JP4754405B2 - 車両用出力制御装置 - Google Patents

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本発明は、エンジンの制御モードとして、少なくともエンジン出力を制限する出力制限モードを有する車両用出力制御装置に関する。
1台の車両を複数人が運転する場合、運転スタイルや運転技術が運転者毎に異なるため、1台の車両で各運転者の運転スタイルや運転技術に適合した動力性能が得られるようにすれば、使い勝手が良くなり、幅広いニーズに対応することが可能となる。
又、一人の運転者であっても、市街地走行や高速道路走行等の走行環境の変化、或いは運転時の気分に応じて動力性能をチューニングできれば、1台の車両でより高い運転フィーリング(運転者の意思に沿った動力性能)を得ることが出来る。
このような運転者のニーズに対応するために、エンジンの最大出力にあえて一定の制限を設け、1台の車両に複数の出力特性を設定し、運転者が当該出力特性の中から1つの出力特性を適宜選択できるようにした技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1(特開2003−89392号公報)には、小型滑走艇において、エンジン制御モードとして、エンジンの出力を制限しないノーマルモードと、エンジンの出力を低く制限するセーブモード(出力制限モード)とを備え、運転者が切換スイッチを操作することで、ノーマルモードとセーブモードとを任意に切換えることの出来る技術が開示されている。
特開2003−89392号公報
ところで、図10は、横軸にエンジン回転数、縦軸にエンジンの軸トルク(エンジン出力トルク)をとる、周知の等燃料消費率[g/Ps・h]を表す等燃料消費率(等燃費率)曲線図であり、細線で示す等燃費率曲線に、一点鎖線で示す等馬力曲線が併記されている。又、同図に示す破線はトルクコンバータ付き自動変速機におけるセーブモード時の制限を設けた最大トルクである。
制御モードとして、エンジンの最大出力に一定の制限を設けたセーブモードを選択し、目標トルクが最大トルク付近の点P1で、しかもトルクコンバータのロックアップ状態で走行している際に、加速運転等、駆動力を増加させようとする場合、セーブモードでは最大出力が制限されているため、駆動力をこれ以上増加させることは出来ない。
駆動力を増加させる手段としては、ロックアップを解除し、トルクコンバータのトルク増幅作用により駆動力を増加させる方法が考えられる。しかし、走行中にロックアップの解除が頻繁に起きることで,運転フィーリングに悪影響を与える恐れがある。ところで、点P1はエンジンの最大出力に対して余裕があり、例えば点P2と同等の駆動力は、最小燃費率の範囲内の点P3で得ることが出来る。
しかし、セーブモードにおける最大トルクを点P3付近まで大きく設定すると、トルクコンバータが非ロックアップ状態の場合、トルク増幅作用により駆動力が更に高くなってしまうため、セーブモードとノーマルモードとの出力特性の差異が曖昧となり、エンジン出力を低く制限しているセーブモードと、通常のノーマルモードとを明確に区別する意味が無くなってしまう不都合がある。
そのため、自動車等の車両に、上述した文献に記載されている小型滑走艇の技術をそのまま適用することは出来ない。
本発明は、上記事情に鑑み、エンジンの制御モードとしてエンジン出力を制限する出力制限モードが設定されている場合に、通常の制御モードとの機能上の差異を運転者に明確に示すことができ、且つ燃料消費率のよい出力特性を得ることのできる車両用出力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、エンジンの制御モードとして、少なくともエンジン出力を制限する出力制限モードを有し、該出力制限モードに基づいて設定したエンジン出力トルクをトルクコンバータを介して駆動系へ伝達する車両用出力制御装置において、前記出力制限モード時に設定される前記エンジン出力トルクの上限値が、前記トルクコンバータのロックアップ状態と非ロックアップ状態とで相違しており、前記ロックアップ状態で設定される前記上限値は、所定エンジン回転数よりも低い領域では前記出力制限モード時の最大トルクと同じかやや低い値に設定され、前記所定エンジン回転数よりも高い領域では前記非ロックアップ状態で設定される上限値と同じ値に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、出力制限モードにおいて設定されるエンジン出力トルクの上限値が、トルクコンバータのロックアップ状態では、所定エンジン回転数よりも低い領域では前記出力制限モード時の最大トルクと同じかやや低い値に設定し、所定エンジン回転数よりも高い領域では前記非ロックアップ状態で設定される上限値と同じ値に設定したので、トルクコンバータのロックアップ状態、非ロックアップ状態に拘わらず、出力制限モードが設定されている場合に、通常の制御モードとの機能上の差異を運転者に明確に示すことができ、且つ燃料消費率のよい出力特性を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1にインストルメントパネル及びセンタコンソールを運転席側から見た斜視図を示す。同図に示すように、車両の車室内前部に配設されているインストルメントパネル(以下「インパネ」と略称)1は、車幅方向左右に延出されており、運転席2の前方に位置するインパネ1にコンビネーションメータ(以下「コンビメータ」と略称)3が配設されている。又、このインパネ1の車幅方向ほぼ中央に、周知のカーナビゲーションシステムを構成するセンタディスプレイ4が配設されている。
又、運転席2と助手席5との間に配設されて、インパネ1側から車体後方へ延出するセンタコンソール6に、自動変速機のレンジを選択するセレクトレバー7が配設され、その後方に、主にエンジンの駆動力特性を選択するモード選択スイッチ8が配設されている。更に、運転席2の前方にステアリングホイール9が配設されている。
ステアリングホイール9は、エアバッグ等を収容するセンタパッド部9aを有し、このセンタパッド部9aと外周のグリップ部9bとの左右及び下部が、3本のスポーク9cを介して連設されている。このセンタパッド部9aの左下部に表示切換スイッチ10が配設され、又、右下部に、一時切換スイッチ11が配設されている。
又、図2に示すように、モード選択スイッチ8は、プッシュスイッチを併設するシャトルスイッチであり、外部操作者(一般的には運転者であるため、以下においては、「運転者」と称して説明する)がリング状の操作つまみ8aを操作することで、後述する3種類の制御モードとしてのエンジンモードM(ノーマルモードm1、セーブモード(出力制限モード)m2、パワーモードm3)を選択することができる。すなわち、本実施形態では、操作つまみ8aを左方向(同図の符号1方向)へ回転させることで左側スイッチがON動作されてノーマルモードm1が選択され、右方向(同図の符号3方向)へ回転させることで右側スイッチがON動作されてパワーモードm3が選択される。一方、操作つまみ8aを下方向(同図の符号2を押圧する方向)にプッシュすることでプッシュスイッチがON動作してセーブモードm2が選択される。尚、プッシュスイッチにセーブモードm2を割り当てることで、例えば運転中に誤ってプッシュスイッチをONした場合であっても、セーブモードm2は後述するように出力トルクが抑制されているため、エンジンモードMがセーブモードm2に切換えられても駆動力が急に増加されてしまうことがなく、運転者は安心して運転することができる。
ここで、各モードm1〜m3の出力特性について簡単に説明する。ノーマルモードm1は、アクセルペダル14の踏込み量(アクセル開度)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するように設定されている(図8(a)参照)、通常運転に適したモードである。
又、セーブモードm2は、エンジントルクのセーブ、及び自動変速機搭載車では変速機のロックアップ制御に同期させてエンジントルクをセーブする等して、十分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、アクセルワークを楽しむことができるモードに設定されている。
更に、セーブモードm2は出力トルクを抑制しているのでイージードライブ性と低燃費性(経済性)との双方をバランス良く両立させることができる。例えば、3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の十分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、特に市街地走行等の実用領域における扱い易さを重視した性能が設定されている。
又、パワーモードm3は、エンジンの低回転域から高回転域までレスポンスに優れる出力特性とし、更に、自動変速機搭載車の場合には、エンジントルクに同期させてシフトアップポイントを変更させる等してワインディング路などでのスポーティな走行状況にも積極的に対応可能として、きびきびとした運転ができるようなパワー重視のモードに設定されている。すなわち、このパワーモードm3では、アクセルペダル14の踏込み量に対して高いレスポンス特性が設定されており、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であれば、3リッタエンジンの有するポテンシャルを最大限に発揮できるように、早いタイミングで最大トルクを発生させるように設定されている。
尚、この各エンジンモード(ノーマルモードm1、セーブモードm2、パワーモードm3)の目標トルクは、後述するように、エンジン回転数とアクセル開度との2つのパラメータに基づいて設定される。
表示切換スイッチ10は、インパネ1やコンビメータ3等の運転者から見易い位置に配設されているマルチインフォメーションディスプレイ(図示せず)に表示される情報を切換える際に操作するもので、順送りスイッチ部10aと逆送りスイッチ部10bと初期画面復帰スイッチ部10cとが設けられている。マルチインフォメーションディスプレイは、例えば、走行距離(オドメータ、及びトリップメータ)表示画面、燃費(平均燃費、及び瞬間燃費)表示画面、イグニッションON後の運転時間表示画面、燃料残量に応じた走行可能距離表示画面、選択したエンジンモードのアクセル−トルク線表示画面等が切換え表示される。尚、アクセル−トルク線表示画面におけるアクセル−トルク線は、縦軸にエンジの出力トルク、横軸にアクセル開度が示されており、表示されるアクセル−トルク線がアクセル開度の増減に連動してインジケータ表示される。
又、図3に示すように、車両には、CAN(Controller Area Network)通信等の車内通信回線16を通じて、メータ制御装置(メータ_ECU)21、エンジン制御装置(E/G_ECU)22、変速機制御装置(T/M_ECU)23、ナビゲーション制御装置(ナビ_ECU)24等の、車両を制御する制御装置が相互通信可能に接続されている。各ECU21〜24は、マイクロコンピュータ等のコンピュータを主体に構成され、周知のCPU、ROM、RAM、及びEEPROM等の不揮発性記憶手段等を有している。
メータ_ECU21は、コンビメータ3の表示全体を制御するもので、入力側にモード選択スイッチ8、表示切換スイッチ10、一時切換スイッチ11、及びトリップメータの表示をリセットするトリップリセットスイッチ3gが接続されている。又、出力側に、コンビメータ3に配設されている各メータ類、及びマルチインフォメーションディスプレイ(図示せず)を駆動するコンビメータ駆動部26が接続されている。
E/G_ECU22は、エンジンの運転状態を制御するもので、入力側に、クランク軸等の回転からエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ29、エアクリーナの直下流等に配設されて吸入空気量を検出する吸入空気量センサ30、アクセルペダル14の踏込み量から、運転者の要求出力であるアクセル開度を検出する要求出力検出手段(アクセル開度検出手段)としてのアクセル開度センサ31、吸気通路に介装されてエンジンの各気筒に供給する吸入空気量を調整するスロットル弁(図示せず)の開度を検出するスロットル開度センサ32、エンジン温度を示す冷却水温を検出する水温センサ33等、車両及びエンジン運転状態を検出するセンサ類が接続されている。又、E/G_ECU22の出力側に、各気筒の燃焼室に対して所定に計量された燃料を噴射するインジェクタ36、電子制御スロットル装置(図示せず)に設けられているスロットルアクチュエータ37等、エンジン駆動を制御するアクチュエータ類が接続されている。
E/G_ECU22は、入力された各センサ類からの検出信号に基づき、インジェクタ36に対する燃料噴射タイミング、及び燃料噴射パルス幅(パルス時間)を設定する。更に、スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37に対しスロットル開度信号を出力してスロットル弁の開度を制御する。
ところで、E/G_ECU22に設けられている不揮発性記憶手段には、異なる複数の駆動力特性がマップ形式で格納されている。各駆動力特性として、本実施形態では3種類のモードマップMp1,Mp2,Mp3を備えており、図8(a)〜(c)に示すように、各モードマップMp1,Mp2,Mp3は、アクセル開度とエンジン回転数とを格子軸とし、各格子点に基本目標トルクTRQ1,TRQ2,TRQ3を各々格納する3次元マップで構成されている。
この各モードマップMp1,Mp2,Mp3は、基本的には、モード選択スイッチ8の操作により選択される。すなわち、モード選択スイッチ8にてノーマルモードm1を選択した場合、モードマップとしてノーマルモードマップMp1が選択され、セーブモードm2を選択した場合、セーブモードマップMp2が選択され、又、パワーモードm3を選択した場合、パワーモードマップMp3が選択される。
以下、各モードマップMp1,Mp2,Mp3の駆動力特性について説明する。図8(a)に示すノーマルモードマップMp1は、アクセル開度が比較的小さい領域で基本目標トルクTRQ1をリニアに変化させる特性に設定されており、又、スロットル弁の開度が全開付近で最大トルクとなるように設定されている。
又、同図(b)に示すセーブモードマップMp2は、上述したノーマルモードマップMp1に比し、基本目標トルクTRQ2の上昇が抑えられており、アクセルペダル14を全踏しても、出力トルクを抑制することで、アクセルペダル14を思い切り踏み込む等のアクセルワークを楽しむことができる。更に、基本目標トルクTRQ2の上昇が抑えられているため、イージードライブ性と低燃費性との双方をバランス良く両立させることができる。例えば3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の充分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、特に市街地走行等の実用領域における扱い易さを重視したトルクが設定される。
又、同図(c)に示すパワーモードマップMp3は、ほぼ全運転領域でアクセル開度の変化に対する基本目標トルクTRQ3の変化率が大きく設定されている。従って、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であれば、3リッタエンジンの有するポテンシャルを最大限に発揮できるような基本目標トルクTRQ3が設定される。尚、各モードマップMp1,Mp2,Mp3のアイドル回転数を含む極低回転領域は、ほぼ同じ駆動力特性に設定されている。
このように、本実施形態によれば、運転者がモード選択スイッチ8を操作して、何れかのモードm1,m2,m3を選択すると、対応するモードマップMp1,Mp2,或いはMp3が選択され、当該モードマップMp1,Mp2,或いはMp3に基づいて基本目標トルクTRQ1,TRQ2,TRQ3が設定されるため、1つの車両で全く異なる3種類のアクセルレスポンスを楽しむことができる。尚、スロットル弁の開閉速度も、セーブモードマップMp2では緩やかに、パワーモードマップMp3では素早く動作するように設定されている。
又、T/M_ECU23は、自動変速機の変速制御を行うもので、入力側にトランスミッション出力軸の回転数等から車速を検出する車速検出手段としての車速センサ41、セレクトレバー7のセットされているレンジを検出するインヒビタスイッチ42等が接続され、出力側に自動変速機の変速制御を行うコントロールバルブ43、及びエンジンの出力を駆動系へ伝達するトルクコンバータのロックアップクラッチをロックアップ動作させるロックアップアクチュエータ44が接続されている。このT/M_ECU23では、インヒビタスイッチ42からの信号に基づきセレクトレバー7のセットレンジを判定し、Dレンジにセットされているときは、所定の変速パターンに従い、その変速信号をコントロールバルブ43へ出力して変速制御を行う。尚、この変速パターンは、E/G_ECU22で設定されているモードm1,m2,m3に対応して可変設定される。
又、ロックアップ条件が満足されたときは、ロックアップアクチュエータ44にスリップロックアップ信号或いはロックアップ信号を出力し、トルクコンバータの入出力要素間を、コンバータ(非ロックアップ)状態からスリップロックアップ状態、或いはロックアップ状態に切換える。その際、E/G_ECU22は、所望のエンジン出力値を発生させるための目標トルクτeをスリップロックアップ状態、及びロックアップ状態に同期させて補正する。その結果、例えばエンジンモードMがセーブモードm2に設定されている場合は、目標トルクτeが、より経済的な走行ができる領域に補正される。
ナビ_ECU24は、周知のカーナビゲーションシステムに設けられているもので、GPS衛星等から得られる位置データに基づいて車両の位置を検出すると共に、目的地までの誘導路を演算する。そして、自車の現在地及び誘導路がセンタディスプレイ4上の地図データに表示される。
次に、上述したE/G_ECU22で実行されるエンジンの運転状態を制御する手順について、図4〜図7のフローチャートに従って説明する。
イグニッションスイッチをONすると、先ず、図4に示す始動時制御ルーチンが1回のみ起動される。このルーチンでは、先ず、ステップS1で、前回のイグニッションスイッチOFF時に設定されていたエンジンモードM(M:ノーマルモードm1、セーブモードm2、パワーモードm3)を読込む。
そして、ステップS2へ進み、エンジンモードMが、パワーモードm3か否かを調べる。パワーモードm3に設定されているときは、エンジンモードMをノーマルモードm1に強制的に設定して(M←m1)、ルーチンを終了する。又、エンジンモードMが、パワーモードm3以外の、ノーマルモードm1、或いはセーブモードm2に設定されているときはそのままルーチンを終了する。
このように、前回のイグニッションスイッチをOFFしたときのエンジンモードMがパワーモードm3に設定されている場合であっても、イグニッションスイッチをONしたときのエンジンモードMは、ノーマルモードm1へ強制的に切換えられるため(M←m1)、アクセルペダル14をやや踏み込んでも車両が急発進してしまうことが無く、良好な発進性能を得ることができる。
そして、この始動時制御ルーチンが終了すると、図5〜図7に示すルーチンが所定演算周期毎に実行される。先ず、図5に示すモードマップ選択ルーチンについて説明する。
このルーチンは、先ず、ステップS11で、現在設定されているエンジンモードMを読込み、ステップS12で、エンジンモードMの値を参照して、何れのモード(ノーマルモードm1、セーブモードm2、或いはパワーモードm3)が設定されているかを調べる。そして、ノーマルモードm1が設定されているときはステップS13へ進み、セーブモードm2に設定されているときはステップS14へ分岐し、又、パワーモードm3に設定されているときはステップS15へ分岐する。尚、イグニッションスイッチをONした後の、最初のルーチン実行時においては、エンジンモードMが、ノーマルモードm1かセーブモードm2の何れかであるため、ステップS15へ分岐することはない。但し、イグニッションスイッチをONした後、運転者がモード選択スイッチ8の操作つまみ8aを右回転させて、パワーモードm3を選択した場合、後述するステップS23でエンジンモードMがパワーモードm3に設定されるため、それ以降のルーチン実行時においては、ステップS12からステップS15へ分岐される。
そして、ノーマルモードm1に設定されていると判定されて、ステップS13へ進むと、E/G_ECU22の不揮発性記憶手段に格納されているノーマルモードマップMp1を、今回のモードマップとして設定して、ステップS19へ進む。又、セーブモードm2に設定されていると判定されて、ステップS14へ分岐すると、セーブモードマップMp2を、今回のモードマップとして設定して、ステップS19へ進む。
一方、パワーモードm3に設定されていると判定されて、ステップS15へ分岐すると、ステップS15,S16において、水温センサ33で検出した冷却水温Twと暖機判定温度TL、及び高温判定温度THとを比較する。そして、ステップS15において、冷却水温Twが暖機判定温度TL以上と判定され(Tw≧TL)、且つ、ステップS16で冷却水温Twが高温判定温度TH未満と判定されたときは(Tw<TH)、ステップS17へ進む。
一方、ステップS15で冷却水温Twが暖機判定温度TL未満と判定され(Tw<TL)、或いはステップS16で冷却水温Twが高温判定温度TH以上と判定されたときは(Tw≧TH)、ステップS18へ分岐し、エンジンモードMをノーマルモードm1に設定して(M←m1)、ステップS13へ戻る。
このように、本実施形態では、イグニッションスイッチをONした後、運転者がモード選択スイッチ8を操作して、パワーモードm3を選択した場合であっても、冷却水温Twが暖機判定温度TL以下、或いは高温判定温度TH以上のときは、強制的にノーマルモードm1へ戻すようにしたので、暖機運転時においては排気エミッションの排出量が抑制され、又、高温時においては出力を抑えることでエンジン、及び周辺機器を熱害から保護することができる。尚、エンジンモードMが強制的にノーマルモードm1に設定されたとき、ウォーニングランプ(図示せず)が点灯或いは点滅し、エンジンモードMが強制的にノーマルモードm1へ戻されたことを運転者に報知する。この場合、ブザーや音声でその旨を知らせるようにしても良い。
次いで、ステップS13,S14,S17の何れかからステップS19へ進むと、モード選択スイッチ8がON操作されたか否かを調べ、操作されていないときは、そのままルーチンを抜ける。又、ON操作されたときは、ステップS20へ進み、運転者が何れのモードを選択したかを判別する。
そして、運転者がノーマルモードm1を選択した(操作つまみ8aを左回転させた)と判断したとき、ステップS21へ進み、エンジンモードMをノーマルモードm1で設定して(M←m1)、ルーチンを抜ける。又、運転者がセーブモードm2を選択した(操作つまみ8aをプッシュした)と判断したとき、ステップS22へ進み、エンジンモードMをセーブモードm2で設定して(M←m2)、ルーチンを抜ける。又、運転者がパワーモードm3を選択した(操作つまみ8aを右回転させた)と判断したとき、ステップS23へ進み、エンジンモードMをパワーモードm3で設定して(M←m3)、ルーチンを抜ける。
ところで、本実施形態では、イグニッションスイッチをONした後、モード選択スイッチ8の操作つまみ8aを操作することで、エンジンモードMをパワーモードm3に設定することができるため、パワーモードm3で発進させることも可能である。しかし、この場合、運転者が意識的にパワーモードm3を選択したものであるため、発進に際して大きな駆動力が発生したとしても運転者が慌てることはない。
次に、図6に示すエンジン駆動制御ルーチンについて説明する。
このルーチンでは、先ず、ステップS32でエンジン回転数センサ29で検出したエンジン回転数Ne、アクセル開度センサ31で検出したアクセル開度θacc[%]を読込む。尚、アクセル開度θaccは比率で表されており0[%]がアクセル開放状態、100[%]がアクセル全踏状態となる。
その後、ステップS33へ進み、所望のエンジン出力を発生させるための目標トルクτeを設定する。この目標トルクτeは、図7に示す目標トルク設定サブルーチンで設定される。このサブルーチンでは、先ず、ステップS41でエンジン回転数Neとアクセル開度θaccとに基づき、各モードマップMp1,Mp2,Mp3を補間計算付きで参照して、基本目標トルクTRQ1,TRQ2,TRQ3を設定する。
次いで、ステップS42で、エンジンモードMの値を参照して、何れのエンジンモードM(ノーマルモードm1、セーブモードm2、或いはパワーモードm3)が選択されているかを調べる。そして、ノーマルモードm1が設定されているときはステップS43へ進み、セーブモードm2に設定されているときはステップS44へ分岐し、又、パワーモードm3に設定されているときはステップS45へ進む。
エンジンモードMがノーマルモードm1と判定されて、ステップS43へ進むと、目標トルクτeを、ノーマルモードマップMp1を参照して設定した基本目標トルクTRQ1に基づいて設定し(τe←TRQ1)、ルーチンを抜け、図6のステップS34へ進む。又、エンジンモードMがセーブモードm2と判定されて、ステップS44へ進むと、目標トルクτeを、セーブモードマップMp2を参照して設定した基本目標トルクTRQ2に基づいて設定し(τe←TRQ2)、ステップS46へ進む。更に、エンジンモードMがパワーモードm3と判定されて、ステップS45へ進むと、目標トルクτeを、パワーモードマップMp3を参照して設定した基本目標トルクTRQ3に基づいて設定し(τe←TRQ3)、ルーチンを抜け、図6のステップS34へ進む。
ステップS44からステップS46へ進むと、T/M_ECU23から出力されるロックアップ信号を読込み、トルクコンバータに設けられているロックアップクラッチが締結されているロックアップ状態か否かを調べる。そして、ロックアップクラッチが開放されている非ロックアップ状態のときはステップS47へ進み、エンジン回転数Neに基づき非ロックアップ用上限ガード値テーブルを補間計算付きで参照して非ロックアップ用上限ガード値L1を設定し、ステップS48で、上限値としてのセーブモード用上限ガード値Lを、非ロックアップ用上限ガード値L1で設定して(L←L1)、ステップS51へ進む。又、ロックアップ状態のときはステップS49へ進み、エンジン回転数Neに基づきロックアップ用上限ガード値テーブルを補間計算付きで参照してロックアップ用上限ガード値L2を設定し、ステップS50でセーブモード用上限ガード値Lを、ロックアップ用上限ガード値L2で設定して(L←L2)、ステップS51へ進む。
ここで、非ロックアップ用上限ガード値L1及びロックアップ用上限ガード値L2について簡単に説明する。非ロックアップ用上限ガード値L1はセーブモードにおける運動性能の微調整のために用いられる。各モードの出力特性は基本的には、図8に示すマップに基づいて決定されているが、この非ロックアップ用上限ガード値L1を調整することにより他のモード(パワーモード、ノーマルモード)との差異を強調したり、車両ごとに特性に違いを持たせたりすることができる。
次に、ロックアップ用上限ガード値L2はエンジンの出力を最大出力より制限したことによって利用することができなくなった燃費率のよいエンジン出力特性の領域をロックアップ時に限り利用することができるようにするために用いられる。前述のようにエンジンの出力をトルクコンバータの状態によらず一律に最大出力より低く制限した場合、エンジン回転数の低い領域に、セーブモードにおける目標トルク(図10の最大トルクを示す破線に相当する。本実施形態の場合、この破線は非ロックアップ用上限ガード値L1と一致する)より軸トルクを高く設定した場合であっても、燃費率のよい領域が生じる場合がある。よって、この燃費率のよい領域をロックアップ時のみ利用できるように、ロックアップ用上限ガード値L2は非ロックアップ用上限ガード値L1より高い値に設定されている。
尚、ロックアップ用上限ガード値L2を高く設定することで燃費率のよい領域を広く利用することができるようになるが、必要以上に高く設定すると、セーブモードとロックアップ時のノーマルモードとの差異が曖昧になる。又、トルクコンバータによるトルク増幅分を加味しても非ロックアップ時とロックアップ時とで得られる駆動力に大きな違いが生ずることとなる。従って、ロックアップ用上限ガード値L2を非ロックアップ用上限ガード値L1より高く設定するに当たっては、燃費率とセーブモードにおいて必要とされる運動性能の両者を考慮しつつ設定することになる。
図9に非ロックアップ用上限ガード値テーブル及びロックアップ用上限ガード値テーブルごとに格納されている各上限ガード値L1,L2と、当該エンジンの最大トルクと、セーブモードm2のスロットル全開(本実施形態では60[%])時における最大出力としての最大トルク(セーブモード全開トルク)との関係を示す。
本実施形態においては、非ロックアップ用上限ガード値L1は最大トルクよりも低い値に設定されている。一方、ロックアップ用上限ガード値L2はエンジン回転数の低い領域では、セーブモードm2における最大トルクと同じかやや低い値に設定されており、設定エンジン回転数よりも高い領域では非ロックアップ用上限ガード値L1と同じ値に設定されている。
そして、図5のステップS48、或いはステップS50からステップS51へ進むと、目標トルクτeとセーブモード用上限ガード値Lとを比較し、τe≦Lのときは、そのままルーチンを抜け、図6のステップS34へ進む。一方、τe>Lのときは、ステップS52へ進み、目標トルクτeをセーブモード用上限ガード値Lで設定して(τe←L)、ルーチンを抜け、図6のステップS34へ進む。従って、目標トルクτeは、必ずセーブモード用上限ガード値L以下に設定されることになる。
このように、本実施形態では、エンジンモードMとしてセーブモードm2が選択されている場合、目標トルクτeの上限を、トルクコンバータの非ロックアップ状態とロックアップ状態とで、異なる特性を有する上限ガード値L1,L2で規制し、エンジン回転数が低い領域でのロックアップ状態ではロックアップ用上限ガード値L2を高く設定することで、最小燃費率の範囲内で高い軸トルクに設定して駆動力の増加を図ることができる。一方、エンジン回転数が低い領域での非ロックアップ状態ではトルク増幅作用により駆動力の増加が実現できるので、この非ロックアップ用上限ガード値L1をロックアップ用上限ガード値L2よりも低く設定することで、相対的に同等の駆動力が得られるようになる。
従って、セーブモードm2でエンジン回転数が低い領域での走行中に、加速運転等、駆動力を増量させようとする場合、ロックアップ状態ではロックアップ用上限ガード値L2が最小燃費率の範囲内で高く設定されているので、軸トルクを高めることで駆動力の増加が実現でき、非ロックアップ状態ではトルク増幅作用により駆動力の増加を図ることができる。その結果、燃費率の小さい領域で駆動力の増加を得ることができる。
又、ロックアップ用上限ガード値L2が非ロックアップ用上限ガード値L1よりもトルクコンバータのトルク増幅を考慮して高く設定されているので、ロックアップ状態と非ロックアップ状態とでほぼ同じ駆動力を得ることができる。又、ロックアップ用上限ガード値L2を必要以上に高い値に設定しないことでセーブモードとノーマルモードとの出力特性の差異が明確となり、運転者に両モードの差異を体感させることができる。
その後、図6のステップS34へ進むと、目標トルクτeに対応する目標スロットル開度θe[%]を決定する。
次いで、ステップS35で、スロットル開度センサ32で検出したスロットル開度θthを読込み、ステップS36で、スロットル開度θthが目標スロットル開度θeに収束するように、電子制御スロットル装置に設けられているスロットル弁を開閉動作させるスロットルアクチュエータ37をフィードバック制御して、ルーチンを抜ける。
その結果、運転者がアクセルペダル14を操作すると、アクセル開度θaccとエンジン回転数Neとをパラメータとして、運転者が選択したエンジンモードM(M:ノーマルモードm1、セーブモードm2、パワーモードm3)に対応するモードマップMp1,Mp2,Mp3に従いスロットル弁が開閉動作し、エンジンモードMがノーマルモードm1に設定されている場合は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度θacc)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するため、通常の運転を行うことができる。
又、セーブモードm2に設定されている場合は、目標トルクの上昇が抑えられているため、アクセルペダル14を思い切り踏み込む等のアクセルワークを楽しむことができるばかりでなく、イージードライブ性と低燃費性との双方をバランス良く両立させることができる。従って、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の十分な出力を確保しながらスムーズな運転を行うことができ、市街地走行等の実用領域に良好な運転性能を得ることができる。更に、パワーモードm3に設定されている場合は、高いレスポンスが得られるため、よりスポーティな走りを得ることができる。
その結果、1台の車両で全く異なる3種類のアクセルレスポンスを楽しむことができる。従って、運転者は、車両を購入後も好みの駆動力特性を任意に選択することができ、1台の車両で、異なる特性を有する3台分の車両を運転することができる。
更に、セーブモードm2では、トルクコンバータが非ロックアップ状態かロックアップ状態かで、目標トルクτeの上限を規制する上限ガード値L1,L2を切換えて使用し、エンジン回転数Neの低い領域では、ロックアップ用上限ガード値L2を非ロックアップ用上限ガード値L1よりも高く設定して軸トルクを増加させて駆動力の増加を図り、一方、非ロックアップ状態では、軸トルクを増加させることなくトルクコンバータのトルク増幅作用により駆動力を増加させるようにしたので、トルクコンバータが非ロックアップ状態かロックアップ状態かに拘わらず燃費率の小さい領域で駆動力の増加を図ることが出来る。
この場合、例えばアクセルペダルを踏み込んだ加速初期の段階で非ロックアップ状態になるとロックアップ用上限ガード値Lは、非ロックアップ用上限ガード値L1に基づいて設定され(S48参照)、目標トルクτeは上限ガード値Lで低く抑えられた状態で、換言すれば、目標トルクτeを増加させることなくトルク増幅により駆動力が増加される。そして、加速途中で、ロックアップ状態になると、ロックアップ用上限ガード値Lは、ロックアップ用上限ガード値L2に基づいて設定され(S50参照)、上限ガード値Lが高く設定される。従って、加速途中で非ロックアップ状態からロックアップ状態に切換えられてトルクコンバータによるトルク増幅が得られなくなった場合には、目標トルクτe自体が引き上げられるので、駆動力の低下が補間されスムーズな切換えが行われる。
このように、本実施形態では、加速途中にトルクコンバータのロックアップクラッチが非ロックアップ状態からロックアップ状態に切換えられた場合であっても、駆動力不足になることはなく、更に、トルクコンバータのロックアップクラッチがロックアップ状態から非ロックアップ状態に切換えられてトルク増幅された場合であっても、駆動力が増加することはない。従って、セーブモードとノーマルモードとの駆動力の差異を運転者に対して明確に体感させることが出来る。
尚、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、例えばアクセル開度とエンジン回転数に基づき異なる複数の駆動力特性を有する複数のモードマップを用いて目標トルクを設定する場合について例示したが、本発明はこれに限らず、各駆動力特性の目標トルクをアクセル開度とエンジン回転数から演算により求めても良い。同様に、非ロックアップ用上限ガード値L1、ロックアップ用上限ガード値L2もエンジン回転数Neをパラメータとして演算により求めるようにしても良い。
この場合、上限ガード値L1,L2を設定することなく、セーブモードm2時の基本目標トルクTRQ2を、非ロックアップ状態とロックアップ状態とで個別に設定し、当該基本目標トルクTRQ2自体でエンジン出力の上限を規制するようにしても良い。或いはロックアップ状態において設定した基本目標トルクTRQ2を補正することで、非ロックアップ状態において設定する基本目標トルクTRQ2としても良く、その逆でも良い。
更に、本実施形態では、電子制御スロットル装置に装備されているスロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37を制御対象として説明したが、制御対象は、これに限らず、例えばディーゼルエンジンでは、制御対象をインジェクタ駆動装置とし、このインジェクタ駆動装置から噴射される燃料噴射量を目標トルクτeに基づいて設定するようにしても良い。又、吸気弁を電磁動弁機構で開閉動作させるエンジンでは、制御対象を電磁動弁機構とし、この電磁動弁機構にて駆動する吸気弁の弁開度を目標トルクτeに基づいて設定するようにしても良い。
インストルメントパネル及びセンタコンソールを運転席側から見た斜視図 モード選択スイッチの斜視図 車両用制御装置の構成図 始動時制御ルーチンを示すフローチャート モードマップ選択ルーチンを示すフローチャート エンジン駆動制御ルーチンを示すフローチャート 目標トルク設定サブルーチンを示すフローチャート (a)はノーマルモードマップの概念図、(b)はセーブモードマップの概念図、(c)はパワーモードマップの概念図 非ロックアップ用上限ガード値とロックアップ用上限ガード値とエンジンの最大トルク、及びセーブモード全開トルクの関係を示す特性図 等馬力曲線を併記した等燃費率曲線図
符号の説明
8…モード選択スイッチ、
11…一時切換スイッチ、
14…アクセルペダル、
21…メータ_ECU、
22…E/G_ECU、
23…T/M_ECU、
24…ナビ_ECU、
31…アクセル開度センサ、
32…スロットル開度センサ、
44…ロックアップアクチュエータ、
L…セーブモード用上限ガード値、
L1…非ロックアップ用上限ガード値、
L2…ロックアップ用上限ガード値、
M…エンジンモード、
Mp1…ノーマルモードマップ、
Mp2…セーブモードマップ、
Mp3…パワーモードマップ、
Ne…エンジン回転数、
TRQ1,TRQ2,TRQ3…基本目標トルク、
m1…ノーマルモード、
m2…セーブモード、
m3…パワーモード、
θacc…アクセル開度、
θe…目標スロットル開度、
θth…スロットル開度、
τe…目標トルク

Claims (2)

  1. エンジンの制御モードとして、少なくともエンジン出力を制限する出力制限モードを有し、該出力制限モードに基づいて設定したエンジン出力トルクをトルクコンバータを介して駆動系へ伝達する車両用出力制御装置において、
    前記出力制限モード時に設定される前記エンジン出力トルクの上限値が、前記トルクコンバータのロックアップ状態と非ロックアップ状態とで相違しており、
    前記ロックアップ状態で設定される前記上限値は、所定エンジン回転数よりも低い領域では前記出力制限モード時の最大トルクと同じかやや低い値に設定され、前記所定エンジン回転数よりも高い領域では前記非ロックアップ状態で設定される上限値と同じ値に設定されている
    ことを特徴とする車両用出力制御装置。
  2. 前記ロックアップ状態で設定される前記エンジン出力トルクの上限値は、燃料消費率と前記出力制限モードにおいて必要とされる運動性能とに基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載の車両用出力制御装置。
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