JP2008311066A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】凍結による流路閉塞が起こり難い燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池1へアノードガスを供給するアノードガス供給流路23と、燃料電池1から排出されるアノードオフガスを、前記アノードガスと混合し燃料電池1に再供給するエゼクタ50を備えた燃料ガス循環路30と、燃料電池1から排出されるアノードオフガスを外部に排出する排出弁31を有するアノードオフガス排出流路33と、コンプレッサ7から燃料電池1へカソードガスを供給するカソードガス供給流路9と、コンプレッサ7からのカソードガスをアノードガス供給流路23に導入可能とする掃気導入路43と、を備え、掃気導入路43とアノードガス供給流路23との合流部をエゼクタ50の下流に配置し、掃気導入路43を介して導入されるカソードガスがエゼクタ50側へ向かって流れることを阻止する逆止弁27をエゼクタ50と前記合流部との間に設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムにおいては、燃料電池から排出される余剰燃料ガスを有効利用するため、この余剰燃料ガスを、燃料ガス供給源から供給される新鮮な燃料ガスに混合して燃料電池に供給することが知られている。
このように余剰燃料ガスを循環させると、循環路内において不純物や水分の濃度が上昇し、発電性能低下の原因になる。そのため、前述のように余剰燃料ガスを循環させる場合には、循環路から分岐した排出流路の排出弁を適宜のタイミングで開き、余剰燃料ガスを外部に排出することにより、前記不純物や水分の濃度を低減させている(例えば、引用文献1参照)。以下、この排出弁を開いて循環路から余剰燃料ガスを排出する操作をパージ操作と称す。
前記余剰燃料ガスを、燃料ガス供給源から供給される新鮮な燃料ガスに混合する手段の一つとしてエゼクタがある(例えば、引用文献2参照)。エゼクタは、燃料ガスをノズルから噴射した際に発生する負圧で余剰燃料ガスを吸い込み、ノズルから噴射された燃料ガスと混合し、送り出すものである。
また、燃料電池システムでは、停止中における凍結防止や低温起動性の向上のため、停止時等に掃気ガスを燃料電池のアノード側およびカソード側に供給し、掃気ガスで燃料電池システム内の水分を排出する掃気運転を行うことが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3634253号公報 特開2002−56870号公報 特開2007−73328号公報
ところで、前記エゼクタを用いて余剰燃料ガスの循環路を構成した場合には、燃料電池へ燃料ガスを供給中にパージ操作をするために前記排出弁を開いたときに、燃料ガス供給源からエゼクタに導入された新鮮な燃料ガスがエゼクタから循環路に逆流して排出弁から外部へ排出されないようにする必要がある。この対策として、従来は、循環路においてエゼクタの上流側に、循環路をエゼクタに向かってガスが流れ入るのを許容し、その逆の方向にガスが流れ出るのを阻止する逆止弁を設置していた。
このように逆止弁を配置すると、掃気ガスを燃料電池のアノード側に導入するときにも、掃気ガスが燃料電池を迂回して排出弁へ向かって流れるのを阻止することも可能となる。
しかしながら、このように循環路におけるエゼクタの上流側に逆止弁を設置した場合には、燃料電池から排出される余剰燃料ガスは発電によって生じた生成水を含んでいることから、この水分が逆止弁およびその周囲に付着し、低温環境下において逆止弁が凍結して流路を閉塞する虞がある。
かといって、この逆止弁を凍結し難い構造にするなど凍結対策を施すと、逆止弁の大型化を招き、配置上の制約を受けるなど、新たな課題が生じる。
そこで、この発明は、簡単な構成ながら、凍結による流路閉塞が起こり難い燃料電池システムを提供するものである。
この発明に係る燃料電池システムでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、燃料ガス供給源(例えば、後述する実施例における水素タンク21)から燃料電池(例えば、後述する実施例における燃料電池1)のアノード極へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給路(例えば、後述する実施例におけるアノードガス供給流路23)と、前記燃料電池から排出される余剰燃料ガスを、前記燃料ガス供給源からの燃料ガスと混合し、前記燃料電池に再供給するエゼクタ(例えば、後述する実施例におけるエゼクタ50)を備えた燃料ガス循環路(例えば、後述する実施例における燃料ガス循環路30)と、前記燃料電池から排出される余剰燃料ガスを前記燃料ガス循環路から外部に排出する排出弁(例えば、後述する実施例における排出弁31)を有する燃料排ガス排出路(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス排出流路33)と、酸化剤ガス供給源(例えば、後述する実施例におけるコンプレッサ7)から前記燃料電池のカソード極へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路(例えば、後述する実施例におけるカソードガス供給流路9)と、前記酸化剤ガス供給源からの酸化剤ガスを前記燃料ガス供給路に導入可能とする掃気導入弁(例えば、後述する実施例における掃気導入弁41)を有する掃気導入路(例えば、後述する実施例における掃気導入路43)と、を備え、前記掃気導入路と前記燃料ガス供給路との合流部(例えば、後述する実施例における第2バッファ室83)を前記エゼクタの下流に配置し、前記掃気導入路を介して導入される前記酸化剤ガスが前記エゼクタ側へ向かって流れることを阻止する逆止弁(例えば、後述する実施例における逆止弁27)を前記エゼクタと前記合流部との間に設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、逆止弁がエゼクタと合流部の間に設けられているので、掃気運転時に掃気ガスとしての酸化剤ガスがエゼクタを逆流し燃料電池をバイパスして流れるのを、この逆止弁によって阻止することができる。
また、逆止弁には、発電運転時には水分量の少ないガス(燃料ガスと余剰燃料ガスの混合ガス)に晒されるので、逆止弁およびその周囲への水分付着を抑制することができ、燃料電池の停止中に氷点下になったとしても逆止弁を凍結させ難くすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記エゼクタにおけるノズル(例えば、後述する実施例におけるノズル52)からディフューザ(例えば、後述する実施例におけるディフューザ51)に向けて燃料ガスを噴射した際に発生する負圧により、前記燃料電池から前記燃料ガス循環路に排出された余剰燃料ガスが前記ディフューザ内に吸い込まれるように、前記燃料ガス循環路の圧力損失よりも大きな前記負圧が発生するようにエゼクタの仕様が設定されていることを特徴とする。
このように構成することにより、燃料ガスをエゼクタに供給しているときに、供給した燃料ガスが燃料電池に供給されず燃料ガス循環路を逆流する方向に流れるのを防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記逆止弁は前記エゼクタのディフューザ出口部(例えば、後述する実施例における出口開口72)に設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、エゼクタと逆止弁のユニット化が可能になる。
請求項1に係る発明によれば、掃気運転時に掃気ガスとしての酸化剤ガスが燃料電池をバイパスして流れるのを阻止することができ、燃料電池のアノード極側を確実に掃気することができる。また、逆止弁を凍結させ難くすることができ、燃料ガスの通路閉塞を防止して、低温起動性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、発電運転時およびパージ操作時に、燃料ガスおよび余剰燃料ガスを確実に燃料電池に供給することができる。
請求項3に係る発明によれば、エゼクタと逆止弁のユニット化が可能になるので、燃料電池システムが簡略になる。
以下、この発明に係る燃料電池システムの実施例を図1から図3の図面を参照して説明する。なお、この実施例における燃料電池システムは燃料電池車両に搭載され、走行用モータの電力源などに用いられる態様である。
図1を参照して燃料電池システムの概略構成を説明する。
燃料電池1は、反応ガスを化学反応させて電力を得るタイプのもので、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノード極とカソード極とで両側から挟み込んで膜電極構造体を形成し、この膜電極構造体の両側にアノードガス流路3とカソードガス流路5を備えてなるセルを複数積層して構成されており、アノードガス流路3にアノードガス(燃料ガス)として水素ガスを供給し、カソードガス流路5にカソードガス(酸化剤ガス)として酸素を含む空気を供給すると、アノード極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソード極まで移動し、カソード極で酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。カソード側で生じた生成水の一部は固体高分子電解質膜を透過してアノード側に逆拡散するため、アノード側にも生成水が存在する。なお、図1では、単一のセルのアノードガス流路3とカソードガス流路5を代表して示している。
カソードガス(空気)はスーパーチャージャーなどのコンプレッサ(酸化剤ガス供給源)7により所定圧力に加圧され、カソードガス供給流路(酸化剤ガス供給路)9、加湿器11を通って燃料電池1のカソードガス流路5に供給される。燃料電池1に供給されたカソードガスは発電に供された後、燃料電池1からカソード側の生成水と共にカソードオフガスとしてカソードオフガス流路13に排出され、加湿器11を通り、背圧弁15を介して希釈装置35に導入される。加湿器11は例えば水透過膜を備えて構成されており、水透過膜を間に挟んでカソードガスとカソードオフガスを流通させることにより、カソードオフガスに含まれる水分が水透過膜を透過してカソードガスに移動し、カソードガスが加湿される。
一方、水素タンク(燃料ガス供給源)21から供給されるアノードガス(水素ガス)は、アノードガス供給流路(燃料ガス供給路)23、遮断弁25、レギュレータ26、熱交換器28、エゼクタ50、逆止弁27を通って燃料電池1のアノードガス流路3に供給される。その際、レギュレータ26は水素タンク21から供給される高圧のアノードガスを所定圧力に減圧し、熱交換器28はアノードガスの温度を所定温度範囲に制御する。そして、消費されなかったアノードガスは、燃料電池1からアノードオフガス(余剰燃料ガス)として排出され、アノードオフガス流路29を通ってエゼクタ50に吸引され、水素タンク21から供給される新鮮なアノードガスと合流し再び燃料電池1のアノードガス流路3に供給される。すなわち、燃料電池1から排出されるアノードオフガスは、アノードオフガス流路29、エゼクタ50、逆止弁27、および逆止弁27よりも下流のアノードガス供給流路23を通って、燃料電池1を循環する。この実施例において、エゼクタ50と、エゼクタ50よりも下流のアノードガス供給流路23と、アノードオフガス流路29は、燃料ガス循環路30を構成する。
逆止弁27は、エゼクタ50から燃料電池1へ向かう方向にガスが流通するのを許可し、その逆、つまり燃料電池1からエゼクタ50へ向かう方向にガスが流通するのを阻止する。なお、この実施例においては、逆止弁27はエゼクタ50に組み込まれてユニット化されている。これについては後で詳述する。
アノードオフガス流路29からは、排出弁31を備えたアノードオフガス排出流路(燃料排ガス排出路)33が分岐している。排出弁31は燃料電池1の発電時においては通常は閉じており、所定のパージ条件が満たされたときに開いてアノードオフガスを希釈装置35に導入する。そして、アノードオフガスは希釈装置35において背圧弁15から排出されるカソードオフガスによって希釈される。
また、加湿器11よりも上流側のカソードガス供給流路9と、エゼクタ50および逆止弁27よりも下流のアノードガス供給流路23とは、掃気導入弁41を備えた掃気導入路43によって接続されている。掃気導入弁41は燃料電池1を発電運転する時には閉じている。
この燃料電池システムでは、低温始動性を確保するために、例えば外気温が所定温度以下になるなど、燃料電池1の発電停止時あるいは発電停止中に所定の条件を満足したときに、反応ガスが流通していた流路にコンプレッサ7を運転してカソードガス(空気)を流通させ、該流路内の水分を流路外へ排出する掃気運転が行われる。
掃気にはカソード側の掃気とアノード側の掃気があり、これらを順番に行うこともできるし、両方同時に行うこともできる。
カソード側の掃気は、背圧弁15を開き、コンプレッサ7を運転して行う。これにより、掃気ガスとしてのカソードガス(空気)がカソードガス供給流路9、加湿器11を通って燃料電池1のカソードガス流路5を流れ、さらにカソードオフガス流路13に排出され、加湿器11、背圧弁15を通って、希釈装置35に排出される。このようにして、カソードガスが流通していた流路をカソードガスで掃気することができる。
アノード側の掃気は、排出弁31と掃気導入弁41を開き、コンプレッサ7を運転して行う。これにより、加湿器11を迂回した乾燥したカソードガス(空気)が、掃気導入路43を介して、アノードガス供給流路23に導入される。そして、アノードガス供給流路23に導入されたカソードガスは、燃料電池1のアノードガス流路3を通ってアノードオフガス流路29に排出され、排出弁31およびアノードオフガス排出流路33を通って希釈装置35に排出される。このようにして、アノードガスおよびアノードオフガスが流通していた流路をカソードガスで掃気することができる。
次に、エゼクタ50の構成を図2を参照して説明する。エゼクタ50は、ディフューザー51と、ディフューザ51の内部に配置されたノズル52と、ノズル52の内部に配置されたニードル53と、を備えて構成されている。このエゼクタ50のディフューザ51の外側にはディフューザカバー80が装着されている。
ディフューザ51とディフューザカバー80は同軸に配置されており、ディフューザカバー80の先端81はディフューザ51の先端よりも下流側に突出し、後端はディフューザ51により閉塞されている。ディフューザカバー80の内周面とディフューザ51の外周面の間には、上流側に第1バッファ室82が、下流側に第2バッファ室83が、互いに軸線方向に離間して設けられている。第2バッファ室83はディフューザカバー80の先端81で開口する出口開口84に連なっている。また、ディフューザカバー80には、第1バッファ室82に連なる副流導入孔85と、第2バッファ室83に連なる掃気ガス導入孔86が、径方向に貫通して設けられている。副流導入孔85には前記アノードオフガス流路29を介して、燃料電池1から排出されたアノードオフガスが導入可能であり、掃気ガス導入孔86には、前記掃気導入路43を介して、掃気ガスとしてのカソードガスが導入可能である。
ディフューザー51には、その下流側で軸線方向に貫通する流体通路55が形成されている。流体通路55は、その途中に内径が最小となるスロート部56を有し、このスロート部56よりも上流側には上流方向に進むにしたがって漸次連続的に拡径する内周面を有する絞り部57が連なり、スロート部56よりも下流側には下流方向に進むにしたがって漸次連続的に拡径する内周面を有する拡径部58が連なっている。
ディフューザー51の先端面59は上方よりも下方が下流側に突き出る傾斜面に形成されており、この先端面59にリード弁からなる前記逆止弁27が設置されている。逆止弁27はその支持部27aがディフューザ51の先端面59の上端部に固定され、逆止弁27の自由端部27bが先端面59に対して当接離反可能にされている。つまり、ディフューザ51の先端面59に開口する出口開口(ディフューザ出口部)72は、逆止弁27によって開閉される。
ディフューザ51の先端面59を傾斜面に形成したことにより、逆止弁27の支持部27aが固定される面を拡幅させることができ、その結果、逆止弁27を取り付けるための孔を開け易くなり、ディフューザ51を肉厚にしなくて済み、逆止弁27が大型化するのを防止することができる。また、ディフューザ51の出口開口72の面積を大きくできるので、出口損失を低減することもできる。
ディフューザ51内部には、ディフューザー51と同軸に、ノズル52が流体通路55の絞り部57内に突出するようにして設置されている。ディフューザ51の流体通路55において絞り部57とノズル52との間の空間は副流室69とされている。
ノズル52の内部には軸線方向に沿って延びる流体通路60が形成されている。流体通路60は、ノズル52の先端部において、下流側に進むにしたがって漸次連続的に縮径しており、流体通路60の下流端はノズル52の先端面で開口する開口部61に連なり、流体通路60の上流端はアノードガス導入孔62に連なっている。このアノードガス導入孔62には水素タンク21から送られる新鮮なアノードガスが供給可能である。
ノズル52の内部には、ノズル52と同軸にニードル53が挿入されており、ニードル53はノズル52の軸線方向に摺動可能に保持され、図示しない電磁アクチュエータによって軸線方向へ進退動させることができるように構成されている。ニードル53の外周面は、ニードル53の先端部63において、先端に進むにしたがって漸次連続的に縮径するように形成されている。これにより、ノズル52の内部にてニードル53が軸線方向に摺動することで、ノズル52の開口部61から突出するニードル53の先端部63の突出量を変更することができ、これに伴い、ノズル52の内周面とニードル53の外周面との間隙の開口面積を変更することができ、ノズル52の開口部61から副流室69内に噴射されるアノードガスの流量が調整可能とされている。
また、ディフューザ51には、ノズル52の外周面に対向する部位に、副流室69に連なる複数のアノードオフガス導入孔70が形成されている。このアノードオフガス導入孔70は、ディフューザ51とディフューザカバー80との間に形成された第1バッファ室82に連通している。
次に、このエゼクタ50および逆止弁27の動作を説明する。
燃料電池1を発電運転する場合、すなわち燃料電池1のアノードガス流路3にアノードガスを供給する場合には、水素タンク21から供給される新鮮なアノードガスをアノードガス導入孔62に供給する。すると、ノズル52の開口部61つまりノズル52とニードル53との間隙から、ディフューザー51の流体通路55に向かってアノードガスが噴射される。このとき、高速でアノードガスが流通するディフューザー51のスロート部56の近傍において負圧が発生し、この負圧によって副流室69内のアノードオフガスが流体通路55に吸い込まれ、ノズル52から噴射されたアノードガスと混合され、混合ガスがディフューザー51の下流端へと流れ、逆止弁27を押し開いて、ディフューザカバー80の出口開口84から排出され、燃料電池1のアノードガス流路3に供給される。一方、燃料電池1から排出されたアノードオフガスは、副流導入孔85、第1バッファ室82を経由して副流室69内に導入される。
これにより、燃料電池1から排出されたアノードオフガスをエゼクタ50を介して循環せしめることができる。
このようにノズル52の開口部61からアノードガスを噴射したときに発生する負圧により、アノードオフガス流路29を介してエゼクタ50に導入されるアノードオフガスがディフューザ51の流体通路55に吸い込まれるように、換言すればノズル52の開口部61から噴射されたアノードガスが副流室69からアノードオフガス導入孔70、副流導入孔85を通ってアノードオフガス流路29に向かって逆流させないために、アノードガスおよびアノードオフガスが循環する流路の圧損(以下、システム圧損と称す)よりも大きな負圧が発生するように、エゼクタ50の仕様が設定されている。これにより、発電運転時および背圧弁15のパージ操作時に、燃料ガスおよび余剰燃料ガスを確実に燃料電池1に供給することができる。
図3に、このように仕様設定されたエゼクタ50において、燃料電池1の出力(図ではFC出力と記す)に対するシステム圧損およびエゼクタ50の発生負圧の一例を示す。
なお、燃料電池1の発電時には、掃気導入路43の掃気導入弁41が閉じているので、アノードガスが掃気導入路43を逆流してカソードガス供給流路9に流入することはない。
また、前述したアノード側の掃気運転のときには、掃気ガスとしてのカソードガスが掃気ガス導入孔86から第2バッファ室83に導入されるが、ディフューザ51の出口開口72には逆止弁27が設けられており、この逆止弁27は第2バッファ室83に導入されたカソードガスの圧力を受けて閉状態となる。その結果、掃気運転時に掃気ガス導入孔86から第2バッファ室83に導入されたカソードガスが、ディフューザ51の流体通路55に流れ込むことがなく、したがって、アノードオフガス流路29を逆流することがない。つまり、アノード側の掃気運転のときに、掃気ガスであるカソードガスが燃料電池1を迂回して希釈装置35に排出されるのを防止することができ、燃料電池1のアノードガス流路3を含むアノードガスの流路を確実に掃気することができる。この実施例において、第2バッファ室83は、掃気導入路43とアノードガス供給流路23(燃料ガス供給路)との合流部と言うことができ、この合流部はエゼクタ50の下流に配置され、逆止弁50がエゼクタ50と前記合流部との間に設けられていると言える。
このように構成された燃料電池システムにおいては、逆止弁27が、エゼクタ50におけるディフューザ51の出口開口72と、合流部である第2バッファ室83との間に設けられているので、逆止弁27は、発電運転時には水分量の少ないアノードガスとアノードオフガスの混合ガスに晒され、掃気運転時には加湿器11を迂回した水分量の少ないカソードガスに晒されることとなり、逆止弁27およびその周囲への水分付着を抑制することができる。その結果、燃料電池1の停止中に氷点下になったとしても逆止弁27を凍結させ難くすることができ、低温起動性が向上する。
ここで、逆止弁をアノードオフガス流路29においてエゼクタ50の上流側(すなわち、副流導入孔85よりも上流側)に配置した従来の燃料電池システムと比較する。
アノードオフガスには発電により生じた生成水を含むが、従来のように逆止弁をアノードオフガス流路29においてエゼクタ50の上流側に配置すると、発電運転時には逆止弁にアノードオフガスだけが流通することになり、逆止弁にアノードオフガス中の水分が付着し易い環境となり、逆止弁が凍結し固着し易くなる。
これに対して、実施例の場合には、前述した位置に逆止弁27が設置されているので、発電運転時には逆止弁27にアノードガスとアノードオフガスの混合ガスが流れる。ここで、アノードオフガスは生成水を含むが、アノードガスは水分量が非常に少ないので、アノードガスとアノードオフガスの混合ガスの水分量はアノードオフガス単体の水分量に比べて十分に低い。したがって、この実施例の場合には、発電運転中も逆止弁27に水分が付着し難い環境とすることができ、逆止弁27が凍結し難くなって、凍結固着による逆止弁27の作動不良を防止することができる。
また、万が一に逆止弁27が凍結し固着した場合にも、次回の燃料電池1の起動時にディフューザ51の流体通路55に供給されるアノードガスの圧力により、逆止弁27を開方向へ動作させることができ、アノードガスの流路を確保することができる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では逆止弁をリード弁タイプとしたが、ポペット弁タイプの逆止弁であってもよい。
また、前述した実施例の燃料電池システムではエゼクタが1つだけであるが、燃料電池が要求する燃料ガス流量に応じて複数のエゼクタを備えることも可能である。
この発明に係る燃料電池システムの実施例における概略構成図である。 前記実施例の燃料電池システムにおいて使用されるエゼクタの断面図である。 前記実施例におけるエゼクタの発生負圧とシステム圧損の関係を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池
7 コンプレッサ(酸化剤ガス供給源)
9 カソードガス供給流路(酸化剤ガス供給路)
21 水素タンク(燃料ガス供給源)
23 アノードガス供給流路(燃料ガス供給路)
27 逆止弁
30 燃料ガス循環路
31 排出弁
33 アノードオフガス排出流路(燃料排ガス排出路)
41 掃気導入弁
43 掃気導入路
50 エゼクタ
51 ディフューザ
52 ノズル
72 出口開口(ディフューザ出口部)
83 第2バッファ室(合流部)

Claims (3)

  1. 燃料ガス供給源から燃料電池のアノード極へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
    前記燃料電池から排出される余剰燃料ガスを、前記燃料ガス供給源からの燃料ガスと混合し、前記燃料電池に再供給するエゼクタを備えた燃料ガス循環路と、
    前記燃料電池から排出される余剰燃料ガスを前記燃料ガス循環路から外部に排出する排出弁を有する燃料排ガス排出路と、
    酸化剤ガス供給源から前記燃料電池のカソード極へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、
    前記酸化剤ガス供給源からの酸化剤ガスを前記燃料ガス供給路に導入可能とする掃気導入弁を有する掃気導入路と、
    を備え、
    前記掃気導入路と前記燃料ガス供給路との合流部を前記エゼクタの下流に配置し、
    前記掃気導入路を介して導入される前記酸化剤ガスが前記エゼクタ側へ向かって流れることを阻止する逆止弁を前記エゼクタと前記合流部との間に設けたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記エゼクタにおけるノズルからディフューザに向けて燃料ガスを噴射した際に発生する負圧により、前記燃料電池から前記燃料ガス循環路に排出された余剰燃料ガスが前記ディフューザ内に吸い込まれるように、前記燃料ガス循環路の圧力損失よりも大きな前記負圧が発生するようにエゼクタの仕様が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記逆止弁は前記エゼクタのディフューザ出口部に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
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