JP2014093117A - レンズ駆動装置及び光ピックアップ - Google Patents

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Kazuya Harada
一矢 原田
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Abstract

【課題】電磁力によってレンズを駆動するレンズ駆動装置であって、配線処理が煩雑となり難く、放熱性に優れるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置30は、ベース10と、レンズ15を保持するレンズホルダ31と、ベース10上に設けられて、レンズホルダ31がレンズ15の光軸方向と平行な方向に移動するように案内するガイド部32、35と、前記光軸方向と平行な方向の力をレンズホルダ31に付与する弾性部34と、レンズホルダ31を、弾性部34によって付与される力に抗して移動可能とする駆動部33と、を備える。駆動部33は、レンズホルダ31に搭載される磁石332と、ベース10に固定配置されて、磁石332と協働してレンズホルダ31に対して駆動力を与えるコイル331と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、レンズ駆動装置及び光ピックアップに関する。
従来、光学装置の中には、レンズを駆動するレンズ駆動装置を備えるものがある。例えば、光ピックアップには、球面収差の影響を抑制する目的で、コリメートレンズ等の可動レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置が備えられることがある。このようなレンズ駆動装置は、例えば、ベースと、ベースに対して移動可能に支持されるとともに、レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを駆動する駆動部と、を備える構成とされる。
駆動部の駆動力は、例えばステッピングモータ等の回転式モータを利用して得られる場合もあるが、磁石の磁界とコイルを流れる電流との相互作用を利用して得られる場合もある(例えば特許文献1参照)。
特開2007−80310号公報
特許文献1に開示されるレンズ駆動装置では、磁石はベース部材に固定配置され、コイルはレンズホルダに固定配置される。この構成の場合、コイルがレンズホルダとともに移動するために、コイルに電流を供給するために必要となる配線の処理が煩雑となりやすいといった問題がある。また、この構成では、コイルがレンズホルダとともに移動するために、コイルの通電時に発生する熱を放熱し難く、コイル周辺にある光学部品に悪影響を与えやすいといった問題がある。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、電磁力によってレンズを駆動するレンズ駆動装置であって、配線処理が煩雑となり難く、放熱性に優れるレンズ駆動装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、電磁力によってレンズを駆動するレンズ駆動装置から発生される熱によって光学部品が悪影響を受けることを防止可能な光ピックアップを提供することである。
上記目的を達成するために本発明のレンズ駆動装置は、ベースと、レンズを保持するレンズホルダと、前記ベース上に設けられて、前記レンズホルダが前記レンズの光軸方向と平行な方向に移動するように案内するガイド部と、前記光軸方向と平行な方向の力を前記レンズホルダに付与する弾性部と、前記レンズホルダを、前記弾性部によって付与される力に抗して移動可能とする駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記レンズホルダに搭載される磁石と、前記ベースに固定配置されて、前記磁石と協働して前記レンズホルダに対して駆動力を与えるコイルと、を有する構成(第1の構成)となっている。
本構成によれば、コイルがベースに固定され、磁石が可動式のレンズホルダに搭載される構成になっている。このために、コイルに電力を供給するために必要になる配線の処理が煩雑となり難い。また、本構成によれば、コイルがベースに固定されているために、コイルに通電することによって発生する熱の放熱を図り易い。
上記第1の構成のレンズ駆動装置は、前記コイルに当接する放熱部を更に備える構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、コイルに通電することによって発生する熱を効率良く放熱できる。本構成によれば、放熱部がベースに固定されるコイルに当接される構成であるために、放熱部の放熱面積を大きくして、コイルで発生する熱を確実に放熱できる。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは、上記第1又は第2の構成のレンズ駆動装置を備える構成(第3の構成)となっている。本構成によれば、例えば球面収差を補正する目的でレンズ駆動装置を搭載する場合でも、配線処理が複雑となることを抑制可能である。また、本構成によれば、例えば球面収差を補正する目的でレンズ駆動装置を搭載する場合でも、レンズ駆動装置の駆動で発生する熱によって光学部品が悪影響を受けることを防止できる。
また、上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは、上記第2の構成のレンズ駆動装置を備え、光学部材を覆うカバーが、前記放熱部に含まれる構成(第4の構成)になっている。本構成によれば、例えば球面収差を補正する目的でレンズ駆動装置を搭載する場合でも、配線処理が複雑となることを抑制可能である。また、本構成によれば、例えば球面収差を補正する目的でレンズ駆動装置を搭載する場合でも、レンズ駆動装置の駆動で発生する熱によって光学部品が悪影響を受けることを防止できる。更に、本構成によれば、光学部材を覆うカバーが放熱部に利用される構成であるために、部品点数の増加を抑制できる。
上記第3又は第4の構成の光ピックアップにおいて、光源と、前記光源から出射された光を光ディスクの情報記録層に集光する対物レンズと、を備えるようにし、前記レンズ駆動装置が有する前記レンズは、前記光源と前記対物レンズとの間の光路に配置されるコリメートレンズである構成(第5の構成)としてもよい。本構成によれば、球面収差を適切に抑制できる構成を実現しやすい。
本発明によれば、電磁力によってレンズを駆動するレンズ駆動装置であって、配線処理が煩雑となり難く、放熱性に優れるレンズ駆動装置を提供可能である。また、本発明によれば、電磁力によってレンズを駆動するレンズ駆動装置から発生される熱によって光学部品が悪影響を受けることを防止可能な光ピックアップを提供可能である。
本発明の実施形態に係る光ピックアップの構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの光学構成を示す概略図 本発明の実施形態に係る光ピックアップを裏側から見た場合の概略斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置の構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置の構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置の構成を示す概略平面図で、図5とは異なる方向から見た場合の図 本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置が備える放熱部の構成の一例を説明するための図 本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置が備える放熱部の構成の他の例を説明するための図
以下、本発明のレンズ駆動装置及び光ピックアップの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<光ピックアップの概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の構成を示す概略平面図である。図1に示すように、光ピックアップ1は例えば樹脂によって構成されるピックアップベース10を備える。ピックアップベース10には、光ピックアップ1を構成する各種の部材が搭載される。ピックアップベース10の左右の端部には軸受け部10a、10bが設けられている。
ピックアップベース10は、この軸受け部10a、10bを利用して、ガイドシャフト101に摺動可能に支持される。ガイドシャフト101は、光ディスク装置(光ディスクの再生及び/又は記録を行うための装置)が備えるものであるために、図1では一点鎖線で示している。光ディスク装置に内蔵された光ピックアップ1は、ガイドシャフト101に沿って移動しながら、回転する光ディスク(図1において紙面手前側に配置される)の所望のアドレスにアクセスする。所望のアドレスにアクセスした光ピックアップ1は、光ディスクから情報を読み取ったり、光ディスクに情報を書き込んだりする。
図2は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の光学構成を示す概略図である。図2に示すように、光ピックアップ1は半導体レーザ11(本発明の光源の一例)を備える。半導体レーザ11の種類は、光ピックアップ1が対応する光ディスクの種類によって適宜決定される。例えば、光ピックアップ1がブルーレイディスク(BD)に対応する場合には、半導体レーザ11として、波長405nm帯のレーザ光を出射する半導体レーザが選択される。
なお、光ピックアップ1が一種類の光ディスクのみではなく、複数種類の光ディスク(例えばBD、DVD、CDの3種類等)に対応する場合には、半導体レーザの数は複数とされてよい。この場合には、光学構成も、本実施形態の構成から適宜変更されて構わず、例えば、光源からの光を光ディスクの情報記録層に集光する対物レンズの数を複数にする等しても構わない。
光ピックアップ1が備える回折素子12は、半導体レーザ11から出射されるレーザ光を主光と2つの副光とに分ける(計3つの光に分ける)。回折素子12は、トラッキングエラー(TE)信号をDPP(Differential Push-Pull)方式で得る目的で配置されている。ただし、TE信号はDPP方式以外で得てもよく、この回折素子12は適宜抹消されても構わない。
光ピックアップ1が備える偏光ビームスプリッタ13は、半導体レーザ11からの光を反射するとともに、光ディスク(不図示;図2おいて紙面手前側に配置される)からの戻り光を透過する。この偏光ビームスプリッタ13は、後述の1/4波長板14と協働して、光の利用効率を向上する役目も担う。場合によっては、偏光ビームスプリッタ13に代えて、偏光成分を分離できる機能を有さないビームスプリッタや、ハーフミラー等が配置されても構わない。
光ピックアップ1が備える1/4波長板14は、半導体レーザ11から出射される直線偏光を円偏光に変換する。また、1/4波長板14は、光ディスクからの戻り光(円偏光)を直線偏光に変換する。この直線偏光の偏光方向は、半導体レーザ11から出射される直線偏光の偏光方向を90°回転した方向である。
光ピックアップ1が備えるコリメートレンズ15は、詳細は後述するレンズ駆動装置30によって、光軸方向(図2の左右方向)に移動可能となっている。コリメートレンズ15の光軸方向の位置の違いによって、コリメートレンズ15から出射される光(光ディスクへと向かう光)は平行光となったり、収束光或いは発散光となったりする。
光ピックアップ1が備える立ち上げミラー16は、コリメートレンズ15からの光を反射して、光の進行方向を変更する。図2においては、立ち上げミラー16によって反射された光は、紙面手前側に向かう方向に進行する。
光ピックアップ1が備える対物レンズ17は、立ち上げミラー16に対して離間配置され(図2では立ち上げミラー16の手前側にある)、立ち上げミラー16からの光を光ディスクの情報記録層(不図示)に集光する。対物レンズ17は、ピックアップベース10上に配置される対物レンズアクチュエータ40(図1参照)に搭載される。対物レンズアクチュエータ40は、対物レンズ17をフォーカス方向(図1において紙面に対して垂直な方向)及びトラッキング方向(図1において上下方向)に移動可能とする装置である。
光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ17の焦点位置が常に光ディスクの情報記録層に合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ17によって光ディスクの情報記録層に集光される光スポットの位置が、光ディスクのトラックに常に追随するようにトラッキング制御を行う必要がある。対物レンズアクチュエータ40は、例えば、これらフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う際に用いられる。
対物レンズアクチュエータ40は、対物レンズ17を保持するレンズホルダ41を有し、レンズホルダ41をワイヤ42で揺動可能に支持する構成のものである。そして、コイル及び磁石を利用して発生させた力でレンズホルダ41を動かす(すなわち対物レンズ17を動かす)ものである。このようなタイプの対物レンズアクチュエータは公知であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。なお、対物レンズアクチュエータは、他のタイプ(例えば軸摺動型)のものであっても構わない。
光ピックアップ1が備えるセンサーレンズ18は、光ディスクからの戻り光に非点収差を与えて、光検出器19の検出面に戻り光を集光させる。センサーレンズ18に非点収差を付与する機能を持たせるのは、非点収差方式でフォーカスエラー(FE)信号を得られるようにするためである。ただし、FE信号は非点収差方式以外の方法で得られてもよく、センサーレンズ18は非点収差を付与する機能を有さなくもよい。なお、センサーレンズ18に入射する戻り光は、対物レンズ17を透過後、立ち上げミラー16で反射され、コリメートレンズ15、1/4波長板14、偏光ビームスプリッタ13を、この順で透過した光である。
光ピックアップ1が備える光検出器19は、受光した光信号を電気信号に変換する光電変換手段として機能する。光検出器19から出力された電気信号は信号処理部20に送られる。信号処理部20において、再生信号、FE信号、TE信号等が生成される。制御部21は、信号処理部20から得られる信号に基づいて、例えばレンズ駆動装置30や対物レンズアクチュエータ40等の制御処理を行う。
図3は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1を裏側から見た場合の概略斜視図である。図3に示すように、光ピックアップ1の裏面側には、光ピックアップ1に搭載される各種の光学部材12〜16、18を覆うカバー50が配置される。カバー50は、例えば接着やネジ留め等によってピックアップベース10に固定される。カバー50は、埃等の異物がピックアップベース10の内部に侵入するのを防止する機能を有するが、他の機能も有する。この点は後述する。
上述のように、光ピックアップ1は、コリメートレンズ15を光軸方向に移動可能とするレンズ駆動装置30を備える。コリメートレンズ15を光軸方向に移動可能とするのは、対物レンズ17に入射する光の収束・発散度合いを調節して、球面収差の影響を適切に抑制するためである。例えば、BDには、厚み方向に複数の情報記録層を有するものがある。情報の読み取り等の対象となる情報記録層が異なると、カバー層の厚みの違いが原因となって球面収差の発生量が変動する。また、特にBD対応の場合、対物レンズ17が樹脂製であると温度変化に伴う球面収差の発生量の変動が無視できなくなる。これらの理由等のために、例えば光ピックアップ1がBD対応の場合、球面収差を補正する手段が必要となる。すなわち、レンズ駆動装置30は、球面収差補正機構として光ピックアップ1に導入されている。以下、レンズ駆動装置30の構成について詳細に説明する。
<レンズ駆動装置の構成>
図4は、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置30の構成を示す概略斜視図である。図5は、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置30の構成を示す概略平面図である。図6は、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置30の構成を示す概略平面図で、図5とは異なる方向から見た場合の図である。なお、図4は、レンズ駆動装置30が搭載された光ピックアップ1を裏返しにして(図3に示すような状態にして)、レンズ駆動装置30を斜め上方から見た図である。図5は、レンズ駆動装置30が搭載された光ピックアップ1を裏返しにして、レンズ駆動装置30を上方から見た図である。図6は、レンズ駆動装置30が搭載された光ピックアップ1を裏返しにして、コリメートレンズ15の光軸方向(図5の左右方向)に沿ってレンズ駆動装置30を見た図である。
レンズ駆動装置30は、図4から図6に示されるように、レンズホルダ31と、ガイドシャフト32と、駆動部33と、弾性部34と、ガイドレール35と、を備える。なお、ピックアップベース10は、レンズ駆動装置30のベースも兼ねている。ただし、ピックアップベース10に代えて、レンズ駆動装置30専用のベースを別途設ける構成にしても構わない。
レンズホルダ31は、例えば樹脂成形によって得られる。レンズホルダ31の形状は、光ピックアップ1の設計段階で適当な形状に決められてよい。レンズホルダ31には、コリメートレンズ15を保持する保持部31aが設けられている。また、レンズホルダ31の長手方向(図5の上下方向、図6の左右方向)の一端部寄りには、ガイドシャフト32が挿通される挿通穴31b(軸受部)が設けられている。また、レンズホルダ31の長手方向の他端部には、突起部31cが設けられている。
レンズホルダ31の挿通穴31bに挿通されるガイドシャフト32は、その両端部がピックアップベース10に固定される。ガイドレール35は、ピックアップベース10の壁面10cに設けられる溝であり、レンズホルダ31に設けられる突起部31cと係合する。レンズホルダ31は、保持部31a(コリメートレンズ15)を挟むように設けられる、ガイドシャフト32及びガイドレール35によって、ピックアップベース10上に移動可能に支持されている。ガイドシャフト32及びガイドレール35は、レンズホルダ31がコリメートレンズ15の光軸方向と平行な方向に移動するようにガイド(案内)する。なお、ガイドシャフト32及びガイドレール35は、本発明のガイド部の一例である。
なお、本実施形態では、ガイドレール35が溝である構成を採用しているが、この構成に代えて、ガイドレールが凸部(例えばピックアップベース10の壁面10cに設けられる)である構成が採用されてもよい。この場合、レンズホルダ31には、突起部31cではなく、凸形状に設けられるガイドレールに係合する溝部(凹部)が設けられるようにすればよい。また、ガイドレール35に代えて、ガイドシャフト32に平行配置される他のガイドシャフトが配置されても構わない。
駆動部33は、コイル331と、磁石332と、ヨーク333と、を備える。コイル331は、ピックアップベース10に固定配置される(図3参照)。コイル331は、配線を介して電力供給部(不図示)に接続されており、これにより、コイル331に電流を流すことが可能になっている。コイル331がピックアップベース10に固定されるために、コイル331に電流を供給するための配線が煩雑とならない。また、コイル331がピックアップベース10に固定されるためにコイル331で発生する熱を放熱し易い。
磁石332及びヨーク333は、レンズホルダ31に固定配置される。すなわち、磁石332及びヨーク333は、レンズホルダ31と一緒に動く。ヨーク333は、平面視略矩形状の貫通穴333a(図5参照)を備える筒型構造に設けられている。ヨーク333は、例えば、側面視略L字状の2つの磁性片(軟磁性部材)を組み合わせて構成することが可能である。
磁石332は、ヨーク333の貫通穴333a内に挿入配置され、2つの磁極(N極とS極)のうちの一方の極側332aが、ヨーク333の第1の側壁333bに磁着している(図5参照)。ピックアップベース10に固定されるコイル331は、ヨーク333の第2の側壁333c(第1の側壁333bに対向する側壁)を取り囲むように巻回されている。磁石332の他方の極側332bは、間隔を空けてコイル331に対向配置されている。
コイル331、磁石332、及び、ヨーク333は磁気回路を形成する。コイル331に電流を流すと、コイル331に流れる電流と、磁石332が形成する磁界との間の相互作用によって発生する電磁力によって、移動可能に設けられる磁石332が動く。すなわち、コイル331に電流を流すことによって、磁石332が固定配置されるレンズホルダ31を動かすことができる。コイル331に流す電流の向きを変えることによって、レンズホルダ31を移動させようとする力の向きが反対となる。また、コイル331に流す電流の大きさの違いによって発生する電磁力の大きさが変わるために、コイル331に流す電流の量を制御することで、レンズホルダ31の移動量を制御できる。
弾性部34は、ガイドシャフト32に遊嵌される圧縮バネによって形成されている。圧縮バネ34の一端は、レンズホルダ31に当接する。圧縮バネ34の他端は、ピックアップベース10内に設けられる壁10eに当接する。圧縮バネ34は、レンズホルダ31に対して、コリメートレンズ15の光軸方向と平行な方向の力を与える。
コイル331に電流が流れていない場合(電磁力が発生していない場合)、レンズホルダ31は、圧縮バネ34の付勢力によって、その可動範囲の一方側に寄せられた状態となる。図5は、この状態を示している。コリメートレンズ15(レンズホルダ31)を光軸方向に動かす場合には、コイル331に電流を流して、レンズホルダ31に圧縮バネ34の付勢力に抗する力を与える。コイル331に電流を流すことによって発生する電磁力と、圧縮バネ34の付勢力との力関係によって、レンズホルダ31の位置(コリメートレンズ15の光軸方向の位置)が決まる。
なお、本実施形態では、レンズホルダ31に、コリメートレンズ15の光軸方向と平行な方向の力を付与するために1つの圧縮バネ34を配置しているが、この数は適宜変更してよく、例えば圧縮バネの数は2つとされてもよい。この場合、2つの圧縮バネがレンズホルダ31を挟むように配置されてよい。これにより、レンズホルダ31の可動範囲の中央部に、2つのバネが釣り合う中立位置(原点位置)を配置でき、1つの圧縮バネ34のみが配置される場合に比べて、レンズホルダ31の移動の際に要する消費電力を低減させ易い。また、このような構成とすることによって、レンズホルダ31を目的位置まで短時間で移動し易い。
また、弾性部34は、圧縮バネに代えて引っ張りバネ等の他のバネ部材で構成しても構わない。また、弾性部34は、場合によっては、バネ部材以外の弾性部材(例えばゴム部材等)で構成しても構わない。
以上のように設けられるレンズ駆動装置30は、レンズホルダ31を目的の位置(ここでは、原点からずれた位置を想定している)に配置する場合に、コイル331に常時通電する必要がある。このために、コイル331から発生する熱の量が非常に多くなり易い。コイル331から発生した熱は、その周辺に存在するレンズ等の光学部品に悪影響を及ぼすことがある。例えば、熱によってコリメートレンズ15の特性変化が生じ、収差の影響によって光ピックアップ1の読み取り性能や書き込み性能が低下する場合がある。
この点、レンズ駆動装置30では、コイル331をベース部材(ピックアップベース10)に固定配置する構成であるために、コイル331から発生する熱を効率良く放熱しやすい。例えば、ベース部材10に固定されるコイル33に、熱伝導性の良い部材で構成される放熱部を当接させることによって、コイル331で発生する熱を効率良く放散できる。
なお、コイル331がレンズホルダ31に搭載され、磁石332がベース10に固定される構成では、放熱性の確保が難しい。これは、例えば、レンズホルダ31には、コイル331の発熱を十分に放熱できるだけの放熱部を設けるのが難しく、また、ベース10側に放熱部を配置するとレンズホルダ31の移動を適切に行い難くなる等の理由による。
熱伝導性の良い部材で構成される放熱部は、例えば銀、アルミニウム、銅等の金属部材で構成してもよい。また、放熱部は、例えば、前述の金属部材と放熱グリスとの組み合わせ等であっても構わない。なお、コイル331は、絶縁部材で被膜されているために、導電性の部材に接触させてもショートは起きない。
放熱部は、コイル331の放熱性を確保する目的のみで導入された部材からなる構成でも構わない。ただし、本実施形態では、光ピックアップ1が既に備える部材を利用して放熱部が構成されるようにしている。すなわち、本実施形態では、光学部材を覆うカバー50(図3参照)を用いて放熱部を構成している。放熱性を確保する目的で、カバー50は、熱伝導性の良い金属部材で構成されている。
カバー50は、図7Aに示すように、コイル331に当接されてもよい。この場合、金属製のカバー50のみで、本発明の放熱部を構成することになる。また、カバー50は、図7Bに示すように、放熱グリス51を介してコイル331に接続されても構わない。この場合には、金属製のカバー50と放熱グリス51とが本発明の放熱部を構成することになる。カバー50は、光学部材を覆うために比較的大きな面積を有する。このために、カバー50を放熱部として利用することで、コイル331の通電によって発生する熱が、ピックアップベース10上の光学部材に悪影響を及ぼす可能性を抑制できる。
なお、光ピックアップ1を構成するピックアップベース10が熱伝導性の良い部材で構成される場合には、ピックアップベース10が放熱部として利用されてもよい。
<その他>
以上に示した実施形態は本発明の例示であり、本発明の適用範囲は、以上に示した実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で、実施形態に示した構成は適宜変更可能である。
例えば、以上に示した実施形態では、レンズ駆動装置30はコリメートレンズ15を移動する構成とされた。しかし、レンズ駆動装置30が動かすレンズは、コリメートレンズ以外のレンズ(例えば、エキスパンダーレンズを構成する可動レンズ)であっても構わない。
また、本発明のレンズ駆動装置は、光ピックアップ以外の光学装置(例えばカメラ等)に適用されても構わない。
1 光ピックアップ
10 ピックアップベース(ベース)
11 半導体レーザ(光源)
15 コリメートレンズ(レンズ)
17 対物レンズ
30 レンズ駆動装置
31 レンズホルダ
32 ガイドシャフト(ガイド部)
33 駆動部
34 弾性部
35 ガイドレール(ガイド部)
50 カバー(放熱部)
51 放熱グリス(放熱部)
331 コイル
332 磁石

Claims (5)

  1. ベースと、
    レンズを保持するレンズホルダと、
    前記ベース上に設けられて、前記レンズホルダが前記レンズの光軸方向と平行な方向に移動するように案内するガイド部と、
    前記光軸方向と平行な方向の力を前記レンズホルダに付与する弾性部と、
    前記レンズホルダを、前記弾性部によって付与される力に抗して移動可能とする駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、
    前記レンズホルダに搭載される磁石と、
    前記ベースに固定配置されて、前記磁石と協働して前記レンズホルダに対して駆動力を与えるコイルと、を有することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記コイルに当接する放熱部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 請求項2に記載のレンズ駆動装置を備え、
    光学部材を覆うカバーが、前記放熱部に含まれることを特徴とする光ピックアップ。
  5. 光源と、前記光源から出射された光を光ディスクの情報記録層に集光する対物レンズと、を備え、
    前記レンズ駆動装置が有する前記レンズは、前記光源と前記対物レンズとの間の光路に配置されるコリメートレンズであることを特徴とする請求項3又は4に記載の光ピックアップ。
JP2012245122A 2012-11-07 2012-11-07 レンズ駆動装置及び光ピックアップ Pending JP2014093117A (ja)

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