JP2007073100A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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JP2007073100A
JP2007073100A JP2005256813A JP2005256813A JP2007073100A JP 2007073100 A JP2007073100 A JP 2007073100A JP 2005256813 A JP2005256813 A JP 2005256813A JP 2005256813 A JP2005256813 A JP 2005256813A JP 2007073100 A JP2007073100 A JP 2007073100A
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laser light
beam splitter
lens
head device
optical head
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Aiichiro Ikeda
愛一郎 池田
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 光学部品の点数を減らすことで、該光学部品の取り付け、位置決めの手間と
時間を省略することができ、製造コストを低減することができるとともに、光学部品を配
置に必要な領域を縮小することで、光ヘッド装置の設計の自由度を高めることができ、光
ヘッド装置を小型化し、該光ヘッド装置の駆動に必要なエネルギを低減する。
【解決手段】 レーザ光源Ld、グレーティングGr、ビームスプリッタ部31とレン
ズ部32とを有する偏光ビームスプリッタ3、ミラーMr、コリメータレンズLc、1/
4波長板Qbとが取り付けられるスライドベース1と、対物レンズLbを備えるアクチュ
エータ2を有し、偏光ビームスプリッタ3がビームスプリッタ部31は入射してくるレー
ザ光の振動方向によって、透過又は反射する光学素子である光ヘッド装置A。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データの記録又は読出しのために光ディスクにレーザ光を照射する光ヘッド
装置に関するものである。
近年、映像、音声又は情報の記録媒体として光を照射することで記録及び(又は)読出
しすることができる光ディスクを用いるものが多く用いられている。前記光ディスクとし
て、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等が広く用いられている
。これら光ディスクを記録媒体として該光ディスクにデータの記録及び(又は)読出しを
行う光ディスク装置は光ディスクの記録面に対しレーザ光を照射し、反射してきた光を検
出する光ヘッド装置を備えている。
図7に従来の光ヘッド装置の配置図を示す。図7に示す光ヘッド装置はそれには限定さ
れないがここでは、光ディスクに記録されているデータを読出す読出し専用の光ヘッド装
置である。図1に示すようにレーザ光源Ldと、レーザ光を3ビーム化するグレーティン
グGrと、偏光ビームスプリッタPBsと、ミラーMrと、コリメータレンズLcと、対
物レンズLbと、1/4波長板Qbと、受光素子Pdと、センサレンズLsとを有してい
る。
レーザ光源Ldより照射されたレーザ光グレーティングGrにて3ビーム化され、偏光
ビームスプリッタPBsを透過する。レーザ光源Ldより出射されるレーザ光は直線偏光
であり、偏光ビームスプリッタPBsはこのレーザ光が透過することができるように配置
されている。偏光ビームスプリッタPBsを透過したレーザ光は1/4波長板Qbを透過
し円偏光に変換され、ミラーMrで反射されてコリメータレンズLcに入射する。コリメ
ータレンズLcに入射したレーザ光は平行光として対物レンズLbに入射する。対物レン
ズLbに入射したレーザ光は集光され光ディスクDsの記録面にレーザスポットとして照
射される。
ディスクの記録面で反射したレーザ光は対物レンズLbを透過し、コリメータレンズL
cを透過する。コリメータレンズLcを透過したレーザ光はミラーMrで反射され、1/
4波長板Qbに入射する。ディスクの記録面で反射し1/4波長板Qbに入射するレーザ
光は1/4波長板Qbから出射するレーザ光とは逆方向に回転する円偏光であり、1/4
波長板Qbを透過するときにレーザ光は円偏光から直線偏光に変換される。直線偏光に変
換されたレーザ光の振動面はレーザ光源Ld側から偏光ビームスプリッタPBsに入射す
るレーザ光の振動面に対して90°傾く。1/4波長板Qbより出射したレーザ光は偏光
ビームスプリッタPBsに入射する。
偏光ビームスプリッタPBsはレーザ光源Ldから照射されるレーザ光が透過できるよ
うに配置されているので、レーザ光源Ldから照射されるレーザ光の振動面に対して90
°傾いた振動面を有する直線偏光のレーザ光は偏光ビームスプリッタPBsで反射されて
受光素子Pd方面に出射される。偏光ビームスプリッタPBsから出射されたレーザ光は
センサレンズLsに入射し、受光素子Pdにてレーザ光を検出する。センサレンズLsは
シリンドリカルレンズが使われており、非点収差を発生させ、光ヘッド装置のフォーカシ
ングを行う(特開2004−288340号公報、特開2002−298425号公報等
参照)。
特開2004−288340号公報 特開2002−298425号公報
光ヘッド装置の光学部品は精度よく配置されていなくてはならず、偏光ビームスプリッ
タPBsとセンサレンズLsも相対位置がずれないように配置されなくてはならない。ま
た、センサレンズLsと受光素子Pdとの相対位置もずれないように配置されなくては、
受光素子Pdに照射するレーザ光の光軸及び焦点がずれ、必要な信号を得ることができな
い。
偏光ビームスプリッタPBs及びセンサレンズLsは接着剤でベース部材に取り付けら
れるものであり、接着剤は熱によって接着が緩む。偏光ビームスプリッタPBsはレーザ
光が出射しない又は入射しない面を、レーザ光が通過する光路の壁面に密接させて配置す
ることができるので位置決めしやすいが、センサレンズLsは接着に頼らなくてはならず
、ずれたり、傾いたり等の不具合の原因になりやすい。
そこで本発明は、光ディスクにレーザ光を照射し情報を記録する又は読み出すための光
ヘッド装置であって、センサレンズの配置精度による受光素子に照射されるレーザ光の光
軸、焦点のずれの発生を抑制し、前記光ディスクからの信号の読み取り精度を向上させる
とともに、温度変化等の環境変化による信頼性の低下を抑制することを目的とする。
また本発明は、光ディスクにレーザ光を照射し情報を記録する又は読み出すための光ヘ
ッド装置であって、光学部品の点数を減らすことで、該光学部品の取り付け、位置決めの
手間と時間を省略することができ、それだけ、製造コストを低減することを目的とする。
さらに本発明は、光ディスクにレーザ光を照射し情報を記録する又は読み出すための光
ヘッド装置であって、光学部品を配置に必要な領域を縮小することで、光ヘッド装置の設
計の自由度を高めることができ、光ヘッド装置を小型化し、該光ヘッド装置の駆動に必要
なエネルギを低減することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、光ディスクにレーザ光を照射することでデータの
読出し又は書込みを行う光ヘッド装置であって、直線偏光のレーザ光を照射するレーザ光
源と、透過するレーザ光を3ビーム化するグレーティングと、前記レーザ光を反射し該レ
ーザ光の光路を屈曲させるミラーと、前記レーザ光を平行光にするコリメータレンズと、
前記レーザ光を偏光するための1/4波長板と、前記光ディスクで反射したレーザ光を受
光し電気信号に変換する受光素子と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を透過して
光ディスクに向けて出射し、前記光ディスクで反射したレーザ光を反射して前記受光素子
に向けて出射する偏光ビームスプリッタとを有するスライドベースと、前記スライドベー
スに取付固定されるアクトベースと、前記アクトベースに取り付けられ、磁界を形成する
永久磁石と、前記光ディスクにレーザ光を照射する対物レンズと、前記対物レンズを保持
し前記永久磁石にて形成される磁界内に配置されるレンズホルダと、前記永久磁石が形成
する磁界と交差するように前記レンズホルダに取り付けられ、該レンズホルダを駆動する
駆動コイルと、前記駆動コイルに電力を供給する電力供給手段とを有するアクチュエータ
とを具備し、前記偏光ビームスプリッタは立方体又は略立方体形状のビームスプリッタ部
と凸形状のシリンドリカルレンズと同様の形状を有するレンズ部とを有し、前記ビームス
プリッタ部は直線偏光のレーザ光をその偏光方向によって透過又は反射するものであり、
前記レンズ部は前記ビームスプリッタ部で反射したレーザ光が出射する面に一体に形成さ
れていることを特徴とする。
この構成によると、偏光ビームスプリッタとしてビームスプリッタ部とレンズ部とが一
体に形成されているものを採用しているので、ビームスプリッタとレンズとの相対的な位
置決めをしなくてもよく、それだけ、光ヘッド装置の組み立てに位置決め用の道具や機械
を必要としない。
また、位置決めの工程を省略することができるので、その工程を行うための手間と時間
を削減することができる。さらに、ビームスプリッタとレンズの間に空間が存在しないの
で、それだけ、光ヘッド装置の設計の自由度を高めることができる。
さらに、前記ビームスプリッタ部と前記レンズ部とを一体に形成するので、接着部が減
る。接着部が減ることで、温度、振動等の環境変化によって接着剤が変化し、光学部品が
移動して、相対位置の精度が低下するのを抑制することができる。これにより、長期間に
わたって高い読み取り精度を有することができる。
上記目的を達成するために本発明は、光ディスクにレーザ光を照射することでデータの
読出し又は書込みを行う光ヘッド装置であって、直線偏光のレーザ光を照射するレーザ光
源と、透過するレーザ光を3ビーム化するグレーティングと、前記レーザ光を反射し該レ
ーザ光の光路を屈曲させるミラーと、前記レーザ光を平行光にするコリメータレンズと、
前記レーザ光を偏光するための1/4波長板と、前記光ディスクで反射したレーザ光を受
光し電気信号に変換する受光素子と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を前記光デ
ィスクに向けて出射し、前記光ディスクで反射したレーザ光を前記受光素子に向けて出射
する偏光ビームスプリッタとを有するスライドベースと、前記スライドベースに取付固定
されるアクトベースと、前記アクトベースに取り付けられ、磁界を形成する永久磁石と、
前記光ディスクにレーザ光を照射する対物レンズと、前記対物レンズを保持し前記永久磁
石にて形成される磁界内に配置されるレンズホルダと、前記永久磁石が形成する磁界と交
差するように前記レンズホルダに取り付けられ、該レンズホルダを駆動する駆動コイルと
、前記駆動コイルに電力を供給する電力供給手段とを有するアクチュエータとを具備し、
前記偏光ビームスプリッタはビームスプリッタ部と非点収差を発生するレンズ部とを有し
、前記ビームスプリッタ部は直線偏光のレーザ光をその偏光方向によって透過又は反射す
るものであり、前記レンズ部は前記ビームスプリッタ部で反射したレーザ光が出射する面
に一体に形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
この構成によると、偏光ビームスプリッタとしてビームスプリッタ部とレンズ部とが一
体に形成されているものを採用しているので、ビームスプリッタとレンズとの相対的な位
置決めをしなくてもよく、それだけ、光ヘッド装置の組み立てに位置決め用の道具や機械
を必要としない。
また、位置決めの工程を省略することができるので、その工程を行うための手間と時間
を削減することができる。さらに、ビームスプリッタとレンズの間に空間が存在しないの
で、それだけ、光ヘッド装置の設計の自由度を高めることができる。
さらに、前記ビームスプリッタ部と前記レンズ部とを一体に形成するので、接着部が減
る。接着部が減ることで、温度、振動等の環境変化によって接着剤が変化し、光学部品が
移動して、相対位置の精度が低下するのを抑制することができる。これにより、長期間に
わたって高い読み取り精度を有することができる。
前記偏光ビームスプリッタのレンズ部は凸形状のシリンドリカルレンズと同様の形状の
ものを挙げることができる。また、シリンドリカルレンズに限定されるものではなく、非
点収差を発生することができるレンズと同様の形状を広く採用することができる。
前記偏光ビームスプリッタのビームスプリッタ部として前記レーザ光源から出射された
レーザ光を反射し、前記光ディスクで反射されたレーザ光を透過するものを挙げることが
できる。この構成によると、複数のビームスプリッタを採用することで、複数の波長のレ
ーザ光源を用いる光ヘッドにおいて、1つの受光素子で異なる波長のレーザ光を受光する
ことができるので、光ヘッドの構成部材、製造工程を減らすことができ、それだけ、低コ
スト化することができる。
本発明によると、光ディスクにレーザ光を照射し情報を記録する又は読み出すための光
ヘッド装置であって、センサレンズの配置精度による受光素子に照射されるレーザ光の光
軸、焦点のずれの発生を抑制し、前記光ディスクからの信号の読み取り精度を向上させる
とともに、温度変化等の環境変化による信頼性の低下を抑制することができる。
また本発明によると、光ディスクにレーザ光を照射し情報を記録する又は読み出すため
の光ヘッド装置であって、光学部品の点数を減らすことで、該光学部品の取り付け、位置
決めの手間と時間を省略することができ、それだけ、製造コストを低減することができる
さらに本発明によると、光ディスクにレーザ光を照射し情報を記録する又は読み出すた
めの光ヘッド装置であって、光学部品を配置に必要な領域を縮小することで、光ヘッド装
置の設計の自由度を高めることができ、光ヘッド装置を小型化し、該光ヘッド装置の駆動
に必要なエネルギを低減することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる光ヘッド装
置の配置図であり、図2は図1に示す光ヘッド装置の平面図であり、図3は図2に示す光
ヘッド装置の側断面図である。図1、2、3に示す光ヘッド装置はそれには限定されない
がここでは、光ディスクに記録されているデータを読出す読出し専用の光ヘッド装置であ
る。
図1に示すように光ヘッド装置Aはレーザ光源Ldと、レーザ光を3ビーム化するグレ
ーティングGrと、ミラーMrと、コリメータレンズLcと、1/4波長板Qbと、対物
レンズLbと、偏光ビームスプリッタ3と、受光素子Pdとを有している。
図2、3に示すように光ヘッド装置Aはスライドベース1とアクチュエータ2とを有し
ており、スライドベース1には、レーザ光源Ld、グレーティングGr、偏光ビームスプ
リッタ3、ミラーMr、コリメータレンズLc、1/4波長板Qbとが取り付けられ、対
物レンズLbはアクチュエータ2に取り付けられる。
図2に示すようにスライドベース1はアクチュエータ2を配置するためのアクチュエー
タ取付部11と、レーザ光源Ldを取り付けるための光源取付部12と、スライドベース
1が摺動するときに摺動ガイドとなるガイド軸と摺動可能に係合するための摺動孔14と
、アクチュエータ2の距離及び傾角を調整するときにアクチュエータ調整具4が貫通する
ためのアクチュエータ調整孔10とを備えている。
レーザ光源LdはレーザホルダLhに圧入されている。レーザ光源Ldが圧入されたレ
ーザホルダLhをスライドベース1の光源取付部12に配置し、固定することでレーザ光
源Ldをスライドベース1に取付け固定することができる。レーザホルダLhはレーザ光
源Ldのレーザ光出射部がスライドベース1の内側を向くように、すなわち、グレーティ
ングGrに向けてレーザ光を出射するように取り付けられている。
グレーティングGr、偏光ビームスプリッタ3、1/4波長板Qb、ミラーMrはスラ
イドベース1内部に一直線上に配置されている。偏光ビームスプリッタ3の側面には受光
素子Pdが取り付けられている(図2参照)。
図2、図3に示すように、アクチュエータ2はアクトベース21と、対物レンズLbを
保持するレンズホルダ22と、アクトベース21に固定され、レンズホルダ22を支持す
る支持部23と、レンズホルダ22と支持部23を連結し、レンズホルダ22に電力を供
給するとともに弾性支持するワイヤーばね24とを有している。
アクトベース21は底部211と、底部211より突出する突出部212と、底部21
1に形成されレンズホルダ22を非接触に貫通するヨーク213と、スライドベース1に
形成されたアクチュエータ取付部11と係合する取付孔210とを有している。突出部2
12は対向する位置に2個形成されている。ヨーク213は2個の突出部212の間に突
出部212とは直交する方向に対向して2個形成されている。突出部212には永久磁石
214が配置されており、永久磁石214より発生する磁界がレンズホルダ22に作用す
る。
レンズホルダ22はレーザ光が透過するための貫通孔221が形成されており、貫通孔
を挟むようにヨーク213が挿入されるヨーク挿入用の孔222が形成されている。レン
ズホルダ22の貫通孔221には対物レンズLbが固定されている。レンズホルダ22に
はレンズホルダ22を駆動しレンズホルダ22に保持されている対物レンズLbと光ディ
スクDsとの距離を調整するフォーカシングコイル(図示省略)と、対物レンズLbを光
ディスクDsの半径方向に移動させるためのトラッキングコイル(図示省略)とを備えて
いる。
レンズホルダ22はアクトベース21のヨーク213がヨーク挿入用の孔を貫通するよ
うに配置される。このようにレンズホルダ22を配置することで突出部212に配置され
た永久磁石214の磁界がレンズホルダ22に作用する。アクトベース21には支持部2
3が配置されており、レンズホルダ22は弾性を有するワイヤーばね24を介して支持部
23に支持されている。レンズホルダ22はアクトベース21の底部211とは接触しな
いように支持されている。
アクチュエータ2はスライドベース1に接着剤にて固定される。アクトベース21の取
付孔210はアクチュエータ2をスライドベース1に配置したときにスライドベース1の
アクチュエータ取付部11に対応する場所に形成されており、アクチュエータ取付部11
とアクトベース21の取付孔210とを係合して接着剤にて接着し、組み立てられる。
レーザ光源Ldより照射されたレーザ光グレーティングGrにて3ビーム化され、偏光
ビームスプリッタ3を透過する。レーザ光源Ldより出射されるレーザ光は直線偏光であ
り、偏光ビームスプリッタPBsはこのレーザ光が透過することができるように配置され
ている。偏光ビームスプリッタ3を透過したレーザ光は1/4波長板Qbを透過し円偏光
に変換され、ミラーMrで反射されてコリメータレンズLcに入射する。コリメータレン
ズLcに入射したレーザ光は平行光として対物レンズLbに入射する。対物レンズLbに
入射したレーザ光は集光され光ディスクDsの記録面にレーザスポットとして照射される
ディスクの記録面で反射したレーザ光は対物レンズLbを透過し、コリメータレンズL
cを透過する。コリメータレンズLcを透過したレーザ光はミラーMrで反射され、1/
4波長板Qbに入射する。ディスクの記録面で反射し1/4波長板Qbに入射するレーザ
光は1/4波長板Qbから出射するレーザ光とは逆方向に回転する円偏光であり、1/4
波長板Qbを透過するときにレーザ光は円偏光から直線偏光に変換される。直線偏光に変
換されたレーザ光の振動面はレーザ光源Ld側から偏光ビームスプリッタ3に入射するレ
ーザ光の振動面に対して90°傾く。1/4波長板Qbより出射したレーザ光は偏光ビー
ムスプリッタPBsに入射する。
偏光ビームスプリッタ3はレーザ光源Ldから照射されるレーザ光が透過できるように
、すなわち、レーザ光源Ldから出射されるレーザ光の振動方向の光を透過しそれ以外の
方向に振動するレーザ光を反射する配置になっており、1/4波長板Qbから出射される
レーザ光はレーザ光源Ldから照射されるレーザ光の振動面に対して90°傾いた振動面
を有するので、偏光ビームスプリッタ3で反射されて受光素子Pd方面に出射される。偏
光ビームスプリッタ3の受光素子Pdと対向する部分は、非点収差を発生させるレンズ(
ここでは、シリンドリカルレンズ)と同様の形状を有するレンズ部32(後述)が形成さ
れており、非点収差を発生させ、光ヘッド装置のフォーカシングを行う。
図4は本発明にかかる光ヘッド装置に用いられる偏光ビームスプリッタの斜視図であり
、図5は図4に示す偏光ビームスプリッタにレーザ光が入射してきている状態を示す図で
ある。図4及び図5に示すように、偏光ビームスプリッタ3はビームスプリッタ部31と
レンズ部32とを有している。ビームスプリッタ部31とレンズ部32は一体に形成され
ており、ビームスプリッタ部31は入射してくるレーザ光の振動方向によって、透過又は
反射する光学素子である。
図5に示すようにレーザ光源Ldより出射されるレーザ光L1が縦方向に振動するレー
ザ光である場合、ビームスプリッタ部31を透過し、その先にある1/4波長板Qbに入
射する。光ディスクで反射してきたレーザ光L2は上述のように1/4波長板Qbを透過
するときに振動面がレーザ光L2に対して90°傾いた横方向に変換される。横方向に振
動するレーザ光L2はビームスプリッタ部31にて反射され、レンズ部32を透過して受
光素子Pdに向けて出射する。
レンズ部32はそれには限定されないがここではシリンドリカルレンズと同様の形状を
有するものであり、円筒状のレンズの一部を軸に沿って切った形状を有している。レーザ
光L2は所定の第1焦点S1で集束する光であり、レンズ部32は断面を切ったときに外
周が曲線状に形成される面に対して第2焦点S2の距離を伸ばすようにレーザ光を屈折さ
せるものである。外周が直線上に形成される面に対してはレーザ光L2の第1焦点S1の
まま影響しない。
すなわち、第1焦点S1の近くではレーザ光の像は横長の像S1になっており、第2焦
点S2の近くではレーザ光の像は縦長の像S2になっている。第1焦点S1と第2焦点S
2の略中央ではレーザ光の像は円形又は略円形の像F3になる。この第1焦点S1及び第
2焦点S2は対物レンズLbと光ディスクDsの距離によって変化するものであり、受光
素子Pdにレーザ光の円形又は略円形の像F3が形成されるように、換言すると、受光素
子Pdが第1焦点S1と第2焦点S2の中央又は略中央になるように対物レンズLbと光
ディスクDsの距離を調整する制御(フォーカシング制御)を行う。
レンズ部32とビームスプリッタ部31が一体で形成されているので、それぞれ別に形
成されている場合に比べ、光ヘッド装置Aに組み込むときに相対的な位置決めの精度を気
にすることなく配置できるので、相対的な位置決め精度を高めるための道具、装置等を必
要としない。また、レンズとビームスプリッタの位置決めをしなくてすむので、難易度の
高い作業を省略することができ、それだけ、組立作業、時間を短縮し、組み立てコストを
低減することが可能である。
図6は本発明にかかる光ヘッド装置に用いられる偏光ビームスプリッタ他の例にレーザ
光が入射してきている状態を示す図である。図6に示すように偏光ビームスプリッタ3B
ではレーザ光源Ldから入射するレーザ光がビームスプリッタ部3B1で反射され、光デ
ィスクDsで反射されて入射するレーザ光がビームスプリッタ部3B1を透過するように
形成されている。レンズ部3B2はビームスプリッタ部3B1を透過したレーザ光が出射
する面に一体に形成されている。
このように、偏光ビームスプリッタ3Bをレーザ光源Ldより出射するレーザ光をビー
ムスプリッタ部3B1で反射するように形成し、複数のビームスプリッタを配置すること
で、異なる波長を有するレーザ光源を配置し、1つの受光素子Pdでレーザ光を受光する
光ヘッド装置を形成することができる。
上記実施例においてレンズ部の長手方向はレーザ光源より出射されるレーザ光の進行方
向と直交する方向に配置されるものを例示しているが、それに限定されれるものではなく
、平行に形成されるもの、所定の角度を付けて形成されるもの等、非点収差を発生し、受
光素子Pdでレーザ光の非点収差を正確に受光できるように配置するものを広く採用する
ことができる。
上記実施例において、光ヘッド装置は光ディスクに記録されているデータを読み出すた
めの、読出し専用の光ヘッド装置を例に説明しているが、それに限定されるものではなく
、本発明の技術は前記光ディスクにデータを記録するもの、前記光ディスクからデータを
読み出すことができるとともに、前記光ディスクにデータを記録することができるもの等
光ディスクにレーザ光を照射して、その反射光を元にフォーカシング制御を行うものに対
し、広く採用することができる。
上記実施例において、レンズ部としてシリンドリカルレンズと同様の形状で形成されて
いるものを挙げているが、それに限定されるものではなく、フォーカシング制御に必要な
非点収差を発生させることができるレンズと同様の形状のものを広く採用することができ
る。また、アクチュエータ2としてワイヤーばね24でレンズホルダ22を弾性支持する
タイプのアクチュエータ例に説明しているが、それに限定されるものではなく、フォーカ
シング制御を行うことができるアクチュエータを広く採用することができる。
本発明の光ヘッド装置は、DVD、CD等の光ディスクを記録媒体とする光ディスク装
置において適用することができる。
本発明にかかる光ヘッド装置の配置図である。 図1に示す光ヘッド装置の平面図である。 図2に示す光ヘッド装置の側断面図である。 本発明にかかる光ヘッド装置に用いられる偏光ビームスプリッタの斜視図である。 図4に示す偏光ビームスプリッタにレーザ光が入射してきている状態を示す図である。 本発明にかかる光ヘッド装置に用いられる偏光ビームスプリッタ他の例にレーザ光が入射してきている状態を示す図である。 従来の光ヘッド装置の配置図である。
符号の説明
A 光ヘッド装置
Ld レーザ光源
Gr グレーティング
Qb 1/4波長板
Mr ミラー
Lc コリメータレンズ
Lb 対物レンズ
Pd 受光素子
1 スライドベース
10 アクチュエータ調整孔
11 アクチュエータ取付部
12 光源取付部
2 アクチュエータ
21 アクトベース
211 底部
212 突出部
213 ヨーク
214 永久磁石
22 レンズホルダ
221 貫通孔
23 支持部
24 ワイヤーばね
3 偏光ビームスプリッタ
31 ビームスプリッタ部
32 レンズ部

Claims (5)

  1. 光ディスクにレーザ光を照射することでデータの読出し又は書込みを行う光ヘッド装置
    であって、
    直線偏光のレーザ光を照射するレーザ光源と、透過するレーザ光を3ビーム化するグレ
    ーティングと、前記レーザ光を反射し該レーザ光の光路を屈曲させるミラーと、前記レー
    ザ光を平行光にするコリメータレンズと、前記レーザ光を偏光するための1/4波長板と
    、前記光ディスクで反射したレーザ光を受光し電気信号に変換する受光素子と、前記レー
    ザ光源から出射されたレーザ光を透過して光ディスクに向けて出射し、前記光ディスクで
    反射したレーザ光を反射して前記受光素子に向けて出射する偏光ビームスプリッタとを有
    するスライドベースと、
    前記スライドベースに取付固定されるアクトベースと、前記アクトベースに取り付けら
    れ、磁界を形成する永久磁石と、前記光ディスクにレーザ光を照射する対物レンズと、前
    記対物レンズを保持し前記永久磁石にて形成される磁界内に配置されるレンズホルダと、
    前記永久磁石が形成する磁界と交差するように前記レンズホルダに取り付けられ、該レン
    ズホルダを駆動する駆動コイルと、前記駆動コイルに電力を供給する電力供給手段とを有
    するアクチュエータとを具備し、
    前記偏光ビームスプリッタは立方体又は略立方体形状のビームスプリッタ部と凸形状の
    シリンドリカルレンズと同様の形状を有するレンズ部とを有し、前記ビームスプリッタ部
    は直線偏光のレーザ光をその偏光方向によって透過又は反射するものであり、前記レンズ
    部は前記ビームスプリッタ部で反射したレーザ光が出射する面に一体に形成されているこ
    とを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 光ディスクにレーザ光を照射することでデータの読出し又は書込みを行う光ヘッド装置
    であって、
    直線偏光のレーザ光を照射するレーザ光源と、透過するレーザ光を3ビーム化するグレ
    ーティングと、前記レーザ光を反射し該レーザ光の光路を屈曲させるミラーと、前記レー
    ザ光を平行光にするコリメータレンズと、前記レーザ光を偏光するための1/4波長板と
    、前記光ディスクで反射したレーザ光を受光し電気信号に変換する受光素子と、前記レー
    ザ光源から出射されたレーザ光を前記光ディスクに向けて出射し、前記光ディスクで反射
    したレーザ光を前記受光素子に向けて出射する偏光ビームスプリッタとを有するスライド
    ベースと、
    前記スライドベースに取付固定されるアクトベースと、前記アクトベースに取り付けら
    れ、磁界を形成する永久磁石と、前記光ディスクにレーザ光を照射する対物レンズと、前
    記対物レンズを保持し前記永久磁石にて形成される磁界内に配置されるレンズホルダと、
    前記永久磁石が形成する磁界と交差するように前記レンズホルダに取り付けられ、該レン
    ズホルダを駆動する駆動コイルと、前記駆動コイルに電力を供給する電力供給手段とを有
    するアクチュエータとを具備し、
    前記偏光ビームスプリッタはビームスプリッタ部と非点収差を発生するレンズ部とを有
    し、前記ビームスプリッタ部は直線偏光のレーザ光をその偏光方向によって透過又は反射
    するものであり、前記レンズ部は前記ビームスプリッタ部で反射したレーザ光が出射する
    面に一体に形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 前記偏光ビームスプリッタのレンズ部は凸形状のシリンドリカルレンズと同様の形状を
    有することを特徴とする請求項2に記載の光ヘッド装置。
  4. 前記偏光ビームスプリッタのビームスプリッタ部は前記レーザ光源から出射されたレー
    ザ光を反射し、前記光ディスクで反射されたレーザ光を透過するものであることを特徴と
    する請求項2又は請求項3に記載の光ヘッド装置。
  5. 前記偏光ビームスプリッタは前記ビームスプリッタ部と前記レンズ部とが一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の光ヘッド
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110174662A (zh) * 2019-05-31 2019-08-27 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 一种用于激光雷达的高精度三分束激光发射装置

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