JP2013143159A - 光学部材の取付構造、及び、光ピックアップ - Google Patents

光学部材の取付構造、及び、光ピックアップ Download PDF

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Abstract

【課題】光学部品を搭載する装置の小型化が図れるとともに、製造不良を発生し難い、光学部材の取付構造を提供する。
【解決手段】第1の光学部材13を第2の光学部材12の近傍に配置して、ベース部10に取り付けるための取付構造は、第1の壁部101と、第1の壁部101と間隔をあけて対向配置される第2の壁部102と、を備える。第1の光学部材13は、第1の壁部101及び第2の壁部102の間に挟まれ、第1の壁部101及び第2の壁部102の各上面には溝部1012、1022が設けられ、溝部1012、1022は、注入された接着剤を第1の光学部材13に流出させる流出部1012b、1022bの幅が絞られた構造になっている。
【選択図】図3

Description

本発明は光学部材の取付構造に関し、光ピックアップに好適な技術に関する。
光ピックアップは、光学部材を載置するベース部(基台)を備える。ベース部には、各光学部品が位置、角度精度良く取り付けられるように、各光学部材を取り付けるための取り付け部が設けられる(例えば特許文献1参照)。図7は、従来の、光ピックアップが備える1/4波長板の取付構造を説明するための概略平面図である。図7には、1/4波長板53の他に、光源51、偏光ビームスプリッタ52、及び、光検出器54も合わせて示されている。
光源51から出射された光(ここではS偏光とする)は、偏光ビームスプリッタ52(ここではS偏光を反射しP偏光を透過する構成)で反射された後、1/4波長板53で円偏光に変換され、光ディスク(不図示)へと送られる。光ディスクで反射された光は、1/4波長板53で円偏光からP偏光へと変換され、偏光ビームスプリッタ52を透過して光検出器54へと送られる。1/4波長板53は、偏光ビームスプリッタ52と協働して、光源51から出射された光の利用効率を向上させる機能を発揮する。
図7に示すように、ベース部に間隔をあけて対向配置される一対の壁部55の壁面には、それぞれ溝部55a(図7において紙面奥側へと延びる)が設けられている。一対の溝部55aは、1/4波長板53を取り付けるための取付部として機能し、1/4波長板53は、両端部が一対の溝部55aに挿入されることによってベース部に保持される。なお、溝部55aに挿入された1/4波長板53は、接着剤56によって一対の壁部55(ベース部)に固定される。
特開2007−265559号公報
近年においては、光ピックアップの小型化の要求が強い。この小型化の要求に対応する1つの手段として、ベース部に備えられる光学部材間の間隔を極力小さくすることが考えられる。例えば、図7に示す構成において、間隔をあけて配置される1/4波長板53と偏光ビームスプリッタ52とを接触配置すれば、光ピックアップの小型化が図れる。しかし、この場合、次のような問題が生じる。
図8は、1/4波長板53と偏光ビームスプリッタ52とを接触配置した場合の問題点を説明するための概略平面図である。1/4波長板53と偏光ビームスプリッタ52とが接触配置される場合、一対の溝部55aに、1/4波長板53の両端部を挿入する構成(図7に示す構成)の採用が困難になる。このために、図8に示す構成では、1/4波長板53を挟むように配置される一対の壁部57(ベース部上に設けられる)のそれぞれについて、上面に溝部57aを設けている。そして、この溝部57aに接着剤を流し込む(注入する)ことによって、1/4波長板53が一対の壁部57に接着固定されるようにしている。
図8に示す構成の場合、溝部57aに流し込まれた接着剤が、1/4波長板53及び偏光ビームスプリッタ52の光学面(光が通過する面)に漏れ出しやすい(図8の矢印参照)。ここでいう光学面には、対向配置される偏光ビームスプリッタ52と1/4波長板53との、各対向面も含む。漏れ出した接着剤が光学面の有効径内に付着すると、所望の光学性能が得られなくなる場合がある。所望の光学性能が得られない光ピックアップは不良品になってしまう。
その他、光ピックアップの小型化に伴って光学部材(例えば1/4波長板)の取り付けスペースが狭小化される。この場合、光ピックアップ組み立て時の作業性低下が懸念され、作業性を向上する技術が求められる。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、光学部品を搭載する装置の小型化が図れるとともに、製造不良を発生し難い、光学部材の取付構造を提供することである。また、本発明の他の目的は、光学部品を搭載する装置の小型化が図れるとともに、製造時の作業性が良い、光学部材の取付構造を提供することである。更に、本発明の他の目的は、前述の光学部材の取付構造を備えることにより、小型で信頼性の高い光ピックアップを提供することである。
上記目的を達成するために本発明の光学部材の取付構造は、第1の光学部材を第2の光学部材の近傍に配置して、ベース部に取り付けるための取付構造であって、前記ベース部に設けられる第1の壁部と、前記ベース部に設けられるとともに、前記第1の壁部と間隔をあけて対向配置される第2の壁部と、を備え、前記第1の光学部材は、前記第1の光学部材を通過する光の光軸に対して略直交する方向に並ぶ前記第1の壁部及び前記第2の壁部の間に挟まれ、前記第1の壁部及び前記第2の壁部の各上面には、溝部が設けられ、前記溝部は、注入された接着剤を前記第1の光学部材に流出させる流出部の幅が絞られた構造になっている構成(第1の構成)とされる。
本構成によれば、接着剤を第1の光学部材に流出させる際の流出経路の幅が絞られているために、第1の光学部材及び第2の光学部材の光学面へと接着剤が漏れ出すことを抑制できる。このために、本構成によれば、製造不良を低減できる。
上記第1の構成の光学部材の取付構造において、前記溝部は、前記接着剤を注入するための注入部を有し、前記注入部と繋がる前記流出部は、前記注入部に比べて幅が狭くなっている構成(第2の構成)とするのが好ましい。本構成によれば、注入部を幅広として、溝部に対して確実に接着剤を注入しつつ、光学面への接着剤の漏れ出しを抑制できる。すなわち、本構成によれば、第1の光学部材の取付作業において不良が発生し難い。
上記第1又は第2の構成の光学部材の取付構造において、前記流出部の底面が、前記第1の光学部材の上面近傍に位置する構成(第3の構成)とするのが好ましい。本構成によれば、溝部に注入された接着剤によって第1の光学部材を確実に固定し易い。
上記第1から第3のいずれかの構成の光学部材の取付構造において、前記第1の壁部と前記第2の壁部とで、前記流出部の底面の高さ位置が異なる構成(第4の構成)としてもよい。第1の光学部材の形状として、例えば表裏を誤って取り付けることがないように、平面視略平行四辺形となる形状が採用される場合がある。本構成は、このような場合に好適である。
上記第1から第4のいずれかの構成の光学部材の取付構造において、前記第1の壁部及び前記第2の壁部には、前記第1の光学部材における前記第2の光学部材に対向する面と反対側の面の一部、に対向する突起部が設けられる構成(第5の構成)としてもよい。本構成によれば、取付作業時において、第1の光学部材の倒れ込みを突起部によって抑制できる。すなわち、本構成によれば、作業性の向上が期待できる。
上記第5の構成の光学部材の取付構造において、前記突起部は、前記第2の光学部材より高さが高く設けられている構成(第6の構成)とするのが好ましい。本構成によれば、突起部を第1の光学部材の挿入ガイドとして機能させられるために、作業性の向上が期待できる。
上記第1から第6のいずれかの構成の光学部材の取付構造において、前記第1の光学部材と前記第2の光学部材とは接触している構成(第7の構成)とするのが好ましい。本構成によれば、光学部材が取り付けられる装置の小型化を図りやすい。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは、上記第1から第7のいずれかの構成の光学部材の取付構造を備える構成(第8の構成)になっている。本構成によれば、光ピックアップの組み立て時(製造時)に、狭いスペースに光学部材を適切に配置することができる。
上記第8の構成の光ピックアップにおいて、前記第1の光学部材は光の偏光状態を変化させる波長板であり、前記第2の光学部材は光分離素子である構成(第9の構成)としてもよい。
本発明によれば、光学部品を搭載する装置の小型化が図れるとともに、製造不良を発生し難い、光学部材の取付構造を提供できる。また、本発明によれば、光学部品を搭載する装置の小型化が図れるとともに、製造時の作業性が良い、光学部材の取付構造を提供できる。更に、本発明によれば、小型で信頼性の高い光ピックアップを提供できる。
本実施形態の光ピックアップの外観構成を示す概略平面図 本実施形態の光ピックアップの光学構成を示す概略平面図 本実施形態における、1/4波長板の取付構造を説明するための概略上面図で、1/4波長板が取り付けられる前の状態を示す図 図3のA−A位置における概略断面図 本実施形態における、1/4波長板の取付構造を説明するための概略上面図で、1/4波長板が取り付けられた状態を示す図 図5のB−B位置における概略断面図 従来の、光ピックアップが備える1/4波長板の取付構造を説明するための概略平面図 1/4波長板と偏光ビームスプリッタとを接触配置した場合の問題点を説明するための概略平面図
以下、本発明に係る、光学部材の取付構造及び光ピックアップの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(光ピックアップの概略構成)
まず、本発明の光学部材の取付構造が適用された光ピックアップの概略構成について説明する。なお、本実施形態の光ピックアップは、ブルーレイディスク(BD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)といった3種類の規格の光ディスクに対して情報の読み取りや書き込みを行える構成になっている。
図1は、本実施形態の光ピックアップ1の外観構成を示す概略平面図である。なお、図1に示される光ピックアップ1で光ディスクの情報の読み取り等を行う場合、光ディスクは紙面手前側に配置されることになる。図1に示すように、光ピックアップ1はピックアップベース10を備える。このピックアップベース10は、本発明のベース部の一例である。
光ディスク装置(光ディスクの再生や記録を行うための装置)に搭載される光ピックアップ1は、ピックアップベース10が光ディスク装置内に配置される2本のガイドシャフトGSに摺動可能に支持されることで、光ディスクの半径方向(ラジアル方向)に移動可能とされる。なお、ガイドシャフトGSによるピックアップベース10の支持は、ピックアップベース10の左右の端部に設けられる軸受け部10a、10bを使用して行われる。
ピックアップベース10には、光ディスクに記録される情報を読み取ったり、光ディスクに情報を書き込んだりする上で必要となる各種の部材が搭載されている。この各種の部材には、光源となる半導体レーザ(後述する)、対物レンズ17、24を含む各種の光学部材(後述する)、光検出器21、対物レンズ17、24を駆動させるアクチュエータ30、及び、半導体レーザやアクチュエータ30等を駆動させるために必要となる各種の回路が形成される回路基板(不図示)が含まれる。
なお、上述した、半導体レーザや各種の光学部材(対物レンズ17、24を除く)はピックアップベース10の内部に内蔵される。アクチュエータ30は、その全体がピックアップベース10内にほぼ埋め込まれるようにして取り付けられており、アクチュエータ30に搭載される対物レンズ17、24は外部に露出している。
図2は、本実施形態の光ピックアップ1の光学構成を示す概略平面図である。光ピックアップ1には、第1の半導体レーザ11から出射される光を光ディスクの情報記録面に導くとともに、情報記録面で反射される反射光(戻り光)を光検出器21に導く、BD用の光路が形成されている。また、光ピックアップ1には、第2の半導体レーザ22から出射される光を光ディスクの情報記録面に導くとともに、情報記録面で反射される反射光(戻り光)を光検出器21に導く、DVD及びCD用の光路が形成されている。
なお、光ピックアップ1においては、複数の光学部材が、BD用の光路と、DVD及びCD用の光路とで共用される構成になっている。このような構成を採用しているため、光ピックアップ1は、BD、DVD、及び、CDに対応する構成を少ない部品点数で形成可能になっている。
まず、BD用の光路について説明する。第1の半導体レーザ11は、BD用のレーザ光(例えば波長405nm帯のレーザ光)を出射可能となっている。第1の半導体レーザ11から出射されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ12によって反射され、1/4波長板13、コリメートレンズ14、第1の立ち上げミラー15を順に透過する。第1の立ち上げミラー15を透過した光は、第2の立ち上げミラー16によって反射されて、第2の立ち上げミラー16の上方にある第1の対物レンズ17へと至る。
第1の対物レンズ17は、入射したレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光する。第1の対物レンズ17によって情報記録面に集光されたレーザ光は、情報記録面で反射される。この反射光(戻り光)は、第1の対物レンズ17を通過後、第2の立ち上げミラー16で反射される。その後、戻り光は、第1の立ち上げミラー15、コリメートレンズ14、1/4波長板13、偏光ビームスプリッタ12、ビームスプリッタ18、回折光学素子19、センサーレンズ20を順に透過する。センサーレンズ20を透過した戻り光は、光検出器21の所定の受光領域に集光される。
次に、DVD及びCD用の光路について説明する。第2の半導体レーザ22は、DVD用のレーザ光(例えば波長650nm帯のレーザ光)とCD用のレーザ光(例えば波長780nm帯のレーザ光)とを切り換えて出射可能になっている。このような半導体レーザは、例えばモノリシックタイプ或いはハイブリッドタイプの2波長レーザによって構成できる。
第2の半導体レーザ22から出射されたレーザ光は、1/2波長板23を透過後、ビームスプリッタ18に至る。ビームスプリッタ18で反射された反射光は、偏光ビームスプリッタ12、1/4波長板13、コリメートレンズ14を順に透過し、第1の立ち上げミラー15で反射される。第1の立ち上げミラー15によって反射された反射光は、第1の立ち上げミラー15の上方にある第2の対物レンズ24へと至る。
第2の対物レンズ24は、入射したレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光する。第2の対物レンズ24によって情報記録面に集光されたレーザ光は、情報記録面で反射される。この反射光(戻り光)は、第2の対物レンズ24を通過後、第1の立ち上げミラー15で反射される。その後、戻り光は、コリメートレンズ14、1/4波長板12、偏光ビームスプリッタ12を透過してビームスプリッタ18に至る。ビームスプリッタ18を透過した戻り光は、回折光学素子19、センサーレンズ20を順に透過し、光検出器21の所定の受光領域に集光される。
なお、偏光ビームスプリッタ12及び1/4波長板13は、協働してBD用のレーザ光の光利用効率を高める機能を発揮する。DVD用のレーザ光及びCD用のレーザ光は、その偏光方向に関係なく、偏光ビームスプリッタ12を透過する。また、第1の立ち上げミラー15は、例えばダイクロイックミラーとされ、DVD及びCD用のレーザ光を反射し、BD用のレーザ光を透過させる。
コリメートレンズ14は、図示しないレンズ駆動機構によって、その光軸方向(図2に矢印で示す方向)に移動可能になっている。コリメートレンズ14の位置は、光ディスクの種類やレイヤージャンプ等に応じて適宜移動される。このようにコリメートレンズ14を移動可能とすることで、対物レンズ17、24に入射するレーザ光の収束・発散度合いを調節して、球面収差の影響を適切に抑制できる。
回折光学素子19は、トラッキングエラー(TE)信号を得られるように配置されている。センサーレンズ20は、シリンドリカル面を有して入射する光に非点収差を与える。これにより、フォーカスエラー(FE)信号の取得が可能になっている。1/2波長板23は偏光方向を調節するために設けられている。光検出器21は、受光した光信号を電気信号に変換する光電変換手段として機能する。光検出器21から出力された電気信号は図示しない信号処理部に送られ、この信号処理部で、再生信号、FE信号、TE信号等が生成される。
また、第1の対物レンズ17及び第2の対物レンズ24は、ピックアップベース10に取り付けられるアクチュエータ30(図1参照)に搭載された状態で、ピックアップベース10に搭載されることになる。アクチュエータ30は、光ピックアップ1に備えられる2つの対物レンズ17、24をフォーカス方向(図1及び図2においては紙面に垂直な方向が該当)及びトラッキング方向(図1及び図2においては上下方向が該当)に移動可能とする装置である。
光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ17、24の焦点位置が常に光ディスクの情報記録面に合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ17、24によって光ディスクの情報記録面に集光される光スポットの位置が、光ディスクのトラックに常に追随するようにトラッキング制御を行う必要がある。アクチュエータ30は、例えば、これらフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う際に駆動される。
アクチュエータ30は、対物レンズ17、24を保持するレンズホルダ31(図1参照)を有し、レンズホルダ31をワイヤ32(図1参照)で揺動可能に支持する構成のものである。そして、コイル及び磁石を利用して発生させた力でレンズホルダ31(すなわち対物レンズ17、24)を動かすものである。このようなタイプのアクチュエータは公知であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
(光学部材の取付構造)
以上のように構成される光ピックアップ1において、1/4波長板13に対して、本発明の光学部材の取付構造が適用されている。光ピックアップ1では、コリメートレンズ14が光軸方向に移動する。このコリメートレンズ14の移動に必要とされる領域が広いために、光ピックアップ1の小型化を考慮すると、ピックアップベース10における、他の光学部材の配置スペースに余裕がない。このために、光ピックアップ1においては、1/4波長板13と偏光ビームスプリッタ12とが接触配置される。
なお、1/4波長板13は本発明の第1の光学部材の一例であり、偏光ビームスプリッタ12は本発明の第2の光学部材及び光分離素子の一例である。
図3は、本実施形態における、1/4波長板13の取付構造を説明するための概略上面図で、1/4波長板13が取り付けられる前の状態を示している。図4は、図3のA−A位置における概略断面図である。なお、図4においては、ピックアップベース10に取り付けられる前の1/4波長板13も合わせて示している。図4における矢印方向に1/4波長板13を下すことにより、1/4波長板13は所望の取付位置に配置される。図5は、本実施形態における、1/4波長板13の取付構造を説明するための概略上面図で、1/4波長板13が取り付けられた状態を示している。図6は、図5のB−B位置における概略断面図である。以下、図3から図6を参照しながら、光ピックアップ1における1/4波長板13の取付構造について説明する。
図3に示すように、1/4波長板13の取付部AP(図3の破線枠で囲まれる領域)は、偏光ビームスプリッタ12と、第1の壁部101と、第2の壁部102とを利用して形成される。第1の壁部101と第2の壁部102とは、間隔をあけて対向配置されている。また、第1の壁部101と第2の壁部とは、1/4波長板13を通過する光の光軸AXに対して略直交する方向に並んでいる。第1の壁部101及び第2の壁部102は、ピックアップベース10と一体的に設けられている。ただし、第1の壁部101及び第2の壁部102は、ピックアップベース10とは別部材とされ、ピックアップベース10に固着されたものでも構わない。
なお、第2の壁部102は、第1の半導体レーザ11から偏光ビームスプリッタ12に入射する光(矢印P1方向に進む光)の有効径と重ならないように形成されている。また、第1の壁部101及び第2の壁部102は、偏光ビームスプリッタ12で反射されて光ディスクに向かう光(矢印P2方向に進む光)、及び、光ディスクから1/4波長板13に入射する光(矢印P3方向に進む光)の有効径と重ならないように形成されている。
図3及び図4に示すように、第1の壁部101の壁面101aの一端には、壁面101aに対して略直交する方向に突出する突起部1011が形成されている。突起部1011は、第1の壁部101の下端から上端にかけて形成されている。同様に、第2の壁部102の壁面102aの一端には、壁面102aに対して略直交する方向に突出する突起部1021が形成されている。突起部1021は、第2の壁部102の下端から上端にかけて形成されている。2つの突起部1011、1021は、1/4波長板13を通過する光の光軸AXを挟んで対向配置されている
2つの突起部1011、1021のそれぞれは、1/4波長板13を通過する光の光軸AXに沿って見た場合に、取付部APに配置される1/4波長板13の端部(左右の端部)と重なるように設けられる。また、2つの突起部1011、1021は、偏光ビームスプリッタ12よりも高さが高く設けられている。このために、取付部APに1/4波長板13を挿入配置するに際して、突起部1011、1021は挿入ガイドとしての機能を発揮する。この突起部1011、1021の存在により、1/4波長板13が、偏光ビームスプリッタ12と反対側に倒れ込むのを防止しつつ、1/4波長板13を取付部APに挿入配置できるので、作業性が良い。
図5に示すように、取付部APに挿入配置された1/4波長板13は、光学面(光が通過する面)の一方面13aが偏光ビームスプリッタ12に対向する。また、光学面の他方面13bは、その一部(左右の端部;1/4波長板13を光軸AXに沿って見た場合を想定した表現)が突起部1011、1012に対向する。また、1/4波長板13の一方の側面13cは第1の壁部101の壁面101aに対向し、他方の側面13dは第2の壁部102の壁面102aに対向する。
取付部APに挿入配置された1/4波長板13は、光学面の一方面13aが偏光ビームスプリッタ12の一面に接触した状態で固定される。この固定は、第1の壁部101の上面101bに設けられる溝部1012、及び、第2の壁部102の上面102bに設けられる溝部1022に注入される(流し込まれる)接着剤40によって達成される。
2つの溝部1012、1022は、いずれも、注入部1012a、1022aと、注入部1012a、1022aに繋がる流出部1012b、1022bと、を有する(図3参照)。注入部1012a、1022aは、接着剤40が注入される部分である。接着剤40の注入には、例えばディスペンサ等が使われる。流出部1012b、1022bは、注入部1012a、1022aに注入された接着剤40を1/4波長板13に向けて流出させる部分である。換言すると、2つの溝部1012、1022の壁面101a、102b側の端部は開口しており、この開口部分が流出部1012b、1022bを形成する。
注入部1012a、1022aに比べて、流出部1012b、1022bは幅(図3の左右方向の長さ)が狭くなっている。換言すると、2つの溝部1012、1022は、流出部1012b、1022bの幅が絞られた構造になっている。これは次の理由による。
注入部1012a、1022aは、接着剤40を溝部1012、1022に確実に注入し易いように幅が広いことが望まれる。一方、流出部1012b、1022bの幅が広すぎると、流出部1012b、1022bから流れ出した接着剤40が、偏光ビームスプリッタ12や1/4波長板13の光学面に漏れ出し易くなる。このような事態を避けるべく、流出部1012b、1022bは幅が絞られている。
なお、流出部1012b、1022bの幅は、1/4波長板13の厚み以下であるのが好ましい。ただし、流出部1012b、1022bの幅を狭くし過ぎると接着が不十分になる可能性があるために、この点を考慮して流出部1012b、1022bの幅を決定するのが好ましい。また、流出部1012b、1022bの幅が1/4波長板13の厚みより小さくされる場合において、流出部1012b、1022bは、偏光ビームスプリッタ12から離れる方向(図3では左方向)に偏って配置されるのが好ましい。
図6に示すように、本実施形態では、流出部1012b、1022bの底面は取付部APに配置された1/4波長板13の上面13e近傍に位置するようになっている。より詳細には、1/4波長板13の上面13eの方が、流出部1012b、1022bの底面より若干(例えば数百μmのオーダー)高くなっている。
上述のように、本実施形態では流出部1012b、1022bの幅が絞られている。この影響で、流出部1012b、1022bから1/4波長板13へと流れ出す接着剤40の勢いが多少低下する。このために、例えば、流出部1012b、1022bの底面より1/4波長板13の上面13eの高さがかなり低いと、1/4波長板13に到達する接着剤40の量が不十分となって、接着不十分となることが懸念される。
また、流出部1012b、1022bの底面より1/4波長板13の上面13eの高さがかなり高いと、接着剤40が1/4波長板13の側面13c、13dにしか接しなくなり、接着が不十分になることが懸念される。このような点を考慮して、流出部1012b、1022bの底面は、取付部APに配置された1/4波長板13の上面13e近傍に位置するのが好ましい。そして、1/4波長板13の上面13eの方が、流出部1012b、1022bの底面より若干高くなるのが、更に好ましい。
ところで、本実施形態では、組み立て時において表裏を間違って取り付けないように、1/4波長板13は、その外形が平面視略平行四辺形になっている(図6参照)。そして、これに対応して取付部APの底面が形成されているために、取付部APに挿入配置された1/4波長板13の上面13eの左右の端部(図6を想定した表現)は高さが異なる。このために、本実施形態では、第1の壁部101の流出部1012bと、第2の壁部102の流出部1022bとは、底面の高さ位置が異なっている。図6に示すように、本実施形態では、流出部1022bの底面の方が、流出部1012bの底面よりもδだけ高くなっている。δ(高さの差)は、1/4波長板13の形状に合わせて決定される。
なお、1/4波長板13は、平面視略平行四辺形ではなく、平面視長方形や正方形等、別の形状としてもよい。この場合には、第1の壁部101の流出部1012bと、第2の壁部102の流出部1022bとは、底面の高さ位置が同一であってよい。
以上のように、本実施形態の1/4波長板13の取付構造によれば、1/4波長板13を狭い取付領域に作業性良く取付可能である。また、本実施形態の1/4波長板13の取付構造によれば、1/4波長板13を接着固定(ピックアップベース10に接着固定)するための接着剤40が偏光ビームスプリッタ12や1/4波長板13の光学面に漏れ出して、光ピックアップ1の光学性能に悪影響を及ぼす可能性を低下できる。すなわち、光ピックアップ1の製造時において不良品の発生を抑制でき、また、信頼性の高い光ピックアップ1を製造可能になる。
(その他)
以上に示した実施形態は本発明の例示であり、本発明の光学部材の取付構造、及び、光ピックアップの構成は以上に示した構成に限定されるものではない。
例えば、以上に示した実施形態では、1/4波長板13と偏光ビームスプリッタ12とが接触配置される構成とされた。しかし、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。1/4波長板13が、偏光ビームスプリッタ12と非接触であるが近傍に配置される場合にも、本発明の光学部材の取付構造は有効である。
また、以上に示した実施形態では、本発明の光学部材の取付構造が、偏光ビームスプリッタ12に接触配置(或いは近傍に配置)される1/4波長板13に適用された。しかし、本発明の光学部材の取付構造は、或る光学部材の近傍に配置(接触配置含む)される光学部材に対して広く適用可能であり、本発明の光学部材の取付構造の適用範囲は、1/4波長板に限定されるものではない。
また、以上においては、本発明の光学部材の取付構造が光ピックアップに適用される場合を示したが、本発明の光学部材の取付構造は他の光学装置(例えばカメラ等)にも適用可能である。また、本発明の光学部材の取付構造が適用される光ピックアップの構成(対応可能な光ディスクの種類や使用する光学構成)も、当然、適宜変更されてよい。
本発明は、小型化が要求される光ピックアップに好適である。
1 光ピックアップ
10 ピックアップベース(ベース部)
12 偏光ビームスプリッタ(第2の光学部材、光分離素子)
13 1/4波長板(第1の光学部材)
40 接着剤
101 第1の壁部
101b 第1の壁部の上面
102 第2の壁部
102b 第2の壁部の上面
1011、1021 突起部
1012、1022 溝部
1012a、1022a 注入部
1012b、1022b 流出部
AX 光軸

Claims (9)

  1. 第1の光学部材を第2の光学部材の近傍に配置して、ベース部に取り付けるための取付構造であって、
    前記ベース部に設けられる第1の壁部と、
    前記ベース部に設けられるとともに、前記第1の壁部と間隔をあけて対向配置される第2の壁部と、
    を備え、
    前記第1の光学部材は、前記第1の光学部材を通過する光の光軸に対して略直交する方向に並ぶ前記第1の壁部及び前記第2の壁部の間に挟まれ、
    前記第1の壁部及び前記第2の壁部の各上面には、溝部が設けられ、
    前記溝部は、注入された接着剤を前記第1の光学部材に流出させる流出部の幅が絞られた構造になっている、光学部材の取付構造。
  2. 前記溝部は、前記接着剤を注入するための注入部を有し、
    前記注入部と繋がる前記流出部は、前記注入部に比べて幅が狭くなっている、請求項1に記載の光学部材の取付構造。
  3. 前記流出部の底面が、前記第1の光学部材の上面近傍に位置する、請求項1又は2に記載の光学部材の取付構造。
  4. 前記第1の壁部と前記第2の壁部とで、前記流出部の底面の高さ位置が異なる、請求項1から3のいずれかに記載の光学部材の取付構造。
  5. 前記第1の壁部及び前記第2の壁部には、前記第1の光学部材における前記第2の光学部材に対向する面と反対側の面の一部、に対向する突起部が設けられる、請求項1から4のいずれかに記載の光学部材の取付構造。
  6. 前記突起部は、前記第2の光学部材より高さが高く設けられている、請求項5に記載の光学部材の取付構造。
  7. 前記第1の光学部材と前記第2の光学部材とは接触している、請求項1から6のいずれかに記載の光学部材の取付構造。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の光学部材の取付構造を備える、光ピックアップ。
  9. 前記第1の光学部材は光の偏光状態を変化させる波長板であり、前記第2の光学部材は光分離素子である、請求項8に記載の光ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115046951A (zh) * 2021-02-26 2022-09-13 株式会社岛津制作所 傅里叶变换红外分光光度计

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