JP4914151B2 - 換気役物及び換気棟 - Google Patents

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本発明は、寄せ棟屋根などに好適に用いられる換気役物及びこれを用いた換気棟に関するものである。
従来より、屋根の棟部において屋内の換気を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。このような換気棟は換気役物を配置して形成されており、その多くは換気役物を外部(外観)に露出している(屋根材の役物(防水)機能)。換気役物としては側面又は上面に換気口を設けるものがある。
図15に示すものは、換気役物の側面から換気(排気)を行うものである。このものでは、屋根の梁70の上に母屋70aを介して一対の屋根下地71、71の棟側端部が載置されている。一対の屋根下地71、71は、互いに反対側に下り傾斜する野地板などで形成されている。各屋根下地71、71の上面には平板状の屋根材72、72が載設されている。屋根材72、72の上面には屋根の棟部を跨ぐようにして換気役物Aが設けられている。換気役物Aはベース73とその上を覆うように配置されるカバー74とで形成されており、ベース73とカバー74の間が換気経路75として形成されている。換気経路75の一端は換気役物Aの両側面に換気口76として開口されていると共に換気経路75の他端はベース73に通気口77として開口している。また、換気経路75にはベース73及びカバー74から複数個の突出片78が突設されており、これにより、換気経路75は迷路のようにジグザグに曲がって形成されている。このような換気棟においては、屋内の空気が矢印イのようにして排出される。すなわち、小屋裏などの屋内の空気は、屋根下地71、71の棟側端部の間及び屋根材72、72の棟側端部の間を通じて通気口77まで達し、通気口77から換気経路75に導入される。この後、換気経路75に導入された空気は換気経路75を換気口76にまで流れ、ここから屋外に排出される。また、図15に示す換気棟では、換気口76から換気経路75に浸入した雨水は、矢印ロに示すように、逆流して換気口76から排水するようにしているが、換気口76から排水する場合、吹込み(風圧)により排水が抑制されて滞留する危険性があった。
図16に示すものは、換気役物の上面から換気(排気)を行うものである。このものでは、屋根の棟桟70の上に母屋70aを介して上記と同様に一対の屋根下地71、71の棟側端部が載置されている。各屋根下地71、71の上面には平板状の屋根材72、72が載設されている。屋根材72、72の上面には屋根の棟部を跨ぐようにして換気役物Aが設けられている。換気役物Aは各屋根材72、72に載設されるベース73、73と、両方のベース73、73の上を覆うように配置されるカバー74とで形成されており、ベース73、73とカバー74の間が換気経路75として形成されている。換気経路75の一端は換気役物Aのカバー74の上面に換気口76として開口されている。また、換気経路75にはベース73及びカバー74から複数個の突出片76が突設されており、これにより、換気経路75は迷路のようにジグザグに曲がって形成されている。このような換気棟においては、屋内の空気が矢印イのようにして排出される。すなわち、小屋裏などの屋内の空気は、屋根下地71、71の棟側端部の間及び屋根材72、72の棟側端部の間を通じて換気経路75に導入される。この後、換気経路75に導入された空気は換気経路75を換気口76にまで流れ、ここから屋外に排出される。また、図16に示す換気棟では、換気口76から換気経路75に浸入した雨水は、矢印ロに示すように、屋根材72と換気役物Aとの間から排水するようにしているが、この場合、換気棟の防水性能は、屋根面に塗布又は貼付されて屋根材72とベース73の間に設けられる止水材(シーリングや防水シーラー等)79に大きく影響されるものであり、止水材79の不具合により防水性能が低下するおそれがあった。また、排水経路を確保するために、排水の流れ方向に対して被さり長さLが必要であった。
さらに、乾式面戸として、屋根材と役物との取合い部分の防水性能を確保するために、なんばん漆喰やモルタルを用いることがあるが、これらは熟練を要し、且つ屋根重量の増加を招くおそれがあった。
特開2000−310021号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、換気経路に浸入した雨水の排水性を高めることができる換気役物及びこれを用いた換気棟を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る換気役物Aは、屋根の棟部に配設される換気役物Aであって、換気役物Aはカバー1とベース2とからなり、カバー1とベース2の間に換気経路3が形成されており、カバー1は屋根の傾斜面に沿って配置されるカバー傾斜片4を有すると共にベース2は屋根の傾斜面に沿って配置されるベース傾斜片5を有し、ベース傾斜片5の表面にはその一部が表面側に突出するように変形されることでスペーサ7が突設されており、カバー傾斜片4の下側にスペーサ7が介在するようにベース傾斜片5を配置してカバー1にベース2を取り付けると共にカバー傾斜片4とベース傾斜片5との間に介在するスペーサ7により換気経路3と連通する排水用隙間6を形成して成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項に係る換気役物Aは、請求項1に加えて、ベース傾斜片5の下面に屋根材8との隙間を塞ぐための弾性材9を設けて成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項に係る換気棟は、屋根下地10の棟部に開口部11を形成し、開口部11の上側に捨て水切り12を配設し、捨て水切り12の上側に請求項1又は2に記載の換気役物Aを配設し、カバー1に換気経路3と連通するカバー換気口13を形成すると共にベース2に換気経路3と連通するベース換気口14を形成し、上記の開口部11、捨て水切り12、ベース換気口14、換気経路3、カバー換気口13を通じて換気可能に形成し、換気役物Aの上側に棟包15を配設して成ることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、カバー傾斜片4とベース傾斜片5との間に換気経路3と連通する排水用隙間6を形成するので、排水専用の排水用隙間6を通じて換気経路3に浸入した雨水を排水することができ、換気経路3への吹込み(風圧)により排水が抑制されることがなく、換気経路3に浸入した雨水の排水性を高めることができるものである。また、換気役物Aと屋根面との間から排水する構造でないために、止水材や換気役物Aと屋根面との重なり寸法(被さり長さL)が不要となるものである。
また、スペーサ7によりカバー傾斜片4とベース傾斜片5を重ねるだけでカバー傾斜片4とベース傾斜片5の間に隙間を形成することができ、排水用隙間6を容易に形成することができるものである。
請求項の発明では、弾性材9によりベース傾斜片5の下面と屋根材8との隙間を塞ぐことができ、ベース傾斜片5の下面と屋根材8の間からの雨水の浸入を防いで防水性能を高めることができるものである。
請求項の発明では、換気役物Aの上側に棟包15を配設することにより、換気役物Aのカバー1のカバー換気口13を棟包15で覆うことができ、棟包15により換気役物Aの換気経路3などの内部に雨水が浸入するのを激減することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1に本発明の換気棟を示す。この換気棟は、換気役物A、捨て水切り12、棟包15などを備えて形成されている。
換気役物Aは屋根の棟部に沿って長く形成されるものであり、カバー1、ベース2及び仕切材20を備えて形成されている。これらカバー1、ベース2及び仕切材20はいずれもステンレス鋼板などの金属板を折り曲げ加工するなどして形成されており、これにより、換気役物Aが金属板のバネ効果(弾性力)を有することになり、このバネ効果により後述の弾性材(防水材)の押え付けや棟包15の配置の直線性が容易に確保することができるものである。
図2(a)に示すように、カバー1は屋根の棟部に沿って長く形成されるものであり、、下面が開口する断面略コ字状の頂部21と、頂部21の両方の下端に突設されるカバー換気路形成片22、22と、各カバー換気路形成片22の先端に略垂直に下方に向けて突設されるカバー立ち上げ片23と、各カバー立ち上げ片23の下端から外側(頂部21と反対側)に向かって突設されるカバー傾斜片4とを備えて形成されている。カバー1の長手方向の端部及びカバー傾斜片4の先端は下側(裏側)に折り返し屈曲してハゼ折りに形成されている。頂部21の上面には釘孔25が設けられている。また、カバー換気路形成片22及びカバー立ち上げ片23にはリベット孔26が設けられている。さらに、カバー換気路形成片22には厚み方向(上下方向)に貫通する複数個の長孔のカバー換気口13がカバー1の長手方向に沿って並べて形成されている。カバー換気口13はカバー1の長手方向の端部には形成されていない。また、カバー1の長手方向の両端部の下面(裏面)にはEPDM等で形成される防水シーラーが貼着されていると共に頂部21の下面(裏面)には防露材が貼着されている。
図2(a)に示すように、ベース2は屋根の棟部に沿って長く形成されるものであり、、取付片27と、取付片27の長手端部に略垂直に下方に向けて突設されるベース換気路立ち上げ片28と、ベース換気路立ち上げ片28の先端に外側(取付片27の反対側)に突設されるベース換気路形成片29と、ベース換気路形成片29の先端に略垂直に下方に向けて突設されるベース立ち上げ片30と、ベース立ち上げ片30の下端から外側(ベース換気路形成片29と反対側)に向かって突設されるベース傾斜片5とを備えて形成されている。ベース換気路立ち上げ片28の長手方向の両端部には略垂直に上方に突出する遮蔽片31が設けられている。また、ベース立ち上げ片30とベース傾斜片5の長手方向の両端部は上側(表側)に折り返し屈曲してハゼ折りに形成されている。また、取付片27、ベース換気路形成片29、ベース立ち上げ片30にはリベット孔26が設けられている。また、ベース立ち上げ片30及びベース傾斜片5の表面には複数個のスペーサ7が突設されている。スペーサ7は図2(c)に示すように、ベース立ち上げ片30及びベース傾斜片5の金属板の一部を表面側に突出するように変形させて形成することができる。また、ベース換気路立ち上げ片28には厚み方向(軒棟方向)に貫通する複数個の長孔のベース換気口14がベース2の長手方向に沿って並べて形成されている。
図2(a)に示すように、仕切材20は屋根の棟部に沿って長く形成されるものであり、固定片31aと、固定片31aの長手端部に略垂直に突設される仕切板32とを備えて断面略L字状に形成されている。
そして、換気役物Aを形成するにあたっては以下のようにして行う。まず、カバー1の各カバー換気路形成片22の下面に仕切材20を取り付ける。この仕切材20の取り付けは、仕切材20の固定片31aをカバー換気路形成片22の下面に当てて固定片31aのリベット孔26とカバー換気路形成片22のリベット孔26を貫通するようにしてリベット33を打ち込んでかしめるようにする。これにより、カバー1の両方のカバー換気路形成片22、22に仕切材20を一つずつ取り付け、カバー換気路形成片22の下面から仕切材20の仕切板32を突出させる。また、ベース2のベース換気路形成片29の上面に仕切材20を取り付ける。この仕切材20の取り付けは、仕切材20の固定片31aをベース換気路形成片29の上面に当てて固定片31aのリベット孔26とベース換気路形成片29のリベット孔26を貫通するようにしてリベット33を打ち込んでかしめるようにする。これにより、一対のベース2に仕切材20を一つずつ取り付け、ベース換気路形成片29の上面から仕切材20の仕切板32を突出させる。
この後、仕切材20を取り付けたカバー1に、仕切材20を取り付けたベース2を取り付けることによって、換気役物Aを形成することができる。すなわち、仕切材20を取り付けたカバー1の下側に、仕切材20を取り付けたベース2を配置し、カバー1のカバー換気路形成片22の下面にベース2の取付片27の上面を当てて取付片27のリベット孔26とカバー換気路形成片22のリベット孔26を貫通するようにしてリベット33を打ち込んでかしめるようにする。また、カバー1のカバー立ち上げ片23の裏面にベース2のベース立ち上げ片30の表面を当ててカバー立ち上げ片23のリベット孔26とベース立ち上げ片30のリベット孔26を貫通するようにしてリベット33を打ち込んでかしめるようにする。また、スペーサ7を介在させた状態でカバー傾斜片4の下面にベース傾斜片5の上面を当てて配置する。このようにして、カバー1の両側のカバー換気路形成片22、22の下面にベース2を一つずつ取り付けることによって、図2(b)に示すような換気役物Aを形成することができる。
この換気役物Aでは、カバー換気路形成片22とこれに対向配置されるベース換気路形成片29とカバー立ち上げ片23とベース換気路立ち上げ片28とで囲まれる空間が換気経路3として形成されている。また、換気経路3は、ベース換気路立ち上げ片28に設けたベース換気口14により小屋裏などの屋内の空間側に連通することができ、カバー換気路形成片22に設けたカバー換気口13により屋外の空間側に連通することができるものである。また、カバー1に取り付けた仕切材20の仕切片32及びベース2に取り付けた仕切材20の仕切片32により換気経路3は迷路のようなジグザグな経路となるものである。さらに、スペーサ7によりカバー立ち上げ片23とベース立ち上げ片30の間及びカバー傾斜片4とベース傾斜片5との間に換気経路3と連通する隙間が設けられ、この隙間を排水用隙間6として形成するものである。
上記の換気役物Aを用いて換気棟を形成するにあたっては次のようにして行う。まず、図3に示すように、屋根下地10の棟部に上下に貫通する開口部11を形成する。屋根下地10は野地板等で形成することができ、梁35の上に母屋36を配設し、母屋36の上に屋根下地10を配設することができる。開口部11は屋根の棟部に沿って長く形成されている。また、開口部11の長手方向の両側には棟桟受け金具37、37が設けられている。棟桟受け金具37は、その下端に設けた取着片38を、棟部を挟んで両側の屋根下地10にビス39で取り付けることによって、屋根下地10の上面に立設する。次に、図4に示すように、開口部11の上側に換気用の捨て水切り12を配設する。捨て水切り12は、筒部40とその下端に設けた支持片41、41とで形成されており、棟部を挟んで両側の屋根下地10に支持片41,41をビスや釘などの固定具80で取り付けることによって、屋根下地10の上面に立設する。また、捨て水切り12の外周にはシーリングを塗布して屋根下地10との隙間を塞ぐようにする。また、筒部40の内周面には防露材が設けられている。そして、筒部40の下端開口は開口部11と連通して配置される。
次に、図5に示すように、屋根下地10の上に複数枚の平板状の屋根材8,8…を配設する。屋根材8としてはセメントを主成分とする窯業系のものを使用することができる。左右方向(屋根の傾斜と直交する方向)に隣接する屋根材8,8は側端部に形成された実を重ね合わせて配設されている。尚、この構造に限られることなく、屋根材8,8は側端部同士を突き合わせるようにしてもよい。また、軒棟方向(屋根の傾斜方向)に隣接する屋根材8,8は、軒側に配置された屋根材8の棟側端部の上面に、棟側に配置された屋根材8の軒側端部を載置するようにする。また、屋根材8により棟桟受け金具37の取着片38や捨て水切り12の支持片41は覆い隠されるが、棟桟受け金具37の上端の受け部42や捨て水切り12の筒部40の上端は屋根材8よりも上側に位置している。屋根材8の棟側端部は釘等の固定具46で屋根下地10に固定される。次に、図6に示すように、一対の棟桟受け金具37,37の上端に設けた断面コ字状の受け部42、42の間に、屋根の傾斜と直交する方向に長い角材の棟桟木43を架設する。このとき、筒部40の上側開口と棟桟木43の間には間隙が形成されている。次に、図7に示すように、屋根材8の上面に弾性材9を配設する。弾性材9は、屋根の傾斜と直交する方向に長く配置されるものであり、例えば、防水シーラーで形成することができる。また、弾性材9を配設するにあたっては、面戸44を仮置きし、弾性材9の配設位置を決める。このようにして図8に示すように、棟部を挟んで両側において屋根材8、8の上面に弾性材9,9を配設することができる。次に、図9に示すように、一対の面戸(乾式面戸)45、45を配設する。この面戸45は換気役物Aのカバー1と断面形状が略同一で材質も同様のものである。また、面戸45は棟桟木43の長手方向の両端部の上に配置されるが、図14に示すように、面戸45と棟桟木43の間には防水シート(下葺材)46が設けられている。さらに、面戸45の端部の下面は弾性材9の上面に密着している。
次に、図10に示すように、面戸45,45の間において、棟桟木43の上に上記換気役物Aを配設する。このとき、カバー1の頂部21の下側に棟桟木43が嵌り込むようにする。また、カバー傾斜片4及びベース傾斜片5は屋根の傾斜面とほぼ平行に(屋根の傾斜面に沿って)配置される。また、ベース傾斜片5の下面に弾性材9の上面を密着させてベース傾斜片5と屋根材8との隙間を弾性材9で塞ぐようにする。さらに、換気役物Aの長手方向の両端部は、各面戸45の端部に重ねるようにする。次に、図11に示すように、一方の面戸45の上にこの面戸45を覆うようにして端部棟包47を配設する。次に、図12に示すように、換気役物Aの上側に換気役物Aを覆うようにして棟包15を配設する。次に、図13に示すように、他方の面戸45の上にもう一つの端部棟包47をこの面戸45を覆うようにして配設する。ここで、棟包15と端部棟包47は屋根材8と同様にセメントを主成分とする窯業系のものを使用することができる。また、棟包15と端部棟包47とはほぼ同じ断面形状を有し、下面が開口する断面略逆U字状に形成されるが、棟包15の側部15aは端部棟包47の側部47aよりも長さが短く形成されている。従って、端部棟包47の下端は屋根材8の上面と当接した状態となるが、棟包15の下端と屋根材8との間には隙間が形成されており、この隙間は棟換気口50として形成されている。また、端部棟包47と棟包15とは重ね代部51で重ね合わされている。そして、端部棟包47と棟包15はリング釘などの固定具52を上面から棟桟木43にまで打ち込むことにより固定することができる。
上記のように形成される換気棟は、図1に矢印イで示すように、小屋裏から開口部11、捨て水切り12の筒部40、換気役物Aのベース換気口14,換気経路3,カバー換気口13及び棟換気口50を通じて空気を流通させて換気を行うことができ、また、屋根下地10と屋根材8との隙間の換気も同経路を通じて行うことができる。また、換気役物Aのカバー1の上面に設けたカバー換気口13は棟包15で覆われるために、換気役物Aの換気経路3などの内部にまで雨水が浸入することがないものである。そして、棟換気口50から浸入した雨水がカバー換気口13を通じて換気経路3にまで達しても、その雨水は仕切片32で遮られて換気経路3を屋内側に浸入しないようにすることができ、図1の矢印ロのように、換気経路3から排水用隙間6を通じて屋根材8の上面に排水されるものであり、これにより、防水性能を高くすることができるものである。また、換気役物Aと屋根面(屋根材8の上面)との間から排水する構造ではないために、弾性材9やベース傾斜片5の重なり寸法が不要である。
本発明の換気棟の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の換気役物の実施の形態の一例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は断面図、(c)は一部の断面図である。 本発明の換気棟の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の形成工程の一部を示す斜視図である。 同上の換気棟を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。 他の従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 カバー
2 ベース
3 換気経路
4 カバー傾斜片
5 ベース傾斜片
6 排水用隙間
7 スペーサ
8 屋根材
9 弾性材
10 屋根下地
11 開口部
12 捨て水切り
13 カバー換気口
14 ベース換気口
15 棟包

Claims (3)

  1. 屋根の棟部に配設される換気役物であって、換気役物はカバーとベースとからなり、カバーとベースの間に換気経路が形成されており、カバーは屋根の傾斜面に沿って配置されるカバー傾斜片を有すると共にベースは屋根の傾斜面に沿って配置されるベース傾斜片を有し、ベース傾斜片の表面にはその一部が表面側に突出するように変形されることでスペーサが突設されており、カバー傾斜片の下側にスペーサが介在するようにベース傾斜片を配置してカバーにベースを取り付けると共にカバー傾斜片とベース傾斜片との間に介在するスペーサにより換気経路と連通する排水用隙間を形成して成ることを特徴とする換気役物。
  2. ベース傾斜片の下面に屋根材との隙間を塞ぐための弾性材を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の換気役物。
  3. 屋根下地の棟部に開口部を形成し、開口部の上側に捨て水切りを配設し、捨て水切りの上側に請求項1又は2に記載の換気役物を配設し、カバーに換気経路と連通するカバー換気口を形成すると共にベースに換気経路と連通するベース換気口を形成し、上記の開口部、捨て水切り、ベース換気口、換気経路、カバー換気口を通じて換気可能に形成し、換気役物の上側に棟包を配設して成ることを特徴とする換気棟。
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