JP4912615B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池から排出されるガスを希釈処理する排出ガス処理装置に関するものである。
燃料電池車両等に搭載される燃料電池には、反応ガスを電気化学反応させて電力を得るものがある。この種の燃料電池として、固体高分子電解質膜の両側にアノードとカソードとを備え、アノードに燃料ガス(例えば水素ガス)を供給し、カソードに酸化剤ガス(例えば酸素を含む空気)を供給して、これら反応ガスの酸化還元反応にかかる化学エネルギを直接電気エネルギとして抽出するようにしたものがある。
この燃料電池では、発電に伴ってカソード側で水が生成され、この生成水の一部は固体高分子電解質膜を透過してアノード側にも浸入する。また、カソードに供給された空気中の窒素は微量ながら固体高分子電解質膜をアノード側に透過して水素ガスに混入する。アノード側におけるこれら水分や窒素等の不純物は、燃料電池の発電を不安定にする虞がある。
特に、燃料の利用率を上げるために燃料電池から排出される未反応の水素(アノードオフガス)をリサイクルさせて新鮮な水素ガスと混合して再度燃料電池に供給する循環型の燃料電池システムでは、アノード側の前記不純物濃度が徐々に高まる傾向にある。
そこで、この種の燃料電池では、アノードオフガスが循環するアノードオフガス循環路から定期的に排出弁を開放して前記不純物を含むアノードオフガスを排出し、アノードオフガス中の不純物濃度を低減させている。
このアノードオフガス循環路から排出されるアノードオフガスを外部(大気)に排出する際には、排出ガス処理装置によって、希釈ガス(例えば、カソードから排出されるカソードオフガスとしての空気)で前記アノードオフガスを希釈し、水素濃度を低減してから排出している。
特許文献1には従来の排出ガス処理装置の一例が開示されている。この排出ガス処理装置では、カソードオフガスを分岐して希釈器に導入して希釈器内のアノードガスを少量ずつ希釈して、少量ずつ車外に排出している。
また、特許文献2には、収容器内のアノードオフガスの流出を抑制する抑制手段を設置する技術が提案されている。
特開2002−289237号公報 特開2004−6183号公報
ところで、循環型の燃料電池システムにおいては、アノードオフガスが間欠的に排出されるのに対し、カソードオフガスは連続的に排出される。従って、従来のようにカソードオフガスを希釈ガスとして使用する場合には、排出ガス処理装置の上流側に導入されたアノードオフガスが、排出ガス処理装置の上流側からカソードオフガス導入流路に短絡してしまう虞がある。その結果、排出ガス処理装置の希釈性能を十分に発揮できない虞がある。
また、カソードオフガスには生成水が含まれるため、カソードオフガスを排ガス処理装置内に導入する管が生成水の凝縮により閉塞されてカソードオフガスの供給量が低下してしまう場合がある。そして、さらなる低温環境下においては、凝縮した生成水が凍結して管路が遮断されてしまう虞がある。
さらに、特許文献1に記載のものと同様の技術においては、分岐流路に希釈ガスを導入するために、カソードオフガス流路部に圧損部が設けられているので、カソードガスを供給するコンプレッサの出力をカソードオフガスの圧損を加味して設定する必要がある。その結果、コンプレッサに要求される負担が増大してしまい、コンプレッサの大型化を招いてコスト高やレイアウトの自由度を損ない、さらに、コンプレッサの寿命を低減させてしまうという問題がある。
本発明は、低温環境下においても希釈性能を確保して信頼性を高めることができるとともに、希釈ガスを供給する機器への負担を低減することができる排出ガス処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを希釈室に向けて供給するアノードオフガス導入路(例えば、実施の形態におけるアノードオフガス排出路22)と、前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する希釈用流路(例えば、実施の形態における希釈用流路24)と、前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する掃気用流路(例えば、実施の形態における掃気用流路26)と、を設け、前記掃気用流路に掃気処理時に開弁する開閉弁(例えば、実施の形態における開閉弁27)を設置し、前記掃気用流路の内径が前記希釈用流路よりも大きく形成され、前記燃料電池の運転中において、前記希釈用流路から供給されるカソードガスを前記希釈室内に導入するとともに、前記希釈室内で希釈されるアノードオフガスをカソードガスとともに混合ガスとして前記希釈室内から排出することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを希釈室に向けて供給するアノードオフガス導入路と、前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する希釈用流路と、前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する掃気用流路と、を設け、前記掃気用流路に掃気処理時に開弁する開閉弁を設置し、前記希釈用流路と前記掃気用流路とは、前記開閉弁の上流側、及び下流側において流路を共用して形成した合流部を有し、前記掃気用流路の内径が前記希釈用流路よりも大きく形成され、前記燃料電池の運転中において、前記合流部の下流側から供給されるカソードガスを前記希釈室に導入するとともに、前記希釈室内で希釈されるアノードオフガスをカソードガスとともに混合ガスとして前記希釈室内から排出することを特徴とする。
この発明によれば、前記燃料電池の運転中に供給されるカソードガスを、前記燃料電池を介さずに前記希釈用流路により前記希釈室に希釈ガスとして直接供給できるので、前記燃料電池を通過することによる圧損を発生させずに前記アノードオフガスに対して相対的に高圧な状態で前記希釈室に導入することができる。従って、循環型の燃料電池システムにおいてアノードオフガスが間欠的に供給される場合であっても、前記アノードオフガスが前記希釈用流路内を逆流したり、前記希釈用流路からのカソードガスの流入を抑制することを防止でき、前記希釈室内の所定の流路を流通させることができる。加えて、前記カソードガスが前記アノードオフガスに対して相対的に高圧であるので、前記希釈室内でアノードオフガスと混合する際に、カソードガスの拡散作用によりアノードオフガスとの混合や希釈を促進することができる。また、カソードガスには、燃料電池の発電による生成水が含まれておらず、上述のようにアノードオフガスの逆流を抑制できるので、前記希釈用流路に水分が凝縮して閉塞したり、低温環境下で凍結することを防止することができる。加えて、カソードオフガス流路には特に圧損の原因となる部位は形成されていない。
これに対し、燃料電池の上流側(高圧側)から、燃料電池下流側(低圧側)にカソードオフガスが圧力差により導入できるため、希釈ガスであるカソードガスを供給する機器(例えば、実施の形態におけるコンプレッサ7)への負担を低減することができる。
また、前記掃気用流路における内径が相対的に大きい部位を介して、前記希釈室にカソードガスを大流量で供給することができる一方、前記内径が相対的に小さい希釈用流路を介して、前記希釈室にカソードガスを高圧状態で供給してアノードオフガスと効率よく混合し希釈することができるので、それぞれの処理を効率的に行うことができる。
また、前記希釈用流路の内径を相対的に小さく形成しているので、燃料電池運転時の希釈に要するカソードガスの流量制御が容易になる。
請求項3に係る発明は、前記希釈室には、前記希釈室内を上流室と下流室とに仕切るとともに、前記上流室と前記下流室とを前記希釈室内の上部で連通させる仕切板が設けられ、前記アノードオフガス導入路の開口は、前記希釈室内において、上方に向けて指向され、前記合流部は、前記アノードオフガス導入路に対して上側で前記希釈室に接続されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のものであって、前記希釈用流路には流量制限手段(例えば、実施の形態におけるオリフィス25)が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、前記流量制限手段を用いることで、希釈用のカソードガスの流量を容易に制御することが可能となる。
請求項1,2に係る発明によれば、低温環境下においても希釈性能を確保して信頼性を高めることができるとともに、希釈ガスであるカソードガスを供給する機器への負担を低減することができる。
また、希釈処理と掃気処理のそれぞれを効率的に行うことができる。また、燃料電池運転時の希釈に要するカソードガスの流量制御が容易になる。
請求項に係る発明によれば、希釈用のカソードガスの流量を容易に制御することが可能となる。
以下、この発明に係る燃料電池の排出ガス処理装置の実施例を図1から図4の図面を参照して説明する
図1は、この発明に係る排出ガス処理装置を備えた燃料電池システムの概略構成図であり、この実施例では燃料電池車両に搭載されている。
燃料電池1は、反応ガスを電気化学反応させて電力を得るタイプのもので、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜2をアノード3とカソード4とで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されており(図1では単セルのみを示す)、アノード3に燃料ガスとして水素ガス(反応ガス)を供給し、カソード4に酸化剤ガスとして酸素(反応ガス)を含む空気を供給すると、アノード3で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜2を通過してカソード4まで移動して、カソード4で酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。カソード側で生じた生成水の一部は固体高分子電解質膜2を透過してアノード側に逆拡散するため、アノード側にも生成水が存在する。
空気はスーパーチャージャー(S/C)などのコンプレッサ7により、空気供給路8を通って燃料電池1のカソード4に所定量供給される。燃料電池1に供給された空気は発電に供された後、燃料電池1からカソード側の生成水と共に空気排出路9に排出され、圧力制御弁10を介して外部に排出される。なお、空気の圧力は圧力制御弁10の開度により、所定圧力に加圧される。
一方、水素タンク15から供給される水素ガスは水素ガス供給路17を流通し、その途中でレギュレータ16によって所定圧力に減圧され、流量制御弁23により所定流量に制御され、エゼクタ19を通って燃料電池1のアノード3に供給される。そして、消費されなかった未反応の水素ガスは、燃料電池1からアノードオフガスとして排出され、アノードオフガス路18を通ってエゼクタ19に吸引され、水素タンク15から供給される新鮮な水素ガスと合流し再び燃料電池1のアノード3に供給される。すなわち、燃料電池1から排出されるアノードオフガスは、アノードオフガス路18、およびエゼクタ19よりも下流の水素ガス供給路17を通って、燃料電池1を循環する。なお、この実施例において、エゼクタ19よりも下流の水素ガス供給路17とアノードオフガス路18は燃料ガス循環路20を構成する。
アノードオフガス路18からは、排出弁21を備えたアノードオフガス排出路22が分岐しており、アノードオフガス排出路22は排出ガス処理装置50に接続されている。一方、空気供給路8からは、コンプレッサ7の下流側で分岐して燃料電池1をバイパスするように形成された希釈用流路24が分岐しており、希釈用流路24は排出ガス処理装置50に接続されている。この排出ガス処理装置50において、アノードオフガス排出路22から排出されたアノードオフガスは、希釈用流路24から供給されるカソードガスによって一部混合希釈されながら押し出され、混合ガス排出路30を介してシステム外部へ排出される。
また、排出ガス処理装置50内のアノードガスを掃気するためにカソードガスを供給する掃気用流路26が空気供給路8から分岐して形成されている。この掃気用流路26は、空気供給路8から分岐した部位の内径を希釈用流路24よりも大きく形成されており、掃気処理のタイミングに応じて開閉される開閉弁(掃気弁)27を設置している。
また、希釈用流路24には、掃気用流路26と別に形成された部位にオリフィス25が形成され、このオリフィス25により希釈用流路24を流れるカソードガスの流量を制限している。
燃料電池1の発電で得られた電力は車両駆動用モータ(図示略)などの負荷に供給される。
また、コンプレッサ7の回転数、圧力制御弁10および流量制御弁23の開度、排出弁21、掃気弁(開閉弁)27の開閉は、電子制御ユニット(以下、ECUと略す)40により制御される。
このように構成された燃料電池システムにおいては、連続運転をしていると、前述したように燃料ガス循環路20を流通する水素ガス中の不純物(水分や窒素など)の濃度が高まってきて燃料電池1の発電が不安定になる場合がある。
そのため、この燃料電池システムでは、ECU40により、燃料電池システムが一定時間連続運転したと判断されたとき、あるいは、燃料電池1の発電の安定性が低下したと判断されたときに、不純物排出要求ありと判断して排出弁21を開き、不純物を含むアノードオフガスをアノードオフガス路18からアノードオフガス排出路22を介して排出ガス処理装置50に排出し、燃料電池1のアノード3を流通する水素ガス中の不純物濃度を所定値以下となるように管理して、燃料電池1の発電を安定した状態に保持する。
次に、排出ガス処理装置50の構成を図2から図3の図面を参照して詳述する。排出ガス処理装置50は、密閉筒状の希釈容器51を備えている。希釈容器51は、その軸心を略水平方向に沿わせた姿勢で車両に設置されており、軸心方向の全長に亘って、軸心方向に直交する断面形状が同一の楕円形をなし、その楕円の長軸が鉛直方向に配されている。
換言すると、希釈容器51は、その軸心を略水平姿勢に設置されていて、軸心方向に対し直交する断面形状は、その閉断面の全周に亘って外側に凸曲状をなす曲線で構成されている。
希釈容器51の軸心方向一端側の端板51aには、軸心を希釈容器51の軸心よりも若干下方において水平姿勢に配置されたアノードオフガス導入管(アノードオフガス導入路)52が貫通固定されている。希釈容器51内に挿入されたアノードオフガス導入管52の先端は斜めにカットされてアノードオフガス放出孔52aにされている。アノードオフガス放出孔52aはその開口を斜め上方に指向させている。このアノードオフガス導入管52の基端にアノードオフガス排出路22が接続されており、排出弁21が開いたときにアノードオフガスがアノードオフガス放出孔52aから希釈容器51内に導入される。
また、希釈容器51の内部には、アノードオフガス導入管52の先端よりも前方であって希釈容器51の軸心方向略中央に、仕切板53が略鉛直姿勢に固定されている。仕切板53は楕円の上部を切り欠いた形状をなし、その切欠部53aを除いて希釈容器51の内面に密接して固定されている。希釈容器51内は仕切板53によって、アノードオフガス導入管52に連通する上流室54と、後述する混合ガス排出孔61に連通する下流室55に区画され、切欠部53aよりも上側は上流室54と下流室55とを連通する連通ガス路56となる。
仕切板53の切欠部53aは希釈容器51の軸心よりも十分上方に位置しており、アノードオフガス導入管52の軸心延長上にも仕切板53が存在する。したがって、図3に示すように、アノードオフガス放出孔52aから放出されるアノードオフガスの多くは仕切板53に向かって放出されることとなり、一部がアノードオフガス放出孔52aから斜め上方に放出されることとなる。
さらに、希釈容器51には、軸心方向一端側の端板51aから他端側の端板51bに貫通するように、希釈容器51の内面の最下部(内底部)に沿って空気排出流路9が配設されている。空気排出流路9は仕切板53をも貫通している。空気排出流路9は、他端側の端板51b側に形成された混合ガス排出孔61および排液孔60を除き、希釈容器51と隔絶された状態で希釈容器51内に配設されている。このように構成することで、希釈容器51に導入されたアノードオフガスが、希釈容器51内の上流側(一端側の端板51a側)で空気排出流路9に合流することを防止している。そして、空気排出流路9の、混合ガス排出孔61から混合ガス排出路30を介して外部に排出される。
さらに、空気排出流路9には、上流室54と下流室55のそれぞれに収容されている部分に、排液孔60が複数設けられ、希釈容器51内の生成水は、これら排液孔60を介して空気排出流路9から外部に排出される。
また、空気排出流路9において下流室55内に収容されている部分には、排液孔60よりも下流側であって端板51bの近傍に、混合ガス排出孔61が設けられ、この混合ガス排出孔61を介して下流室55内のガスが希釈容器51の下流側で空気排出流路9に導入されて、混合ガス排出路30を介して外部に排出される。
次に、この排出ガス処理装置50の作用を説明する。
この排出ガス処理装置では、コンプレッサ7から燃料電池1のカソード4に空気を供給して燃料電池1を運転している間は常時、希釈用流路24を介して排出ガス処理装置50に導入される。このとき、掃気弁27は閉状態となっており、掃気用流路26の流通は遮断されている。
一方、アノードオフガスは、前述したように、ECU40が不純物排出要求ありと判断したときに排出弁21が開いて、アノードオフガス路18から排出され、アノードオフガス排出路22を介して排出ガス処理装置50のアノードオフガス導入管52に導入され、アノードオフガス放出孔52aから上流室54内に放出される。
したがって、アノードオフガス放出孔52aから上流室54にアノードオフガスが放出されていないとき(すなわち、排出弁21が閉じているとき)には、希釈容器51内の圧力は殆ど上昇しないが、排出弁21が開いてアノードオフガス放出孔52aから上流室54にアノードオフガスが放出されたときには急激に希釈容器51の内圧が高まる。すなわち、アノードオフガスの排出周期に合わせて、希釈容器51内の圧力変化がある。
本実施例においては、燃料電池1の運転中に供給されるカソードガスを、燃料電池1を介さずに希釈用流路24により希釈容器51に希釈ガスとして直接供給できる。よって、燃料電池1を通過することによる圧損を発生させずに前記アノードオフガスに対して相対的に高圧な状態で前記希釈室に導入することができる。従って、希釈容器51内に導入されたアノードオフガスが希釈用流路24内を逆流したり、希釈用流路24からのカソードガスの流入を抑制することを防止でき、前記希釈容器51の所定の流路を流通させることができる。加えて、前記カソードガスが前記アノードオフガスに対して相対的に高圧であるので、前記希釈容器51内でアノードオフガスと混合する際に、カソードガスの拡散作用によりアノードオフガスとの混合や希釈を促進することができる。
また、この実施例における希釈容器51は、軸心方向に対し直交する断面形状が、その閉断面の全周に亘って外側に凸曲状をなす曲線(楕円)で構成されているので、希釈容器51は内圧に対しても、希釈容器の呼吸による変形(繰り返し応力)に対しても、極めて機械的強度(耐圧強度)が高く、特別な補強構造なしで十分に耐えることができる。そして、特別な補強構造が必要ないので、排出ガス処理装置50の製造も容易になる。
アノードオフガス放出孔52aから放出されたアノードオフガスは、図3に示すように、仕切板53に衝突して流れの向きを変え、且つ、仕切板53に衝突することによって流速を低下させ、適度な流速で上流室54内のほぼ全体に広がっていく。これにより、上流室54内においてアノードオフガスは排出空気と一部混合されながら、連通ガス路56を通って下流室55へ流入し、混合ガス排出孔61へ向かって流れていく。この間にも上流室54から流入する混合ガスと下流室55内のガスとの混合がさらに行われる。そして、下流室55のガスは混合ガス排出孔61から空気排出流路9に排出されて排出空気と混合され、さらに希釈されて混合ガス排出路30から燃料電池システムの外部に排出される。
この実施例では、仕切板53を設けたことにより希釈容器51内でのガスの移動距離を長くすることができる。さらに、混合ガス排出孔61を希釈容器51における軸心方向の下流側端部近傍に配置したことによっても、希釈容器51内でのガスの移動距離を長くすることができる。その結果、希釈容器51内でのガスの滞留時間を稼ぐことができ、希釈に必要な時間を確保することができるので、アノードオフガスを確実に希釈排出することができる。
また、上述のように、希釈用流路24へのアノードオフガスの逆流を抑制できるので、希釈用流路24に水分が凝縮して閉塞したり、低温環境下で凍結することを防止することができる。加えて、希釈用流路24には特に圧損の原因となる部位は形成されていないので、カソードガスを供給するコンプレッサ7への負担を低減することができる。
また、この実施例においては、混合ガス排出孔61、排液孔60がいずれも希釈ガス管57に直接設けられているので、排出ガス処理装置の構造が簡単になる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、掃気用流路26と希釈用流路24とを別々に形成しているが、図4に示すように、掃気用流路26と希釈用流路24とを一部共用させてもよい。この場合において、同図のように、別々に形成した部位にそれぞれオリフィス25や開閉弁27を設けると、掃気処理や希釈処理を行うにあたり、それぞれの処理を効率的に行うことができる点で好ましい。
また、希釈容器の断面を楕円形にしているが、円形にすることも可能である。
また、希釈ガス放出孔、混合ガス排出孔、排液孔を希釈ガス路に直接設けず、希釈ガス路から分岐した分岐管にこれらの孔を設けることも可能である。
また、本実施例においては、仕切板は1枚のみであったが、これを複数枚にし、たとえば互い違いに配置してもよい。この場合、複数の仕切板のうち一部の仕切板が上流室、下流室を形成し、上流室と下流室を連通する箇所が連通ガス路となる。
また、前述した実施例では、希釈容器の内部に仕切板を設けたが、仕切板がなくてもこの発明は成立する。
この発明に係る排出ガス処理装置を備えた燃料電池システムの概略構成図である。 実施例における排出ガス処理装置の斜視図である。 前記排出ガス処理装置の断面図である。 図1に示す燃料電池システムの変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
1…燃料電池
3…アノード
7…コンプレッサ
8…空気供給
22…アノードオフガス排出路(アノードオフガス導入路)
24…希釈用流路
25…オリフィス(流量制限手段)
26…掃気用流
27…開閉
50…排出ガス処理装置
51…希釈容器(希釈室)
52…アノードオフガス導入管(アノードオフガス導入路)
57…希釈ガス管(希釈ガス路)

Claims (4)

  1. 燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを希釈室に向けて供給するアノードオフガス導入路と、
    前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する希釈用流路と、
    前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する掃気用流路と、を設け、
    前記掃気用流路に掃気処理時に開弁する開閉弁を設置し、
    前記掃気用流路の内径が前記希釈用流路よりも大きく形成され、
    前記燃料電池の運転中において、前記希釈用流路から供給されるカソードガスを前記希釈室内に導入するとともに、前記希釈室内で希釈されるアノードオフガスをカソードガスとともに混合ガスとして前記希釈室内から排出することを特徴とする燃料電池システム
  2. 燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを希釈室に向けて供給するアノードオフガス導入路と、
    前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する希釈用流路と、
    前記燃料電池をバイパスして前記希釈室に向けてカソードガスを供給する掃気用流路と、を設け、
    前記掃気用流路に掃気処理時に開弁する開閉弁を設置し、
    前記希釈用流路と前記掃気用流路とは、前記開閉弁の上流側、及び下流側において流路を共用して形成した合流部を有し、
    前記掃気用流路の内径が前記希釈用流路よりも大きく形成され、
    前記燃料電池の運転中において、前記合流部の下流側から供給されるカソードガスを前記希釈室に導入するとともに、前記希釈室内で希釈されるアノードオフガスをカソードガスとともに混合ガスとして前記希釈室内から排出することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 前記希釈室には、前記希釈室内を上流室と下流室とに仕切るとともに、前記上流室と前記下流室とを前記希釈室内の上部で連通させる仕切板が設けられ、
    前記アノードオフガス導入路の開口は、前記希釈室内において、上方に向けて指向され、
    前記合流部は、前記アノードオフガス導入路に対して上側で前記希釈室に接続されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記希釈用流路には流量制限手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の燃料電池システム
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