JP4253561B2 - 光ピックアップおよび光ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学的に情報の記録/再生を行うのに用いられる光ピックアップおよび該光ピックアップを搭載した光ディスクドライブ装置に関するものである。
光学式記録再生装置は、波長780nmの光を使用するCDから波長660nmの光を使用するDVD、さらに波長405nmの光を使用するディスクの採用と、波長を短くすることによる高密度化が進められている。光の波長を色で表現すると、赤外線の領域から、赤色、青紫色へと変化してきている。さらに波長が短くなると紫外線となる。
ところで、光ピックアップでは、光ディスクに光を集光する対物レンズを保持するホルダや、レーザダイオードから出射した光を平行光とするためのレンズをハウジングに固定する際に介するホルダ、あるいはハウジング自体に、低価格化や軽量化を目的として合成樹脂が多様化されている。
しかし、一般的に、合成樹脂は紫外線やそれに近い波長の光に弱く、上記のように波長が紫外線に近くなると、その光により合成樹脂製のホルダやハウジングが劣化してひび割れや強度低下が生じ、長期間に亘って信頼性を持たせることが難しくなってくる。
このような問題を解決し得るものとして、従来、対物レンズを保持するレンズホルダを、レーザダイオードから対物レンズに向う光が当たる部分はマグネシウムで形成し、他の部分は合成樹脂で形成した光ヘッド装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の光ヘッド装置によると、レンズホルダでは、光が合成樹脂に当たることがないので、紫外線に近い波長の光による合成樹脂の劣化を防止でき、高い信頼性を持たせることができる。また、このようなレンズホルダの構成を、光ピックアップ内の対物レンズ以外のレンズホルダや、ハウジングに適応することで、それらの信頼性を高めることが可能となる。
特開平10−69665号公報
しかしながら、マグネシウムは高価であるため、合成樹脂の長所の1つである低価格化に反することになる。また、マグネシウム以外の金属を使用することも可能であるが、マグネシウム以外の金属は一般的に質量が大きく、合成樹脂の採用によって得られる他の長所の軽量化に反してしまうことになる。
なお、合成樹脂の中には、紫外線に強いものも存在するが、そのような合成樹脂は、剛性が低かったり、価格が高かったりするため、これによりホルダ全体を形成すると、剛性の低い低性能な装置になったり、高価な装置になったりすることになる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、波長の短い光を使用する場合でも長期間に亘って高い信頼性を維持できると共に、軽量化、低価格化を実現できる光ピックアップおよび光ディスクドライブ装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、光学素子と、該光学素子を保持するホルダと、該ホルダを記録媒体にほぼ垂直な第1の方向および/または記録媒体のトラックを横切る第2の方向に移動可能に支持する手段と、上記ホルダを上記第1の方向および/または上記第2の方向に駆動する手段と、上記光学素子に光を照射する発光素子とを有する光ピックアップにおいて、
上記ホルダは合成樹脂からなり、該ホルダの上記光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に、紫外線防止コートを施したことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、発光素子と、該発光素子から出射した光が入射する光学素子を保持するホルダとを備えたハウジングを有する光ピックアップにおいて、
上記ホルダは合成樹脂からなり、該ホルダの上記光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に、紫外線防止コートを施したことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、発光素子と、該発光素子から出射した光が入射する光学素子とを備えたハウジングを有する光ピックアップにおいて、
上記ハウジングは合成樹脂からなり、該ハウジングの上記光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に、紫外線防止コートを施したことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ピックアップにおいて、上記紫外線防止コートは、上記発光素子側にのみ施されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ピックアップにおいて、上記紫外線防止コートは、ウレタン樹脂を含む塗料からなることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ピックアップにおいて、上記紫外線防止コートは、フッ素樹脂を含む塗料からなることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ピックアップにおいて、上記発光素子は、波長450nm以下の光を発光するものであることを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する請求項8に係る発明は、波長450nm以下の光を使用する光ディスクに対応する光ディスクドライブ装置において、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光ピックアップを搭載したことを特徴とするものである。
請求項1の発明によると、光学素子を保持し、第1の方向および第2の方向に移動可能なホルダを、合成樹脂製として、該ホルダの光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に紫外線防止コートを施したので、軽量化および低価格化が図れ、かつ波長の短い光を使用する場合でも長期間に亘って高い信頼性を維持できる光ピックアップを実現することができる。
請求項2の発明によると、ハウジングに設置される光学素子を保持するホルダを、合成樹脂製として、該ホルダの光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に紫外線防止コートを施したので、軽量化および低価格化が図れ、かつ波長の短い光を使用する場合でも長期間に亘って高い信頼性を維持できる光ピックアップを実現することができる。
請求項3の発明によると、発光素子や該発光素子から出射した光が入射する光学素子を備えるハウジングを、合成樹脂製として、該ハウジングの光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に紫外線防止コートを施したので、軽量化および低価格化が図れ、かつ波長の短い光を使用する場合でも長期間に亘って高い信頼性を維持できる光ピックアップを実現することができる。
請求項4の発明によると、紫外線防止コートを発光素子側にのみ施すようにしたので、より低価格化が図れる。
請求項5および請求項6の各発明によると、紫外線防止コートを簡単かつ安価に形成することができる。
請求項7の発明によると、波長450nm以下の光を発光する発光素子を用いるので、より高信頼性を発揮することができる。
請求項8の発明によると、軽量化および低価格化が図れ、かつ波長の短い光を使用する場合でも長期間に亘って高い信頼性を維持できる光ディスクドライブ装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図において、説明に不要な部品等は図示を省略していると共に、ハッチングも図が煩雑となるため一部省略している。
(第1実施の形態)
図1〜図3は第1実施の形態を示すもので、図1は光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの上面図、図2は同じく要部下面図、図3は同じく側面断面図である。
図1および図3において、液晶ポリマーなどの合成樹脂で作られたホルダ2には、対物レンズ1、フォーカスコイル3a,3bおよびトラッキングコイル4a〜4dが接着されている。本実施の形態では、ホルダ2の全面に、紫外線防止コート16としてウレタン樹脂を含む塗料が塗布されている。図3には、紫外線防止コート16の塗布範囲を太線で示している。また、ホルダ2には、支持手段を構成するベリリウム銅製の4本のワイヤバネ5a〜5d(5aは図示せず)の一端も接着されている。これらワイヤバネ5a〜5dの一端には、ホルダ2に固定された基板6a,6bを介してフォーカスコイル3a,3bおよびトラッキングコイル4a〜4dの端末が接続されている(端末は図示せず)。また、ワイヤバネ5a〜5dの他端は、バネウケ7に接着されている。これにより、ホルダ2は、第1の方向である図示しないディスク状の記録媒体のほぼ垂直方向(Z方向)および第2の方向である記録媒体のほぼ半径方向(X方向)に移動可能に支持されていることになる。
バネウケ7には、基板8が固定され、この基板8にワイヤバネ5a〜5dが半田付けされている。ワイヤバネ5a〜5dは、図示しないフレキシブル基板を介して、さらに外部の電気回路の接続される。ベース9の曲げ立ち上げ部11a,11bには、磁界を発生させる磁石12a,12bも固定されている。以上、ベース9上に組み立てられた対物レンズ1を駆動するための機構をレンズアクチュエータ10と呼ぶ。
ホルダ2には、図2および図3に示すように、絞り13が設けられている。この絞り13には、図示しないレーザダイオードから出射された波長405nmの光束15が矢印14の向きに入射する。光束15は、絞り13よりも大きく、絞り13で制限されて一部分の光が対物レンズ1に入射するようになっている。
以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
図示しない波長405nmのレーザダイオードから出射した光は、ホルダ2の絞り13で所定の大きさの光束にされて、対物レンズ1により図示しない記録媒体に集光する。記録媒体からの反射光は、再び対物レンズ1を通って図示しない光学部組に入射して、該光学部組内の光検出器で受光され、その出力に基づいて公知の方法によりフォーカスエラー、トラッキングエラーおよび記録信号が検出される。
ここで、フォーカスエラーが検出された場合は、フォーカスコイル3a,3bに電流を流すことにより、ホルダ2を記録媒体に垂直な方向に駆動してフォーカス制御が行われ、トラッキングエラーが検出された場合は、トラッキングコイル4a〜4dに電流を流すことにより、ホルダ2を記録媒体の半径方向に駆動してトラッキング制御が行われる。
本実施の形態によれば、紫外線に近い波長405nmの光が合成樹脂製のホルダ2に当たるが、ホルダ2には、紫外線防止コート16として、ウレタン樹脂を含む塗料が塗布されているので、合成樹脂そのものに光が当たるのを防止することができる。したがって、紫外線に近い波長405nmの光による合成樹脂の劣化を有効に防止できるので、長期間に亘って信頼性の高いレンズアクチュエータ10を実現することができる。また、紫外線防止コート16は合成樹脂に塗料を塗布するだけで簡単に形成できるので、合成樹脂を用いることによる軽量化、低価格化という特徴を生かすことができる。
なお、本実施の形態では、紫外線防止コート16として、ウレタン樹脂を含む塗料を塗布したが、これに限ることなく、フッ素樹脂を含む塗料など公知の紫外線防止コートと呼ばれる塗料を塗布することができる。
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第2実施の形態に係る光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図である。
本実施の形態は、ホルダ2の全面に紫外線防止コートを施すのではなく、絞り13の周囲の一部分(太線で範囲を示す)にのみウレタン樹脂を含む塗料を塗布して紫外線防止コート16′を施したもので、その他の構成および動作については、第1実施の形態とほぼ同じである。
本実施の形態によれば、絞り13の周囲の一部分にしか紫外線防止コート16′であるウレタン樹脂を含む塗料が塗布されていないが、波長405nmの光が入射するのは光束15の範囲である。また、その周囲にもいろいろなところで反射した光などが当たるが、その強度は光束15の範囲に比べれば弱い。したがって、光の強い光束15の範囲の光を防げれば、第1実施の形態よりは弱いが、実使用上十分に合成樹脂の劣化を防ぐことができ、信頼性を保つことができる。また、紫外線防止コート16′であるウレタン樹脂を含む塗料を塗布する範囲が狭くなることで、塗布にかかるコストを削減することも可能となる。
第1参考例
図5〜図7は本発明とともに開発した第1参考例を示すもので、図5は光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図、図6は同じく要部下面図、図7は同じく下面図である。
本参考例は、第1、第2実施の形態に示したホルダ2を、図5に示すように、ホルダ17とホルダ18との2部品で構成したものである。ここで、ホルダ17は合成樹脂液晶ポリマー製となっている。また、ホルダ18は合成樹脂製であるが、ホルダ17と異なる材質であるポリアリレート樹脂製となっている。これらホルダ17,18は、ホルダ17に設けられた穴部19に、ホルダ18の円形凸部18aを嵌合する形で位置決めして接着固定されている。絞り13は、ホルダ18に設けられている。穴部19と円形凸部18aとの嵌合は軽圧入とされ、ガタによる対物レンズ1と絞り13との中心ずれの要因が増えるのを防いでいる。
ホルダ18の絞り13の周辺は、断面が山状とされ、面18bがXY平面と非平行になっている。これは、矢印14のように、XY平面と垂直に対物レンズ1に入射する光が、面18bで矢印14と正反対の向きに反射して戻ることを防ぐためである。このように、面18bをXY平面と非平行とすることにより、ここで反射した光の方向は矢印14と角度を持つことになって出射したところには戻らなくなり、レーザダイオードから所望のパワーの光を安定して出射させることができる。その他の構成および動作については、第1、第2実施の形態とほぼ同じである。
本参考例によれば、紫外線に近い波長405nmの光は、ホルダ18に当たり、ホルダ17にはほとんど当たらない。ここで、ホルダ18は、ポリアリレート樹脂で形成されているので、紫外線による劣化がほとんどない。したがって、ホルダ17が紫外線に近い波長405nmの光で劣化することを防止でき、長期間に亘って信頼性の高いレンズアクチュエータを実現することができる。また、ポリアリレート樹脂は剛性が低く、ホルダ全体をポリアリレート樹脂で形成すると、剛性の低い低性能なレンズアクチュエータとなってしまうが、ホルダの大部分を剛性の高い液晶ポリマーで形成することで、ホルダ全体の剛性を保つことができ、性能を維持することができる。さらに、共振が起きた場合に、異なる剛性のホルダの組み合わせで、その間で振動エネルギーが熱に変わることなどによる防振効果も期待できる。また、2つの合成樹脂製のホルダ17,18を組み合わせて一つのホルダを構成しているので、合成樹脂の特徴である低価格化および軽量化も錐持できる。
なお、本参考例では、ホルダ18をポリアリレート樹脂で形成したが、ポリエーテルイミド樹脂で形成しても良い。ポリエーテルイミド樹脂も、紫外線に十分強いので、長期間に亘って信頼性の高いレンズアクチュエータを実現することができる。また、ポリエーテルイミド樹脂は、剛性が高いのでホルダ全体をポリエーテルイミド樹脂とすることも可能であるが、ポリエーテルイミド樹脂は高価であるので、光の当たる部分にのみポリエーテルイミド樹脂を用いることで、低価格化を図ることができる。
また、本参考例では、ホルダ17,18を接着により固定したが、両者をインサート成形により一体成形しても良い。このようにすれば、両者を強固につけることができると共に、組立を容易にすることができる。
第2参考例
図8および図9は本発明とともに開発した第2参考例を示すもので、図8は光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図、図9は同じく要部下面図である。
本参考例は、第1参考例において、ホルダ18をリング状の小さなものとしたもので、その他の構成および動作については、第1参考例とほぼ同じである。
本参考例によれば、絞り13の周囲の一部分にしかホルダ18が存在しないが、波長405nmの光が来るのは光束15の範囲である。また、その周囲にもいろいろなところで反射した光などが当たるが、その強度は光束15の範囲に比べれば弱い。したがって、光の強い光束15の範囲の光を防げれば、第1参考例よりは弱いが、実使用上十分にホルダ17の劣化を防ぐことができ、信頼性を保つことができる。また、ホルダ18を小さくすることで、ホルダ18を安くできると共に、組立も容易にできる。
第3参考例
図10および図11は本発明とともに開発した第3参考例を示すもので、図10は光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図、図11は同じく要部下面図である。
本参考例は、2部品からなるホルダのうち、ホルダ18を第2参考例とは逆にホルダ17のZ(−)方向面のほぼ全面を覆うような形状に大型化したもので、その他の構成および動作については、第1参考例とほほ同じである。
本参考例によれば、ホルダ18が大きいので、波長405nmの光がいろいろなところで反射して散乱した光がホルダ17に当たって、ホルダ17が劣化するのを有効に防止でき、非常に高い信頼性を実現するができる。また、ホルダ17による防振効果も大きくすることができる。
以上の第1〜第3参考例では、ホルダを2部品で構成したが、必要に応じて3部品以上で構成しても良い。例えば、第2参考例において、対物レンズ1から出射した光は図示しない記録媒体で反射するが、その反射光がホルダ17のZ(+)方向側の面に当たる可能性がある場合には、このZ(+)方向側にもホルダ18と同じ材質のリング状のホルダを接合しても良い。
また、ホルダ18は、上記した以外の樹脂、例えば、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂等でも良い。
第3実施の形態
図12〜図14は本発明の第3実施の形態を示すもので、図12は光ピックアップの上面図、図13は同じく側面断面図、図14は同じく一部説明図である。
本実施の形態において、対物レンズ1を備えたレンズアクチュエータ10については、第1実施の形態と同じである。レンズアクチュエータ10は、そのベース9に分割して設けられた4つの球面部25a〜25d(25a,25cは図示せず)を、ポリフェニリンサルファイド樹脂で形成されたハウジングであるキャリッジ21の球面部26に摺り合わせることで、対物レンズ1が正しく図示しない記録媒体に向くように傾き調整して、キャリッジ21に固定する。
キャリッジ21には、オイルレスメタル23a,23b(23aは図示せず)が固定されており、これらオイルレスメタル23a,23bに軸22aが通されている。また、キャリッジ21には、一体に軸受部24が設けられ、この軸受部24に軸22bが通されている。軸22aは、オイルレスメタル23a,23bの潤滑性で摺動するので何も塗布しないが、軸22bについては、キャリッジ21と直接摺動することになるため、潤滑剤としてグリースが塗布されている。軸22a,22bは、図示しないデッキベースにディスク状の記録媒体の半径方向(X方向)に固定されている。したがって、キャリッジ21は、デッキベースに対して記録媒体の半径方向に移動可能に支持されていることになる。
キャリッジ21には、波長405nmのレーザ光を発光するレーザダイオード27が、イタ28を介して、該イタ28が延びる平面内(光軸に垂直な平面)で位置調整可能に取り付けられている。
レーザダイオード27から対物レンズ1までの光路には、回折格子29、ビーム整形レンズ32、ビームスプリッタ40、1/4波長板41およびコリメータレンズ42が順次配置されている。
回折格子29は、ホルダ30を介してキャリッジ21に固定されている。ホルダ30は、合成樹脂の液晶ポリマーで形成され、その表面の一部に紫外線防止コート31としてフッ素樹脂を含む塗料が塗布されている(塗布範囲を太線で示す)。ホルダ30は、円筒状外形を持ち、これをキャリッジ21に形成された円筒状穴部に入れることで、回折格子29を光軸に対して回転調整可能に保持している。
ビーム整形レンズ32は、ホルダ33およびホルダ34の2部品からなるホルダを介してキャリッジ21に固定されている。ここで、ホルダ33は合成樹脂の液晶ポリマーで形成され、ホルダ34は合成樹脂のポリアリレート樹脂で形成されている。この2部品からなるホルダは、ビーム整形レンズ32を光軸方向に位置調整可能なように、図14に示すように(図14では、外側にあるホルダ33のみを示す)、ネジ36およびバネ性を持つ薄い金属イタ35により、光軸方向にはスライド可能に、キャリッジ21に設けられた2つの壁面37,38に押しつけられるように矢印39の向きに力を受けて、キャリッジ21に固定されている。
ビームスプリッタ40は、ホルダ等を介さずに直接キャリッジ21に接着固定されており、1/4波長板41は、ビームスプリッタ40に接合されている。
コリメータレンズ42も、ホルダ等を介さずに直接キャリッジ21に接着されており、そのレーザダイオード27側には、ポリアリレート樹脂で形成された筒43がキャリッジ21に接着固定されている。
また、レーザダイオード27からの往路の光がビームスプリッタ40で反射される位置には、フォトディテクタ44が固定されている。フォトディテクタ44の周囲のキャリッジ21の壁には、紫外線防止コート51としてフッ素樹脂を含む塗料が塗布されている(塗布範囲を太線で示す)。
一方、レーザダイオード27から記録媒体に到達して反射された復路の光が、ビームスプリッタ40で反射される位置には、集光レンズ45が金属製の鏡筒46を介してキャリッジ21に固定されている。鏡筒46は、ビーム整形レンズ32のホルダ33,34と同様に、ネジとバネ性を持つ薄い金属イタで固定されている。
集光レンズ45を通った光が進む先には、フォトディテクタ47がイタ48を介してキャリッジ21に固定されている。集光レンズ45を通った記録媒体からの反射光は、キャリッジ21に形成された穴部49を通ってフォトディテクタ47で受光されるようになっており、その光が通る穴部49およびその周辺のキャリッジ21の壁には、紫外線防止コート50としてフッ素樹脂を含む塗料が塗布されている(塗布範囲を太線で示す)。
以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
レーザダイオード27より発せられたレーザ光は、回折格子29に入射して、トラッキング信号検出をディファレンシャルプッシュプル方式で行うために、0次光と±1次光とに分けられた後、ビーム整形プリズム32でビーム整形されて、ビームスプリッタ40および1/4波長板41を経由してコリメータレンズ42に入射し、ここで平行光にされて対物レンズ1により記録媒体上にスポット状に照射される。また、ビームスプリッタ40に入射した光の一部は、該ビームスプリッタ40で反射されてフォトディテクタ44で受光され、その出力に基づいてレーザダイオード27の発光量の調整が行われる。
一方、記録媒体からの反射光は、再び対物レンズ1を通り、往路の逆を戻ってビームスプリッタ40に入射し、ここで戻り光は反射されて、集光レンズ45を通過してフォトディテクタ47で受光され、その出力に基づいて公知の方法によりフォーカスエラー、トラッキングエラーおよび記録信号が検出される。
ここで、フォーカスエラー、トラッキングエラーが検出された場合の対物レンズ1の駆動方法は、第1実施の形態で述べたのと同じである。また、異なるトラックにアクセスする場合には、図示しない駆動手段によりキャリッジ21ごと対物レンズ1を備えたホルダ2を記録媒体の半径方向に駆動する。以上のようにして、ホルダ2およびそれに固定された対物レンズ1は、フォーカス制御、トラッキング制御、アクセス制御される。
本実施の形態によれば、紫外線に近い波長405nmの光が、回折格子29を保持する合成樹脂製のホルダ30に当たるが、ホルダ30には紫外線防止コート31として、フッ素樹脂を含む塗料が塗布されているので、合成樹脂そのものに光が当たることがない。したがって、ホルダ30が紫外線に近い波長405nmの光で劣化するのを防止できるので、長期間に亘って信頼性が高い光ピックアップを実現することができる。また、紫外線防止コート31は、合成樹脂からなるホルダ30に塗料を塗布するだけで簡単に形成できるので、ホルダ30を合成樹脂で形成することによる軽量化および低価格化という特徴と生かすことができる。
同様に、紫外線防止コート50,51を施した部分では、紫外線に近い波長405nmの光が合成樹脂製のキャリッジ21に当たるのを防止できるので、キャリッジ21の劣化を防止でき、長期間に亘って信頼性が高い光ピックアップを実現することができると共に、紫外線防止コート50,51は、合成樹脂からなるキャリッジ21に塗料を塗布するだけで形成できるので、キャリッジ21を合成樹脂で形成することによる軽量化および低価格化という特徴と生かすことができる。
また、ビーム整形プリズム32を保持するホルダ33,34の部分では、紫外線に近い波長405nmの光は、ホルダ34に当たり、ホルダ33にはほとんど当たらない。ここで、ホルダ34はポリアリレート樹脂で形成されており、紫外線での劣化がほとんどないので、ホルダ33が紫外線に近い波長405nmの光で劣化するのを防止でき、長期間に亘って信頼性が高い光ピックアップを実現することができる。
なお、ポリアリレート樹脂は剛性が低いため、ビーム整形プリズム32のホルダ全体をポリアリレート樹脂で形成すると、押さえる金属イタ35の力で変形してしまう等の不都合が生じるが、本実施の形態のようにホルダを、ポリアリレート樹脂からなるホルダ34と、剛性の高い液晶ポリマーからなるホルダ33との2部品で構成することにより、ホルダ全体の剛性を保つことができ、上記の不都合を回避することができる。また、ホルダ33,34は、ともに合成樹脂からなるので、その特徴である低価格化、軽量化を維持することができる。
また、コリメータレンズ42を固定するキャリッジ21のレーザダイオード27側に、ポリアリレート樹脂からなる筒43を設けることにより、この部分でのキャリッジ21の紫外線による劣化を防止することができ、長期間に亘って信頼性の高い光ピックアップを実現することができると共に、キャリッジ21を合成樹脂で形成することによる軽量化および低価格化という特徴と生かすことができる。
集光レンズ45を保持する鏡筒46については、金属製であるので上記のような紫外線からの保護は不要である。なお、金属は高価であるが、合成樹脂よりも温度による線膨張係数が小さいので、温度によって光学部品が動いては都合の悪い場所にのみ金属を使用し、他の部分は上記のように合成樹階を紫外線から保護するように構成することで、合成樹脂を多用した安価な光ピックアップを実現することができる。
なお、本実施の形態において、ホルダやキャリッジに施した紫外線防止コートや、ホルダを2部品で構成して紫外線による劣化を防ぐ方法は、第1,第2実施の形態、第1〜第3参考例で示したレンズアクチュエータ10のホルダ2に施したさまざま方法を適応することが可能である。また、ハウジングであるキャリッジを合成樹脂製の少なくとも2部品を組み合わせて構成すると共に、その少なくとも1部品を紫外線に強い合成樹脂製として、これを光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に配置するように構成することもできる。さらに、本実施の形態では、紫外線防止コートを部分的にしか施していないが、第1実施の形態のレンズアクチュエータ10のように、部品全体に対して施しても良い。
また、光学系についても、種々の変形が可能である。例えば、光路中に球面収差を補正する光学部品を挿入してもよく、その光学部品を保持するホルダにも、紫外線防止コートを施したり、あるいはホルダを2部品で構成したりしても良い。
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、使用する光の波長は、405nmに限らず、450nm以下の波長であれば、同様の効果を得ることができる。また、レーザダイオード等の発光素子からは、1つの波長の光のみが出ているわけではなく、その他の波長の光も出ること、波長変動もあることから、波長450nmを越える光を発光する発光素子を用いる場合であっても、効果を得ることができる。
さらに、上記の実施の形態に係る光ピックアップを搭載して光ディスクドライブ装置を構成することもでき、これにより光ディスクドライブ装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の第1実施の形態に係る光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの上面図である。 同じく、要部下面図である。 同じく、側面断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図である。 本発明とともに開発した第1参考例に係る光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図である。 同じく、要部下面図である。 同じく、下面図である。 本発明とともに開発した第2参考例に係る光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図である。 同じく、要部下面図である。 本発明とともに開発した第3参考例に係る光ピックアップを構成するレンズアクチュエータの側面断面図である。 同じく、要部下面図である。 本発明の第3実施の形態に係る光ピックアップの上面図である。 同じく、側面断面図である。 同じく、一部説明図である。
符号の説明
1 対物レンズ
2 ホルダ
3a,3b フォーカスコイル
4a〜4d トラッキングコイル
5a〜5d ワイヤバネ
6a,6b,8 基板
7 バネウケ
9 ベース
10 レンズアクチュエータ
11a,11b 曲げ立ち上げ部
12a,12b 磁石
13 絞り
15 光束
16,16′ 紫外線防止コート
17,18 ホルダ
18a 円形凸部
18b 面
19 穴部
21 キャリッジ
22a,22b 軸
23a,23b オイルレスメタル
24 軸受部
25a〜25d,26 球面部
27 レーザダイオード
28 イタ
29 回折格子
30 ホルダ
31 紫外線防止コート
32 ビーム整形レンズ
33,34 ホルダ
35 金属イタ
36 ネジ
37,38 壁面
40 ビームスプリッタ
41 1/4波長板
42 コリメータレンズ
43 筒
44 フォトディテクタ
45 集光レンズ
46 鏡筒
47 フォトディテクタ
48 イタ
49 穴部
50,51 紫外線防止コート

Claims (8)

  1. 光学素子と、該光学素子を保持するホルダと、該ホルダを記録媒体にほぼ垂直な第1の方向および/または記録媒体のトラックを横切る第2の方向に移動可能に支持する手段と、上記ホルダを上記第1の方向および/または上記第2の方向に駆動する手段と、上記光学素子に光を照射する発光素子とを有する光ピックアップにおいて、
    上記ホルダは合成樹脂からなり、該ホルダの上記光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に、紫外線防止コートを施したことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 発光素子と、該発光素子から出射した光が入射する光学素子を保持するホルダとを備えたハウジングを有する光ピックアップにおいて、
    上記ホルダは合成樹脂からなり、該ホルダの上記光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に、紫外線防止コートを施したことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 発光素子と、該発光素子から出射した光が入射する光学素子とを備えたハウジングを有する光ピックアップにおいて、
    上記ハウジングは合成樹脂からなり、該ハウジングの上記光学素子に照射される光の当たる部分の少なくとも一部に、紫外線防止コートを施したことを特徴とする光ピックアップ。
  4. 上記紫外線防止コートは、上記発光素子側にのみ施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ピックアップ。
  5. 上記紫外線防止コートは、ウレタン樹脂を含む塗料からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ピックアップ。
  6. 上記紫外線防止コートは、フッ素樹脂を含む塗料からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ピックアップ。
  7. 上記発光素子は、波長450nm以下の光を発光するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ピックアップ。
  8. 波長450nm以下の光を使用する光ディスクに対応する光ディスクドライブ装置において、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光ピックアップを搭載したことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
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