JP4913124B2 - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上述したように、あくまで第1放熱シート17は、押さえばね19により押圧されてDVD用受発光ユニット14に接触して放熱性を確保している。又、第2放熱シート20は、単に、DVD用受発光ユニット14及びあおり調整部材15の下面を覆うように取り付けられているだけである。このとき、放熱シート20と、DVD用受発光ユニット14及びあおり調整部材15の下面との間には、DVD用受発光ユニット14からあおり調整部材15への熱伝達を良好にするための媒体、例えばグリス等が設けられる場合もあるが、上記媒体が十分な熱伝導率を有するとは言えない。
したがって、DVD用受発光ユニットの放熱性をさらに向上させる余地は、未だ存在している。
即ち、本発明の第1態様の光ピックアップ装置は、基台と、上記基台に設けられレーザ光源を有するレーザユニットと、上記基台に設けられ上記レーザユニットと光ディスクとの間でレーザ光を伝搬する光学系と、上記基台と上記レーザユニットとの間に設けられ上記基台に対して上記レーザユニットを微動自在に支持しかつ上記レーザユニットから放射されたレーザ光の上記光ディスクへの調整を行う調整部材とを備えた光ピックアップ装置において、
上記レーザユニットは、レーザ光放射面に対向する放熱面以外を樹脂で覆い、レーザユニットと上記調整部材との接触部分も樹脂であり、
上記レーザユニットのレーザ光放射面に対向する放熱面及び上記調整部材に直接に接触し上記放熱面から上記調整部材へ熱を伝導する放熱部材を備え、該放熱部材は、上記放熱面に固定される一端部と、上記調整部材に接触する他端部とを有し、
上記調整部材は、上記光学系の光軸を調整するため上記レーザユニットを可動とするスライド調整部材と、あおり調整を行うあおり調整部材とを有し、
上記放熱部材は、上記あおり調整部材に直接に接触することを特徴とする。
上記光ピックアップ装置から得られる信号が供給され、該信号に基づいて光ディスクの回転制御、並びに、光学レンズのフォーカシング及びトラッキングの制御を行う制御回路と、を備え、
上記レーザユニットは、レーザ光放射面に対向する放熱面以外を樹脂で覆い、レーザユニットと上記調整部材との接触部分も樹脂であり、
上記放熱部材は、上記放熱面に固定される一端部と、上記調整部材に接触する他端部とを有し、
上記調整部材は、上記光学系の光軸を調整するため上記レーザユニットを可動とするスライド調整部材と、あおり調整を行うあおり調整部材とを有し、
上記放熱部材は、上記あおり調整部材に直接に接触することを特徴とする。
図2及び図3において、光学系構成120は、上記青色レーザ光を放射する半導体レーザ素子を有する光源121、偏光ビームスプリッタ122、コリメートレンズ123、立ち上げプリズム124、波長板125、対物レンズ126、及び光検出器127、等を備える。又、符号128は、球面収差を補正するために、コリメートレンズ123をその光軸方向に移動させるためのモータである。
又、以下の説明において、図3に示す、符号131は、赤色レーザ光にて情報の記録、再生が行われる光ディスクつまり普通のDVDを示し、符号132は、赤外レーザ光にて情報の記録、再生が行われる光ディスクつまりCDを示す。
尚、図3に示される上述のT方向とは、トラッキング方向であり、対物レンズ126又は144の光軸に対して垂直であり、かつ、光ディスク130〜132のトラック溝方向に平行な方向である。又、上述のR方向とは、ラジアル方向であり、T方向に垂直な方向であり、対物レンズ126又は144の位置において、光ディスク130〜132のトラック溝方向に対して垂直な方向である。
即ち、第1レーザユニット141及び第2レーザユニット145には、図3に示すように、放熱部材146,147が取り付けられている。該放熱部材146,147は、第1レーザユニット141及び第2レーザユニット145に備わる特に各光源にて発生する熱を、金属製であり熱容量の大きい当該光ピックアップ装置101の基台110へ効率良く伝達し、第1レーザユニット141及び第2レーザユニット145の除熱を行う部材である。
又、放熱部材146を形成する金属としては、熱伝導率の良い金属、例えば銅、アルミニウム、銀、これらの合金、等が使用可能である。又、放熱板1411は、入手が容易であり、加工や成型がし易い、例えば亜鉛、マグネシウム、黄銅といった金属材料であってもよい。
このように調整部材142と放熱部材146とを一体的に成型することで、光ピックアップ装置の製造の容易化、及びコンパクト化を図ることができる。
尚、押圧部材112は、板バネに限定されるものではなく、上述の作用を行う部材であればその形態は問わない。
したがって、第2レーザユニット145に生じた熱も、放熱部材147を介して調整部材142へ、さらに基台110へ伝導され、第2レーザユニット145は、より効率的に除熱されることができる。
このような放熱部材146−1は、放熱部材146に比べて第1レーザユニット141の放熱面141bへの接触面積が大きいことから、放熱性に優れるという効果を有する。
尚、上記配置は、上述した放熱部材146、及び以下に説明する放熱部材146の各変形例においても、適用される。
上述したように、光学系の光軸調整、及び光源からのレーザの発光角の傾き調整を行うため、あおり調整部材1421及びスライド調整部材1422を微動調整する必要がある。その調整処理のために調整用治具が使用されるが、該調整用治具が放熱部材に干渉するのを防止する必要があり、放熱部材146−3における上記切欠146cは、上記干渉を防止するための切欠である。よって、放熱部材146−3によれば、調整部材142による調整を容易に行うことが可能となる。
図10Cは、放熱部材146の他端部146bの中央部分に、他端部146bを貫通する、例えば円形の穴146dを形成した放熱部材146−4を示している。図10Dは、放熱部材146−4を第1レーザユニット141及びあおり調整部材1421に取り付けた状態を示す。
図10Gは、放熱部材146の一端部146aの中央部分に、一端部146aを貫通して、例えば四角形の穴146fを形成した放熱部材146−6を示している。図10Hは、放熱部材146−6を第1レーザユニット141及びあおり調整部材1421に取り付けた状態を示す。
尚、放熱部材146−6、149−7では、上記調整用治具は、穴146f、切欠146gを介して第1レーザユニット141を微動させ調整を行う。
又、上述した図10Cから図10Jに示す放熱部材146−4〜146−7における穴146d、切欠146e、穴146f、切欠146gに対して、上記調整用治具による調整処理後、放熱用グリスを注入、塗布することもできる。
図12より明らかであるように、放熱部材146を取り付け、さらに放熱用グリスを塗布した形態が最も優れた放熱性を有し、又、ストレート型の放熱部材にグリスを塗布した形態よりも放熱性が良好であることから、L字形状が放熱性に、より有効に寄与していることが分かる。
図13B及び図13Cに示す形態においても、放熱固定部材185により、第1レーザユニット141の放熱面141bから基台110へ第1レーザユニット141の熱を効率的に伝導することができ、第1レーザユニット141の基台110への固定及び放熱をコンパクトな構成にて行うことを可能とする。
又、放熱面固定部185を有する構成に対して、上述した放熱用グリスを塗布することもできる。
光ディスク装置150によれば、上述のように光ピックアップ装置101は、BD用の光学系構成120及びCD及びDVD用の光学系構成140を有することから、記録密度の異なる複数の光ディスクに対応して、情報処理が可能となるという効果を有する。
又、光ディスクレコーダー170では、画像情報を、光ディスク装置150によって光ディスクへ記録する情報に変換する変換装置、例えばエンコーダー171を有し、さらに、光ディスク装置150から得られる情報信号を画像に変換する変換装置、例えばデコーダー172も有することにより、既に記録した部分を再生することも可能となる。情報を表示するブラウン管や液晶表示装置、プリンターなどの出力装置を備えてもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
又、2006年2月28日に出願された、日本国特許出願No.特願2006−052726号の明細書、図面、特許請求の範囲、及び要約書の開示内容の全ては、参考として本明細書中に編入されるものである。
140…CD及びDVD用光学系構成、141…第1レーザユニット、
141a…レーザ光放射面、141b…放熱面、142…調整部材、
144…対物レンズ、146…放熱部材、146a…一端部、146b…他端部、
150…光ディスク装置、151…制御回路、
1421…あおり調整部材、1422…スライド調整部材。
Claims (4)
- 基台と、上記基台に設けられレーザ光源を有するレーザユニットと、上記基台に設けられ上記レーザユニットと光ディスクとの間でレーザ光を伝搬する光学系と、上記基台と上記レーザユニットとの間に設けられ上記基台に対して上記レーザユニットを微動自在に支持しかつ上記レーザユニットから放射されたレーザ光の上記光ディスクへの調整を行う調整部材とを備えた光ピックアップ装置において、
上記レーザユニットは、レーザ光放射面に対向する放熱面以外を樹脂で覆い、レーザユニットと上記調整部材との接触部分も樹脂であり、
上記レーザユニットのレーザ光放射面に対向する放熱面及び上記調整部材に直接に接触し上記放熱面から上記調整部材へ熱を伝導する放熱部材を備え、該放熱部材は、上記放熱面に固定される一端部と、上記調整部材に接触する他端部とを有し、
上記調整部材は、上記光学系の光軸を調整するため上記レーザユニットを可動とするスライド調整部材と、あおり調整を行うあおり調整部材とを有し、
上記放熱部材は、上記あおり調整部材に直接に接触することを特徴とする光ピックアップ装置。 - 上記放熱部材は、上記あおり調整部材と一体的に成型されている、請求項1記載の光ピックアップ装置。
- 上記基台、上記放熱部材、及び上記調整部材は金属製である、請求項1記載の光ピックアップ装置。
- 基台と、上記基台に設けられレーザ光源を有するレーザユニットと、上記基台に設けられ上記レーザユニットと光ディスクとの間でレーザ光を伝搬する光学系と、上記基台と上記レーザユニットとの間に設けられ上記基台に対して上記レーザユニットを微動自在に支持しかつ上記レーザユニットから放射されたレーザ光の上記光ディスクへの調整を行う調整部材と、上記レーザユニットのレーザ光放射面に対向する放熱面及び上記調整部材に直接に接触し上記放熱面から上記調整部材へ熱を伝導する放熱部材と、を有する光ピックアップ装置と、
上記光ピックアップ装置から得られる信号が供給され、該信号に基づいて光ディスクの回転制御、並びに、光学レンズのフォーカシング及びトラッキングの制御を行う制御回路と、を備え、
上記レーザユニットは、レーザ光放射面に対向する放熱面以外を樹脂で覆い、レーザユニットと上記調整部材との接触部分も樹脂であり、
上記放熱部材は、上記放熱面に固定される一端部と、上記調整部材に接触する他端部とを有し、
上記調整部材は、上記光学系の光軸を調整するため上記レーザユニットを可動とするスライド調整部材と、あおり調整を行うあおり調整部材とを有し、
上記放熱部材は、上記あおり調整部材に直接に接触することを特徴とする光ディスク装置。
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