トルクτeをスリップロックアップ状態、及びロックアップ状態に同期させて補正する。その結果、例えばエンジンモードMがセーブモード2に設定されている場合は、目標トルクτeが、より経済的な走行ができる領域に補正される。
ナビ_ECU24は、周知のカーナビゲーションシステムに設けられているもので、GPS衛星等から得られる位置データに基づいて車両の位置を検出すると共に、目的地までの誘導路を演算する。そして、自車の現在地及び誘導路がセンタディスプレイ4上の地図データに表示される。本実施形態では、このセンタディスプレイ4に、MID12に表示させる各種情報を表示させることができるようにしている。
次に、上述したE/G_ECU22で実行されるエンジンの運転状態を制御する手順について、図7〜図13のフローチャートに従って説明する。
イグニッションスイッチをONすると、先ず、図7に示す始動時制御ルーチンが1回のみ起動される。このルーチンでは、先ず、ステップS1で、前回のイグニッションスイッチOFF時に設定されていたエンジンモードM(M:ノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3)を読込む。
そして、ステップS2へ進み、エンジンモードMが、パワーモード3か否かを調べる。そして、パワーモード3に設定されているときは、エンジンモードMをノーマルモード1に強制的に設定して(M←モード1)、ルーチンを終了する。
又、エンジンモードMが、パワーモード3以外の、ノーマルモード1、或いはセーブモード2に設定されているときはそのままルーチンを終了する。
このように、前回のイグニッションスイッチをOFFしたときのエンジンモードMがパワーモード3に設定されている場合、今回、イグニッションスイッチをONしたときのエンジンモードMがノーマルモード1へ強制的に切換えられるため(M←モード1)、アクセルペダル14をやや踏み込んでも車両が急発進してしまうことが無く、良好な発進性能を得ることができる。
そして、この始動時制御ルーチンが終了すると、図8に示すエンジンモード切換制御判定ルーチンが所定演算周期毎に実行される。このルーチンでは、先ず、ステップS6で、モード制御切換スイッチ46の状態を調べ、ONのときは、ステップS7へ進み、エンジンモード自動切換制御を実行してルーチンを抜ける。又、モード制御切換スイッチ46がOFFのときは、ステップS8へ進み、エンジンモード手動切換制御を実行して、ルーチンを抜ける。尚、ステップS8で実行されるエンジンモード手動切換制御では、モード制御切換スイッチ8により選択されたモード(モード1,2,3の何れか)が読込まれる。又、ステップS7,S8での処理が、各モード1,2,3の中から1つのモードを選択する選択手段に対応している。
ステップS7でのエンジンモード自動切換制御は、図9に示すエンジンモード自動切換制御ルーチンに従って実行される。
このルーチンでは、先ず、ステップS11で、アクセル開度センサ31で検出したアクセル開度の単位時間当たりの変化量からアクセル開度変化率を求め、このアクセル開度変化利率が急加速判定用設定値以上か否かを調べ、(アクセル開度変化利率)<(急加速判定用設定値)のときは、急加速要求ではないため、ステップS12へ進む。又、(アクセル開度変化率)≧(急加速判定用設定値)のときは、運転手が急加速等、一時的な駆動力増量を要求していると判定し、ステップS13へ分岐し、エンジンモードMをパワーモード3でセットして(M←3)、ルーチンを抜ける。尚、アクセルペダル開放等により、アクセル開度変化率が急加速判定用設定値よりも低くなれば、次の演算時には、ステップS11からステップS12へ進むため、例えばセーブモード2或いはノーマルモード1で運転している場合、このステップS13での処理が、一時的モード切換制御として機能することになる。
又、ステップS12へ進むと、路面状況を示すパラメータ(路面μ、外気温Tg)、及び車速センサ41で検出した車速Vを読込み、低μ路で、且つ外気温Tgが低く、且つ車速Vが低速判定車速以下のときは、ステップS14へ分岐し、エンジンモードMをセーブモード2にセットして(M←2)、ルーチンを抜ける。その結果、低μ路での発進や雪上走行などにおけるトラクション性能を確保することができる。
一方、ステップS12での判定がNOの場合は、ステップS15へ進み、ステップS15以下で、定常的モード切換制御を実行する。先ず、ステップS15では、スポーティファクタ(SF)値を、次式に示す加重平均から算出する。
SF←(1−a)・SF(n-1)+a・SF(n)
ここで、SF(n)は、走行条件、運転者の運転スタイルを示す事象をパラメータ化し、各パラメータ化された事象に基づき関係式により、或いはマップ参照により求めた、事象毎のS値の加算値(SF(n)←ΣS)、SF(n-1)は前回の演算時に算出したSF値、aは加重平均の重み定数(0<a<1)である。
S値を設定する事象としては、登降坂度合い値(駆動力とエンジントルクとに基づいて求める)、エンジン高回転使用度合い値(エンジン回転数から求める)、屈曲路度合い値(横G或いは舵角或いは左右輪差回転と車速Vとに基づいて求める)、加減速度合い値(加減速度と車速とに基づいて求める)、アクセル操作度合い値(アクセル開度と車速とに基づいて求める)、手動変速モード経験度合い値(単位距離当たりの手動変速モード選択回数)等がある。S値はポイントであり事象毎の度合いに応じた値が設定される。尚、S値としては、上述した以外に、積載重量(発進時のアクセル開度変化率と車速とに基づき求める)、渋滞判定値(低車速状態での単位距離当たりの走行時間と停車時間との比に基づいて求める)等を含めても良い。尚、このSF値は、イグニッションスイッチをONした際に初期化される(SF←0)。従って、このSF値はイグニッションスイッチをONしてからOFFするまで継続的に算出される。各S値を算出する際に読込むパラメータが、運転状態を検出する運転状態検出手段に対応する。
又、上述したSF値は、各S値の加重平均を求め、その中で一番大きな値をSF値として設定しても良く、或いは加重平均した各S値の加算値をFS値としても良い。
次いで、ステップS16へ進み、SF値と車速Vとに基づき、モード領域マップを補間計算付きで参照して、目標エンジンモードMoを設定する。図10にモード領域マッブの概念図を示す。同図に示すように、SF値が低く且つ車速Vが低い領域は、要求駆動力が低いため経済走行が可能なセーブモード2に設定されている。又、SF値と車速Vとの少なくとも一方が高い領域では、要求駆動力が高いため、パワーモード3に設定されている。そして、その中間領域がノーマルモード1に設定されている。尚、実線で示すラインが、低位モード側から高位モードへ切りかわる(2→1,1→3)際のしきい値であり、破線で示すラインが高位モード側から低位モードへ切りかわる(3→1,1→2)際のしきい値である。しきい値にヒステリシスを設けることで、境界付近でのエンジンモード切り替わりによる制御ハンチングを防止することができる。
その後、ステップS17へ進み、現在のエンジンモードMと、マッブを参照して設定した目標エンジンモードMoとを比較する。そして、現在のエンジンモードMと目標エンジンモードMoとが同じ場合、或いは現在のエンジンモードMよりも目標エンジンモードMoが下位に有るときは、ステップS18へ進む。又、現在のエンジンモードMよりも目標エンジンモードMoが上位にあるときは、ステップS19へ分岐する。
ステップS19へ分岐すると、上位モードへの変更トリガ信号がONか否かを調べ、上位変更トリガ信号のONが検出された場合は、ステップS20へ進む。又、上位変更トリガ信号がOFFの場合は、ステップS11へ戻り、SF値の算出を継続して行う。上位変更トリガ信号がONする運転条件としては、運転者がトルク増要求を行った場合等が有る。運転者のトルク増要求の代表例としては、T/M_ECU23からダウンシフト信号が出力された場合が有る。又、アクセル開度センサ31(アクセルペダルスイッチであっても良い)がアクセルペダルの開放を検出した場合もトルク増要求となる場合がある。すなわち、登坂走行等の高負荷運転においてアクセルペダルを踏み込んでもトルク不足が体感される場合、運転者は一旦アクセルペダルを開放した後、再度、アクセルペダルを踏み込む操作を行う場合があり、このアクセルペダルの開放時に上位変更トリガ信号をONする。
そして、上位変更トリガ信号のONが検出されたときは、ステップS20へ進み、エンジンモードMを目標エンジンモードMoで設定して(M←Mo)、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS18へ進むと、現在のエンジンモードMよりも目標エンジンモードMoが下位に有るか否かを調べ、下位にあるときはステップS21へ分岐し、又、現在のエンジンモードMと目標エンジンモードMoとが同じ場合は、そのままルーチンを抜ける。ステップS21へ進むと、下位モードへの変更トリガ信号がONか否かを調べ、下位変更トリガ信号のONが検出された場合は、ステップS22へ進む。又、下位変更トリガ信号がOFFの場合は、ステップS11へ戻り、SF値の算出を継続して行う。下位変更トリガ信号がONする運転条件としては、降坂走行等の低負荷運転においてアクセル開度センサ31(アクセルペダルスイッチであっても良い)がアクセルペダルの開放を検出する等、運転者がトルク減を要求する運転条件が検出されたとき等がある。
そして、下位変更トリガ信号のONが検出されたときは、ステップS22へ進み、エンジンモードMを目標エンジンモードMoで設定して(M←Mo)、ルーチンを抜ける。
上述したステップS15〜S22において実行される定常的モード切換制御では、走行条件や運転者の運転スタイルに対応した各事象を示すS値を加重平均して求めているので、走行条件及び運転者の運転スタイルに適した定常的なモード切換を実現することができる。
更に、定常的モード切換制御では、上位変更トリガ信号、或いは下位変更トリガ信号が検出されるまではエンジンモードが切換えられず、更に、エンジンモードが切換えられた後もSF値は継続的に設定されているため、エンジンモードが頻繁に切換えられてしまうことはない。その結果、走行条件及び運転者の運転スタイルに対応するエンジンモードが自動的に設定される。
一方、急加速等、要求駆動力が増加する運転条件では、エンジンモードMを一時的にパワーモード3へ切換えるようにしたので、より運転者の意思に即したエンジンモードの切換制御を行うことができる。同様に、低μ路走行時においては、エンジンモードMをセーブモード2に一律に切換えるようにしたので、雪上走行などにおけるトラクション性能を自動的に確保することができる。
このように、本実施形態では、エンジンモードMを、複数のモード1,2,3の中から運転者が任意に選択可能とするばかりか、自動的に切換えることも可能としたので、エンジンモード自動切換制御においては、走行条件、運転者の走行スタイルに応じたモードがエンジンモードMとして常に設定されるので、トルク不足やトルク過剰を感じることなく、良好な走行性能を得ることができる。
上述した図8のステップS8、又は、図9のステップS20或いはS22で設定したエンジンモードMは、図11に示すモードマップ選択ルーチンにおいて読込まれる。
すなわち、このルーチンは、先ず、ステップS32で、エンジンモードMの値を参照して、何れのモード(ノーマルモード1、セーブモード2、或いはパワーモード3)がエンジンモードMとして設定されているかを調べる。そして、ノーマルモード1が設定されているときはステップS33へ進み、セーブモード2に設定されているときはステップS34へ分岐し、又、パワーモード3に設定されているときはステップS35へ分岐する。尚、イグニッションスイッチをONした後の、最初のルーチン実行時においては、モードMが、ノーマルモード1かセーブモード2の何れかであるため、ステップS15へ分岐することはない。但し、イグニッションスイッチをONした後、モード制御切換スイッチ46がOFFの状態で、運転者がモード選択スイッチ8の操作つまみ8aを右回転させて、パワーS#モードを選択した場合、後述するステップS23でモードMがパワーモード3に設定されるため、それ以降のルーチン実行時においては、ステップS12からステップS15へ分岐される。
そして、エンジンモードMがノーマルモード1に設定されていると判定されて、ステップS33へ進むと、E/G_ECU22の不揮発性記憶手段に格納されているノーマルモードマップMp1を、今回のモードマップとして設定して、ステップS39へ進む。又、セーブモード2に設定されていると判定されて、ステップS34へ分岐すると、セーブモードマップMp2を、今回のモードマップとして設定して、ステップS39へ進む。
一方、パワーモード3に設定されていると判定されて、ステップS35へ分岐すると、ステップS35,36において、エンジン温度を冷却水温から検出する水温センサ33で検出した冷却水温Twと設定下限温度としての暖機判定温度TL、及び設定上限温度としての高温判定温度THとを比較する。そして、ステップS35において、冷却水温Twが暖機判定温度TL以上と判定され(Tw≧TL)、且つ、ステップS36で冷却水温Twが高温判定温度TH未満と判定されたときは(Tw<TH)、ステップS37へ進む。
一方、ステップS35で冷却水温Twが暖機判定温度TL未満と判定され(Tw<TL)、或いはステップS36で冷却水温Twが高温判定温度TH以上と判定されたときは(Tw≧TH)、ステップS38へ分岐し、モードMをノーマルモード1に設定して(M←モード1)、ステップS33へ戻る。
このように、本実施形態では、イグニッションスイッチをONした後のエンジンモードMとしてパワーモード3が選択されていても、冷却水温Twが暖機判定温度TL以下、或いは高温判定温度TH以上のときは、エンジンモードMを、強制的にノーマルモード1へ戻すようにしたので、暖機運転時においては排気エミッションの排出量が抑制され、又、高温時においては出力を抑えることでエンジン、及び周辺機器を熱害から保護することができる。尚、エンジンモードMが強制的にノーマルモード1へ戻されたとき、ウォーニングランプ3fが点灯或いは点滅し、エンジンモードMが強制的にノーマルモード1へ戻されたことを運転者に報知する。この場合、ブザーや音声でその旨を知らせるようにしても良い。
次いで、ステップS33,S34,S37の何れかからステップS39へ進むと、モード選択スイッチ8がON操作されたか否かを調べ、操作されていないときは、そのままルーチンを抜ける。又、ON操作されたときは、ステップS40へ進み、運転者が何れのエンジンモードMを選択したか判別する。
そして、運転者がノーマルモード1を選択した(つまみ8aを左回転させた)と判断したとき、ステップS41へ進み、エンジンモードMをノーマルモード1で設定して(M←モード1)、ルーチンを抜ける。又、運転者がセーブモード2を選択した(つまみ8aをプッシュした)と判断したとき(M←モード2)、ステップS22へ進み、エンジンモードMをセーブモード2で設定して(M←モード2)、ルーチンを抜ける。又、運転者がパワーモード3を選択した(つまみ8aを右回転させた)と判断したとき、ステップS23へ進み、エンジンモードMをパワーモード3で設定して(M←モード3)、ルーチンを抜ける。
ところで、本実施形態では、イグニッションスイッチをONした後、モード制御切換スイッチ46がOFFの状態で、モード選択スイッチ8のつまみ8aを操作することで、エンジンモードMをパワーモード3に設定することができるため、パワーモード3で発進させることも可能である。しかし、この場合、運転者が意識してパワーモードを選択したものであるため、発進に際して大きなエンジン出力が発生したとしても運転者が慌てることはない。
次に、図12に示すエンジン制御ルーチンについて説明する。
このルーチンでは、先ず、ステップS51で、現在選択されているモードマップ(Mp1,Mp2、或いはMp3:図14参照)を読込み、続く、ステップS52でエンジン回転数センサ29で検出したエンジン回転数Neと、アクセル開度センサ31で検出したアクセル開度ACLとを読込む。
その後、ステップS53へ進み、両パラメータNe,ACLに基づき、ステップS51で読込んだモードマップを補間計算付きで参照して、エンジン出力指示値としての目標トルクτeを決定する。
次いで、ステップS54へ進み、目標トルクτeに対応する、最終的なエンジン出力指示値である目標スロットル開度θeを決定する。尚、ステップS54での処理がエンジン出力指示値決定手段に対応している。
その後、ステップS55へ進み、スロットル開度センサ32で検出したスロットル開度θthを読込み、ステップS56で、スロットル開度θthが目標スロットル開度θeに収束するように、電子制御スロットル装置に設けられているスロットル弁を開閉動作させるスロットルアクチュエータ37をフィードバック制御して、ルーチンを抜ける。
その結果、運転者がアクセルペダル14を操作すると、アクセル開度ACLとエンジン回転数Neとをパラメータとして、予め選択されているエンジンモードM(M:ノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3)に対応するモードマップMp1,Mp2,Mp3に従いスロットル弁が開閉動作し、エンジンモードMがノーマルモード1に設定されている場合は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度ACL)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するため、通常の運転を行うことができる。
又、セーブモード2に設定されている場合は、目標トルクの上昇が抑えられているため、アクセルペダル14を思い切り踏み込む等のアクセルワークを楽しむことができるばかりでなく、イージードライブ性と低燃費性との双方をバランス良く両立させることができる。従って、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の十分な出力を確保しながらスムーズな運転を行うことができ、街中などの実用領域に良好な運転性能を得ることができる。
更に、パワーモード3に設定されている場合は、高いレスポンスが得られるため、よりスポーティな走りを得ることができる。
その結果、1台の車両で全く異なる3種類のアクセルレスポンスを楽しむことができる。従って、運転者は、車両を購入後も好みのエンジン出力特性を任意に選択することができ、1台の車両で、異なる特性を有する3台分の車両を運転することができる。
又、本実施形態では、ステアリングホイール9に設けられている一時切換スイッチ11を操作し、或いはセレクトレバー7をRレンジにセットした際に、モード制御切換スイッチ46のON/OFFに拘わらず、エンジンモードMが一時的に切換えられる。この一時切換制御は、図13に示す一時切換制御ルーチンに従って実行される。
このルーチンでは、先ず、ステップS71で、セレクトレバー7がRレンジにセットされているか否かを、インヒビタスイッチ42からの信号に基づいて判定する。そして、セレクトレバー7がRレンジにセットされているときは、ステップS72へ進み、又、Rレンジ以外のレンジにセットされているときは、ステップS75へ進む。
ステップS72へ進むと、現在のエンジンモードMを参照し、パワーモード3以外のときは、そのままルーチンを抜ける。又、エンジンモードMがパワーモード3のときは、ステップS73へ進み、リバースフラグFRをセットして(FR←1)、ステップS74へ進み、エンジンモードMをノーマルモード1でセットして(M←モード1)、ルーチンを抜ける。
このように、本実施形態では、エンジンモードMがパワーモード3に設定されている状態で、セレクトレバー7をRレンジにセットしたときは、エンジンモードMがノーマルモード1に強制的に切換えられるため、後進走行の際にアクセルペダル14をやや踏み込んでも車両が急に後進されてしまうことが無く、良好な後進走行性能を得ることができる。
一方、ステップS71でセレクトレバー7がRレンジ以外のレンジにセットされていると判定されてステップS75へ進むと、リバースフラグFRの値を参照し、FR=1、すなわち、セレクトレバー7をRレンジから別のレンジへ切換えた後の最初のルーチンのときは、ステップS76へ進み、エンジンモードMをパワーモード3に戻し(M←モード3)、ステップS77へ進み、リバースフラグFRをクリアし(FR←0)、ステップS78へ進む。
その結果、セレクトレバー7をRレンジにセットしたとき、エンジンモードMがパワーモード3からノーマルモード1へ強制的に切換えられた後、セレクトレバー7を、例えばDレンジにセットした場合、エンジンモードMは自動的に元のパワーモード3に戻されるため、運転者は違和感なく車両を発進させることができる。
又、ステップS75でリバースフラグFRの値がFR=0と判定されたときは、ステップS78へジャンプする。
その後、ステップS75、或いはステップS77からステップS78へ進むと、一時切換スイッチ11がONされたか否かを調べる。そして、一時切換スイッチ11がONされていないときは、そのままルーチンを抜ける。
一方、一時切換スイッチ11がONされたと判定されたときは、ステップS79へ進み、現在のエンジンモードMを読込み、ステップS80で、エンジンモードMがパワーモード3か否かを調べる。
そして、エンジンモードMがパワーモード3以外のモード(ノーマルモード1又はセーブモード2)のときは、ステップS81へ進み、前回のエンジンモードM(n-1)を、今回のエンジンモードMでセットし(M(n-1)←M)、ステップS82へ進み、現在のエンジンモードMをパワーモード3にセットして(M←モード3)、ルーチンを抜ける。
このように、本実施形態では、モード制御切換スイッチ46がOFFの状態のときに、モード選択スイッチ8を操作してエンジンモードMをノーマルモード1、或いはセーブモード2に設定し、或いはエンジンモード自動切換制御においてエンジンモードMがノーマルモード1、或いはセーブモード2に設定されている場合であっても、手元側の一時切換スイッチ11をONすることで、エンジンモードMをパワーモード3に切換えることができる。その結果、例えばパワーの必要な上り坂を走行する場合などにおいては、一時的にエンジンモードMを、ノーマルモード1或いはセーブモード2からパワーモード3へ簡単に切換えることができるため、良好な走行性能を得ることができる。又、一時切換スイッチ11がステアリングホイール9に設けられているため、運転者はステアリングホイール9から手を離すことなく、容易にエンジンモードMを切換えることができ操作性がよい。
又、ステップS80で、現在のエンジンモードMがパワーモード3であると判定されてステップS83へ分岐すると、エンジンモードMを前回のエンジンモードM(n-1)にセットして(M(n-1)←M)、ルーチンを抜ける。
その結果、一時切換スイッチ11をON操作して、エンジンモードMをパワーモード3に一時的に切換えた後、一時切換スイッチ11を再度ON操作することで、エンジンモードMが、元のエンジンモードM(ノーマルモード1又はセーブモード2)に戻される。
尚、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、例えばモードマップは異なるエンジン出力特性を有する2種類、或いは4種類以上設定されていても良く、このように設定することで、運転者は1台の車両で、異なるエンジン出力特性を有する2台分、或いは4台分以上の車両を運転することができる。又、このモードマップのエンジン出力特性を運転者の好みに応じて変更できるようにしても良い。
更に、本実施形態では、アクセル開度とエンジン回転数に基づき異なる複数のエンジン出力特性を有する複数のモードマップを用いて目標トルクを設定する場合について例示したが、本発明はこれに限らず、各エンジン出力特性の目標トルクをアクセル開度とエンジン回転数から演算により求めても良い。
[第2実施形態]
図15、図16に本発明の第2実施形態を示す。図15に示すエンジンモード自動切換制御ルーチンは、エンジンモードMを、運転状態バラメータに基づいて自動的に切換える制御を行うものであり、上述した図9のフローチャートに代えて適用する。
すなわち、先ず、ステップS91で、運転状態検出手段(車速センサ41、アクセル開度センサ31、前後Gセンサ、車輪速センサ等)で検出した運転状態パラメータを読込む。運転状態パラメータとしては、車速Vと運転者の意思が反映されるアクセル開度ACL[%](図16(a)参照)、単位時間当たりのアクセル開度ACLの変化量ΔACLとアクセル開速度Sac(図16(b)参照)、車速Vと前後加速度Vg(図16(c)参照)等がある。尚、前後加速度Vgは、前後Gセンサの出力、或いは車輪速に基づいて検出する。
次いで、ステップS92へ進み、読込んだ運転状態パラメータに基づき、モード領域マップを補間計算付きで参照して目標エンジンモードMoを設定する。図16(a)〜(c)に、モード領域マップの概念図を、態様別に示す。同図(a)に示すモード領域マップでは、アクセル開度ACLが低く、且つ車速Vが低い領域の目標エンジンモードMoが、経済走行が可能なセーブモード2に設定されている。又、アクセル開度ACLと車速Vとの少なくとも一方が高い領域では、要求駆動力が高いため、目標エンジンモードMoはパワーモード3に設定されている。そして、その中間領域の目標エンジンモードMoがノーマルモード1に設定されている。尚、この場合、境界付近でのエンジンモード切り替わりによる制御ハンチングを防止するため、モードを区画するしきい値には、図10と同様にヒステリシスが設けられている。
又、同図(b)に示すモード領域マップでは、アクセル開度変化量ΔACLが低く、且つアクセル開速度Sacが低い領域では、目標エンジンモードMoが経済走行の可能なセーブモード2に設定されている。又、アクセル開度変化量ΔACLとアクセル開速度Sacとの少なくとも一方が高い領域では、要求駆動力が高いため、目標エンジンモードMoはパワーモード3に設定されている。そして、その中間領域の目標エンジンモードMoがノーマルモード1に設定されている。尚、この場合も、各モードを区画するしきい値にはヒステリシスが設けられている。
又、同図(c)に示すモード領域マップでは、前後加速度Vgが低く、且つ車速Vが低い領域では、大きな要求駆動力を必要としないため、目標エンジンモードMoは経済走行が可能なセーブモード2に設定されている。一方、前後加速度Vgと車速Vとの少なくとも一方が高い領域では、要求駆動力が高いため、目標エンジンモードMoはパワーモード3に設定されている。そして、その中間領域の目標エンジンモードMoがノーマルモード1に設定されている。尚、この場合も、各モードを区画するしきい値にはヒステリシスが設けられている。
そして、ステップS93へ進み、ステップS92で設定した目標エンジンモードMoをエンジンモードMにセットしてルーチンを抜ける(M←Mo)。
このように、本実施形態では、目標エンジンモードMoを運転状態パラメータに基づいて一律に切換えるようにしたので制御が容易になる。アクセルペダルを踏み込むことにより、エンジンモードMがパワーモード3に設定されるため、トルク不足を感じることが無い。更に、アクセルペダルを戻すことでエンジンモードMがセーブモード2に切りかわるためトルク過剰を感じることもない。その結果、良好な走行性能を得ることができる。
[第3実施形態]
図17、図18に本発明の第3実施形態を示す。図17に示すエンジンモード自動切換制御ルーチンは、渋滞時にはエンジンモードMをセーブモード2に一律に切換える制御を行うもので、上述した図9のフローチャートに続けて実行される。
すなわち、先ず、ステップS101で車速Vが低速判定用車速Vo以下か否かを調べ、V≦Voの低速と判定したときはステップS102へ進み、又、V>Voのときは、ステップS106へジャンプする。
ステップS102へ進むと、車速Vの継続時間Stと渋滞判定継続時間Soとを比較し、St≦Soの継続的な走行時間が短い場合は、ステップS103へ進み、又、St>Soの継続的な走行時間が長い場合は、ステップS106へジャンプする。
そして、ステップS103へ進むと、カウンタのカウント値conをインクリメントし(con←con+1)、ステップS104で、カウント値conが渋滞判定値conoに達したか否かを調べる。そして、con≧conoのときは、渋滞と判定し、ステップS105へ進み、又、con<conoのときはそのままルーチンを抜ける。
そして、ステップS105へ進むと、エンジンモードMをセーブモード2に設定して(M←2)、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS101或いはステップS102からステップS106へ進むと、カウンタのカウント値conをクリアして(con←0)、ルーチンを抜ける。
その結果、図18に示すように、停車と発進とを繰り返す渋滞時の走行においては、エンジンモードMがセーブモード2に自動的に切りかわるので、渋滞走行におけるアクセルワークにおいてトルク過剰を感じることがなく、良好な走行性能を得ることができる。
又、本実施形態では、電子制御スロットル装置に装備されているスロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37を制御対象として説明したが、制御対象は、これに限らず、例えばディーゼルエンジンでは、制御対象をインジェクタ駆動装置とし、このインジェクタ駆動装置から噴射される燃料噴射量を目標トルクτeに基づいて設定するようにしても良い。又、吸気弁を電磁動弁機構で開閉動作させるエンジンでは、制御対象を電磁動弁機構とし、この電磁動弁機構にて駆動する吸気弁の弁開度を目標トルクτeに基づいて設定するようにしても良い。
適用する車両も、ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車に限らず、天然ガス車、ハイブリッド車、電気自動車等あらゆる車両に適用することができる。尚、電気自動車においては、エンジンモードをインバータ出力電圧と読み換えて適用することができる。
第1実施形態によるインストルメントパネル及びセンタコンソールを運転席側から見た斜視図 同、コンビネーションメータの正面図 同、モード選択スイッチ及びモード制御切換スイッチの斜視図 同、マルチインフォメーションディスプレイの表示例を示す説明図 同、モードを切換えた際のマルチインフォメーションディスプレイの表示例を示す説明図 同、エンジン制御装置の構成図 同、始動時制御ルーチンを示すフローチャート 同、エンジンモード切換制御判定ルーチンを示すフローチャート 同、エンジンモード自動切換制御ルーチンを示すフローチャート 同、目標エンジンモードマップの概念図 同、モードマップ選択ルーチンを示すフローチャート 同、エンジン制御ルーチンを示すフローチャート 同、一時切換制御ルーチンを示すフローチャート 同、(a)はノーマルモードマップの概念図、(b)はセーブモードマップの概念図、(c)はパワーモードマップの概念図 第2実施形態によるエンジンモード自動切換制御を示すフローチャート 同、(a)は車速とアクセル開度とによって設定されるエンジンモード領域マップの概念図、(b)はアクセル開度変化量とアクセル開速度とによって設定されるエンジンモード領域マップの概念図、(c)は車速と前後加速度とによって設定されるエンジンモード領域マップの概念図 第3実施形態によるエンジンモード自動切換制御判定ルーチンを示すフローチャート 同、渋滞状態を示すタイムチャート
符号の説明
8…モード選択スイッチ、
11…一時切換スイッチ、
14…アクセルペダル、
21〜24…制御装置、
29…エンジン回転数センサ、
31…アクセル開度センサ、
41…車速センサ、
46…モード制御切換スイッチ、
ΔACL…アクセル開度変化量、
ACL…アクセル開度、
τe…目標トルク、
M…エンジンモード、
Mo…目標エンジンモード、
Mp1…ノーマルモードマップ、
Mp2…セーブモードマップ、
Mp3…パワーモードマップ、
Ne…エンジン回転数、
S…事象毎の値、
Sac…アクセル開速度、
So…渋滞判定継続時間、
St…継続時間、
V…車速、
Vg…前後加速度、
Vo…低速判定用車速、
con…カウント値、

Claims (12)

  1. 所定の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    少なくとも、通常運転に適したエンジン出力特性の第1モードとパワーを重視したエンジン出力特性の第3モードとを有し、該各モードはアクセル開度と前記運転状態とを格子軸として前記エンジン出力指示値が設定されているモードマップを有し、該各モードマップを記憶する記憶手段と、
    前記各モードの中から前記運転状態に応じた所定のパラメータの加算値と車速とに基づき1つのモードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択したモードに対応する前記モードマップを参照して前記エンジン出力指示値を決定するエンジン出力指示値決定手段とを備える
    ことを特徴とする車両のエンジン制御装置。
  2. 所定の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    少なくとも、通常運転に適したエンジン出力特性の第1モードとパワーを抑制したエンジン出力特性の第2モードとを有し、該各モードはアクセル開度と前記運転状態とを格子軸として前記エンジン出力指示値が設定されているモードマップを有し、該各モードマップを記憶する記憶手段と、
    前記各モードの中から前記運転状態に応じた所定のパラメータの加算値と車速とに基づき1つのモードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択したモードに対応する前記モードマップを参照して前記エンジン出力指示値を決定するエンジン出力指示値決定手段とを備える
    ことを特徴とする車両のエンジン制御装置。
  3. 所定の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    少なくとも、通常運転に適したエンジン出力特性の第1モードとパワーを抑制したエンジン出力特性の第2モードとパワーを重視したエンジン出力特性の第3モードとを有し、該各モードはアクセル開度と前記運転状態とを格子軸として前記エンジン出力指示値が設定されているモードマップを有し、該各モードマップを記憶する記憶手段と、
    前記各モードの中から前記運転状態に応じた所定のパラメータの加算値と車速とに基づき1つのモードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択したモードに対応する前記モードマップを参照して前記エンジン出力指示値を決定するエンジン出力指示値決定手段とを備える
    ことを特徴とする車両のエンジン制御装置。
  4. 前記所定のパラメータの加算値と前記車速とに基づいて設定された前記第1モードの領域を記憶するモード領域記憶手段を有し、
    前記選択手段は、前記所定のバラメータの加算値及び車速が前記第1モードの領域より低い場合には前記エンジンの出力特性として前記第2モードを選択する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のエンジン制御装置。
  5. 前記所定のパラメータの加算値と前記車速とに基づいて設定された前記第1モードの領域を記憶するモード領域記憶手段を有し、
    前記選択手段は、前記所定のバラメータの加算値と車速との少なくとも一方が前記第1のモード領域よりも高い場合には前記エンジンの出力特性として前記第3モードを選択する
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の車両のエンジン制御装置。
  6. 前記所定のパラメータの加算値と前記車速とに基づいて設定された前記第1モードの領域を記憶するモード領域記憶手段を有し、
    前記選択手段は、前記所定のバラメータの加算値と車速とが前記第1モードの領域にある場合には前記エンジンの出力特性として前記第1モードを選択する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  7. 前記所定のパラメータは、駆動力とエンジントルクとに基づいて求めた登降坂度合い値である
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  8. 前記所定のパラメータは、エンジン回転数に基づいて求めたエンジン高回転使用度合い値である
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  9. 前記所定のパラメータは、横G或いは舵角或いは左右輪差回転と車速とに基づいて求めた屈曲路度合い値である
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の車両エンジン制御装置。
  10. 前記所定のパラメータは、加減速度と車速とに基づいて求めた加減速度合い値である
    ことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の車両エンジン制御装置。
  11. 前記所定のパラメータは、前記アクセル開度と車速とに基づいて求めたアクセル操作度合い値である
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の車両エンジン制御装置。
  12. 前記所定のパラメータは、手動変速モードと自動変速モードを選択可能なセレクトレバーを有し、セレクトレバー位置検出手段により検出した単位距離当たりの手動変速モード選択回数に基づいて求めた手動変速モード経験度合い値である
    ことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
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