JP4410526B2 - 燃料電池の排出ガス処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関し、特に、燃料電池からパージされた水素ガスを希釈して大気に排出する燃料電池の排出ガス処理装置に関する。
一般に、燃料電池は、プロトン導電性の高分子電解質膜(PEM)をカソード極及びアノード極で挟み込んだものであり、カソード極に供給される空気(酸素ガス)と、アノード極に供給される水素ガスとの電気化学反応によって発電するようになっている。このような燃料電池では、水素ガスの利用効率を高めるために、燃料電池を通過した未反応の水素ガスが再び燃料電池に供給されるように循環している。その一方で、循環する水素ガス中には、次第に窒素ガス等の不純物が増加していくため、燃料電池の発電効率が低下していく。そこで、このような燃料電池では、発電効率を維持するために、所定の時間間隔で不純物を含む水素ガスがパージされている。
従来、燃料電池からパージされた水素ガスを処理する排出ガス処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この排出ガス処理装置は、パージされた水素ガスを希釈器内で空気と混合することによって希釈してから大気に排出するように構成されている。
特開平11−191422号公報(段落番号〔0024〕、図2)
ところで、このような燃料電池の排出ガス処理装置では、大気に排出されるガス中の水素ガスの濃度が、可燃濃度を考慮して予め設定された限界値を下回るように維持されなければならない。その一方で、このような燃料電池では、前記したように所定の時間間隔で水素ガスが間欠的にパージされるため、希釈器内での水素ガスの濃度が変動する。特に、水素ガスがパージされた直後の希釈器内では、水素ガスの濃度が急激に上昇する。その結果、大気に排出されるガス中の水素ガスの濃度が急激に高くなる恐れがある。
そこで、本発明の課題は、大気に排出されるガス中の水素ガスの濃度の急激な変動を抑えることができる燃料電池の排出ガス処理装置を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、燃料電池からパージされた水素ガスと、前記燃料電池のカソードオフガスとが供給されて、前記水素ガスを前記カソードオフガスで希釈して大気に排出する希釈器を有する燃料電池の排出ガス処理装置において、前記希釈器は、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスが流れ込んで滞留する滞留室と、この滞留室と連通すると共に前記カソードオフガスが流れ込む希釈室と、を有し、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを前記カソードオフガスと予め混合して当該水素ガスを前記希釈器の前記滞留室へ供給する混合器を備え、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを前記希釈器に供給すると共に前記混合器が配置される第1配管と、前記希釈器に前記カソードオフガスを供給する第2配管と、前記第2配管から分岐するとともに前記混合器に前記カソードオフガスを供給する第3配管とを更に備え、前記混合器がスタティックミキサであることを特徴とする。
この排出ガス処理装置では、まず、混合器が燃料電池からパージされた水素ガスを空気と混合することによって希釈する。そして、混合器で希釈された水素ガスは、希釈器内でさらにカソードオフガスで希釈されてから大気に排出される。つまり、この排出ガス処理装置では、たとえ燃料電池から水素ガスがパージされた直後であったとしても、希釈器内に導入されるパージ水素が予め混合器で希釈されるので、希釈器における水素ガスの濃度の急激な上昇が抑制される。
この排出ガス処理装置では、燃料電池からパージされた水素ガスが、第1配管に配設された混合器を介して希釈器内に供給され、カソードオフガスが第2配管を通じて希釈器に供給される。そして、第2配管から分岐した第3配管は、第1配管に配設された混合器にカソードオフガスを供給する。したがって、この排出ガス処理装置では、燃料電池からパージされた水素ガスが第1配管を通じて希釈器に供給される際に、まず、水素ガスは混合器において第2配管から第3配管を通じて分配されたカソードガスによって希釈される。次いで、混合器で希釈された水素ガスは、第1配管を通じて希釈器内に導入されることによって、第2配管を通じて希釈器内に導入されたカソードオフガスでさらに希釈される。
前記課題を解決するための請求項2に記載の発明は、燃料電池からパージされた水素ガスと、前記燃料電池のカソードオフガスとが供給されて、前記水素ガスを前記カソードオフガスで希釈して大気に排出する希釈器を有する燃料電池の排出ガス処理装置において、前記希釈器は、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスが流れ込んで滞留する滞留室と、この滞留室と連通すると共に前記カソードオフガスが流れ込む希釈室と、を有し、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを空気と予め混合して当該水素ガスを前記希釈器の前記滞留室へ供給する混合器を備え、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを前記希釈器に供給すると共に前記混合器が配置される第1配管と、前記希釈器に前記カソードオフガスを供給する第2配管と、前記燃料電池に空気供給配管を介して空気を供給するコンプレッサと、前記空気供給配管から分岐するとともに前記混合器に空気を供給する第4配管とを更に備え、前記混合器がスタティックミキサであることを特徴とする。
本発明の燃料電池の排出ガス処理装置によれば、希釈器内における水素ガスの濃度の急激な上昇が抑制されるので、大気に排出されるガス中の水素ガスの濃度が所定の限界値を超えることを確実に防止することができる。
次に、本発明における燃料電池の排出ガス処理装置(以下、単に「排出ガス処理装置」という)の実施の形態について適宜図面を参照しながら説明する。参照する図面において、図1は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置を搭載した燃料電池自動車の平面図、図2は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置が組み込まれた燃料電池システムの説明図、図3は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置の概略図である。
まず、本発明に係る排出ガス処理装置の説明に先立って、この排出ガス処理装置を搭載した燃料電池自動車(以下、「車両」という)の概略について説明する。
図1に示すように、車両1は、燃料電池スタック4が発電した電力によって走行する電気自動車であり、その略中央部の床下には、燃料電池システムボックス2が配設されている。この燃料電池システムボックス2の内部には、燃料電池システムを構成する温調器3、燃料電池スタック4、加湿器5及び排出ガス処理装置6が車両1の前方から後方に向かって順に配設されている。なお、燃料電池システムは、前記した温調器3、燃料電池スタック4、加湿器5及び排出ガス処理装置6の他に燃料電池スタック4を冷却するラジエータ(図示せず)や、高圧水素ガス容器23(図2参照)、供給する空気の量を調整可能なコンプレッサ21(図2参照)等を備えている。
本実施の形態での燃料電池スタック4は、図2に示すように、プロトン導電性の高分子電解質膜PEMをカソード極Ct及びアノード極Anで挟み込んだ単セル4aを複数積層したものである。この燃料電池スタック4は、高圧水素ガス容器23に貯留された燃料となる水素ガスと、コンプレッサ21から供給される空気中の酸素ガスとの電気化学反応により発電を行うものである。また、この燃料電池スタック4の下部には、発電に伴って生成する水などのドレンを希釈器15へ排出するためのアノードドレン配管10が接続されている。なお、この燃料電池スタック4内で生成された水は、アノードドレン配管10の適所に設けられた開閉弁12を手動または自動で開閉することにより希釈器15へ流れるようになっている。
燃料電池スタック4のアノード極An側には、その入口に高圧水素ガス容器23からの水素ガスを導く水素ガス供給配管22が接続され、その出口に水素ガスを再び燃料電池スタック4に戻すための循環用配管7が接続されている。そして、循環用配管7には、その内部に溜まっている水素ガス中の不純物や、燃料電池スタック4内で生成される水を含んだ水素ガスを希釈器15へパージ(排出)するためのパージ水素配管8が接続されている。なお、このパージ水素配管8を介してパージされる水素ガスを以下に「パージ水素ガス」という。
このパージ水素配管8には、制御装置16によってその開閉が制御されるパージ弁9が配設されている。つまり、このパージ弁9は、制御装置16からの開放命令信号によって開放されるようになっており、そして、制御装置16から開放命令信号が出力されていないときには閉鎖されるようになっている。
制御装置16は、燃料電池スタック4において所定の発電電流値やセル電圧値(運転状態)が維持されるように、所定の時間間隔(以下、この間隔を「パージ間隔」という)でパージ弁9を開放するための開放命令信号をパージ弁9へ出力するように構成されている。つまり、制御装置16は、パージ水素ガスが希釈器15へ所定のパージ間隔で間欠的にパージされるようにパージ弁9を制御するようになっている。
燃料電池スタック4のカソード極Ct側には、その入口にコンプレッサ21からの供給空気を導く空気供給配管24が接続され、その出口に燃料電池スタック4から排出される空気(以下、「カソードオフガス」という)を希釈器15内に導く排気配管14が接続されている。この排気配管14には、燃料電池スタック4が発電している間は常にカソードオフガスが流れるようになっている。
加湿器5は、水素ガス供給配管22の適所に設けられ、その下部には水等のドレンを希釈器15へ排出するための加湿器ドレン配管11が接続されている。なお、この加湿器5のドレンは、加湿器ドレン配管11の適所に設けられた開閉弁13を手動または自動で開閉することにより希釈器15へ流れるようになっている。また、空気供給配管24にも、加湿器や、加湿器ドレン配管、開閉弁等が設けられていてもよい。
次に、本実施の形態に係る排出ガス処理装置について説明する。図2及び図3に示すように、排出ガス処理装置6は、主に、希釈器15、パージ水素配管8、排気配管14、分岐配管17及び混合器18で構成されている。なお、パージ水素配管8は、特許請求の範囲にいう「第1配管」に相当し、排気配管14は、「第2配管」に相当し、分岐配管17は、「第3配管」に相当する。
希釈器15は、箱状体で構成されており、その内部には、滞留室15aと希釈室15bとが画成されている。この希釈器15には、図2に示すように、パージ水素配管8、排気配管14、アノードドレン配管10及び加湿器ドレン配管11が接続されている。そして、滞留室15aには、パージ水素ガスがパージ水素配管8を介して流れ込むことによって、一時的に滞留するようになっているとともに、ドレンがアノードドレン配管10及び加湿器ドレン配管11を介して流れ込むようになっている。また、希釈室15bには、カソードオフガスが排気配管14を介して流れ込むようになっている。このような滞留室15aと希釈室15bとは、それぞれを隔てる隔壁15cに穿たれた孔15dで相互に連通している。
分岐配管17は、排気配管14から分岐した配管であり、排気配管14から分岐した先がパージ水素配管8と接続されている。この分岐配管17は、排気配管14を流れるカソードオフガスをパージ水素配管8に分配するものである。
混合器18は、パージ水素配管8を流れるパージ水素ガスと、排気配管14から分岐配管17を通じてパージ水素配管8のパージ水素ガスに合流するカソードオフガスとを混合するものである。本実施の形態での混合器18は、パージ水素配管8におけるカソードオフガスの合流位置より下流に配設されている。
この混合器18としては、特に制限はなく、公知の混合器を使用することができる。中でも、パージ水素配管8に介装可能であるとともに、駆動回転翼のような動的な部位を有していない点でスタティックミキサが好ましい。特に、特開平9−299776号公報に開示されているスタティックミキサは、圧力損失が少なく、また撹拌効率が高い点でより好ましい。
次に、本実施の形態に係る排ガス処理装置6の動作について適宜図面を参照しながら説明する。参照する図面において、図4は、パージ水素配管8におけるパージ水素ガスの流量の変化を示すグラフと、希釈器15におけるパージ水素ガスの濃度の変化を示すグラフとの対比説明図である。
図2に示すように、まず、高圧水素ガス容器23からの水素ガスが加湿器5を経由して燃料電池スタック4に供給されるとともに、コンプレッサ21からの空気が燃料電池スタック4に供給されることによって、燃料電池スタック4は発電を開始する。
このように燃料電池スタック4が発電を開始すると、制御装置16は、循環用配管7内の水素ガスが前記した所定のパージ間隔で間欠的にパージされるようにパージ弁9に向けて開放命令信号を出力する。一方、開放命令信号を受信したパージ弁9は、開放命令信号を受信している時間だけ開放されて循環用配管7内の水素ガスを希釈器15に向けてパージする。また、パージ弁9は、開放命令信号を受信していないときには閉鎖されている。したがって、パージ水素配管8には、図4の上段のグラフに示すように、パージ弁9が開放命令信号を受信している時間(パージ時間t1)は、所定の流量でパージ水素ガスが流れるとともに、開放命令信号を受信していない時間は、パージ水素ガスが流れていない。また、パージ水素配管8には、制御装置16が開放命令信号を出力する間隔、つまりパージ間隔t2で、パージ水素ガスが流れる。
このようなパージ間隔t2に応じて燃料電池スタック4から排出されたパージ水素ガスは、図2に示すように、パージ水素配管8を通じて混合器18に流れ込む。その一方で、燃料電池スタック4から排出されたカソードオフガスは、排出配管14を通じて希釈器15の希釈室15bの入口19aから希釈室15b内に流れ込むとともに、希釈室15bの出口19bから大気に排出される。
また、排出配管14を流れるカソードオフガスの一部は、分岐配管17を通じてパージ水素配管8に流れ込む。そして、パージ水素配管8を流れるパージ水素ガスと合流したカソードオフガスは、混合器18でパージ水素ガスと混合されて、パージ水素ガスを希釈する。また、排出配管14には、前記したように燃料電池スタック4が発電している間は常にカソードオフガスが流れるようになっているため、分岐配管17にもカソードオフガスが常に流れるようになっている。
次いで、混合器18においてカソードオフガスで予め希釈されたパージ水素ガスは、希釈器15の滞留室15aに流れ込んで一時的に滞留室15aで滞留する。そして、滞留室15aで滞留するパージ水素ガスは、希釈器15の孔15dを介して希釈室15b内に徐々に吸い込まれていく。この希釈室15bに吸い込まれたパージ水素ガスは、希釈室15bの入口19aから出口19bに向かって流れるカソードオフガスと混合されることによって希釈されて、このカソードオフガスとともに出口19bから大気に排出される。
このようにして滞留室15aで滞留するパージ水素ガスが大気に排出される際に、図4の下段の実線で表すグラフが示すように、パージ時間t1(図4の上段のグラフ参照)で燃料電池スタック4から水素ガスがパージされた後、滞留室15a内のパージ水素ガスの濃度が一時的に上昇するとともに、パージ水素ガスが希釈器15の孔15dから希釈室15bに吸い込まれていくにつれて、滞留室15a内のパージ水素ガスの濃度は低下していく。そして、所定のパージ間隔t2(図4の上段のグラフ参照)で燃料電池スタック4から水素ガスがパージされるたびに、滞留室15aにおけるパージ水素ガスの濃度の変化は同様に繰り返される。
このように滞留室15aにおけるパージ水素ガスの濃度が変化する際に、本実施の形態に係る排出ガス処理装置6では、図2及び図3に示すように、混合器18がパージ水素ガスを予めカソードオフガスで希釈するので、燃料電池スタック4から水素ガスがパージされた直後であったとしても、滞留室15aにおけるパージ水素ガスの濃度の急激な上昇が抑制される。ちなみに、従来の排出ガス処理装置、つまり混合器18を有していない排出ガス処理装置では、図4の下段の点線で表すグラフが示すように、燃料電池スタック4から水素ガスがパージされた直後には、滞留室15aにおけるパージ水素ガスの濃度が急激に上昇する。
このような本実施の形態に係る排出ガス処理装置6では、滞留室15aにおけるパージ水素ガスの濃度の急激な上昇が抑制されるので、滞留室15aから希釈室15bに高濃度のパージ水素ガスが吸い込まれる恐れがなくなる。したがって、この排出ガス処理装置6によれば、大気に排出されるガス中の水素ガスの濃度が所定の限界値を超えることを確実に防止することができる。
また、本実施の形態に係る排出ガス処理装置6では、排出配管14から分岐配管17を通じてパージ水素配管8に流れ込むカソードオフガスが、希釈室15の滞留室15aに流れ込む際に、滞留室15aに滞留するパージ水素ガスを撹拌する。その結果、この排出ガス処理装置6では、滞留室15aから希釈室15bに高濃度のパージ水素ガスが吸い込まれる恐れがなくなる。したがって、この排出ガス処理装置6によれば、大気に排出されるガス中の水素ガスの濃度が所定の限界値を超えることを確実に防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態には限定されない。例えば、本実施の形態では、混合器18でパージ水素ガスと混合する空気として、カソードオフガスが使用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カソードオフガスに代えてコンプレッサ21(図2参照)から供給される空気、つまり燃料電池スタック4を経由しない空気が使用されてもよい。この場合、コンプレッサ21からの空気を混合器18に供給するために、本発明の排出ガス処理装置には、空気供給配管24から分岐するとともに、その先端がパージ水素配管8に接続される配管(第4配管)が配設されればよい。
また、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、排気配管14から分岐した分岐配管17がパージ水素配管8に接続されることによって、混合器18にカソードオフガスが供給されるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、分岐配管17が混合器18に接続されるものであってもよい。
また、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、混合器18が希釈器15の外側に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、混合器18が滞留室15a内に配置されたものであってもよい。つまり、本発明の排出ガス処理装置は、希釈器15に接続されたパージ水素配管8が滞留室15a内まで延びるように配置されるとともに、混合器18が滞留室15a内で延びたパージ水素配管8に配設されたものであってもよい。
また、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、希釈器15として、滞留室15a及び希釈室15bを有するものを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、滞留室15a内で排気配管14が延びるように配置されるとともに、滞留室15a内で延びた排気配管14に孔15が形成された希釈器15を有するものであってもよい。
本発明の実施の形態に係る排出ガス処理装置を搭載した燃料電池自動車の平面図である。 本発明の実施の形態に係る排出ガス処理装置が組み込まれた燃料電池システムの説明図である。 本発明の実施の形態に係る排出ガス処理装置の概略図である。 図3の排出ガス処理装置を構成するパージ水素配管におけるパージ水素ガスの流量の変化を示すグラフと、図3の排出ガス処理装置を構成する希釈器におけるパージ水素ガスの濃度の変化を示すグラフとの対比説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る排出ガス処理装置の概略図である。 本発明の他の実施の形態に係る排出ガス処理装置の概略図である。
符号の説明
4 燃料電池スタック
6 燃料電池の排出ガス処理装置
8 パージ水素配管(第1配管)
14 排気配管(第2配管)
15 希釈器
17 分岐配管(第3配管)
18 混合器

Claims (2)

  1. 燃料電池からパージされた水素ガスと、前記燃料電池のカソードオフガスとが供給されて、前記水素ガスを前記カソードオフガスで希釈して大気に排出する希釈器を有する燃料電池の排出ガス処理装置において、
    前記希釈器は、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスが流れ込んで滞留する滞留室と、この滞留室と連通すると共に前記カソードオフガスが流れ込む希釈室と、を有し、
    前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを前記カソードオフガスと予め混合して当該水素ガスを前記希釈器の前記滞留室へ供給する混合器を備え
    前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを前記希釈器に供給すると共に前記混合器が配置される第1配管と、
    前記希釈器に前記カソードオフガスを供給する第2配管と、
    前記第2配管から分岐するとともに前記混合器に前記カソードオフガスを供給する第3配管とを更に備え、
    前記混合器がスタティックミキサであることを特徴とする燃料電池の排出ガス処理装置。
  2. 燃料電池からパージされた水素ガスと、前記燃料電池のカソードオフガスとが供給されて、前記水素ガスを前記カソードオフガスで希釈して大気に排出する希釈器を有する燃料電池の排出ガス処理装置において、
    前記希釈器は、前記燃料電池からパージされた前記水素ガスが流れ込んで滞留する滞留室と、この滞留室と連通すると共に前記カソードオフガスが流れ込む希釈室と、を有し、
    前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを空気と予め混合して当該水素ガスを前記希釈器の前記滞留室へ供給する混合器を備え、
    前記燃料電池からパージされた前記水素ガスを前記希釈器に供給すると共に前記混合器が配置される第1配管と、
    前記希釈器に前記カソードオフガスを供給する第2配管と、
    前記燃料電池に空気供給配管を介して空気を供給するコンプレッサと、
    前記空気供給配管から分岐するとともに前記混合器に空気を供給する第4配管とを更に備え、
    前記混合器がスタティックミキサであることを特徴とする燃料電池の排出ガス処理装置。
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