JPS6271211A - 油含浸型コンデンサ− - Google Patents

油含浸型コンデンサ−

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JPS6271211A
JPS6271211A JP21017685A JP21017685A JPS6271211A JP S6271211 A JPS6271211 A JP S6271211A JP 21017685 A JP21017685 A JP 21017685A JP 21017685 A JP21017685 A JP 21017685A JP S6271211 A JPS6271211 A JP S6271211A
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capacitor
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film
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恵 田中
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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/20Dielectrics using combinations of dielectrics from more than one of groups H01G4/02 - H01G4/06
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    • H01G4/22Dielectrics using combinations of dielectrics from more than one of groups H01G4/02 - H01G4/06 impregnated

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は絶縁油の含浸性を改良した、誘電体層にポリプ
ロピレン(以下、PPと略記する)フィルムを用いた油
含浸型コンデンサーに関する。
〔従来技術〕
一軸または二輪延伸されたポリプロピレンフィルムは電
気特性が優れているため油含浸型コンデンサーの絶縁体
層として使用されており、これに関しては例えばイ、特
開昭48−83361号公報、ロ、特開昭51−635
00号公報およびハ、特開昭52−124158号公報
等が知られている。
しかしながら、これら従来技術には下記のような欠点が
あった。
すなわち、イ、に開示された0、2〜2.5重量%のエ
チレンを含むプロピレン−エチレンランダム共重合体フ
ィルムでは、表面粗れが少なくて十分な電気絶縁油の含
浸性が得られず、口。
に記載された熔融シートの冷却工程で生成させたβ晶球
晶生成による網目状構造を有する粗面フィルムは、誘電
特性に優れるが、フィルム表面の凹凸密度が小さく、絶
縁油の浸透が不十分である。
特にクランプ率を低くした場合には、フィルム層間ある
いはフィルムとアルミ箔等の箔状電極面への浸透、含浸
に対する影響が大であり、このためコンデンサー内に部
分的に未含浸部分を含み、コロナ放電による早期絶縁破
壊が生じやすく、コンデンサーの寿命を大巾に低下させ
ることが多い。
また、かかる網目構造を有した粗面フィルムは、結晶化
度が低いためにフィルムの非結晶部分に絶縁油が拡散し
、次いでこの拡散した油によってフィルムが部分的に厚
さ方向に膨潤変形を起し、フィル層間が密着して油の補
給路を遮断し、素子中にボイドを発生しやすく、このた
めにコロナ放電開始電圧が低下し短時間で破壊する傾向
がみられる。
さらにハ、に開示されたフィルムは、ポリプロヒレ27
0〜95重it%とメチルペンテンポリマ30〜5重量
%との混合物を溶融押し出し、延伸して得られるフィル
ムであるが、かかるブレンド物ではフィルム表面粗れの
状態が大きくなりすぎてしまい、十分なコンデンサー寿
命を得ることができない。
〔発明の目的〕
本発明は上記従来の欠点を解消し、油含浸型コンデンサ
ーにおける誘電体層間の油層を十分に確保し、かつコン
デンサー寿命の優れた誘電体層を有する油含浸型コ“ン
デンサーを提供することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明は、電極、誘電体層および絶
縁油を具備した油含浸型コンデンサーにおいて、ベース
層と該ベース層の少なくとも片面に積層された複合層と
からなるポリプロピレンフィルムが前記誘電体層の少な
くとも一部に用いられ、該ポリプロピレンフィルムの前
記複合層側表面は独立した粒状突起が形成された粗面を
そなえ、該粗面の表面粗度Raが0.2〜0.7μであ
り、該粗面における高さ0.2μ以上の粒状突起数が1
0個/1I11〜30個/l存在し、1.0μ以上の粒
状突起比率が20〜50%、かつグロスが20%以下で
あり、前記ポリプロピレンフィルムの灰分が70ppm
以下でボードレスであることを特徴とするものである。
本発明におけるPPフィルムは、二輪延伸されたPPフ
ィルムをベース層とし、このベース層の少なくとも片面
に積層された複合層とからなる。
ベース層は、必ずしもPPホモポリマである必要はなく
、本発明の目的が達成される範囲内であれば他種オレフ
ィンが共重合または混合されていても良い。
更に公知の各種添加剤類、例えば安定剤、充填剤、酸化
防止剤、耐電圧向上剤などを添加することもできる。
複合層はベース層の表面形状を改善する機能を有してお
り、エチレン含有N1.2〜2.5 ]Hi%、好まし
くは1.5〜2.0重量%のエチレン・プロピレンラン
ダム共重合体75〜85重量%と、エチレン25〜15
重量%を重合させて得られたアイソタクチック度90%
以上のエチレン・プロピレンブロック共重合体から形成
されており、ベース層の延伸の結果、エチレン部とエチ
レン・プロピレンランダム共重合体部の溶融粘度差およ
び各々のエチレン量によって生じた粗面を有している。
エチレン・プロピレンランダム共重合体におけるエチレ
ン含有量が1.2重量%よりも少ないと、下記するよう
な複合層表面における高さ0.2μ以上の粒状突起を1
0(固/mm以上得ることができな(なり、すなわち十
分な粗面形状が得られず、またエチレン含有量が2.5
重量%を越えると、エチレン・プロピレンブロック共重
合体のアイソタクチック成分の絶縁油への溶出が大とな
り、コンデンサー寿命低下の原因となる。
また、エチレン・プロピレンブロック共重合体のエチレ
ン量が25重量%を越えると高さ1.0g以上の粒状突
起比率が50%を越えて、粗れの程度が大きくなり、フ
ィルム自体の耐電圧特性を低下さゼることになる。
一方、ブロック共重合体におけるエチレン量が15重量
%よりも少ないと、高さ1.0 μ以上の粒状突起比率
が20%よりも少なくなり、誘電体層間への油量確保に
支障を来し、コンデンサーの早期破壊を招く。
x−5−レン・プロピレンブロック共重合体におけるア
イソタクチック度が90%に満たないと、アタクチック
成分の溶出が大きくなり、寿命低下の原因となる。
更に本発明においては、複合層側表面は独立した粒状突
起が形成された粗面をそなえ、この粗面の表面粗度Ra
が0.2〜0.7μであり、この粗面における高さ0.
2μ以上の粒状突起数が10個/mm〜30個/llI
m存在し、1.0g以上の粒状突起比率が20〜50%
、かつグロスが20%以下、好ましくは18%以下であ
り、前記ポリプロピレンフィルムの灰分が70ppm以
下、好ましくは50pp−以下で、かつボードレスであ
る。
ここで複合層表面に形成される独立した粒状突起とは、
従来のβ品球晶による網目状構造とは異なる形状である
そして複合層における表面粗度Raが0.2μに満たな
いと、絶縁油の含浸性が劣り、絶縁耐力の低下を招く。
一方、0.7 μを越えると面粗度が大きくなりすぎて
フィルムの実質的な厚み低下によってコンデンサーの短
期破壊がみられるようになる。
また突起数は、高さ0.2μ以上の突起が10個/rt
rys〜30個/1lIlに存在することが必要であり
、好ましくは15個/mra以上〜25個/1m1lI
以下である。
高さ0.2μ以上の粒状突起が10個/1I11より少
ないと粗面が不十分となって眉間への油層確保に支障を
来し、コンデンサーの早期破壊につながる。また、30
(lffl/mmを越えると、粗れの程度が大きなり、
フィルム自体の耐電圧特性を低下させ、所定の耐圧のコ
ンデンサーを得ることができなくなる。
更に、高さ1.0g以上の粒状突起比率が20%より少
ないと、特にクランプ率を低(した場合に眉間の油層確
保が困難になり、コンデンサーの早期破壊を生ずる。ま
た、50%を越えると、粗れの程度が大となり、フィル
ム自体の耐電圧特性を低下させる。
またグロスが20%を越えると複合層の表面粗面密度が
小さくなり、誘電体層中の空気を完全に排除することが
困難になり、部分的に未油含浸部分を生じて絶縁耐力が
著しく低下する。
天分とは、本発明におけるPPフィルムを強熱灰化させ
た後の残量で無機分が主成分であり、導電体であるので
絶縁耐力が低下する。なお天分の下限は特に検定されな
いが、通常5 pps+程度である。
更に本発明においては、PPフィルムの厚み方向におけ
るボイドが全くない、ボードレスであることが要求され
る。
PPフィルム中にボイドがあると、荷電中にコロナが発
生してコロナ劣化によりコンデンサー寿命が著しく短く
なる。
また、本発明においては、エチレン部とエチレンプロピ
レンランダム共重合体部との熔融粘度差によって粗れの
程度が異なり、その差は0.3〜1.Odl 7gであ
ることが必要であり、好ましくは0.5〜0.8dl 
7gである。
差が0.3dl / gよりも少ないと前述のような粗
面を得ることができず、眉間への油層確保に支障を来し
、コンデンサーの早期破壊につながる。また、1.0d
l/gを越えると粗れの程度が大きくなり、フィルム自
体の耐電圧特性を低下させることになる。
PPフィルムの製造方法としては、種々の方法が考えら
れるが、代表的な例としては共押し出しによる方法があ
る。
すなわち2台の押し出し機を用意し、片方にPPを、他
方にブロック共重合体を供給しt溶融押し出しし、一つ
の口金の中で合流させて積層シートとして吐出せしめる
後、このシートを二輪延伸するのである。
他の方法としては、未延伸のPPシートの上にブロック
共重合体を溶融押し出し、ラミネートし、これを二輪延
伸してもよい。
更に他の方法としては、−軸延伸されたPPシート上に
ブロック共重合体を溶融押し出しラミネートし、これを
前記−軸方向と直角に延伸することもできる。
いずれの場合でも、PPの層とブロック共重合体の層は
特別な処理なしで十分に接合すが、もし必要とあれば、
コロナ放電処理などの表面活性化処理、あるいは適当な
アンカーコート剤を塗布した後、積層させてもよい。
本発明における電極は特に限定されるものではなく、例
えばアルミニウム、亜鉛、錫、銅、銀、鉛等が使用され
る。なお、電極の形態は箔状でも蒸着でも良い。
絶縁油としては、電気絶縁性のあるものであれば任意の
ものを使用することができ、例えば多塩化ジフェニル類
、パラフィン系、ナフテン系あるいは芳香族系炭化水素
よりなる所謂鉱油類、パラフィン油、ポリブテン、綿実
油、菜種油あるいはシリコン油などを挙げることができ
る。これらは単独で、あるいは混合して使用することが
でき、また、これらの油の中に公知の添加剤類、たとえ
ばエポキシ化合物などを添加することもできる。好まし
い絶縁油は、フェニルキシリルエタン、モノイソプロピ
ルビフェニルである。
次に本発明の油含浸型コンデンサーの製造方法を例を挙
げて説明する。
まず、アイソタクチック度が97.5〜99.6%より
なるPPを240〜280℃に加熱された押し出し機に
供給して溶融する。
一方、溶融粘度が1.75〜1.85のエチレン含有量
1.2〜2.5重量%のエチレン・プロピレンランダム
共重合体75〜85重量%と、溶融粘度2.45〜2.
55dl/ gのエチン25〜15重量%を重合させて
得られたアイソタクチック度90〜95%のエチレン・
プロピレンブロック共重合体を240〜270℃に加熱
し溶融する。
これら二つの熔融ポリマーを1台のTダイより400〜
800μ相当のシー ト状に押し出し、表面温度20〜
40℃のチルロールに巻きつけて冷却固化し積層シート
を得る。
この積層シートを、130〜155℃の温度で長さ方向
に4.0〜5.5倍の延伸をおこなって後、直角方向に
155〜175℃の温度で7.0〜11.0倍の延伸後
、130〜160℃の温度でやや弛緩しながら熱処理し
た後に巻取る。
このようにして得られたフィルム1枚以上を、アルミニ
ウム箔と重ねて巻回し、コンデンサー素子を形成する。
なお誘電体層は、上記のフィルム以外に、他の材料、た
とえば紙と組み合せても良い。
ついで容器に上記のコンデンサー素子を入れて減圧室中
で周知の絶縁油、好ましくはフェニルキシリルエタンま
たはモノイソプロピルビフェニルを含浸させることによ
って本発明のコンデンサーが得られる。
下記に本発明において採用した測定方法および評価方法
について述べる。
(1)  突起の数、突起の高さ、表面粗度RaJIS
−B−0601に準じて測定した。
小板研究所■製の解析装置付三次元万能表面形状測定器
Model 5E−3FKSを用いてフィルムの表面を
次の測定条件で測定した。
測定長・・・・1蒙蒙 縦倍率・・・・5000倍 横倍率・・・・200倍 送り速度・・・0.11III/secフイルター・・
0.25ml11 測定間隔・・・10μ 測定数・・・・20個 上記条件によって得られた山数PC−1より、山の高さ
0.2μ以上もしくは1.0μ以上の個数を突起数とい
う。
ここでのPC−1とは、表面の凹凸の中心線より0.2
μ以上もしくは1.0μ以上の高さを持つ突起の数をい
う。
(2)エチレン・プロピレンランダム共重合体のエチレ
ン含有量 エチレン・プロピレンランダム共重合体粉末を200℃
で溶融したのち、200Kg/aJ圧力のプレスで10
0μの厚さのフィルム状に成型した。
このフィルムを1c■X2C−の臭化カリウムの板には
さんで日立製加熱セルを用いて160℃で測定した。赤
外吸収スペクトルの測定はPerkin−E1mer5
21型赤外分光光度型金外いて行った。
160℃で1100〜680cm+の領域を測定し、同
時に光源を両光束とも封じて!ミッションを測定し、ベ
ースラインおよび0%ラインから973cmの吸収と7
31c■の吸収の吸光度比を求め、次式でエチレン含有
量を珪酸した。
V −0,01095x+0.005159ただし、y
:160℃における 吸光度比A731cm / A973cmX:エチレン
含有量(重量%) (3)アイソタクチック度(II) エチレン・プロピレンブロック共重合体試料を改良型ソ
ックスレー抽出器を用いて沸騰n−へブタンで12時間
抽出し、抽出前後の試料重量を秤量し、次式で計算した
n−へブタン抽出残量(%) −PXloo /P”た
だし、P゛ :抽出前の試料重量(g)P :抽出後の
試料重量(g) (4)溶融粘度〔η〕 Fitz−5imons類似型粘度計を用い、135℃
テトラリン中で測定した。
0.1mgまで精秤したポリマ粉末約20−gを室温2
0℃で20ccの0.3%アイオノール(Ionol 
)入テトラリンに加え、135℃±0.1℃に加熱して
溶解した後、その溶液の粘度を測定し、次式によって熔
融粘度〔η〕を算出した。
[η] =1.06(In ζr)/cただし、ζr 
= t / t” ζr:相対粘度 t:試料溶液の流下時間(sec) t′:アイオノール入すテトラリン溶液の流下時間(s
ee) c :20℃における溶液濃度(g/100m1)この
方法で測定したエチレン部とエチレン・プロピレンラン
ダム共重合体部の〔η〕値の差を溶融粘度とした。
(5)コンデンサー寿命 15μのフィルムを3枚重ねて誘電体層とし、電極とし
て6μ厚みのAI箔を用いて0.2μFのコンデンサー
を製作し、フェニルキシリルエタンを絶縁油に用いて真
空下80℃で24時間合含浸行い、誘電体層のフィルム
に絶縁油を含浸させた油含浸型コンデンサーとした。
ここでフィルム厚さくμ)は10枚重ね時のマイクロメ
ーター厚みを一枚あたりに換算して求めた。
(a)短期耐圧寿命 上記コンデンサーを用いて室温で4.OKV ACを荷
電し破壊に至るまでのコンデンサーの寿命比較を行った
そして、900秒以上を◎ 600〜900秒を0 300〜600秒をΔ 300秒以下を× で表した。
偽)長期耐圧寿命 上記コンデンサーを用いて80℃で3KVACを荷電し
破壊に至るまでのコンデンサーの寿命比較を行った。
1000hr以上を◎ 600〜1000hrを0 400〜600hrをΔ 400hr以下を× で表した。
(6)フィルムシート絶縁破壊電圧 J I S−2330に準じ、春日電機■製直流耐圧試
験機を用い、レンジ20KVにセットし、100V/s
ecの電圧上昇でフィルムに印加を行い、破壊電圧を測
定し、10枚重ね時のマイクロメーター厚みを1枚当り
に換算し、次式で算出した。
絶縁破壊電圧(V/μ)−破壊電圧(V)/マイクロメ
ーターフィルム厚さくμ)そして、520V/μ以上を
◎ 500〜520V/μを0 480V/μ以下を× で表した。
(7)天分 JIS−C−2111に準じて測定した。
(8)グロス スガ試験機■製のデジタル変角光沢度計ModelUG
 V−40を用い、JIS Z−8741ニ準じて評価
を行った。
(9)ボイド評価法 日本光学■明視野顕微鏡を用いて次の条件により測定し
た。
イ、スライドグラスの上に1cm X 3cmに切り取
ったフィルムを置き、両面に流動パラフィンを1〜2c
c程度滴下させ、フィルムの表面をマウントする。
口、顕微鏡倍率を接眼レンズ4倍、対物レンズ8倍に調
節する。
ハ、コンデンサーをずらして光源を直光から偏斜光に切
り換えて流動パラフィンでマウントされたフィルムの表
面を32倍の総合倍率にてn−10個のフィルムを観察
し、撮影を行う。次に本発明の実施例を述べる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、複合層側表面に独立
した粒状突起が形成された粗面をそなえ、この粗面の表
面粗度Raが0.2〜0.7μであり、この粗面におけ
る高さ0.2μ以上の粒状突起数が10個/I1m〜3
0個/lIs存在し、1.0μ以上の粒状突起比率が2
0〜50%、かつグロスが20%以下であり、前記ポリ
プロピレンフィルムの灰分が70ppm以下でボードレ
スであるので、電機絶縁油が十分に含浸性し、短期およ
び長期寿命が向上し、また絶縁破壊電圧の点でも優れた
コンデンサーを得ることができる。
〔実施例〕
実施例1 押し出し機温度260℃でアイソタクチック度99.2
%のPPを溶融すると共に、エチレン含有量1.5重量
%、(η) 1.80dl/gのエチレン・プロピレン
ランダム共重合体80重量%と、〔η〕2.50dl/
gのエチレン20重量%の配合割合で重合させて得られ
たll93%のエチレン・プロピレンブロック共重合体
を押し出し機温度250℃で溶融し、両方の熔融体を巾
66011III+、間隔1 、2mamのTダイより
シート状に押し出し、30℃に冷却されたチルロールで
冷却固化させた後に、140℃の温度で長さ方向に5.
0倍の延伸を行い、次いで直角方向に170℃の温度で
9.0倍延伸し、その後150℃で弛緩処理を行い巻取
った。
得られたフィルムの厚さは15μであった。
このフィルムについてコンデンサーの短期および長期耐
圧寿命を測定した。結果を第1表に示す。
実施例2 エチレン含有量2.5重量%、ll91%としたほかは
、実施例1と全く同様にしてコンデンサーの耐圧寿命を
測定した。結果を第1表に示す。
比較例1〜4 エチレン・プロピレンランダム共重合体のエチレン含有
量を1.0重量%とし、かつll94%にしたもの(比
較例1.2)およびエチレン含有13.0 重量%で、
かつエチレン・プロピレンブロック共重合体の1187
%に変更した(比較例3.4)以外は実施例1と同様の
方法でフィルムを製造し、実施例1と同様のコンデンサ
ーの製作および寿命テストを行った。結果を第1表に示
す。
第1表から、エチレン含有量1.2〜2.5重量%でl
l90%以上のエチレン・プロピレンブロック共重合体
からなる0、2μ以上の突起数が10個/ll11以上
、30個/mta以下であり、かつ1.0μ以上の突起
比率が20〜50%のもの、すなわち実施例1.2にお
いては1.比較例1〜4に比べて耐圧の向上がみられ、
明らかにコンデンサーの寿命が優れていることが分る。
実施例3.4 エチレン部を18重量および24重量%に変更した以匁
は実施例1と同様の方法でフィルム、コンデンサーを作
製し、寿命テストを行った。
結果を第2表に示す。
比較例5.6 エチレン部を10重量%および30重量%に変更した以
外は実施例1と同様の方法でフィルム、コンデンサーを
作製し、寿命テストを行った。
結果を第2表に示す。
この第2表から、エチレン部15〜25重量%のエチレ
ン・プロピレンブロック共重合体からなる実施例3.4
では、比較例5.6に比較してコンデンサー特性が優れ
ていることが明らかである。
実施例5.6 エチレン部の〔η〕を2.55dl/g、エチレン・プ
ロピレンランダム共重合体の〔η〕を2.15d17g
とし、溶融粘度差を0.40dl/g、およびエチレン
部の〔η) ヲ2.55dl/g、エチレン・プロピレ
ンランダム共重合体の〔マ〕を1.85dl/gとし、
熔融粘度差を0.70dl/gに変更した以外は実施例
1と同様の方法でフィルム、コンデンサーを作製し、寿
命テストを行った。
結果を第3表に示す。
比較例7.8 エチレン部の〔η〕を2.45dl/g、エチレン・プ
ロピレンランダム共重合体の〔η〕を2.20al/g
とし、溶融粘度差を0.25dl/g、およびエチレン
部の(η) ヲ2.55dl/g、エチレン・プロピレ
ンランダム共重合体の〔マ〕を1.40dl/gとして
熔融粘度差を1.05dl/gに変更した以外は実施例
1と同様の方法てフィルム、コンデンサー・を作製し、
寿命テストを行った。結果を第3表に示す。
第3表から明らかなように、エチレン・プロピレンブロ
ック共重合体のエチレン部とエチレン・プロピレンラン
ダム共重合体の溶融粘度差が0.3〜1.0dl/gか
らなる実施例5.6では、比較例7.8に比較してコン
デンサー性能が優れている。
実施例7 1198.0%なるPPを260℃に加熱された押し出
し機に供給し、一方、エチレン1.5重量%を含むエチ
レン・プロピレンランダム共重合体83重量%とポリエ
チレン17重量%より重合されたエチレン・プロピレン
ブロック共重合体を250℃に加熱された押し出し機に
供給し、Tダイより700μと50μの溶融シートを共
押し出しし、30℃のチルロールに接触させて冷却固化
させた。
このシートを135℃の塩度で長さ方向に5.0倍、つ
いで直角の横方向に165℃の温度で10倍にそれぞれ
延伸後、150℃の温度でやや弛緩しなから熱処理をし
た。
このようにして形成された厚さ15μのフィルムを3枚
重ねて8μ厚さのAt箔1枚と重ねて巻回し、0.2μ
Fのコンデンサーを作成し、80℃で24時間、真空下
でフェニルキシリルエタンを含浸後4KVの交流CAC
)を連続荷電しコンデンサーの破壊時間を求めた。
結果を第4表に示す。
実施例8 シートの横方向の延伸温度を170℃とした以外は実施
例7と総て同様である。結果を第4表に示す。
比較例9〜12 比較例9ではPP原料中の天分を増加させ、比較例1O
では横方向の延伸温度を150℃とした。
他の条件は実施例7と同様である。
また、比較例11では、エチレン・プロピレンブロック
共重合体にかえて、ll97.5%からなるPPを26
0℃で実施例7と同様に押し出し、95℃で冷却固化し
、β晶を生成させて粗面化フィルムを得た。
比較例12では、比較例11と同様の原料で実施例7と
同様に行った。
結果を第4表に示す。
第4表から、実施例7のコンデンサーでは、比較例9〜
12のコンデンサーに比較して寿命が長いことが明らか
である。
比較例9からは天分、比較例10からはグロス、比較例
11からはボイドの効果がそれぞれ明らかであり、比較
例12からは粒状突起にょる粗面化の効果が明らかであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電極、誘電体層および絶縁油を具備した油含浸型コ
    ンデンサーにおいて、ベース層と該ベース層の少なくと
    も片面に積層された複合層とからなるポリプロピレンフ
    ィルムが前記誘電体層の少なくとも一部に用いられ、該
    ポリプロピレンフィルムの前記複合層側表面は独立した
    粒状突起が形成された粗面をそなえ、該粗面の表面粗度
    Raが0.2〜0.7μであり、該粗面における高さ0
    .2μ以上の粒状突起数が10個/mm〜30個/mm
    存在し、1.0μ以上の粒状突起比率が20〜50%、
    かつグロスが20%以下であり、前記ポリプロピレンフ
    ィルムの灰分が70ppm以下でボードレスであること
    を特徴とする油含浸型コンデンサー。 2、前記ベース層か二軸延伸ポリプロピレンであり、前
    記複合層がエチレン含有量1.2〜2.5重量%のエチ
    レンプロピレンランダム共重合体75〜85重量%とエ
    チレン25〜15重量%を重合させて得られたアイソタ
    クチック度90%以上のエチレンプロピレンブロック共
    重合体であり、エチレン部とエチレンプロピレンランダ
    ム共重合体部との溶融粘度差が0.3〜1.0dl/g
    である特許請求の範囲第1項記載の油含浸型コンデンサ
    ー。
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