JP4914755B2 - 医療用粘着テープ又はシート - Google Patents

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Description

本発明は医療用粘着テープ又はシートに関し、より詳細には医療衛生分野で外用用途に有用な医療用粘着テープ又はシートに関する。
医療用粘着テープ又はシートは、例えば、支持体の片面に粘着剤層が積層された構造を有しており、粘着剤層を適用すべき皮膚面に貼付して使用されている。このような医療用粘着テープとしてサージカルテープなどが知られているが、支持体としてパルプ等の不織布が用いられているために良好な風合いを有しているが、その一方で手で容易に切断することが困難でハサミなどを用いて切断することが必要になり、作業性に劣るという問題が生ずる。
粘着テープの手切れ性に関して、例えば、特許文献1には、バインダー含有不織ウエブからなる単層支持体を有する粘着テープに所定のミシン目を設けることが提案されている。かかる方法によれば手切れ性の良好な粘着テープが得られるが、手で切断できたとしてもその切断面が不揃いになることが多く、その切断面が優れているとは言い難い。
また、支持体として不織布を用いると、不織布は空隙が多いために粘着剤を直接塗布して粘着剤層を形成する際に粘着剤が支持体に染み込み、支持体裏面に粘着剤が漏出すという裏抜けを生ずる。そのため、支持体として不織布を用いる場合には、支持体に直接粘着剤を塗布することなく、予め剥離紙などのシートに粘着剤を塗布して粘着剤層を形成し、該粘着剤層が積層されたシートを支持体に貼り合わせて転写する方法が採用されている。この方法では、不要なシートを廃棄処分することが多いため、製造コスト的に不利になる。
一方、粘着剤の裏抜けを防止する方法として、支持体を目止め剤で処理する方法が知られているが、目止め剤で処理すると支持体の空隙率が低下して蒸れを生じやすくなるだけでなく、肌触りの悪化により粘着テープの端部が皮膚を刺激してかぶれなどを生ずることもある。さらに、比較的多くの目止め剤を必要とするため、安価に粘着テープを製造することが困難になる。
特表平09−502111号公報
本発明はこのような実情に鑑みなされたものであり、その解決しようとする課題は良好な切断面を有しつつ手で容易に切断することができ、しかも優れた風合いを有することの可能な医療用粘着テープ又はシートを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、繊維径の異なる不織布を多層積層し、これを目止め処理したものを支持体として用い、かつ少なくとも支持体を特定の比率で穿孔処理することで上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有している。
(1)繊維径の異なる不織布が多層積層され、かつ目止め剤で処理された支持体と、該支持体の片面に積層された粘着剤層とを備え、該支持体が極細繊維からなる第1の不織布層と、該極細繊維よりも太い繊維径を有する繊維からなる第2の不織布層とを少なくとも有し、少なくとも支持体が穿孔処理されており、該穿孔処理が少なくとも一方向に配列する複数個の孔を穿設する処理であり、一方向における穿孔部の間隔aと非穿孔部の間隔bとの比率(b/a)が1〜1.5であり、かつ長手方向における引張強度c及び幅方向における引張強度dの比率(c/d)が0.8〜1.7である、医療用粘着テープ又はシート。
)第2の不織布層が支持体の粘着剤層形成面の反対面側に配置されている、上記()記載の医療用粘着テープ又はシート。
)支持体が第1の不織布層の片面に第2の不織布層が積層された2層構造であるか、あるいは第1の不織布層の両面に第2の不織布層が積層された3層構造である、上記()又は()記載の医療用粘着テープ又はシート。
)第1の不織布層及び第2の不織布層がポリエステル製である、上記()〜()のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
)第1の不織布層がメルトブロー法にて作製されたものである、上記()〜()のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
)第2の不織布層がスパンボンド法にて作製されたものである、上記()〜()のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
)隣接する孔の先端部が一方向に沿って直線上に配列している、上記(1)記載の医療用粘着テープ又はシート。
)孔の列が複数存在しており、その列間隔が1〜10mmである、上記(1)又は()記載の医療用粘着テープ又はシート。
)目止め剤の処理量が3〜50g/mである、上記(1)〜()のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
10)目止め剤がアクリル系樹脂である、上記(1)〜()のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
11)粘着剤層がアクリル系粘着剤で構成されている、上記(1)〜(10)のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
12)支持体の粘着剤層形成面の反対面が剥離処理されている、上記(1)〜(11)のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
13)ロール状の形態である、上記(1)〜(12)のいずれかに記載の医療用粘着テープ又はシート。
14)第1の不織布層を構成する極細繊維の繊維径が0.5μm以上5μm以下であり、かつ、第2の不織布層を構成する繊維の繊維径が5μm超50μm以下である、上記()記載の医療用粘着テープ又はシート。
本発明によれば、繊維径の異なる不織布を多層積層し、これを目止め処理したものを支持体として用いることで、粘着剤層を形成する際に支持体裏面への粘着剤の裏抜けを防止することができ、また空隙率の低下を防止することができる。これにより、優れた風合いを有し、蒸れやかぶれなどを防止可能な医療用粘着テープ又はシートを提供することができる。また、少なくとも支持体に特定の比率で穿孔処理が施されているため、ハサミ等の切断具を使用することなく手で容易に切断することが可能であり、しかも良好な切断面を有することができる。
したがって、本発明の医療用粘着テープ又はシートは、絆創膏、創傷部分を被覆する被覆材、外科手術後のあて材、カテーテルの針入部やガーゼ等のカバー材等の医療用途や衛生材料として好適である。また、他の支持体等と組み合わせた固定用テープ、器具保持テープ等の医療用製品の形成に好適に使用できる。更に、整体等における体形補強や補正等のテープ、あるいはスポーツのテーピング用テープ等としても有用である。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明の医療用粘着テープ又はシート(以下、単に「粘着テープ」という場合がある)の一実施形態を示す平面図であり、図1(b)は該粘着テープのI−I線に沿ってとられた断面図である。本実施形態に係る粘着テープ10は、支持体1と、該支持体1の片面に積層された粘着剤層2とを備えている。支持体1は、繊維径の異なる不織布が多層積層されたものであるが、本実施形態においては、第1の不織布層3と、第2の不織布層4とからなる2層構造を有しており、第2の不織布層4は支持体1の粘着剤層形成面の反対面5側に配置されている。また、粘着テープ10は、少なくとも支持体1が穿孔処理されており、複数個の孔6が穿設されている。
第1の不織布層及び第2の不織布層は繊維径の異なる不織布で構成されていれば特に限定されるものではないが、第1の不織布層は極細繊維からなる不織布で構成され、他方第2の不織布層は上記極細繊維よりも太い繊維径を有する繊維からなる不織布で構成されることが好ましい。
ここで、本明細書において、極細繊維とは繊維径が5μm以下(好ましくは3μm、より好ましくは2.5μm以下、更に好ましくは2μm以下)の繊維をいい、繊維長については特に限定されるものではない。繊維径が大きくなると、第1の不織布層の充填率が低下して目止め剤の使用量が多くなり、風合いが悪化するとともに、直接粘着剤を支持体に塗工して粘着剤層を形成し難くなる。また、十分に目止め処理を行なう場合には、比較的多量の目止め剤を必要とし、安価に粘着テープを提供し難くなる。また、繊維径が細すぎると、一般的に生産効率が低下し、上記構成を有する支持体を安価に製造することが困難になる。したがって、繊維径が0.5μm以上のものを用いることが望ましい。以下、第1の不織布層を「極細繊維層」という場合もある。
一方、第2の不織布層を構成する繊維は、上記極細繊維よりも太い繊維径を有するものであれば特に限定されるものではないが、繊維径が通常5μm超50μm以下、好ましくは8〜20μmのものが使用される。繊維径が5μm以下であると、目が詰まり過ぎて硬いため、肌触りが低下し、また皮膚に対して物理的刺激を与えることがある。他方、50μmを超えると、表面の凹凸が大きくなり、肌触りが悪化する傾向にある。なお、繊維長については特に限定されるものではない。以下、第2の不織布層を「非極細繊維層」という場合もある。
また、極細繊維層及び非極細繊維層を構成する素材は、合成繊維でも、それ以外の繊維、例えば天然繊維等であってもよく、特に限定されるものではない。具体的には、木綿、麻、羊毛等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテート、プロミックス等の半合成繊維、ナイロン、ポリエステル、アクリル系、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ビニリデン、ポリオレフィン系、ポリウレタン、ポリクラール、フルオロカーボン系、ノボロイド系等の合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリコンカーバイド繊維、スラグ繊維、金属繊維等の無機繊維、木材、パルプ等が挙げられる。中でも、入手のしやすさ、安定性、高融点、吸湿性等の観点から、パルプ繊維、ポリエステル繊維等が好適である。なお、極細繊維層及び非極細繊維層は同一の素材、あるいは異なる素材で構成されていてもよい。
また、不織布の作製方法としては、特に限定されることなく不織布の製造に一般的に使用される製法、例えば、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、トウ開繊法等を採用することができる。具体的には、乾式法としては、接着剤型の浸漬法、プリント法、スプレー法、粉末法、サーマルボンド法、更には機械結合型のフェルト法、ステッチ法、ニードルパンチ法、水流絡合型のスパンレース法、紡糸型のスパンボンド法、網状法、メルトブロー法、フィルム法等が挙げられる。湿式法としては、水流絡合型のスパンレース法、紡糸型のスパンボンド法、フラッシュ法、抄紙法の熱融着繊維法、熱圧法、接着剤法等を採用することができる。
中でも、極細繊維層はメルトブロー法にて作製された不織布が好ましく、非極細繊維層はスパンボンド法にて作製された不織布が好ましい。これにより、支持体に粘着剤を直接塗布して粘着剤層を形成する際に粘着剤の裏抜けを防止できる。更に、目止め剤で処理しても良好な風合いを損なうことなく、蒸れやかぶれ等も抑制することが可能である。
本実施形態に係る支持体は極細繊維層上に非極細繊維層を積層した2層構造を有するが、不織布同士の接合方法は特に限定されず、熱融着や接着剤による接着等の一般的な方法を用いることができ、特に限定されるものではない。
また、極細繊維層及び非極細繊維層は共に同じ秤量や繊維長を有する必要はないが、不織布全体の秤量は10〜80g/mが好ましく、風合い及び機械的強度を考慮すると12〜60g/mがより好ましい。
極細繊維層の厚みは50μm以下が好ましく、より好ましくは30μm以下である。50μmを超えると、目止処理した際に支持体全体が硬くなり、肌触りが低下する傾向にある。なお、十分に目止め処理するためには、極細繊維層の厚みを5μm以上にすることが望ましい。他方、非極細繊維層の厚みは150μm以下が好ましく、より好ましくは100μm以下である。厚みが150μmを超えると支持体の作製時や、粘着テープの作製時に取り扱い難くなる傾向にあり、また20μm未満であると取り扱い難くなると共に、風合いが低下する傾向にある。したがって、非極細繊維層の厚みは20μm以上とすることが望ましい。
支持体は、前述のように目止め剤により処理されたものであるが、目止め剤としては化学的な皮膚刺激が少なく、しかも皮膚に接した場合に違和感を与えることなく柔軟性を実現でき、かつ透湿性を有するものであれば特に限定されることなく使用することができる。かかる目止め剤としては、例えば、アクリル樹脂、ビニルアクリル樹脂、アセテート−レーヨン、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。さらに、アクリル樹脂と接合するラテックス類、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸ビニル−エチレン、酢酸ビニル−アクリレート類、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール類、ポリウレタン類、酢酸ビニル類、アクリル−酢酸ビニル等が挙げられる。更に、これらに類似するものを含む水ベースの目止め剤として、アクリルラテックスバインダー、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリル−酢酸ビニルコポリマーラテックス等を使用することができる。目止め剤としては溶剤系のものを用いてもよいが、環境保護の点からエマルション系のものが好適に使用される。
目止め剤の処理方法としては、例えば、水ベースの目止め剤を線巻きロッド、リバースロール、エアナイフ、スプレー等を用いて不織布に塗工する方法が挙げられる。目止め剤の使用量は、所望の特性、例えば機械的強度(乾燥温度、湿潤強度)や引裂特性に応じて適宜決定することが好ましいが、一般的には3〜50g/m、好ましくは5〜35g/mである。3g/m未満であると、目止め処理が不十分となりやすく、粘着剤を支持体に直接塗工して粘着剤層を形成する際に粘着剤が支持体に染み込みやすく、支持体裏面に裏抜けすることがある。また、50g/mを超えると、支持体全体が硬くなり、肌触りが低下する傾向にある。なお、目止め剤を支持体に塗布した場合には、目の詰まっている極細繊維層に目止め剤が主に存在しやすくなるため、非極細繊維層が有する風合いや通気性を損なうことはない。したがって、優れた風合いを有するとともに、蒸れやかゆみ等を抑制することが可能になる。
また、支持体の粘着剤層形成面の反対面(支持体側の最外層)は、剥離処理されていてもよい。これにより、粘着テープをロール状に巻回した状態で保存した場合にも、スムースに巻戻すことができる。剥離処理は、目止め剤を塗布した支持体上に剥離処理剤を塗布することが望ましい。剥離処理剤としては、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系、ワックス等の剥離処理剤を用いることができる。なお、剥離処理剤の使用量は、粘着剤の種類等を考慮し適宜決定することができる。
粘着剤層を形成すべき粘着剤としては、皮膚に追従できる柔軟性を有し、皮膚に対する刺激(化学的刺激、物理刺激)が少なく、かつ透湿性を有するものが好ましく使用され、例えば医療用粘着シートに一般的に使用されている粘着剤を使用することができる。かかる粘着剤としては、例えば、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体を主成分とする合成ゴム系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリシロキサン系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤、アクリル系粘着剤等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上混合して使用することができる。中でも、アクリル系粘着剤が好適に使用され、ブチル基、2−エチルヘキシル基、イソノニル基、イソオクチル基等の脂肪族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステルを単量体単位として含むアクリル系粘着剤が好適であり、凝集性及び接着性向上の観点から、(メタ)アクリル酸を単量体単位として更に含有するアクリル系粘着剤がより好ましい。なお、アクリル系重合体は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の公知の重合方法により得ることができる。また、粘着剤としては溶剤系のものも使用できるが、環境保護の観点からエマルション系のものが好適に使用される。
また、粘着剤には、必要に応じて、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコールに代表される可塑剤、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸架橋体、ポリビニルピロリドン等の水溶性又は吸水性の樹脂、ロジン系、テルペン系、石油系の粘着付与剤、軟化剤、充填剤、顔料、増粘剤等の各種添加剤を配合することができる。
粘着剤層の厚みは、好ましくは10〜100μm、より好ましくは20〜70μmである。粘着剤層の厚みが10μm未満では、皮膚に貼付中、十分な接着性を発揮できないことがある。他方、厚みが100μmを超えると医療用粘着シートに要求されるレベルの水蒸気透過性が十分に得られないことがあるので耐汗性を付与し難く、また長期間の貼付によって皮膚刺激性を発現する場合がある。
粘着剤層は、支持体全面に設けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよい。支持体上に粘着剤層を部分的に設ける場合には、ドット状、筋状等の形態を採用することができ、筋状の場合、一定幅を有する直線状又は波線状の形態にすることができる。また、粘着剤層は粘着力の異なる粘着剤層を2層以上積層させた積層体であってもよく、この場合、一方の粘着剤層を支持体の全面に設け、他方の粘着剤層を部分的に設けることができる。粘着剤層は、粘着剤を用いて溶液塗布、エマルジョン塗布、あるいはホットメルト塗布によって形成することができる。
また、粘着剤層は支持体の一方面に直接設けてもよいし、間接的に設けてもよい。ここで、「間接的」とは、粘着剤層が支持体と直接接触するのではなく、例えば、粘着剤層と支持体との投錨性を向上させるために支持体表面に下塗り剤を塗布し、この下塗り剤を塗布して形成された層を介在させて粘着剤層と支持体とが積層されていることをいう。
本実施形態に係る粘着テープは、上述のように、少なくとも支持体を貫通する複数個の孔を穿設する穿孔処理が施されているが、孔は支持体のみならず粘着剤層をも貫通していてもよい。穿孔処理は、手で容易に切断でき、良好な切断面を得るために、支持体及び粘着剤層の双方に施されていることが望ましい。なお、穿設される孔は全て貫通孔であることが望ましいが、手切れ性に悪影響を及ぼさない限りにおいて完全に貫通せず一部分が閉塞していてもよい。一部分が閉塞しているとは、支持体及び粘着剤層を穿孔処理した場合において支持体のみが貫通している場合や、孔の開口の一部分が閉塞している場合などをいう。
孔の形状としては、例えば、直線状、円形状、楕円形状、台形状、四角形状、六角形状、八角形状等の多角形状、扁平六角形状、扁平八角形状等の扁平多角形状、又はこれらの変形形状が挙げられ、特に限定されるものではない。変形形状としては、例えば、多角形を構成する少なくとも一辺が直線ではなく曲線や波線であるものが挙げられる。中でも、扁平多角形状、扁平多角変形形状が好ましく、扁平六角形状、扁平変形六角形状がより好ましい。
また、孔は、少なくとも一方向に列をなすように設けられており、粘着テープの長手方向及び幅方向に一定間隔で設けられていることが好ましい。更に、隣接(対向)する孔の先端部は一方向に沿って直線上に配列していることがより好ましい。これにより、先端部の配列方向に沿って粘着シートを切断することができる。ここで、孔の先端部とは、例えば、孔が直線状であればその端部をいい、孔が円形状であれば弧の凸部をいい、多角形状又は扁平多角形状の孔であれば角部をいう。また、粘着テープの長手方向とは支持体(粘着テープ)の製造時における流れ方向をいい、幅方向とは長手方向に直交する方向をいう。
孔の大きさは、粘着テープの大きさにより必ずしも一様ではないが、面積(開口面積)が好ましくは0.1〜2.0mm、より好ましくは0.1〜0.45mmである。0.1mm未満であると、通気性や手切れ性が不十分となる傾向になる。他方、2.0mmを超えると強度が低下したり、十分な接着性を得難くなる傾向にある。
次に、図1(a)に基づいて孔の構成を具体的に説明する。図1(a)においては、扁平六角形状の孔が長手方向A及び幅方向Bに一定間隔で配列している。扁平六角形の先端部Cは幅方向に沿って直線上に配列しており、この先端部Cを形成する2辺がなす角度(α、β)は90°未満の鋭角である。なお、かかる扁平六角形においては、少なくとも一辺が曲線や波線で構成されていてもよく、例えば、先端部を形成する2辺が凹曲線や波線であっても、あるいは幅方向に平行な2辺が凹曲線、凸曲線又は波線であってもよい。
一方向における穿孔部の間隔aと非穿孔部の間隔bとの比率(b/a)は1〜1.5であり、好ましくは1〜1.3である。かかる比率が1未満であると、手切れ性が良好になるが、支持体の強度が低下し過ぎて操作時に切断しやすくなる。他方、1.5を超えると、手切れ性が不十分となる。
孔の列が複数存在する場合、粘着テープを所望の長さに切断できるように、列間隔を1〜10mmとすることが好ましく、3〜7mmがより好ましい。ここで、「列間隔」とは、図1(a)に示されるように、隣接する孔の間隔であって、列間の非穿孔部の間隔Mをいう。列間隔が1mm未満であると、列間隔が短すぎて切断時に隣接する列に切断面が移動してしまい、所望方向に切断することが困難になる。また、手で切断する際に左右の指に複数個の孔の列が存在するようになるため、所望の位置で切断し難くなる。他方、10mmを超えると、列間隔が広すぎて切断したい位置に孔が存在しない場合があるため操作性が悪化する。
粘着テープの長手方向における引張強度c及び幅方向における引張強度dの比率(c/d)は0.8〜1.7である。かかる比率が0.8未満であると、手切れ性が良好になるが、切れやすくなるため操作性が悪化する。他方、1.7を超えると、手切れ性が不十分となる。
また、一方向に配列する孔の非穿孔部bには、部分的に切断部が形成されていてもよい。このように切断部が形成されていれば、より確実に粘着テープを手で容易に切断することが可能になる。切断部の形状、大きさ、設置箇所等は粘着シート全体の強度のバランスを考慮して設定することが望ましい。なお、切断部は支持体形成過程で設けてもよく、支持体形成後に設けてもよい。
孔は、例えば、刃によるダイロールカット、レーザー照射によるカット、金属ロールによる穿孔等によって形成される。例えば、金属ロールを用いて穿孔する場合には、孔の形状を有する突起を備えた金属ロールと、加圧ロール(表面が滑らかな金属ロール)とを対向させて配置し、これらのロールの間に、例えば粘着シートを挟んで通過させることによって孔を形成することができる。この場合、孔を形成する金属ロールの突起は、例えば一定間隔で配置されており、突起の先端部は尖っていてもよく、平坦でもよい。加圧ロールとしては、表面が平滑なステンレスロールや、芯金上にシリコーンゴムを被覆した表面が平滑なゴムロール等を用いることができる。
金属ロールは、約150〜400℃に加熱されていることが好ましく、加圧ロールは約50〜150℃に加熱されていることが好ましい。
金属ロールと加圧ロールとの間にかかる圧力、及びロール間に粘着シートを通過させる速度(流れ速度)は、金属ロールの突起の形状、突起の温度、粘着シートの厚み等を考慮に入れて、粘着シートに適当な孔が形成されるように設定することが好ましい。一般的には、ロール間の圧力が線圧で約10〜200kg/cmであることが好ましく、粘着シートを通過させる流れ速度が約1〜50m/分であることが好ましい。
本実施形態の粘着テープにおいては、粘着剤層を保護するために、粘着剤層上に剥離シートを有していてもよい。剥離シートとしては、粘着剤層との接触面側をシリコーン等で剥離処理したものを使用することができる。
粘着テープの形態は、平面状(シート状)だけでなく、ロール状であってもよい。ロール状の粘着テープは保存、運搬等に好適であり、例えば、支持体の極細繊維層上に粘着剤層を形成した後、粘着剤層を支持体の非極細繊維層の表面に重ね合わせてロール状に巻き取ることで作製することができる。この場合、支持体の背面は、剥離処理されていることが望ましい。また、粘着テープの大きさは、使用目的に応じて適宜設定することができる。
このように、本実施形態においては、繊維径の異なる不織布を2層積層し、かつ目止め処理したものを支持体として用い、支持体の粘着剤層形成面の反対面側に非極細繊維層を配置することで、粘着剤層を形成する際に支持体裏面への粘着剤の裏抜けを防止することができ、また空隙率の低下を効果的に防止することができる。これにより、非極細繊維層が有する良好な肌触りを損なうことがなく優れた風合いを発現でき、しかも蒸れやかぶれなどを防止可能な粘着テープを安価に提供することができる。また、少なくとも支持体に特定の比率で穿孔処理が施されているため、ハサミ等の切断具を使用することなく手で容易に任意の長さに切断することが可能であり、しかもその切断面は不揃いでなく良好な切断面を有することができる。したがって、本実施形態に係る粘着テープは、絆創膏、創傷部分を被覆する被覆材、外科手術後のあて材、カテーテルの針入部やガーゼ等のカバー材等の医療用途や衛生材料として好適である。また、他の支持体等と組み合わせた固定用テープ、器具保持テープ等の医療用製品の形成に好適に使用できる。更に、整体等における体形補強や補正等のテープ、あるいはスポーツのテーピング用テープ等としても好適である。
(第2実施形態)
図2(a)は、本発明の医療用粘着テープ又はシートの他の実施形態を示す断面図である。粘着テープ20は、支持体1と、該支持体1の片面に積層された粘着剤層2とを備えている。そして、支持体1は、第1の不織布層3と、その両面に積層された第2の不織布層4とからなる3層構造を有しており、支持体1の粘着剤層形成面の反対面5側には第2の不織布層4が配置されている。なお、支持体1を構成する2つの第2の不織布層4は、同一であっても、異なっていてもよい。また、粘着テープ20の少なくとも支持体1は、穿孔処理が施されている。このように、本実施形態の粘着テープは、支持体が3層構造を有する点で、2層構造を有する第1実施形態の粘着テープと構成が相違しているが、他の構成、例えば第1及び第2の不織布層、粘着剤層、穿孔処理の構成は、上記第1実施形態において説明したとおりである。
本実施形態の粘着テープは3層構造の積層体で構成されているために、目止め処理後の支持体は、粘着剤の染み込みや、空隙率の低下がより確実に防止される。これにより、より優れた使用感が実現でき、医療用途に特に有用な粘着テープを安価に提供することが可能になる。
以上、本発明の医療用粘着テープ又はシートをその実施形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、図2(b)、(c)に示すように上記第1及び第2実施形態に係る支持体の少なくとも一方面に更に非極細繊維層を1以上積層した支持体を有する粘着テープ30、40や、図3(a)、(b)に示すように上記第1及び第2実施形態に係る支持体を一単位としてこれを複数積層した支持体を有する粘着テープ50、60としてもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
(エマルション粘着剤の調製)
2−エチルへキシルアクリレート95重量部、及びアクリル酸5重量部からなる単量体混合物をラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤)2重量部にて乳化し、次いで過硫酸カリウム(重合開始剤)0.2重量部を用いて定法により乳化重合させることにより、固形分濃度50重量%のエマルションタイプのアクリル系粘着剤を得た。なお、得られた粘着剤における、溶剤可溶分のアクリル系ポリマーの重量平均分子量は800,000であり、ゲル分(架橋分)は46重量%であった。
(実施例1)
メルトブロー法にて作製した、極細繊維からなる不織布(ポリエステル製、厚み25μm、繊維径1.8μm)の両側に、スパンボンド法にて作製した、非極細繊維からなる不織布(ポリエステル製、厚み45μm、繊維径13.5μm)を接合した後、目止め剤を25g/m含浸し、120℃にて3分間乾燥して目止め処理することにより、極細繊維層の両側に非極細繊維層を有する支持体を得た。なお、不織布全体の秤量は、25g/mであり、目止め剤としてアクリルエマルション(商品名;ボンコートAB782E、大日本インキ化学(株)製)を用いた。次いで、目止め処理された支持体上に、乾燥後の重量が50g/mになるように上記で得られたエマルション粘着剤を塗布し120℃で3分間乾燥した後、60℃にて3日間エージングして粘着剤層を形成した。次いで、粘着剤層形成面の反対面に、希釈した剥離処理剤(商品名;アサヒガードAG8025、明成化学工業(株)製)を塗布し、120℃にて3分間乾燥して剥離処理層を形成し粘着シートを得た。
次いで、扁平六角形状の突起が配置された穿孔ロールを用いて、粘着シートに孔を形成した。なお、穿孔ロールの突起として、横幅が0.98mm、縦幅が0.61mm、横間隙が0.31mm、縦間隙が5.0mmのものを用いた。具体的な操作は、以下のとおりである。
穿孔ロールの温度を300℃に設定し、平滑面を有する金属平面ロールの温度を100℃に設定して、この穿孔ロールと金属平面ロールとの間に粘着テープを、穿孔圧力が33kgf/cm、速度が20m/minで圧着通過させた。そして、図1に示すような支持体及び粘着剤層を貫通する孔が穿設された粘着シートを得た。
(実施例2)
メルトブロー法にて作製した不織布(ポリエステル製、厚み25μm、繊維径1.8μm)の両側に、スパンボンド法にて作製した不織布(ポリエステル製、厚み45μm、繊維径14.3μm)を接合した後、実施例1と同様の目止め剤を20g/m含浸して、目止め処理した支持体を得た。なお、不織布全体の秤量は、25g/mであった。次いで、目止め処理された支持体に、実施例1と同様の方法により粘着剤層を形成した。次いで、粘着剤層形成面の反対面に、実施例1と同様の方法により剥離処理層を形成して粘着シートを得た。次いで、穿孔ロールの温度を295℃に設定したこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体及び粘着剤層を貫通する孔が穿設された粘着シートを得た。
(実施例3)
穿孔ロールの温度を300℃に設定したこと以外は、実施例2と同様の方法により支持体及び粘着剤層を貫通する孔が穿設された粘着シートを得た。
(実施例4)
穿孔ロールの温度を290℃に設定したこと以外は、実施例2と同様の方法により支持体及び粘着剤層を貫通する孔が穿設された粘着シートを得た。
(実施例5)
穿孔ロールの温度を270℃に設定したこと以外は、実施例2と同様の方法により支持体及び粘着剤層を貫通する孔が穿設された粘着シートを得た。
(比較例1)
スパンボンド法にて作製した不織布(ポリエステル製、厚み120μm、繊維径13.5μm)に、実施例1と同様の目止め剤を含浸して単層の支持体を得た。なお、不織布全体の秤量は、25g/mであった。次いで、この目止め処理された支持体に、実施例1と同様の方法により粘着剤層を形成すべく粘着剤を塗布したところ、支持体に粘着剤が沈み込み、支持体背面に裏抜けしたため、良好な粘着シートを得ることができなかった。
(比較例2)
メルトブロー法にて作製した不織布(ポリエステル製、厚み25μm、繊維径1.8μm)の両面に、スパンボンド法にて作製した不織布(ポリエステル製、厚み45μm、繊維径14.3μm)を接合して支持体を得た。なお、不織布全体の秤量は、25g/mであった。次いで、目止め処理を行なうことなく、得られた支持体上に、実施例1と同様の方法により粘着剤層を形成すべく粘着剤を塗布したところ、比較例1と同様、支持体に粘着剤が沈み込み、支持体背面に裏抜けしたため、良好な粘着シートを得ることができなかった。
(比較例3)
穿孔ロールの温度を250℃に設定したこと以外は、実施例2と同様の方法により粘着シートを作製した。
(比較例4)
目止め剤の塗布量を20g/mとし、穿孔ロールの温度を330℃に設定したこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体及び粘着剤層を貫通する孔が穿設された粘着シートを得た。
(評価試験)
(引張強度)
実施例1〜5ならびに比較例3及び4で得た粘着シートについて、オートグラフ(型式AG−IS、(株)島津製作所)を用いて引張強度を測定した。なお、引張強度は、12mm幅の試験片について、チャック間距離100mmにセットし、引張速度300mm/minで引っ張った時の破断するまでの応力を測定することにより得た。この測定操作を、粘着テープの長手方向及び幅方向についてそれぞれ3回繰り返し、得られた値の平均値を求めた。
(穿孔部及び非穿孔部の間隔の比率)
実施例1〜5ならびに比較例3及び4で得た粘着シートについて、マイクロスコープ(型式VQ−Z50、(株)KEYENCE製)を用いて穿孔部及び非穿孔部の間隔を測定した。なお、測定は、粘着シートを100倍に拡大した画像に基づいて、一方向に25mm間隔で15回測定し得られた値の平均値を求め、下記式より算出した。
穿孔部の間隔aと非穿孔部の間隔bとの比率=非穿孔部の間隔bの平均値/穿孔部の間隔aの平均値
(手切れ性)
実施例1〜5ならびに比較例3及び4で得た粘着シートを、幅方向に25mmの長さに指で引き裂いた。このときの状態を以下の評価基準にて評価した(n=5)。
○:引き裂き端部に変形がなく、まっすぐに切断できた。
△:引き裂き端部に変形がなかったが、隣の列に切断が及んだ。
×:引き裂き端部に変形が生じたり、切断できなかったりした。
(切断面)
実施例1〜5ならびに比較例3及び4で得た粘着シートを、幅方向に引き裂いたときの切断面を観察し、切断面の数を数え以下の基準にしたがって評価した(n=5)。
○:5回とも切断面が1つで、所望の箇所で切断できた。
△:切断面が1つ又は2つで、所望の箇所で切断できた。
×:5回とも切断面が2つ以上で、所望の箇所で切断できなかった。
Figure 0004914755
各実施例より、極細繊維と非極細繊維とから構成され、かつこれを目止め処理された支持体を用い、更に穿孔処理を施すことにより、粘着剤の裏抜けが生ずることなく、優れた手切れ性及び風合いを有する粘着シートが得られることが確認された。特に、実施例1〜2のように、穿孔部の間隔aと非穿孔部の間隔bとの比率(b/a)が1〜1.5であり、長手方向における引張強度c及び幅方向における引張強度dの比率(c/d)が0.8〜1.7であり、列間隔が10mm以下であると、手切れ性がより優れた粘着テープが得られることが確認された。
また、比較例より、特定の積層構造を有しない支持体や、特定の積層構造を採用しても目止め処理しない支持体を用いると、粘着剤の沈み込みが生じ所望の粘着シートを得ることができなかった。
図1(a)は本発明の医療用粘着テープ又はシートの一実施形態を示す平面図であり、図1(b)は該粘着テープのI−I線に沿って取られた断面図である。 本発明の医療用粘着テープ又はシートの他の実施形態を示す断面図である。 本発明の医療用粘着テープ又はシートの他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1…支持体、2…粘着剤層、3…第1の不織布層、4…第2の不織布層、5…支持体の粘着剤層形成面の反対面、6…孔、10…医療用粘着テープ又はシート、A…長手方向、B…幅方向、C…孔の先端部、M…列間隔、a…穿孔部の間隔、b…非穿孔部の間隔、α、β…角度。

Claims (14)

  1. 繊維径の異なる不織布が多層積層され、かつ目止め剤で処理された支持体と、
    該支持体の片面に積層された粘着剤層と
    を備え、
    該支持体が極細繊維からなる第1の不織布層と、該極細繊維よりも太い繊維径を有する繊維からなる第2の不織布層とを少なくとも有し、
    少なくとも支持体が穿孔処理されており、
    該穿孔処理が少なくとも一方向に配列する複数個の孔を穿設する処理であり、
    一方向における穿孔部の間隔aと非穿孔部の間隔bとの比率(b/a)が1〜1.5であり、かつ
    長手方向における引張強度c及び幅方向における引張強度dの比率(c/d)が0.8〜1.7である、
    医療用粘着テープ又はシート。
  2. 第2の不織布層が支持体の粘着剤層形成面の反対面側に配置されている、請求項記載の医療用粘着テープ又はシート。
  3. 支持体が第1の不織布層の片面に第2の不織布層が積層された2層構造であるか、あるいは第1の不織布層の両面に第2の不織布層が積層された3層構造である、請求項又は記載の医療用粘着テープ又はシート。
  4. 第1の不織布層及び第2の不織布層がポリエステル製である、請求項のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  5. 第1の不織布層がメルトブロー法にて作製されたものである、請求項のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  6. 第2の不織布層がスパンボンド法にて作製されたものである、請求項のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  7. 隣接する孔の先端部が一方向に沿って直線上に配列している、請求項1記載の医療用粘着テープ又はシート。
  8. 孔の列が複数存在しており、その列間隔が1〜10mmである、請求項1又は記載の医療用粘着テープ又はシート。
  9. 目止め剤の処理量が3〜50g/mである、請求項1〜のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  10. 目止め剤がアクリル系樹脂である、請求項1〜のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  11. 粘着剤層がアクリル系粘着剤で構成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  12. 支持体の粘着剤層形成面の反対面が剥離処理されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  13. ロール状の形態である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の医療用粘着テープ又はシート。
  14. 第1の不織布層を構成する極細繊維の繊維径が0.5μm以上5μm以下であり、かつ、第2の不織布層を構成する繊維の繊維径が5μm超50μm以下である、請求項記載の医療用粘着テープ又はシート。
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