JP2003317305A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ装置および光ディスク装置

Info

Publication number
JP2003317305A
JP2003317305A JP2002111736A JP2002111736A JP2003317305A JP 2003317305 A JP2003317305 A JP 2003317305A JP 2002111736 A JP2002111736 A JP 2002111736A JP 2002111736 A JP2002111736 A JP 2002111736A JP 2003317305 A JP2003317305 A JP 2003317305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
optical
attached
substrate
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002111736A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayasu Kanazawa
孝恭 金沢
Satoru Watanabe
渡辺  哲
Sunao Aoki
青木  直
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002111736A priority Critical patent/JP2003317305A/ja
Priority to KR10-2004-7016146A priority patent/KR20040097331A/ko
Priority to EP03717590A priority patent/EP1496504A1/en
Priority to US10/508,812 priority patent/US20050157627A1/en
Priority to CNA038085135A priority patent/CN1647171A/zh
Priority to PCT/JP2003/004771 priority patent/WO2003088231A1/ja
Publication of JP2003317305A publication Critical patent/JP2003317305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1356Double or multiple prisms, i.e. having two or more prisms in cooperation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/122Flying-type heads, e.g. analogous to Winchester type in magnetic recording
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/123Integrated head arrangements, e.g. with source and detectors mounted on the same substrate
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1365Separate or integrated refractive elements, e.g. wave plates
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/22Apparatus or processes for the manufacture of optical heads, e.g. assembly

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図る上で有利な光ピックアップ装置
および光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 偏光ビームスプリッター21は、側面2
106を基板16の長さ方向の他方に向けるとともに、
底面2102を基板16の上面および受光素子23に透
間なく密着させた状態で固定される。1/4波長板17
はその下面1702が上面2104と長さ方向と幅方向
を合わせ隙間無く密着した状態で偏光ビームスプリッタ
ー21に取着される。対物レンズプレート18は、その
下面1806が1/4波長板17の上面1704に隙間
無く密着した状態で取着される。光源22は、半導体レ
ーザ22の出射面およびマウント部材22Bの前面が側
面2106の箇所に隙間無く密着した状態となるように
マウント部材22Bが基板16の上面に接着剤などによ
って接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置および光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク用のピックアップ装置におい
て、フォーカスサーボのアクチュエータを省くことによ
って高密度化を図るため、ハードディスクドライブ装置
と同様なフライングヘッドの原理を用いることが考えら
れている。図12はフライングヘッドの原理を利用した
光ピックアップ装置のうち、ディスクに対する光ビーム
の出射および反射光の検出を行う光ピックアップの構成
図である。光ピックアップ80は、光ビームを出射する
光源としての半導体レーザ8002、前記光ビームの光
路を形成する光学系を構成する偏光ビームスプリッター
(PBS)8004、光ビームを収束するための対物レ
ンズ8006、ディスクの記録面によって反射された前
記光ビームの光量を検出するフォトディテクタ(不図
示)、前記フォトディテクタからの検出信号を処理する
電気回路(不図示)などをシリコンウェハ8008に設
け、これら半導体レーザ8002、偏光ビームスプリッ
ター8004、フォトディテクタ、前記電気回路などが
外気に触れて腐食したり、塵埃が付着して光ビームを妨
害したりすることを防止するためにこれらを1つのパッ
ケージ8010に収めて構成されている。前記パッケー
ジ8010の底壁はリードフレームとして形成され、そ
の厚さ方向に貫通する電気端子8012が設けられ、こ
れら電気端子8012と前記半導体レーザ8002、フ
ォトディテクタとが接続されている。そして、前記電気
端子8012を介して外部と電気信号の入出力が行なわ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光ピックア
ップ装置において、ディスクの面振れに対する追従性を
上げるためには、光ピックアップ80部分の小型化が必
要であるが、前記パッケージ8010が設けられた構成
では小型化を図ることが難しかった。また、半導体レー
ザ8002はそれ自身の発熱によって温度が上昇すると
寿命が短くなるだけではなく、波長が変動して読み書き
特性の悪化を招くおそれがある。このため、半導体レー
ザ8002の熱を効率よく放熱することが必要である。
特に光ピックアップを小型化した場合には放熱性が低下
するため、放熱性をより向上させることが望まれてい
る。本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、小型化を図る上で有利
な光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供する
ことにある。また本発明は放熱性を高める上で有利な光
ピックアップ装置および光ディスク装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、前記目的を達成するため、基板と、前記基板に
取着された光源と、前記基板に取着された受光素子と、
前記基板に取着された光学部材とを有する光ピックアッ
プ本体と、前記光ピックアップ本体に取着された対物レ
ンズおよびスライダーとを有してなる光ピックアップを
備え、前記光ピックアップは、前記スライダーを光ディ
スクの記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録面
との間に形成される空気流によって前記光ディスクの厚
さ方向に沿って浮上されるように構成され、前記光学部
材は、前記光源から出射された光ビームを前記対物レン
ズを介して前記記録面に照射させるとともに、前記記録
面で反射された反射光ビームを前記対物レンズを介して
前記受光素子に受光させるように構成された光ピックア
ップ装置において、前記光学部材は、前記光源、対物レ
ンズおよび受光素子のそれぞれと隙間無く密着した状態
で設けられていることを特徴とする。
【0005】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スクを保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段
によって回転駆動する光ディスクに対し、光を照射し、
前記光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップ
装置とを有し、前記光ピックアップ装置は、基板と、前
記基板に取着された光源と、前記基板に取着された受光
素子と、前記基板に取着された光学部材とを有する光ピ
ックアップ本体と、前記光ピックアップ本体に取着され
た対物レンズおよびスライダーとを有してなる光ピック
アップを備え、前記光ピックアップは、前記スライダー
を前記光ディスクの記録面に対面させ、前記スライダー
と前記記録面との間に形成される空気流によって前記光
ディスクの厚さ方向に沿って浮上されるように構成さ
れ、前記光学部材は、前記光源から出射された光ビーム
を前記対物レンズを介して前記記録面に照射させるとと
もに、前記記録面で反射された反射光ビームを前記対物
レンズを介して前記受光素子に受光させるように構成さ
れた光ディスク装置において、前記光学部材は、前記光
源、対物レンズおよび受光素子のそれぞれと隙間無く密
着した状態で設けられていることを特徴とする。
【0006】そのため、本発明によれば、前記光学部材
が前記光源、対物レンズおよび受光素子のそれぞれと隙
間無く密着した状態で設けられて構成されているので、
前記光学部材と光源の間、および、光学部材と受光素子
との間に塵埃が付着することを防止するパッケージを設
ける必要が無い。
【0007】また、本発明の光ピックアップ装置は、基
板と、前記基板に取着された光源と、前記基板に取着さ
れた受光素子と、前記基板に取着された光学部材とを有
する光ピックアップ本体と、前記光ピックアップ本体に
取着された対物レンズおよびスライダーとを有してなる
光ピックアップと、細幅な板状を呈しその長さ方向の一
端に前記光ピックアップが取着される弾性変形可能な支
持板とを備え、前記光ピックアップは、前記スライダー
を光ディスクの記録面に対面させ、前記スライダーと前
記記録面との間に形成される空気流によって前記記録面
に追従して浮上されるように構成された光ピックアップ
装置において、前記支持板が前記光源からの熱を速やか
に伝導および放熱するように構成されていることを特徴
とする。
【0008】また、本発明の光ディス装置は、光ディス
クを保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段に
よって回転駆動する光ディスクに対し、光を照射し、前
記光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップ装
置とを有し、前記光ピックアップ装置は、基板と、前記
基板に取着された光源と、前記基板に取着された受光素
子と、前記基板に取着された光学部材とを有する光ピッ
クアップ本体と、前記光ピックアップ本体に取着された
対物レンズおよびスライダーとを有してなる光ピックア
ップと、細幅な板状を呈しその長さ方向の一端に前記光
ピックアップが取着される弾性変形可能な支持板とを備
え、前記光ピックアップは、前記スライダーを前記光デ
ィスクの記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録
面との間に形成される空気流によって前記記録面に追従
して浮上されるように構成された光ディスク装置におい
て、前記支持板が前記光源からの熱を速やかに伝導およ
び放熱するように構成されていることを特徴とする。
【0009】そのため、本発明によれば、前記支持板が
前記光源からの熱を速やかに伝導および放熱するように
構成されているので、光源の熱が効果的に放熱される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ピックアッ
プ装置および光ディスク装置の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図3は第1の実施の形態の光ディ
スク装置の構成を示す分解斜視図である。前記光ディス
ク装置100は、85.6mm(長さ)×54mm
(幅)×5mm(厚さ)サイズ(PCMCIAのType2サイ
ズ)のディスクカートリッジ1用で、光ディスク装置1
00は前記光ディスクカートリッジ1が装脱されるよう
に構成されている。前記光ディスクカートリッジ1は、
円盤状の光ディスク1Aと該光ディスク1Aを収容した
カートリッジ2から構成されている。光ディスク1Aは
通常、カートリッジ2の内部に収められた状態で保管お
よび使用され、光ディスク1Aは、例えば、DVD、D
VD−R、CD、CD−Rなどである。前記光ディスク
1Aは孔のあいた円盤状の磁性片(ハブ)が中央に接着
されており、そのハブにより後述するスピンドルモータ
の回転軸との位置合わせや磁力による吸着が行なわれる
ように構成されている。前記カートリッジ2の下面に
は、開閉可能なシャッターが取り付けられており、光デ
ィスク装置100にローディングされる際にそのシャッ
ターは開かれ、その開口部を通じて光ピックアップ8に
よる読み書きが行なわれるようになっている。
【0011】前記光ディスク装置100は、矩形板状の
底板を有するシャーシ4および該シャーシ4の側縁から
起立された起立壁の上部を覆うトップカバー12を有
し、これらシャーシ4およびトップカバー12により構
成される収容空間内に、スピンドルモータ3と、電気回
路基板11と、前記光ピックアップ8を有する光ピック
アップ装置200とを収容して構成されている。前記ス
ピンドルモータ3は、光ディスク1Aを回転駆動する駆
動手段であり、前記シャーシ4に固定され、矢印の方向
から挿入されたディスクカートリッジ1の光ディスク1
Aのハブを磁力でチャッキングして回転するように構成
されている。前記光ピックアップ8は、光ディスク1A
へのアクセスを行なわせる駆動手段としてのボイスコイ
ルモータ105により揺動されるアーム5を介して配設
され、前記光ディスク1Aの記録面に対して記録および
/または再生を行なうように構成されている。
【0012】図2は、前記光ディスク装置の制御系のブ
ロック図である。前記スピンドルモータ3は、システム
コントローラ107およびサーボ制御回路109により
駆動制御され、所定の回転数で回転される。信号変復調
部およびECCブロック108は、信号の変調、復調お
よびECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ピック
アップ装置200は、信号変調およびECCブロック1
08の指令に従って、回転する光ディスク1Aの信号記
録面に対して、それぞれ光照射を行う。このような光照
射により光ディスク1Aに対する記録、再生が行われ
る。また、光ピックアップ装置200は、光ディスク1
Aの信号記録面からの反射光ビームに基づいて各種の光
ビームを検出し、各光ビームに対応する信号をプリアン
プ部120に供給する。
【0013】プリアンプ部120は、各光ビームに対応
する信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキン
グエラー信号、RF信号等を生成できるように構成され
ている。サーボ制御回路109、信号変調およびECC
ブロック108等により、これらの信号に基づく復調お
よび誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。これによ
り、復調された記録信号は、例えばコンピュータのデー
タストレージ用であれば、インタフェース111を介し
て外部コンピュータ130等に送出される。これによ
り、外部コンピュータ130等は光ディスク1Aに記録
された信号を再生信号として受け取ることができるよう
になっている。
【0014】また、オーディオ・ビジュアル用であれ
ば、D/A,A/D変換器112のD/A変換部でデジ
タル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理
部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジ
ュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行
われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介
して外部の撮像・映写機器に伝送される。また、レーザ
制御部121は、光ピックアップ装置200における光
源を制御するものであり、光ディスクの種別に応じて光
源を切り替えるとともに、光源の出力パワーを記録モー
ド時と再生モード時とで制御する動作を行なう。
【0015】次に、前記光ピックアップ8が搭載される
アーム5部分の詳細について説明する。図4は光ピック
アップが搭載されるアーム部分の斜視図、図5は光ピッ
クアップが搭載されるアーム部分の分解斜視図である。
図4、図5に示すように、前記ピックアップ装置200
は、前記アーム5(図3にのみ示す)、前記ボイスコイ
ルモータ105、光ピックアップ8、マウント13、ロ
ードビーム14、フレキシャ15(特許請求の範囲の支
持板に相当)、圧電素子25などを備え、前記アーム5
の先部の下面に、ロードビーム14、圧電素子25、マ
ウント13がこれらの順に合わされている。
【0016】前記マウント13は、矩形状の金属板に円
筒形の打出し1302が形成されており、前記アーム5
の先部の下面に、ロードビーム14、圧電素子25、マ
ウント13がこれらの順に合わされた状態で前記マウン
ト13が各ロードビーム14、圧電素子25の取付孔2
502に挿通されアーム5の嵌合孔に嵌合固定されてい
る。これにより、前記アーム5とマウント13の間にお
いて、マウント13の上面に圧電素子25が取着される
とともに、圧電素子25の上面にロードビーム14が取
着され、前記マウント3とロードビーム14と圧電素子
25は、前記アーム5と一体的に回動するように構成さ
れている。また、前記ロードビーム14の上面には、フ
レキシャ15を介してフレキシブル基板10が取着さ
れ、このフレキシブル基板10の上面に前記光ピックア
ップ8が取着されている。前記アーム5は、その長手方
向の一端が前記シャーシ4の軸6にベアリングを介し
て、前記光ディスク1Aの記録面と平行な面内で回転可
能に支持されている。また、前記アーム5の長手方向の
一端に、上述したボイスコイルモータ105が連結され
ている。
【0017】前記圧電素子25は、前記ロードビーム1
4の外形とほぼ同じ大きさの板状に形成され、長手方向
の一端に前記取付孔2502が形成されている。この圧
電素子25は図略の駆動回路から電圧が印加されること
により該圧電素子25の厚さ方向に撓むように構成され
ている。圧電素子25としては例えばバイモルフ型圧電
素子を採用することができる。前記ロードビーム14
は、100μm以下のステンレス製の薄いばね材から構
成され、長手方向の一端には、前記打出し1302が挿
通可能な取付孔1402が貫通形成されている。前記ロ
ードビーム14は板ばねとして作用しており、前記光ピ
ックアップ8が使用状態の時、前記光ディスク1Aに対
して5gf以下程度の押し付け力が働くように、予め曲
げ加工が施してある。そして、前記圧電素子25が撓む
ことにより前記ロードビーム14による押し付け力の増
減コントロールが可能に構成されている。
【0018】前記フレキシャ15は、細幅な板状を呈し
その長さ方向の一端に前記光ピックアップ8が取着され
る弾性変形可能な支持板で構成され、本実施の形態で
は、前記フレキシャ15は50μm以下の薄いステンレ
ス製の矩形状の板ばねである。前記フレキシャ15は前
記ロードビーム14の2ヶ所の孔を基準に位置合わせさ
れ、スポット溶接によりロードビーム14の長手方向の
他端に固定される。またフレキシャ15は、前記ロード
ビーム14に対して固定されている溶接部以外、ロード
ビーム14との間に多少の隙間をもっており、ロードビ
ーム14の球状に絞られたディンプル部20を中心に、
ねじれや曲げ方向に動けるようになっている。前記フレ
キシャ15の上面には、フレキシブル基板10が接着さ
れる。前記フレキシブル基板10は、前記フレキシャ1
5の上面に接着される矩形板状の基板本体1002と、
該基板本体1002から延出される帯板状の接続部10
04とから構成されている。前記基板本体1002の上
面には複数のランド部(導体露出部)1006が形成さ
れている。
【0019】前記フレキシャ15の光ディスク1Aに面
した箇所には、前記フレキシブル基板10の本体100
2を介して前記光ピックアップ8が取着されており、前
記ロードビーム14の押しつけ力は前記ディンプル部2
0を介して前記光ピックアップ8に伝達されようになっ
ている。
【0020】図1に示すように、前記光ピックアップ8
は、基板16と、前記基板16に取着された光源22
と、前記基板16に取着された受光素子23(図5にの
み示す)と、前記基板16に取着された偏光ビームスプ
リッター21および1/4波長板17とを有する光ピッ
クアップ本体8Aと、前記光ピックアップ本体8Aに取
着された対物レンズプレート18およびスライダー19
とを有して構成されている。前記基板16は、矩形板状
に形成されシリコンウェハによって構成され、前記受光
素子23からの検出信号を処理する電気回路(不図示)
などが設けられるとともに、複数個の電気端子(不図
示)が厚さ方向に貫通して設けられている。前記基板1
6は、その下面がフレキシブル基板10の基板本体10
02を介してフレキシャ15に接着固定されることによ
り、前記基板16の前記各電気端子がフレキシブル基板
10のランド部1006に接続される。これにより、前
記基板16は前記フレキシブル基板10を介して前記電
気回路基板11と電気信号の入出力を行うように構成さ
れている。前記受光素子23は、前記基板16の上面に
おいて、その長さ方向の一方寄りで幅方向の中央の箇所
に上方に臨むように取着されている。
【0021】前記偏光ビームスプリッター21は、屈折
率が1.5以下の低屈折率ガラス26と、屈折率が1.
8以上の高屈折率ガラス25を接合して構成されてお
り、矩形状の底面2102と、該底面2102と間隔を
おいて対向する上面2104と、前記底面2102と上
面2104に直交する4つの側面とを有して構成されて
いる。そして、前記4つの側面のうちの1つの側面21
06が前記光源22からの出射光である光ビームを入射
する入射面を形成している。前記低屈折率ガラス26と
高屈折率ガラス25の接合面によって偏光異方性を有す
る偏光面2108が形成されている。前記偏光ビームス
プリッター21は、前記側面2106を前記基板16の
長さ方向の他方に向けるとともに、前記底面2102を
前記基板16の上面および受光素子23に隙間なく密着
させた状態で接着剤などにより固定されている。
【0022】前記1/4波長板17は、前記偏光ビーム
スプリッター21と同じ長さと幅を有する矩形板状に形
成されている。1/4波長板17は、その下面1702
が前記上面2104と長さ方向と幅方向を合わせ隙間無
く密着した状態で偏光ビームスプリッター21に接着な
どによって取着される。なお、本実施の形態では前記偏
光ビームスプリッター21と1/4波長板17とで特許
請求の範囲の光学部材が構成されている。
【0023】前記対物レンズプレート18は、前記1/
4波長板17と同じ長さと幅を有する矩形板状に形成さ
れたガラスのプレート1802に高屈折材料による対物
レンズ1804(以下対物レンズという)が組込まれて
構成されている。前記対物レンズプレート18は、その
下面1806が前記1/4波長板17の上面1704に
長さ方向と幅方向を合わせ隙間無く密着した状態で1/
4波長板17に接着などによって取着される。
【0024】前記スライダー19は、長さと幅と厚さを
有する矩形板状に構成され、50μm以上の厚みを有す
る、光が透過可能な材料、例えばガラス材料から構成さ
れている。本実施の形態では、前記スライダー19は、
その幅方向の寸法が前記対物レンズプレート18の幅方
向の寸法よりも小さくなるように構成されている。前記
スライダー19の上面側には、複数のレールが長さ方向
に沿って直線状に延在して設けられている。前記各レー
ルの上面には、スライダー19の上面と平行をなすエア
・ベアリング・サーフェース(ABS:Air Bea
ringuSurface)を構成するレール面190
2が形成されている。前記各レールは、エッチングによ
り形成され、前記レール面1902には半径1〜10m
程度の球面研磨が施されている。このスライダー19
は、HDDの浮上ヘッドスライダーと同様の働きをする
もので、前記レール面1902で空気による浮上力を発
生させ、ディスクとの間に空気膜をつくるものである。
【0025】前記レール面1902が形成された上面と
は反対の前記スライダー19の下面には、レール面19
02と平行をなす平面によって取着面1904が形成さ
れている。前記スライダー19は、前記取付面1904
が前記対物レンズプレート18の上面からなる取付面1
808とが重ね合わされた状態で、前記各取着面180
8、1904を接着することによって取着される。本実
施の形態では、図7(B)に示すように、前記スライダ
ー19の対物レンズプレート18に対する取着は、その
幅方向の中心が前記対物レンズプレート18の幅方向の
中心に対して光ディスク1Aの内周方向に変位した状態
で行なわれる。これにより、前記対物レンズプレート1
8の取着面1808と前記スライダー19の幅方向の縁
部1906によって前記光ディスク1Aの記録面から離
間する方向に変位した段差30が形成される。
【0026】前記光源22は、前記光ビームを出射する
矩形板状に形成された半導体レーザ22A(特許請求の
範囲の発光素子に相当)と、前記半導体レーザ22より
も大きな矩形板状に形成されたマウント部材22Bとか
ら構成されている。前記マウント部材22Bの上面に
は、前記半導体レーザ22Aおよび該半導体レーザ22
Aの光ビームのモニタ用のフォトディテクタ(不図示)
がマウントされている。前記半導体レーザ22Aは、そ
の長さ方向の一方の端面箇所に設けられた光出射面から
前記光ビームを出射するとともに、前記出射面と対向す
る背面からモニタ用の光ビームを出射するように構成さ
れている。前記半導体レーザ22Aは、前記光出射面が
前記マウント部材22Bの前面と一致し、かつ、半導体
レーザ22Aの幅方向の中央がマウント部材22Bの上
面の幅方向の中央と一致した状態でマウント部材22B
の上面に取着されている。この状態で、前記半導体レー
ザ22Aの背面から出射されたモニタ用の光ビームは前
記モニタ用のフォトディテクタに受光されるように構成
されている。
【0027】前記光源22の基板16への取着は、前記
半導体レーザ22の前記出射面および前記マウント部材
22Bの前面が前記側面2106の箇所に隙間無く密着
した状態となるように、前記マウント部材22Bの下面
が前記基板16の上面に接着剤などによって接着される
ことにより行なわれる。また、前記半導体レーザ22A
に設けられた駆動信号入力用の接続端子および前記マウ
ント部材22Bのフォトディテクタに設けられた検出信
号出力用の端子端子と、前記基板16に設けられた前記
電気端子との間はそれぞれ接続線(ワイヤ)により接続
されている。前記光源22のマウント部材22Bの下面
が前記基板16に取着され、かつ、前記半導体レーザ2
2Aの光出射面と前記マウント部材22Bの前面が前記
偏光ビームスプリッタ21の側面2106に取着された
状態で、前記半導体レーザ22Aおよび前記フォトディ
テクタならびに前記マウント部材22Bが外部に露出す
るそれぞれの表面、前記接続端子、前記基板16の上方
に露出している前記電気端子の部分、前記接続線の部分
は、腐食保護手段24で覆われている。前記腐食保護手
段24は前記光ビームが透過可能な透明で、かつ、電気
絶縁性を有する材料、例えばアクリル樹脂などの合成樹
脂で構成されている。これにより、前記半導体レーザ2
2Aおよび前記フォトディテクタならびに前記マウント
部材22Bが外部に露出するそれぞれの表面、前記接続
端子、前記基板16の上方に露出している前記電気端子
の部分、前記接続線の部分は、外気から遮断される。前
記腐食保護手段24を前記光ビームが透過可能な透明
で、かつ、電気絶縁性を有する材料で構成したのは、第
1に前記光源22の半導体レーザ22Aから出射された
光ビームが前記マウント部材22Bの前記フォトディテ
クタに受光されることを阻害しないためであり、第2に
前記電気端子、接続端子、接続線の間の短絡を防止する
ためである。
【0028】次に、図1を参照しながら第1の実施の形
態の光ピックアップ装置の動作について説明する。前記
光源22の半導体レーザー22Aから出射された直線偏
光のレーザー光からなる光ビームは、偏光異方性を持つ
偏光ビームスプリッター21の偏光面2108により図
1の上方、すなわち光ディスク1Aに向けて反射され
る。光ビームはその後、1/4波長板17を通過するこ
とによりその偏光が直線偏光から円偏光へ変化する。そ
して、前記対物レンズ1804により集光され、前記ス
ライダー19の部分を厚さ方向に透過し、前記光ディス
ク1Aの記録面上で焦点を結ぶ。前記光ディスク1Aの
記録面から反射された光ビーム(反射光)は、往路と同
様の光路を戻り、前記対物レンズ1804で再び集光さ
れる。その後、再度1/4波長板17を通ることにより
円偏光から直線偏光に戻される。その際、直線偏光は、
先ほどの往路の偏光方向とは直角方向の直線偏光に変わ
っており、前記偏光ビームスプリッター21の偏光面2
108を通過する偏光方向になっている。
【0029】したがって、前記偏光面2108を通過し
た光ビームは屈折し、その光ビームの一部は偏光ビーム
スプリッター21の下面2102からなるハーフミラー
面を透過し前記基板16上の受光素子23に受光され
る。また、前記ハーフミラー面で反射された一部の光ビ
ームは、再度偏光ビームスプリッター21の上面210
4からなる全反射面で反射された後、再び前記受光素子
23上に投影される。この光学系は光ディスク1Aの記
録面にちょうど焦点が合った時に、前記偏光ビームスプ
リッター21の全反射面で焦点を結ぶように設計されて
おり、ディスクの記録面にちょうど焦点が合った時に、
前記フォトディテクタの上に投影される光の2つのスポ
ットが同じ大きさとなるように構成されている。前記フ
ォトディテクタは各数個に分割されており、フォーカス
やトラッキングの誤差検出にも使用できるようになって
いる。ちなみに本発明で使用している誤差検出方法は、
フォーカスがスポットサイズ法、トラッキングがプッシ
ュプル法という方式である。
【0030】前記ピックアップ装置200におけるフォ
ーカスサーボは、HDDで一般的に採用されている浮上
スライダーと同じようにディスクの記録面の振れ追従に
よって行っている。すなわち、光ディスク1Aが回転す
ることにより、その付近の空気も同時に回転し、スライ
ダー19と光ディスク1Aとの間に入り込む。その空気
による圧力でスライダー19は浮上力を得、ロードビー
ム14による荷重とちょうど釣り合ったところで一定の
浮上量を保つものである。本例では、1μm程度の浮上
量となるように設計されている。ただし、この浮上量は
ディスクの線速度の変化や、スライダー19の光ディス
ク1Aの記録面のトラックに対する角度ずれにより変動
するものである。ディスク線速度一定(CLV:Con
stant Linear Verocity)、か
つ、光ピックアップ8が光ディスク1Aの半径方向に沿
って直線的に駆動される構成であれば、このままでも使
用可能である。
【0031】しかしながら、ディスク回転数一定(CA
V:Consatant Angular Veloc
ity)で使用したり、光ピックアップを回動アームで
駆動されたりする構成においては問題が生じる。そのた
め本例では、圧電素子25を駆動することにより、ロー
ドビーム14による荷重を加減して浮上量が一定になる
ように制御する構成としている。したがって、ディスク
の回転速度がCLVあるいはCAVであっても、光ピッ
クアップ8が直線駆動あるいは回転駆動であっても浮上
量を一定に保持することができる。また、トラッキング
サーボは、前記アーム5を前記ボイスコイルモータによ
って回動させることにより誤差検出信号に追従させるこ
とで行なっている。
【0032】また、前記光ディスク1Aが光ディスク装
置100内に無い時やスピンドルモータ3が止まってい
る時は、光ピックアップ8は図3に示すように光ディス
ク1Aの外周の外方の箇所に位置するようになってい
る。その際、光ピックアップ8は、ロードビーム14の
他端に設けられた係合部1404が前記シャーシ4に設
けられたばね押え9に係合することにより光ディスク1
Aの厚さ方向において光ディスク1Aのディスクの記録
面から離間した箇所に位置するように規制されている。
【0033】したがって、第1の実施の形態によれば、
図1に示すように、前記偏光ビームスプリッター21お
よび1/4波長板17によって構成される前記光学部材
は、前記光源22、対物レンズプレート1804および
受光素子23のそれぞれと隙間無く密着した状態で設け
られている。これにより、前記光学部材と光源22との
間、および、前記光学部材と受光素子23との間に塵埃
が付着することを防止するためのパッケージを設ける必
要が無いので、前記光ピックアップ8の外形を小型化す
る上で有利となる。このため、光ピックアップ8のディ
スクの面振れに対する追従性を上げる上でも有利とな
る。ここで、図6を参照して従来例と本発明の比較を行
なうと、図6(A)、(B)に示すように、従来の光ピ
ックアップ80は、半導体レーザ8002、偏光ビーム
スプリッター8004、シリコンウェハ8008など1
つのパッケージ8010に収容しているため、その外形
が大きなものとなっている。これに対して、図6
(C)、(D)に示すように、本実施の形態では、前記
パッケージを有しない構成としたため、従来に比較して
大幅に小型化および軽量化を図ることができる。
【0034】また、図7(A)、(B)に示すように、
前記光ピックアップ8による記録再生時に、前記対物レ
ンズに対する前記スライダー19の取着面1904が前
記光ディスク1Aの外周に形成される盛り上がり部分1
A1の高さ以上となるように構成することにより、無論
従来と同様に、前記段差30が前記光ディスク1Aの外
周に形成される盛り上がり部分1A1と重なるまで光デ
ィスク1Aの記録面の径方向外方に移動させることがで
きる。図7(A)において符号8018は対物レンズプ
レート、8019はスライダー、8030は段差を示
す。なお、前記盛り上がり部1A1はスピンコートで付
ける保護用のUV膜の部分によって形成されるものであ
る。しかしながら、本実施の形態の光ピックアップ8
は、従来の光ピックアップ80に比較して幅方向の寸
法、すなわち光ディスク1Aの径方向の寸法を小さくす
ることができるため、光ディスク1Aの内周側に位置す
る前記スピンドルモータ3の箇所により近い位置まで近
接させることが可能となる。すなわち、本実施の形態の
光ピックアップ8は、従来の光ピックアップ80に比較
してより径方向内側に位置させることができるため、デ
ィスク容量を増やす上で有利となる。
【0035】また、前記腐食保護手段24により前記光
源22の表面、前記フォトディテクタ、前記接続端子、
前記電気端子の部分、前記接続線の部分が外気に触れな
いように構成されているので、前記光源22およびその
接続端子、前記電気端子、前記接続線の腐食を防止する
ことができ、光ピックアップ装置200を長寿命化する
上で有利である。また、前記腐食保護手段24を透明な
ものとしたので、前記光源22の半導体レーザ22Aか
ら出射された光ビームが前記マウント部材22Bの前記
フォトディテクタに受光されることは阻害されない。
【0036】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるの
は、ロードビームとフレキシャの構成である。図8は第
2の実施の形態の光ピックアップが搭載されるアーム部
分の斜視図、図9は第2の実施の形態の光ピックアップ
が搭載されるアーム部分の分解斜視図である。以下で
は、第1の実施の形態と同様な部分には同一の符号を付
してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分
について説明する。第2の実施の形態において、光ピッ
クアップ装置200Aは、前記光ピックアップ装置20
0と同様に、前記ボイスコイルモータ105、光ピック
アップ8A、マウント13、ロードビーム14A、フレ
キシャ15A、圧電素子25などを備え、前記アーム5
の先部の下面に、ロードビーム14A、圧電素子25、
マウント13がこれらの順に合わされて構成されてい
る。前記ロードビーム14Aは、弾性変形可能で熱伝導
性および放熱性を有するように構成され、本実施の形態
では、100μm以下の銅製の薄いばね材、または、1
00μm以下の鉄製の薄いばね材に銅メッキを施したも
のから構成され、長手方向の一端には、前記打出し13
02が挿通可能な取付孔1402が貫通形成され、長手
方向と直交する幅方向の両側には前記長手方向に沿って
延在する放熱用のフィン1406が前記光ディスク1A
の記録面に近づく方向にそれぞれ起立して形成されてい
る。
【0037】前記フレキシャ15Aは、弾性変形可能で
熱伝導性および放熱性を有するように細幅な支持板で構
成され、本実施の形態では、前記フレキシャ15は50
μm以下の銅製の薄いばね材、または、100μm以下
の鉄製の薄いばね材に銅メッキを施したものから構成さ
れている。前記フレキシャ15Aの長さ方向の一端に前
記光ピックアップが取着されている。前記フレキシャ1
5Aの長手方向と直交する幅方向の両側には前記長手方
向の一端から中間箇所まで放熱用のフィン31が前記光
ディスク1Aの記録面に近づく方向にそれぞれ起立して
形成されている。前記フレキシャ15Aは前記ロードビ
ーム14Aの2ヶ所の孔を基準に位置合わせされ、スポ
ット溶接によりロードビーム14Aの長手方向の他端に
固定される。またフレキシャ15Aは、前記ロードビー
ム14Aに対して固定されている溶接部以外、ロードビ
ーム14との間に多少の隙間をもっており、ロードビー
ム14Aの球状に絞られたディンプル部20を中心に、
ねじれや曲げ方向に動けるようになっている。また、前
記フレキシャ15Aとロードビーム14Aの間に形成さ
れる前記隙間の箇所には熱伝導性に優れたシリコングリ
ス32(図10)が充填されている。
【0038】このように構成された第2の実施の形態の
ピックアップ装置200Aによれば、図10に示すよう
に、前記光ピックアップ8の光源22Aで発生した熱
は、前記マウント部材22B、基板16、フレキシャ1
5A、シリコングリス32、ロードビーム14Aという
経路で伝導され、フレキシャ15Aおよびフィン31、
ロードビーム14Aおよびフィン30で放熱される。し
たがって、前記フレキシャ15A、ロードビーム14A
が銅製の薄いばね材、または、鉄製の薄いばね材に銅メ
ッキを施したもので構成されているので熱伝導性がよ
く、これにより光源22Aの熱を速やかに伝導して放熱
することができる。また、前記フィン31、30を設け
ることによりフレキシャ15A、ロードビーム14Aの
表面積を広くすることができ、これにより放熱特性を向
上させる上で有利である。また、前記光ディスク1Aが
回転することによって発生する空気流がこれらフィン3
1、30に当ることにより、放熱性をより高めることが
可能となる。また、フレキシャ15Aとロードビーム1
4Aの間の隙間に前記シリコングリス32を充填したの
で、このシリコングリス32を介してフレキシャ15A
からロードビーム14Aへの熱の伝導性を高めることが
できる。したがって、前記光源22で発生する熱を効果
的に放熱することができるため、光源22を高寿命化す
るとともに、波長変動による読み書き特性の悪化を抑制
する上で有利である。
【0039】ここで、各材料の熱伝導率について説明す
る。 空気:0.024W/m℃ 鉄:83.5W/m℃ 銅:403W/m℃ シリコングリス:1〜3W/m℃ アルミニウム:236W/m℃ マグネシウム:156W/m℃ 前記各熱伝導率の数値から、鉄に比較して銅の熱伝導率
が約5倍であり、銅または銅をメッキした鉄によって前
記フレキシャやロードビームを構成することが熱伝導性
や放熱性を高める上で有利であることがわかる。また、
空気に比較してシリコングリスの熱伝導率が40倍以上
あり、フレキシャとロードビームの隙間にシリコングリ
スを充填することが熱伝導性を高める上で有利であるこ
とがわかる。また、前記フレキシャ15A、ロードビー
ム14Aの熱伝導性を高めることを優先する場合にはこ
れらを熱伝導率の高い銅製のばね材で構成し、前記フレ
キシャ15A、ロードビーム14Aの剛性を優先する場
合にはこれらを剛性に優れた鉄製のばね材に銅メッキを
施したもので構成すればよい。
【0040】なお、図7および図8で示す第2の実施の
形態の光ピックアップ装置200Aは、前記光ピックア
ップ8が前記第1の実施の形態の構成と同じ構成を有す
るものとして説明したが、第2の実施の形態の光ピック
アップ装置200Aはこれに限定されるものではなく、
光ピックアップの構成はその他の種々の光ピックアップ
に適用可能である。また、本発明における光ピックアッ
プ装置および光ディスク装置は、記録および再生の双方
を行なうものに限定されず、記録および再生の少なくと
も一方を行なうものに適用可能である。
【0041】最後に、前記第1、第2の実施の形態の光
ピックアップ装置200、200Aの対物レンズプレー
ト18の製造方法について図11を参照して説明する。
図11(A)、(B)に示すように、一般的なガラスモ
ールドによるレンズの製造と同様に、上下の金型A、B
により凹部52が形成された成形ガラス50を成形す
る。従来小型のモールドレンズを作る際、金型を加工す
るバイトの大きさに限界があり、小型化の制約を受けて
いた。しかしここでは金型Aを凸形状にすることで、金
型加工でバイトの大きさの制約を受け難いので、小型レ
ンズの製造が可能になっている。次いで、図11(C)
に示すように、その成形ガラス50の凹部52を埋める
ほどの厚さに、酸化ニオブ等からなる前記成形ガラス5
0の屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率の材料5
4をスパッタリングにより膜付けする。その後、図11
(D)に示すように、ガラスの凹部52にのみ高屈折率
の材料54が残るまで成形ガラス50の研磨を行う。以
上によりできた高屈折部がガラス面を透過する光に対し
て凸レンズとして機能することにより前記対物レンズ1
804を構成する。なお、本例において成形ガラス50
の屈折率は1.5程度、高屈折率の材料54の屈折率は
2以上である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
型化を図る上で有利な光ピックアップ装置および光ディ
スク装置を提供することができる。また本発明によれ、
放熱性を高める上で有利な光ピックアップ装置および光
ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における光ピックアップ装置
の構成を示す縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態の光ディスク装置の制御系の
ブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の光ディスク装置の構成を示
す分解斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の光ピックアップが搭載され
るアーム部分の斜視図である。
【図5】第1の実施の形態の光ピックアップが搭載され
るアーム部分の分解斜視図である。
【図6】(A)は従来の光ピックアップ装置の光ピック
アップの構成を示す平面図、(B)は(A)の矢視A
図、(C)は第1の実施の形態の光ピックアップ装置の
光ピックアップの構成を示す平面図、(D)は(C)の
矢視B図である。
【図7】(A)は従来の光ピックアップ装置の移動範囲
を示す説明図、(B)は第1の実施の形態の光ピックア
ップ装置の移動範囲を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態の光ピックアップが搭載され
るアーム部分の斜視図である。
【図9】第2の実施の形態の光ピックアップが搭載され
るアーム部分の分解斜視図である。
【図10】第2の実施の形態の光ピックアップ装置の熱
伝達経路を示す説明図である。
【図11】第1実施の形態の光ピックアップ装置の対物
レンズプレートの製造工程を示す説明図である。
【図12】従来の光ピックアップ装置の構成図である。
【符号の説明】
1A……ディスク、100……光ディスク装置、200
……光ピックアップ装置、8……光ピックアップ、17
……1/4波長板、18……対物レンズプレート、19
……スライダー、21……偏光ビームスプリッター、2
2……光源、24……腐食保護手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月18日(2003.4.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光ピックアップ装置および光ディスク
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置および光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク用のピックアップ装置におい
て、フォーカスサーボのアクチュエータを省くことによ
って高密度化を図るため、ハードディスクドライブ装置
と同様なフライングヘッドの原理を用いることが考えら
れている。図12はフライングヘッドの原理を利用した
光ピックアップ装置のうち、ディスクに対する光ビーム
の出射および反射光の検出を行う光ピックアップの構成
図である。光ピックアップ80は、光ビームを出射する
光源としての半導体レーザ8002、前記光ビームの光
路を形成する光学系を構成する偏光ビームスプリッター
(PBS)8004、光ビームを収束するための対物レ
ンズ8006、ディスクの記録面によって反射された前
記光ビームの光量を検出するフォトディテクタ(不図
示)、前記フォトディテクタからの検出信号を処理する
電気回路(不図示)などをシリコンウェハ8008に設
け、これら半導体レーザ8002、偏光ビームスプリッ
ター8004、フォトディテクタ、前記電気回路などが
外気に触れて腐食したり、塵埃が付着して光ビームを妨
害したりすることを防止するためにこれらを1つのパッ
ケージ8010に収めて構成されている。前記パッケー
ジ8010の底壁はリードフレームとして形成され、そ
の厚さ方向に貫通する電気端子8012が設けられ、こ
れら電気端子8012と前記半導体レーザ8002、フ
ォトディテクタとが接続されている。そして、前記電気
端子8012を介して外部と電気信号の入出力が行なわ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光ピックア
ップ装置において、ディスクの面振れに対する追従性を
上げるためには、光ピックアップ80部分の小型化が必
要であるが、前記パッケージ8010が設けられた構成
では小型化を図ることが難しかった。また、半導体レー
ザ8002はそれ自身の発熱によって温度が上昇すると
寿命が短くなるだけではなく、波長が変動して読み書き
特性の悪化を招くおそれがある。このため、半導体レー
ザ8002の熱を効率よく放熱することが必要である。
特に光ピックアップを小型化した場合には放熱性が低下
するため、放熱性をより向上させることが望まれてい
る。本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、小型化を図る上で有利
な光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供する
ことにある。また本発明は放熱性を高める上で有利な光
ピックアップ装置および光ディスク装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、前記目的を達成するため、基板と、前記基板に
取着された光源と、前記基板に取着された受光素子と、
前記基板に取着された光学部材とを有する光ピックアッ
プ本体と、前記光ピックアップ本体に取着された対物レ
ンズおよびスライダーとを有してなる光ピックアップを
備え、前記光ピックアップは、前記スライダーを光ディ
スクの記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録面
との間に形成される空気流によって前記光ディスクの厚
さ方向に沿って浮上されるように構成され、前記光学部
材は、前記光源から出射された光ビームを前記対物レン
ズを介して前記記録面に照射させるとともに、前記記録
面で反射された反射光ビームを前記対物レンズを介して
前記受光素子に受光させるように構成された光ピックア
ップ装置において、前記光学部材は、前記光源、対物レ
ンズおよび受光素子のそれぞれと隙間無く密着した状態
で設けられていることを特徴とする。
【0005】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スクを保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段
によって回転駆動する光ディスクに対し、光を照射し、
前記光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップ
装置とを有し、前記光ピックアップ装置は、基板と、前
記基板に取着された光源と、前記基板に取着された受光
素子と、前記基板に取着された光学部材とを有する光ピ
ックアップ本体と、前記光ピックアップ本体に取着され
た対物レンズおよびスライダーとを有してなる光ピック
アップを備え、前記光ピックアップは、前記スライダー
を前記光ディスクの記録面に対面させ、前記スライダー
と前記記録面との間に形成される空気流によって前記光
ディスクの厚さ方向に沿って浮上されるように構成さ
れ、前記光学部材は、前記光源から出射された光ビーム
を前記対物レンズを介して前記記録面に照射させるとと
もに、前記記録面で反射された反射光ビームを前記対物
レンズを介して前記受光素子に受光させるように構成さ
れた光ディスク装置において、前記光学部材は、前記光
源、対物レンズおよび受光素子のそれぞれと隙間無く密
着した状態で設けられていることを特徴とする。
【0006】そのため、本発明によれば、前記光学部材
が前記光源、対物レンズおよび受光素子のそれぞれと隙
間無く密着した状態で設けられて構成されているので、
前記光学部材と光源の間、および、光学部材と受光素子
との間に塵埃が付着することを防止するパッケージを設
ける必要が無い。
【0007】また、本発明の光ピックアップ装置は、基
板と、前記基板に取着された光源と、前記基板に取着さ
れた受光素子と、前記基板に取着された光学部材とを有
する光ピックアップ本体と、前記光ピックアップ本体に
取着された対物レンズおよびスライダーとを有してなる
光ピックアップと、細幅な板状を呈しその長さ方向の一
端に前記光ピックアップが取着される弾性変形可能な支
持板とを備え、前記光ピックアップは、前記スライダー
を光ディスクの記録面に対面させ、前記スライダーと前
記記録面との間に形成される空気流によって前記記録面
に追従して浮上されるように構成された光ピックアップ
装置において、前記支持板が前記光源からの熱を速やか
に伝導および放熱するように構成されていることを特徴
とする。
【0008】また、本発明の光ディス装置は、光ディ
スクを保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段
によって回転駆動する光ディスクに対し、光を照射し、
前記光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップ
装置とを有し、前記光ピックアップ装置は、基板と、前
記基板に取着された光源と、前記基板に取着された受光
素子と、前記基板に取着された光学部材とを有する光ピ
ックアップ本体と、前記光ピックアップ本体に取着され
た対物レンズおよびスライダーとを有してなる光ピック
アップと、細幅な板状を呈しその長さ方向の一端に前記
光ピックアップが取着される弾性変形可能な支持板とを
備え、前記光ピックアップは、前記スライダーを前記光
ディスクの記録面に対面させ、前記スライダーと前記記
録面との間に形成される空気流によって前記記録面に追
従して浮上されるように構成された光ディスク装置にお
いて、前記支持板が前記光源からの熱を速やかに伝導お
よび放熱するように構成されていることを特徴とする。
【0009】そのため、本発明によれば、前記支持板が
前記光源からの熱を速やかに伝導および放熱するように
構成されているので、光源の熱が効果的に放熱される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ピックアッ
プ装置および光ディスク装置の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図3は第1の実施の形態の光ディ
スク装置の構成を示す分解斜視図である。前記光ディス
ク装置100は、85.6mm(長さ)×54mm
(幅)×5mm(厚さ)サイズ(PCMCIAのType2サイ
ズ)のディスクカートリッジ1用で、光ディスク装置
100は前記光ディスクカートリッジ1が装脱されるよ
うに構成されている。前記光ディスクカートリッジ1
は、円盤状の光ディスク1Aと該光ディスク1Aを収容
したカートリッジ2から構成されている。光ディスク1
Aは通常、カートリッジ2の内部に収められた状態で保
管および使用され、光ディスク1Aは、例えば、DV
D、DVD−R、CD、CD−Rなどである。前記光デ
ィスク1Aは孔のあいた円盤状の磁性片(ハブ)が中央
に接着されており、そのハブにより後述するスピンドル
モータの回転軸との位置合わせや磁力による吸着が行な
われるように構成されている。前記カートリッジ2の下
面には、開閉可能なシャッターが取り付けられており、
光ディスク装置100にローディングされる際にそのシ
ャッターは開かれ、その開口部を通じて光ピックアップ
8による読み書きが行なわれるようになっている。
【0011】前記光ディスク装置100は、矩形板状の
底板を有するシャーシ4および該シャーシ4の側縁から
起立された起立壁の上部を覆うトップカバー12を有
し、これらシャーシ4およびトップカバー12により構
成される収容空間内に、スピンドルモータ3と、電気回
路基板11と、前記光ピックアップ8を有する光ピック
アップ装置200とを収容して構成されている。前記ス
ピンドルモータ3は、光ディスク1Aを回転駆動する駆
動手段であり、前記シャーシ4に固定され、矢印の方向
から挿入されたディスクカートリッジ1の光ディスク
1Aのハブを磁力でチャッキングして回転するように構
成されている。前記光ピックアップ8は、光ディスク1
Aへのアクセスを行なわせる駆動手段としてのボイスコ
イルモータ105により揺動されるアーム5を介して配
設され、前記光ディスク1Aの記録面に対して記録およ
び/または再生を行なうように構成されている。
【0012】図2は、前記光ディスク装置100の制御
系のブロック図である。前記スピンドルモータ3は、シ
ステムコントローラ107およびサーボ制御回路109
により駆動制御され、所定の回転数で回転される。信号
変復調部およびECCブロック108は、信号の変調、
復調およびECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光
ピックアップ装置200は、信号変調およびECCブロ
ック108の指令に従って、回転する光ディスク1Aの
信号記録面に対して、それぞれ光照射を行う。このよう
な光照射により光ディスク1Aに対する記録、再生が行
われる。また、光ピックアップ装置200は、光ディス
ク1Aの信号記録面からの反射光ビームに基づいて各種
の光ビームを検出し、各光ビームに対応する信号をプリ
アンプ部120に供給する。
【0013】プリアンプ部120は、各光ビームに対応
する信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキン
グエラー信号、RF信号等を生成できるように構成され
ている。サーボ制御回路109、信号変調およびECC
ブロック108等により、これらの信号に基づく復調お
よび誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。これによ
り、復調された記録信号は、例えばコンピュータのデー
タストレージ用であれば、インタフェース111を介し
て外部コンピュータ130等に送出される。これによ
り、外部コンピュータ130等は光ディスク1Aに記録
された信号を再生信号として受け取ることができるよう
になっている。
【0014】また、オーディオ・ビジュアル用であれ
ば、D/A,A/D変換器112のD/A変換部でデジ
タル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理
部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジ
ュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行
われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介
して外部の撮像・映写機器に伝送される。また、レーザ
制御部121は、光ピックアップ装置200における光
源を制御するものであり、光ディスクの種別に応じて光
源を切り替えるとともに、光源の出力パワーを記録モー
ド時と再生モード時とで制御する動作を行なう。
【0015】次に、前記光ピックアップ8が搭載される
アーム5部分の詳細について説明する。図4は光ピック
アップが搭載されるアーム部分の斜視図、図5は光
ピックアップが搭載されるアーム部分の分解斜視図
である。図4、図5に示すように、前記ピックアップ
装置200は、前記アーム5(図3にのみ示す)、前記
ボイスコイルモータ105、光ピックアップ8、マウン
ト13、ロードビーム14、フレキシャ15(特許請求
の範囲の支持板に相当)、圧電素子25などを備え、前
記アーム5の先部の下面に、ロードビーム14、圧電素
子25、マウント13がこれらの順に合わされている。
【0016】前記マウント13は、矩形状の金属板に円
筒形の打出し1302が形成されており、前記アーム5
の先部の下面に、ロードビーム14、圧電素子25、マ
ウント13がこれらの順に合わされた状態で前記マウン
ト13が各ロードビーム14、圧電素子25の取付孔2
502に挿通されアーム5の嵌合孔に嵌合固定されてい
る。これにより、前記アーム5とマウント13の間にお
いて、マウント13の上面に圧電素子25が取着される
とともに、圧電素子25の上面にロードビーム14が取
着され、前記マウント13とロードビーム14と圧電素
子25は、前記アーム5と一体的に回動するように構成
されている。また、前記ロードビーム14の上面には、
フレキシャ15を介してフレキシブル基板10が取着さ
れ、このフレキシブル基板10の上面に前記光ピックア
ップ8が取着されている。前記アーム5は、その長手方
向の一端が前記シャーシ4の軸6にベアリングを介し
て、前記光ディスク1Aの記録面と平行な面内で回転可
能に支持されている。また、前記アーム5の長手方向の
一端に、上述したボイスコイルモータ105が連結され
ている。
【0017】前記圧電素子25は、前記ロードビーム1
4の外形とほぼ同じ大きさの板状に形成され、長手方向
の一端に前記取付孔2502が形成されている。この圧
電素子25は図略の駆動回路から電圧が印加されること
により該圧電素子25の厚さ方向に撓むように構成され
ている。圧電素子25としては例えばバイモルフ型圧電
素子を採用することができる。前記ロードビーム14
は、100μm以下のステンレス製の薄いばね材から構
成され、長手方向の一端には、前記打出し1302が挿
通可能な取付孔1402が貫通形成されている。前記ロ
ードビーム14は板ばねとして作用しており、前記光ピ
ックアップ8が使用状態の時、前記光ディスク1Aに対
して5gf以下程度の押し付け力が働くように、予め曲
げ加工が施してある。そして、前記圧電素子25が撓む
ことにより前記ロードビーム14による押し付け力の増
減コントロールが可能に構成されている。
【0018】前記フレキシャ15は、細幅な板状を呈し
その長さ方向の一端に前記光ピックアップ8が取着され
る弾性変形可能な支持板で構成され、本実施の形態で
は、前記フレキシャ15は50μm以下の薄いステンレ
ス製の矩形状の板ばねである。前記フレキシャ15は前
記ロードビーム14の2ヶ所の孔を基準に位置合わせさ
れ、スポット溶接によりロードビーム14の長手方向の
他端に固定される。またフレキシャ15は、前記ロード
ビーム14に対して固定されている溶接部以外、ロード
ビーム14との間に多少の隙間をもっており、ロードビ
ーム14の球状に絞られたディンプル部20を中心に、
ねじれや曲げ方向に動けるようになっている。前記フレ
キシャ15の上面には、フレキシブル基板10が接着さ
れる。前記フレキシブル基板10は、前記フレキシャ1
5の上面に接着される矩形板状の基板本体1002と、
該基板本体1002から延出される帯板状の接続部10
04とから構成されている。前記基板本体1002の上
面には複数のランド部(導体露出部)1006が形成さ
れている。
【0019】前記フレキシャ15の光ディスク1Aに面
した箇所には、前記フレキシブル基板10の基板本体1
002を介して前記光ピックアップ8が取着されてお
り、前記ロードビーム14の押しつけ力は前記ディンプ
ル部20を介して前記光ピックアップ8に伝達され
うになっている。
【0020】図1に示すように、前記光ピックアップ8
は、基板16と、前記基板16に取着された光源22
と、前記基板16に取着された受光素子23(図5にの
み示す)と、前記基板16に取着された偏光ビームスプ
リッター21および1/4波長板17とを有する光ピッ
クアップ本体8Aと、前記光ピックアップ本体8Aに取
着された対物レンズプレート18およびスライダー19
とを有して構成されている。前記基板16は、矩形板状
に形成されシリコンウェハによって構成され、前記受光
素子23からの検出信号を処理する電気回路(不図示)
などが設けられるとともに、複数個の電気端子(不図
示)が厚さ方向に貫通して設けられている。前記基板1
6は、その下面がフレキシブル基板10の基板本体10
02を介してフレキシャ15に接着固定されることによ
り、前記基板16の前記各電気端子がフレキシブル基板
10のランド部1006に接続される。これにより、前
記基板16は前記フレキシブル基板10を介して前記電
気回路基板11と電気信号の入出力を行うように構成さ
れている。前記受光素子23は、前記基板16の上面に
おいて、その長さ方向の一方寄りで幅方向の中央の箇所
に上方に臨むように取着されている。
【0021】前記偏光ビームスプリッター21は、屈折
率が1.5以下の低屈折率ガラス26と、屈折率が1.
8以上の高屈折率ガラス27を接合して構成されてお
り、矩形状の底面2102と、該底面2102と間隔を
おいて対向する上面2104と、前記底面2102と上
面2104に直交する4つの側面とを有して構成されて
いる。そして、前記4つの側面のうちの1つの側面21
06が前記光源22からの出射光である光ビームを入射
する入射面を形成している。前記低屈折率ガラス26と
高屈折率ガラス27の接合面によって偏光異方性を有す
る偏光面2108が形成されている。前記偏光ビームス
プリッター21は、前記側面2106を前記基板16の
長さ方向の他方に向けるとともに、前記底面2102を
前記基板16の上面および受光素子23に隙間なく密着
させた状態で接着剤などにより固定されている。
【0022】前記1/4波長板17は、前記偏光ビーム
スプリッター21と同じ長さと幅を有する矩形板状に形
成されている。1/4波長板17は、その下面1702
が前記上面2104と長さ方向と幅方向を合わせ隙間無
く密着した状態で偏光ビームスプリッター21に接着な
どによって取着される。なお、本実施の形態では前記偏
光ビームスプリッター21と1/4波長板17とで特許
請求の範囲の光学部材が構成されている。
【0023】前記対物レンズプレート18は、前記1/
4波長板17と同じ長さと幅を有する矩形板状に形成さ
れたガラスのプレート1802に高屈折材料による対物
レンズ1804(以下対物レンズという)が組込まれて
構成されている。前記対物レンズプレート18は、その
下面1806が前記1/4波長板17の上面1704に
長さ方向と幅方向を合わせ隙間無く密着した状態で1/
4波長板17に接着などによって取着される。
【0024】前記スライダー19は、長さと幅と厚さを
有する矩形板状に構成され、50μm以上の厚みを有す
る、光が透過可能な材料、例えばガラス材料から構成さ
れている。本実施の形態では、前記スライダー19は、
その幅方向の寸法が前記対物レンズプレート18の幅方
向の寸法よりも小さくなるように構成されている。前記
スライダー19の上面側には、複数のレールが長さ方向
に沿って直線状に延在して設けられている。前記各レー
ルの上面には、スライダー19の上面と平行をなすエア
・ベアリング・サーフェース(ABS:Air Bea
rinSurface)を構成するレール面1902
が形成されている。前記各レールは、エッチングにより
形成され、前記レール面1902には半径1〜10m程
度の球面研磨が施されている。このスライダー19は、
HDDの浮上ヘッドスライダーと同様の働きをするもの
で、前記レール面1902で空気による浮上力を発生さ
せ、ディスクとの間に空気膜をつくるものである。
【0025】前記レール面1902が形成された上面と
は反対の前記スライダー19の下面には、レール面19
02と平行をなす平面によって取面1904が形成さ
れている。前記スライダー19は、前記取付面1904
が前記対物レンズプレート18の上面からなる取付面1
808とが重ね合わされた状態で、前記各取面180
8、1904を接着することによって取着される。本実
施の形態では、図7(B)に示すように、前記スライダ
ー19の対物レンズプレート18に対する取着は、その
幅方向の中心が前記対物レンズプレート18の幅方向の
中心に対して光ディスク1Aの内周方向に変位した状態
で行なわれる。これにより、前記対物レンズプレート1
8の取面180と前記スライダー19の幅方向の縁
部1906によって前記光ディスク1Aの記録面から離
間する方向に変位した段差28が形成される。
【0026】前記光源22は、前記光ビームを出射する
矩形板状に形成された半導体レーザ22A(特許請求の
範囲の発光素子に相当)と、前記半導体レーザ22より
も大きな矩形板状に形成されたマウント部材22Bとか
ら構成されている。前記マウント部材22Bの上面に
は、前記半導体レーザ22Aおよび該半導体レーザ22
Aの光ビームのモニタ用のフォトディテクタ(不図示)
がマウントされている。前記半導体レーザ22Aは、そ
の長さ方向の一方の端面箇所に設けられた光出射面から
前記光ビームを出射するとともに、前記出射面と対向す
る背面からモニタ用の光ビームを出射するように構成さ
れている。前記半導体レーザ22Aは、前記光出射面が
前記マウント部材22Bの前面と一致し、かつ、半導体
レーザ22Aの幅方向の中央がマウント部材22Bの上
面の幅方向の中央と一致した状態でマウント部材22B
の上面に取着されている。この状態で、前記半導体レー
ザ22Aの背面から出射されたモニタ用の光ビームは前
記モニタ用のフォトディテクタに受光されるように構成
されている。
【0027】前記光源22の基板16への取着は、前記
半導体レーザ22の前記出射面および前記マウント部材
22Bの前面が前記側面2106の箇所に隙間無く密着
した状態となるように、前記マウント部材22Bの下面
が前記基板16の上面に接着剤などによって接着される
ことにより行なわれる。また、前記半導体レーザ22A
に設けられた駆動信号入力用の接続端子および前記マウ
ント部材22Bのフォトディテクタに設けられた検出信
号出力用の接続端子と、前記基板16に設けられた前記
電気端子との間はそれぞれ接続線(ワイヤ)により接続
されている。前記光源22のマウント部材22Bの下面
が前記基板16に取着され、かつ、前記半導体レーザ2
2Aの光出射面と前記マウント部材22Bの前面が前記
偏光ビームスプリッタ21の側面2106に取着された
状態で、前記半導体レーザ22Aおよび前記フォトディ
テクタならびに前記マウント部材22Bが外部に露出す
るそれぞれの表面、前記接続端子、前記基板16の上方
に露出している前記電気端子の部分、前記接続線の部分
は、腐食保護手段24で覆われている。前記腐食保護手
段24は前記光ビームが透過可能な透明で、かつ、電気
絶縁性を有する材料、例えばアクリル樹脂などの合成樹
脂で構成されている。これにより、前記半導体レーザ2
2Aおよび前記フォトディテクタならびに前記マウント
部材22Bが外部に露出するそれぞれの表面、前記接続
端子、前記基板16の上方に露出している前記電気端子
の部分、前記接続線の部分は、外気から遮断される。前
記腐食保護手段24を前記光ビームが透過可能な透明
で、かつ、電気絶縁性を有する材料で構成したのは、第
1に前記光源22の半導体レーザ22Aから出射された
光ビームが前記マウント部材22Bの前記フォトディテ
クタに受光されることを阻害しないためであり、第2に
前記電気端子、接続端子、接続線の間の短絡を防止する
ためである。
【0028】次に、図1を参照しながら第1の実施の形
態の光ピックアップ装置の動作について説明する。前記
光源22の半導体レーザー22Aから出射された直線偏
光のレーザー光からなる光ビームは、偏光異方性を持つ
偏光ビームスプリッター21の偏光面2108により図
1の上方、すなわち光ディスク1Aに向けて反射され
る。光ビームはその後、1/4波長板17を通過するこ
とによりその偏光が直線偏光から円偏光へ変化する。そ
して、前記対物レンズ1804により集光され、前記ス
ライダー19の部分を厚さ方向に透過し、前記光ディス
ク1Aの記録面上で焦点を結ぶ。前記光ディスク1Aの
記録面から反射された光ビーム(反射光)は、往路と同
様の光路を戻り、前記対物レンズ1804で再び集光さ
れる。その後、再度1/4波長板17を通ることにより
円偏光から直線偏光に戻される。その際、直線偏光は、
先ほどの往路の偏光方向とは直角方向の直線偏光に変わ
っており、前記偏光ビームスプリッター21の偏光面2
108を通過する偏光方向になっている。
【0029】したがって、前記偏光面2108を通過し
た光ビームは屈折し、その光ビームの一部は偏光ビーム
スプリッター21の面2102からなるハーフミラー
面を透過し前記基板16上の受光素子23に受光され
る。また、前記ハーフミラー面で反射された一部の光ビ
ームは、再度偏光ビームスプリッター21の上面210
4からなる全反射面で反射された後、再び前記受光素子
23上に投影される。この光学系は光ディスク1Aの記
録面にちょうど焦点が合った時に、前記偏光ビームスプ
リッター21の全反射面で焦点を結ぶように設計されて
おり、ディスクの記録面にちょうど焦点が合った時に、
前記フォトディテクタの上に投影される光の2つのスポ
ットが同じ大きさとなるように構成されている。前記フ
ォトディテクタは各数個に分割されており、フォーカス
やトラッキングの誤差検出にも使用できるようになって
いる。ちなみに本発明で使用している誤差検出方法は、
フォーカスがスポットサイズ法、トラッキングがプッシ
ュプル法という方式である。
【0030】前記ピックアップ装置200におけるフ
ォーカスサーボは、HDDで一般的に採用されている浮
上スライダーと同じようにディスクの記録面の振れ追従
によって行っている。すなわち、光ディスク1Aが回転
することにより、その付近の空気も同時に回転し、スラ
イダー19と光ディスク1Aとの間に入り込む。その空
気による圧力でスライダー19は浮上力を得、ロードビ
ーム14による荷重とちょうど釣り合ったところで一定
の浮上量を保つものである。本例では、1μm程度の浮
上量となるように設計されている。ただし、この浮上量
はディスクの線速度の変化や、スライダー19の光ディ
スク1Aの記録面のトラックに対する角度ずれにより変
動するものである。ディスク線速度一定(CLV:Co
nstant Linear Veocity)、か
つ、光ピックアップ8が光ディスク1Aの半径方向に沿
って直線的に駆動される構成であれば、このままでも使
用可能である。
【0031】しかしながら、ディスク回転数一定(CA
V:Consant Angular Veloci
ty)で使用したり、光ピックアップを回動アームで駆
動されたりする構成においては問題が生じる。そのため
本例では、圧電素子25を駆動することにより、ロード
ビーム14による荷重を加減して浮上量が一定になるよ
うに制御する構成としている。したがって、ディスクの
回転速度がCLVあるいはCAVであっても、光ピック
アップ8が直線駆動あるいは回転駆動であっても浮上量
を一定に保持することができる。また、トラッキングサ
ーボは、前記アーム5を前記ボイスコイルモータ105
によって回動させることにより誤差検出信号に追従させ
ることで行なっている。
【0032】また、前記光ディスク1Aが光ディスク装
置100内に無い時やスピンドルモータ3が止まってい
る時は、光ピックアップ8は図3に示すように光ディス
ク1Aの外周の外方の箇所に位置するようになってい
る。その際、光ピックアップ8は、ロードビーム14の
他端に設けられた係合部1404が前記シャーシ4に設
けられたばね押え9に係合することにより光ディスク1
Aの厚さ方向において光ディスク1Aのディスクの記録
面から離間した箇所に位置するように規制されている。
【0033】したがって、第1の実施の形態によれば、
図1に示すように、前記偏光ビームスプリッター21お
よび1/4波長板17によって構成される前記光学部材
は、前記光源22、対物レンズ1804および受光素子
23のそれぞれと隙間無く密着した状態で設けられてい
る。これにより、前記光学部材と光源22との間、およ
び、前記光学部材と受光素子23との間に塵埃が付着す
ることを防止するためのパッケージを設ける必要が無い
ので、前記光ピックアップ8の外形を小型化する上で有
利となる。このため、光ピックアップ8のディスクの面
振れに対する追従性を上げる上でも有利となる。ここ
で、図6を参照して従来例と本発明の比較を行なうと、
図6(A)、(B)に示すように、従来の光ピックアッ
プ80は、半導体レーザ8002、偏光ビームスプリッ
ター8004、シリコンウェハ8008など1つのパッ
ケージ8010に収容しているため、その外形が大きな
ものとなっている。これに対して、図6(C)、(D)
に示すように、本実施の形態では、前記パッケージを有
しない構成としたため、従来に比較して大幅に小型化お
よび軽量化を図ることができる。
【0034】また、図7(A)、(B)に示すように、
前記光ピックアップ8による記録再生時に、前記対物レ
ンズに対する前記スライダー19の取面1904が前
記光ディスク1Aの外周に形成される盛り上がり部分1
A1の高さ以上となるように構成することにより、無論
従来と同様に、前記段差28が前記光ディスク1Aの外
周に形成される盛り上がり部分1A1と重なるまで光デ
ィスク1Aの記録面の径方向外方に移動させることがで
きる。図7(A)において符号8018は対物レンズプ
レート、8019はスライダー、8030は段差を示
す。なお、前記盛り上がり部1A1はスピンコートで付
ける保護用のUV膜の部分によって形成されるものであ
る。しかしながら、本実施の形態の光ピックアップ8
は、従来の光ピックアップ80に比較して幅方向の寸
法、すなわち光ディスク1Aの径方向の寸法を小さくす
ることができるため、光ディスク1Aの内周側に位置す
る前記スピンドルモータ3の箇所により近い位置まで近
接させることが可能となる。すなわち、本実施の形態の
光ピックアップ8は、従来の光ピックアップ80に比較
してより径方向内側に位置させることができるため、デ
ィスク容量を増やす上で有利となる。
【0035】また、前記腐食保護手段24により前記光
源22の表面、前記フォトディテクタ、前記接続端子、
前記電気端子の部分、前記接続線の部分が外気に触れな
いように構成されているので、前記光源22およびその
接続端子、前記電気端子、前記接続線の腐食を防止する
ことができ、光ピックアップ装置200を長寿命化する
上で有利である。また、前記腐食保護手段24を透明な
ものとしたので、前記光源22の半導体レーザ22Aか
ら出射された光ビームが前記マウント部材22Bの前記
フォトディテクタに受光されることは阻害されない。
【0036】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるの
は、ロードビーム14とフレキシャ15の構成である。
図8は第2の実施の形態の光ピックアップが搭載され
るアーム部分の斜視図、図9は第2の実施の形態の光
ピックアップが搭載されるアーム部分の分解斜視図
である。以下では、第1の実施の形態と同様な部分には
同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形
態と異なる部分について説明する。第2の実施の形態に
おいて、光ピックアップ装置200Aは、前記光ピック
アップ装置200と同様に、前記ボイスコイルモータ1
05、光ピックアップ本体8A、マウント13、ロード
ビーム14A、フレキシャ15A、圧電素子25などを
備え、前記アーム5の先部の下面に、ロードビーム14
A、圧電素子25、マウント13がこれらの順に合わさ
れて構成されている。前記ロードビーム14Aは、弾性
変形可能で熱伝導性および放熱性を有するように構成さ
れ、本実施の形態では、100μm以下の銅製の薄いば
ね材、または、100μm以下の鉄製の薄いばね材に銅
メッキを施したものから構成され、長手方向の一端に
は、前記打出し1302が挿通可能な取付孔1402が
貫通形成され、長手方向と直交する幅方向の両側には前
記長手方向に沿って延在する放熱用のフィン30が前記
光ディスク1Aの記録面に近づく方向にそれぞれ起立し
て形成されている。
【0037】前記フレキシャ15Aは、弾性変形可能で
熱伝導性および放熱性を有するように細幅な支持板で構
成され、本実施の形態では、前記フレキシャ15は50
μm以下の銅製の薄いばね材、または、100μm以下
の鉄製の薄いばね材に銅メッキを施したものから構成さ
れている。前記フレキシャ15Aの長さ方向の一端に前
記光ピックアップが取着されている。前記フレキシャ1
5Aの長手方向と直交する幅方向の両側には前記長手方
向の一端から中間箇所まで放熱用のフィン31が前記光
ディスク1Aの記録面に近づく方向にそれぞれ起立して
形成されている。前記フレキシャ15Aは前記ロードビ
ーム14Aの2ヶ所の孔を基準に位置合わせされ、スポ
ット溶接によりロードビーム14Aの長手方向の他端に
固定される。またフレキシャ15Aは、前記ロードビー
ム14Aに対して固定されている溶接部以外、ロードビ
ーム14との間に多少の隙間をもっており、ロードビー
ム14Aの球状に絞られたディンプル部20を中心に、
ねじれや曲げ方向に動けるようになっている。また、前
記フレキシャ15Aとロードビーム14Aの間に形成さ
れる前記隙間の箇所には熱伝導性に優れたシリコングリ
ス32(図10)が充填されている。
【0038】このように構成された第2の実施の形態の
ピックアップ装置200Aによれば、図10に示すよ
うに、前記光ピックアップ8の半導体レーザ22Aで発
生した熱は、前記マウント部材22B、基板16、フレ
キシャ15A、シリコングリス32、ロードビーム14
Aという経路で伝導され、フレキシャ15Aおよびフィ
ン31、ロードビーム14Aおよびフィン30で放熱さ
れる。したがって、前記フレキシャ15A、ロードビー
ム14Aが銅製の薄いばね材、または、鉄製の薄いばね
材に銅メッキを施したもので構成されているので熱伝導
性がよく、これにより半導体レーザー22Aの熱を速や
かに伝導して放熱することができる。また、前記フィン
31、30を設けることによりフレキシャ15A、ロー
ドビーム14Aの表面積を広くすることができ、これに
より放熱特性を向上させる上で有利である。また、前記
光ディスク1Aが回転することによって発生する空気流
がこれらフィン31、30に当ることにより、放熱性を
より高めることが可能となる。また、フレキシャ15A
とロードビーム14Aの間の隙間に前記シリコングリス
32を充填したので、このシリコングリス32を介して
フレキシャ15Aからロードビーム14Aへの熱の伝導
性を高めることができる。したがって、前記光源22で
発生する熱を効果的に放熱することができるため、光源
22を高寿命化するとともに、波長変動による読み書き
特性の悪化を抑制する上で有利である。
【0039】ここで、各材料の熱伝導率について説明す
る。 空気:0.024W/m℃ 鉄:83.5W/m℃ 銅:403W/m℃ シリコングリス:1〜3W/m℃ アルミニウム:236W/m℃ マグネシウム:156W/m℃ 前記各熱伝導率の数値から、鉄に比較して銅の熱伝導率
が約5倍であり、銅または銅をメッキした鉄によって前
記フレキシャ15Aやロードビーム14Aを構成するこ
とが熱伝導性や放熱性を高める上で有利であることがわ
かる。また、空気に比較してシリコングリスの熱伝導率
が40倍以上あり、フレキシャ15Aとロードビーム
4Aの隙間にシリコングリスを充填することが熱伝導性
を高める上で有利であることがわかる。また、前記フレ
キシャ15A、ロードビーム14Aの熱伝導性を高める
ことを優先する場合にはこれらを熱伝導率の高い銅製の
ばね材で構成し、前記フレキシャ15A、ロードビーム
14Aの剛性を優先する場合にはこれらを剛性に優れた
鉄製のばね材に銅メッキを施したもので構成すればよ
い。
【0040】なお、図7および図8で示す第2の実施の
形態の光ピックアップ装置200Aは、前記光ピックア
ップ8が前記第1の実施の形態の構成と同じ構成を有す
るものとして説明したが、第2の実施の形態の光ピック
アップ装置200Aはこれに限定されるものではなく、
光ピックアップの構成はその他の種々の光ピックアップ
に適用可能である。また、本発明における光ピックアッ
プ装置および光ディスク装置は、記録および再生の双方
を行なうものに限定されず、記録および再生の少なくと
も一方を行なうものに適用可能である。
【0041】最後に、前記第1、第2の実施の形態の光
ピックアップ装置200、200Aの対物レンズプレー
ト18の製造方法について図11を参照して説明する。
図11(A)、(B)に示すように、一般的なガラスモ
ールドによるレンズの製造と同様に、上下の金型56
A、56Bにより凹部52が形成された成形ガラス50
を成形する。従来小型のモールドレンズを作る際、金型
を加工するバイトの大きさに限界があり、小型化の制約
を受けていた。しかしここでは金型Aを凸形状にするこ
とで、金型加工でバイトの大きさの制約を受け難いの
で、小型レンズの製造が可能になっている。次いで、図
11(C)に示すように、その成形ガラス50の凹部5
2を埋めるほどの厚さに、酸化ニオブ等からなる前記成
形ガラス50の屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折
率の材料54をスパッタリングにより膜付けする。その
後、図11(D)に示すように、ガラスの凹部52にの
み高屈折率の材料54が残るまで成形ガラス50の研磨
を行う。以上によりできた高屈折部がガラス面を透過す
る光に対して凸レンズとして機能することにより前記対
物レンズ1804を構成する。なお、本例において成形
ガラス50の屈折率は1.5程度、高屈折率の材料54
の屈折率は2以上である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
型化を図る上で有利な光ピックアップ装置および光ディ
スク装置を提供することができる。また本発明によれ、
放熱性を高める上で有利な光ピックアップ装置および光
ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における光ピックアップ装置
の構成を示す縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態の光ディスク装置100の制
御系のブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の光ディスク装置100の構
成を示す分解斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の光ピックアップが搭載さ
れるアーム部分の斜視図である。
【図5】第1の実施の形態の光ピックアップが搭載さ
れるアーム部分の分解斜視図である。
【図6】(A)は従来の光ピックアップ装置の光ピック
アップ80の構成を示す平面図、(B)は(A)の矢視
A図、(C)は第1の実施の形態の光ピックアップ装置
の光ピックアップ80の構成を示す平面図、(D)は
(C)の矢視B図である。
【図7】(A)は従来の光ピックアップ装置の移動範囲
を示す説明図、(B)は第1の実施の形態の光ピックア
ップ装置の移動範囲を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態の光ピックアップが搭載さ
れるアーム部分の斜視図である。
【図9】第2の実施の形態の光ピックアップが搭載さ
れるアーム部分の分解斜視図である。
【図10】第2の実施の形態の光ピックアップ装置20
0Aの熱伝達経路を示す説明図である。
【図11】第1実施の形態の光ピックアップ装置20
の対物レンズプレート18の製造工程を示す説明図で
ある。
【図12】従来の光ピックアップ装置の構成図である。
【符号の説明】 1A……ディスク、100……光ディスク装置、200
……光ピックアップ装置、8……光ピックアップ、17
……1/4波長板、18……対物レンズプレート、19
……スライダー、21……偏光ビームスプリッター、2
2……光源、24……腐食保護手段。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 直 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA01 AA08 BA01 CA06 CA09 FA05 FA08 FA30 FA32 FA35 JA43 LB04 LB05 LB11 LB12 LB13 5D789 AA01 AA08 BA01 CA06 CA09 FA05 FA08 FA30 FA32 FA35 JA43 LB04 LB05 LB11 LB12 LB13

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板に取着された光源と、
    前記基板に取着された受光素子と、前記基板に取着され
    た光学部材とを有する光ピックアップ本体と、前記光ピ
    ックアップ本体に取着された対物レンズおよびスライダ
    ーとを有してなる光ピックアップを備え、 前記光ピックアップは、前記スライダーを光ディスクの
    記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録面との間
    に形成される空気流によって前記光ディスクの厚さ方向
    に沿って浮上されるように構成され、 前記光学部材は、前記光源から出射された光ビームを前
    記対物レンズを介して前記記録面に照射させるととも
    に、前記記録面で反射された反射光ビームを前記対物レ
    ンズを介して前記受光素子に受光させるように構成され
    た光ピックアップ装置において、 前記光学部材は、前記光源、対物レンズおよび受光素子
    のそれぞれと隙間無く密着した状態で設けられている、 ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記光学部材は矩形板状を呈し、互いに
    対向する2面のうちの一方の面が前記基板に取着され、
    互いに対向する2面のうちの他方の面に前記対物レンズ
    が取着され、前記光源は前記一方の面および他方の面に
    対して直交する前記光学部材の面に取着されていること
    を特徴とする。
  3. 【請求項3】 前記光源が前記基板に取着され、かつ、
    前記光学部材に取着された状態で、前記光源が外部に露
    出する表面は、該表面を外気から遮断する腐食保護手段
    で覆われていることを特徴とする請求項1記載の光ピッ
    クアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記腐食保護手段は合成樹脂で構成され
    ていることを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記光源は、前記光ビームを出射する発
    光素子と、前記発光素子から出射される前記光ビームの
    モニタ用のフォトディテクタと、前記発光素子およびフ
    ォトディテクタをマウントし前記基板に取着されたマウ
    ント部材とを有して構成され、前記マウント部材の下面
    が前記基板に取着され、かつ、前記発光素子の光出射面
    と前記マウント部材の前面が前記光学部材に取着された
    状態で、前記発光素子およびフォトディテクタならびに
    マウント部材が外部に露出するそれぞれの表面は、前記
    腐食保護手段で覆われ、前記腐食保護手段は前記発光素
    子から出射された光ビームが透過可能な透明な合成樹脂
    で構成されていることを特徴とする請求項3記載の光ピ
    ックアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記発光素子には駆動信号入力用の接続
    端子が設けられ、前記基板には前記駆動信号中継用の電
    気端子が設けられ、これら接続端子および電気端子は前
    記腐食保護手段で覆われることを特徴とする請求項5記
    載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記対物レンズは対物レンズプレートに
    一体に設けられ、前記対物レンズプレートの一方の面は
    光ピックアップ本体に取着され、前記スライダーは対物
    レンズプレートの他方の面に取着されていることを特徴
    とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端に
    前記光ピックアップが取着される弾性変形可能な支持板
    を有し、前記支持板が熱伝導性および放熱性を有するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の光
    ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記支持板には、前記記録面に近づく方
    向に放熱用フィンが突設されていることを特徴とする請
    求項8記載の光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 前記支板板を構成する材料は、銅、ま
    たは、銅メッキが施された鉄であることを特徴とする請
    求項8記載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端
    に前記支持板が取着される弾性変形可能なロードビーム
    を有し、前記ロードビームが前記光源からの熱を速やか
    に伝導および放熱するように構成されていることを特徴
    とする請求項8記載の光ピックアップ装置。
  12. 【請求項12】 前記ロードビームには、前記記録面に
    近づく方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴
    とする請求項11記載の光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】 前記ロードビームを構成する材料は、
    銅、または、銅メッキが施された鉄であることを特徴と
    する請求項11記載の光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 前記支持板と前記ロードビームとの間
    に隙間が形成され、前記隙間には熱伝導用のグリスが充
    填されていることを特徴とする請求項11記載の光ピッ
    クアップ装置。
  15. 【請求項15】 光ディスクを保持して回転駆動する駆
    動手段と、 前記駆動手段によって回転駆動する光ディスクに対し、
    光を照射し、前記光ディスクからの反射光を検出する光
    ピックアップ装置とを有し、 前記光ピックアップ装置は、 基板と、前記基板に取着された光源と、前記基板に取着
    された受光素子と、前記基板に取着された光学部材とを
    有する光ピックアップ本体と、前記光ピックアップ本体
    に取着された対物レンズおよびスライダーとを有してな
    る光ピックアップを備え、 前記光ピックアップは、前記スライダーを前記光ディス
    クの記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録面と
    の間に形成される空気流によって前記光ディスクの厚さ
    方向に沿って浮上されるように構成され、 前記光学部材は、前記光源から出射された光ビームを前
    記対物レンズを介して前記記録面に照射させるととも
    に、前記記録面で反射された反射光ビームを前記対物レ
    ンズを介して前記受光素子に受光させるように構成され
    た光ディスク装置において、 前記光学部材は、前記光源、対物レンズおよび受光素子
    のそれぞれと隙間無く密着した状態で設けられている、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記光学部材は矩形板状を呈し、互い
    に対向する2面のうちの一方の面が前記基板に取着さ
    れ、互いに対向する2面のうちの他方の面に前記対物レ
    ンズが取着され、前記光源は前記一方の面および他方の
    面に対して直交する前記光学部材の面に取着されている
    ことを特徴とする請求項15記載の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記光源が前記基板に取着され、か
    つ、前記光学部材に取着された状態で、前記光源が外部
    に露出する表面は、該表面を外気から遮断する腐食保護
    手段で覆われていることを特徴とする請求項15記載の
    光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記腐食保護手段は合成樹脂で構成さ
    れていることを特徴とする請求項17記載の光ディスク
    装置。
  19. 【請求項19】 前記光源は、前記光ビームを出射する
    発光素子と、前記発光素子から出射される前記光ビーム
    のモニタ用のフォトディテクタと、前記発光素子および
    フォトディテクタをマウントし前記基板に取着されたマ
    ウント部材とを有して構成され、前記マウント部材の下
    面が前記基板に取着され、かつ、前記発光素子の光出射
    面と前記マウント部材の前面が前記光学部材に取着され
    た状態で、前記発光素子およびフォトディテクタならび
    にマウント部材が外部に露出するそれぞれの表面は、前
    記腐食保護手段で覆われ、前記腐食保護手段は前記発光
    素子から出射された光ビームが透過可能な透明な合成樹
    脂で構成されていることを特徴とする請求項17記載の
    光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 前記発光素子には駆動信号入力用の接
    続端子が設けられ、前記基板には前記駆動信号中継用の
    電気端子が設けられ、これら接続端子および電気端子は
    前記腐食保護手段で覆われることを特徴とする請求項1
    9記載の光ディスク装置。
  21. 【請求項21】 前記対物レンズは対物レンズプレート
    に一体に設けられ、前記対物レンズプレートの一方の面
    は光ピックアップ本体に取着され、前記スライダーは対
    物レンズプレートの他方の面に取着されていることを特
    徴とする請求項15記載の光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端
    に前記光ピックアップが取着される弾性変形可能な支持
    板を有し、前記支持板が熱伝導性および放熱性を有する
    ように構成されていることを特徴とする請求項15記載
    の光ディスク装置。
  23. 【請求項23】 前記支持板には、前記記録面に近づく
    方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴とする
    請求項22記載の光ディスク装置。
  24. 【請求項24】 前記支板板を構成する材料は、銅、ま
    たは、銅メッキが施された鉄であることを特徴とする請
    求項22記載の光ディスク装置。
  25. 【請求項25】 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端
    に前記支持板が取着される弾性変形可能なロードビーム
    を有し、前記ロードビームが前記光源からの熱を速やか
    に伝導および放熱するように構成されていることを特徴
    とする請求項22記載の光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 前記ロードビームには、前記記録面に
    近づく方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴
    とする請求項25記載の光ディスク装置。
  27. 【請求項27】 前記ロードビームを構成する材料は、
    銅、または、銅メッキが施された鉄であることを特徴と
    する請求項25記載の光ディスク装置。
  28. 【請求項28】 前記支持板と前記ロードビームとの間
    に隙間が形成され、前記隙間には熱伝導用のグリスが充
    填されていることを特徴とする請求項25記載の光ディ
    スク装置。
  29. 【請求項29】 基板と、前記基板に取着された光源
    と、前記基板に取着された受光素子と、前記基板に取着
    された光学部材とを有する光ピックアップ本体と、前記
    光ピックアップ本体に取着された対物レンズおよびスラ
    イダーとを有してなる光ピックアップと、 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端に前記光ピックア
    ップが取着される弾性変形可能な支持板とを備え、 前記光ピックアップは、前記スライダーを光ディスクの
    記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録面との間
    に形成される空気流によって前記記録面に追従して浮上
    されるように構成された光ピックアップ装置において、 前記支持板は、熱伝導性および放熱性を有するように構
    成されている、ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  30. 【請求項30】 前記支持板には、前記記録面に近づく
    方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴とする
    請求項29記載の光ピックアップ装置。
  31. 【請求項31】 前記支板板を構成する材料は、銅、ま
    たは、銅メッキが施された鉄であることを特徴とする請
    求項29記載の光ピックアップ装置。
  32. 【請求項32】 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端
    に前記支持板が取着される弾性変形可能なロードビーム
    を有し、前記ロードビームが前記光源からの熱を速やか
    に伝導および放熱するように構成されていることを特徴
    とする請求項29記載の光ピックアップ装置。
  33. 【請求項33】 前記ロードビームには、前記記録面に
    近づく方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴
    とする請求項32記載の光ピックアップ装置。
  34. 【請求項34】 前記ロードビームを構成する材料は、
    銅、または、銅メッキが施された鉄であることを特徴と
    する請求項32記載の光ピックアップ装置。
  35. 【請求項35】 前記支持板と前記ロードビームとの間
    に隙間が形成され、前記隙間には熱伝導用のグリスが充
    填されていることを特徴とする請求項32記載の光ピッ
    クアップ装置。
  36. 【請求項36】 光ディスクを保持して回転駆動する駆
    動手段と、 前記駆動手段によって回転駆動する光ディスクに対し、
    光を照射し、前記光ディスクからの反射光を検出する光
    ピックアップ装置とを有し、 前記光ピックアップ装置は、 基板と、前記基板に取着された光源と、前記基板に取着
    された受光素子と、前記基板に取着された光学部材とを
    有する光ピックアップ本体と、前記光ピックアップ本体
    に取着された対物レンズおよびスライダーとを有してな
    る光ピックアップと、 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端に前記光ピックア
    ップが取着される弾性変形可能な支持板とを備え、 前記光ピックアップは、前記スライダーを前記光ディス
    クの記録面に対面させ、前記スライダーと前記記録面と
    の間に形成される空気流によって前記記録面に追従して
    浮上されるように構成された光ディスク装置において、 前記支持板は、熱伝導性および放熱性を有するように構
    成されている、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  37. 【請求項37】 前記支持板には、前記記録面に近づく
    方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴とする
    請求項36記載の光ディスク装置。
  38. 【請求項38】 前記支板板を構成する材料は、銅、ま
    たは、銅メッキが施された鉄であることを特徴とする請
    求項36記載の光ディスク装置。
  39. 【請求項39】 細幅な板状を呈しその長さ方向の一端
    に前記支持板が取着される弾性変形可能なロードビーム
    を有し、前記ロードビームが前記光源からの熱を速やか
    に伝導および放熱するように構成されていることを特徴
    とする請求項36記載の光ディスク装置。
  40. 【請求項40】 前記ロードビームには、前記記録面に
    近づく方向に放熱用フィンが突設されていることを特徴
    とする請求項39記載の光ディスク装置。
  41. 【請求項41】 前記ロードビームを構成する材料は、
    銅、または、銅メッキが施された鉄であることを特徴と
    する請求項39記載の光ディスク装置。
  42. 【請求項42】 前記支持板と前記ロードビームとの間
    に隙間が形成され、前記隙間には熱伝導用のグリスが充
    填されていることを特徴とする請求項39記載の光ディ
    スク装置。
JP2002111736A 2002-04-15 2002-04-15 光ピックアップ装置および光ディスク装置 Pending JP2003317305A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111736A JP2003317305A (ja) 2002-04-15 2002-04-15 光ピックアップ装置および光ディスク装置
KR10-2004-7016146A KR20040097331A (ko) 2002-04-15 2003-04-15 광픽업장치 및 광디스크 장치
EP03717590A EP1496504A1 (en) 2002-04-15 2003-04-15 Optical pickup device and optical disk device
US10/508,812 US20050157627A1 (en) 2002-04-15 2003-04-15 Optical pickup device and optical disk device
CNA038085135A CN1647171A (zh) 2002-04-15 2003-04-15 光学拾取装置及光盘装置
PCT/JP2003/004771 WO2003088231A1 (fr) 2002-04-15 2003-04-15 Dispositif de lecture optique et dispositif a disque optique

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111736A JP2003317305A (ja) 2002-04-15 2002-04-15 光ピックアップ装置および光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003317305A true JP2003317305A (ja) 2003-11-07

Family

ID=29243291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002111736A Pending JP2003317305A (ja) 2002-04-15 2002-04-15 光ピックアップ装置および光ディスク装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20050157627A1 (ja)
EP (1) EP1496504A1 (ja)
JP (1) JP2003317305A (ja)
KR (1) KR20040097331A (ja)
CN (1) CN1647171A (ja)
WO (1) WO2003088231A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218626A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ヘッド・ジンバル・アセンブリ及びディスク・ドライブ
JP2011113595A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Hitachi Ltd 熱アシスト磁気ヘッドスライダ及びヘッドジンバルアセンブリ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100634522B1 (ko) * 2004-11-03 2006-10-16 삼성전기주식회사 광픽업 장치 및 상기 광픽업 장치에 구비된 서브마운트와광학 벤치의 결합 방법
US7796487B2 (en) * 2005-05-10 2010-09-14 Seagate Technology Llc Optical system for data storage devices
JP2007133325A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Fujinon Sano Kk 反射ミラー及び光ピックアップ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4876680A (en) * 1986-09-05 1989-10-24 Ricoh Company, Ltd. Monolithic optical pick-up using an optical waveguide
JP2615647B2 (ja) * 1987-08-11 1997-06-04 セイコーエプソン株式会社 光ピックアップ
JPH11259894A (ja) * 1998-03-06 1999-09-24 Ricoh Co Ltd 光ピックアップヘッド
US6078473A (en) * 1998-05-13 2000-06-20 Seagate Technology, Inc. Gimbal flexure for use with microactuator
JP3426962B2 (ja) * 1998-05-19 2003-07-14 株式会社日立製作所 光ヘッドおよびそれを用いた光学的情報記録再生装置
JP2000242956A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学ヘッド及びそれを用いた情報再生装置
JP2002042368A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ及び光ディスク装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218626A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ヘッド・ジンバル・アセンブリ及びディスク・ドライブ
JP2011113595A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Hitachi Ltd 熱アシスト磁気ヘッドスライダ及びヘッドジンバルアセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003088231A1 (fr) 2003-10-23
CN1647171A (zh) 2005-07-27
EP1496504A1 (en) 2005-01-12
US20050157627A1 (en) 2005-07-21
KR20040097331A (ko) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6404723B1 (en) Optical pickup device and optical disc device
JP2001006210A (ja) 光記録媒体及びディスクカートリッジ
US7936644B2 (en) Optical pickup device and information processing apparatus incorporating the optical pickup
JP3364969B2 (ja) 光磁気ディスクドライブ装置
JP2001067700A (ja) 光学ヘッド及び光ディスクドライブ装置
JP4905278B2 (ja) 光ピックアップ装置及びこれを用いた光ディスク装置
JP2003317305A (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2011154765A (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ
JP4002084B2 (ja) 光磁気ヘッド及びそれを用いた光磁気記録装置
JP4227295B2 (ja) 光ピックアップ装置及び光ピックアップ用光学部品収納モジュール
JPWO2005091277A1 (ja) 光ピックアップ装置
JP5104524B2 (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
JP4528751B2 (ja) レンズ駆動装置及び光ピックアップ
JP2006004522A (ja) 光ピックアップおよび光ディスク装置
JP2000207797A (ja) 光学ピックアップ装置及び光学ピックアップ装置の製造方法、並びに光磁気ディスク装置
JP2000242943A (ja) ディスク装置
JP2004296039A (ja) 光ピックアップ装置
JP2006179103A (ja) ディスク装置
JP2005322414A (ja) 光記録再生装置
JP2005353134A (ja) 光ピックアップおよび光ディスク装置
JP2005085299A (ja) 光ディスク装置及びその光ピックアップ調整方法
JPH11120642A (ja) 光磁気記録用光学素子並びに記録及び/又は再生装置
JPH05166219A (ja) 光ヘッドとその組立て方法および情報処理装置
JP2000331390A (ja) 光学ピックアップ,光ディスク装置及びこれに使用される磁界変調ヘッド装置
US20090040907A1 (en) Optical pickup device and optical disk apparatus including the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080303