JP2007018910A - 車載用燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 水素パージ時に高濃度の水素を含む水素オフガスが一気に希釈器内に流入した場合でも、簡易な構成で、この水素オフガスを良好に希釈して、水素濃度を十分に下げて排出することができる車載用燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 発電時に燃料電池2から排出された水素オフガスを流入させる水素排出流路16と、水素オフガスを希釈する希釈ガス(空気オフガス、非加湿空気)を導入する空気排出流路23bおよびバイパス流路24と、燃料電池自動車に設けた外気取り入れ口32から外気を導入する外気導入流路33と、を備え、水素排出流路16と、空気排出流路23bと、バイパス流路24と、外気導入流路33とを希釈器7内で合流させ、水素オフガスを、空気排出流路23bおよびバイパス流路24から導入される希釈ガス(空気オフガス、非加湿空気)、および外気導入流路33から導入される外気とで希釈して排出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 発電時に燃料電池2から排出された水素オフガスを流入させる水素排出流路16と、水素オフガスを希釈する希釈ガス(空気オフガス、非加湿空気)を導入する空気排出流路23bおよびバイパス流路24と、燃料電池自動車に設けた外気取り入れ口32から外気を導入する外気導入流路33と、を備え、水素排出流路16と、空気排出流路23bと、バイパス流路24と、外気導入流路33とを希釈器7内で合流させ、水素オフガスを、空気排出流路23bおよびバイパス流路24から導入される希釈ガス(空気オフガス、非加湿空気)、および外気導入流路33から導入される外気とで希釈して排出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池自動車に搭載するのに好適な車載用燃料電池システムに関する。
燃料電池は、一般に、固体高分子電解質膜の両面にそれぞれアノード極(燃料極)とカソード極(空気極)とを備え、アノード極側に燃料ガスとしての水素ガスを供給し、カソード極側に酸化剤ガスとしての空気(酸素)を供給して、これらのガスを電気化学反応させることで発電するものである。また、このような燃料電池を備えた燃料電池システムでは、水素ガスの利用効率を高めるために、発電にともなって燃料電池から排出された未反応の水素ガスを燃料電池の水素ガス供給側に戻し、水素ガスを循環させるようにしている。この場合、発電にともなって、循環する未反応の水素ガス中に含まれる不純物の濃度が上昇するので、所定時間ごとに、もしくは水素ガス中に含まれる不純物の濃度が一定値を超えたときに(超えたとみなせるときに)、あるいは、セル電圧低下時に燃料電池から排出された水素ガス(以下、「水素オフガス」という)を循環させることなく、希釈ガスで希釈して外部(大気中)に排出するようにしている(以下、この動作を「水素パージ」という)。
前記水素パージ時において、水素濃度が高い状態で大気中に排出されるのを防止するために、排出される水素オフガスを、燃料電池の発電にともなって排出される未反応の空気(以下、「空気オフガス)という)と混合させ、さらに、この混合ガスを希釈器内に導入して、この混合ガス中の水素の濃度を下げてから大気中に排出するようにした燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−289237号公報(段落番号[0133]〜[0135]、図7、図8)
ところで、前記特許文献1の燃料電池システムでは、希釈器内に導入される水素オフガス中の水素濃度を下げる希釈ガスとして、燃料電池から排出される空気オフガスを使用しているが、この空気オフガスは燃料電池の発電に応じた量しか排出されていない。このため、水素パージ時に高濃度の水素を含んだ水素オフガスが一気に希釈器内に流入した場合には、水素オフガスが良好に希釈されずに、水素濃度の高い水素オフガスが大気中に排出される虞がある。
また、高濃度の水素が一気に排出されないように、この排出系に制御弁や圧損設定などの機構を設けた場合には、この排出系の構造や制御が複雑になってしまう。
そこで、本発明は、水素パージ時に高濃度の水素を含んだ水素オフガスが一気に希釈器内に流入した場合でも、簡易な構成で、この水素オフガスを良好に希釈して、水素濃度を十分に下げて排出することができる車載用燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、アノード極に水素ガスが、カソード極に酸化剤ガスが、それぞれ供給され、前記水素ガスと前記酸化剤ガスとの反応により発電をする燃料電池を備えた、車両に搭載される車載用燃料電池システムであって、発電時に前記燃料電池から排出された水素オフガスを、この水素オフガスを希釈する希釈手段に流通させる排出水素流路と、前記水素オフガスを希釈する希釈ガスを前記希釈手段に導入する希釈ガス導入路と、前記希釈手段から排出される希釈済みガスを排出する排出流路と、前記車両に設けた外気取り入れ口から外気を前記希釈手段もしくは前記排出流路に導入する外気導入流路と、を備え、前記水素オフガスを、前記希釈ガス導入路から導入される前記希釈ガスおよび前記外気導入流路から導入される前記外気とで前記車両外に希釈して排出することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、発電にともなって排出される水素オフガスを希釈する希釈ガスとして、希釈ガス導入路から導入される希釈ガスに加えて、外気取り入れ口から外気導入流路を通して導入される外気も希釈ガスとして利用することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記外気取り入れ口を前記車両の進行方向前方に向けて開口するように設けたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、希釈ガスとして利用する外気をより効率よく導入することができる。
本発明によれば、発電にともなって排出される水素オフガスを希釈する希釈ガスとして、希釈ガス導入路から導入される希釈ガスに加えて、外気取り入れ口から外気導入流路を通して導入される外気も希釈ガスとして利用することにより、水素オフガス中の水素濃度をより低減して排出することができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車載用燃料電池システムを示す概略構成図、図2は、本実施形態に係る車載用燃料電池システムを搭載した車両(燃料電池自動車)を示す概略図、図3は、希釈器の構造を示す一部破断斜視図である。
≪燃料電池システム全体の構成≫
図1に示すように、本実施形態に係る車載用燃料電池システム(以下、燃料電池システムという)1は、燃料電池自動車(図2参照)30に搭載されたシステムであって、燃料電池2と、燃料電池2のアノード極3に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス供給系4と、燃料電池2のカソード極5に酸化剤ガスとしての空気を供給する空気供給系6と、燃料電池2から排出される未反応の水素ガスである水素オフガスを希釈して外部に排出するための希釈手段としての希釈器7と、この燃料電池システム1を制御する制御装置(ECU)8と、を主に備えている。
図1に示すように、本実施形態に係る車載用燃料電池システム(以下、燃料電池システムという)1は、燃料電池自動車(図2参照)30に搭載されたシステムであって、燃料電池2と、燃料電池2のアノード極3に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス供給系4と、燃料電池2のカソード極5に酸化剤ガスとしての空気を供給する空気供給系6と、燃料電池2から排出される未反応の水素ガスである水素オフガスを希釈して外部に排出するための希釈手段としての希釈器7と、この燃料電池システム1を制御する制御装置(ECU)8と、を主に備えている。
<燃料電池>
燃料電池2は、主として、一価の陽イオン交換型の高分子電解質膜(以下、「電解質膜」という)9の両面を前記アノード極3(燃料極)および前記カソード極5(空気極)で挟持してなる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly、膜電極複合体)と、この膜電極接合体を挟持するセパレータ(不図示)とからなる単セルが、複数積層されたスタック構造となっている。なお、図1では、前記単セルの構成を示しているが、実際にはこの単セルを直列に複数接続して所定の電圧が得られるように構成されている。
燃料電池2は、主として、一価の陽イオン交換型の高分子電解質膜(以下、「電解質膜」という)9の両面を前記アノード極3(燃料極)および前記カソード極5(空気極)で挟持してなる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly、膜電極複合体)と、この膜電極接合体を挟持するセパレータ(不図示)とからなる単セルが、複数積層されたスタック構造となっている。なお、図1では、前記単セルの構成を示しているが、実際にはこの単セルを直列に複数接続して所定の電圧が得られるように構成されている。
前記セパレータには、電解質膜9の全面に水素ガス、空気(酸素)を、それぞれ供給するための溝や、各単セルに供給するための貫通孔などが形成されている。そして、アノード極3に供給される水素ガスと、カソード極5に供給される空気(酸素)との電気化学反応によって発電するようになっている。
<水素ガス供給系>
水素ガス供給系4は、水素ガスが貯蔵された水素タンク10と、水素供給流路11と、遮断弁12と、エゼクタ13と、水素循環流路14a,14bと、気液分離器15と、を主に備えている。
水素ガス供給系4は、水素ガスが貯蔵された水素タンク10と、水素供給流路11と、遮断弁12と、エゼクタ13と、水素循環流路14a,14bと、気液分離器15と、を主に備えている。
水素タンク10内には、燃料ガスとしての水素ガスが充填されており、この水素ガスは、遮断弁12と水素タンク10に設けた電磁弁(不図示)とが開放されることで、水素供給流路11を通って燃料電池2のアノード極3側へ供給されるようになっている。エゼクタ13は、水素タンク10からの水素ガスと燃料電池2から排出されて水素循環流路14a,14bを通って戻ってくる水素ガスを混合させ、これを燃料電池2に再供給して水素ガスを循環させている。
水素循環流路14a,14bは、燃料電池2から排出される水素ガスをエゼクタ13を介して再度燃料電池2に戻す流路であり、その間に気液分離器15が設置されている。また、気液分離器15の下流側に位置する水素循環流路14bには、燃料電池2から排出される不純物を含む未反応の水素ガスである水素オフガスを希釈器7へ排出させるための排出水素流路16が設けられており、この排出水素流路16の適所には水素パージ弁17が設けられている。
気液分離器15は、燃料電池2から排出される水分を含んだ水素オフガスを、水素ガスと水とに分離する気液分離の機能を有しており、その底部に分離した水が溜まる構造となっている。また、気液分離器15には、排出水素流路16に連通するドレインライン18が接続されており、このドレインライン18の適所にはドレイン弁19が設けられている。
<空気供給系>
空気供給系6は、外気(空気)を圧縮して供給するコンプレッサ20と、このコンプレッサ20からの空気を燃料電池2のカソード極5側に導く空気供給流路21a,21bと、この空気供給流路21b内を流れる空気を加湿する加湿器22と、燃料電池2から排出される空気オフガス(希釈ガス)を希釈器7に導入する希釈ガス導入路としての空気排出流路23a,23bと、を主に備えている。加湿器22は、コンプレッサ20から供給される空気と、燃料電池2のカソード極5から排出された水分を多く含んだ空気オフガスとの間で水分交換し、コンプレッサ20から供給される空気を加湿空気とし、この加湿空気を空気供給流路21bを通して燃料電池2のカソード極5に供給する。
空気供給系6は、外気(空気)を圧縮して供給するコンプレッサ20と、このコンプレッサ20からの空気を燃料電池2のカソード極5側に導く空気供給流路21a,21bと、この空気供給流路21b内を流れる空気を加湿する加湿器22と、燃料電池2から排出される空気オフガス(希釈ガス)を希釈器7に導入する希釈ガス導入路としての空気排出流路23a,23bと、を主に備えている。加湿器22は、コンプレッサ20から供給される空気と、燃料電池2のカソード極5から排出された水分を多く含んだ空気オフガスとの間で水分交換し、コンプレッサ20から供給される空気を加湿空気とし、この加湿空気を空気供給流路21bを通して燃料電池2のカソード極5に供給する。
空気供給流路21aには、コンプレッサ20から燃料電池2のカソード極5へ供給する空気(非加湿空気)の一部を希釈器7へと直接導く希釈ガス導入路としてのバイパス流路24が設けられており、このバイパス流路24の適所には開閉弁25が設けられている。
<希釈器>
図3に示すように、筒状の希釈器7の上流側(図3の左側)の中央付近には、前記排出水素流路16の接続口16aと、前記バイパス流路24の接続口24aがそれぞれ接続されている。また、希釈器7内に形成された滞留室27の下部付近には、その上流側から下流側に沿って貫通する排出管26が設けられている。滞留室27の上流外側(図3の左側)に位置する排出管26の上流側には、空気排出流路23bと、後記する外気導入流路33が接続されており、排出管26の下流側(図3の右側)は、希釈器7の外に水素濃度を低減した希釈済みガスを排出する排出流路として延びている。また、滞留室27内に位置する排出管26の下流側の上面には、排出口26aが形成されており、滞留室27内に位置する排出管26の下面には、複数の水抜き穴26bが形成されている。このように、排出水素流路16と、バイパス流路24と、空気排出流路23bと、外気導入流路33は、希釈器7内で合流している。
図3に示すように、筒状の希釈器7の上流側(図3の左側)の中央付近には、前記排出水素流路16の接続口16aと、前記バイパス流路24の接続口24aがそれぞれ接続されている。また、希釈器7内に形成された滞留室27の下部付近には、その上流側から下流側に沿って貫通する排出管26が設けられている。滞留室27の上流外側(図3の左側)に位置する排出管26の上流側には、空気排出流路23bと、後記する外気導入流路33が接続されており、排出管26の下流側(図3の右側)は、希釈器7の外に水素濃度を低減した希釈済みガスを排出する排出流路として延びている。また、滞留室27内に位置する排出管26の下流側の上面には、排出口26aが形成されており、滞留室27内に位置する排出管26の下面には、複数の水抜き穴26bが形成されている。このように、排出水素流路16と、バイパス流路24と、空気排出流路23bと、外気導入流路33は、希釈器7内で合流している。
また、図2に示すように、燃料電池自動車30のボンネット31には外気取り入れ口32が設けられており、外気取り入れ口32から取り入れられる外気(走行風)は、前記外気導入流路33を通して希釈器7内の排出管26に導入されるように構成されている。外気導入流路33の適所には開閉弁34(図1参照)が設けられている。このように、排出水素流路16と、バイパス流路24と、空気排出流路23bと、外気導入流路33は、希釈器7内で合流している。なお、前記開閉弁34は、導入する外気を逆流させないような構成の逆止弁でもよい。
<制御装置>
制御装置8は、前記した遮断弁12、水素パージ弁17、ドレイン弁19、開閉弁25、開閉弁34のそれぞれの開/閉制御、およびコンプレッサ20の運転/停止制御を含む燃料電池システム1全体の動作を制御し、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス等で構成されている。
制御装置8は、前記した遮断弁12、水素パージ弁17、ドレイン弁19、開閉弁25、開閉弁34のそれぞれの開/閉制御、およびコンプレッサ20の運転/停止制御を含む燃料電池システム1全体の動作を制御し、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス等で構成されている。
≪燃料電池システムの発電動作≫
次に、燃料電池システム1の通常発電(運転)時における動作について説明する。まず、イグニッションON後において、制御装置8からの信号により、遮断弁12、水素パージ弁17を開弁するとともに、ドレイン弁19、開閉弁25、開閉弁34を閉弁し、コンプレッサ20を運転(ON)する。
次に、燃料電池システム1の通常発電(運転)時における動作について説明する。まず、イグニッションON後において、制御装置8からの信号により、遮断弁12、水素パージ弁17を開弁するとともに、ドレイン弁19、開閉弁25、開閉弁34を閉弁し、コンプレッサ20を運転(ON)する。
これにより、水素タンク10内の水素ガスが、水素供給流路11を通して燃料電池2のアノード極3に供給される。一方、コンプレッサ20の運転により、空気供給流路21a、加湿器22、空気供給流路21bを通して加湿空気が燃料電池2のカソード極5に供給されることによって、燃料電池2内で供給された前記水素ガスと加湿空気中の酸素ガスとの電気化学反応により発電が行われ、燃料電池自動車30(図2参照)の走行モータ等の負荷に電力が供給される。
なお、この発電時にアノード極3から排出された水分を含む水素オフガスは、水素循環流路14aを通して気液分離器15に入り、この気液分離器15で水分を分離した水素オフガスは水素循環流路14bを通してエゼクタ13に戻され、再度循環利用される。また、気液分離器15で分離された水は、ドレインライン18、ドレイン弁19、排出水素流路16を通して希釈器7に送られ、滞留室27の底部に設けた排出口(不図示)を通して排出される。また、この発電時にカソード極5から排出された空気オフガスは、空気排出流路23a、加湿器22、空気供給流路23bを通して希釈器7内を貫通する排出管26に送られ、排出管26を通して外部に排出される。なお、前記空気オフガス中の水分は、複数の水抜き穴26bから滞留室27の底部に設けた排出口(不図示)を通して排出される。
≪燃料電池システムの水素パージ動作≫
通常発電時においては、前記したように燃料電池2のアノード極3から排出される水素オフガスを、水素循環流路14a、気液分離器15、水素循環流路14bを通してエゼクタ13に戻して循環させているが、発電の経過とともに、この水素オフガス中に含まれる不純物の濃度が上昇する。そのため、発電中に所定時間ごとに、もしくは水素オフガス中に含まれる不純物の濃度が所定濃度以上になった場合に水素パージ弁17を開弁して、循環する水素オフガスを排出水素流路16を通して希釈器7に送って希釈し、希釈してから外部に排出するようにしている(この動作を、水素パージという)。本発明の特徴である、この水素パージ動作の詳細については後記する。なお、前記燃料電池システム1を搭載した燃料電池自動車30(図2参照)は、燃料電池2の発電によって駆動モータ(不図示)が駆動され、走行状態にある。
通常発電時においては、前記したように燃料電池2のアノード極3から排出される水素オフガスを、水素循環流路14a、気液分離器15、水素循環流路14bを通してエゼクタ13に戻して循環させているが、発電の経過とともに、この水素オフガス中に含まれる不純物の濃度が上昇する。そのため、発電中に所定時間ごとに、もしくは水素オフガス中に含まれる不純物の濃度が所定濃度以上になった場合に水素パージ弁17を開弁して、循環する水素オフガスを排出水素流路16を通して希釈器7に送って希釈し、希釈してから外部に排出するようにしている(この動作を、水素パージという)。本発明の特徴である、この水素パージ動作の詳細については後記する。なお、前記燃料電池システム1を搭載した燃料電池自動車30(図2参照)は、燃料電池2の発電によって駆動モータ(不図示)が駆動され、走行状態にある。
この水素パージ時には、制御装置8からの信号により、水素パージ弁17、開閉弁25、開閉弁34を開弁する。なお、遮断弁12、ドレイン弁19は開弁状態であり、コンプレッサ20は運転(ON)状態である。
水素パージ弁17の開弁により、不純物を含んだ水素オフガスが排出水素流路16を通して希釈器7内の滞留室27に送り込まれ、また、コンプレッサ20から供給される加湿されていない希釈ガスとしての空気(非加湿空気)が、バイパス流路24を通して希釈器7内の滞留室27に送り込まれ、前記水素オフガスと混合される。これにより、滞留室27で水素オフガスが非加湿空気によって希釈され、水素オフガス中の水素濃度が下げられる。この水素濃度が低下した水素オフガスと非加湿空気との混合ガスは、排出口26aを通して排出管26内に導入される。
このとき、カソード極5から排出された希釈ガスとしての空気オフガスが、空気排出流路23a、加湿器22、空気排出流路23bを通して希釈器7内を貫通する排出管26に送られており、さらに、走行中の燃料電池自動車30(図2参照)のボンネット31に設けた外気取り入れ口32から取り入れた希釈ガスとしての外気(走行風)が、外気導入流路33を通して希釈器7内を貫通する排出管26に送られる。
これにより、排出口26aから排出管26に導入された前記混合ガス(水素オフガス+非加湿空気)は、空気排出流路23bから送り込まれる空気オフガスと、外気導入流路33から送り込まれる外気(走行風)とによってさらに希釈され、前記混合ガスの水素オフガス中の水素濃度がさらに下げられて、外部(大気中)に排出される。なお、排出管26に導入された前記混合ガスと空気オフガス中に含まれる水分は、排出管26の下部に設けた複数の水抜き穴26bを通して滞留室27の底部に設けた排出口(不図示)から排出される。
このように、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、水素パージ時に排出される水素オフガスが、希釈器7の滞留室27でバイパス流路24から供給される非加湿空気で一旦希釈された後に排出管26に導入され、さらに、この水素オフガスが、排出管26に空気排出流路23bから送り込まれる空気オフガス、および外気導入流路33から送り込まれる外気(走行風)によって希釈されることで、高濃度の水素を含んだ水素オフガスが一気に希釈器7に送り出された場合でも、確実に水素濃度を下げて排出することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、水素パージ時に排出される水素オフガスの希釈用ガスとして、燃料電池自動車30の走行時の走行風を利用する簡易な構成により、特別な制御弁や圧損設定などの機構を設けることなく、高濃度の水素を含んだ水素オフガスの排出に対しても容易に対応することができる。
なお、前記した実施形態では、希釈ガスとして利用する外気(走行風)を、燃料電池自動車30のボンネット31に設けた外気取り入れ口32から導入するようにしたが、これに限らず、例えば、燃料電池自動車30の前面、側面、ルーフなどの位置に、進行方向前方に向けて開口する外気取り入れ口を設けてもよい。
また、排出管26に空気排出流路23bから送り込まれる空気オフガス、および外気導入流路33から送り込まれる外気(走行風)を、希釈器7内の滞留室27に導入して、この滞留室27に送り込まれる水素オフガスと空気(非加湿空気)との混合ガスを希釈するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、外気導入流路33は、希釈器7内の上流側で排出管26と合流しているが、それに限らず、例えば、外気導入流路33を、希釈器7の下流側から外に延びる排出流路としての排出管26と合流、または希釈器7の手前で空気排出流路23bと合流するようにしてもよい。
1 車載用燃料電池システム
2 燃料電池
3 アノード極
5 カソード極
7 希釈器(希釈手段)
10 水素タンク
16 排出水素流路
17 水素パージ弁
20 コンプレッサ
22 加湿器
23b 空気排出流路(希釈ガス導入路)
24 バイパス流路(希釈ガス導入路)
26 排出管
30 燃料電池自動車
32 外気取り入れ口
33 外気導入流路
2 燃料電池
3 アノード極
5 カソード極
7 希釈器(希釈手段)
10 水素タンク
16 排出水素流路
17 水素パージ弁
20 コンプレッサ
22 加湿器
23b 空気排出流路(希釈ガス導入路)
24 バイパス流路(希釈ガス導入路)
26 排出管
30 燃料電池自動車
32 外気取り入れ口
33 外気導入流路
Claims (2)
- アノード極に水素ガスが、カソード極に酸化剤ガスが、それぞれ供給され、前記水素ガスと前記酸化剤ガスとの反応により発電をする燃料電池を備えた、車両に搭載される車載用燃料電池システムであって、
発電時に前記燃料電池から排出された水素オフガスを、この水素オフガスを希釈する希釈手段に流通させる排出水素流路と、
前記水素オフガスを希釈する希釈ガスを前記希釈手段に導入する希釈ガス導入路と、
前記希釈手段から排出される希釈済みガスを排出する排出流路と、
前記車両に設けた外気取り入れ口から外気を前記希釈手段もしくは前記排出流路に導入する外気導入流路と、を備え、
前記水素オフガスを、前記希釈ガス導入路から導入される前記希釈ガスおよび前記外気導入流路から導入される前記外気とで前記車両外に希釈して排出する、
ことを特徴とする車載用燃料電池システム。 - 前記外気取り入れ口は、前記車両の進行方向前方に向けて開口するように設けた、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用燃料電池システム。
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---|---|---|---|
JP2005200136A JP2007018910A (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | 車載用燃料電池システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005200136A JP2007018910A (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | 車載用燃料電池システム |
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JP (1) | JP2007018910A (ja) |
Cited By (5)
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- 2005-07-08 JP JP2005200136A patent/JP2007018910A/ja active Pending
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