JPH11259894A - 光ピックアップヘッド - Google Patents

光ピックアップヘッド

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JPH11259894A
JPH11259894A JP10055013A JP5501398A JPH11259894A JP H11259894 A JPH11259894 A JP H11259894A JP 10055013 A JP10055013 A JP 10055013A JP 5501398 A JP5501398 A JP 5501398A JP H11259894 A JPH11259894 A JP H11259894A
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JP
Japan
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optical
pickup head
optical pickup
light
semiconductor laser
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JP10055013A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Mifune
博庸 三船
Yoshitaka Takahashi
義孝 高橋
Hiroshi Akiyama
洋 秋山
Shoji Sarayama
正二 皿山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソリッドイマージョンレンズと対物レンズと
の光軸調整を不要とし、かつ、高密度な記録・再生を可
能にする小型の光ピックアップヘッドを得る。 【解決手段】 光ピックアップヘッド1が、対物レンズ
4bとソリッドイマージョンレンズ4cとの光軸を一致
させて一体に成形した光学素子4上に面発光半導体レー
ザ2と受光素子3とを順に積み重ねることにより一体に
形成される。また、面発光半導体レーザ2から垂直方向
に出射されて対物レンズ4bにより集束された光は、高
屈折率のソリッドイマージョンレンズ4cによって微小
スポットにされて光情報記録媒体Dに照射される。これ
により、対物レンズ4bとソリッドイマージョンレンズ
4cとの光軸調整が不要とされ、かつ、高密度な記録・
再生が可能な小型の光ピックアップヘッド1が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体の
記録面上に光スポットを照射して情報の記録、再生又は
消去を行う光ピックアップヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ピックアップヘッドの一例につ
いて図11に基づいて説明する。図11に示すように、
従来の光ピックアップヘッドは、レーザ光源としての半
導体レーザ(以下、LDという)101と、コリメータ
レンズ102と、偏光ビームスプリッタ103と、1/
4波長板104と、対物レンズ105と、集光レンズ1
06と、フォトダイオード(以下、PDという)107
とを主体に構成されている。このような構成において、
LD101から出射された直線偏光のレーザ光は、コリ
メータレンズ102によって略平行光とされ、偏光ビー
ムスプリッタ103と1/4波長板104とで構成され
る光アイソレータにおいて直線偏光から円偏光に変換さ
れる。円偏光に変換された光は、対物レンズ105によ
り集光され、光情報記録媒体である光ディスクdの記録
面上に光スポットの状態で照射される。この光ディスク
dの記録面からの反射光は逆の経路を辿り、対物レンズ
105を通過し、1/4波長板104により偏光方向を
90°回転した直線偏光に変換された後、偏光ビームス
プリッタ103により集光レンズ106方向に反射され
る。偏光ビームスプリッタ103により反射された光
は、集光レンズ106により集光され、PD107に入
射される。PD107では、光ディスクdの記録面上に
マークを有するか否かにより生じる反射率の違いに応じ
て変化する反射光の出力量を検出する。これにより、サ
ーボ信号(フォーカスエラー信号、トラックエラー信
号)の検出や、光ディスクdに対する記録信号の記録、
再生又は消去が行われる。
【0003】ところで、近年においては、光情報記録媒
体である光ディスクd等の高密度化が進んでいる。この
ような高密度化された光ディスクdについて記録再生等
するためには、光ディスクdの記録面上でのスポットサ
イズw(w∝λ/sinθ´)を小さくする必要がある。
ここで、θ´は対物レンズ105の出射角、λはレーザ
光の波長である。また、対物レンズ105の開口数(N
A)と対物レンズ105の出射角θ´とは、NA=sin
θ´の関係にある。
【0004】ところが、上述したような光ピックアップ
ヘッドによって光ディスクdを照射した場合におけるそ
の光ディスクdの記録面上でのスポットサイズwは、光
の回折限界によりレーザ光の波長程度の大きさでしか得
られない。スポットサイズwをさらに小さくするために
は、レーザ光の波長を短くするか、NAを大きくするた
めに対物レンズ105の径を大きくすることが考えられ
る。しかしながら、より波長の短いレーザ光を発生する
半導体レーザの開発は容易ではなく、また、径の大きな
対物レンズ105を採用してしまうと装置が大型化して
しまうとともにフォーカス制御等が困難となる。
【0005】そこで、図12に示すように、対物レンズ
105と光ディスクdとの間にソリッドイマージョンレ
ンズ(Solid Immersion Lens)108a又は108bを
設け、これらのソリッドイマージョンレンズ108a又
は108bを介して光ディスクdの記録面を照射するこ
とにより、スポットサイズwを小さくするようにした光
ピックアップヘッドが考えられている(例えば、特開平
5-189796号公報や「Digest of Optical Data Storage,Da
na Point (1994)」の「ULTRA HIGH DENSITY RECORDING US
ING ASOLID IMMERSIONLENS」参照)。図12(a)に示
す構成によれば、入射面側が球面状であって出射面側が
平面とされている半球形状のソリッドイマージョンレン
ズ108aに対物レンズ105で集光された光が入射す
ると、その入射光は出射面側の平面の中心に集束する。
また、このソリッドイマージョンレンズ108aと光デ
ィスクdの記録面との間隔がレーザ光の波長以下の間隔
(例えば、100nm以下)である場合には、ソリッド
イマージョンレンズ108aの出射面側の平面に形成さ
れるスポットサイズwと、光ディスクdの記録面上に形
成されるスポットサイズとは略同一になる。これによ
り、ソリッドイマージョンレンズ108aの屈折率をn
とすると、そのスポットサイズwは、 w∝λ/nsinθ´ となるので、NAをn倍にした場合と同等の効果が得ら
れ、より小さなスポットサイズwを得ることができる。
【0006】また、図12(b)に示す構成によれば、
ソリッドイマージョンレンズ108bの形状を図12
(a)のソリッドイマージョンレンズ108aに比べて
超半球形状としたことにより、スネルの法則が適用され
るので、そのスポットサイズwは、 w∝λ/n2sinθ´ となる。すなわち、ソリッドイマージョンレンズ108
bを適用した場合のほうがソリッドイマージョンレンズ
108aを適用した場合よりも小さなスポットサイズw
を得ることができる。
【0007】また、このようなソリッドイマージョンレ
ンズ108a又は108b(以下、ソリッドイマージョ
ンレンズ108という)を光ピックアップヘッドに適用
する場合には、図13に示すようにソリッドイマージョ
ンレンズ108を光ディスクdから所定の間隔をおいて
設けられたスライダ109に搭載した浮上ヘッドが、米
国特許 第5,497,359号明細書に示されている。このスラ
イダ109は、ソリッドイマージョンレンズ108の形
成材料と同一の材料で形成されることが多い。このよう
な構成の光ピックアップヘッドは、対物レンズ105で
集光された光をソリッドイマージョンレンズ108の球
面で若干屈折させることにより、スライダ109の底部
に光を集束するようにしている。このような光ピックア
ップヘッドにおいて、例えば、ソリッドイマージョンレ
ンズ108の屈折率nを1.83、NAを0.5、レー
ザ光の波長を830nm、スライダ109と光ディスク
dとの間隔を100nmにそれぞれ設定した場合に得ら
れるスポットサイズwは360nmであり、レーザ光の
波長以下となる。
【0008】一方、近年においては、光ピックアップヘ
ッドの小型軽量化が要望されている。この要望に応じ
て、半導体レーザの自己結合効果を用いた自己結合型光
ピックアップヘッド(SCOOP)が、例えば特開平5
−20725公報に示されている。ここで、図14は自
己結合型光ピックアップヘッドの一例を示す構成図であ
る。図14に示す光ピックアップヘッドは、LD101
´と、コリメータレンズ102と、対物レンズ105
と、PD107とを主体に構成されている。ここで、L
D101´には、端面発光型が適用されている。このよ
うな構成において、LD101´のコリメータレンズ1
02側の端面から出射された直線偏光のレーザ光は、コ
リメータレンズ102によって略平行光とされ、対物レ
ンズ105により集光され、光ディスクdの記録面上に
集束して光スポットの状態で照射される。この光ディス
クdからの反射光は逆の経路を辿り、LD101´の光
ディスク側端面に戻り、外部共振器が構成される。この
戻り光がある場合には、LD101´の自己結合効果に
より、注入電流の閾値が戻り光の強度に比例して低下す
る。すなわち、戻り光がある場合と戻り光がない場合と
の中間の電流値を注入電流の電流値として設定しておけ
ば、光ディスクdからの反射光の強度に応じてLD10
1´からのレーザ光の出力を変化させることができる。
さらに、LD101´のPD107側の端面から出射さ
れるレーザ光についても、LD101´のコリメータレ
ンズ102側の端面から出射されるレーザ光の出力に比
例して大幅に変化するので、PD107によりその出力
変化を検出することにより、サーボ信号の検出や光ディ
スクdの再生等を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな対物レンズ105とソリッドイマージョンレンズ1
08とを組み合わせてNAを大きくした場合と同等の効
果を得て、より小さなスポットサイズwを得るようにし
た場合、対物レンズ105とソリッドイマージョンレン
ズ108との位置合わせが困難であり、両者の位置関係
が崩れてしまった場合には狙ったスポットサイズwが得
られない。また、LD101とPD107とをスライダ
109とは別の位置にそれぞれ配置するので両者の位置
合わせも困難であるとともに、光ピックアップヘッドの
小型軽量化が難しいという問題がある。
【0010】さらに、LD101´自身の共振器ととも
に外部共振器をも有する構成になっている前述したよう
なSCOOPにおいては、その外部共振器を構成するL
D101´と光ディスクdとの間隔が光ディスクdの回
転に伴って生じる光軸方向のブレによりフォーカスサー
ボしている時でも約1μmの幅で揺れ動いてしまい、外
部共振器の安定度が極めて悪くなってしまうという問題
がある。
【0011】本発明の目的は、ソリッドイマージョンレ
ンズと対物レンズとの光軸調整を不要とし、かつ、高密
度な記録・再生を可能にする小型の光ピックアップヘッ
ドを得ることである。
【0012】本発明の目的は、光情報記録媒体に対して
ある姿勢を保つことができる光ピックアップヘッドを得
ることである。
【0013】本発明の目的は、光情報記録媒体へのアク
セス速度を速めることができる光ピックアップヘッドを
得ることである。
【0014】本発明の目的は、外部共振器の共振器長を
一定にすることができ、安定したレーザ発振を可能にす
ることができる光ピックアップヘッドを得ることであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
垂直方向に共振器を構成してレーザ光を垂直方向に出射
する面発光半導体レーザと、この面発光半導体レーザか
ら出射されたレーザ光を集束する対物レンズとこの対物
レンズにより集束されたレーザ光を光情報記録媒体上に
照射させる半球形状で高屈折率のソリッドイマージョン
レンズとを光軸を一致させて一体に成形した光学素子
と、この光学素子と面発光半導体レーザとを介して光情
報記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、を備え
る。
【0016】したがって、面発光半導体レーザから垂直
方向に出射されたレーザ光は、まず光学素子の対物レン
ズにより集束された後、対物レンズと一体に成形された
ソリッドイマージョンレンズを介して光情報記録媒体上
にスポット照射される。照射されたスポットは光情報記
録媒体上で反射され、光学素子と面発光半導体レーザと
を介して受光素子により受光される。これにより、光情
報記録媒体上に照射されるスポットサイズは高屈折率の
ソリッドイマージョンレンズにより微小になるととも
に、一体に成形されたソリッドイマージョンレンズと対
物レンズとの光軸調整は不要になる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ピックアップヘッドにおいて、面発光半導体レーザと受
光素子とを光学素子の対物レンズ上に順に積み重ねて一
体に形成した。
【0018】したがって、光学素子上に面発光半導体レ
ーザと受光素子とが順に積み重ねられて一体に形成され
る。これにより、光学素子と面発光半導体レーザと受光
素子とのそれぞれの位置合わせが容易になるとともに、
光ピックアップヘッドの小型化が図れる。
【0019】請求項3記載の発明は、光情報記録媒体に
レーザ光を照射して情報の再生・記録を行う光ピックア
ップヘッドにおいて、水平方向に共振器を構成してレー
ザ光を水平方向に出射する端面発光半導体レーザと、こ
の端面発光半導体レーザから出射されたレーザ光を集束
する対物レンズとこの対物レンズにより集束されたレー
ザ光を光情報記録媒体上に照射させる半球形状で高屈折
率のソリッドイマージョンレンズとを光軸を一致させて
一体に成形した光学素子と、この光学素子と端面発光半
導体レーザとを介して光情報記録媒体からの反射光を受
光する受光素子と、を備える。
【0020】したがって、端面発光半導体レーザから水
平方向に出射されたレーザ光は、まず光学素子の対物レ
ンズにより集束された後、対物レンズと一体に成形され
たソリッドイマージョンレンズを介して光情報記録媒体
上にスポット照射される。照射されたスポットは光情報
記録媒体上で反射され、光学素子と端面発光半導体レー
ザとを介して受光素子により受光される。これにより、
光情報記録媒体上に照射されるスポットサイズは高屈折
率のソリッドイマージョンレンズにより微小になるとと
もに、一体に成形されたソリッドイマージョンレンズと
対物レンズとの光軸調整は不要になる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ピックアップヘッドにおいて、光の進行方向を90°回
転させる反射光学系を対物レンズ上に更に備え、この反
射光学系と端面発光半導体レーザと受光素子とを光学素
子上に順に並べて一体に形成した。
【0022】したがって、対物レンズ上に備えられる光
の進行方向を90°回転させる反射光学系と端面発光半
導体レーザと受光素子とが光学素子上に順に並べられて
一体に形成される。これにより、光学素子と反射光学系
と端面発光半導体レーザと受光素子とのそれぞれの位置
合わせが容易になるとともに、光ピックアップへッドの
小型化が図れる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項2又は4記
載の光ピックアップヘッドにおいて、複数の受光素子を
光学素子の対物レンズ上に並べて一体に形成し、これら
の受光素子における受光量により光情報記録媒体に対す
る傾きを検出・修正するヘッド傾斜検出・修正手段を備
える。
【0024】したがって、光学素子の対物レンズ上に並
べられた複数の受光素子によって光情報記録媒体からの
反射光が受光され、それら各受光素子の受光量に基づい
て光情報記録媒体に対する傾きが検出・修正される。こ
れにより、光ピックアップへッドが、光情報記録媒体に
対してある姿勢に保たれる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の光ピックアップヘッドをアレイ状に
並べて形成した。
【0026】したがって、請求項1ないし5のいずれか
一記載の光ピックアップヘッドがアレイ状に並べられる
ので、光情報記録媒体上の複数のマークが一度に照射さ
れ、それぞれに検出される。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
のいずれか一記載の光ピックアップヘッドを光情報記録
媒体の回転に伴って浮上するスライダに搭載した。
【0028】したがって、請求項1ないし6のいずれか
一記載の光ピックアップヘッドが光情報記録媒体の回転
に伴って浮上するスライダに搭載されるので、光ピック
アップへッドと光情報記録媒体との距離が一定に保たれ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1は光ピックアップ
ヘッド1を概略的に示す断面図、図2は光ピックアップ
ヘッド1の面発光半導体レーザを概略的に示す断面図で
ある。本実施の形態の光ピックアップヘッド1は、相変
化記録方式の光ディスクDに対して、情報の記録、再生
等を行うものである。
【0030】図1に示すように、本実施の形態の光ピッ
クアップヘッド1は、垂直共振器を構成してレーザ光を
半導体基板6のレーザ出力穴6a(図2参照)に対して
垂直に出射する面発光半導体レーザ2と、PN接合を有
する受光素子であるフォトダイオード(以下、PDとい
う)3と、プレーナ型光学素子4とを主体に構成されて
いる。図2に示すように、面発光半導体レーザ2は光学
的利得を備えた活性層5を半導体基板6上に有してお
り、この活性層5には円筒状の活性領域7が形成されて
いる。このような活性領域7の両端部にはそれぞれ反射
鏡8が備えられている。ここで、反射鏡8には、高い反
射率を実現するために半導体多層膜反射鏡や誘電体多層
膜反射鏡が用いられている。なお、反射鏡8のサイズ
と、後述する光ディスクDの記録面に形成されるスポッ
トサイズとは、比例する。
【0031】また、プレーナ型光学素子4は、例えば透
明な光学ガラスであるBK−7(波長768.2nm での屈折
率を1.5115とする)や半導体を形成材料とした基板4a
を主体に構成されている。この基板4aには、フォトリ
ソグラフィ技術とドライエッチングとにより凹曲面4
b,4cが形成されている。これらの凹曲面4bと凹曲
面4cとには、基板4aの屈折率よりも高屈折率材料で
あるSFS−1(波長768.2nm での屈折率を1.7335とす
る)やLaF−2(波長768.2nm での屈折率を1.8927と
する)等がそれぞれスパッタ法により埋めこまれること
により、レンズが形成されている。つまり、面発光半導
体レーザ2側の凹曲面4bのレンズは対物レンズとして
機能し、光ディスクD側の凹曲面4cのレンズはソリッ
ドイマージョンレンズとして機能するものである。凹曲
面4bに形成された対物レンズ(以下、対物レンズ4b
とする)と、凹曲面4cに形成されたソリッドイマージ
ョンレンズ(以下、ソリッドイマージョンレンズ4cと
する)とは、光軸を一致させて対物レンズ4bにおいて
集光した光をソリッドイマージョンレンズ4cの底面に
集束するような距離を隔てるように形成されている。
【0032】すなわち、光ピックアップヘッド1は、プ
レーナ型光学素子4の上に面発光半導体レーザ2とPD
3とを積み重ねて形成されている。
【0033】このような構成において、例えば光ディス
クDの再生時には、面発光半導体レーザ2の両端部の反
射鏡8から出射されたレーザ光の内、光ディスクD側へ
出射されたレーザ光が対物レンズ4bにより集光されて
からソリッドイマージョンレンズ4cに入射する。その
入射光は、ソリッドイマージョンレンズ4cにより屈折
されてその底面に集束する。また、このソリッドイマー
ジョンレンズ4cと光ディスクDの記録面との間隔がレ
ーザ光の波長以下の間隔(例えば、100nm以下)で
ある場合には、ソリッドイマージョンレンズ4cの底面
に形成されるスポットサイズと、光ディスクDの記録面
に形成されるスポットサイズとは略同一になる。これに
より、レーザ光が光ディスクDの記録面上に集束され、
光ディスクDの記録面上に記録されたマークを照射す
る。その後、この光ディスクDの記録面からの反射光は
逆の経路を辿り、面発光半導体レーザ2の光ディスクD
側端部に戻る。この戻り光がある場合には、面発光半導
体レーザ2の自己結合効果により、注入電流の閾値が戻
り光の強度に比例して低下する。すなわち、戻り光があ
る場合と戻り光がない場合との中間の電流値を注入電流
の電流値として設定しておけば、光ディスクDの記録面
からの反射光の強度に応じて面発光半導体レーザ2から
のレーザ光の出力を変化させることができる。すなわ
ち、光ディスクDの記録面上にマークを有するか否かに
より生じる反射率の違いに応じて変化する反射レーザ光
の出力をPD3において検出することにより、光ディス
クDの再生が可能になる。
【0034】ここに、光ディスクDの記録面上に記録さ
れたマークに照射されるスポットサイズは高屈折率のソ
リッドイマージョンレンズ4cによって微小になり高密
度な記録・再生が可能になるとともに、プレーナ型光学
素子4として一体に成形されたソリッドイマージョンレ
ンズ4cと対物レンズ4bとの光軸調整は不要になる。
また、プレーナ型光学素子4上に面発光半導体レーザ2
とPD3とが順に積み重ねられて一体に形成されるの
で、それぞれの位置合わせが容易になるとともに、光ピ
ックアップヘッド1の小型化が図れる。
【0035】なお、本実施の形態においては、面発光半
導体レーザ2とPD3とを同一の半導体基板6上に形成
したが、これに限るものではない。例えば、図3に示す
光ピックアップヘッド1´のように、PD3をシリコン
基板(図示せず)の上に形成し、面発光半導体レーザ2
とPD3との間に隙間を形成するような放熱板3aを挾
んで配置しても良い。
【0036】次に、本発明の第二の実施の形態を図4に
基づいて説明する。なお、前述した実施の形態と同一部
分は同一符号で示し説明も省略する(後述する第三、第
四、第五、及び第六の実施の形態において同様)。図4
は、光ピックアップヘッド9を概略的に示す断面図であ
る。図4に示すように、本実施の形態の光ピックアップ
ヘッド9では、第一の実施の形態の光ピックアップヘッ
ド1の面発光半導体レーザ2に代えて、端面発光半導体
レーザ10が備えられており、この端面発光半導体レー
ザ10とPD3とプレーナ型光学素子4と反射光学系で
あるプリズム11とを主体に構成されている。
【0037】端面発光半導体レーザ10は、半導体基板
10a上に水平共振器を構成する活性層10bを有して
レーザ光を半導体基板10aに対して水平に出射する。
この端面発光半導体レーザ10はPD3とともに基板1
2上に配置され、この基板12はプレーナ型光学素子4
上に備えられる。
【0038】プリズム11の斜面部11aには、Arや
Cr等の反射膜がコーティングされている。また、プリ
ズム11の端面発光半導体レーザ10側の面11bに
は、レーザ光の反射防止のための反射防止膜が設けられ
ている。このプリズム11は、プレーナ型光学素子4の
対物レンズ4b上に配置され、端面発光半導体レーザ1
0から出射されたレーザ光の光路を変更してプレーナ型
光学素子4の対物レンズ4bへと導く。
【0039】このような構成において、例えば光ディス
クDの再生時には、端面発光半導体レーザ10の両端部
から出射されたレーザ光の内、プリズム11側へ出射さ
れたレーザ光が斜面部11aにおいて反射されて対物レ
ンズ4bにより集光されてからソリッドイマージョンレ
ンズ4cに入射する。その入射光は、ソリッドイマージ
ョンレンズ4cにより屈折されてその底面に集束する。
また、このソリッドイマージョンレンズ4cと光ディス
クDの記録面との間隔がレーザ光の波長以下の間隔(例
えば、100nm以下)である場合には、ソリッドイマ
ージョンレンズ4cの底面に形成されるスポットサイズ
と、光ディスクDの記録面に形成されるスポットサイズ
とは略同一になる。これにより、レーザ光が光ディスク
Dの記録面上に集束され、光ディスクDの記録面上に記
録されたマークを照射する。その後、この光ディスクD
の記録面からの反射光は逆の経路を辿り、端面発光半導
体レーザ10のプリズム11側端部に戻る。この戻り光
がある場合には、端面発光半導体レーザ10の自己結合
効果により、注入電流の閾値が戻り光の強度に比例して
低下する。すなわち、戻り光がある場合と戻り光がない
場合との中間の電流値を注入電流の電流値として設定し
ておけば、光ディスクDの記録面からの反射光の強度に
応じて端面発光半導体レーザ10からのレーザ光の出力
を変化させることができる。すなわち、光ディスクDの
記録面上にマークを有するか否かにより生じる反射率の
違いに応じて変化する反射レーザ光の出力をPD3にお
いて検出することにより、光ディスクDの再生が可能に
なる。
【0040】ここに、光ディスクDの記録面上に記録さ
れたマークに照射されるスポットサイズは高屈折率のソ
リッドイマージョンレンズ4cによって微小になり高密
度な記録・再生が可能になるとともに、プレーナ型光学
素子4として一体に成形されたソリッドイマージョンレ
ンズ4cと対物レンズ4bとの光軸調整は不要になる。
また、対物レンズ4b上に備えられるプリズム11と端
面発光半導体レーザ10とPD3とがプレーナ型光学素
子4上に順に並べられて一体に形成されるので、それぞ
れの位置合わせが容易になるとともに、光ピックアップ
へッド9の小型化が図れる。
【0041】次に、本発明の第三の実施の形態を図5な
いし図6に基づいて説明する。図5は、光ピックアップ
ヘッド13を概略的に示す断面図である。図5に示すよ
うに、本実施の形態の光ピックアップヘッド13は、第
一の実施の形態の光ピックアップヘッド1の面発光半導
体レーザ2の周囲であって対物レンズ4b上に4つの受
光素子14(各受光素子を14a,14b,14c,1
4dとする(図6参照))を配置したものである。
【0042】受光素子14は、面発光半導体レーザ2の
上部に備えられたPD3と同じPN接合を有するフォト
ダイオードであって、プレーナ型光学素子4の対物レン
ズ4b上に配置される。これらの受光素子14は、光デ
ィスクDの記録面上での反射時に散乱されて発生する回
折光を検出するためのものである。なお、受光素子14
はこれに限らず、面発光半導体レーザ2を形成する際に
半導体基板6上に形成しても良いし、1つの受光素子を
マトリクス状に4分割したものでも良い。さらに、配置
される受光素子14は、4つに限るものではない。
【0043】このような構成において、本実施の形態の
光ピックアップヘッド13の光ディスクDの再生等の動
作については、基本的に前述した第一の実施の形態の光
ピックアップヘッド1での動作と何ら変わるものではな
い。ただし、本実施の形態の光ピックアップヘッド13
では、その光ディスクDの再生等の際に光ピックアップ
ヘッド13の光ディスクDに対する傾きを検出するヘッ
ド傾斜検出処理を実行する点でのみ第一の実施の形態の
光ピックアップヘッド1とは異なるものである。ここで
は、ヘッド傾斜検出処理について図6に基づき以下に説
明する。
【0044】光ピックアップヘッド13の光ディスクD
に対する傾きがない場合には、各受光素子14a,14
b,14c,14dにおける回折光の受光パターンpは
図6(a)に示すようになり、全ての受光素子14の受
光面積(受光量)が均一になっている。これに対し、光
ピックアップヘッド13が光ディスクDに対して傾いて
いる場合の受光パターンpは、例えば図6(b),
(c),(d),(e)に示すようになり、各受光素子
14a,14b,14c,14dの受光面積(受光量)
は不均一になってしまう。
【0045】そこで、各受光素子14a,14b,14
c,14dの受光面積(受光量)のバラツキに基づいて
光ピックアップヘッド13の光ディスクDに対する傾き
を検出するヘッド傾斜検出・修正手段が、本実施の形態
の光ピックアップヘッド13に設けられている。このヘ
ッド傾斜検出・修正手段は、光ピックアップヘッド13
に内蔵されるマイコン(図示せず)により制御されてお
り、各受光面積(受光量)に基づき、 T1=(14a+14c)−(14b+14d) ・・・(1) T2=(14a+14b)−(14c+14d) ・・・(2) の2つの演算式(1),(2)により、受光パターンp
のズレ方向を検出する。例えば、図6(b)のように中
心から左にズレている場合では“T1>0,T2=
0”、図6(c)のように中心から右にズレている場合
では“T1<0,T2=0”、図6(d)のように中心
から上にズレている場合では“T1=0,T2>0”、
図6(e)のように中心から下にズレている場合では
“T1=0,T2<0”のように受光パターンpのズレ
方向が検出される。
【0046】さらに、ヘッド傾斜検出・修正手段は、検
出された受光パターンpのズレ方向に基づいて光ピック
アップヘッド13の位置をマイコンにより制御して、光
ピックアップヘッド13の光ディスクDに対する傾きを
ある姿勢に修正する。
【0047】ここに、プレーナ型光学素子4の対物レン
ズ4b上に並べられた複数の受光素子14によって光デ
ィスクDからの反射光が受光され、それら各受光素子1
4の受光量に基づいて光ディスクDに対する傾きが検出
・修正される。これにより、光ピックアップへッド13
が光ディスクDに対してある姿勢に保たれるので、スポ
ットサイズが安定して均一に得られ、高密度な記録・再
生が可能になる。
【0048】次に、本発明の第四の実施の形態を図7に
基づいて説明する。図7は、光ピックアップヘッド15
を概略的に示す断面図である。図7に示すように、本実
施の形態の光ピックアップヘッド15は、第二の実施の
形態の光ピックアップヘッド9のプリズム11の周囲で
あって対物レンズ4b上に4つの受光素子14を配置し
たものである。
【0049】このような構成において、本実施の形態の
光ピックアップヘッド15の光ディスクDの再生等の動
作については、基本的に前述した第二の実施の形態の光
ピックアップヘッド9での動作と何ら変わるものではな
い。また、本実施の形態の光ピックアップヘッドでは、
その光ディスクDの再生等の際に光ピックアップヘッド
15の光ディスクDに対する傾きを検出するヘッド傾斜
検出処理を実行する点でのみ第二の実施の形態の光ピッ
クアップヘッド9とは異なるものである。このヘッド傾
斜検出処理については、前述した第三の実施の形態と同
様であるので、説明は省略する。
【0050】ここに、プレーナ型光学素子4の対物レン
ズ4b上に並べられた複数の受光素子14によって光デ
ィスクDからの反射光が受光され、それら各受光素子1
4の受光量に基づいて光ディスクDに対する傾きが検出
・修正される。これにより、光ピックアップへッド15
が光ディスクDに対してある姿勢に保たれるので、スポ
ットサイズが安定して均一に得られ、高密度な記録・再
生が可能になる。
【0051】次に、本発明の第五の実施の形態を図8に
基づいて説明する。図8は、光ピックアップヘッド16
を概略的に示す斜視図である。図8に示すように、本実
施の形態の光ピックアップヘッド16は、第一の実施の
形態の光ピックアップヘッド1を3×3のアレイ状に配
置して形成されている。また、アレイ状に配置された各
光ピックアップヘッド1は、それぞれに駆動回路(図示
せず)を有しており、別個にマイコンにより駆動制御さ
れる。
【0052】このような構成において、本実施の形態の
光ピックアップヘッド16の各光ピックアップヘッド1
の光ディスクDの再生等の動作については、前述した第
一の実施の形態の光ピックアップヘッド1での動作と何
ら変わるものではないが、光ピックアップヘッド16を
構成する光ピックアップヘッド1がそれぞれ別個に動作
する点で異なる。すなわち、光ピックアップヘッド16
では、光ディスクDの記録面上の複数のマークを同時に
照射することが可能になる。
【0053】ここに、光ピックアップヘッド16が光ピ
ックアップヘッド1をアレイ状に並べて形成されること
により、光ディスクD上の複数のマークが一度に照射さ
れてそれぞれに検出されるので、光ディスクDへのアク
セス速度が速められる。
【0054】なお、本実施の形態においては、光ピック
アップヘッド1をアレイ状に配置して光ピックアップヘ
ッド16を形成したが、これに限るものではなく、光ピ
ックアップヘッド1´、光ピックアップヘッド9、光ピ
ックアップヘッド13、又は光ピックアップヘッド15
のいずれかをアレイ状に配置して光ピックアップヘッド
16を形成しても良い。また、アレイ状の配置は、3×
3に限るものではない。
【0055】次に、本発明の第六の実施の形態を図9及
び図10に基づいて説明する。図9はスライダ17に搭
載した光ピックアップヘッド13´を概略的に示す斜視
図、図10はスライダ17に搭載した光ピックアップヘ
ッド13´を概略的に示す断面図である。図9及び図1
0に示すように、本実施の形態の光ピックアップヘッド
13´は、前述した第三の実施の形態の光ピックアップ
ヘッド13とはプレーナ型光学素子4の対物レンズ4b
とソリッドイマージョンレンズ4cとの距離のみが異な
るプレーナ型光学素子4´を備えている。
【0056】スライダ17は、プレーナ型光学素子4の
対物レンズ4bやソリッドイマージョンレンズ4cと同
様の形成材料(例えばSFS−1)により形成されてい
る。なお、図10に示すように、プレーナ型光学素子4
´の対物レンズ4bとソリッドイマージョンレンズ4c
とは、対物レンズ4bにおいて集光した光をソリッドイ
マージョンレンズ4cを介してスライダ17の底部に集
束するような距離を隔てるように形成されている。
【0057】このような構成において、本実施の形態の
光ピックアップヘッド13´の光ディスクDの再生等の
動作については、基本的に前述した第三の実施の形態の
光ピックアップヘッド13での動作と何ら変わるもので
はない。ただし、本実施の形態においては、スライダ1
7が、光ディスクDが回転することにより光ディスクD
の記録面側に生じる空気の粘性膜により浮上力を発生す
る。このスライダ17の浮上力とスライダ17に備えた
板バネ(図示せず)の押圧とが釣り合うようにすること
により、スライダ17と光ディスクDとの間に一定の空
気層が形成されるので、スライダ17に搭載された光ピ
ックアップヘッド13´と光ディスクDの記録面との間
隔がレーザ光の波長以下の間隔(例えば、100nm以
下)で安定して維持される。なお、ここでは図示しない
が、スライダ17の光ディスクD側に溝等を形成すれば
更に安定度を増すことが可能になる。さらに、前述した
ヘッド傾斜検出・修正手段により検出された受光パター
ンpのズレ方向に基づいてスライダ17の位置をマイコ
ンにより制御し、スライダ17に搭載された光ピックア
ップヘッド13´の光ディスクDに対する傾きが修正さ
れる。
【0058】ここに、光ピックアップヘッド13´が光
ディスクDの回転に伴って浮上するスライダ17に搭載
されることにより、光ピックアップへッド13´と光デ
ィスクDとの距離が一定に保たれるので、面発光半導体
レーザ2と光ディスクDとにより構成される外部共振器
の共振器長が一定になり、安定したレーザ発振が可能に
なる。
【0059】なお、本実施の形態においては、光ピック
アップヘッド13のプレーナ型光学素子4の対物レンズ
4bとソリッドイマージョンレンズ4cとの距離のみを
変更したプレーナ型光学素子4´を備えた光ピックアッ
プヘッド13´をスライダ17に搭載したが、これに限
るものではなく、光ピックアップヘッド1、光ピックア
ップヘッド1´、光ピックアップヘッド9、光ピックア
ップヘッド15、又は光ピックアップヘッド16のいず
れかのプレーナ型光学素子4の対物レンズ4bとソリッ
ドイマージョンレンズ4cとの距離のみを変更してスラ
イダ17に搭載するようにしても良い。
【0060】また、各実施の形態において、対物レンズ
4bは、レーザ光をより多く入射させるようなNAを有
するものであれば、球面又は非球面であるかは問わな
い。
【0061】さらに、各実施の形態において、ソリッド
イマージョンレンズ4cは、半球と超半球とのいずれの
形状であっても良いが、より小さなスポットサイズを得
るためにはソリッドイマージョンレンズ4cを超半球形
状としたほうが良い。
【0062】なお、各実施の形態において、光ディスク
Dを相変化記録方式としたが、これに限るものではな
い。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、面発光半
導体レーザから垂直方向に出射されて対物レンズにより
集束された光を高屈折率のソリッドイマージョンレンズ
によって微小スポットにして光情報記録媒体に照射する
ので、高密度な記録・再生をすることができるととも
に、ソリッドイマージョンレンズと対物レンズとを光学
素子として光軸を一致させて一体に成形したので、光軸
調整を不要とすることができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の光ピックアップヘッドにおいて、光学素子上に面発
光半導体レーザと受光素子とを順に積み重ねて一体に形
成するので、それぞれの位置合わせを容易にすることが
できるとともに、光ピックアップヘッドの小型化を図る
ことができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、端面発光半
導体レーザから水平方向に出射されて対物レンズにより
集束された光を高屈折率のソリッドイマージョンレンズ
によって微小スポットにして光情報記録媒体に照射する
ので、高密度な記録・再生をすることができるととも
に、ソリッドイマージョンレンズと対物レンズとを光学
素子として光軸を一致させて一体に成形したので、光軸
調整を不要とすることができる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の光ピックアップヘッドにおいて、対物レンズ上に備
えられる反射光学系と端面発光半導体レーザと受光素子
とを光学素子上に順に並べられて一体に形成するので、
それぞれの位置合わせを容易にすることができるととも
に、光ピックアップへッドの小型化を図ることができ
る。
【0067】請求項5記載の発明によれば、請求項2又
は4記載の光ピックアップヘッドにおいて、光情報記録
媒体からの反射光を受光する複数の受光素子を光学素子
の対物レンズ上に並べ、それら各受光素子の受光量に基
づいて光情報記録媒体に対する傾きを検出・修正するこ
とにより、光ピックアップへッドを光情報記録媒体に対
してある姿勢を保つことができるので、スポットサイズ
を安定して均一に得ることができ、高密度な記録・再生
を可能にすることができる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、光ピックア
ップヘッドをアレイ状に並べることにより、光情報記録
媒体上の複数のマークを一度に照射してそれぞれに検出
することができるので、光情報記録媒体へのアクセス速
度を速めることができる。
【0069】請求項7記載の発明によれば、光ピックア
ップへッドを光情報記録媒体の回転に伴って浮上するス
ライダに搭載することにより、光ピックアップへッドと
光情報記録媒体との距離を一定に保つことができるの
で、外部共振器の共振器長を一定にすることができ、安
定したレーザ発振を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の光ピックアップヘ
ッドの一例を概略的に示す断面図である。
【図2】光ピックアップヘッドの面発光半導体レーザを
概略的に示す断面図である。
【図3】光ピックアップヘッドの別の一例を概略的に示
す断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態の光ピックアップヘ
ッドを概略的に示す断面図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態の光ピックアップヘ
ッドを概略的に示す断面図である。
【図6】受光素子における回折光の受光パターンを模式
的に示す正面図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態の光ピックアップヘ
ッドを概略的に示す断面図である。
【図8】本発明の第五の実施の形態の光ピックアップヘ
ッドを概略的に示す斜視図である。
【図9】本発明の第六の実施の形態のスライダに搭載さ
れた光ピックアップヘッドを概略的に示す斜視図であ
る。
【図10】スライダに搭載された光ピックアップヘッド
を概略的に示す断面図である。
【図11】従来の光ピックアップヘッドの一例を示す構
成図である。
【図12】従来のソリッドイマージョンレンズを備えた
光ピックアップヘッドの一部を示す側面図である。
【図13】従来のスライダに搭載された光ピックアップ
ヘッドの一部を示す側面図である。
【図14】従来の自己結合型光ピックアップヘッドの一
例を示す構成図である。
【符号の説明】
2 面発光半導体レーザ 3,14 受光素子 4 光学素子 4b 対物レンズ 4c ソリッドイマージョンレンズ 10 端面発光半導体レーザ 11 反射光学系 17 スライダ D 光情報記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皿山 正二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に共振器を構成してレーザ光を
    垂直方向に出射する面発光半導体レーザと、 この面発光半導体レーザから出射されたレーザ光を集束
    する対物レンズとこの対物レンズにより集束されたレー
    ザ光を光情報記録媒体上に照射させるソリッドイマージ
    ョンレンズとを光軸を一致させて一体に成形した光学素
    子と、 この光学素子と前記面発光半導体レーザとを介して前記
    光情報記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、を
    備える光ピックアップヘッド。
  2. 【請求項2】 面発光半導体レーザと受光素子とを光学
    素子の対物レンズ上に順に積み重ねて一体に形成した請
    求項1記載の光ピックアップヘッド。
  3. 【請求項3】 水平方向に共振器を構成してレーザ光を
    水平方向に出射する端面発光半導体レーザと、 この端面発光半導体レーザから出射されたレーザ光を集
    束する対物レンズとこの対物レンズにより集束されたレ
    ーザ光を光情報記録媒体上に照射させるソリッドイマー
    ジョンレンズとを光軸を一致させて一体に成形した光学
    素子と、 この光学素子と前記端面発光半導体レーザとを介して前
    記光情報記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、
    を備える光ピックアップヘッド。
  4. 【請求項4】 光の進行方向を90°回転させる反射光
    学系を対物レンズ上に更に備え、この反射光学系と端面
    発光半導体レーザと受光素子とを光学素子上に順に並べ
    て一体に形成した請求項3記載の光ピックアップヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 複数の受光素子を光学素子の対物レンズ
    上に並べて一体に形成し、これらの受光素子における受
    光量により光情報記録媒体に対する傾きを検出・修正す
    るヘッド傾斜検出・修正手段を備える請求項2又は4記
    載の光ピックアップヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一記載の光
    ピックアップヘッドをアレイ状に並べて形成した光ピッ
    クアップヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか一記載の光
    ピックアップヘッドを光情報記録媒体の回転に伴って浮
    上するスライダに搭載した光ピックアップヘッド。
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