JP4912464B2 - マルチワイヤソーおよびインゴットの切断方法 - Google Patents

マルチワイヤソーおよびインゴットの切断方法 Download PDF

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Description

この発明は、ウェハを製造するためにインゴットの切断を行うマルチワイヤソーとインゴットの切断方法に関するものである。
従来、シリコンインゴットの切断には、比較的小さい切断代で一度に多数枚のウェハを切断することができるマルチワイヤソーが用いられている。このようなマルチワイヤソーは、ワイヤ送り出し機構から送り出されたワイヤを、2本のワイヤガイドローラ間に0.3〜0.4mm程度のピッチで巻き掛け、ワイヤ巻き取り機構でワイヤを巻き取るように構成される。また、ワイヤ送り出し機構とワイヤガイドローラとの間と、ワイヤガイドローラとワイヤ巻き取り機構との間には、ワイヤに常に所定の張力を与えるテンションローラが設けられる。このような構成のマルチワイヤソーでは、ワイヤ送り出し機構と、2本のワイヤガイドローラと、ワイヤ巻き取り機構を同期制御して駆動するとともにテンションローラの位置を制御して、ワイヤを600m/min前後の速度で送り、ワイヤにスラリを塗布する。この状態でワークプレートに接着固定したインゴットを下方に送る。このとき、ワイヤで砥粒をインゴットに押し付けるとともに転動させてインゴット表層にマイクロクラックを発生させてシリコン微粉として削り取ることによって、シリコンインゴットの切断が行われる。このようなシリコンインゴットの切断において、ウェハ収率を高め、ウェハの材料コスト低減を図るために切断代の縮小やウェハの薄切りが求められている。
切断代を縮小するには、ワイヤの径を小さくすればよいが、その分ワイヤの破断強度が低下するためワイヤに印加する張力を小さくする必要がある。この張力を小さくするとワイヤガイドローラにワイヤを巻き付ける力が弱くなり、ワイヤガイドローラに形成されたワイヤを納めるためのガイド溝内でワイヤが変位してしまい、インゴットから切り取るウェハの板厚をばらつかせる原因となる。
また、太陽電池セルの製造工程ではウェハの端部に位置決め部材を押し付けてウェハの位置を決めて所定の処理を行い、つぎの処理工程まで搬送して同様にウェハの端部に位置決め部材を押し付けてウェハの位置を決めることを数多く繰り返す。そのため、ウェハ端部の厚さが薄いと、この繰り返し加えられる押し付け力に耐えられず、ウェハ端部に割れや欠けを生じて不良品となってしまう。
また、ウェハの薄切りをするには、ワイヤの間隔を小さくする必要があるが、その分ワイヤガイドローラに形成されたガイド溝が浅くなり、ワイヤがこのガイド溝から離脱する確率が高くなる。ワイヤがガイド溝から離脱すると、その周辺のウェハを切り取ることができなかったり、最悪の場合では、ワイヤが絡んでワイヤ破断を起こして良品のウェハが一つも取れなくなったりしてしまう。
このようなワイヤガイドローラのガイド溝からのワイヤの変位や離脱の問題は、シリコンインゴットの切断終了後に顕著である。たとえば、シリコンインゴットの切断終了後、インゴットをワイヤから離脱させる(ワイヤをインゴットから引き抜く)際に、ワイヤがインゴットに引っ掛かって随伴し、ワイヤガイドローラのガイド溝からワイヤが浮き上がって離脱してしまう。そこで、このようなワイヤのガイド溝からのワイヤの変位や離脱を防止するために、シリコンインゴットの切断終了後にインゴットのワイヤ出入口近傍にワイヤを押さえる規制手段を設けることが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この規制手段は一対で構成され、インゴットの外径変化やインゴットの移動に応じて、ワイヤ引き抜き時には常にワイヤ出入口近傍に配置できるように動き、スラリの供給手段も兼ねるとされている。
特許第3083232号公報
上述した特許文献1に示されるように、シリコンインゴットの切断終了後に、インゴットからワイヤを離脱させる際のワイヤガイドローラのガイド溝からのワイヤの離脱防止については従来提案されている。しかし、太陽電池用ウェハ製造に関係するシリコンインゴット切断開始時においても、切断開始部(ウェハ端部)の厚さばらつきやワイヤのワイヤガイドローラのガイド溝からの離脱も生じている。そのため、このシリコンインゴット切断開始時における切断開始部の厚さばらつきやワイヤのガイド溝からの離脱の防止についても対策が採られる必要があるが、従来提案されていなかった。
この発明は上記に鑑みてなされたもので、シリコンインゴット切断開始時において、ワイヤのワイヤガイドローラのガイド溝内での変位やガイド溝からの離脱を防止し、切り出すウェハの端部の板厚ばらつきを小さくすることができるマルチワイヤソーおよびインゴットの切断方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるマルチワイヤソーは、回転軸が水平面内で互いに平行な複数のワイヤガイドローラの表面に所定のピッチで形成されたガイド溝にワイヤを巻きつけ、最も外側に位置するワイヤガイドローラ間で前記ワイヤを複数回往復させ、前記ワイヤガイドローラの上側に複数並行して走行するワイヤに対して被加工物を下方に送りながら切断するマルチワイヤソーにおいて、前記ワイヤの走行方向に対して前記被加工物の後方に配置され、前記上側に複数並行して走行するワイヤにスラリを供給するスラリ供給手段と、円筒形状の回転体からなり、前記被加工物の加工開始時に、前記ワイヤガイドローラの近傍で、かつワイヤの走行方向に対して前記スラリ供給手段の後方に、前記上側に複数並行して走行するワイヤのすべてに接して配置されるワイヤ浮き上がり規制部材と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、被加工物の切断開始時のワイヤの浮き上がりを規制して、ワイヤガイドローラのガイド溝内でのワイヤの変位やガイド溝からのワイヤの離脱を防ぐことによって、被加工物から切り出したウェハの端部の板厚ばらつきを小さくし、良品ウェハの収率を向上させることができるという効果を有する。
図1は、この発明にかかるマルチワイヤソーの要部の構成を示す斜視図である。 図2は、ワイヤガイドローラ付近の構造をワイヤガイドローラの回転軸の方向から見た側面図である。 図3は、ワイヤ規制部とワイヤガイドローラとの関係を模式的に示す図である。 図4は、マルチワイヤソーの制御部の機能構成を示すブロック図である。 図5は、インゴット切断開始時にインゴットを深さeだけ切り込んだ状態を模式的に示す断面図である。 図6は、切断開始時におけるワイヤガイドローラの回転軸の方向から見たマルチワイヤソーの状態を模式的に示す図である。 図7は、従来のマルチワイヤソーの要部の構成を示す斜視図である。 図8は、インゴット切断開始時におけるインゴットとワイヤとの関係を模式的に示す図である。 図9は、ワイヤガイドローラでのワイヤの状態を模式的に示す図である。
符号の説明
10 マルチワイヤソー
11 ワイヤ
12 ワイヤ送り出し機構
13 ワイヤ巻き取り機構
14a,14b,41 ワイヤガイドローラ
15,43 ガイド溝
16 ガイドローラ
17 テンションローラ
21 スラリ撹拌・供給タンク
22 スラリ塗布ヘッド
23 砥粒
31 ワークプレート
32 インゴット
42 ワイヤ浮き上がり規制部材
50 制御部
51 ワイヤ撓みプロファイル算出部
52 加工制御部
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるマルチワイヤソーおよびインゴットの切断方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下では、従来のマルチワイヤソーにおけるインゴット切断開始時における問題点について図面を参照して説明した後に、この発明の実施の形態について説明する。
(従来のマルチワイヤソーの問題点)
図7は、従来のマルチワイヤソーの要部の構成を示す斜視図であり、図8は、インゴット切断開始時におけるインゴットとワイヤとの関係を模式的に示す図であり、図9は、ワイヤガイドローラでのワイヤの状態を模式的に示す図である。図7に示されるように、マルチワイヤソー210は、ワイヤ211を送り出すワイヤ送り出し機構212と、送り出されたワイヤ211を巻き取るワイヤ巻き取り機構213と、ワイヤ送り出し機構212とワイヤ巻き取り機構213との間に配置される2本のワイヤガイドローラ214a,214bと、ワイヤ送り出し機構212からワイヤガイドローラ214aまで送り出されるワイヤ211とワイヤガイドローラ214bからワイヤ巻き取り機構213まで戻されるワイヤ211とを走行案内する複数のガイドローラ216と、ガイドローラ216で案内されるワイヤ211の張力を制御するテンションローラ217と、を備える。ワイヤ211は、一般に直径0.16mmのピアノ線が用いられる。また、2本のワイヤガイドローラ214a,214bの間では、0.3〜0.4mm程度のピッチでワイヤ211が巻き掛けられている。
また、マルチワイヤソー210は、スラリを貯蔵し、撹拌するスラリ撹拌・供給タンク221と、被加工物であるシリコンインゴット232と2本のワイヤガイドローラ214a,214b間のワイヤ211との切断界面にスラリ撹拌・供給タンク221からのスラリを供給するスラリ塗布ヘッド222と、を備える。スラリ塗布ヘッド222は、2つのワイヤガイドローラ214a,214b間の上位に位置するワイヤ211の上部に、複数のワイヤ211を横切るように配置される。この図7の例では、2本のワイヤガイドローラ214a,214b間に3本のスラリ塗布ヘッド222が所定の間隔を置いて配置されている。そして、互いに隣接する2本のスラリ塗布ヘッド222間の位置には、切断するシリコンインゴット232を固定するワークプレート231が、上下方向に移動可能に配置される。このワークプレート231には、口径150mm角前後で長さが400mm前後のシリコンインゴット232が接着固定され、切断される。
このようなマルチワイヤソー210でシリコンインゴット232を切断する場合には、ワイヤ送り出し機構212、2本のワイヤガイドローラ214a,214b、およびワイヤ巻き取り機構213を同期制御して駆動するとともに、テンションローラ217の位置を制御してワイヤ211に常に所定の張力を与えながら600m/min前後の速度で送り、スラリ撹拌・供給タンク221からスラリ塗布ヘッド222を介してワイヤ211にスラリを供給する。この状態でシリコンインゴット232を接着固定したワークプレート231を下方に送り、シリコンインゴット232の切断を行う。なお、シリコンインゴット232の切断が終了し、ワイヤ211を引き抜いた後のワイヤ離脱は、シリコンインゴット232のマルチワイヤソー210からのリワーク時やマルチワイヤソー210へのセッティング時に作業者が目視確認することによって検出し対策できるものである。
ところで、このようなマルチワイヤソー210でのシリコンインゴット232の切断における切断開始部(ウェハ端部)の厚さばらつきやワイヤ211のワイヤガイドローラ214a,214bに形成されたガイド溝215からの離脱について、実験によって詳細に考察した。その結果、図8に示されるように、シリコンインゴット232がワイヤ211に0.3mm程度近づいたところで、ワイヤ211がシリコンインゴット232に吸いつけられるように浮き上がることを見出した。これはワイヤ211の移動に随伴してスラリが図中の矢印bに示すように流れているところに、シリコンインゴット232の端面が近づき、スラリとシリコンインゴット232端面の隙間の空気がスラリに随伴して隙間から排出されることによって負圧を生じ、スラリがシリコンインゴット232の端面に吸い付けられるとともにスラリの粘性によってワイヤ211が図中の矢印cに示すように持ち上げられたためであると考えられる。なお、図8の2点鎖線は、ガイドローラ216にワイヤ211を巻き付けた初期のワイヤ211走行位置を示す。また、ワイヤ径を縮小してワイヤ張力を低減すると、この現象はより顕著になった。そして、このワイヤ211の浮き上がりによって、図9に示されるように、ガイド溝215内でワイヤ211の変位301が起こったり、最悪の場合にはワイヤ211のガイド溝215からの離脱302が起こったりすることが分かった。
そこで、以下の実施の形態では、シリコンインゴットなどのインゴット切断開始時のワイヤのガイド溝内での変位や溝からの離脱を防止し、切り出すウェハの端部の板厚ばらつきを小さくするマルチワイヤソーおよびインゴットの切断方法について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明にかかるマルチワイヤソーの要部の構成を示す斜視図であり、図2は、ワイヤガイドローラ付近の構造をワイヤガイドローラの回転軸の方向から見た側面図であり、図3は、ワイヤ規制部とワイヤガイドローラとの関係を模式的に示す図である。
図1に示されるように、マルチワイヤソー10は、ワイヤ11と、ワイヤ11を送り出すワイヤ送り出し機構12と、送り出されたワイヤ11を巻き取るワイヤ巻き取り機構13と、ワイヤ送り出し機構12とワイヤ巻き取り機構13との間に回転軸が互いに平行となるように配置される2本のワイヤガイドローラ14a,14bと、ワイヤ送り出し機構12からワイヤガイドローラ14aまでの間と、ワイヤガイドローラ14bからワイヤ巻き取り機構13までの間とでそれぞれワイヤ11を走行案内する複数のガイドローラ16と、ガイドローラ16で案内されるワイヤ11の張力を制御するテンションローラ17と、を備える。ここで、ワイヤ11は、従来のマルチワイヤソー210で説明したものよりも径の細い(直径0.16mmよりも細い)ピアノ線が用いられ、ワイヤ11の走行方向は、図中の矢印dの方向であるものとする。また、2本のワイヤガイドローラ14a,14bには、所定のピッチでガイド溝15が形成されており、このガイド溝15にワイヤ11が巻きかけられ、この2本のワイヤガイドローラ14a,14bの間で、ほぼ並行に複数のワイヤ11が整列している。
また、マルチワイヤソー10は、スラリを貯蔵し、撹拌するスラリ撹拌・供給タンク21と、被加工物であるインゴット32と2本のワイヤガイドローラ14a,14b間のワイヤ11との切断界面にスラリ撹拌・供給タンク21からのスラリを供給するスラリ塗布ヘッド22と、を備える。スラリ塗布ヘッド22は、2つのワイヤガイドローラ14a,14b間の上側に位置するワイヤ11の上部に、複数の並行したワイヤ11を横切るように配置される。この図1の例では、ワイヤガイドローラ14a,14b間の上部のワイヤ11上に2本のスラリ塗布ヘッド22が所定の間隔で配置されている。そして、2本のワイヤガイドローラ14a,14b間の上部の所定の位置には、切断するインゴット32を固定するワークプレート31が、上下方向に移動可能に配置される。このワークプレート31には、たとえば口径150mm角前後で長さが400mm前後のシリコンインゴットなどがインゴット32として接着固定される。
この実施の形態1では、2本のワイヤガイドローラ14a,14bの間の上側のワイヤ11に下側から接するように、円筒形状のワイヤガイドローラ41がさらに備えられる。このワイヤガイドローラ41の回転軸が2本のワイヤガイドローラ14a,14bの回転軸と平行となるように、ワイヤガイドローラ41は配設される。このワイヤガイドローラ41にも、その表面に2本のワイヤガイドローラ14a,14bと同様に所定のピッチでガイド溝15が形成されている。ワイヤ径を縮小すると、ワイヤ11に印加する張力を低減する必要があるが、張力低下によってワイヤ振れが起き易くなり、切断に関与する上側のワイヤ11を支持するスパンを短くする必要がある。そのために、このワイヤガイドローラ41は設けられる。この図1の例では、2本のワイヤガイドローラ14a,14bの間のほぼ中心にワイヤガイドローラ41が配設されるが、もし、2本のワイヤガイドローラ14a,14bの間隔が張力低下によるワイヤ振れが起き難い間隔である場合には、このワイヤガイドローラ41を設ける必要はない。
また、この実施の形態1では、2本のワイヤガイドローラ14a,14bの間の上側のワイヤ11に上側から接するように配設されるワイヤ浮き上がり規制部材42が設けられている。この図1の例では、2本のワイヤガイドローラ14a,14bの間に、3本のワイヤ浮き上がり規制部材42が、等間隔に、並行するワイヤをほぼ直角に横切る方向に延在して配置されている。このワイヤ浮き上がり規制部材42は、ワイヤガイドローラ14a,14b,41と同じ方向に回転可能な円筒形状の回転体からなる。また、図1や図2に示されるように、このワイヤ浮き上がり規制部材42は、ワイヤガイドローラ14a,14b,41の近傍でかつインゴット32の切断溝へのスラリの流れを妨げないように、ワイヤ11の走行方向dに対してスラリ塗布ヘッド22よりも後方に配設される。
つぎに、このような構成を有するマルチワイヤソー10によるインゴット32の切断方法について説明する。まず、インゴット切断準備として、ワイヤガイドローラ14a,14b,41にワイヤ11を巻きつけてインゴット32の送り方向にワイヤ11を位置決めする。この段階で、図1や図2に示されるように、ワイヤガイドローラ14a,14b,41の近傍で、かつ図3に示されるように上部のワイヤ11の上側の位置に、ワイヤ浮き上がり規制部材42の下側が接するように、ワイヤ浮き上がり規制部材42を配設する。このとき、ワイヤ浮き上がり規制部材42は、全てのワイヤ11に接触させる。この接触作業は、自動化機構を用いてもよいし、手作業にて行ってもよい。ここで、ワイヤガイドローラ14a,14b,41に設けられたガイド溝15,43の位置とワイヤ径とによって、幾何学的に回転体であるワイヤ浮き上がり規制部材42の位置が決まる。しかし、実際には、ワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43の深さやワイヤ径、そしてワイヤ浮き上がり規制部材42を構成する回転体の直径にはばらつきがあるので、全てのワイヤ11に回転体(ワイヤ浮き上がり規制部材42)を接触させるためには僅かにワイヤ11を撓ませることが必要になる場合がある。
この状態で、スラリ塗布ヘッド22からワイヤ11に向けてスラリを塗布しながら、ワイヤ送り出し機構12、ワイヤ巻き取り機構13、ワイヤガイドローラ14a,14bを図示しない駆動機構によって同期を取りながら駆動制御してワイヤ11を矢印dの方向に走行させて、さらにインゴット32を接着固定したワークプレート31を下方に移動させてインゴット32の切断を開始する。このとき、インゴット32とワイヤ11との距離が、0.3mm程度に近づいた状態では、スラリとインゴット32の端面の隙間の空気がスラリに随伴して隙間から排出されることによって生じる負圧で、スラリがインゴット32の端面に吸い付けられるとともに、このスラリの粘性によってワイヤ11がインゴット32側に持ち上げられる作用を受ける。しかし、ワークプレート31(インゴット32)近傍のワイヤ11の上側に、ワイヤ11をワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43に押し付けるように設けられたワイヤ浮き上がり規制部材42によって、ワイヤ11の上方への持ち上がりが防止される。その結果、インゴット32の切断開始位置のばらつきが抑えられる。
その後は、従来のマルチワイヤソーと同様に、ワイヤ11を矢印dの方向に走行させながら、ワークプレート31を下方に移動させて、インゴット32の切断を行う。
この実施の形態1によれば、ワイヤ浮き上がり規制部材42によって、インゴット32の切断開始時にワイヤ11をワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43に押し付けるようにしてワイヤ11の浮き上がりを規制したので、ガイド溝15,43内でワイヤ11の変位やワイヤ11のガイド溝15,43からの離脱を防ぎ、インゴット32から切り出すウェハの端部の板厚のばらつきを小さくすることができる。その結果、インゴット32からの良品ウェハの収率を向上させることができるという効果を有する。
実施の形態2.
図4は、この発明にかかるマルチワイヤソーの制御部の機能構成を示すブロック図である。この制御部50は、ワイヤ撓みプロファイル算出部51と、加工制御部52と、を備える。なお、この制御部50によって制御されるマルチワイヤソー10の構成は、実施の形態1の図1に示したものと同一であるので、その説明は省略する。
ワイヤ撓みプロファイル算出部51は、インゴット32の切断開始時に形成される切断溝の深さが少なくともワイヤ11の半径と同じかそれよりも深くなる時点での、所定の切断位置でのワイヤ11の撓みを導出する。図5は、インゴット切断開始時にインゴットを深さeだけ切り込んだ状態を模式的に示す断面図であり、図6は、切断開始時におけるワイヤガイドローラの回転軸の方向から見たマルチワイヤソーの状態を模式的に示す図である。図5では、ワイヤ11による切断で、インゴット32が深さeだけ切り込まれた状態を示している。ここで、ワイヤ11とインゴット32との間にはスラリ中の砥粒23が挟まれている。また、図6では、所定の切断条件で、インゴット32が切断深さeだけ切り込まれている状態でのワイヤ11の撓みyを示している。
これらの図に示されるように、ワイヤ撓みプロファイル算出部51は、所定のインゴット切断条件におけるワイヤ11の撓み、ワイヤガイドローラ14a,14b,41の配設位置、ワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43の形状と寸法、ワイヤ11の直径を含むワイヤソー構造情報から幾何学的に、切断深さeが図5に示されるような少なくともワイヤの半径と同一かまたはそれよりも深くなる時点における、図6に示されるようなワイヤ撓みプロファイルを算出する。
加工制御部52は、マルチワイヤソー10の加工時におけるワイヤ送り出し機構12やワイヤ巻き取り機構13、ワイヤガイドローラ14a,14b、テンションローラ17、ワイヤ浮き上がり規制部材42について、図示しないモータなどの駆動手段を介して制御を行う。また、スラリ塗布ヘッド22からのスラリの吐出量も制御する。なお、加工制御部52は、加工開始時において、ワイヤ撓みプロファイル算出部51によって算出されたワイヤ撓みプロファイルに基づいて、より具体的には切断に関係するワイヤ11の位置がワイヤ撓みプロファイルに重なるようにワイヤ浮き上がり規制部材42を配置する。
つぎに、このようなマルチワイヤソー10の切断方法について説明する。まず、制御部50のワイヤ撓みプロファイル算出部51は、所定のインゴット切断条件とマルチワイヤソー構造情報とから、図5に示されるインゴット切断開始時に形成される切断溝の深さeでの、図6に示されるような所定の切断位置のワイヤ11の撓みyの関係、すなわちワイヤ撓みプロファイルを導出する。
その後、インゴット切断準備として、ワイヤガイドローラ14a,14b,41にワイヤ11を巻きつけてインゴット32の送り方向に対してワイヤ11の位置決めを行う。この段階で、制御部50の加工制御部52は、ワイヤガイドローラ14a,14b,41の近傍で、上部のワイヤ11に、円筒形状の回転体からなるワイヤ浮き上がり規制部材42の下側を、先に算出したワイヤ撓みプロファイルに一致する地点に配設する。つまり、インゴット32の切断処理を行う前に、既に図6に示されるようなワイヤ撓みプロファイルを有するように、ワイヤ浮き上がり規制部材42を配置する。
この状態で、スラリ塗布ヘッド22からワイヤ11に向けてスラリを塗布しながら、ワイヤ送り出し機構12、ワイヤ巻き取り機構13、ワイヤガイドローラ14a,14bを図示しない駆動機構によって同期を取りながら駆動制御してワイヤ11を矢印dの方向に走行させて、さらに、インゴット32を接着固定したワークプレート31を下方に移動させてインゴット32の切断を開始する。このとき、ワイヤ浮き上がり規制部材42を構成する回転体が、ワイヤ11をワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43に押し付けてインゴット32の端面がワイヤ11に近づいた際のワイヤ11の浮き上がりを防止する。
さらに、加工が進み、インゴット32の表面に切断溝が形成された状態では、ワイヤ浮き上がり規制部材42を構成する回転体によるワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43へのワイヤ11の押し付けとともに、インゴット32に形成された切断溝によって、ワイヤ11の横振れが抑制される。その結果、ワイヤ11の位置が規制される。これによって、ウェハ端部の板厚ばらつきをさらに小さくすることができる。
その後は、従来のマルチワイヤソーと同様に、ワイヤ11を矢印dの方向に走行させながら、ワークプレート31を下方に移動させて、インゴット32の切断を行う。なお、上述した説明で、ワイヤ撓みプロファイルを求める際の切断溝深さeは、ワイヤ11の半径ではなく、ワイヤ11の半径以上に深くしてもよい。
この実施の形態2によれば、所定の加工条件とマルチワイヤソー構造条件とから、インゴット32表面の切断溝の深さが、少なくともワイヤ11の半径以上となった場合のワイヤ11の撓み具合を示すワイヤ撓みプロファイルを求め、切断開始時にワイヤ11の形状がワイヤ撓みプロファイルと一致するようにワイヤ浮き上がり規制部材42を配置するようにしたので、インゴット32にワイヤ11の半径程度の切断溝が形成されると、この切断溝がワイヤ11の横振れを抑制し、ガイド溝15,43内でのワイヤ11の変位やワイヤ11のガイド溝15,43からの離脱を防ぐことができる。その結果、ウェハ端部の板厚ばらつきをさらに小さくすることが可能となる。これによって、たとえばインゴット32としてシリコンインゴットを用いた場合に、太陽光発電セルの製造工程におけるウェハの割れ、欠け不良を大幅に低減できるという効果を有する。
実施の形態3.
上述した実施の形態1,2において、ワイヤ11の浮き上がりを防止するワイヤ浮き上がり規制部材42を、ワイヤガイドローラ14a,14b,41に形成されたガイド溝15,43と同一のピッチの溝を円筒面に設けた円筒形状の回転体としてもよい。
この実施の形態3によれば、ワイヤ浮き上がり規制部材42の表面にガイド溝を形成することによって、何も形成しない円筒形状の回転体を形成する場合に比して、切断開始する瞬間のワイヤの横振れをさらに抑制でき、ウェハ端部の板厚ばらつきを一層小さくすることができるという効果を有する。
以下に、上述した実施の形態1〜3のマルチワイヤソー10でインゴットを切断した場合の効果について説明する。実施の形態1〜3のワイヤ浮き上がり規制部材42を備えるマルチワイヤソー10と、ワイヤ浮き上がり規制部材42を有さないマルチワイヤソー10と、を用いて、それぞれ3回切断実験を行った。切断条件は、下記に示す条件で行った。
<切断条件>
切断装置:マルチワイヤソー(装置構成は図1に示すとおりである)
ワイヤ直径:0.1mm(JFEスチール社製、型式SRH)
砥粒:炭化ケイ素(フジミインコーポレーテッド社製、GC#1500、平均粒子径約8μm)
シリコンインゴット:口径150mm角、長さ250mmの多結晶シリコンを2個配置
切断ピッチ:0.33mm(切断代0.13mm、ウェハ厚さ0.2mm)
切断速度:0.35mm/分(インゴット送り速度)
ワイヤ走行速度:600m/分
ワイヤ張力:14N
スラリタンク温度設定:25℃
また、スラリとして、グリセリンが40質量%であり、水が56質量%であり、水酸化ナトリウムが4質量%である混合液を作製した後、同じ質量の砥粒(SiC砥粒)を加えて撹拌して作製したものを用いた。スラリの粘度は、ずり速度57.6[1/秒]、スラリ温度25℃において、50〜130mPa・sとなるようにした。この粘度範囲は予備実験において、シリコンインゴットをマルチワイヤソー10と、砥粒を混合した水系スラリを用いて切断するに際して適正な粘度範囲として求めたものである。
各条件でシリコンインゴットを切断した後、各条件の中の最も切断状態が悪い回において切断した2個のシリコンインゴットの両端部と中央部の計6箇所からウェハを各10枚抜き取り、それぞれのウェハの切断開始端から5mmの地点のウェハ板厚をワイヤ走行方向に3箇所測定した。そして、板厚の範囲を求めて、板厚ばらつきとした。また、その際のワイヤ11のガイド溝15,43からの離脱についてもカウントした。表1に、この実験結果を示す。
Figure 0004912464
表1に示されるように、ワイヤ浮き上がり規制部材42がないマルチワイヤソー10で切断を行った場合には、3回の切断実験のいずれもワイヤガイドローラ14a,14b,41のガイド溝15,43からのワイヤ離脱が見られた。最も状態の悪い回で数十箇所のワイヤ離脱があった。また、ワイヤ11の離脱がない部分からウェハを抜き取りウェハ端部の板厚を測定した結果、±50μmの板厚ばらつきが認められた。なお、ワイヤ離脱はワイヤガイドローラ41で多く発生した。これは、ワイヤ11が折り返す2つのワイヤガイドローラ14a,14bに比べて、ワイヤガイドローラ41へのワイヤ11の巻き付け角が小さく、ワイヤガイドローラ41がワイヤ11を摩擦保持する力が小さいためであると考えられる。
一方、実施の形態1〜3で示した構成を有するワイヤ浮き上がり規制部材42を有するマルチワイヤソー10で切断を行った場合には、いずれもワイヤガイドローラ14a,14b,41からのワイヤ離脱が無く、ウェハ端部の板厚ばらつきも小さかった。さらに、実施の形態1,2,3の順に、ウェハ端部の板厚ばらつきが小さくなっていくことが確認された。
以上のように、この発明にかかるマルチワイヤソーは、太陽電池用のウェハを製造するためのシリコンインゴットを、ウェハ端部の板厚のばらつきを抑えて切断する場合に有用である。

Claims (6)

  1. 回転軸が水平面内で互いに平行な複数のワイヤガイドローラの表面に所定のピッチで形成されたガイド溝にワイヤを巻きつけ、最も外側に位置するワイヤガイドローラ間で前記ワイヤを複数回往復させ、前記ワイヤガイドローラの上側に複数並行して走行するワイヤに対して被加工物を下方に送りながら切断するマルチワイヤソーにおいて、
    前記ワイヤの走行方向に対して前記被加工物の後方に配置され、前記上側に複数並行して走行するワイヤにスラリを供給するスラリ供給手段と、
    円筒形状の回転体からなり、前記被加工物の加工開始時に、前記ワイヤガイドローラの近傍で、かつワイヤの走行方向に対して前記スラリ供給手段の後方に、前記上側に複数並行して走行するワイヤのすべてに接して配置されるワイヤ浮き上がり規制部材と、
    を備えることを特徴とするマルチワイヤソー。
  2. 前記被加工物に形成された切断溝の深さが前記ワイヤの半径以上の深さの位置における前記上側のワイヤの撓みを示すワイヤ撓みプロファイルを算出するワイヤ撓みプロファイル算出機能と、
    前記ワイヤガイドローラと、前記被加工物を保持する被加工物保持部材との駆動制御を行って、前記被加工物の切断を行う加工制御機能と、
    を有する制御手段をさらに備え、
    前記加工制御機能は、加工開始時に、前記ワイヤ撓みプロファイル算出機能で算出されたワイヤ撓みプロファイルに一致するように前記ワイヤ浮き上がり規制部材を配置するように制御することを特徴とする請求項1に記載のマルチワイヤソー。
  3. 前記ワイヤ浮き上がり規制部材は、その表面に、前記ワイヤガイドローラに形成された前記ガイド溝のピッチと同じピッチのガイド溝を有することを特徴とする請求項1に記載のマルチワイヤソー。
  4. 回転軸が水平面内で互いに平行な複数のワイヤガイドローラの表面に所定のピッチで形成されたガイド溝にワイヤを巻きつけ、最も外側に位置するワイヤガイドローラ間で前記ワイヤを複数回往復させ、前記ワイヤガイドローラの上側に複数並行して走行するワイヤにスラリ供給手段からスラリを供給し、前記上側のワイヤに対してインゴットを下方に送りながら切断するマルチワイヤソーにおけるインゴットの切断方法において、
    前記インゴットの切断開始時に、円筒形状の回転体からなるワイヤ浮き上がり規制部材を、前記ワイヤガイドローラの近傍で、かつワイヤの走行方向に対して前記スラリ供給手段の後方に、前記上側に複数並行して走行するワイヤのすべてに前記回転体の下部で接するように配置することを特徴とするインゴットの切断方法。
  5. 前記インゴットの加工開始前に、前記インゴットに形成された切断溝の深さが前記ワイヤの半径以上の深さの位置における前記上側のワイヤの撓みを示すワイヤ撓みプロファイルを算出し、前記インゴットの加工開始時に、算出された前記ワイヤ撓みプロファイルに一致するように前記ワイヤ浮き上がり規制部材を配置することを特徴とする請求項4に記載のインゴットの切断方法。
  6. 前記ワイヤ浮き上がり規制部材は、その表面に、前記ワイヤガイドローラに形成された前記ガイド溝のピッチと同じピッチのガイド溝を有することを特徴とする請求項4に記載のインゴットの切断方法。
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