JP6606440B2 - 外壁の通気構造およびこれに用いられる換気部材 - Google Patents

外壁の通気構造およびこれに用いられる換気部材

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Description

本発明は、外壁の通気構造およびこれに用いられる換気部材に関する。
特許文献1には、従来の外壁の通気構造が開示されている。この特許文献1記載の外壁の通気構造においては、外壁材と壁下地との間に通気空間(以下、通気層)が形成され、外壁材の上端には、見切材が設けられている。この見切材は、上記通気層と外気とを連通する通気路を有しており、この通気路を介して通気層を換気することができる。
特開2011−157696号公報
ところで、この従来の外壁の通気構造では、例えば荒天時に外部から見切材の通気路に風雨が吹き込む場合がある。このとき、通気路に吹き込んだ水が通気路を介して通気層に浸入して外壁材の裏面や壁下地の表面に付着することがある。これは外壁材や壁下地の耐久性等の観点から好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外壁材と壁下地との間の通気層に通気路を介して浸入した水が外壁材や壁下地に付着するのを抑制することができる外壁の通気構造およびこれに用いられる換気部材を提供することにある。
本発明の外壁の通気構造は、壁下地と外壁材との間に通気層が形成された外壁の通気構造であって、前記外壁材の上方に設けられ、前記通気層と外気とを連通する通気路と、前記通気路の前記通気層側に対向配置され、下端部が前記通気層の厚み方向中程に位置する水受けとを備えている。
また、この外壁の通気構造において、前記通気路は前記外壁材の上方に配置された換気部材に設けられており、前記換気部材は、水受け面を有する前記水受け部を具備することが好ましい。
また、この外壁の通気構造において、前記外壁材及び前記壁下地の上側に前記通気路を覆う笠木が設けられていることが好ましい。
また、この外壁の通気構造において、前記通気路が軒天の見切材に設けられていることが好ましい。
本発明の換気部材は、壁下地と外壁材との間に形成された通気層と外気とを連通し、該通気層を換気する換気部材であって、前記外壁材の上方に配設された状態において、前記通気層と前記外気とを連通する通気路と、該通気路に対向するように設けられ、下端部が前記通気層の厚み方向中程に配置される水受けとを備えている。
本発明の外壁の通気構造によれば、外部から通気路を介して通気層に水が浸入しても、水受けにより水を受けることができ、さらに、水受けで受けた水を通気層の中程から落下させることができる。この結果、外壁材や壁下地に水が付着するのを抑制することができる。
本発明の換気部材によれば、この換気部材を用いて外壁の通気構造を構成すれば、通気路を介して通気層に水が浸入しても、水受けにより水を受けることができ、さらに、水受けで受けた水を通気層内に落下させることができる。この結果、外壁材や壁下地に水が付着するのを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る外壁の通気構造の縦断面図である。 同上の外壁の通気構造の屋外側の要部断面図である。 同上の外壁の通気構造に用いられる換気部材の斜視図である。 本発明の実施形態2に係る外壁の通気構造の縦断面図である。 本発明の実施形態2の変形例1に係る外壁の通気構造の縦断面図である。 本発明の実施形態2の変形例2に係る外壁の通気構造の縦断面図である。 本発明の実施形態2の変形例3に係る外壁の通気構造の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の外壁は、パラペットであり、バルコニーやベランダ等に設けられている。本実施形態の外壁は、図1に示すように、壁下地10と、壁下地10の厚み方向一方側に配置された外壁材2と、壁下地10の厚み方向他方側に配置された外壁材3と、これら外壁材2,3と壁下地10との間に形成された一対の通気層14とを備えている。本実施形態の外壁の通気構造は、各通気層14と外気との間で行われる通気のための構造であり、厚み方向一方側の構造と他方側の構造とは対称に形成されている。このため、以下においては、厚み方向一方側の外壁の通気構造を主に説明し、他方側の外壁の通気構造について重複する説明は省略する。
上記パラペットは、壁下地10と、その表面に固定された複数本の縦胴縁11と、これら縦胴縁11に固定された外壁材2と、この外壁材2の上方に配置された換気部材4と、これら壁下地10、外壁材2及び換気部材4を上方から覆う笠木7とを備えている。なお、以下において、外壁材2から壁下地10に向かう方向を「内方」として定義し、壁下地10から外壁材2に向かう方向を「外方」として定義する。また、内方および外方に平行な方向を「内外方向」として定義する。
壁下地10は、外壁材2の下地となる構造体である。壁下地10は、例えば、柱と、柱の内外方向の両面にそれぞれ固定された一対の合板12とを備えており、外壁の躯体となる。壁下地10の外方側の両面には、下葺き材としての透湿防水シート13が全面にわたって貼り付けられており、この透湿防水シート13の表面に複数の縦胴縁11が固定されている。複数の縦胴縁11は、水平方向に一定の間隔をおいて配置されている。
複数の縦胴縁11には、外壁材2が取り付けられている。外壁材2は、パネル状の外壁材であり、例えば、窯業系サイディング材や、金属サイディング材などにより構成される。本実施形態の外壁材2は、横張り用の外壁材であるが、縦張り用の外壁材により構成されてもよい。外壁材を縦張りする場合には、例えば横胴縁により上記通気層14が形成される。また、通気層14は、外壁材2を壁下地10に取り付ける取付金具によって形成されてもよい。
外壁材2と壁下地10との間には、図2に示すように、通気層14が形成されている。通気層14は、縦胴縁11により形成された隙間(壁下地10と外壁材2との間の隙間)により構成される。通気層14には、外壁材2の下方から空気が流入し、流入した空気が通気層14を上昇し、その後、換気部材4を介して外気に流出する。この通気層14内における空気の移動により、通気層14が換気され、外壁材2の裏面や壁下地10の表面(透湿防水シート13の表面)に生じる結露を抑制し、また、断熱効果を得ることができる。
なお、外壁材2の下方から空気が流入する構造については、スタータ金具を用いた周知の構造であるため、説明を省略する。
換気部材4は、通気層14と外気とを連通し、通気層14を換気する。換気部材4は、通気路58を有する本体部41と、連結部50を介して本体部41に連結された水受け部53と、これらを壁下地10に取り付けるための取付部55とを備えている。本実施形態の換気部材4は、一枚の鋼板を曲げ加工することにより形成されており、本体部41と水受け部53とは一体に形成されている。
本体部41は、換気部材4の主体を構成する部分である。本体部41には、図3に示すように、内方側の側面(内側板43という)に第一開口45が設けられ、外方側の側面(外側板44という)に第二開口46が設けられている。また、本体部41には、第一開口45と第二開口46とを連通する連通空間47が設けられている。連通空間47には、第一開口45と第二開口46とを遮蔽するように邪魔板48が配置されている。通気路58は、この連通空間47内における邪魔板48により蛇行するように形成された通路である。
このように、連通空間47内に邪魔板48が設けられていることにより、設置状態において第二開口46に水が進入しても、この第二開口46から第一開口45にダイレクトに向かう雨水を遮ることができ、第一開口45に至る水を大幅に抑制できる。
また、本体部41は、底板42を有している。底板42は、外側板44の下端と内側板43の下端とを接続し、図2に示すように、内側板43と底板42と外側板44とで断面略U字状に形成される。底板42は、外方に下り傾斜している(外方側に位置するほど下方に位置するように傾斜している)。また、外側板44の下端部には、複数の水抜き孔49が形成されている。これにより、底板42の上面に付着した水滴は、底板42の傾斜に沿って流下し、水抜き孔49を介して排出される。
水受け部53は、連結部50を介して、本体部41に連結されている。水受け部53は、第一開口45に対向配置されている。水受け部53の内方側の面および外方側の面のうち、外方側の面が水受け面54として機能する。水受け面54は、第一開口45に対向しており、内外方向から見て、第一開口45に重なる。また、水受け面54は、換気部材4が外壁に設置された状態では、外壁材2と壁下地10との間に形成された通気層14上部の中程に位置する。これにより、水受け面54は、第一開口45から通気層14側に浸入する雨水を受けることができる。
水受け部53は、鉛直方向に延びている。水受け部53の下側の先端は、通気層14の厚み方向中程に位置している。
連結部50は、図3に示すように、水受け部53と本体部41とを連結する。連結部50は、本体部41の内側板43の上端から下側内方に向かって延出した複数の支持部51と、複数の支持部51間にわたって形成された補強部52とを有する。補強部52は、連結部50と水受け部53との接続部分の長さを長くし、これによって、水受け部53と連結部50との接続部分を補強する。
本体部41には取付部55が設けられている。取付部55は、図1に示すように、本体部41を外壁材2の上方に位置させ、水受け部53を通気層14内に位置させた状態で、本体部41および水受け部53を壁下地10に固定する。取付部55は、水受け部53の上端から内方に向かって延出している。取付部55は、ビス等の固着具8を介して壁下地10の上端部に固定される。
また、本体部41の外側板44の上端部は、図2に示すように、外方に突出している(この突出した部分を突出部56という)。突出部56の外方側の面には水切り57が設けられており、この水切り57は、突出部56の下端面よりも下方に突出している。また、水切り57は、第二開口46の鉛直部分に対向しており、内外方向から見て第二開口46に重なるように形成されている。
このような構成の換気部材4は、外壁材2の上方に配置された状態において、取付部55が壁下地10に固定され、底板42と外壁材2の上端面とバックアップ材であるジョイナー6とで囲まれた空間に、シーリング材81が充填される。
本実施形態の外壁は、図1に示すように、壁下地10および換気部材4を上方から覆う笠木7が取り付けられる。笠木7は、天面部71と、一対の覆い部72とを備えている。天面部71は、内外方向に幅を有しており、また、内外方向に直角で且つ水平面に沿った方向に長さを有している。各覆い部72は、天面部71の幅方向の端部から下方に向かって突出している。
笠木7は、壁下地10に固定されたベース73を介して取り付けられる。ベース73は、壁下地10に換気部材4の取付部55が載置された状態で、この取付部55に載置され、固着具8を介して壁下地10に固定される。
このような構成の外壁の通気構造は、図2に示すように、通常時において、通気層14内を上昇した空気は、第一開口45を通過して、通気路58に流入し、この通気路58に沿って蛇行して第二開口46を通過し、外部に流出する。これにより、通気層14が換気される。
一方、例えば、風雨の強い場合、雨水の大部分は笠木7により遮られるが、一部が第二開口46に入り込む。この時、入り込んだ雨水の一部は邪魔板48により遮られるものの、邪魔板48に遮られなかったごく僅かな雨水が、通気路58を通過して第一開口45に至る。
第一開口45に至った雨水は、水受け面54に受け止められ、この水受け面54を伝って流下する。水受け面54を流れ落ちた雨水は、通気層14内を落下し、外壁材2の下方から外部に排出される。このとき、水受け面54は、内外方向において外壁材2と壁下地10との中間に位置しているため、水受け面54から落下した水は、外壁材2および壁下地10の双方にほとんど付着しない。
ここで、本実施形態の水受け面54の下端は、補強部52との間で断面略V字状に形成されている。このため、水受け面54を流下する雨水は、補強部52と水受け部53とのV字状の接続部分に、一旦溜まったうえで、補強部52の外面を伝って落下する。なお、補強部52の外面を伝って落下せずに補強部52と水受け面54との接続部分に溜まる雨水が存在するが、その量はごく僅かであるため、通気層14内の通気によって蒸発する。
(効果)
以上説明したように、本実施形態の外壁の通気構造は、壁下地10と外壁材2との間に通気層14が形成された外壁の通気構造である。この通気構造は、通気路58と、水受け面54とを備える。通気路58は、外壁材2の上方に設けられ、通気層14と外気とを連通する。水受け面54は、通気路58の通気層14側の開口に対向配置され、下端部が通気層14の厚み方向中程に位置する。ここでいう「厚み方向中程」とは、通気層14の厚み方向の中央に限られず、水受け面54が外壁材2の裏面側または壁下地10の表面側に寄って配置されたものも含む。
この構成によれば、通気路58内に水が浸入しても、その水を水受け面54で受けることができ、しかも、水受け面54は通気層14の中程に位置しているため、水受け面54で受け止められた水が落下しても外壁材2及び壁下地10にほとんど付着しない。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の通気路58は外壁材2の上方に配置された換気部材4に設けられ、さらにこの換気部材4に水受け面54を有する水受け部53が設けられている。この構成によれば、通気路58と水受け部53とを備えた換気部材4を外壁に設置するだけで、水受け面54を所定の位置に配置できるため、施工性を向上できる。
また、本実施形態の外壁の通気構造は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の外壁の通気構造は、壁下地10の上端に取り付けられる笠木7をさらに備える。この構成によれば、通気路58内に浸入しようとする水を笠木7により遮ることができるため、通気路58内に浸入する水量を減らすことができる。この結果、通気層14内に水が浸入するのを抑制することができて、外壁材2や下壁地10に水が付着するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態の換気部材4は、壁下地10と外壁材2との間に形成された通気層14と、外気とを連通する。換気部材4は、本体部41と、本体部41に設けられた水受け部53とを備える。本体部41は、通気層14側に配置される第一開口45と外気側に配置される第二開口46とを繋ぐ通気路58が内部に形成される。水受け部53は、第一開口45に対向配置された水受け面54を有する。この構成によれば、換気部材4を外壁材2の上方に取り付けた状態において、水が通気路58を通過しても、水受け面54がこの水を受けることができ、また、水受け面54で受けた水が落下しても外壁材2や壁下地10に付着するのを抑制できる。しかも、この換気部材4を外壁に設置するだけで、水受け面54を所定の位置に配置できるため、施工性が向上する。
(実施形態2)
次に、他の実施形態について図4に基づいて説明する。なお、本実施形態は実施形態1と共通する構成が多いため、実施形態1に対応する構成については、同符号の末尾に「a」を付した上で、主に異なる部分について説明し、共通する内容については説明を省略する。
本実施形態の外壁は、軒天9の下方の外壁である。外壁は、壁下地10aと、縦胴縁11aと、外壁材2aと、換気部材4としての見切材4aとを備えている。
壁下地10aは、柱(間柱や通し柱を含む)と、合板12aとを備えている。合板12aの外方側(屋外側)の側面には透湿防水シート13aが貼り付けられている。縦胴縁11aは、透湿防水シート13aを介して壁下地10aに固定されている。外壁材2aは、縦胴縁11aに固定されている。
見切材4aは、外壁材2aの上方に配置されており、外壁材2aと軒天9との間に位置している。見切材4aは、本体部41aと、水受け部53aとを備えている。本体部41aは、第一開口45aと第二開口46aとを繋ぐ連通空間47aと、連通空間47a内に設けられた複数の邪魔板48aとを有している。これら複数の邪魔板48aが通気方向に沿って千鳥状に配置され、これにより通気路58aが形成されている。
水受け部53aは、連結部50aを介して、本体部41に設けられている。連結部50aは、本体部41aの上端から内方(屋内側)に向かって延出している。水受け部53aは、連結部50aの内方側の端部から下方に向かって突出している。水受け部53aと連結部50aとは、断面略L字状に一体に形成されている。水受け部53aは、第一開口45aに対向するように配置されており、第一開口45aに対向する側の面を水受け面54aとする。水受け面54aは通気層14a内に配置されており、水受け面54aの下端は、通気層14aの厚み方向中程に位置している。
通気層14a内を上昇した空気は、第一開口45a、通気路58a及び第二開口46aの順に通過して、外部に流出する。一方、例えば、風雨の強い場合、雨水の大部分は複数の邪魔板48aにより遮られるが、邪魔板48aにより遮られなかった雨水が第一開口45aに至る可能性がある。
第一開口45aに至った雨水は、水受け面54aに受け止められ、この水受け面54aを伝って流下する。水受け面54aを流れ落ちた雨水は、通気層14aを落下し、外壁材2aの下方から外部に排出される。このとき、水受け面54aは、内外方向において外壁材2aと壁下地10aとの中間に位置しているため、水受け面54aから落下した水は、外壁材2aおよび壁下地10aの双方にほとんど付着しない。
(効果)
以上、説明したように、本実施形態の外壁の通気構造は、通気路58aが軒天9の見切材4aに設けられている。この構成によれば、軒天9の見切部においても、通気層14a内に水が浸入して、この水が外壁材2aや壁下地10aに付着するのを抑制することができる。
(変形例1)
次に、実施形態2の変形例1について図5に基づいて説明する。なお、本変形例は実施形態2と共通する構成が多いため、実施形態2に対応する構成については、同符号の末尾に「b」を付した上で、主に異なる部分について説明し、共通する内容については説明を省略する。
変形例1の見切材4bは、本体部41bの構造が実施形態2の見切材4aとは異なっている。本体部41bは、底板42bと、底板42bの外方側の端部から上方に延びた外側板44bと、底板42bの内方側の端部から上方に延びた内側板43bとを備える。内側板43bには第一開口45bが形成され、外側板44bには第二開口46bが形成される。底板42bは、外壁材2bの上端が嵌まり込むような断面逆U字形状に形成されている。
本体部41bには、第一開口45bと第二開口46bとを連通する連通空間47bが形成されている。連通空間47bには、邪魔板48bが設けられている。また、底板42bには、水抜き孔49bが形成されている。
第一開口45bは、本体部41bの上端部に設けられている。また、水受け面54bの下端は、第一開口45の下端よりも下方に位置している。
このような構成の見切材4bであっても、実施形態2の見切材4aと同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
次に、実施形態2の変形例2について図6に基づいて説明する。なお、本変形例は実施形態2と共通する構成が多いため、実施形態2に対応する構成については、同符号の末尾に「c」を付した上で、主に異なる部分について説明し、共通する内容については説明を省略する。
変形例2の見切材4cは、本体部41cの構造が実施形態2の見切材4aとは異なっている。本体部41cは、底板42cと、底板42cの外方側の端部から上方に延びた外側板44cと、底板42cの内方側の端部から上方に延びた内側板43cとを備える。内側板43cには第一開口45cが形成され、外側板44cには第二開口46cが形成される。底板42cは、外壁材2cの上端が嵌まり込むような形状に形成されている。
本体部41cには、第一開口45cと第二開口46cとを連通する連通空間47cが形成されている。連通空間47cには、邪魔板48cが設けられている。なお、本変形例の見切材4cは、第二開口46cが水抜き孔を兼用している。
このような構成の見切材4cであっても、実施形態2の見切材4aと同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
次に、実施形態2の変形例3について図7に基づいて説明する。なお、本変形例は実施形態2と共通する構成が多いため、実施形態2に対応する構成については、同符号の末尾に「d」を付した上で、主に異なる部分について説明し、共通する内容については説明を省略する。
変形例3の見切材4dは、本体部41dの構造が実施形態2の見切材4aとは異なり、また、連結部50dおよび水受け部53dが本体部41dとは別部材で構成されている点で実施形態2の見切材4aとは異なる。
本体部41dは、底板42dと、外側板44dと内側板43dとを備える。外側板44dの上端部と内側板43dの上端部とは、天板59dを介して連結されており、断面逆U字状に形成されている。底板42dは、外壁材2dの上端が嵌まり込むような形状に形成されている。
内側板43dには第一開口45dが形成される。また、底板42dと外側板44dとの間には、第二開口46dが形成される。第一開口45dは、底板42dの上面と同じ高さ位置に配置される。底板42dと天板59dとは、スペーサ60dを介して連結されており、これにより、本体部41dが組み立てられる。
連結部50dは、本体部41dにリベット等の固着具を介して固定される。水受け部53dは、連結部50の内方側の端部から下方に向かって延出している。水受け部53dの下端は、第一開口45dの下端よりも下方に位置している。
このような構成の見切材4dであっても、実施形態2の見切材4aと同様の効果を奏することができる。
(応用)
実施形態1,2および各変形例の換気部材4,4a〜4dには邪魔板48,48a〜48dが設けられていたが、本発明の換気部材としては、邪魔板は必ずしも必要ではなく、例えば、通気路58が連通空間47だけで構成されてもよい。
実施形態1,2および各変形例の外壁の通気構造には、換気部材4,4a〜4dが設けられたが、本発明の外壁の通気構造においては、通気路が設けられていればよく、換気部材は必ずしも必要な構成ではない。
実施形態1,2および各変形例の換気部材4,4a〜4dは、水受け部53,53a〜53dが本体部41,41a〜41dと一体に構成されているが、本発明の外壁の通気構造においては、水受け部と本体部とは一体でなくてもよい。
その他、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設置現場の環境や仕様等に応じて、種々の変更が可能である。
10 壁下地
14 通気層
2,3,2a〜2d 外壁材
4 換気部材
4a〜4d 見切材
53,53a〜53d 水受け部
54,54a〜54d 水受け面
58,58a〜58d 通気路
7 笠木
9 軒天

Claims (5)

  1. 壁下地と外壁材との間に通気層が形成された外壁の通気構造であって、
    前記外壁材の上方に設けられ、前記通気層と外気とを連通する通気路と、
    前記通気路の前記通気層側に対向配置され、下端部が前記通気層の厚み方向中程に位置する水受け
    を備えた外壁の通気構造。
  2. 前記通気路は前記外壁材の上方に配置された換気部材に設けられており、
    前記換気部材は、水受け面を有する前記水受け部を具備する
    請求項1記載の外壁の通気構造。
  3. 前記外壁材及び前記壁下地の上側に前記通気路を覆う笠木が設けられている
    請求項1または請求項2記載の外壁の通気構造。
  4. 前記通気路が軒天の見切材に設けられている
    請求項1または請求項2記載の外壁の通気構造。
  5. 壁下地と外壁材との間に形成された通気層と外気とを連通し、該通気層を換気する換気部材であって、
    前記外壁材の上方に配設された状態において、前記通気層と前記外気とを連通する通気路と、該通気路に対向するように設けられ、下端部が前記通気層の厚み方向中程に配置される水受け
    を備えた換気部材。
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