JP4832732B2 - 燃料電池の排出ガス処理装置 - Google Patents
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Description
この燃料電池では、発電に伴ってカソード側で水が生成され、この生成水の一部は固体高分子電解質膜を透過してアノード側にも浸入する。また、カソードに供給された空気中の窒素は微量ながら固体高分子電解質膜をアノード側に透過して水素ガスに混入する。アノード側におけるこれら水分や窒素等の不純物は、燃料電池の発電を不安定にする虞がある。
そこで、この種の燃料電池では、アノードオフガスが循環するアノードオフガス循環路から定期的に排出弁を開放して前記不純物を含むアノードオフガスを排出し、アノードオフガス中の不純物濃度を低減させている。
このように構成された従来の排出ガス処理装置では、燃料電池の運転期間中、燃料電池のカソードから排出されるカソードオフガスが常にカソードオフガス管を流通しており、一方、アノードオフガスは排出要求のあったときに、アノードオフガス導入管を介して希釈容器内に導入されて滞留する。希釈容器内で滞留しているアノードオフガスはガス排出孔から徐々にカソードオフガス管に吸い込まれ、カソードオフガス管を流通するカソードオフガスと混合されて希釈され、混合ガスとなってカソードオフガス管を下流へと流れていく。
特許文献1に開示された従来の排出ガス処理装置の場合、前記吹き抜け防止対策としてカソードオフガス管のガス排出孔の大きさを小さくすると、希釈容器内での滞留時間が長くなるため(換言すると、水素濃度の低下に長い時間が必要になるため)、アノードオフガス循環路からアノードオフガスを排出するタイミングを延期せざるを得なくなるという問題がある。
そこで、この発明は、アノードオフガスの吹き抜けを防止でき、アノードオフガスの水素濃度を十分に低下させて排出することができる燃料電池の排出ガス処理装置を提供するものである。
希釈容器(例えば、後述する実施例における希釈容器51)と、
前記アノードオフガスを前記希釈容器内に放出するアノードオフガス放出孔(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス放出孔52a)を有するアノードオフガス導入路(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス導入管52)と、
前記希釈ガスが流通する希釈ガス路(例えば、後述する実施例における希釈ガス管57)と、
前記希釈ガス路に連通し、該希釈ガス路を流通する前記希釈ガスを前記希釈容器内に放出する希釈ガス放出孔(例えば、後述する実施例における希釈ガス放出孔58)と、
前記希釈ガス路に連通し、前記希釈容器内で混合された前記アノードオフガスと希釈ガスの混合ガスを前記希釈ガス放出孔との連通部よりも前記希釈ガス路下流側に排出する混合ガス排出孔(例えば、後述する実施例における混合ガス排出孔61)と、
前記希釈容器内に略鉛直姿勢に設置され、該希釈容器内を、前記アノードオフガス導入路および前記希釈ガス放出孔が連通する上流室(例えば、後述する実施例における上流室54)と、前記混合ガス排出孔が連通する下流室(例えば、後述する実施例における下流室55)に区画する少なくとも1つの仕切板(例えば、後述する実施例における仕切板53)と、
前記上流室と前記下流室とを連通する連通ガス路(例えば、後述する実施例における連通ガス路56)と、
を備え、
前記アノードオフガス放出孔は、アノードオフガスを前記仕切板に向かって放出するように設けられ、
前記アノードオフガス放出孔と前記希釈ガス放出孔は互いに非対向の位置関係に設定され、
前記アノードオフガス放出孔は、前記希釈容器内に水平姿勢に貫入した前記アノードオフガス導入路の先端に鉛直方向斜め上向きに形成された開口端で構成され、
前記希釈ガス放出孔は、前記アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが前記希釈ガス放出孔を介して前記希釈ガス路に逆流するのを防止するように、前記アノードオフガス放出孔の鉛直方向下方で、その開口が鉛直上方側を向くように設けられていることを特徴とする。
この排出ガス処理装置では、希釈ガス路を流通する希釈ガスの一部が希釈ガス放出孔から上流室内に放出され、アノードオフガスがアノードオフガス導入路のアノードオフガス放出孔から上流室内に放出される。アノードオフガス放出孔から放出されたアノードオフガスは、仕切板に衝突して流れの向きを変え、且つ、仕切板に衝突することによって流速を低下させ、適度な流速で上流室内のほぼ全体に広がっていく。これにより、上流室内においてアノードオフガスは希釈ガスと一部混合されながら、連通ガス路を通って下流室へ流入し、混合ガス排出孔へ向かって流れていく。この間にも上流室から流入する混合ガスと下流室内のガスとの混合がさらに行われる。そして、下流室のガスは混合ガス排出孔から希釈ガス路に排出され、希釈ガス路を流通する希釈ガスと混合され、希釈されて排出される。仕切板を設けたことにより希釈容器内でのガスの移動距離を長くすることができる。また、アノードオフガスが仕切板に衝突することで、アノードオフガス中の蒸気を凝縮させ易くなり、仕切板に付着した液体を鉛直姿勢の仕切板に伝わせて落下させることができる。
また、アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが、希釈ガス放出孔を介して希釈ガス路に逆流するのを防止することができる。また、アノードオフガス導入路の先部に液溜まりが生じるのを防止することができる。
このように構成することにより、燃料電池の停止時に希釈容器内の上部に溜まるアノードオフガスを、ガス排出孔から容易に排出することができる。
このように構成することにより、希釈容器内でのガスの移動距離を長くすることができる。
このように構成することにより、排出ガス処理装置の構造が簡単になる。
希釈容器(例えば、後述する実施例における希釈容器51)と、
前記アノードオフガスを前記希釈容器内に放出するアノードオフガス放出孔(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス放出孔52a)を有するアノードオフガス導入路(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス導入管52)と、
前記希釈ガスが流通する希釈ガス路(例えば、後述する実施例における希釈ガス管57)と、
前記希釈ガス路に連通し、該希釈ガス路を流通する前記希釈ガスを前記希釈容器内に放出する希釈ガス放出孔(例えば、後述する実施例における希釈ガス放出孔58)と、
前記希釈ガス路に連通し、前記希釈容器内で混合された前記アノードオフガスと希釈ガスの混合ガスを前記希釈ガス放出孔との連通部よりも前記希釈ガス路下流側に排出する混合ガス排出孔(例えば、後述する実施例における混合ガス排出孔61)と、
前記希釈ガス路に設けられ、前記希釈ガス放出孔が連通する部位と前記混合ガス排出孔が連通する部位との間に配置された絞り部(例えば、後述する実施例における絞り部59)と、
を備え、
前記アノードオフガス放出孔と前記希釈ガス放出孔は互いに非対向の位置関係に設定され、
前記アノードオフガス放出孔は、前記希釈容器内に水平姿勢に貫入した前記アノードオフガス導入路の先端に鉛直方向斜め上向きに形成された開口端で構成され、
前記希釈ガス放出孔は、前記アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが前記希釈ガス放出孔を介して前記希釈ガス路に逆流するのを防止するように、前記アノードオフガス放出孔の鉛直方向下方で、その開口が鉛直上方側を向くように設けられていることを特徴とする。
この排出ガス処理装置では、希釈ガス路を流通する希釈ガスの一部が希釈ガス放出孔から希釈容器内に放出され、アノードオフガスがアノードオフガス導入路のアノードオフガス放出孔から希釈容器内に放出される。これにより、希釈容器内でアノードオフガスと希釈ガスが混合される。そして、希釈ガス路の絞り部の絞り具合を所定に設定することにより、希釈ガス放出孔から希釈容器内に放出される希釈ガス流量を調整することができる。
このように構成することにより、排出ガス処理装置の構造が簡単になる。
さらに、この発明によれば、アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが、希釈ガス放出孔を介して希釈ガス路に逆流するのを防止することができるので、アノードオフガスが希釈不十分なまま排出されるのを防止することができる。また、アノードオフガス導入路の先部に液溜まりが生じるのを防止することができるので、アノードオフガス導入路が液溜まりによって閉塞するのを防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、希釈容器内でのガスの移動距離を長くすることができるので、ガスの滞留時間を稼ぐことができ、希釈に必要な十分な時間を確保することができる。
請求項5に係る発明によれば、排出ガス処理装置の構造が簡単になる。
さらに、この発明によれば、アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが、希釈ガス放出孔を介して希釈ガス路に逆流するのを防止することができるので、アノードオフガスが希釈不十分なまま排出されるのを防止することができる。また、アノードオフガス導入路の先部に液溜まりが生じるのを防止することができるので、アノードオフガス導入路が液溜まりによって閉塞するのを防止することができる。
図1は、この発明に係る排出ガス処理装置を備えた燃料電池システムの概略構成図であり、この実施例では燃料電池車両に搭載されている。
燃料電池1は、反応ガスを電気化学反応させて電力を得るタイプのもので、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜2をアノード3とカソード4とで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されており(図1では単セルのみを示す)、アノード3に燃料ガスとして水素ガス(反応ガス)を供給し、カソード4に酸化剤ガスとして酸素(反応ガス)を含む空気を供給すると、アノード3で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜2を通過してカソード4まで移動して、カソード4で酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。カソード側で生じた生成水の一部は固体高分子電解質膜2を透過してアノード側に逆拡散するため、アノード側にも生成水が存在する。
また、排出ガス処理装置50は、その上部からも内部のガスを、必要に応じてガス抜き弁31を開くことにより、ガス抜き路32を介して排出可能に構成されている。ガス抜き路32は、ファン34から空気が供給される空気排出路33に接続されており、ガス抜き路32との接続部にはエゼクタ35が設けられている。
また、コンプレッサ7の回転数、圧力制御弁10および流量制御弁23の開度、排出弁21とガス抜き弁31の開閉は、電子制御ユニット(以下、ECUと略す)40により制御される。
そのため、この燃料電池システムでは、ECU40により、燃料電池システムが一定時間連続運転したと判断されたとき、あるいは、燃料電池1の発電の安定性が低下したと判断されたときに、不純物排出要求ありと判断して排出弁21を開き、不純物を含むアノードオフガスをアノードオフガス路18からアノードオフガス排出路22を介して排出ガス処理装置50に排出し、燃料電池1のアノード3を流通する水素ガス中の不純物濃度を所定値以下となるように管理して、燃料電池1の発電を安定した状態に保持する。
換言すると、希釈容器51は、その軸心を略水平姿勢に設置されていて、軸心方向に対し直交する断面形状は、その閉断面の全周に亘って外側に凸曲状をなす曲線で構成されている。
仕切板53の切欠部53aは希釈容器51の軸心よりも十分上方に位置しており、アノードオフガス導入管52の軸心延長上にも仕切板53が存在する。したがって、図3に示すように、アノードオフガス放出孔52aから放出されるアノードオフガスの多くは仕切板53に向かって放出されることとなり、一部がアノードオフガス放出孔52aから斜め上方に放出されることとなる。
また、希釈容器51には仕切板53の上方に上部ガス排出孔(ガス排出孔)62が設けられており、この上部ガス排出孔62にガス抜き路32が接続されている。
ここで、アノードオフガス放出孔52aは前述したように斜め上方を指向しており、希釈ガス放出孔58は真上を指向しているので、アノードオフガス放出孔52aと希釈ガス放出孔58は互いに非対向の位置関係にあると言える。これにより、アノードオフガス放出孔52aから放出されたアノードオフガスが、希釈ガス放出孔58を介して希釈ガス管57に逆流するのを防止することができるので、アノードオフガスが希釈不十分なまま排出されるのを防止することができる。
なお、この実施例においては、希釈ガス管57は絞り部59を除き同一管径に形成されている。
なお、この実施例では、排液孔60を希釈ガス管57に直接設けているので、排液孔60自身が排液孔60と希釈ガス管57との連通部になる。
なお、この実施例では、混合ガス排出孔61を希釈ガス管57に直接設けているので、混合ガス排出孔61自身が混合ガス排出孔61と希釈ガス管57との連通部を兼ねている。
この排出ガス処理装置では、コンプレッサ7から燃料電池1のカソード4に空気を供給している間は常時、燃料電池1のカソード4から排出される排出空気が、空気排出路9および圧力制御弁10を介して排出ガス処理装置50の希釈ガス管57に導入され、該希釈ガス管57を混合ガス排出路30に向かって流通しており、希釈ガス管57を流通する排出空気の一部が希釈ガス放出孔58から上流室54内に放出される。
この実施例では、アノードオフガス導入管52の軸心が水平姿勢に配置され、且つ、アノードオフガス導入管52の先端を斜めにカットしてアノードオフガス放出孔52aを形成しているので、アノードオフガス導入管52の先部に液溜まりが生じるのを防止することができ、アノードオフガス導入管52が液溜まりによって閉塞するのを防止することができる。
さらに、この実施例では、アノードオフガス放出孔52aからアノードオフガスを仕切板53に向かって放出しているので、アノードオフガスに含まれる液体は、仕切板53に衝突して付着し、鉛直姿勢の仕切板53を伝わって落下していく。また、アノードオフガス中の蒸気も仕切板53に衝突することで凝縮を促進され、この凝縮液も鉛直姿勢の仕切板53を伝わって落下していく。つまり、仕切板53はアノードオフガス中の水分を捕捉し、希釈容器51の下方に集合させ易くする。
この実施例では、希釈容器51の軸心が略水平姿勢に設置され、軸心方向に対し直交する断面の形状がその閉断面の全周に亘って外側に凸曲状をなしているので、希釈容器51内の鉛直方向最下部(すなわち、希釈容器51の内底部)に液体を確実に集めることができ、その他の部位に液溜まりが生じることがない。
特にこの実施例では、希釈容器51の前記断面形状が楕円形であり、該楕円の長軸が鉛直方向に配されているので、希釈容器51の内面を伝わって流れ落ちる液体の流速を速めることができ、その結果、液体を迅速に希釈容器51の最下部(すなわち、内底部)に集めることができる。
また、この実施例では、排液孔60の直ぐ上流に絞り部59が設けられているので、液体を吸引する吸引力を大きくすることができ、希釈容器51に溜まった液体を効果的に吸い込むことができる。そのため、液体を速やかに排出することができる。吸引力を大きくすることができるのは、絞り部59より上流側よりも下流側の方が圧力が低いためである。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、希釈ガスとして燃料電池のカソードから排出される排出空気(カソードオフガス)を用いたが、希釈ガスはこれに限られるものではない。
また、希釈ガス放出孔、混合ガス排出孔、排液孔を希釈ガス路に直接設けず、希釈ガス路から分岐した分岐管にこれらの孔を設けることも可能である。
また、本実施例においては、仕切板は1枚のみであったが、これを複数枚にし、たとえば互い違いに配置してもよい。この場合、複数の仕切板のうち一部の仕切板が上流室、下流室を形成し、上流室と下流室を連通する箇所が連通ガス路となる。
また、本実施例においては、仕切板は切欠部を除いて希釈容器内面に密接して固定しているが、仕切板の最下部にスリットを設けてもよい。このようにすることで、希釈容器内部の液体が仕切板を通って移動をすることができるため、たとえば排水孔が上流室、下流室のいずれかのみにしか設置されなかった場合においても排水孔が設置しなかった箇所の排水を行えるため好ましい。
また、連通ガス路を前述した実施例においては切りかき部によって形成したが、配管によって形成してもよい。
3 アノード
50 排出ガス処理装置
51 希釈容器
52 アノードオフガス導入管(アノードオフガス導入路)
52a アノードオフガス放出孔
53 仕切板
54 上流室
55 下流室
56 連通ガス路
57 希釈ガス管(希釈ガス路)
58 希釈ガス放出孔
59 絞り部
60 排液孔
61 混合ガス排出孔
62 上部ガス排出孔(ガス排出孔)
Claims (7)
- 燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを希釈ガスと混合して希釈し排出する燃料電池の排出ガス処理装置において、
希釈容器と、
前記アノードオフガスを前記希釈容器内に放出するアノードオフガス放出孔を有するアノードオフガス導入路と、
前記希釈ガスが流通する希釈ガス路と、
前記希釈ガス路に連通し、該希釈ガス路を流通する前記希釈ガスを前記希釈容器内に放出する希釈ガス放出孔と、
前記希釈ガス路に連通し、前記希釈容器内で混合された前記アノードオフガスと希釈ガスの混合ガスを前記希釈ガス放出孔との連通部よりも前記希釈ガス路下流側に排出する混合ガス排出孔と、
前記希釈容器内に略鉛直姿勢に設置され、該希釈容器内を、前記アノードオフガス導入路および前記希釈ガス放出孔が連通する上流室と、前記混合ガス排出孔が連通する下流室に区画する少なくとも1つの仕切板と、
前記上流室と前記下流室とを連通する連通ガス路と、
を備え、
前記アノードオフガス放出孔は、アノードオフガスを前記仕切板に向かって放出するように設けられ、
前記アノードオフガス放出孔と前記希釈ガス放出孔は互いに非対向の位置関係に設定され、
前記アノードオフガス放出孔は、前記希釈容器内に水平姿勢に貫入した前記アノードオフガス導入路の先端に鉛直方向斜め上向きに形成された開口端で構成され、
前記希釈ガス放出孔は、前記アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが前記希釈ガス放出孔を介して前記希釈ガス路に逆流するのを防止するように、前記アノードオフガス放出孔の鉛直方向下方で、その開口が鉛直上方側を向くように設けられていることを特徴とする燃料電池の排出ガス処理装置。 - 前記希釈ガス路は、前記希釈容器内の液体を排出するための排液孔を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
- 前記連通ガス路が前記希釈容器内の前記仕切板の上方に配置されており、前記希釈容器の上部には、前記連通ガス路に接続されて前記希釈容器内のガスを外部に排出するガス排出孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
- 前記希釈ガス放出孔は前記希釈容器における軸心方向の一端部近傍に配置され、前記混合ガス排出孔は前記希釈容器の軸心方向の他端部近傍に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
- 前記希釈ガス路は前記希釈容器に貫通設置され、前記希釈ガス放出孔と前記混合ガス排出孔の少なくとも一方が前記希釈ガス路に直接設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
- 燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを希釈ガスと混合して希釈し排出する燃料電池の排出ガス処理装置において、
希釈容器と、
前記アノードオフガスを前記希釈容器内に放出するアノードオフガス放出孔を有するアノードオフガス導入路と、
前記希釈ガスが流通する希釈ガス路と、
前記希釈ガス路に連通し、該希釈ガス路を流通する前記希釈ガスを前記希釈容器内に放出する希釈ガス放出孔と、
前記希釈ガス路に連通し、前記希釈容器内で混合された前記アノードオフガスと希釈ガスの混合ガスを前記希釈ガス放出孔との連通部よりも前記希釈ガス路下流側に排出する混合ガス排出孔と、
前記希釈ガス路に設けられ、前記希釈ガス放出孔が連通する部位と前記混合ガス排出孔が連通する部位との間に配置された絞り部と、
を備え、
前記アノードオフガス放出孔と前記希釈ガス放出孔は互いに非対向の位置関係に設定され、
前記アノードオフガス放出孔は、前記希釈容器内に水平姿勢に貫入した前記アノードオフガス導入路の先端に鉛直方向斜め上向きに形成された開口端で構成され、
前記希釈ガス放出孔は、前記アノードオフガス放出孔から放出されるアノードオフガスが前記希釈ガス放出孔を介して前記希釈ガス路に逆流するのを防止するように、前記アノードオフガス放出孔の鉛直方向下方で、その開口が鉛直上方側を向くように設けられていることを特徴とする燃料電池の排出ガス処理装置。 - 前記希釈ガス路は前記希釈容器に貫通設置され、前記希釈ガス放出孔と前記混合ガス排出孔の少なくとも一方が前記希釈ガス路に直接設けられていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
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